JP3755079B2 - 給水ポンプ駆動タービンの監視装置 - Google Patents

給水ポンプ駆動タービンの監視装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、火力及び原子力発電プラントの給水ポンプ駆動タービンに係り、特に、給水ポンプ駆動タービンの機械系の監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来例として、図8に火力及び原子力発電プラントにおける給水ポンプ駆動タービンの機械系の監視装置を示す。給水ポンプ駆動タービンの加減弁開度要求指令と実加減弁開度の偏差が大きく、かつ、加減弁開度の検出器に異常がないとき、給水ポンプ駆動タービンの機械系に異常があると判定し、補助条件として原子炉水位の異常があるとき、当該給水ポンプ駆動タービンの運転を停止していた。
このように、従来、発電プラントでは、電気油圧式制御装置の給水ポンプ駆動タービンの場合、加減弁開度を電気的に演算し、一方、機械機構は増幅機能のみであることから、電気油圧式制御装置の異常を検知する手段として、制御装置(EHG)から給水ポンプ駆動タービンの機械系を形成するサーボ弁への指令信号と加減弁開度の偏差を監視することにより、異常を検出していた。
偏差が発生するケースは2通りあり、まず第1のケースでは、加減弁の開度を検出する検出器の異常が考えられることから、検出器の信号異常として上下限異常を監視するとともに、検出器電源チェックを行い、信号喪失の異常時には、インターロックが動作しないように異常を表示ランプまたは警報によつて告知し、監視する。
第2のケースは、電気油圧式制御装置の異常により加減弁が誤開または誤閉した場合であり、この場合、蒸気発生器の水位異常によるプラント停止の可能性があることから、制御装置からサーボ弁への指令信号と加減弁開度の偏差が発生した場合、加減弁の開度を検出器の正常時で及び蒸気発生器の水位異常を補助条件として異常である給水ポンプ駆動タービンを停止し、バックアップのモータ駆動給水ポンプを自動的に起動させ、蒸気発生器1の水位を正常に保たせる機能を設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の監視装置では以下のような問題点がある。
第1の問題点は、加減弁開度を検出しているのはアクチュエータ位置であることから、アクチュエータ以降から実際の加減弁までの機械系機構の監視ができないため、電気油圧式制御装置の全ての機構の監視を行っていないことである。
第2の問題点は、加減弁開度を電気的に演算している電気油圧式制御装置による給水ポンプ駆動タービンの監視であり、加減弁開度をMGU(モータギアユニット)位置、MSC(モータスピードチェンジャー)位置及び調速機により機械的に演算している機械油圧式制御装置については監視を行っていないことである。
【0004】
本発明の課題は、電気油圧式制御装置の全ての機械系機構及び機械油圧式制御装置の両方の運転監視を可能とし、プラント運転の信頼性を向上させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、蒸気タービン設備において、給水ポンプ駆動タービンの2台の回転数偏差を監視し、偏差大が発生したとき、蒸気発生器の水位に応じて給水ポンプ駆動タービンの1台を停止する。
また、蒸気タービン設備において、タービン駆動の給水ポンプの入口圧力及び供給流量によって算出した給水ポンプ駆動タービンの回転数と給水ポンプ駆動タービンの実回転数との偏差を監視し、偏差大が発生したとき、給水ポンプ駆動タービンを停止する。
また、蒸気タービン設備において、タービン駆動の給水ポンプの入口圧力及び供給流量によって算出した給水ポンプ駆動タービンの回転数、給水ポンプ駆動タービンの実回転数、タービン駆動の給水ポンプの入口圧力及び供給流量、蒸気発生器の水位の運転履歴を記録保存し、蒸気発生器の水位異常が発生したとき、運転履歴を監視して運転員による対応を促す処理を行う
また、蒸気タービン設備において、給水ポンプ駆動タービンのMGU制御装置22からのMGU位置指令、MGU位置、加減弁開度、回転数の各信号の運転履歴を記録保存し、給水制御装置における水位設定偏差大の信号または蒸気発生器の水位異常の信号が発生したとき、運転履歴を監視して運転員による対応を促す処理を行う。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態である給水ポンプ駆動タービンの監視装置を備えた蒸気タービン設備を示す。
蒸気発生器1によって発生した蒸気は、高圧タービン2に入り、その排気蒸気は低圧タービン3に入り、これらタービン2,3を駆動する。タービン排気蒸気は復水器4によって凝縮され復水となる。復水器4で凝縮した復水は、復水ポンプ5a,5b,5cによって昇圧され、給水ポンプ6a,6b,7a,7bで再昇圧され、蒸気発生器1に送水される。ここで、給水ポンプは、プラント起動時の電気出力約20%から100%間に1台または2台で運転されるタービン駆動の給水ポンプ6a,6bと、電気出力約20%以下またはタービン駆動の給水ポンプ6a,6bの故障時に運転される電動機駆動の給水ポンプ7a,7bである。
給水制御装置10は、蒸気発生器1の水位を検出する水位検出器11、蒸気発生器1の発生蒸気を検出する流量検出器12及び蒸気発生器1へ給水される流量を検出する流量検出器13からの入力に基づいて蒸気発生器1の水位を一定値に保持するように、給水ポンプ7a,7bのポンプ出口に設置した給水調整弁8a,8bの開度の調節し、または、蒸気発生器1によって発生した蒸気と高圧タービン2の排気蒸気の一部を駆動蒸気として駆動する給水ポンプ6a,6bの給水ポンプ駆動タービン9a,9bの回転数を制御する制御装置19に回転数指令を出力することにより給水流量を制御する。
給水ポンプ駆動タービン9a,9bの回転数制御は、蒸気発生器1によって発生した蒸気の一部を調節する高圧蒸気加減弁14a,14bと高圧タービン2の排気蒸気の一部を調節する低圧蒸気加減弁15a,15bを制御する制御装置19によって行われる。
ここで、給水ポンプ6a,6b,7a,7bには、低流量運転によるポンプ過熱防止としてミニマムフローライン18a,18b,19a,19bが設置され、ミニマムフロー流量を調節する調整弁16a,16b,17a,17bが設置されている。一方、給水ポンプの入口には、ポンプ流量を検出する流量検出器20a,20b,21a,21bおよび圧力を検出する圧力検出器59が設置され、ポンプ入口流量および入口圧力を監視している。
【0007】
次に、給水ポンプ駆動タービン9a,9bの高圧蒸気加減弁14a,14bと低圧蒸気加減弁15a,15bを制御する制御機構を説明する。給水ポンプ駆動タービンには、機械式油圧制御装置と電気式油圧制御装置の2種類がある。
まず、機械油圧式制御装置による給水ポンプ駆動タービン速度増時の制御機構を図2により説明する。
MGU制御装置22によりMGU位置23を増動作させると、MGUコマ24が下方に移動し、MGUパイロット弁25の油路が閉塞し、圧力リレーピストン26下部に流入する油により圧力リレーピストン26が上昇し、ロッド27部が下降し、ガバナパイロットブッシュ28が下降し、油路が開き、スピードリレー29下部に油が供給される。これによりスピードリレー29が上昇し、サーボモータパイロット弁30が上昇し、サーボモータ31に油が供給され、サーボモータ31が下方に移動し、加減弁32が開動作する。その結果、タービン速度が上昇し、調速機33が開き、ガバナパイロットブッシュ28を押し下げる。その結果、スピードリレー29への油の供給が止まり、加減弁開度、回転数が整定する。
速度減時は、上記の逆の動作となる。
なお、MSC位置34は、給水ポンプ駆動タービンの昇速時の回転数増時に使用し、昇速完了後は上限位置とする。圧力リレーピストン26は、MSC位置34とMGU位置23の低値により上昇下降する動きであり、給水流量制御時にMSC位置34が上限であり、MGU位置23がMSC位置34より低値であることから、給水流量制御はMGU位置23を増減して回転数を制御する機構となる。MGU制御装置22は、給水制御装置10からのMUG位置指令信号10bにより、MGU23へ増減指令を出力し、MUG位置を検出する検出器55からのMGU位置をフィードバックしている。
以上のように、機械油圧式制御装置では、加減弁開度をMGU位置23、MSC位置34及び調速機33により機械的に演算している。ここで、給水ポンプ駆動タービンの運転状態を監視する検出器として、加減弁32の開度を検出する開度検出器35、回転数を検出する回転数検出器36がある。
【0008】
つぎに、電気油圧式制御装置による給水ポンプ駆動タービン速度増時の制御機構を図3により説明する。
サーボ弁38へ増信号がEHG(制御装置)37より電気信号が入力されると、アクチュエータ39の下部に油が供給され、アクチュエータ39は上昇し、レバーによって点53が上昇する。この時点で点40は固定されていることからパイロット弁41が上昇し、油がパイロット弁41からスピードリレー42に供給され、スピードリレー42は上昇し、点40が下降し、パイロット弁41は元の位置に戻る。点43の上昇により点44は下降し、点45は上昇する。この時点で点47は固定されているので、点46が上昇し、油がサーボモータ48に供給され、サーボモータ48が下降する。これにより加減弁32が開動作し、速度が増加する。一方、サーボモータ48が下降することにより、点47が下降することによって点46が下降し、制定する。
速度減時は、上記の逆の動作となる。
以上のように、電気油圧式制御装置では、加減弁開度をEHG37により電気的に演算している。EHG37は、給水制御装置10からの回転数指令信号により、サーボ弁38へ増減指令を出力し、アクチュエータ39の位置を検出する検出器50からのアクチュエータ位置及び回転数を検出する回転数検出器36からの回転数をフィードバックしている。給水ポンプ駆動タービンの運転状態を監視する検出器として、加減弁32の開度を検出する開度検出器35、回転数を検出する回転数検出器36がある。
【0009】
次に、図4を用いて、給水ポンプ駆動タービンの運転特性を説明する。
図4は、復水ポンプ5a,5b,5cが2台運転でタービン駆動給水ポンプ6a,6bが1台運転(1RFP)と2台運転(2RFP)のそれぞれのタービン駆動給水ポンプ6a,6bの圧力特性と給水ポンプ駆動タービン9a,9bの回転数特性を示す。
タービン駆動給水ポンプ6a,6bの圧力は、給水流量の増加に伴い、タービン駆動給水ポンプ6a,6bの入口圧力は入口圧力特性59のようになり、一方、タービン駆動給水ポンプ6a,6bの必要出口圧力は所要圧力特性60のようになる。給水流量とタービン駆動給水ポンプ6a,6bの出口圧力曲線との交点が給水ポンプ駆動タービン9a,9bの回転数となる。給水流量が同一の場合においてタービン駆動給水ポンプ6a,6bの入口圧力が変化した場合の回転数は、所要圧力は変わらないことから、タービン駆動給水ポンプ6a,6bの入口圧力の変化分を出口圧力が補うこととなり、この補う分が回転数変化となる。よって、タービン駆動給水ポンプ6a,6bの入口圧力59、給水流量13によって給水ポンプ駆動タービン9a,9bの回転数を計算することができる。
【0010】
図5は、本発明の一実施形態による給水ポンプ駆動タービンの監視装置であり、電気油圧式制御装置における給水ポンプ駆動タービンの監視装置を示す。
図3の制御機構では、上記説明したように、EHG37からサーボモータ48までの異常は監視できるが、サーボモータ48から加減弁32までの異常監視はできない。そこで、本実施形態の場合は、給水制御装置10から2台の給水ポンプ駆動タービン9a,9bへの回転数指令は同一であることから、2台の給水ポンプ駆動タービン9a,9bの回転数を検出する回転数検出器36a,36bの偏差を監視する監視装置58を設ける。この監視装置58は比較器56及び偏差大判定手段61を備える。
給水制御装置10から2台の給水ポンプ駆動タービン9a,9bへの回転数指令が同一となる運転は、給水制御装置10内にある給水ポンプ駆動タービン9a,9bへの回転数指令を自動で行うか手動で行うかの制御器(切替器)が自動11cかつ給水ポンプ6a,6bのミニマムフロー弁16a,16bが全閉のときであり、プラント通常運転時は殆どの場合がこの運転となる。
よって、監視装置58は、2台の給水ポンプ駆動タービン9a,9bの回転数を検出する回転数検出器36a,36bの信号を比較器56によって偏差を求め、その偏差がある一定値(偏差大)に達した場合、補助条件として給水制御装置10内にある給水ポンプ駆動タービン9a,9bへの回転数指令の制御器(切替器)が自動位置11cにあり、給水ポンプ6a,6bのミニマムフロー弁16a,16bが全閉57であるとき、サーボモータ48から加減弁32までの機構に異常が発生していると判断する。この時、蒸気発生器1の水位11を補助条件として水位が高い信号11eの場合に回転数が高い側の給水ポンプ駆動タービンを停止し、また、水位が低い信号11dの場合に回転数が低い側の給水ポンプ駆動タービンを停止し、バックアップのモータ駆動給水ポンプ7a,7bを自動的に起動させ、蒸気発生器1の水位を正常に保たせる。
このように、本実施形態では、2台の給水ポンプ駆動タービン9a,9bの回転数の偏差を監視し、偏差大のとき、サーボモータ48から加減弁32までの機構に異常が発生したと判断し、蒸気発生器1の水位11を条件にいずれかの給水ポンプ駆動タービンを停止することにより、プラントの安定運転に寄与することができる。
【0011】
ここで、2台の給水ポンプ駆動タービンの回転数を検出する回転数検出器36a,36bに偏差が発生した場合において、給水ポンプ駆動タービン9a,9bの停止信号に通常制御系の応答時間を考慮した一次遅れ及び蒸気発生器1の水位条件判定機能を持たせることによりプラント運転の信頼性を向上させることが可能となる。
なお、給水ポンプ駆動タービンの回転数を検出する回転数検出器36a,36bに異常が発生した場合には、回転数検出器36a,36bの信号異常として上下限異常を監視するとともに、検出器電源チェックを行い、信号喪失の異常時には、本インターロックが動作しないように異常を表示ランプまたは警報によって告知することにより、更にプラント運転の信頼性を向上させることが可能となる。
【0012】
図6は、本発明の他の実施形態による給水ポンプ駆動タービンの監視装置であり、機械油圧式制御装置における給水ポンプ駆動タービンの監視装置を示す。
機械油圧式制御装置は、加減弁開度を機械的に演算していることから、MGU位置23だけでは加減弁開度が一義的に定まらない。このため、機械油圧式制御装置の異常を検知する手段として、MGU制御装置22からのMGU位置指令10b、MGU位置55、加減弁開度35、回転数36等の運転履歴を保存する監視装置58を設ける。この監視装置58には、MGU制御装置22からのMGU位置指令10b、MGU位置55、加減弁開度35、回転数36の各信号の運転履歴を記録保存し、給水制御装置10における水位設定偏差大10aの信号または蒸気発生器1の水位異常11aの信号が発生した場合は、この運転履歴を監視して運転員による対応を促す。
なお、給水制御装置10における水位設定偏差大10aの信号または蒸気発生器1の水位異常11aの信号が発生したとき、この監視装置58に運転履歴の保存間隔をスピード切替器により早くする機能を持たせることにより、運転員に異常を的確に告知することになり、運転員により確実な対応を促すことが可能となる。
また、MGU位置55、加減弁開度35、回転数36の異常が発生したとき、検出器の信号異常として上下限異常を監視するとともに、検出器電源チェックを行い、信号喪失の異常時には、本インターロックが動作しないように異常を表示ランプまたは警報によって告知することにより、更にプラント運転の信頼性を向上させることが可能となる。
【0013】
図7は、本発明の他の実施形態による給水ポンプ駆動タービンの監視装置であり、電気油圧式制御装置における給水ポンプ駆動タービンの監視装置を示す。
本実施形態における監視装置58は、図4において説明したタービン駆動給水ポンプ6a,6bの入口圧力59及び給水流量13によって給水ポンプ駆動タービン9a,9bの回転数を算出する機能を有し、この算出した給水ポンプ駆動タービン9a,9bの回転数と、給水ポンプ駆動タービン9a,9bの実回転数36a,36bの信号との偏差を監視する機能を有する。ここで、給水ポンプ駆動タービン9a,9bの算出した回転数と実回転数との偏差による監視のアルゴリズムは図5の実施形態と同様である。
すなわち、この監視装置58には、給水ポンプ駆動タービン9a,9bの運転が1台と2台の場合を設け、2台運転の場合は、タービン駆動給水ポンプ6a,6bの入口圧力59及び給水流量13によって給水ポンプ駆動タービン9a,9bの回転数を算出し、その算出した回転数と給水ポンプ駆動タービン9a,9bの実回転数を検出する回転数検出器36a,36bとに偏差が発生し、その偏差がある一定値(偏差大)に達した場合、補助条件として給水制御装置10内にある給水ポンプ駆動タービン9a,9bへの回転数指令の制御器(切替器)が自動位置11cにあり、給水ポンプ6a,6bのミニマムフロー弁16a,16bが全閉57であるとき、サーボモータ48から加減弁32までの機構に異常が発生していると判断する。この時、蒸気発生器1の水位11の異常を補助条件として給水ポンプ駆動タービン9a,9bを停止してバックアップのモータ駆動給水ポンプ7a,7bを自動的に起動させる。
ここで、タービン駆動給水ポンプ6a,6bの入口圧力59、給水流量13によって算出した給水ポンプ駆動タービン9a,9bの回転数と給水ポンプ駆動タービン9a,9bの実回転数36a,36bの偏差が発生した場合おいて、停止信号には通常制御系の応答時間を考慮した一次遅れ及び蒸気発生器1の水位条件判定機能を持たせることにより、プラント運転の信頼性を向上させることが可能となる。
更に、この監視装置58は、タービン駆動給水ポンプ6a,6bの入口圧力59、給水流量13、入口圧力59と給水流量13により算出した給水ポンプ駆動タービン9a,9bの回転数、給水ポンプ駆動タービン9a,9bの実回転数、その偏差信号、給水ポンプ駆動タービン9a,9bの運転台数、制御器(切替器)自動信号11c、給水ポンプ6a,6bのミニマムフロー弁16a,16bの全閉信号57及び蒸気発生器1の水位11の運転履歴を記録保存し、監視する機能を有する。ここでは、給水ポンプ駆動タービン9a,9bの算出した回転数と実回転数とに偏差大が発生した場合は、上述した運転履歴を監視して運転員に警報を発し、または、運転員による給水ポンプ駆動タービンの停止を促す。
なお、給水ポンプ駆動タービン9a,9bの算出した回転数と実回転数とに偏差大が発生した場合、または、蒸気発生器1の水位11の信号が規定値より逸脱した場合、この監視装置58に運転履歴の保存間隔をスピード切替器により早くする機能を持たせることにより、運転員に異常を的確に告知することになり、運転員により確実な対応を促すことが可能となる。
また、給水ポンプ駆動タービン9a,9bの実回転数36a,36bの検出器に異常が発生したとき、検出器の信号異常として上下限異常を監視するとともに、検出器電源チェックを行い、信号喪失の異常時には、本インターロックが動作しないように異常を表示ランプ又は警報によって告知することにより、更にプラント運転の信頼性を向上させることが可能となる。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、給水ポンプ駆動タービンの制御機構であるアクチュエータ以降から実際の加減弁までの電気油圧式制御装置の全ての機械系機構と、加減弁開度をMGU位置、MSC位置及び調速機により機械的に演算している機械油圧式制御装置の監視を行うことが可能となり、プラント運転の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である給水ポンプ駆動タービンの監視装置を備えた蒸気タービン設備を示す構成図
【図2】給水ポンプ駆動タービンの機械油圧式制御装置を示す構成図
【図3】給水ポンプ駆動タービンの電気油圧式制御装置を示す構成図
【図4】タービン駆動の給水ポンプの圧力特性と給水ポンプ駆動タービンの回転数特性図
【図5】本発明の一実施形態による給水ポンプ駆動タービンの監視装置
【図6】本発明の他の実施形態による給水ポンプ駆動タービンの監視装置
【図7】本発明の他の実施形態による給水ポンプ駆動タービンの監視装置
【図8】従来例の給水ポンプ駆動タービンの監視装置
【符号の説明】
1…蒸気発生器、2…高圧タービン、3…低圧タービン、4…復水器、5…復水ポンプ、6…タービン駆動の給水ポンプ、7…電動機駆動給水ポンプ、8…給水調整弁、9…給水ポンプ駆動タービン、10…原子炉給水制御装置、11…蒸気発生器水位検出器、13…給水流量検出器、14…高圧蒸気加減弁、15…低圧蒸気加減弁、16…ミニマムフロー弁、18…ミニマムフローライン、19…タービン制御装置、22…MGU制御装置、32…加減弁、35…加減弁開度検出器、36…給水ポンプ駆動タービン回転数検出器、37…EHG、50…アクチュエータ位置検出器、55…MGU位置検出器、58…監視装置、61…偏差大判定手段

Claims (8)

  1. 蒸気発生器によって発生した蒸気により駆動する蒸気タービンと、その排気蒸気を凝縮する復水器と、その復水を昇圧する復水ポンプと、再昇圧するタービン駆動の給水ポンプと、前記給水ポンプの故障時に運転される電動機駆動の給水ポンプと、前記蒸気発生器の水位を制御する給水制御装置と、給水ポンプ駆動タービンの回転数を制御する制御装置と、前記給水ポンプのミニマムフローラインが設置されている蒸気タービン設備において、前記給水ポンプ駆動タービン2台の回転数の偏差を監視し、偏差大が発生したとき、前記蒸気発生器の水位に応じて前記給水ポンプ駆動タービンの1台を停止することを特徴とする給水ポンプ駆動タービンの監視装置。
  2. 請求項1の蒸気タービン設備において、前記タービン駆動の給水ポンプの入口圧力及び供給流量によって算出した前記給水ポンプ駆動タービンの回転数と前記給水ポンプ駆動タービンの実回転数との偏差を監視し、偏差大が発生したとき、前記給水ポンプ駆動タービンを停止することを特徴とする給水ポンプ駆動タービンの監視装置。
  3. 請求項1の蒸気タービン設備において、前記タービン駆動の給水ポンプの入口圧力及び供給流量によって算出した給水ポンプ駆動タービンの回転数、前記給水ポンプ駆動タービンの実回転数、前記タービン駆動の給水ポンプの入口圧力及び供給流量、前記蒸気発生器の水位の運転履歴を記録保存し、前記蒸気発生器の水位異常が発生したとき、前記運転履歴を監視して運転員による対応を促す処理を行うことを特徴とする給水ポンプ駆動タービンの監視装置。
  4. 請求項3において、前記タービン駆動の給水ポンプの入口圧力及び供給流量によって算出した給水ポンプ駆動タービンの回転数、前記給水ポンプ駆動タービンの実回転数、前記タービン駆動の給水ポンプの入口圧力及び供給流量、前記蒸気発生器の水位の運転履歴を記録保存し、前記蒸気発生器の水位異常が発生したとき、前記運転履歴の保存間隔を変更することを特徴とする給水ポンプ駆動タービンの監視装置。
  5. 請求項3または請求項4において、前記タービン駆動の給水ポンプの入口圧力及び供給流量によって算出した給水ポンプ駆動タービンの回転数と前記給水ポンプ駆動タービンの実回転数との偏差大が発生した場合、前記給水ポンプ駆動タービンを停止させることを特徴とする給水ポンプ駆動タービンの監視装置。
  6. 請求項3または請求項4において、前記タービン駆動の給水ポンプの入口圧力及び供給流量によって算出した給水ポンプ駆動タービンの回転数と前記給水ポンプ駆動タービンの実回転数との偏差大が発生した場合、警報または表示ランプにより告知することを特徴とする給水ポンプ駆動タービンの監視装置。
  7. 請求項1の蒸気タービン設備において、前記給水ポンプ駆動タービンのMGU制御装置からのMGU位置指令、MGU位置、加減弁開度、回転数の各信号の運転履歴を記録保存し、前記給水制御装置における水位設定偏差大の信号または前記蒸気発生器の水位異常の信号が発生したとき、前記運転履歴を監視して運転員による対応を促す処理を行うことを特徴とする給水ポンプ駆動タービンの監視装置。
  8. 請求項7において、前記給水ポンプ駆動タービンの前記給水制御装置からのMUG位置指令信号、MGU位置、加減弁開度、回転数及び前記タービン駆動の給水ポンプの入口圧力及び供給流量の運転履歴を記録保存し、前記蒸気発生器の水位異常または前記給水制御装置からの水位設定偏差大が発生した場合、前記運転履歴の保存間隔を変更することを特徴とする給水ポンプ駆動タービンの監視装置。
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