JP3754360B2 - スクリーン印刷機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、はんだ粉末とペースト状フラックスとの混合物からなるソルダペーストを基板に対して塗布するスクリーン印刷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ステージ上にセットした基板にスクリーン印刷用のマスクシートを重ね合わせ、マスクシート上に供給したソルダペーストをスキージにより広げ延ばすことにより、マスクシートに形成された開口部を介して基板の所定位置にソルダペーストを塗布するようにしたスクリーン印刷機は一般に知られている。
【0003】
この種のスクリーン印刷機において上記スキージは、スキージ本体とこれを保持するスキージホルダとから構成され、前記スキージホルダがスキージ移動機構の取付けホルダに対して組付けられることにより、印刷機本体に対してスキージが脱着可能に取付けられている。
【0004】
ところで、スキージは、マスクシートの大きさ等に応じてスキージ本体を交換することが要求されるため、取付けホルダに対して簡単、かつ速やかに脱着できるのが望ましい。そこで、従来では、例えば取付けホルダに一対の位置決めピンを水平方向に立設しておき、このピンにスキージ(スキージホルダ)を挿入することにより取付けホルダに対してスキージを位置決めし、この状態で、取付けホルダに設けられるトグルクランプによってスキージを固定(ロック)するようにしている(特開2001-129964号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の取付け構造によると、スキージを位置決めピンに対して抜き差しし、トグルクランプを操作するだけでスキージ移動機構にスキージを脱着できるため脱着時の作業が簡単である。
【0006】
しかしながら、このような従来の取付け構造では、例えば位置決めピンに対してスキージが斜めに挿入されると、スキージがピンに対して完全な挿入位置まで挿入されないまま動かなくなり、作業者がこれを完全な装着状態と誤認識してトグルクランプを操作する場合がある。このような場合には、スキージが不完全な取付け状態となり、基板上に塗布されるソルダペーストの厚みが不均一になる等、作業に支障をきたすこととなる。
【0007】
また、位置決めピンは、スキージの移動方向と平行に立設されているので、トグルクランプによるスキージのロック忘れや、不完全なロック状態があると、作業中、スキージに負荷がかかったときにトグルクランプのロック状態が解除され、さらにスキージが位置決めピンから抜け落ちてしまう虞れもある。従って、これらの問題を解決する必要がある。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、スキージの脱着を簡単に、かつ確実に行うことができ、しかも作業中のスキージの脱落を有効に防止することができるようにすることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、スキージ移動機構にスキージを脱着可能に取付けたスクリーン印刷機において、前記スキージの上部に所定の間隔を隔てて複数の脱着ボルトが螺合装着される一方、前記スキージ移動機構に板状の取付部を有する取付けホルダが設けられるとともに、この取付けホルダの前記取付部に前記脱着ボルトをそれぞれ案内する切欠きが形成され、前記脱着ボルトを前記切欠き内に挿入して該切欠きに沿ってその奥端部まで案合し、この状態で前記脱着ボルトを締結して前記脱着ボルトの頭部と前記スキージとにより前記取付部を挟持することにより前記スキージが前記組付け位置に固定されるように前記スキージおよび取付けホルダが構成され、前記切欠きは、スキージの移動方向にボルト挿入口が開き、このボルト挿入口から前記移動方向に延び、さらに略直角に屈曲して前記移動方向と直交する方向に延びる略L字型の形状を有しているものである。
【0010】
この構成によると、取付けホルダの取付部に形成される切欠きに脱着ボルトを挿入し、この切欠きに沿って脱着ボルトを案合しながらその奥端部までスキージを移動させ、その後、脱着ボルトを締結するだけで所定の組付け位置にスキージを固定することができる。又、逆の手順に基づいてスキージを取外すことができる。そのため、従来とほとんど遜色ないレベルで簡単、かつ速やかにスキージ移動機構に対してスキージを脱着することができる。
【0011】
しかも、切欠きがL字型に屈曲しているため、所定の組付け位置においてはスキージと取付部とが脱着ボルトを介してスキージの移動方向に係合した状態となる。そのため、スキージの移動中に脱着ボルトが緩んだ場合でもスキージが直ちに取付けホルダから脱落することがなく、取付けホルダから不意にスキージが脱落するといったトラブルの発生を有効に防止することができる。
【0012】
また、請求項2に係る発明は、請求項1記載のスキージの取付け構造において、前記取付部における前記切欠きの奥端部位に、前記脱着ボルトの移動を規制する規制部材がその一部を前記切欠きの内側に突出させた状態で、かつ弾性的に出没可能な状態で配設され、脱着ボルトを前記切欠きに沿ってその奥端部まで案合すると、前記規制部材が前記脱着ボルトの中心を挟んで前記奥端部とは反対側の部分で切欠き内側に突出し、この規制部材と前記奥端部とにより前記脱着ボルトが拘束されることにより前記スキージが取付けホルダの所定の組付け位置に位置決めされるように構成されているものである。
【0013】
この構成によると、脱着ボルトを切欠きに沿ってその奥端部まで移動させる際、その過程で一旦規制部材が脱着ボルトによって押し戻され、脱着ボルトが奥端部に到達する同時に再び規制部材が切欠き内側に突出することとなるので、作業者は、スキージが所定の組付け位置に位置決めされた状態を規制部材の出没時のクリック感により感知することができる。従って、従来の構造に比べるとスキージをより正確、かつ確実にスキージ移動機構に組付けることが可能となる。
【0014】
その上、スキージが所定の組付け位置に一端位置決めされると、規制部材が上記のように切欠き内側に突出して脱着ボルトを拘束するので、仮に脱着ボルトが緩んだ場合でもスキージが切欠きに沿って逆戻りし難く、そのため、取付けホルダから不意にスキージが脱落するといったトラブルの発生をより確実に防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0016】
図1は、本発明が適用されるスクリーン印刷機の実施形態を示している。このスクリーン印刷機には、基台1を有する印刷機本体2と、プリント基板Wを支持する基板支持ユニット3とが配設されるとともに、この基板支持ユニット3上に基板Wを搬入して搬出するコンベア3Aが載置されて固定されている。
【0017】
上記基板支持ユニット3は、その詳細な図示を省略しているが、基台1上に設置された昇降回転テーブル4を有し、この昇降回転テーブル4内または上記基台1上に設けられた移動機構により、印刷機本体2のX軸方向(上記コンベア3Aによる基板Wの搬入・搬出方向、つまり図1の紙面と直交する方向)、Y軸方向(図1の左右方向)、Z軸方向(上下方向)およびθ方向(Z軸周りの回転方向)に、上記基板Wの支持位置を移動可能に構成されている。
【0018】
上記印刷機本体2は、基台1上の四隅に配置された支柱フレーム2aと、四隅の支柱フレーム2aの上部を連結するように設置されるとともに、前方(図1の左方)が開放されたコ字状の上部フレーム2bとを有している。
【0019】
上記基板支持ユニット3の上方には、上部フレーム2bに固定された枠部材8により全周が保持されるマスクシート7が配置されるとともに、このマスクシート7の上方には、スキージ機構5(スキージ移動機構)が配置されている。
【0020】
このスキージ機構5は、図1の紙面と直交する方向に配設された前後一対の上部フレーム2b上にそれぞれ設けられたレール部材5aと、各レール部材5aに載置されてY軸方向(図1の左右方向)に不図示の単軸ロボットにより移動可能とされる桁部材5bと、マスクシート7上のソルダペーストを延ばすためのX軸方向に細長の一対のスキージ9,9と、上記桁部材5bに配置されてスキージ9,9を昇降駆動する昇降手段10とを備えている。
【0021】
各スキージ9,9は、後に詳述するようにそれぞれスキージ本体9aと、これを保持するスキージホルダ9bとから構成されており、Y軸方向に所定の間隔を隔てて設けられる前記昇降手段10の一対の取付けホルダ12に対してそれぞれ脱着可能に組付けられている。
【0022】
また、上記基台1上において前記基板支持ユニット3の側方には、クリーニングユニット16が設置されている。このクリーニングユニッ16は、スキージ機構5等による印刷位置に対応する中央のクリーニング位置と基台1の側方部に設けられた待機位置(図1の実線で示す位置)とに移動可能に設けられているとともに、前記基板支持ユニット3に対して連結可能に構成されている。すなわち、前記基板支持ユニット3に連結されることによりこの基板支持ユニット3と共にこれらの位置間を移動するように構成されている。
【0023】
上記スクリーン印刷機による印刷動作を概略的に説明すると次の通りである。
【0024】
まず、昇降回転テーブル4の作動により基板支持ユニット3が所定の基板受け入れ位置に移動し、前記コンベア3Aに沿って基板Wが搬送されることにより基板支持ユニット3上へ基板Wが受け渡されて保持される。次いで、基板支持ユニット3がマスクシート7の下方に移動してマスクシート7に対する基板WのX、Y、θ方向の位置決めが行われ後、基板支持ユニット3が上昇し、これにより基板Wがマスクシート7の裏面に当接した所定の印刷位置にセットされる。
【0025】
基板Wが印刷位置にセットされると、作業開始位置においてスキージ9が所定の高さ、つまりその先端(下端)がマスクシート7に当接する高さ位置にセットされた後、スキージ機構5の駆動によりスキージ9がY軸方向に移動する。これによりスキージ9がマスクシート7の表面に沿って摺動し、マスクシート7上のペーストが広げ延ばされながらマスクシート7に形成された開口部を介して基板Wに塗布されることとなる。
【0026】
印刷が完了すると、スキージ9が上昇端位置にリセットされた後、基板支持ユニット3が基板送り出し位置に移動し、前記コンベア3Aに沿って基板Wが搬送される。これにより該基板Wが基板支持ユニット3から次工程へと送り出されることとなる。
【0027】
なお、このような基板Wの印刷作業の間、一定のタイミングでクリーニングユニット16と基板支持ユニット3が連結され、クリーニングユニット16が前記待機位置からクリーニング位置に引き出されることによりマスクシート7のクリーニングが行われることとなる。
【0028】
図2〜図4は、上記スクリーン印刷機におけるスキージ9の具体的な構成と、前記スキージ機構5に対するスキージ9の具体的な取付構造を示している。なお、当印刷機には、一対のスキージ9,9が設けられているが、各スキージ9の構成はその向きが異なる以外は基本的に共通しており、またスキージ機構5への取付構造も共通するため、以下の説明では一方のスキージ9についてのみ説明することとする。
【0029】
これらの図に示すように、スキージ9は、スキージ本体9aとこれを保持するスキージホルダ9bとから構成されており、前記スキージ機構5に設けられる取付けホルダ12に対して脱着可能に組付けられるようになっている。
【0030】
スキージ本体9aは、硬質ウレタン又はステンレスからなる薄板状の部材で長方形断面を有し、X軸方向に細長に形成されている。
【0031】
スキージホルダ9bは、図3に示すように、スキージ本体9aの合せ面20aを下側に有したホルダ本体20と、スキージ本体9aを固定するための固定板22とを有しており、例えばアルミニウム合金等の軽金属からなり、共にスキージ9に対応してX軸方向に細長の形状を有している。そして、同図に示すように合せ面20aにスキージ本体9aを重ね合わせ、さらにその下側に固定板22を重ね合わせた状態で、ホルダ本体20に形成された貫通穴20bにその上側からボルト21を挿入してこれを固定板22のねじ穴22aに螺合装着することにより、ホルダ本体20と固定板22とでスキージ本体9aを挟持するように構成されている。
【0032】
スキージホルダ9bの上部には、スキージ9をスキージ機構5に組付けるための一対の脱着ボルト24が長手方向(X軸方向)に所定の間隔を隔てて設けられている。これらの脱着ボルト24は、図4に示すように、前記ホルダ本体20に設けられたねじ穴20cにそれぞれ螺合装着されており、その頭部24aには綾目ローレット等の滑り止め加工が施され、また軸部24bには、アルミニウム合金製の後記取付部30よりも高強度の金属材料(例えば、ステンレス)からなるカラー25がそれぞれ挿着されている。なお、カラー25は、その内径が軸部24bよりわずかに大きく、かつその軸方向寸法が取付部30の厚みと略等しく設定されており、軸部24bに対して殆どがたのない状態で挿着されている。
【0033】
一方、スキージ機構5の前記取付けホルダ12は、図2に示すようにX軸方向に細長の板状の取付部30を有している。なお、当図では取付けホルダ12等におけるスキージ機構5への連結部分等については図示を省略している。
【0034】
取付部30には、前記脱着ボルト24を案内するための一対の切欠き32が長手方向に脱着ボルト24と同間隔を隔てて形成されている。これらの切欠き32はL字型の形状を有しており、具体的には、Y軸方向における一方側(同図では下側)にボルト挿入口32aが開き、このボルト挿入口32aからX軸方向に僅かに延び、さらに直角に屈曲してX軸方向(スキージ9の幅方向)に延びる形状を有している。そして、スキージ9の前記各脱着ボルト24(軸部24b)を前記ボルト挿入口32aから切欠き内に挿入し、該切欠き32に沿ってその奥端部32bまで案内すると、スキージ9が所定のスキージ組付け位置に位置決めされるように形成されている。なお、切欠き32の幅は、例えば脱着ボルト24に挿着される前記カラー25の直径(外径)よりも僅かに広幅であって、脱着ボルト24(カラー25の挿着部分)をスムーズに案内し得る最小限度の幅に形成されている。
【0035】
各切欠き32の奥端部32bの近傍には、それぞれボールプランジャ40が固定されている。ボールプランジャ40は、図5に示すように、ねじ軸状の本体部分内にその軸方向に剛球42(規制部材)を移動可能に収納し、その一部を先端側(同図では上側)に露出させるとともに、この剛球42を圧縮ばね44の弾発力により弾性的に出没可能に設け、かつ剛球42の脱落防止のため本体部分の先端内径を絞ったいわゆるノッチ機構で、前記取付部30に形成されるねじ穴34に螺合挿着され、さらに取付部30の外側から前記本体部分にナット48が螺合装着されることにより取付部30に対して固定されている。各ボールプランジャ40は、切欠き32の奥端部32bよりもわずかに手前(ボルト挿入口側)、具体的には同図に示すように奥端部32bに脱着ボルト24が当接したときにちょうど剛球42が脱着ボルト24の中心を挟んで前記奥端部32bの反対側に突出して該脱着ボルト24(カラー25)に圧接するように固定されている。
【0036】
スキージ9の前記スキージ機構5への組付けは、次のようにして行われる。
【0037】
まず、スキージ9の前記脱着ボルト24を緩め、該ボルト24の頭部24a(座面)とホルダ本体20との間に前記取付けホルダ12の取付部30の厚みより若干広い隙間を形成しておき、この状態で脱着ボルト24の頭部24aとホルダ本体20との間に取付部30を介在させながら(図4の一点鎖線参照)、各脱着ボルト24(カラー25の挿着部分)を図2の白抜き矢印に示すようにボルト挿入口32aから各切欠き32に挿入する。
【0038】
そして、各脱着ボルト24を切欠き32に沿ってその奥端部32bまで案内し、スキージ9を所定の組付け位置に位置決めする。この際、切欠き32に沿って脱着ボルト24をボールプランジャ40の位置まで案内すると、圧縮ばね44の弾発力に抗して剛球42が脱着ボルト24により本体内に押し戻され、さらに脱着ボルト24を案内して脱着ボルト24が奥端部32bに当接すると前記圧縮ばね44の弾発力により剛球42が再び切欠き内に突出した状態に復帰する。そして、その結果、奥端部32bと剛球42との間に脱着ボルト24が拘束されてスキージ9が前記組付け位置に位置決めされる。
【0039】
こうしてスキージ9を位置決めしたら、次いで各脱着ボルト24を締結する。このようにすると、各脱着ボルト24の頭部24aとスキージ9とによって取付部30が上下に挟みつけられ、これによりスキージ9がスキージ機構5(取付けホルダ12)に対して位置決めされた状態で固定されることとなる。
【0040】
なお、スキージ機構5に取付けられたスキージ9を取り外すには、上記と逆の手順により行う。すなわち、各脱着ボルト24を緩めた後、切欠き32に沿って脱着ボルト24を前記奥端部32bからボルト挿入口32aに向かって案内することによりスキージ9をスキージ機構5から取外すことができる。
【0041】
以上説明したように、このスクリーン印刷機によると、取付けホルダ12の取付部30に形成された切欠き32に沿って脱着ボルト24を案合しながらスキージ9をその奥端部32bまで移動させ、その後、脱着ボルト24を締結するだけでスキージ機構5に対してスキージ9を組付けることができる。従って、従来のこの種の印刷機、すなわちスキージ機構に設けられた位置決めピンにスキージを挿入して位置決めした後、トグルクランプを操作してスキージを固定するものと殆ど遜色ないレベルで簡単、かつ速やかにスキージ9を脱着することができる。
【0042】
しかも、この印刷機では、スキージ9を切欠き32に沿って所定の組付け位置まで案内すると、その途中でノッチ機構を構成するボールプランジャ40の剛球42が一旦脱着ボルト24により押し戻され、脱着ボルト24が奥端部32bに到達すると剛球42が切欠き内に復帰するように構成されているので、スキージ9の組付け作業において、作業者はスキージ9が所定の組付け位置に位置決めされた状態をこのような弾発力の作用する剛球42の出没によるクリック感によって感知することができる。そのため、スキージ9が所定の組付け位置にセットさられたか否かをより正確に判断することができる。従って、従来の印刷機と比較すると、スキージ9を所定の組付け位置により確実に位置決めした状態で正確に取付けることができるようになる。
【0043】
また、スキージ9が所定の組付け位置に一旦位置決めされると、ボールプランジャ40の剛球42が切欠き内に突出して脱着ボルト24に圧接し、この剛球42と切欠き32の奥端部32bとにより脱着ボルト24が拘束されるので、仮に脱着ボルト24が緩んだ場合でもスキージ9が切欠き32に沿って逆戻りし難い。しかも、切欠き32がL字型に屈曲していて、所定の組付け位置においてはスキージ9と取付部30とが脱着ボルト24を介してスキージ9の移動方向(Y軸方向)に係合した状態にあるため、スキージ9が直ちに取付部30から脱落するということもない。従って、作業中に脱着ボルト24が緩んでスキージ9が取付けホルダ12から脱落するといったトラブルの発生を有効に防止することができる。
【0044】
なお、上述したスクリーン印刷機は、本発明に係るスクリーン印刷機の一つの実施形態であって、スキージの取付け構造やスクリーン印刷機の具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0045】
例えば、取付けホルダ12の前記取付部30において、前記切欠き32の両側に一対のボールプランジャ40を対向して設け、スキージ9を所定の組付け位置に対してより強固に保持するようにしてもよい。
【0046】
さらに、ノッチ機構は必ずしも上記のようなボールプランジャ40である必要はなく、例えば剛球42の代わりにステンレス製の円筒状部材を弾性的に出没可能に設けたものであってもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のスクリーン印刷機は、取付けホルダの取付部に形成された切欠きに沿って脱着ボルトを案合しながらスキージをその奥端部まで移動させ、その後、脱着ボルトを締結すればスキージを所定の組付け位置に組付けることができるようにしているので、従来のこの種のスクリーン印刷機とほとんど遜色ないレベルで簡単、かつ速やかにスキージ移動機構に対してスキージを脱着することができる。しかも、切欠きをL字型屈曲させ、スキージを所定の組付け位置に位置決めすると、スキージと取付部とが脱着ボルトを介してスキージの移動方向に係合するようにしたので、脱着ボルトが緩んだ場合でもスキージが直ちに取付けホルダから脱落することがなく、取付けホルダから不意にスキージが脱落するといったトラブルの発生を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるスキージの取付構造が適用されるスクリーン印刷機を示す全体構成図である。
【図2】スキージおよび該スキージが組付けられる取付けホルダを示す平面略図である。
【図3】スキージの構成を示す図2のA−A断面図である。
【図4】スキージの構成を示す図2のB−B断面図である。
【図5】取付けホルダにスキージを組付けた状態を示す要部平面図(一部断面図)である。
【符号の説明】
5 スキージ機構(スキージ移動機構)
9 スキージ
9a スキージ本体
9b スキージホルダ
12 取付けホルダ
24 脱着ボルト
24a 頭部
24b 軸部
25 カラー
32 切欠き
32a ボルト挿入口
32b 奥端部
40 ボールプランジャ
42 剛球(規制部材)
Claims (2)
- スキージ移動機構にスキージを脱着可能に取付けたスクリーン印刷機において、
前記スキージの上部に所定の間隔を隔てて複数の脱着ボルトが螺合装着される一方、前記スキージ移動機構に板状の取付部を有する取付けホルダが設けられるとともに、この取付けホルダの前記取付部に前記脱着ボルトをそれぞれ案内する切欠きが形成され、前記脱着ボルトを前記切欠き内に挿入して該切欠きに沿ってその奥端部まで案合し、この状態で前記脱着ボルトを締結して前記脱着ボルトの頭部と前記スキージとにより前記取付部を挟持することにより前記スキージが前記組付け位置に固定されるように前記スキージおよび取付けホルダが構成され、前記切欠きは、スキージの移動方向にボルト挿入口が開き、このボルト挿入口から前記移動方向に延び、さらに略直角に屈曲して前記移動方向と直交する方向に延びる略L字型の形状を有していることを特徴とするスクリーン印刷機。 - 請求項1記載のスクリーン印刷機において、
前記取付部における前記切欠きの奥端部位に、前記脱着ボルトの移動を規制する規制部材がその一部を前記切欠きの内側に突出させた状態で、かつ弾性的に出没可能な状態で配設され、脱着ボルトを前記切欠きに沿ってその奥端部まで案合すると、前記規制部材が前記脱着ボルトの中心を挟んで前記奥端部とは反対側の部分で切欠き内側に突出し、この規制部材と前記奥端部とにより前記脱着ボルトが拘束されることにより前記スキージが取付けホルダの所定の組付け位置に位置決めされるように構成されていることを特徴とするスクリーン印刷機。
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