JP3752319B2 - 中通し竿 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、外周部に糸導入部を有する竿体を含む複数の竿体が振出形式で連結された中通し竿に関する。
【0002】
【従来の技術】
振出竿は、元竿と、穂先竿と、元竿と穂先竿との間に設けられた複数の中間竿とから構成されている。そして、中間竿及び穂先竿は元竿内部に収納できるようになっている。このような振出竿においては、収納状態における竿先を保護するために、トップカバーが用意されている。
【0003】
例えば実開昭62−130469号公報に示されたトップカバーでは、収納状態の穂先部分が収納されるキャップ状の穂先収納部と、この穂先収納部から竿元側に延び元竿に取り付けられる竿取付部とを有している。そして、竿取付部がゴムバンドによって元竿に巻き付けられるようになっている。ここでは、キャップ状の穂先収納部によって、収納状態の穂先部分が保護される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
最近、竿体の内部に釣り糸を通す中通し竿が用いられている。中通し竿は、並継ぎ形式及び振出形式のものがある。振出形式の中通し竿は、釣り糸の挿通経路を内部に有する複数の竿体を有しており、穂先側の竿体は、それぞれその竿元側の竿体内部に収納可能となっている。また、一般的に元竿の外周部には、内部の糸挿通経路に釣り糸を導くための糸導入孔が形成されている。
【0005】
このような中通し竿においても、前述のようなトップカバーが用いられるが、従来の中通し竿用のトップカバーでは、穂先部分しか保護されない。中通し竿においては、前述のように、竿体の外周部に糸導入孔が開放しているので、この孔から異物が竿体内部に侵入しやすい。また、中通し竿においては、糸導入孔に釣り糸を適切に導入するために、糸導入ガイドが設けられる場合が多い。この糸導入ガイドは、糸導入孔の近傍に設けられ、外方に突出している。このため、持ち運び時に、糸導入ガイドが他のものに当たり、変形したり傷ついたりするおそれがある。このため、中通し竿においては、糸導入孔及び糸導入ガイドを含む糸導入部を穂先部分と同様に保護することが望まれている。
【0006】
さらに、中通し竿においては、釣り糸を竿体内部に収納したまま竿全体を収納する場合が多く、このときに釣り糸の先端に装着されている重りが持ち運び時に邪魔になる。
【0007】
本発明の課題は、中通し竿において、穂先部分とともに糸導入部をも併せて保護できるようにすることにある。
【0008】
本発明の別の課題は、中通し竿を収納した状態で、持ち運び時に重り等が邪魔にならないようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
発明1に係る中通し竿は、外周部に形成された糸導入孔と糸導入孔に釣糸を導くための糸導入ガイドとを有する糸導入部が設けられた竿体を含み振出形式で連結された複数の竿体と、先端部を保護するトップカバーとが備えられた中通し竿であって、トップカバーは、収納状態の中通し竿の穂先から糸導入部までを覆うカバー部と、カバー部を中通し竿の竿体に装着するために装着部とを備えている。また、カバー部は、竿元側の後端部及びその一方側の側部の所定の範囲が開口しており且つその周囲が袋状である。
【0010】
この中通し竿では、カバー部が中通し竿の穂先から糸導入部までを保護している。このため、糸導入部に設けられた孔がカバーされ、竿体内部に異物が侵入するのを抑えることができる。また、糸導入部に設けられた糸導入ガイドも保護されるので、持ち運び時に糸導入ガイドが他のものに衝突して変形したり損傷するのを抑えることができる。
【0011】
発明2に係る中通し竿は、発明1の中通し竿において、カバー部の先端部内側には中通し竿の穂先を保護するための保護部材が設けられている。中通し竿の収納状態において、穂先竿が飛び出ることがあるが、この場合にも、保護部材によって穂先が保護される。また、穂先が飛び出た状態で収納されている場合、この飛び出した部分を保護部材によって保護することにより、穂先が他のものに衝突して損傷するのを避けることができる。
【0012】
発明3に係る中通し竿は、発明1又は2の中通し竿において、カバー部は弾力性を有する布製部材で形成されている。ここでは、布製部材がクッション材として機能する。また、布製部材は変形自在であるので、種々の大きさの中通し竿に適用可能である。
【0013】
発明4に係る中通し竿は、発明1から3のいずれかの中通し竿において、装着部はカバー部の一部を中通し竿に縛り付けるためのベルトを有している。この場合は、種々の外径の中通し竿に対して適用可能である。
【0014】
発明5に係る中通し竿は、発明1から4のいずれかの中通し竿において、トップカバーは重り係止部をさらに有する。重り係止部は、カバー部の外側に装着され、中通し竿に装着された釣り糸の先端に付けられた重りを係止可能である。ここでは、重りを係止部に固定できるので、中通し竿を持ち運びする際に重りが邪魔にならない。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1において、本発明の一実施形態によるトップカバー1は、振出形式で連結された収納状態の中通し竿10の糸導入部12を含む先端部分を保護するものである。なお、中通し竿10の糸案内部12は、竿体の外周部の一部に形成された糸導入孔12aと、リール(図示せず)からの釣り糸を糸導入孔2aに導くための糸導入ガイド12bとから構成されている。糸導入ガイド12bは、竿体の外周側に突出しており、硬質リング等を有している。そして、その竿先側の一部が糸導入孔12aの上部に重なるように、かつ他の部分は糸導入孔12aの竿元側に位置するように装着されている。
【0016】
トップカバー1は、細長い袋状のカバー本体2と、カバー本体2の後部を縛って中通し竿10に固定するための竿固定ベルト3と、釣り糸の先端に装着された海草テンビン等の重り4を固定するための重り固定テープ5とを備えている。
【0017】
カバー本体2は、ナイロン等の合成繊維布地をカットし、その周囲を縁取り縫製して袋状にしたものである。そして、竿元側の後端部及びその一方側の側部の所定の範囲が開口している。このカバー本体2は、収納状態の中通し竿10のトップガイド11から糸案内部12までを覆う長さを有しており、その竿元側の一部は、糸案内ガイド12bを覆うことが可能なように、他の部分に比較してその幅(長手方向と交差する方向の寸法)が太くなっている。カバー本体2の先端内部には、穂先を保護するためのクッション用のスポンジ6が装着されている。
【0018】
竿固定ベルト3は、クロロプレンゴム製のテープであり、中通し竿10を2周以上巻回可能な長さを有している。竿固定ベルト3は、カバー本体2の竿元側の端部に縫製により固定されている。この固定部分には、図2に示すように、面ファスナーの一方の面からなる係止テープ7aが縫製により固定されている。また、竿固定ベルト3のテープ7a取付面と逆側の面には先端部と中間部とに面ファスナーの他方の面からなる係止テープ7b,7cが縫製により固定されている。
【0019】
重り固定テープ5は、カバー本体2の長手方向の略中央部に縫製により固定されており、その部分を1周半以上巻回可能な長さを有している。重り固定テープ5は、全長のいずれでも表裏面を係止可能なフリーテープであり、種々の形状の重り4を固定することが可能である。
次に、トップカバー1の装着手順について説明する。
【0020】
まず、中通し竿10を収納状態にする。このとき、釣り糸はトップガイド11から外部に出ているが、この外部に出ている部分の長さを、トップガイド11から糸案内部12までの長さよりもさらに長めにしておく。この状態で、トップカバー1を穂先側から被せ、穂先部分とともに糸導入孔12a及び糸導入ガイド12bを覆う。そして、竿固定ベルト3を中通し竿10の外周に巻き付け、係止テープ7cで一度固定する。次に、釣り糸を穂先側に折返し、重り4を重り固定テープ5でトップカバー1に固定する。この状態で、重り4の天秤部4aを、竿固定テープ3を再度巻き付け、係止テープ7bで固定する。
【0021】
このようにして中通し竿10にトップカバー1を装着することで、穂先だけでなく糸導入ガイド12bも保護できる。また、糸導入孔12aがカバーされるので、異物が竿体内部に侵入するのを抑えることができる。さらに、持ち運び時に重り4を固定でき、取り扱いが容易になる。
【0022】
〔他の実施形態〕
(a)前記実施形態では、カバー本体2を布製で形成したが、樹脂等の他の材料により形成してもよい。
【0023】
(b)前記実施形態では、穂先を保護するための部材としてスポンジを装着したが、特にカバー本体を布製とする場合は、樹脂等の保護部材で外殻を構成し、その内部の穂先が当たる部分にスポンジ等のクッション部材を装着しても良い。この場合は、カバー本体が他のものにあたっても、樹脂等の保護部材によって穂先が損傷するのを防止できる。
【0024】
(c)前記実施形態では、中通し竿の糸導入ガイドがブロック状の部材で構成されている場合について説明したが、リング状の部材がワイヤ等の取付部材で装着されているような外付けガイドを有する中通し竿にも、本発明を同様に適用できる。
【0025】
【発明の効果】
以上のように本発明では、カバー部が中通し竿の穂先から糸導入部までを保護しているので、糸導入孔がカバーされ、竿体内部に異物が侵入するのを抑えることができる。また、糸導入ガイドがカバーされるので、持ち運び時に糸導入ガイドを傷つけるのを防止できる。また、重り係止部を設けたので、収納状態で持ち運びする際に重りが邪魔にならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるトップカバーが装着された中通し竿の穂先部を示す斜視図。
【図2】 前記トップカバーの正面図。
【符号の説明】
1 トップカバー
2 カバー本体
4 重り
5 重り係止テープ
6 クッション用スポンジ(保護部材)
10 中通し竿
12 糸導入部
Claims (5)
- 外周部に形成された糸導入孔と前記糸導入孔に釣糸を導くための糸導入ガイドとを有する糸導入部が設けられた竿体を含み振出形式で連結された複数の竿体と、前記竿体の先端部を保護するトップカバーとが備えられた中通し竿であって、
前記トップカバーは、
竿元側の後端部及びその一方側の側部の所定の範囲が開口しており且つその周囲が袋状であり、収納状態の前記中通し竿の穂先から前記糸導入部までを覆うカバー部と、
前記カバー部を前記中通し竿の竿体に装着するために装着部と、
を有する、
中通し竿。 - 前記カバー部の先端部内側には前記中通し竿の穂先を保護するための保護部材が設けられている、
請求項1記載の中通し竿。 - 前記カバー部は弾力性を有する布製部材で形成されている、
請求項1又は2に記載の中通し竿。 - 前記装着部は前記カバー部の一部を前記中通し竿に縛り付けるためのベルトを有している、
請求項1から3のいずれかに記載の中通し竿。 - 前記トップカバーは、前記カバー部の外側に装着され前記中通し竿に装着された釣り糸の先端に付けられた重りを係止可能な重り係止部をさらに有する、
請求項1から4のいずれかに記載の中通し竿。
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JP21875996A Expired - Fee Related JP3752319B2 (ja) | 1996-08-20 | 1996-08-20 | 中通し竿 |
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- 1996-08-20 JP JP21875996A patent/JP3752319B2/ja not_active Expired - Fee Related
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