JP3751629B1 - 磁場中成形装置、磁場中成形方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 下部コイル15および上部コイル16によって磁場を印加しつつ、上パンチ14で金型キャビティC内の磁石粉Pを加圧することで円筒状の成形体を成形する過程において、上部コイル16を臼型11の上面11bに当接させる。さらに、下部コイル15および上部コイル16の周囲に下部ヨーク21および上部ヨーク22を設け、下部コイル15側においては臼型11から下部コイル15を回り込み下パンチ12まで、上部コイル16側においては臼型11から上部コイル16を回り込み上パンチ14まで、エアギャップが存在することなく連続した磁路を形成するようにした。
【選択図】図1
Description
図6に基づいてラジアル異方性リング磁石の成形方法を参照しつつ説明する。
図6は、ラジアル異方性リング磁石を得る過程の磁場中成形の一例を示す断面図である。磁場中成形を行う成形装置1は、配向磁場を発生する上コイル2、下コイル3を備えている。上コイル2、下コイル3から反発方向に発生される磁場(反発磁場)は、磁性体で構成される中棒4及び磁性体で構成される臼型5を磁気回路とし、中棒4、臼型5、非磁性体で構成された上パンチ6および下パンチ7によって形成される円筒状のキャビティ8にラジアル方向の配向磁場を付与する。キャビティ8内に充填された磁石粉Pは配向された状態で、上パンチ6、下パンチ7を用いて加圧成形される(例えば、特許文献1参照。)。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、リング形状の磁石の製造工程において、磁石粉の配向性を向上させることのできる磁場中成形装置、磁場中成形方法を提供することを目的とする。
金型の上方には上ラムが昇降可能に設けられ、この上ラムに、上パンチ、上部中棒、上部コイルが支持されて設けられる。上パンチは、上ラムとともに下降したときに金型キャビティ内に先端部が挿入されるよう設けられる。上部中棒は、上パンチの内側に、金型キャビティの内側領域で金型(下部中棒)に対向するよう設けられる。上部コイルは、上パンチの外側に設けられ、金型キャビティにラジアル方向の磁場を印加できるものである。そして、このような磁場中成形装置において、上パンチの先端部を金型キャビティ内に挿入した状態で、金型および上パンチの少なくとも一方の外周部において、下部コイルおよび上部コイルで発生する磁場の磁路を連続して形成するヨークが設けられる。
このヨークは、金型および上パンチの少なくとも一方の外周部において、下部コイルおよび上部コイルで発生する磁場の磁路を連続して形成するものであればよいが、金型および上パンチの双方の外周部において、下部コイルおよび上部コイルで発生する磁場の磁路を連続して形成するように設けるのが好ましい。
このようなヨークは、金型の外側に設けられ、下部コイルおよび金型の下面と外周部を覆い、その上面が金型と略同一面となるように形成された下部ヨークと、上部コイルの外側に設けられ、上部コイルの上面と外周部を覆い、上パンチの先端部を金型キャビティ内に挿入した状態で、その下面が下部ヨークに当接する上部ヨークとから構成される。このようなヨークは、金型キャビティの外周側において、上部コイルおよび下部コイルで発生する磁場の磁路を形成し、エアギャップを低減することになる。これにより、所定強度の磁場を発生させるのに必要な電流量を低減できる。また、金型キャビティの端部における配向磁場の乱れも抑制できる。
なおここで、円筒状という概念には、いわゆるリング状を含むものとする。
ところで、上部中棒と上パンチの隙間に磁石粉が噛み込み、上部中棒の動作が阻害されることがある。そこで、上部中棒は、上下方向に伸縮可能な付勢シリンダを介し、下方に付勢されて上ラムに装着するのが好ましい。バネ等で上部中棒を下方に押し付ける構成に比較し、上部中棒を、より強い圧力で押圧することができ、作動の確実性が向上する。
上部中棒の動作が阻害されてしまうと、磁場中成形時に、上部中棒と下部中棒とが磁気的に結合されずにギャップが開くために、ラジアル配向磁場が激減してしまい、磁石粉の配向を確実に行えなくなる。すると、最終的に得られる磁石の磁気特性の劣化を招くことになる。しかも、上部中棒は上パンチの中に収容され、外部からはその動作を視認することはできないために、そのような不具合が生じても、検知しにくい。
そこで、上ラムに対する上部中棒の位置を検出するセンサをさらに備え、上ラムの下降により上部中棒が上ラムに対し相対的に移動した後に、上ラムが上昇した状態で元の位置に復帰しない場合に、これを検出することで、上部中棒の上ラムに対する相対的な移動に異常が発生した場合にはこれを検出することができる。また、これに代えて、上部中棒の上ラムに対する相対的な移動量が予め定められた量に到達しないときに、これを検出するセンサを備えることでも、上部中棒の上ラムに対する相対的な移動に異常が発生した場合にこれを検出することができる。
表面硬度を上げる方法としては、SUS420J等の耐摩耗性部分を溶射法、PVD(Physical Vapor Deposition)、CVD(Chemical Vapor Deposition)、めっき法等によって形成する提案がなされている。しかし、耐摩耗性部分を形成する材質がステンレス鋼としたのでは、これらの方法において、量産で磁石を連続して多数個成形する場合に、カジリ防止に十分な効果があるとは考えにくい。
そこで、金型において、金型キャビティに臨む表面の少なくとも一部を、超硬合金で形成するのが好ましい。特に、金型キャビティの内側の、いわゆる下部中棒と称される部分の外表面を超硬合金で形成するのが好ましい。これには、厚さ0.5〜2mmの超硬合金のリングを、焼き嵌めまたはロウ付けによって下部中棒の表面に張り合わせるのが良い。超硬合金は、飽和磁化0.2〜0.8Tであるものが好ましい。また、下部中棒自体は、加工後に熱処理を行わない、炭素量0.3%以下の軟鉄で形成するのが好ましい。
図1は、本実施の形態における成形装置の構成を説明するための図である。
この図1に示すように、成形装置(磁場中成形装置)10は、臼型11と下パンチ12、および下部中棒13とによって形成される金型キャビティC内に磁石粉Pを充填し、上パンチ14で、金型キャビティC内の磁石粉Pを加圧しつつ、下部コイル(コイル)15、上部コイル(コイル)16で磁場を印加することで、磁場中成形を行い、成形体を形成するものである。
下パンチ12は、円筒状で、臼型11の開口11aに、その上端部12aを臼型11の上面11bから所定寸法下方に位置させた状態で設けられている。
また、この下部中棒13の上端部13aは、上部中棒19と成形のたびに衝突するため、その外周縁部(エッジの部分)13dが欠けることがある。これを防止するため、その外周縁部13dを、0.05mm以上、面取り加工あるいはR加工するのが好ましい。
このようにすることで、下部中棒13の耐久性を向上させることができる。
上部中棒19は、上下方向に伸縮自在でエアあるいは油によって所定の圧力が印加された付勢シリンダ20を介して上ラム17に保持されており、これによって、上パンチ14内で上下方向に移動可能とされるとともに、下方に付勢された状態となっている。
さらに、前記位置センサ30は、成形終了後、上ラム17が上昇し、上部中棒19が付勢シリンダ20によって付勢されて元の所定の位置に復帰していること(図1の状態)を検知することも兼ねている。上部中棒19と上パンチ14にカジリが発生して、上部中棒19が所定の位置に戻っていない場合、アラーム音やランプの点滅等によってこれを報知したり、成形装置10の次の成形開始動作を中止させるようにしても良い。
下部ヨーク21は、臼型11および下部コイル15よりも大径で、その外周面21aが臼型11および下部コイル15よりも外周側に位置している。下部ヨーク21の上面21bは、臼型11の上面11bと略同一レベルとされ、その下面21cは、下部コイル15より所定寸法下方に位置している。そして、下部ヨーク21の内周面21dは、その上部において臼型11の外周面に当接し、中間部において下部コイル15の外周面に当接し、その下部において下パンチ12に当接するように設けられている。これにより、下部コイル15の下方から外周側、そして上方へと回り込む磁路は、下部ヨーク21によって形成される。
上部ヨーク22は、上部コイル16よりも大径で、その外周面22aが上部コイル16よりも外周側に位置している。上部ヨーク22の下面22bは、上部コイル16の下面16aと略同一レベルとされ、その上面22cは、上部コイル16より所定寸法上方に位置している。そして、上部ヨーク22の内周面22dは、その上部において上パンチ14の外周面に当接あるいは近接し、下部において上部コイル16の外周面に当接するよう設けられている。これにより、上部コイル16の外周側から上方へと回り込む磁路は上部ヨーク22によって形成される。
まず、図1に示したように、駆動シリンダ18を収縮させた状態とし、上ラム17、およびこれに保持された上パンチ14、上部コイル16、上部中棒19、上部ヨーク22を、臼型11、下部中棒13、下部ヨーク21から上方に退避させた状態とする。この状態で、上部コイル16および上部ヨーク22は、保持シリンダ23がストローク下端まで伸びた状態で保持されている。
この状態で、原料供給機構を、金型キャビティCの上方を覆うような位置に移動させ、金型キャビティCに所定量の磁石粉Pを供給する。次いで、原料供給機構を移動させ、下部ヨーク21および上部ヨーク22よりも外周側に退避させる。
図3に示すように、上ラム17は、上パンチ14で金型キャビティC内の磁石粉Pを加圧するため、さらに下降を続けるが、これに伴い、上部中棒19は下部中棒13によって下方へのそれ以上の移動が規制され、付勢シリンダ20は収縮する。また、上部コイル16と臼型11の位置関係も、上ラム17を下降させ続けても、保持シリンダ23が縮むので維持される。
これにより、下部コイル15および上部コイル16で発生する磁束の漏れをほとんどなくすことができる。したがって、下部中棒13、上部中棒19を磁気的に飽和させるのに最低限の電流を下部コイル15、上部コイル16に流せば良く、従来よりも電流効率を向上させることができる。また、臼型11の上下端部において、従来のように配向磁場に上下方向の乱れ成分が現れるのを抑制し、金型キャビティC内の磁石粉Pの配向性を均一化させることができ、それにより、最終的に得られる磁石の磁気特性を向上させることが可能となる。
以上、本発明の特徴部分である磁場中成形について説明したが、以下では磁場中成形を含めたラジアル異方性リング磁石の製造方法について言及する。なお、以下では永久磁石としてR−T−B系焼結磁石を例にして説明するが、本発明はこれ以外の希土類焼結磁石、フェライト磁石や各種ボンド磁石に適用できることは言うまでもない。
<原料合金>
原料合金は、真空又は不活性ガス、望ましくはAr雰囲気中でストリップキャスト法、その他公知の溶解法により作製することができる。ストリップキャスト法は、原料金属をArガス雰囲気などの非酸化性雰囲気中で溶解して得た溶湯を回転するロールの表面に噴出させる。ロールで急冷された溶湯は、薄板または薄片(鱗片)状に急冷凝固される。この急冷凝固された合金は、結晶粒径が1〜50μmの均質な組織を有している。原料合金は、ストリップキャスト法に限らず、高周波誘導溶解等の溶解法によって得ることができる。なお、溶解後の偏析を防止するため、例えば水冷銅板に傾注して凝固させることができる。また、還元拡散法によって得られた合金を原料合金として用いることもできる。
原料合金は粉砕工程に供される。粉砕工程には、粗粉砕工程と微粉砕工程とがある。まず、原料合金を、粒径数百μm程度になるまで粗粉砕する。粗粉砕は、スタンプミル、ジョークラッシャー、ブラウンミル等を用い、不活性ガス雰囲気中にて行なうことが望ましい。粗粉砕に先立って、原料合金に水素を吸蔵させた後に放出させることにより粉砕を行なうことが効果的である。水素放出処理は、希土類焼結磁石として不純物となる水素を減少させることを目的として行われる。水素放出のための加熱保持の温度は、200℃以上、望ましくは350℃以上とする。保持時間は、保持温度との関係、原料合金の厚さ等によって変わるが、少なくとも30分以上、望ましくは1時間以上とする。水素放出処理は、真空中又はArガスフローにて行う。なお、水素吸蔵処理、水素放出処理は必須の処理ではない。この水素粉砕を粗粉砕と位置付けて、機械的な粗粉砕を省略することもできる。
磁場中成形における成形圧力は0.3〜3ton/cm2(30〜300MPa)の範囲とすればよい。成形圧力が低いほど配向性は良好となるが、成形圧力が低すぎると成形体の強度が不足してハンドリングに問題が生じるので、この点を考慮して上記範囲から成形圧力を選択する。磁場中成形で得られる成形体の最終的な相対密度は、50〜65%が好ましい。
本ラジアル成形にて印加する磁場は、2〜15kOe(160〜1200kA/m)程度とすればよい。印加する磁場は静磁場に限定されず、パルス状の磁場とすることもできる。また、静磁場とパルス状磁場を併用することもできる。
焼結後、得られた焼結体に時効処理を施すことができる。この工程は、保磁力を制御する重要な工程である。時効処理を2段に分けて行なう場合には、800℃近傍、600℃近傍での所定時間の保持が有効である。800℃近傍での熱処理を焼結後に行なうと、保磁力が増大するため特に有効である。また、600℃近傍の熱処理で保磁力が大きく増加するため、時効処理を1段で行なう場合には、600℃近傍の時効処理を施すとよい。
ラジアル異方性リング磁石は、異方性フェライト磁石が一般的になった1970年初頭に、径方向と周方向の熱収縮率の異方性により生じるひずみによる応力と、磁石を構成する材料強度の関係より、焼結クラックを招く異方性化度が計算によって求められた。その結果、フェライト磁石では、異方性化度を成形時の配向磁場強度によって調整する手法が採用された。しかし、焼結クラックの発生が通常の配向の磁石に比べて多いという問題を有していた。また、希土類焼結磁石の中でSmCo系磁石は材質が脆いため、焼結クラックを生じさせないためには異方性化度をかなり低くしなければならず、その高い材料特性を有効に発揮しにくいこと、さらに異方性化度を調整しても、製造時のばらつきにより焼結クラックが発生しやすいという問題を有していた。
本発明が適用されるR−T−B系焼結磁石は、Coを5.0wt%以下(0を含まず)、望ましくは0.1〜3.0wt%を含有することができる。CoはFeと同様の相を形成するが、キュリー温度の向上、粒界相の耐食性向上に効果がある。
本発明はラジアル異方性リング磁石に広く適用することができるが、特に長尺のラジアル異方性リング磁石に適用することが望ましい。
まず、下部ヨーク21、上部ヨーク22を設けた成形装置10において、成形時には、上部コイル16を臼型11の上面11bに当接させるようにした(実施条件1)。そして、所定寸法の成形体を形成するために上パンチ14を金型キャビティC内に所定寸法押し込んだ。この状態で、5kA・Turnsの電流を下部コイル15、上部コイル16に流して磁場を発生させ、金型キャビティCの位置での上パンチ14の押し込み方向(これをY方向と称する)における磁束の分布を測定した。
また、比較のため、下部ヨーク21、上部ヨーク22を備えない成形装置において、成形時には、上部コイル16を臼型11の上面11bに当接させるようにした(比較条件1)。
さらに、下部ヨーク21、上部ヨーク22を備えない成形装置において、成形時には、上部コイル16を、臼型11の上面11bから臼型11の高さ分だけ上方に位置させるようにした(比較条件2)。そして、比較条件1、2のそれぞれにおいては、所定寸法の成形体を形成するために上パンチ14を金型キャビティC内に所定寸法押し込んだ状態で、金型キャビティCの高さ方向中心部(下パンチ12の先端と上パンチ14の先端の中間位置)における磁束密度が実施条件1と同じになるように電流を下部コイル15、上部コイル16に流して磁場を発生させ、金型キャビティCの位置での上パンチ14の押し込み方向(これをY方向と称する)における磁束の分布を測定した。
その結果を図4に示す。
その結果、図5(a)に示すように、いずれの場合も、実施条件1とすることで、比較条件1より少ない起磁力で、同等の磁場を発生できることが確認された。
また、図5(b)に示すように、金型キャビティCの上下の端部位置における配向の乱れについても同様にシミュレーションで算出したところ、実施条件1の方が、比較条件1より配向の乱れの角度θが小さいことが確認された。
これにはまず、30.5wt%Nd−2.0wt%Dy−1.0wt%B−0.5wt%Co−Feの組成を有する原料薄帯状合金を、ストリップキャスト法で作製した。この薄帯状の合金に室温にて水素を吸蔵させた後、Ar雰囲気中で脱水素を行なうことにより粗粉末を得た。
ジェットミルを用いてこの粗粉末を微粉砕した。微粉砕は、ジェットミル内をN2ガスで置換した後に高圧N2ガス気流を用いて行った。得られた微粉末の平均粒径は4.0μmであった。
このとき、磁場中成形工程では、下部中棒13を、中心部を飽和磁化2.1Tの鉄で形成し、外表面を、飽和磁化0.4Tの超硬合金1.0mm厚のリングを焼き嵌めすることで形成した(実施条件2)。なお上部中棒19は、飽和磁化2.1Tの鉄に硬質クロムめっきを施したものを使用した。また、比較のため、下部中棒13を、飽和磁化2.1Tの鉄に硬質クロムめっきを施したものを用い、同様に磁場中成形を行った(比較条件3)。
その結果を表1に示す。
Claims (7)
- 円筒状の金型キャビティを形成する金型と、
前記金型の下方に設けられ、前記金型キャビティにラジアル方向の磁場を印加できる下部コイルと、
前記金型の上方に昇降可能に設けられた上ラムと、
前記上ラムに支持され、前記上ラムとともに下降したときに前記金型キャビティ内に先端部が挿入される上パンチと、
前記上ラムに対し昇降自在に支持され、前記金型キャビティの内側領域で前記金型に対向し、前記上ラムが下降して前記上パンチの先端部が前記金型キャビティ内に挿入されたときに、前記金型の上面によって下降動作が規制されて前記上ラムに対し相対的に移動する上部中棒と、
前記上ラムに設けられ、前記金型キャビティにラジアル方向の磁場を印加できる上部コイルと、
前記上パンチの先端部を前記金型キャビティ内に挿入した状態で、前記金型および前記上パンチの少なくとも一方の外周部において、前記下部コイルおよび前記上部コイルで発生する磁場の磁路を連続して形成するヨークと、
上下方向に伸縮可能で、前記上ラムに設けられた前記上部中棒を下方に付勢する付勢シリンダと、
前記上ラムに対する前記上部中棒の位置を検出することで、前記上ラムの下降により前記上部中棒が前記上ラムに対し相対的に移動した後に、前記上ラムが上昇した状態で元の位置に復帰しない場合に、これを検出するセンサと、
を備えることを特徴とする磁場中成形装置。 - 前記ヨークは、前記金型および前記上パンチの外周部において、前記下部コイルおよび前記上部コイルで発生する磁場の磁路を連続して形成することを特徴とする請求項1に記載の磁場中成形装置。
- 前記ヨークは、前記金型の外側に設けられ、前記下部コイルおよび前記金型の下面と外周部を覆い、その上面が前記金型と略同一面となるように形成された下部ヨークと、
前記上部コイルの外側に設けられ、前記上部コイルの上面と外周部を覆い、前記上パンチの先端部を前記金型キャビティ内に挿入した状態で、その下面が前記下部ヨークに当接する上部ヨークとから構成されていることを特徴とする請求項2に記載の磁場中成形装置。 - 前記上部コイルは、前記上パンチの先端部を前記金型キャビティ内に挿入した状態で、前記金型の上面に当接するよう設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の磁場中成形装置。
- 前記上部コイルは、前記上ラムに対し昇降自在に支持され、前記上ラムが下降したときに、前記金型の上面によって下降動作が規制されることを特徴とする請求項4に記載の磁場中成形装置。
- 前記金型において、前記金型キャビティに臨む表面の少なくとも一部が、超硬合金で形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の磁場中成形装置。
- 円筒状の金型キャビティに磁石粉を充填する工程と、
上部中棒が下部中棒に接触、停止したことを位置センサが検出したときに、前記金型キャビティの上下に配した一対のコイルで、前記金型キャビティの外周側に前記一対のコイルを囲むように設けられたヨークを通して前記金型キャビティにラジアル方向の磁場を印加しつつ、前記金型キャビティに充填された前記磁石粉を加圧する工程と、
成形終了後、前記上部中棒が、付勢シリンダにより付勢されて元の所定の位置に復帰していることを前記位置センサで検知する工程と、を含むことを特徴とする磁場中成形方法。
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