JP3751002B2 - シーソ型可動接片を有するスイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、シーソ型可動接片を有するスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
図1A及び1Bは従来のシーソ運動をする可動接片を有するスイッチの長辺に平行な垂直断面図及び短辺に垂直な断面図の例を示す。絶縁樹脂製の箱型ケース10の底板12のほぼ中央に金属の支持板60が垂直に貫通固定されている。支持板60の上端辺の両側に、上に突出する案内突起611、612が形成され、案内突起611と612の間に揺動可能に可動接片50が載せられている。支持板60の上端辺は可動接片50の遥動の支点として作用し、支持板60の、底板12から外に突出した下端部は可動接片50との接触により電気的に接続された可動接片側端子6Tを形成している。
【0003】
可動接片50の一端側の下面に可動接触子50Cが取り付けられている。逆L字状の固定接片70が、その上板部72が可動接片50の下面と対向するようにケース底板12上に配置され、固定接片70の脚部が固定接片側端子7Tとして底板12を貫通し、下方に突出している。固定接片70の上板部72には可動接触子50Cと対向するように固定接触子70Cが取り付けられている。
可動接片50の上側にケース10の上側開口10Aを塞ぐようにタンブラ形の操作子40が配置されている。操作子40の側壁に形成された回動軸47はケース10の側壁11に形成された軸受け穴16に回動可能に装着されている。操作子40のタンブラ41の下面中央から下方に延長して円筒部42が一体形成されており、その円筒部42が形成しているバネ収容穴42A内にコイルバネ45が配置されている。そのコイルバネ45の下端に係合するプランジャ43の上端がバネ収容穴42Aに挿入され、コイルバネ45により下方に偏奇力が与えられている。その偏奇力によりプランジャ43の下端が常時可動接片50の上面を押圧し、摺動係合する。
【0004】
図1Aでは、タンブラ形の操作子40がスイッチOFFに押された状態を示し、プランジャ43の下端が可動接片50の上面を、支持板60に対し可動接触子50Cと反対側で押下し、可動接触子50Cと固定接触子70C間を開いた状態で安定保持し、従って端子6Tと7T間は非導通状態にある。操作子40がスイッチONに押されると、操作子40は軸47を中心に図では時計回り方向に回動し、その回動によりプランジャ43の下端はコイルバネ45の圧力に抗して可動接片50の上面を摺動して支持板60の上端に向かって登り、その上端を超えて可動接触子50C側に移ると、可動接片50は回動して可動接触子50Cが固定接触子70Cと当接し、スイッチはその状態に安定保持される。その結果、端子7T、6T間が導通状態に保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この従来のスイッチでは、可動接片50の下面と支持板60の上端直線辺間で接触しているが、実際には、完全な線接触は実現できず、複数点での点接触となっている。しかも、その接触点の位置は、可動接片の回動とともに変化するし、機械的衝撃や振動でも接触点の移動が生じるので、スイッチの電気的安定性が満足いくものでなかった。また、端子7T、6T間のほぼ全電圧は接触子50C、70C間に印加されるので、接触、乖離時に生じる放電スパークによる接触子50C、70Cの損耗が大きい欠点があった。
【0006】
この発明の目的は、耐圧が高く、スイッチ切り替え時のスパークによる接触子の損耗が少なく、かつ電気的に安定したシーソ型可動接片を有するスイッチを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明によるスイッチは、
絶縁体の底板を有し、上面に開口を有する箱状ケースと、
上記底板に垂直に固定され、中央が最も高い中央突部を形成する上端辺を有する支持板と、
上記支持板の上記上端辺に載せられ、上記上端辺を回動中心軸として回動可能に設けられ、一端にその回動中心軸方向に間隔を置いて設けられた2つの可動接触子を有するほぼ四辺形の金属板で形成した可動接片と、
上記底板上に2つの上記可動接触子とそれぞれ対向して固定接触子を有する一端が取り付けられ、他端が上記底板を貫通して外に突出して端子とされた2つの固定接片と、
上記可動接片の上面を押圧し、上記上記回動中心軸方向と直角な方向に摺動可能な2つの摺動突起を有する駆動手段と、
上記駆動手段に上記可動接片に対するバイアス力を与えるコイルバネ手段と、下端に形成されたバネ収容穴に上記コイルバネ手段を収容すると共に、上記駆動手段を摺動させることにより上記可動接片に対し上記駆動手段を突出後退可能に保持する回動可能な
柱状部を有する操作子と、
上記ケースの開口を塞ぐように取り付けられ、上記操作子を中央に形成された挿通穴に挿通させて回動可能に保持するカバー手段、
とを含むように構成し、上記操作子の回動により上記2つの固定接片の端子間を導通、開放する。
【0008】
【発明の実施の形態】
図2Aはこの発明によるスイッチの原理的構成を説明するため、主要部のみを簡略化して示している。この発明では、可動接片50の先端部に可動接片50の回動中心軸方向に間隔をあけて2つの可動接触子50C1, 50C2が取り付けられており、絶縁体底板12上に、固定接触子70C1, 70C2が可動接触子50C1, 50C2と対向するように取り付けられた固定接片701, 702が配置され、それらの端子7T1, 7T2が底板12を貫通して外に突出している。可動接片50のほぼ中央下面は支持板60の上端辺の中央突出部6Pで支持される。従って、可動接片50の下面は支持板60の上端辺の中央突出部6Pとほぼ一点で接触する。
【0009】
操作子40に装着されたプランジャ43の下端に取り付けられた駆動片46は可動接片50の回動中心軸方向に並んだ2つの同じ長さの摺動突起461、462を有し、その2つの摺動突起461、462の下端は、可動接片50の回動中心軸方向と直角に、かつ、中央突出部6Pから互いに反対側に等間隔離れた2本の平行線に沿って摺動可能とされている。従って、可動接片50は支持板60の中央突部6Pにより一点で支持されているにもかかわらず、可動接片50の回動中心軸は常に底板12と平行に保持される。
【0010】
図2Aでは、摺動突起461, 462の下端が支持板60に対し、可動接触子50C1, 50C2と反対側において可動接片50を押圧し、可動接片50の、可動接触子50C1, 50C2と反対側の端部が底板12と当接して安定して保持された状態にある。このとき、可動接触子50C1, 50C2と固定接触子70C1, 70C2は互いに離れており、2つの端子7T1, 7T2間は非導通状態、即ちスイッチはOFF状態である。摺動突起461, 462の下端が摺動して支持板60の中央突部6Pの両側を通って支持板60の上端を越え、摺動突起461, 462の下端が支持板60に対し、可動接触子50C1, 50C2と同じ側に移動すると、可動接片50は時計回りに回動して可動接触子50C1, 50C2が固定接触子70C1, 70C2と当接し、その状態で安定保持される。この状態で、2つの端子7T1, 7T2間は導通しており、スイッチはON状態である。
【0011】
図2Aに示すこの発明のスイッチはその等価回路を図2Bに示すように、直列接続された2つのスイッチSW1, SW2を連動して同時にON, OFFする構成となっている。従って、2つの端子7T1, 7T2間に印加される電圧Vは2分割され、各スイッチSW1,SW2にそれぞれV/2が印加されることになるので、この発明のスイッチはそれだけ高い耐圧を有している。また、各スイッチSW1, SW2に印加される電圧がV/2となるため、オン、オフ時のスパークによる接触子50C1, 50C2, 70C1, 70C2の消耗が少ない。また、支持板60は可動接片50の電気導出端子として使用しないため、支持板60と可動接片50の接触状態はスイッチの安定性と無関係になり、従来のようなスイッチの不安定性を生じさせることがない。
第1実施例
図3〜8は、図2A,2Bの原理を適用したこの発明の第1実施例を示す。この実施例では、絶縁体の箱状ケース10の上側開口と両側面の上半分を覆う断面が逆U字状の金属カバー20(図4参照)が被せられている。金属の円筒状回動体保持部30はその下端に厚さの薄くされたリム部33を有し、そのリム部33がカバー20の上面中央に空けられた穴24に嵌合され、突出部が直径方向外側に折り曲げられ、カバー20にかしめられる。この回動体保持部30は、このスイッチが使用される装置に取り付けるために外周にネジが切られており、装置への取り付け部と兼用されている。
【0012】
回動体保持部30内は上方に向かって内径が小さくなる回動体収容室31と、その回動体収容室31に連通し、上方に向かって内径が大きくなる開口32が形成されている。トグルレバーとして形成された操作子40は、ほぼ下半分は柱状部42とされ,下端からバネ収容穴42Aが中心軸と同心にそれに沿って延長形成されている。柱状部42の下部は径が膨らんだ球状部42Bとされている。球状部42Bは回動体収容室31内に回動可能に収容され、回動軸として作用する。操作子40の球状部42Bから上側は開口32を通って外に突出した部分は、操作部41として作用する。
【0013】
バネ収容穴42A内にコイルバネ45が収容されている。コイルバネ45の下端がバネ収容穴42Aに挿入されたプランジャ43の上端と係合し、プランジャ43の下端が常に突出するようにコイルバネ45により付勢されている。プランジャ43の下端には、2つの摺動突起461、462を有する駆動片46が取り付けられている。摺動突起461、462は可動接片50の回動中心線方向に配列し、支持板60の上端辺中央突部6Pから互いに反対方向に等距離の2本の平行線に沿って回動中心線に直角な方向に可動接片50上を摺動可能である。
【0014】
箱状ケース10は上から見ると図5に示すようにほぼ長方形であり、図4、5に示すように、その長辺側壁は下半分が外側に突出した肉厚とされている。
カバー20は図6に示すように、ほぼ長方形の天板部21と、その長辺からそれぞれ直角に下方に延長された側板部22とから構成されている。側板部22は、図4に示すようにケース10の長辺側壁の上半分を覆うようにケース10に装着される。カバー20の天板部21の中央には開口24が形成されている。各側板部22の両端から下方に延長されたタブ23が形成されている。
【0015】
図3及び5に示すように、ケース10の底板12のほぼ中央にほぼ長方形の支持板60が垂直に固定されている。支持板60は図7A,7B,7Cに平面図、正面図及び7C−7C断面図で示すように、その両側端に上方に突出する案内突起611、612が形成され、その案内突起611、612間における支持板60の上端辺は中央6Pで最も高い突状に形成されている。その高さは、上端辺の両端より例えば0.5〜1.0mm程度とされ、案内突起611、612の高さはこれより更に、可動接片50の厚さ分以上高くされている。これにより、後述の可動接片50の回動支点をほぼ一点とする。支持板60の上端辺の形状は中央部で最も高くなっていれば、円弧でも、三角形の2辺でもよい。また、回動接片50が回動時に始点の位置の変化を小さくするため、支持板60の上端辺の厚みが先端ほど薄くなるよう断面を楔状にしてもよい。
【0016】
支持板60にはその両側辺からそれぞれ直角に延長され、更に下方に延長された固定板部621、622が形成されている。固定板部621、622は電気端子としては使用されず、図3に示すように底板12を貫通して下方に突出させ、突出部を捩じって変形させることにより支持板60を固定してから突出部を切断除去している。支持板60は電気的にはスイッチ回路に寄与しないので、絶縁体材料で形成し、図示してないが、底板12に形成したスロットに固定板部621、622を圧入固定してもよい。
【0017】
可動接片50は図8A,8Bに平面図及び正面図を示すようにほぼ長方形の金属板で形成され、その一短辺側の両角部領域に可動接触子50C1, 50C2が取り付けられている。その短辺の中央から可動接触子50C1, 50C2の間を通る切り込み54が形成されている。図3及び5に示すようにケース10内に底板12及び側壁11から延長形成された隔壁11PWが接触しないように切り込み54内に侵入し、2つの両可動接触子50C1, 50C2間の沿面距離を増大し、スイッチがOFF状態において端子7T1,7T2間に異常高電圧が与えられても放電が起こりにくくし、スイッチの耐圧を高めている。可動接片50の両側長辺のほぼ中央に係合凹部531、532が形成され、この係合凹部に支持板60の2つの案内突起611、612内側縁が侵入係合し、案内突起611、612間において可動接片50を回動可能に保持する。可動接片50の、可動接触子50C1, 50C2と反対側の端部は底板12側に折り曲げられ、ストッパ部52とされ、可動接片50の回動範囲を制限している。
【0018】
図3及び4に示すように、底板12には可動接触子50C1, 50C2の下でそれらと対向する位置に固定接触子70C1, 70C2が取り付けられた固定板721、722をそれぞれ有する逆L字状の固定接片701、702が設けられ、その脚部は端子7T1, 7T2として底板12を貫通し、その貫通した下端部は45度捻じ曲げられ、抜け止めされ、固定接片701、702を固定している。
この発明のスイッチを組み立てるには,まず、操作子40のバネ収容穴42Aにコイルバネ45を挿入し、次に駆動片46が先端に固定されたプランジャ43を挿入する。ケース10の側壁11の上端面上に、中央に穴18Aが開けられた絶縁シート18をかぶせ、操作子40に装着した駆動片46をその穴18Aに通してケース10内に挿入し、摺動突起461、462が可動接片50の上面に接触した状態に保持する。操作子40をその上端から回動体保持部30に通してカバー20が絶縁シート18を側壁11の上端との間に挟んでかぶせられる。カバー20の両側壁部22の下端4隅のタブ23をケース10の側壁11に形成された段部13に係合するよう折り曲げて、カバー20が固定される。この絶縁シート18は異物がケース10内に侵入するのを少なくするためのものであるが、なくてもよい。
【0019】
上述の第1実施例において、トグルレバー41を反転すると、プランジャ43に取り付けられた駆動片46の2つの摺動突起461、462の下端は同時に可動接片50の上面を押圧摺動して支持板60の上を越え、可動接片50が反転するので、2つの可動接触子50C1, 50C2と2つの固定接触子70C1, 70C2との間の同時接触(ON)、同時乖離(OFF)を実現できる。
第2実施例
図9、10、11はこの発明の第2実施例によるトグル形スイッチの長辺に平行な垂直断面図、短辺に平行な垂直断面図及び平面図を示す。この第2実施例のスイッチも絶縁体ケース10の底板12に配置された2つの固定接片701、702及び支持板60と、支持板60の上に回動可能に支持された可動接片50と、可動接片50を駆動する2つの摺動突起461、462を有する駆動片46とが設けられ、これらが図2A,2Bで説明したと同様の原理で作用する点は第1実施例と同様である。この第2実施例は第1実施例と主に次の点で異なっている。
【0020】
(1) ケース10に対するカバー20と回動体保持部30が同一材料で一体形成されている。
(2) 操作子40に回動軸47が設けられ、回動体収容室31に回動軸47を受ける軸受け凹部31GBが形成されている。
(3) プランジャが板状であり、駆動片46と兼用されている。
(4) 回動体保持部30と操作子40との間から塵や水が浸入しないようにゴム製の防水キャップ80が設けられている。
【0021】
水平断面がほぼ長方形のケース10の4つの側壁の上側半分の外壁面が下側半分の外壁面より内側に位置し、その境界に段部13が形成されている。このケース10の長辺側壁の内壁面の中央に、ケースの内側に突出した支柱部11Cが上下に延長して一体に形成され、その支柱部11Cは側壁11の上端より上に突出延長されている。また、ケース10の短辺側壁の上端中央には位置決め係合ピン11PNが上方に延長して一体に形成されている。
一方の短辺側壁の内側面中央からケースの中央に向かって長辺側壁と平行に隔壁11PWが延長して一体に形成されている。底板12の上面の隔壁11PWにより仕切られた2つの領域に2つの固定接片701、702が配置され、固定接片701、702の端子部は底板12を貫通して外に突出し、2つの固定接点端子7T1, 7T2とされている。この2つの端子7T1, 7T2の間を中央で分離するように底板12の底面から下方に垂直に延長された外部隔壁15が一体形成されている。
【0022】
プランジャを兼ねた駆動片46はほぼ矩形の板状に形成され、図10に破線で示すようにその一辺中央にコイルバネ45の一端と係合する係合溝46Gが形成されており、その辺の対向辺から間隔を置いて2つの摺動突起461、462が一体形成されている。図12A,12B,12Cに操作子40の一部断面の側面図、それに直角な一部断面図、及び底面図を示すように,操作子40の下端中央から中心線と同心のバネ収容穴42Aが形成され、操作子40の下端には更にその直径を横断する摺動溝44Sが操作子40の中心線に沿って形成され、その深さはバネ収容穴42Aより浅い。コイルバネ45の下端に板状駆動片46の結合溝46G(図10参照)が結合され、コイルバネ45がバネ収容穴42Aに収容されると共に板状駆動片46が摺動溝44Sに装着されている。
【0023】
この実施例では、支持板60は図13に示すようにL字状であり、その脚部である固定板部62の中央に固定穴6Bが形成されている。支持板60の上端辺の中央に突出部6Pが形成され、両側端から上に突出する案内突起611、612が形成されている点は第1実施例と同じである。図9、11に示すようにケース10の底板12上に一体形成された突起12PをL字状の支持板60の固定板部62に形成された固定穴6Bに圧入することにより支持板60を固定している。
上面がほぼ長方形の金属カバー20は図14A,14B,14Cに平面図、一部断面側面図、及び底面図で示すように、上面中央から上に円筒状の回動体保持部30が一体形成されており、回動体保持部30内に回動体収容室31が形成されている。回動体収容室31の側壁内面には操作子40の回動軸47(図9、10参照)を案内する案内凹部31Gが形成されている。案内凹部31Gの上側は幅の狭い軸受け凹部31GBとされている。
【0024】
この第2実施例においても,コイルバネ45と駆動片46を操作子40に装着し,駆動片46の摺動突起461,462が可動切片50の上面を押圧し,操作子40の回動軸47が支柱11Cの頂面に載せられた状態に保持し,その状態でカバー20と回動体保持部30を操作子40の上から挿通していく。このとき回動軸47と支柱11Cは案内凹部31Gに案内されて回動体収容室31内に入り,回動軸47は更に軸受凹部31GBに入り,支柱11Cの頂面で位置決めされ,支持される。それと共に、ケース10の側壁11の上側部がカバー20の下面に形成された枠状溝20Gに挿入され、ケース10の位置決め係合ピン11PNはカバー20の係合穴21Bに挿通される。その状態で、ピン11Pをカバー20及びケース10の側壁に形成したピン穴21A,11Aに圧入して固定する。
【0025】
回動体保持部30の上端外周にリング溝30Gが形成されており、また操作子40の、回動体保持部30から突出した外周面にもリング溝40Gが形成されている。筒状のゴムキャップ80は両端に肉厚リング部80A、80Bを有し、ゴムキャップ80を操作子40に通して一端の肉厚リング部80Aを回動収容筒30の溝30Gに係合させ、他端の肉厚リング部80Bを操作子40の溝40Gに係合する。これにより、操作子40と回動体保持部30との間の隙間から塵や水が侵入するのを防ぐことができる。
【0026】
このように,第2実施例では,カバー20と回動体保持部30が一体とされ,更にプランジャと駆動片46が兼用されているので,防水キャップ80を使用しても第1実施例より部品点数が少なく,かつ,防塵,防水性に優れている
第3実施例
図15、16はこの発明によるスイッチの第3実施例の長辺に平行な垂直断面と、それに直角な垂直断面を示す。この実施例も、図2A,2Bで示したこの発明の原理が適用されている。この第3実施例における箱状ケース10とその底板12に配置される固定接片701、702、支持板60及び支持板60上に載せられる可動接片50の構成は図9、10、11の第2実施例と同様である。ただし、支柱11Cは側壁11より上に突出しない。
【0027】
異なる主な点は、操作部41がタンブラ型となっている点と、操作子40の回動軸47がスイッチの取り付け部と兼用した回動体保持部30の側壁に形成された軸受穴31Bに回動保持される点と,防塵、防水構造が回動体収容室31内に設けられている点である。この実施例では、スイッチが取り付けられる装置への取り付け部30の対向する両側壁に低い山状に曲げられた板バネ35が外側に突出するように設けられ、取り付ける装置の筐体に形成された取り付け穴(図示せず)にスイッチの取り付け部30をスナップインで取り付けることができるようにされている。
【0028】
カバー20は、図17A,17B,17Cに示すように、天板部21の中央に矩形の連通穴24が形成され、その周囲が上に突出したリム24Aを形成している。また、対向する短辺の下端から下方に対向して伸び、ケース10の短辺側壁をカバーする脚壁20Wが一体形成されている。カバー20の下面に、ケース10の側壁上端を挿入する枠状嵌合溝20Gが形成されている。四辺形の天板部21の上面にそれぞれの辺に沿った側壁により回動体保持部30が一体に形成され,その内側に回動体収容室31を形成している。その回動体保持部30の対向する長辺側壁に軸受け穴31Bが形成され、回動体保持部30の上端4辺は外側に突出したフランジ34を形成している。
【0029】
タンブラ型の操作部41(以下、タンブラ41とも呼ぶ)は、図15に一部断面で示すようにこの実施例では矩形の伏せた箱状とされ、その上面は円弧凹面とされ、その両側面に回動軸47が一体形成されている。回動軸47は,その下端部に厚さが薄くなるテーパ面47Tが形成されており,これにより操作子40を回動体収容室31に挿入する際に,軸受穴31Bが形成された対向する2つの側壁を互いに外側に押して間隔を弾性的に押し広げ、回動軸47が軸受穴31Bに嵌合すると元に戻り,側壁間において操作子40は回動可能に保持される。
【0030】
箱状の操作部41の内側天井面の中央から円柱部42が延長突出し、第2実施例の場合と同様に、その円柱部42の先端面からコイルバネを収容するためのバネ収容穴42Aが円柱の中心軸線と同心に形成され、先端面にその円柱部42を直径方向に横断する摺動溝44Sが中心軸線に沿って切り込まれている。
ゴム製の防水キャップ80はその下端がカバー20の連通穴24と対応して四角い窓80Wが形成された長方形の肉厚基板部80Aとされ、上端はリング部80Bとされ、基板部80Aとリング部80Bの間を柔軟性のある肉薄の袖部80Cが、図18A,18Bに長辺と平行な垂直断面と短辺に平行な垂直断面で示すように、基板部80Aからその長辺が次第に小さくなり断面が円形となるよう延長形成されている。その上端のリング部80Bの径は、その内周が円柱部42の外周面に弾性的に密接するような大きさとされている。下端周縁は下方に突出した枠状リッヂ80Rが形成されており、カバー20の矩形連通穴24のリム24A(図17A参照)を囲んでカバー20の上面と密接し、円柱部42と開口24(図15参照)の間から水や塵埃が侵入しないようにされている。
【0031】
予めタンブラ41内で円柱部42に防水キャップ80を装着し、下端に駆動片46が連結されたコイルバネ45をバネ収容穴42Aに装着し、円柱部42を駆動片46と共に回動体収容室31及び開口24を通してケース10内に挿入する。このとき、摺動突起461、462は可動接片50の上面に押圧される。操作子40を上から回動体収容室31に圧入し、回動軸47が軸受け穴にはまるまで挿入してスイッチが組みあがる。
第4実施例
図19、20及び21はこの発明によるスイッチの第4実施例の長辺と平行な垂直断面と、短辺に平行な垂直断面と、カバーを外したケース10とその中を平面で示す。この実施例は、図9、10及び11の実施例において、駆動片46に一体化された摺動突起461、462を以下に説明するように分離して構成したものである。
【0032】
この実施例では、図22A,22Bに示すように操作子40の下端に、回動軸47の軸方向に並んで2つのバネ収容穴42Aが操作子40の中心線と平行に形成されている。それらのバネ収容穴42Aに装着される下端が閉じられた2つの円筒状摺動突起461、462が設けられ、これらの円筒状摺動突起461、462にコイルバネ45がそれぞれ装着されている。それらのコイルバネ45が装着された円筒状摺動突起461、462はバネ収容穴42Aに摺動可能に装着される。コイルバネ45は円筒状摺動突起461、462から上に突出してバネ収容穴42Aの天井と当接し、摺動突起461、462を下方に付勢し、摺動突起461、462の下端を可動切片50の上面に押圧する。
【0033】
その他の構成は図9とほぼ同様である。この構成によれば、2つの摺動突起461、462がほぼ同じ圧力で可動切片50の上面を押圧摺動する。他の実施例においても、この駆動片46の構成を適用してもよい。
第5実施例
図23及び24は図15及び16の実施例に図19、20における駆動片46を有する操作子40を適用した実施例である。この実施例では、カバー20にはスイッチの取り付け部30と回動体保持部24Bが別々に形成される。操作子40の円筒部42の中間部に操作子40の中心線と直角に両側に突出した回動軸47が形成されている。カバー20の天板部21にはその上面に図15、16で示した挿通穴24の周囲のリム24Aを上方に延長して筒状回動体保持部24Bが形成され、その筒状回動体保持部24Bの、ケース10の長辺に平行な互いに対向する2つの内壁面に回動軸47を受け入れると共に支柱11Cを案内する図14Bで説明した案内凹部31Gと同様の案内溝24Gが形成されている。回動軸47は案内溝24Gの最上部で支柱11Cの上端に回動可能に支持される。
【0034】
タンブラ型操作部41の天井中央には取り付けピン40Pが一体形成されており、またそのタンブラ型の操作部41の両側面には回動軸47と同心に円形突起48が形成されている。円形突起48は下側で厚みがほぼゼロとなるようテイパー面48Tが形成されている。カバー20は図19におけるカバー20の外周壁を上方に延長して形成した取り付け部30を有し、その内側の回動体収容室31内にタンブラ型の操作部41が装着される。このとき、取り付けピン40Pが操作子40の上端に形成された取り付け穴42Bに嵌合するようにタンブラ41を押し下げることにより、タンブラ41の円形係合突起48のテーパ面48Tが取り付け部30の対向側壁間隔を弾性的に押し広げてタンブラ41が侵入し、係合突起48が取り付け部30の係合穴30Hに回動可能に嵌合する。これによりタンブラ41が回動体収容室31から抜け出るのを防いでいる。
【0035】
このタンブラ41の取り付けは、まず、操作子40の摺動突起461、462が可動接片50の上面を押圧し、支柱11Cの頂面上に操作子40の回動軸47が載せられ、この状態で筒状回動体保持部24Bの内壁面に形成された案内溝24Gに回動軸47と支柱11Cを案内してカバー20をケース10の上から被せる。次に円筒部42の上端外周と筒状回動体保持部24Bの上端外周を防水キャップ80で連結して覆い、タンブラ41の取り付けピン40Pを取り付け穴42Bに挿入してタンブラ41を回動体収容部31内に押し込み、係合突起48を係合穴30Hにスナップインさせる。
第6実施例
図25の実施例は図19の実施例において2回路のスイッチを形成したものである。図25はその長辺と平行な垂直断面であり、図26はカバー20を外してケース10を上から見た平面図を示している。図25、26に示すように支持板60に対し可動接触子50C1,50C2と反対側の両角部にも可動接触子50C3, 50C4が設けられ、それらと対抗する固定接触子70C3、70C4を有する固定接片703、704が底板12に取り付けられている。
【0036】
この実施例では固定接片701と703は連結部71で連結された一体構造に形成され、また固定接片703の端子は形成されておらず、電気的に端子7T1を共通端子とした場合を示している。従って、この実施例では、端子7T1と7T2間に1つのスイッチ回路を形成し、端子7T3と7T4間にもう1つのスイッチ回路を形成し、端子7T1は2つのスイッチ回路の共通端子として使用される。もちろん、連結部71を設けず、固定接片703に延長した端子7T3(図示せず)を設け、2つのスイッチ回路を電気的に互いに分離させてもよい。
【0037】
この実施例では更に、図26に示すように可動接触子50C3と50C4の中間に可動切片50の端辺から切り込み55が形成されており、この切り込み55内に、それに接触しないように隔壁12PWがケースの短辺側壁から延長侵入し、固定接触子70C3と70C4間の沿面距離を大きくしている。
第7実施例
図27に示すこの発明の第7実施例は、図23の実施例に対し図25と同様に2つのスイッチ回路を形成した実施例であり、説明は省略する。このように、前述したどの実施例についても図25で示したと同様に2つのスイッチ回路を形成してもよい。
【0038】
上述した第1、第2及び第3実施例において、可動接片50はその摺動面が摺動突起461、462の摺動方向において下に凸となるように図3に示すようにわずかに折り曲げるか、又は図9、15、19、23、25及び27に示すように円弧面とすることにより、プランジャ43(又は駆動片46)の回動範囲を平板可動接片の場合より大きくすることができ、それだけ、可動接触子50C1, 50C2と固定接触子70C1, 70C2との間あるいは50C3, 50C4と70C3, 70C4間のオフ時の乖離距離を大きくでき、オフ状態での異常放電開始電圧を高くできる。従って、それだけ耐圧の高いスイッチを実現できる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、可動接片50にも受けた2つの可動接触子50C1, 50C2と、2つの固定接片701, 702のそれぞれの固定接触子70C1, 70C2間で直列の2つのスイッチを構成し、支持板60のほぼ一点で支持された可動接片50の上面を2つの駆動突起461、462で押圧しながら摺動させることにより、回動させるので、直列接続された2つのスイッチを同時にオン/オフ制御することができる。従って、スイッチ全体の耐圧を従来の2倍にできる。また、各可動接触子50C1, 50C2のスイッチオフ時の単位時間の移動距離、即ち速度をdcm/secとすれば、単位時間の2つの可動接触子の合計移動距離は2dcm/secとなる。従って、スイッチオフ時の放電アークが消弧するまでの時間は半分以下となり、その結果、接触子50C1, 50C2, 70C1, 70C2の損耗も低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは従来のスイッチの垂直断面図、BはAにおける垂直断面と直角な垂直断面図。
【図2】Aはこの発明によるスイッチの原理構成を説明するための斜視図、Bはこの発明のスイッチの等価回路を示す図。
【図3】この発明によるスイッチの第1実施例の長辺と平行な垂直断面図。
【図4】第1実施例の短辺と平行な垂直部分断面図。
【図5】第1実施例のカバー20を取り除いた平面図。
【図6】カバー20の斜視図。
【図7】Aは支持板60の平面図、Bは支持板60の正面図、Cは支持板60の7C−7C断面図。
【図8】Aは可動接片50の平面図、Bは可動接片50の側面図。
【図9】この発明によるスイッチの第2実施例の長辺と平行な垂直断面図。
【図10】第2実施例の短辺と平行な垂直断面図。
【図11】第2実施例のカバー20を除いた平面図。
【図12】Aは操作子40の正面図、Bは操作子40の側面図、Cは操作子40の底面図。
【図13】支持板60の斜視図。
【図14】Aはカバー20の平面図、Bはカバー20の部分断面正面図、Cはカバー20の底面図。
【図15】この発明によるスイッチの第3実施例の長辺と平行な垂直断面図。
【図16】第3実施例の短辺と平行な垂直断面図。
【図17】Aはカバー20の平面図、Bはカバー20の部分断面側面図、Cはカバー20の底面図。
【図18】Aは防水キャップ80の長辺と平行な垂直断面図、Bは防水キャップ80の短辺と平行な垂直断面図。
【図19】この発明によるスイッチの第4実施例の長辺と平行な垂直断面図。
【図20】第4実施例の短辺と平行な垂直断面図。
【図21】第4実施例のカバーを外したスイッチの平面図。
【図22】Aは第4実施例で使用される操作子の部分断面図、BはAの操作子の底面図。
【図23】この発明の第5実施例の長辺と平行な垂直断面図。
【図24】第5実施例の短辺と平行な垂直断面図。
【図25】この発明による第6実施例の長辺と平行な垂直断面図。
【図26】第6実施例のカバーを外したスイッチの平面図。
【図27】この発明によるスイッチの第7実施例の長辺と平行な垂直断面図。

Claims (13)

  1. 絶縁体の底板を有し、上面に開口を有する箱状ケースと、
    上記底板の内面に垂直に固定され、円弧状、若しくは、三角形状などの、中央が高い中央突部を形成する上端辺を有する支持板と、
    上記支持板の上記上端辺に中央部が載せられ、上記上端辺を回動中心軸として回動可能に設けられ、その回動中心軸から離れた一端部に、上記中央突起部を通り、上記回動中心軸と直角な直線に対し反対側に等距離の間隔を置いて設けられた2つの可動接触子を底板側の面にし、この二つの可動接触子の間を通る切込みが形成され、ほぼ四辺形の金属板で形成した可動接片と、
    上記底板上に2つの上記可動接触子とそれぞれ対向して固定接触子一端取り付けられ、他端が上記底板を貫通して外に突出して端子とされた2つの固定接片と、
    この2つの固定切片の間に、上記底板から、上記切込みを貫通して延長形成された絶縁材の隔壁と、
    上記可動接片の上面を押圧し、上記回動中心軸方向と直角な方向に可動切片に対し摺動可能であり、かつ上記直角な直線に対し反対側に上記等距離の間隔を置いた2つの摺動突起を有する駆動手段と、
    上記駆動手段に上記可動接片に対するバイアス力を与えるコイルバネ手段と、
    下端に形成されたバネ収容穴に上記コイルバネ手段を収容すると共に、上記駆動手段を摺動させることにより上記可動接片に対し上記駆動手段を突出後退可能に保持する回動可能な柱状部を有する操作子と、
    上記ケースの開口を塞ぐように取り付けられ、上記操作子を中央に形成された挿通穴に挿通させて回動可能に保持するカバー手段、とを含み、
    上記バネ収容穴は上記柱状部の下端に上記柱状部の中心線と平行に、かつ上記直角な直線に対し反対側に上記等距離の間隔を置いて2つ形成されており、
    上記駆動手段は、上記2つのバネ収容穴に摺動可能に装着され、
    下端が閉じた2つの円筒状摺動突起からなり、上記コイルバネ手段は一端側が上記2つの円筒状摺動突起にそれぞれ挿入され、他端側がそれら円筒状摺動突起から上に突出して上記2つのバネ収容穴の天井に当接する2つのコイルバネからなり、
    それによって上記2つの摺動突起の下端を上記可動接片に押圧し、
    上記操作子の回動により上記2つの固定接片の端子間を導通、開放することを特徴とするスイッチ。
  2. 請求項1記載のスイッチにおいて、上記可動接片はその他端側に上記回動中心方向に間隔をおいて更に2つの可動接触子を有し、上記底板上に、上記更に2つの可動接触子と対向した更に2つの固定接触子を有する一端が取り付けられた更に2つの固定接片が設けられ、上記更に2つの固定接片の他端は上記底板を貫通して外に突出し、
    更に2つの端子を形成していることを特徴とするスイッチ。
  3. 請求項1記載のスイッチにおいて、上記可動接片はその他端側に上記回動中心方向に間隔をおいて更に2つの可動接触子を有し、上記底板上に、上記更に2つの可動接触子と対向した更に2つの固定接触子を有する更に2つの固定接片が設けられ、上記更に2つの固定接片の一方は上記2つの固定接片の一方と一体に連結され、上記更に2つの固定接片の他方は上記底板を貫通して外に突出し、更に1つの端子を形成していることを特徴とするスイッチ。
  4. 請求項1、2、3のいずれかに記載のスイッチにおいて、
    上記支持板は、その上端辺の両側端から上記中央突部より高く上に突出した案内突起が一体に形成されており、上記可動接片はその両側辺中央部に係合凹部が形成されており、上記支持板の2つの上記案内突起と係合して案内保持されることを特徴とするスイッチ。
  5. 請求項1、2、3のいずれかに記載のスイッチにおいて、
    上記カバー手段は、中央に上記操作子を通す上記挿通穴が形成された天板部と、
    その天板部の両側片から下方に延長され、上記ケースの対向する側壁外面の少なくとも上側部を覆う側板部を有する断面がほぼ逆U字状のカバーと、
    上記カバーの上に取り付けられ、上記操作子の回動中心部を回動自在に収容した回動体保持部とを含み、上記操作子は上記回動体保持部から上に突出したレバー部を有していることを特徴とするスイッチ。
  6. 請求項1、2、3のいずれかに記載のスイッチにおいて、上記操作子の回動中心線上に回動軸が形成されており、上記カバー手段は上記ケースの開口の上にかぶせる天板部と、その天板部の側縁から上記ケースの対向側壁の少なくとも上部を覆う側板部と、上記天板部の上に上記回動軸を受ける軸受け凹部が内壁に形成された回動体収容室を有する円筒状の回動体保持部とを含むことを特徴とするスイッチ。
  7. 請求項5記載のスイッチにおいて、
    上記回動体保持部の上端部外周に弾性的に密着した第1リング部と、
    上記回動体保持部の外において上記レバー部の外周に密着した第2リング部と、
    これら第1及び第2リング部間をつなぐ管状部とからなるゴム製の防水キャップが設けられていることを特徴とするスイッチ。
  8. 請求項1、2、3のいずれかに記載のスイッチにおいて、
    上記操作子は伏せた箱状のタンブラと、上記タンブラ内の天井中央から下方に延長した上記柱状部とを有し、上記タンブラの両側壁面に回動軸が突出して形成されており、
    上記カバー手段は上記柱状部を回動可能に通す挿通穴が形成され、
    上記ケースの開口を塞ぐカバーと、上記カバーの上に設けられ、
    上記タンブラを回動可能に収容する回動体収容部とを含むことを特徴とするスイッチ。
  9. 請求項8記載のスイッチにおいて、
    上記カバーの上に上記挿通穴を囲んで上に突出したリムが一体形成されており、
    上記円柱部の外周面と密接するリング部と、上記リムの周囲を囲んで上記カバーの上面に対接する四辺形の基板部と、
    上記基板部と上記リング部を連結する筒状の袖部とからなるゴム製の防水キャップとを含むことを特徴とするスイッチ。
  10. 請求項1、2、3のいずれかに記載のスイッチにおいて、
    上記操作子は、伏せられた箱状のタンブラと、
    上記タンブラ内の天井から下方に延長した取り付けピンと、
    上記タンブラの両側面に外側に突出するように上記回動軸と同心に形成された円形係合突起と、上記タンブラの取り付けピンが嵌合される取り付け穴が頂部に形成され、
    中間部に上記柱状部の中心線と直角に両側に突出した回動軸を有し、下端に上記駆動手段が設けられた上記柱状部、とを含み、上記カバー手段は、上記ケースの開口を覆い、上記柱状部を挿通させる上記挿通穴が中央に形成された天板と、
    上記天板の上記挿通穴の周囲から筒状に上方に延長され、上記柱状部を回動可能に保持する回動体保持部と、
    上記天板の外周から上方に延長され、上記タンブラを内側に収容し、上記タンブラの係合突起と係合する係合穴が形成された側壁、とを含むことを特徴とするスイッチ。
  11. 請求項5、6、10のいずれかに記載のスイッチにおいて、
    上記ケースはその対向する両側壁のそれぞれの中央から上に突出した支柱を有し、
    上記回動体保持部の対向する両内壁には上記回動軸と、その回動軸を頂部に乗せた上記支柱を案内し、
    上記回動軸を回動可能に保持する案内溝が形成されていることを特徴とするスイッチ。
  12. 請求項10記載のスイッチにおいて、
    上記係合突起は下端側が薄くなるテーパ面を有し、上記係合穴に係合することを特徴とするスイッチ。
  13. 請求項1、2、3のいずれかに記載のスイッチにおいて、上記可動接片の摺動面は、上記摺動突起の摺動方向において下が凸となるように曲面とされていることを特徴とするスイッチ。
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