JP3750806B2 - 感光性印刷用原版 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ製版技術により凸版印刷版を製造するために使用される感光性印刷用原版に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、凸版やフレキソ印刷の分野において、デジタル画像形成技術としても知られているコンピュータ製版技術(コンピュータ・トゥ・プレート(CTP)技術)は、極めて一般的なものとなってきている。CTP技術では、感光性印刷版の重合するべきでない領域を覆うために従来から使用されている写真マスク(フォトマスクやネガフィルムともいう)は、印刷版内で形成統合されるマスクに取って代わられている。このような統合マスクを得るための方法として、市場には2つの技術が存在する。一つは感光性印刷原版上にインクジェットプリンターでマスクを印刷する方法であり、もう一つは感光層上に紫外線に対して実質的に不透明で(即ち紫外線を実質的に通さない)、かつ、IRレーザの照射により融除可能な層(この層は、一般に「IRアブレーション層」や「赤外融除層」等と呼ばれており、本明細書では「IRアブレーション層」と呼ぶこととする。)を設け、当該層にIRレーザで画像形成をすることでマスクを形成する方法である。これらの技術を用いることで画像(マスク)が版上に直接形成され、次の工程で当該画像(マスク)を介して紫外線が照射され、製版へといたる。
【0003】
なお、CTP技術はネガフィルムが必要でないという利便性を有するだけでなく、ネガフィルムを使用する従来技術に比べて遙かに高い解像度を与え得る。このようなCTP技術の従来技術に対する優位性の詳細な議論は、例えば"Deutsher Drucker, Nr. 21/3.6.99,w12-w16頁"に記載されている。
【0004】
ところで、上記IRアブレーション層を有する感光性印刷原版において、IRアブレーション層には、一般に、高分子バインダにカーボンブラックを多量に含有させた組成物や、最近、本発明者等の提案により金属層等が使用されている。しかしIRアブレーション実施後、マスク上に生じたキズや不要な画像を修正したい場合、修正インキ等でカバーを行うと、マスク開口部は感光性樹脂層に直接触れているため、印刷品位に影響を与えるという問題が発生した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑み、IRアブレーション後に生じたマスク上のキズや不要な画像部を修正する場合に、該箇所に活性光線に対し不透過である修正インキ等などでマスク(修正)することが可能で、かつ印刷品位に影響ない、コストパフォーマンス性の優れた感光性印刷用原版を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題を解決するため、鋭意研究した結果、IRアブレーション層がIR吸収性金属層を有し、かつ該金属層の上面(レーザー照射面)に非IR感受性層(以下、高分子樹脂層という場合もある)を設けることで、非IR感受性層を介してIRアブレーション可能であり、さらに修正剤(修正インキともいう)が受理可能でレリーフ画像に影響がないことを見出し、遂に本発明を完成するに到った。すなわち本発明は、(1)少なくとも順に、支持体、感光性樹脂層、IRアブレーション層およびカバーフィルムを有する感光性印刷原版であって、IRアブレーション層が、IR吸収性金属層のみからなり、当該金属層が感光性樹脂層に接触配置され、かつ当該金属層と前記カバーフイルムとの間に、活性光線に対し不透過である修正剤を受理可能な高分子樹脂層が配置されていることを特徴とする感光性印刷用原版である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の感光性印刷用原版(以下、単に「印刷原版」や「原版」ともいう。)は、IRアブレーション層がIR吸収性金属層を含み、かつ、当該IR吸収性金属層の表面に、活性光線に対し不透過である修正剤を受理可能な高分子樹脂層を配置したことを特徴とする。
【0008】
図1は本発明における印刷用原版の積層構成の具体例を示す。図1は、支持体1、感光性樹脂層2、IR吸収性金属層3、高分子樹脂層4およびカバーフィルム5を順次積層した構成である。
なお、図1においてはIRアブレーション層が、IR吸収性金属層3のみ一層であるが、IRアブレーション層として、IRレーザの照射により融除されるような物質であれば、IR吸収性金属層の上に積層されていてもよい。
【0009】
本発明の感光性印刷原版においては、上記図1の例に示すように、高分子樹脂層4がIRアブレーション層であるIR吸収性金属層3上に存在することにより、カバーフィルム5の剥離作業によっても、IR吸収性金属層3に破れやキズが発生しにくく、IRアブレーション後、画像修正の必要が生じた場合でも、前記高分子樹脂層4が修正剤受理可能であるので、その上に黒インキ等の修正剤を塗布することにより、簡単に修正することができる。さらに、IR吸収性金属層3を感光性樹脂層2に接触配置(直接積層)して、IR吸収性金属層3と感光性樹脂層2との間に他の層(有機高分子の層や有機高分子を含む組成物の層)を介在させていないので、IRアブレーション後、主露光および現像して得られるレリーフの解像度が充分に高いものとなる。
【0010】
本発明において、上記図1は、あくまで例示であり、前記の特徴(すなわち、IRアブレーション層がIR吸収性金属層を含み、かつ、当該IRアブレーション層の表面に、活性光線に対し不透過である修正剤を受理可能な高分子樹脂層を配置された構成)を有するならば、その他の部分については、公知のこの種の印刷原版の技術を適用できることはいうまでもない。
【0011】
本発明において、「IR吸収性金属」とは、IRを吸収して融除され得る、金属、合金または含金属化合物を意味し、ここでの合金とは、2種以上の金属元素の融合物だけでなく、2種以上の金属元素とともに金属元素以外の元素を含む融合物も含む。また、「IR吸収性金属」は1種の材料でも2種以上の材料を併用してもよい。
【0012】
上記金属の好ましい例としては、Al、Zn、Cuが挙げられる。また、上記合金の好ましい例としては、Ca、Sc、Tl、V、Sb、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Y、Zr、Nb、Mo、Ag、In、Sn、Ta、W、Au、BiおよびPbから選ばれる2種以上の金属の合金や、かかる2種以上の金属とともに、さらに非金属元素(炭素、ケイ素等)および/または希土類元素(Nd、Sm、Gd、Tb等)を含む合金、が挙げられる。また、含金属化合物としては、IRを吸収して融除され得るものであれば、金属酸化物、金属窒化物等の各種化合物を使用できるが、それらの中でも、亜クロム酸銅、酸化クロム、アルミン酸コバルト−クロム等の暗色無機顔料が好ましい。
【0013】
なお、IRアブレーション層の破れやキズつきの防止(膜強度)の点から、IR吸収性金属には、金属、合金を用いるのが好ましく、特に好ましくはAl、Zn、Cu、Bi−In−Cu合金であり、とりわけ好ましくはAlである。
【0014】
次に、本発明における高分子樹脂層4の構成材料としては、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリエチレンオキシド、両性インターポリマー、アルキルセルローズ、セルローズ系ポリマー(特にヒドロキシプロピルセルローズ、ヒドロキシエチルセルローズ、ニトロセルローズ)、エチレンとビニルアセテートのコポリマー、セルローズアセテートブチレート、ポリブチラール、環状ゴム等が挙げられる。これらは、いずれか1種を単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。なお、両性インターポリマーは米国特許第4,293,635号に記載されているものである。
【0015】
上記例示の材料の中でも、水又は水性媒体で現像できることや、シワの発生等を考慮して、本発明では、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリエチレンオキシドが挙げられ、なかでも重合度500〜4000、好ましくは1000〜3000で、かつ、ケン化度70%以上、好ましくは80〜99%、さらに好ましくは80〜90%のポリビニルアルコールまたは変性ポリビニルアルコールが望ましい。ここで、変性ポリビニルアルコールとは、ポリビニルアルコールの水酸基と反応性を有する化合物(例えば、カルボキシル基、二重結合、芳香族環等を有する化合物)を二次的に反応させたり、酢酸ビニルと他のビニルモノマーとの共重合体をケン化したりして、末端や主鎖中にカルボキシル基、カルボニル基、ポリオキシアルキレン基、アセトアセチル基、スルホン基、シラノール基を導入したものである。
【0016】
本発明において、IRアブレーション層は実質的に紫外線(活性光線)を透過させない。すなわち、活性光線に対する光学濃度が2.0を超える値であり、好ましくは2.5を超える値である。
前記光学濃度を有するためには、IR吸収性金属層3の厚みは、50〜15000Åが好ましく、特に好ましくは70〜8000Å、とりわけ好ましくは100〜5000Åである。厚みが50Å未満であると、IRアブレーション後のマスクとしての機能が劣るので好ましくなく、また、15000Åを超えると、画像形成用のIRではアブレーション(融除)することが困難になるので、好ましくない。
【0017】
一方、IRアブレーション層をIR吸収性金属層3と他のIR吸収性物質とで構成する場合、IR吸収性金属層3の厚みは、50〜15000Åが好ましく、特に好ましくは70〜8000Å、とりわけ好ましくは100〜5000Åである。厚みが50Å未満であると、IRアブレーション後のマスクとしての機能が劣るので好ましくなく、また、15000Åを超えると、画像形成用のIRではアブレーション(融除)することが困難になるので、好ましくない。
【0018】
高分子樹脂層4の厚みは、0.01〜200μm、好ましくは0.1〜100μm、特に好ましくは0.1〜50μmである。厚みが200μmを超えると、IRアブレーションをする際に用いるドラムへの装着が困難となったり、また、主露光および現像して得られるレリーフの解像度が低下する虞があるので好ましくない。
【0019】
本発明における、感光性樹脂層2は、公知の可溶性合成高分子化合物、光重合性不飽和化合物(以下、架橋剤ともいう)及び光重合開始剤を少なくとも含む組成物の層、もしくはエラストマーバインダ、重合性化合物(以下、架橋剤ともいう)及び光開始剤を少なくとも含む組成物の層であり、その組成は、一般に、エラストマーバインダ100重量部に対し、重合性化合物を5〜150重量部程度、光開始剤を0.1〜10重量部程度含む。なお、公知のフレキソ印刷原版で使用されている感光性樹脂層をそのまま適用してもよい。また、単一層であっても、組成の異なる2つ以上の層を積層して使用してもよい。さらに添加剤、例えば可塑剤、熱重合防止剤、染料、顔料、紫外線吸収剤、香料または酸化防止剤を含んでもよい。
【0020】
本発明において、可溶性合成高分子化合物としては公知の可溶性合成高分子化合物を使用できる。例えばポリエーテルアミド(例えば特開昭55−79437号公報等)、ポリエーテルエステルアミド(例えば特開昭58−113537号公報等)、三級窒素含有ポリアミド(例えば特開昭50−76055公報等)、アンモニウム塩型三級窒素原子含有ポリアミド(例えば特開昭53−36555公報等)、アミド結合を1つ以上有するアミド化合物と有機ジイソシアネート化合物の付加重合体(例えば特開昭58−140737号公報等)、アミド結合を有しないジアミンと有機ジイソシアネート化合物の付加重合体(例えば特開平4-97154号公報等)などが挙げられ、そのなかでも三級窒素原子含有ポリアミドおよびアンモニウム塩型三級窒素原子含有ポリアミドが好ましい。
【0021】
また、エラストマーバインダの場合は、単一のポリマーでも、ポリマー混合物でもよい。また、疎水性のポリマーでも、親水性のポリマーでも、疎水性のポリマーと親水性のポリマーの混合物でもよい。疎水性ポリマーとしては、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、1,2−ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー、スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、ブタジエン−(メタ)アクリル酸エステルコポリマー、アクリロニトリル−(メタ)アクリル酸エステルコポリマー、エピクロロヒドリンゴム、塩素化ポリエチレン、シリコーンゴム、ウレタンゴムが好適である。これらはそれぞれを単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。親水性ポリマーとしては、−COOH、−COOM(Mは1価、2価、或いは3価の金属イオンまたは置換または無置換のアンモニウムイオン)、−OH、−NH2、−SO3H、リン酸エステル基などの親水基を有するものが好ましく、具体的には、(メタ)アクリル酸またはその塩類の重合体、(メタ)アクリル酸またはその塩類とアルキル(メタ)アクリレートとの共重合体、(メタ)アクリル酸またはその塩類とスチレンとの共重合体、(メタ)アクリル酸またはその塩類と酢酸ビニルとの共重合体、(メタ)アクリル酸またはその塩類とアクリロニトリルとの共重合体、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミド、ヒドロキシエチルセルロース、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレンイミン、−COOM基を有するポリウレタン、−COOM基を有するポリウレアウレタン、−COOM基を有するポリアミド酸およびこれらの塩類または誘導体が挙げられる。これらはそれぞれを単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
【0022】
また、本発明において、好適に用いられる光重合性不飽和化合物としては、多価アルコールのポリグリシジルエーテルとメタアクリル酸およびアクリル酸との開環付加反応生成物であり、前記多価アルコールとして、ジペンタエリスリトール、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、フタル酸のエチレンオキサイド付加物などが挙げられ、そのなかでもトリメチロールプロパンが好ましい。
【0023】
可溶性合成高分子化合物がエラストマーバインダの場合、好適に用いられる重合性化合物は、重合性印刷版の製造に使用でき且つエラストマーバインダと相溶性である慣用の重合可能なエチレン性モノ又はポリ不飽和有機化合物である。当該化合物の例としては、スチレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、iso−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、n−トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノメチルエーテルモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノメチルエーテルモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノエチルエーテルモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノエチルエーテルモノ(メタ)アクリレート、n−ブトキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、2−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、トリブロモフェニル(メタ)アクリレート、2,3−ジクロロプロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコール(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオール(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、1,12−ドデカンジオールジ(メタ)アクリレート、1,14−テトラデカンジオールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、グリセロールアリルオキシジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジシクロペンチルジメチレンジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタデカンジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジイルジメチルジ(メタ)アクリレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルトリメリテート、ジアリルフタレート、ジビニルベンゼン、ポリウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、オリゴブタジエン(メタ)アクリレート、オリゴイソプレン(メタ)アクリレート、オリゴプロピレン(メタ)アクリレートなどを挙げることができる。これらはいずれか1種を単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
【0024】
光開始剤の例としては、ベンゾフェノン類、ベンゾイン類、アセトフェノン類、ベンジル類、ベンゾインアルキルエーテル類、ベンジルアルキルケタール類、アントラキノン類、チオキサントン類などが挙げられる。具体的には、ベンゾフェノン、クロロベンゾフェノン、ベンゾイン、アセトフェノン、ベンジル、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、ベンジルジエチルケタール、ベンジルジイソプロピルケタール、アントラキノン、2−エチルアントラキノン、2―メチルアントラキノン、2−アリルアントラキノン、2−クロロアントラキノン、チオキサントン、2−クロロチオキサントンなどが挙げられる。これらはいずれか1種を単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
【0025】
本発明における感光性樹脂層は、各成分の材料を適宜変更することにより、水溶性現像液、半水溶性現像液又は有機溶剤性現像液に可溶或いは分散するものに調製できるが、水又は水性媒体で現像できるものとするのが好ましい。また、かかる水又は水性媒体で現像できる感光性樹脂層とする場合、具体的には、EP−A767407号公報、特開昭60−211451号公報、特開平2−175702号公報、特開平4−3162号公報、特開平2−305805号公報、特開平3−228060号公報、特開平10−339951号公報等に記載されている感光性樹脂層に相当するものとするのが好ましい。
【0026】
カバーフィルム5は原版の貯蔵および取り扱いの間にIRアブレーション層の保護のために設けられるものであり、IR照射前またはIR照射後に除去(剥離)される。本発明の原版においては、カバーフィルム5の除去、すなわち、剥離作業時に、IRアブレーション層10の破れやキズが防止される。
【0027】
本発明において、カバーフィルム5の構成材料としては、ポリアミド;ポリビニルアルコール;エチレンとビニルアセテートとのコポリマー;両性インターポリマー;ヒドロキシアルキルセルローズ、セルローズアセテートのようなセルローズ系ポリマー;ポリブチラール;環状ゴム等が好適である。ここで、両性インターポリマーは米国特許第4,293,635号に記載されているものである。当該材料はいずれか1種を単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。また、ニトロセルローズとニトログリセリンのような自己酸化性化合物;アルキルセルローズ(例、エチルセルローズ)、ポリアクリル酸およびそのアルカリ金属塩のような非自己酸化性ポリマー;ポリアセタール;ポリイミド;ポリカーボネート;ポリエステル;ポリエチレン、ポリブチレンのようなポリアルキレン;ポリフェニレンエーテル;ポリエチレンオキサイド;ポリラクトンおよびこれらの組合せ等も使用できる。
【0028】
また前記以外に、カバーフィルムの材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ナイロン6、ナイロン4、ナイロン66、ナイロン12、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、全芳香族ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリスルフォン、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレンオキサイド等が好適である。これらはいずれかを単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。また、これらに他の有機重合体を少量共重合したり、ブレンドしたりしてもよい。
【0029】
カバーフィルム5の厚みは10〜300μmが好ましく、特に好ましくは10〜200μmである。
【0030】
なお、本発明において、カバーフィルムとIRアブレーション層との間に、離型層が存在していてもよい。該離型層の材料としては、シリコーン離型剤、フッ素樹脂、ステアリン酸系樹脂、ポリエチレンワックス、流動性パラフィン等が好適であり、厚みとしては0.001〜10μm程度が好ましく、特に好ましくは0.001〜5μmである。
【0031】
本発明において、支持体は、可撓性を有し、かつ、寸法安定性に優れた材料が好ましく用いられ、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、或いはポリカーボネートを挙げることができる。支持体1の厚みは50〜350μm、好ましくは100〜250μmが原版の機械的特性、形状安定性あるいは印刷版製版時の取り扱い性等から好ましい。また、必要により、支持体と感光性樹脂層との接着を向上させるために、この種の目的で従来から使用されている公知の接着剤を表面に設けてもよい。
【0032】
本発明の感光性印刷原版を作製する方法は特に限定されないが、一般的には、支持体上に塗布、スプレーコーティング等で感光性樹脂層を形成するか、若しくは、市販の感光性印刷版から保護フィルムを剥がすことで一方の積層体を作成し、さらにこれとは別に、基材フィルム(カバーフィルム)に真空蒸着、スパッタリング等でIR吸収性金属層を形成するか、若しくは、基材フィルム(カバーフィルム)に塗布、スプレーコーティング等で有機高分子層を形成後、これに続けて真空蒸着、スパッタリング等でIR吸収性金属層を形成して他方の積層体を形成し、このようにして得られた2つの積層体をヒートプレス機等を用いてラミネートすることにより作製する。ラミネート条件は、温度を室温〜150℃、好ましくは50〜120℃とし、圧力を20〜200kg重/cm2、好ましくは50〜150kg重/cm2とするのがよい。
【0033】
本発明の原版からの印刷版の作製は以下のようにして行う。
カバーフィルムを剥がした後、または、残したまま、IRアブレーション層にIRレーザによる画像照射を行いことでIRアブレーションを実施し、感光性樹脂層上にマスクを形成する。適当なIRレーザの例としては、ND/YAGレーザ(1064nm)又はダイオードレーザ(例、830nm)を挙げることができる。コンピュータ製版技術に適当なレーザシステムは、市販されており、例えばダイオードレーザシステムOmniSetter(登録商標)(Fa. Misomex;レーザ波長:830nm;作業幅:1800mm)或いはND/YAGレーザシステムDigilas(登録商標)(Fa. Schepers)を挙げることができる。これらは、それぞれ感光性印刷原版を保持する回転円筒ドラム、IRレーザの照射装置およびレイアウトコンピュータを含む。画像情報は、レイアウトコンピュータからレーザ装置に直接移される。
【0034】
上記のようにして、マスクをIRアブレーション層に書き込んだ後、感光性印刷原版にマスクを介して化学線を全面照射するが、本発明においては、この全面照射する前に、IRレーザーによって書き込まれた画像を修正したい場合、修正剤を高分子樹脂層に塗布することによって、簡単に修正することができる。なお、本発明における修正剤とは、実質的に紫外線(活性光線)を透過させない物質のことであり、、例えば油性インキ、水性インキ、遮光用修正テープなどが用いられ、活性光線に対する光学濃度が2.0を超える値であるものが好ましい。
【0035】
次に、感光性印刷原版に修正されたマスクを介して化学線を全面照射する際、本発明においては、レーザシリンダ上において直接行うことが有利である。或いは、版を、レーザ装置から取り外し、慣用の平板な照射ユニットで照射してもよい。照射工程の間、感光性樹脂層は上記マスクの形成工程(融除工程)で露出した領域において重合し、一方照射光を通さないIRアブレーション層によりなお被覆されているIRアブレーション層領域では、重合は起こらない。活性光線の照射は、慣用の真空フレームで酸素を除去して行うことも可能であるが、大気酸素の存在下に行うことが有利である。
【0036】
上記のようにして活性光線が照射された版は、現像工程に供される。現像工程は、慣用の現像ユニットで実施することができ、版の性質に応じて、水、有機溶剤またはこれらの混合物を使用することができる。現像の間に、感光性樹脂層の非重合領域及びIRアブレーション層の残留部は除去される。IRアブレーション層を1種の溶剤又は溶剤混合物でまず除去し、別の現像剤で感光性樹脂層を現像することも可能である。現像工程後、得られた印刷版は乾燥させる。版の乾燥条件は、例えば、60〜70℃で5分〜60分間である。乾燥後に、幾つかの後処理操作をさらに行うことができる。
【0037】
【実施例】
以下、実施例および比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
実施例1
A.蒸着シートの作製
ケミカルマット処理を施したPETフィルム(原反は東洋紡績製のE5002で厚さ125μm)にポリビニルアルコール(日本合成化学工業製ゴーセノールAH−26)/プロピレングリコール(旭電化製)/界面活性剤(第一工業製薬製エパン740)/純水=8.75g/8.75g/0.01g/332.5gの比率で溶解した水溶液をバーコーター#26で塗布し、100℃、3分間乾燥して、乾燥後の厚みが1μmの塗膜を形成し、次いで、この塗膜の面に、真空蒸着法により、アルミニウムを800Åの厚みに蒸着した。この時の光学濃度(OD)は3.5であった。この光学濃度(OD)は白黒透過濃度計DM−520(大日本スクリーン(株)製造)によって測定した。
【0038】
B.原版の作製
厚さ250μmのPETフィルム支持体(東洋紡績製E5002)、感光性樹脂層、ポリビニルアルコール層およびPET保護フィルムから構成される感光性印刷版(プリンタイトEF95GC (東洋紡績製))のPET保護フィルムを剥離し、更に下層のポリビニルアルコール層を感光性樹脂層から慣用の接着テープを用いて除去した。露出させた感光性樹脂層に上記Aで作製したアルミニウム蒸着フィルムの蒸着面を重ね合わせ、ヒートプレス機を用いて100℃、100kg重/cm2でラミネートし、PET支持体、感光性樹脂層、アルミニウム蒸着層、ポリビニルアルコール層およびケミカルマット化PET保護フィルム(カバーフィルム)からなる版を得た。この版の総厚みは1.05mmであった。
【0039】
C.IRアブレーション
まずケミカルマット化PET保護フィルム(カバーフィルム)を剥離した。この時保護フィルム(カバーフィルム)のみが剥がれ、ポリビニルアルコール層とアルミニウム蒸着層は感光性樹脂層上に残っていた。この感光性樹脂層上を10倍ルーペで拡大して観察したところ、ポリビニルアルコール層とアルミニウム蒸着層に破れやキズは認められなかった。この版を、Cyrel Digital Imager Spark(BARCO社製)の回転ドラムにポリビニルアルコール層が表側に、支持体のPETフィルムが裏側なるように巻き付け、真空引き後、ダイオードレーザで画像形成を行った。使用した本装置のレーザー出力は4.8mW、レーザー解像度は2540dpi、レーザースポット径は直径15μmであった。回転ドラムは1500rpmで回転させた。IRアブレーション後、版を取り出して10倍ルーペで拡大して観察したところ、問題なくアルミニウム蒸着層がアブレーションされていることを確認した。
【0040】
D.画像の修正
上記IRアブレーションした感光性印刷版の画像を修正する為、IRアブレーションされた部分の一部に、修正剤として修正インキ(ポリマーペークRII:ウエノ社製)を塗布し、一度IRアブレーションした箇所に再度遮光を施した。
【0041】
E.製版の実施
上記IRアブレーションした、デジタル画像マスクで覆われた感光性印刷版全面に、活性光線を3分間照射し、その後慣用の現像ユニット(TOMIFLEX;富博産業社製現像機)で、25℃、2分間現像した。現像液には水道水を用いた。現像工程中、IRアブレーション層の残部(アルミニウム蒸着層、ポリビニルアルコール層)および感光性樹脂層の非照射領域は除去され、活性光線の照射領域が残った。現像後、70℃で10分間乾燥後、活性光線で5分間照射した。
出来上がった凸版印刷版を10倍の拡大ルーペで検査した。2ポイントの凸部および凹文字、30μm幅の細線、100μmの直径の独立点および156lpi、1%網点全ての試験パターンが正確に形成されていた。また修正剤で遮光した部分は正確に遮光されており、修正部の印刷性能も問題ないことを確認した。
【0042】
実施例2
A.蒸着シートの作製
ケミカルマット処理を施したPETフィルム(原反は東洋紡績製のE5002で厚さ125μm)にポリビニルアルコール(日本合成化学工業製ゴーセノールAH−12)/プロピレングリコール(旭電化製)/界面活性剤(第一工業製薬製エパン740)/純水=8.75g/8.75g/0.01g/332.5gの比率で溶解した水溶液をバーコーター#26で塗布し、100℃、3分間乾燥して、乾燥後の厚みが1μmの塗膜を形成し、次いで、この塗膜の面に、真空蒸着法により、アルミニウムを500Åの厚みに蒸着した。この時の光学濃度(OD)は3.0であった。この光学濃度(OD)は白黒透過濃度計DM−520(大日本スクリーン(株)製造)によって測定した。
【0043】
B.原版の作製
厚さ100μmのPETフィルム支持体(東洋紡績製E5002)、感光性樹脂層、ポリビニルアルコール層およびケミカルマット化PET保護フィルムから構成される感光性フレキソ印刷版(Cosmolight NEO (東洋紡績製))のケミカルマット化PET保護フィルムを剥離し、更に下層のポリビニルアルコール層を感光性樹脂層から慣用の接着テープを用いて除去した。露出させた感光性樹脂層に上記Aで作製したアルミニウム蒸着フィルムの蒸着面を重ね合わせ、ヒートプレス機を用いて100℃、100kg重/cm2でラミネートし、PET支持体、感光性樹脂層、アルミニウム蒸着層、ポリビニルアルコール層およびケミカルマット化PET保護フィルム(カバーフィルム)からなる版を得た。この版の総厚みは1.90mmであった。
【0044】
C.IRアブレーション
まず、レリーフ深度を通常用いられる約0.8mmにするため上記フレキソ版のPET支持体側から化学線(光源Philips10R、365nmにおける照度7.5mW/cm2)を20秒間照射することによって、裏露光を実施し、次にケミカルマット化PET保護フィルム(カバーフィルム)を剥離した。この時保護フィルム(カバーフィルム)のみが剥がれ、ポリビニルアルコール層とアルミニウム蒸着層は感光性樹脂層上に残っていた。この感光性樹脂層上を10倍ルーペで拡大して観察したところ、ポリビニルアルコール層とアルミニウム蒸着層に破れやキズは認められなかった。この版を、Cyrel Digital Imager Spark(BARCO社製)の回転ドラムにポリビニルアルコール層が表側に、支持体のPETフィルムが裏側なるように巻き付け、真空引き後、ダイオードレーザで画像形成を行った。使用した本装置のレーザー出力は4.8mW、レーザー解像度は2540dpi、レーザースポット径は直径15μmであった。回転ドラムは1500rpmで回転させた。IRアブレーション後、版を取り出して10倍ルーペで拡大して観察したところ、問題なくアルミニウム蒸着層がアブレーションされていることを確認した。
【0045】
D.画像の修正
上記IRアブレーションした感光性印刷版の画像を修正する為、IRアブレーションされた部分の一部に、修正剤として修正インキ(マッキー黒:ゼブラ社製)を塗布し、一度IRアブレーションした箇所に再度遮光を施した。
【0046】
E.製版の実施
上記IRアブレーションした、デジタル画像マスクで覆われた感光性フレキソ印刷版全面に、化学線を15分間照射し、その後A&V(株)製現像機(Stuck System)で、40℃、6分間現像した。現像液には、食器洗剤Cascade(米国P&G製)を1%添加した水道水を用いた。現像工程中、IRアブレーション層の残部(アルミニウム蒸着層、ポリビニルアルコール層)および感光性樹脂層の非照射領域は除去され、化学線の照射領域が残った。現像後、60℃で20分間乾燥し、化学線で5分間照射し、最後に表面粘着を除去するため殺菌灯を5分間照射した。
出来上がったフレキソ印刷版を10倍の拡大ルーペで検査した。2ポイントの凸部および凹文字、30μm幅の細線、100μmの直径の独立点および156lpi、1%網点全ての試験パターンが正確に形成されていた。また修正剤で遮光した部分は正確に遮光されており、修正部の印刷性能も問題ないことを確認した。
【0047】
比較例1
下記表1に示す成分を用いて、カーボンブラック、ポリビニルアルコール(日本合成化学社製ゴーセノールGH−23、熱分解開始温度220℃、極限酸素指数22.5)及び可塑剤を含む分散液を調製した。該分散液を、ナンバー26のバーコーターでPETフィルム(厚さ125μm)に塗布し、100℃、3分間乾燥して、水を蒸発させ、平滑で無粘着の塗布膜(4.1g/m2の塗布量及び4.8の化学線領域の光学濃度)を得、つまりIRアブレーション層が設けられたカバーフィルムを得た。
【0048】
【表1】
【0049】
(原版の作製)
上記作製したIRアブレーション層が設けられたPETフィルム(カバーフィルム)及び実施例1と同じ感光性印刷版を使用し、ヒートプレス機を用いて約100℃、100kg重/cm2でラミネートし、PET支持体、感光性樹脂層、IRアブレーション層およびPETフィルム(カバーフィルム)からなる原版を得た。
上記IRアブレーションした感光性印刷版の画像を修正する為、IRアブレーションされた部分の一部に、実施例2と同様の修正インキを塗布し、一度IRアブレーションした箇所に再度遮光を施した。
【0050】
さらに、実施例1と同様にして、活性光線照射後、現像したところ、現像液が多量のカーボンブラックで汚されたため、その現像液を次の版製造には使用できなかった。また、出来上がった凸版印刷版を10倍の拡大ルーペで検査したところ、前記のIRアブレーション層に発生したキズ等の影響により、所望とする画像以外の微小な凸部や、レリーフの欠損部が認められ、画像再現性の悪いものであった。
また修正剤で遮光した部分は正確に遮光されていたが、修正部の印刷テストを行なった結果、版表面に残った修正剤の影響で、修正部にインキはじきが見られ、印刷において欠点となって発生した。
【0051】
【発明の効果】
以上の説明により明らかなように、本発明によれば、IRアブレーション後に生じたマスク上のキズや不要な画像部を修正する場合に、該箇所に活性光線に対し不透過である修正インキ等などでマスクすることが可能で、かつ印刷品位に影響ない、コストパフォーマンス性の優れた感光性印刷用原版を提供することできるので、産業界に寄与すること大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光性印刷原版の具体例を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 支持体
2 感光性樹脂層
3 IR吸収性金属層(IRアブレーション層)
4 高分子樹脂層
5 カバーフィルム
Claims (1)
- 少なくとも順に、支持体、感光性樹脂層、IRアブレーション層およびカバーフィルムを有する感光性印刷原版であって、IRアブレーション層が、IR吸収性金属層のみからなり、当該金属層が感光性樹脂層に接触配置され、かつ当該金属層と前記カバーフイルムとの間に、活性光線に対し不透過である修正剤を受理可能な高分子樹脂層が配置されていることを特徴とする感光性印刷用原版。
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