JP3750618B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザプリンタなどの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザプリンタなどの画像形成装置では、通常、用紙を給紙するための給紙機構と、給紙された用紙に画像を形成するための画像形成機構とを備えている。
【0003】
給紙機構は、用紙を積層状にスタックする着脱自在の給紙トレイと、その給紙トレイの一端部側の上方に設けられ、互いに対向状に配置される給紙ローラおよび給紙パッドとを備えており、給紙トレイの最上位にある用紙を、給紙ローラの回転によって給紙ローラと給紙パッドとで挟むようにして、1枚毎に分離して給紙するようにしている。
【0004】
また、画像形成機構は、感光ドラムと、その感光ドラムの周りに、帯電器、スキャナ装置、現像ローラおよび転写ローラとを、感光ドラムの回転方向に従って順次備えている。感光ドラムの表面は、その感光ドラムの回転に伴なって、まず、帯電器により一様に帯電された後、スキャナ装置からのレーザビームの高速走査により露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成され、次いで、現像ローラの回転により、現像ローラ上に担持されているトナーが、感光ドラムの表面上に形成されている静電潜像に供給され、選択的に担持されることによって可視像が形成される。そして、感光ドラムの表面上に担持された可視像を、給紙機構から給紙される用紙が感光ドラムと転写ローラとの間を通る間に、その用紙に転写することにより、用紙に所定の画像を形成するようにしている。
【0005】
このような画像形成装置において、用紙は、給紙ローラと給紙パッドとで挟まれながら1枚毎に分離されて給紙されるので、給紙パッドとの間の擦れによって用紙上に紙粉が発生することが不回避となり、そのような紙粉が画像形成機構においてトナーに混入したり、形成された画像に付着すると、画像品質の低下を招くという不具合を生じる。
【0006】
そのため、たとえば、用紙の搬送方向における給紙ローラおよび給紙パッドの上流側に、搬送ローラと、その搬送ローラに接触状に配置されるスポンジ部材からなる掻取部材とを設けて、用紙上に生じた紙粉を、搬送ローラによる搬送時に、その搬送ローラに付着させ、次いで、搬送ローラに付着した紙粉を掻取部材によって掻き取ることにより、用紙上の紙粉を除去するものが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記の構成において、掻取部材によって掻き取られた紙粉は、ある程度の塊状となって掻取部材から落下するが、掻取部材から紙粉が落下する底部までの落差が小さいと、紙粉を十分に溜め込むことができない。
【0008】
一方、掻取部材から紙粉が落下する底部までの落差を十分に確保しようとすると、装置設計上、各部の配置に制約を受けたり、装置の大型化を招くという不具合がある。
【0009】
そのため、たとえば、紙粉が落下する底部に、落下した紙粉を搬送するための紙粉搬送機構を設けて、落下した紙粉をその底部から搬送して、常に、掻取部材から紙粉が落下する底部までの落差を確保することが考えられる。
【0010】
しかし、紙粉搬送機構を、たとえば、オーガ部材などから構成する場合には、オーガ部材によって搬送した紙粉が再び搬送方向逆方向に移動して、十分な落差が確保されない場合がある。
【0011】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、第1紙粉除去手段によって除去した紙粉を、紙粉搬送手段によって確実に搬送して、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保することのできる、画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉を除去するための第1紙粉除去手段と、前記第1紙粉除去手段の下方に配置され、前記第1紙粉除去手段から落下する紙粉を搬送するための紙粉搬送手段とを備える画像形成装置において、前記紙粉搬送手段の搬送方向途中には、規制壁が設けられ、前記規制壁は、前記紙粉搬送手段の搬送方向途中を仕切る第1仕切壁と、前記第1仕切壁と連続して形成され、前記紙粉搬送手段と間隔を隔てて設けられる第2仕切壁とを備え、前記第2仕切壁は、前記紙粉搬送手段の搬送方向に向かって、前記紙粉搬送手段との間隔が次第に狭くなるように形成されていることを特徴としている。
【0013】
このような構成によると、画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉は、第1紙粉除去手段によって除去された後、その第1紙粉除去手段から落下し、次いで、紙粉搬送手段により、搬送方向に沿って搬送される。そして、この紙粉搬送手段による搬送において、紙粉は、搬送方向途中に設けられる規制壁を越えると、その規制壁によって、搬送方向逆方向への移動が規制される。そのため、紙粉は、紙粉搬送手段によって、規制壁から搬送方向逆方向への移動が防止され、確実に搬送されるので、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保することができ、その結果、十分量の紙粉の除去を達成することができる。
また、第2仕切壁が、紙粉搬送手段の搬送方向に向かって紙粉搬送手段との間隔が次第に狭くなるように形成されていることから、第1紙粉除去手段から落下した紙粉は、紙粉搬送手段によって搬送方向に沿って搬送される時に、第2仕切壁によって第1仕切壁に向かうように案内される。そのため、円滑かつ良好に、第1仕切壁から、その第1仕切壁に対して搬送方向下流側に搬送される。そして、第1仕切壁に対して搬送方向下流側に搬送された紙粉は、第1仕切壁によって、その搬送方向逆方向への移動が確実に規制されるので、第1仕切壁に対して搬送方向上流側に戻ることが確実に防止される。そのため、第1仕切壁に対する搬送方向上流側において、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を確実に確保することができる。
【0014】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記規制壁は、前記第1紙粉除去手段から紙粉が落下する紙粉落下部と、前記搬送手段によって搬送された紙粉を貯留するための紙粉貯留部とを画成し、前記紙粉搬送手段による前記紙粉落下部から前記紙粉貯留部への紙粉の搬送を許容し、前記紙粉貯留部から前記紙粉落下部への紙粉の移動を規制することを特徴としている。
【0015】
このような構成によると、紙粉搬送手段によって搬送される紙粉は、規制壁によって、紙粉落下部から紙粉貯留部への搬送が許容される一方、紙粉貯留部から紙粉落下部への移動が規制される。そのため、紙粉を、紙粉落下部から、紙粉搬送手段によって確実に搬送して、紙粉落下部において第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保することができる。
【0016】
また、請求項3に記載の発明は、画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉を除去するための第1紙粉除去手段と、前記第1紙粉除去手段の下方に配置され、前記第1紙粉除去手段から落下する紙粉を搬送するための紙粉搬送手段とを備える画像形成装置において、前記第1紙粉除去手段から紙粉が落下する紙粉落下部と、前記紙粉搬送手段によって搬送された紙粉を貯留するための紙粉貯留部と、前記紙粉落下部と前記紙粉貯留部との間に設けられた規制壁とを備え、前記規制壁は、紙粉の前記紙粉搬送手段による前記紙粉落下部から前記紙粉貯留部への搬送を許容し、紙粉の前記紙粉貯留部から前記紙粉落下部への移動を規制し、前記規制壁は、前記紙粉搬送手段の搬送方向途中を仕切る第1仕切壁と、前記第1仕切壁と連続して形成され、前記紙粉搬送手段と間隔を隔てて設けられる第2仕切壁とを備え、前記第2仕切壁は、前記紙粉搬送手段の搬送方向に向かって、前記紙粉搬送 手段との間隔が次第に狭くなるように形成されていることを特徴としている。
【0017】
このような構成によると、画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉は、第1紙粉除去手段によって除去された後、その第1紙粉除去手段から紙粉落下部へ落下し、次いで、紙粉搬送手段により、紙粉落下部から紙粉貯留部へ搬送される。そして、この紙粉搬送手段による搬送において,紙粉は、規制壁によって、紙粉落下部から紙粉貯留部への搬送が許容される一方、紙粉貯留部から紙粉落下部への移動が規制される。そのため、紙粉は、紙粉搬送手段によって、紙粉落下部から紙粉貯留部へ確実に搬送され、また、紙粉貯留部から紙粉落下部への移動が規制されるので、紙粉落下部においては、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保することができ、その結果、十分量の紙粉の除去を達成することができる。
また、第2仕切壁が、紙粉搬送手段の搬送方向に向かって紙粉搬送手段との間隔が次第に狭くなるように形成されていることから、第1紙粉除去手段から落下した紙粉は、紙粉搬送手段によって搬送方向に沿って搬送される時に、第2仕切壁によって第1仕切壁に向かうように案内される。そのため、円滑かつ良好に、第1仕切壁から、その第1仕切壁に対して搬送方向下流側に搬送される。そして、第1仕切壁に対して搬送方向下流側に搬送された紙粉は、第1仕切壁によって、その搬送方向逆方向への移動が確実に規制されるので、第1仕切壁に対して搬送方向上流側に戻ることが確実に防止される。そのため、第1仕切壁に対する搬送方向上流側において、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を確実に確保することができる。
【0018】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明において、前記紙粉搬送手段は、この紙粉搬送手段の回転により、この紙粉搬送手段の軸方向に沿って紙粉を搬送するように構成されていることを特徴としている。
【0019】
このような構成によると、紙粉は、紙粉搬送手段の回転により、この紙粉搬送手段の軸方向に沿って搬送されるので、この搬送手段の軸方向に沿う確実な搬送を確保することができる。その結果、より一層、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保することができ、十分量の紙粉の除去を達成することができる。
【0020】
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記紙粉搬送手段は、紙粉を、この紙粉搬送手段の軸方向両側に搬送するように構成されていることを特徴としている。
【0021】
このような構成によると、第1紙粉除去手段から落下する紙粉は、紙粉搬送手段によって、紙粉搬送手段の軸方向両側に搬送される。そのため、落下する紙粉を紙粉搬送手段の軸方向両側に振り分けて、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を、より確実に確保することができる。
【0022】
また、請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の発明において、前記紙粉搬送手段は、前記第1紙粉除去手段が配置される側において、上から下に回転されるように構成されていることを特徴としている。
【0023】
このような構成によると、第1紙粉除去手段から落下する紙粉は、上から下に回転される紙粉搬送手段によって、その紙粉搬送手段に巻き込まれるので、確実な搬送を確保することができる。また、搬送後においては、第1紙粉除去手段が配置される側と反対側において、下から上に回転される紙粉搬送手段によって、その紙粉搬送手段から放出される。そのため、紙粉搬送手段による紙粉の良好な捕捉、搬送および放出を実現することができる。
【0024】
また、請求項7に記載の発明は、請求項4ないし6のいずれかに記載の発明において、前記紙粉搬送手段の下方には、この紙粉搬送手段によって搬送される紙粉を受ける受け面が設けられており、前記受け面は、上から下に回転する前記紙粉搬送手段と対向する一方側が、傾斜状に形成され、下から上に回転する前記紙粉搬送手段と対向する他方側が、前記一方側よりも低く形成されていることを特徴としている。
【0025】
このような構成によると、第1紙粉除去手段から落下する紙粉は、紙粉搬送手段と受け面の一方側との間から、傾斜状の受け面によってそれらの間に案内されるので、紙粉搬送手段において良好に巻き込むことができる。また、搬送後においては、受け面における一方側よりも低く形成されている他方側において、下から上に回転される紙粉搬送手段によって、その紙粉搬送手段から良好に放出される。そのため、受け面の案内によって、紙粉搬送手段による紙粉の良好な捕捉、搬送および放出を実現することができる。
【0026】
また、請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の発明において、前記第1紙粉除去手段は、記録媒体と回転可能に接触される紙粉取り部材と、前記紙粉取り部材に接触され、前記紙粉取り部材に付着した紙粉を掻き取るための掻取部材とを備えていることを特徴としている。
【0027】
このような構成によると、画像形成手段に供給される記録媒体が、紙粉取り部材と接触して、その記録媒体上に発生する紙粉が、その紙粉取り部材に付着される。その後、紙粉取り部材に付着された紙粉は、掻取部材と接触して、その掻取部材によって掻き取られ、ある程度の塊状となって掻取部材から落下する。そのため、記録媒体上の紙粉を確実に除去でき、細かな紙粉の飛散を防止して、紙粉搬送手段による確実な搬送を確保することができる。
【0028】
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記紙粉搬送手段の回転速度が、前記紙粉取り部材の回転速度よりも遅く設定されていることを特徴としている。
【0029】
このような構成によると、紙粉搬送手段の回転速度が、紙粉取り部材の回転速度よりも遅く設定されているので、搬送時における紙粉の飛散を防止でき、また、駆動音の低減化を図ることができ、さらには、紙粉との擦れによる磨耗損傷の低減化を図ることができる。
【0030】
また、請求項10に記載の発明は、請求項8または9に記載の発明において、前記規制壁の高さが、前記紙粉取り部材と前記掻取部材との接触部分よりも高く形成されていることを特徴としている。
【0031】
このような構成によると、規制壁の高さが、紙粉取り部材と掻取部材との接触部分よりも高く形成されているので、規制壁における第1紙粉除去手段と対向する内側と反対側の外側に、落下する紙粉が飛散することを防止することができる。
【0032】
また、請求項11に記載の発明は、請求項1ないし10のいずれかに記載の発明において、前記第1紙粉除去手段は、供給手段から供給される記録媒体と最初に接触する紙粉除去手段であることを特徴としている。
【0033】
このような構成によると、第1紙粉除去手段が、供給手段から供給される記録媒体と紙粉除去手段として最初に接触するので、その第1紙粉除去手段からは、多量の紙粉が落下するが、その落下した紙粉は、紙粉搬送手段によって良好に搬送することができる。そのため、第1紙粉除去手段によって多量の紙粉を除去しつつ、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保して、十分量の紙粉の除去を達成することができる。
【0034】
また、請求項12に記載の発明は、請求項1ないし11のいずれかに記載の発明において、前記規制壁の上方を覆う蓋部材が設けられていることを特徴としている。
【0035】
このような構成によると、規制壁の上方が蓋部材によって覆われているので、第1紙粉除去手段から落下する紙粉の飛散を、より確実に防止することができる。
【0036】
また、請求項13に記載の発明は、請求項1ないし12のいずれかに記載の発明において、画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉を除去するための第2紙粉除去手段が、前記規制壁よりも上方に設けられていることを特徴としている。
【0037】
このような構成によると、第1紙粉除去手段によって、除去しきれなかった紙粉を第2紙粉除去手段によって除去することができるので、より一層、良好な画像形成を達成することができる。
【0038】
また、請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明において、前記蓋部材には、その蓋部材よりも上方に配置される第2紙粉除去手段から落下する紙粉を受け入れるための開口部が形成されていることを特徴としている。
【0039】
このような構成によると、第2紙粉除去手段から落下する紙粉は、蓋部材の開口部から、規制壁における第1紙粉除去手段と対向する内側に落下する。そのため、第2紙粉除去手段によって除去された紙粉をも、紙粉搬送手段によって搬送することができるので、より効率的な紙粉の除去を達成することができる。
【0040】
また、請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の発明において、前記開口部は、前記第1紙粉除去手段における前記紙粉取り部材と前記掻取部材との接触部分よりも高く配置されていることを特徴としている。
【0041】
このような構成によると、開口部が、第1紙粉除去手段における紙粉取り部材と掻取部材との接触部分よりも高く配置されているので、第1紙粉除去手段から落下する紙粉が、開口部から上方外側に飛散することを有効に防止することができる。そのため、より一層効率的な紙粉の除去を達成することができる。
【0042】
また、請求項16に記載の発明は、請求項1ないし15のいずれかに記載の発明において、記録媒体を積層状に収容する記録媒体収容部を着脱自在に備えており、前記紙粉搬送手段は、前記記録媒体収容部が着脱される着脱経路の上方に配置されていることを特徴としている。
【0043】
このような構成によると、紙粉搬送手段が、紙粉除去手段によって除去された紙粉を、搬送方向に沿って搬送するので、その下方に紙粉を貯留するためのスペースを設けることを不要とすることができる。そのため、紙粉搬送手段を記録媒体収容部の着脱経路の上方に配置して、記録媒体収容部から供給される記録媒体の紙粉の除去を円滑に行なうことができながら、かつ、記録媒体収容部の円滑な着脱動作をも確保することができる。
【0044】
また、請求項17に記載の発明は、請求項1ないし16のいずれかに記載の発明において、前記画像形成手段が、静電潜像を現像することにより形成される可視像を、記録媒体に転写することによって画像を形成する、電子写真方式によって構成されていることを特徴としている。
【0045】
静電潜像を現像して可視像を形成し、それを記録媒体に転写する電子写真方式では、記録媒体上に紙粉があると、転写時において、その紙粉が画像形成手段内に混入してしまうため、記録媒体上の紙粉を除去することが特に必要であるが、このような構成によると、紙粉除去手段によって記録媒体上の紙粉を効率的に除去することができるので、電子写真方式によって良好な画像形成を確実に達成することができる。
【0046】
また、請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、前記画像形成手段は、静電潜像が形成される感光体と、現像剤を供給する現像手段とを備えており、前記現像剤として、非磁性1成分の現像剤が用いられ、かつ、転写後に前記感光体に残存する前記現像剤を現像手段によって回収するクリーナレス現像が行なわれるように構成されていることを特徴としている。
【0047】
電子写真方式において、非磁性1成分の現像剤を用いて、クリーナレス現像を行なえば、転写後の感光体上に残存する現像剤を除去するための格別の部材および貯留部が不要となり、装置構成の簡略化を図ることができる。しかし、一方で、クリーナレス現像では、転写後に感光体に残存する現像剤を現像手段によって回収するため、転写時に、記録媒体からの紙粉が感光体に付着すると、その紙粉が回収される現像剤とともに現像手段に混入してしまい、画像品質に直接影響してしまうという不具合を生じる。
【0048】
しかし、このような構成によると、紙粉除去手段によって記録媒体上の紙粉を効率的に除去することができるので、クリーナレス現像によって、簡易に現像剤を回収しつつ、良好な画像形成を確実に達成することができる。
また、請求項19に記載の発明は、画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉を除去するための第1紙粉除去手段と、前記第1紙粉除去手段の下方に配置され、前記第1紙粉除去手段から落下する紙粉を搬送するための紙粉搬送手段とを備える画像形成装置において、前記紙粉搬送手段の搬送方向途中には、規制壁が設けられ、前記第1紙粉除去手段は、記録媒体と回転可能に接触される紙粉取り部材と、前記紙粉取り部材に接触され、前記紙粉取り部材に付着した紙粉を掻き取るための掻取部材とを備え、前記紙粉搬送手段の回転速度が、前記紙粉取り部材の回転速度よりも遅く設定されていることを特徴としている。
このような構成によると、画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉は、第1紙粉除去手段によって除去された後、その第1紙粉除去手段から落下し、次いで、紙粉搬送手段により、搬送方向に沿って搬送される。そして、この紙粉搬送手段による搬送において、紙粉は、搬送方向途中に設けられる規制壁を越えると、その規制壁によって、搬送方向逆方向への移動が規制される。そのため、紙粉は、紙粉搬送手段によって、規制壁から搬送方向逆方向への移動が防止され、確実に搬送されるので、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保することができ、その結果、十分量の紙粉の除去を達成することができる。
また、画像形成手段に供給される記録媒体が、紙粉取り部材と接触して、その記録媒体上に発生する紙粉が、その紙粉取り部材に付着される。その後、紙粉取り部材に付着された紙粉は、掻取部材と接触して、その掻取部材によって掻き取られ、ある程度の塊状となって掻取部材から落下する。そのため、記録媒体上の紙粉を確実に除去でき、細かな紙粉の飛散を防止して、紙粉搬送手段による確実な搬送を確保することができる。
さらに、紙粉搬送手段の回転速度が、紙粉取り部材の回転速度よりも遅く設定されているので、搬送時における紙粉の飛散を防止でき、また、駆動音の低減化を図ることができ、さらには、紙粉との擦れによる磨耗損傷の低減化を図ることができる。
また、請求項20に記載の発明は、画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉を除去するための第1紙粉除去手段と、前記第1紙粉除去手段の下方に配置され、前記第1紙粉除去手段から落下する紙粉を搬送するための紙粉搬送手段とを備える画像形成装置において、前記紙粉搬送手段の搬送方向途中には、規制壁が設けられ、前記紙粉搬送手段は、この紙粉搬送手段の回転により、この紙粉搬送手段の軸方向に沿って紙粉を搬送するように構 成され、前記紙粉搬送手段の下方には、この紙粉搬送手段によって搬送される紙粉を受ける受け面が設けられており、前記受け面は、上から下に回転する前記紙粉搬送手段と対向する一方側が、傾斜状に形成され、下から上に回転する前記紙粉搬送手段と対向する他方側が、前記一方側よりも低く形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉は、第1紙粉除去手段によって除去された後、その第1紙粉除去手段から落下し、次いで、紙粉搬送手段により、搬送方向に沿って搬送される。そして、この紙粉搬送手段による搬送において、紙粉は、搬送方向途中に設けられる規制壁を越えると、その規制壁によって、搬送方向逆方向への移動が規制される。そのため、紙粉は、紙粉搬送手段によって、規制壁から搬送方向逆方向への移動が防止され、確実に搬送されるので、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保することができ、その結果、十分量の紙粉の除去を達成することができる。
また、紙粉は、紙粉搬送手段の回転により、この紙粉搬送手段の軸方向に沿って搬送されるので、この搬送手段の軸方向に沿う確実な搬送を確保することができる。その結果、より一層、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保することができ、十分量の紙粉の除去を達成することができる。
さらに、第1紙粉除去手段から落下する紙粉は、紙粉搬送手段と受け面の一方側との間から、傾斜状の受け面によってそれらの間に案内されるので、紙粉搬送手段において良好に巻き込むことができる。また、搬送後においては、受け面における一方側よりも低く形成されている他方側において、下から上に回転される紙粉搬送手段によって、その紙粉搬送手段から良好に放出される。そのため、受け面の案内によって、紙粉搬送手段による紙粉の良好な捕捉、搬送および放出を実現することができる。
また、請求項21に記載の発明は、画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉を除去するための第1紙粉除去手段と、前記第1紙粉除去手段の下方に配置され、前記第1紙粉除去手段から落下する紙粉を搬送するための紙粉搬送手段とを備える画像形成装置において、前記紙粉搬送手段の搬送方向途中には、規制壁が設けられ、前記第1紙粉除去手段は、記録媒体と回転可能に接触される紙粉取り部材と、前記紙粉取り部材に接触され、前記紙粉取り部材に付着した紙粉を掻き取るための掻取部材とを備え、前記規制壁の高さが、前記紙粉取り部材と前記掻取部材との接触部分よりも高く形成されていることを特徴としている。
このような構成によると、画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉は、第1紙粉除去手段によって除去された後、その第1紙粉除去手段から落下し、次いで、紙粉搬送手段により、搬送方向に沿って搬送される。そして、この紙粉搬送手段による搬送において、紙粉は、搬送方向途中に設けられる規制壁を越えると、その規制壁によって、搬送方向逆方向への移動が規制される。そのため、紙粉は、紙粉搬送手段によって、規制壁から搬送方向逆方向への移動が防止され、確実に搬送されるので、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保することができ、その結果、十分量の紙粉の除去を達成することができる。
また、画像形成手段に供給される記録媒体が、紙粉取り部材と接触して、その記録媒体上に発生する紙粉が、その紙粉取り部材に付着される。その後、紙粉取り部材に付着された紙粉は、掻取部材と接触して、その掻取部材によって掻き取られ、ある程度の塊状となって掻取部材から落下する。そのため、記録媒体上の紙粉を確実に除去でき、細かな紙粉の飛散を防止して、紙粉搬送手段による確実な搬送を確保することができる。
さらに、規制壁の高さが、紙粉取り部材と掻取部材との接触部分よりも高く形成されているので、規制壁における第1紙粉除去手段と対向する内側と反対側の外側に、落下する紙粉が飛散することを防止することができる。
また、請求項22に記載の発明は、画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉を除去するための第1紙粉除去手段と、前記第1紙粉除去手段の下方に配置され、前記第1紙粉除去手段から落下する紙粉を搬送するための紙粉搬送手段とを備える画像形成装置において、前記紙粉搬送手段の搬送方向途中には、規制壁が設けられ、前記規制壁の上方を覆う蓋 部材が設けられていることを特徴としている。
このような構成によると、画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉は、第1紙粉除去手段によって除去された後、その第1紙粉除去手段から落下し、次いで、紙粉搬送手段により、搬送方向に沿って搬送される。そして、この紙粉搬送手段による搬送において、紙粉は、搬送方向途中に設けられる規制壁を越えると、その規制壁によって、搬送方向逆方向への移動が規制される。そのため、紙粉は、紙粉搬送手段によって、規制壁から搬送方向逆方向への移動が防止され、確実に搬送されるので、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保することができ、その結果、十分量の紙粉の除去を達成することができる。
また、規制壁の上方が蓋部材によって覆われているので、第1紙粉除去手段から落下する紙粉の飛散を、より確実に防止することができる。
また、請求項23に記載の発明は、画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉を除去するための第1紙粉除去手段と、前記第1紙粉除去手段の下方に配置され、前記第1紙粉除去手段から落下する紙粉を搬送するための紙粉搬送手段とを備える画像形成装置において、前記紙粉搬送手段の搬送方向途中には、規制壁が設けられ、画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉を除去するための第2紙粉除去手段が、前記規制壁よりも上方に設けられていることを特徴としている。
このような構成によると、画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉は、第1紙粉除去手段によって除去された後、その第1紙粉除去手段から落下し、次いで、紙粉搬送手段により、搬送方向に沿って搬送される。そして、この紙粉搬送手段による搬送において、紙粉は、搬送方向途中に設けられる規制壁を越えると、その規制壁によって、搬送方向逆方向への移動が規制される。そのため、紙粉は、紙粉搬送手段によって、規制壁から搬送方向逆方向への移動が防止され、確実に搬送されるので、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保することができ、その結果、十分量の紙粉の除去を達成することができる。
また、第1紙粉除去手段によって、除去しきれなかった紙粉を第2紙粉除去手段によって除去することができるので、より一層、良好な画像形成を達成することができる。
また、請求項24に記載の発明は、画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉を除去するための第1紙粉除去手段と、前記第1紙粉除去手段の下方に配置され、前記第1紙粉除去手段から落下する紙粉を搬送するための紙粉搬送手段とを備える画像形成装置において、
前記紙粉搬送手段の搬送方向途中には、規制壁が設けられ、記録媒体を積層状に収容する記録媒体収容部を着脱自在に備えており、前記紙粉搬送手段は、前記記録媒体収容部が着脱される着脱経路の上方に配置されていることを特徴としている。
このような構成によると、画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉は、第1紙粉除去手段によって除去された後、その第1紙粉除去手段から落下し、次いで、紙粉搬送手段により、搬送方向に沿って搬送される。そして、この紙粉搬送手段による搬送において、紙粉は、搬送方向途中に設けられる規制壁を越えると、その規制壁によって、搬送方向逆方向への移動が規制される。そのため、紙粉は、紙粉搬送手段によって、規制壁から搬送方向逆方向への移動が防止され、確実に搬送されるので、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保することができ、その結果、十分量の紙粉の除去を達成することができる。
また、紙粉搬送手段が、紙粉除去手段によって除去された紙粉を、搬送方向に沿って搬送するので、その下方に紙粉を貯留するためのスペースを設けることを不要とすることができる。そのため、紙粉搬送手段を記録媒体収容部の着脱経路の上方に配置して、記録媒体収容部から供給される記録媒体の紙粉の除去を円滑に行なうことができながら、かつ、記録媒体収容部の円滑な着脱動作をも確保することができる。
【0049】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。図1において、このレーザプリンタ1は、電子写真方式により画像を形成するレーザプリンタとして構成されており、筐体としての本体ケーシング2内に、記録媒体としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に所定の画像を形成するための画像形成手段としての画像形成部5などを備えている。
【0050】
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される記録媒体収容部としての給紙トレイ6と、給紙トレイ6の一端側端部に設けられる供給手段としての給紙機構部7と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板8と、給紙機構部7に対し用紙3の搬送方向の下流側(以下、用紙3の搬送方向上流側または下流側を、単に、上流側または下流側という場合がある。)に設けられる後述する第1紙粉除去手段としての第1搬送部9および第2紙粉除去手段としての第2搬送部10と、第1搬送部9および第2搬送部10に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ11とを備えている。
【0051】
給紙トレイ6は、用紙3を積層状に収容し得る上面が開放されたボックス形状をなし、本体ケーシング2の底部に対して水平方向に着脱可能とされている。
【0052】
給紙機構部7は、給紙ローラ12と、その給紙ローラ12に対向する分離パッド13とを備える摩擦分離方式として構成されている。分離パッド13は、図2にも示すように、支持フレーム13aとパッド部材13bとばね13cとを備えている。
【0053】
支持フレーム13aは、給紙ローラ12の下方において対向する平板状の部材と、その平板部材の一側端から、略直交方向下向きに屈曲形成される支持部材とを備える、断面略L字状部材として形成されており、支持部材の下端部が、揺動可能に支持されている。そして、その給紙ローラ12に対向する平板部材の表面にパッド部材13bが埋設されるとともに、その裏側には、ばね13cが配置され、そのばね13cによって給紙ローラ12にパッド部材13bが押圧されるように付勢されている。
【0054】
パッド部材13bは、略矩形板状をなし、ウレタンゴムなどの弾性部材からなり、給紙のために用紙3の幅(すなわち、用紙3の搬送方向に直交する方向における幅、以下同様。)方向中央部のみと接触する幅で形成されている。
【0055】
用紙押圧板8は、図1に示すように、用紙3を積層状にスタック可能とされ、給紙ローラ12に対して遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって、近い方の端部を上下方向に移動可能とし、また、その裏側から図示しないばねによって上方向に付勢されている。そのため、用紙押圧板8は、用紙3の積層量が増えるに従って、給紙機構部7に対して遠い方の端部を支点として、ばねの付勢力に抗して下向きに揺動される。そして、用紙押圧板8上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板8の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ12に向かって押圧され、その給紙ローラ12の回転によって給紙ローラ12とパッド部材13bとで挟まれた後、それらの協動により、1枚毎に分離されて給紙される。
【0056】
なお、このような摩擦分離方式によって構成される給紙機構部7の、給紙時における摩擦力の大きさには、下記式の関係がある。
【0057】
給紙ローラ12と用紙3との間の摩擦力>パッド部材13bと用紙3との間の摩擦力>用紙3と用紙3との間の摩擦力給紙された用紙3は、給紙機構部7と画像形成部5との間の用紙3の給紙搬送経路38において、後述する第1搬送部9および第2搬送部10によってレジストローラ11に送られる。レジストローラ11は、1対のローラから構成されており、用紙3を所定のレジスト後に、画像形成部5に送るようにしている。
【0058】
画像形成部5は、スキャナ部17、プロセス部18、定着部19などを備えている。
【0059】
スキャナ部17は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー20、レンズ21aおよび21b、反射鏡22などを備えており、レーザ発光部からの発光される所定の画像データに基づくレーザビームを、鎖線で示すように、ポリゴンミラー20、レンズ21a、反射鏡22、レンズ21bの順に通過あるいは反射させて、後述するプロセス部18の感光ドラム23の表面上に高速走査にて照射させている。
【0060】
プロセス部18は、スキャナ部17の下方に配設され、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されるように構成されている。このプロセス部18は、感光体としての感光ドラム23と、現像カートリッジ24と、転写ローラ25と、スコロトロン型帯電器37とを備えている。現像カートリッジ24は、プロセス部18に対して着脱自在に装着されており、トナー収容部26、現像手段としての現像ローラ27、層厚規制ブレード28、トナー供給ローラ29などを備えている。
【0061】
トナー収容部26には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分の重合トナーが充填されており、そのトナーが、トナー供給ローラ29によって現像ローラ27に供給され、さらに、層厚規制ブレード28の摺擦によって一定厚さの薄層として現像ローラ27に担持される。一方、感光ドラム23は、現像ローラ27と対向状に回転可能に配設されており、ドラム本体が接地されるとともに、その表面がポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層により形成されている。
【0062】
そして、感光ドラム23の表面は、感光ドラム23の矢印方向への回転に伴なって、スコロトロン型帯電器37により一様に正帯電された後、スキャナ部17からのレーザビームの高速走査により露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成され、その後、現像ローラ27と対向した時に、現像ローラ27上に担持されかつ正帯電されているトナーが、その感光ドラム23の表面に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム23の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像が達成される。
【0063】
転写ローラ25は、感光ドラム23の下方において、この感光ドラム23に対向するように配置されている。この転写ローラ25は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、感光ドラム23に対して所定の転写バイアスが印加されている。そのため、感光ドラム23上に担持された可視像は、用紙3が感光ドラム23と転写ローラ25との間を通る間に用紙3に転写される。可視像が転写された用紙3は、搬送ベルト30を介して、定着部19に搬送される。
【0064】
定着部19は、プロセス部18の側方下流側に配設され、加熱ローラ31、加熱ローラ31を押圧する押圧ローラ32、および、これら加熱ローラ31および押圧ローラ32の下流側に設けられる搬送ローラ33を備えている。
【0065】
加熱ローラ31は、金属製で加熱のためのハロゲンランプを備えており、プロセス部18において用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ31と押圧ローラ32との間を通過する間に熱定着させ、その後、その用紙3を定着部19の搬送ローラ33によって、本体ケーシング2に設けられた搬送ローラ34および排紙ローラ35に搬送するようにしている。搬送ローラ34に送られた用紙3は、その後、排紙ローラ35によって排紙トレイ36上に排紙される。
【0066】
また、このレーザプリンタ1では、転写ローラ25によって用紙3に転写された後に感光ドラム23の表面上に残存する残存トナーを現像ローラ27によって回収する、いわゆるクリーナレス現像方式によって残存トナーを回収している。このようなクリーナレス現像方式によって残存トナーを回収すれば、ブレードなどの残存トナーを除去するための格別の部材および廃トナーの貯留部が不要となり、装置構成の簡略化を図ることができる。
【0067】
また、このレーザプリンタ1には、用紙3の両面に画像を形成するための再搬送ユニット41を備えている。この再搬送ユニット41は、反転機構部42と、再搬送トレイ43とが、一体的に構成され、本体ケーシング2における後部側から、反転機構部42が外付けされるとともに、再搬送トレイ43がフィーダ部4の上方に挿入されるような状態で、着脱自在に装着されている。
【0068】
反転機構部42は、本体ケーシング2の後側壁に外付けされ、略断面矩形状のケーシング44に、反転ローラ46および再搬送ローラ47を備えるとともに、上端部から、反転ガイドプレート48を上方に向かって突出させている。
【0069】
なお、本体ケーシング2の後部には、フラッパ45が、回転可能に支持されており、搬送ローラ33の下流側近傍に配置されている。このフラッパ45は、図示しないソレノイドの励磁または非励磁により、一方の面に画像が形成され搬送ローラ33によって搬送されてきた用紙3を、搬送ローラ34に向かう方向(実線の状態)と、後述する反転ローラ46に向かう方向(仮想線の状態)とに選択的に切り換えることができるように揺動可能に設けられている。
【0070】
反転ローラ46は、フラッパ45の下流側であって、ケーシング44の上部に配置され、1対のローラからなり、正方向および逆方向に回転の切り換えができるように構成されている。この反転ローラ46は、まず正方向に回転して、用紙3を反転ガイドプレート48に向けて搬送し、その後、逆方向に回転して、用紙3を反転方向に搬送できるように構成されている。
【0071】
再搬送ローラ47は、反転ローラ46の下流側であって、ケーシング44における反転ローラ46のほぼ真下に配置され、1対のローラからなり、反転ローラ46によって反転された用紙3を、再搬送トレイ43に搬送できるように構成されている。
【0072】
また、反転ガイドプレート48は、ケーシング44の上端部から、さらに上方に向かって延びる板状部材からなり、反転ローラ46により送られる用紙3をガイドするように構成されている。
【0073】
そして、用紙3の両面に画像を形成する場合には、この反転機構部42において、まず、フラッパ45が、用紙3を反転ローラ46に向かわせる方向に切り換えられ、この反転機構部42に、一方の面に画像が形成された用紙3が受け入れられる。その後、その受け入れられた用紙3が反転ローラ46に送られてくると、反転ローラ46は、用紙3を挟んだ状態で正回転して、この用紙3を一旦反転ガイドプレート48に沿って、外側上方に向けて搬送し、用紙3の大部分が外側上方に送られ、用紙3の後端が反転ローラ46に挟まれた時に、正回転を停止する。次いで、反転ローラ46は、逆回転して、用紙3を、前後逆向きの状態で、ほぼ真下に向かうようにして、再搬送ローラ47に搬送する。なお、反転ローラ46を正回転から逆回転させるタイミングは、定着部19の下流側に設けられる用紙通過センサ56が、用紙3の後端を検知した時から所定時間を経過した時となるように制御されている。また、フラッパ45は、用紙3の反転ローラ46への搬送が終了すると、元の状態、すなわち、搬送ローラ33から送られる用紙3を搬送ローラ34に送る状態に切り換えられる。
【0074】
次いで、再搬送ローラ47に逆向きに搬送されてきた用紙3は、その再搬送ローラ47によって、次に述べる再搬送トレイ43に搬送される。
【0075】
再搬送トレイ43は、用紙3が供給される用紙供給部49、トレイ本体50および斜行ローラ51を備えている。
【0076】
用紙供給部49は、反転機構部42の下側において本体ケーシング2の後部に外付けされ、湾曲形状の用紙案内部材52を備えている。この用紙供給部49では、反転機構部42の再搬送ローラ47からほぼ鉛直方向で送られてくる用紙3を、用紙案内部材52によって、略水平方向に向けて案内し、トレイ本体50に向けて略水平方向で送り出すようにしている。
【0077】
トレイ本体50は、略矩形板状をなし、給紙トレイ6の上方において、略水平方向に設けられており、その上流側端部が、用紙案内部材52に連結されるとともに、その下流側端部が、トレイ本体50から第2搬送部10に向けて用紙3を案内するために、その下流側端部が給紙搬送経路38の途中に接続されている再搬送経路53の上流側端部に連結されている。
【0078】
また、トレイ本体50の用紙3の搬送方向途中には、用紙3を、図示しない基準板に当接させながら搬送するための斜行ローラ51が、用紙3の搬送方向において所定の間隔を隔てて2つ配置されている。
【0079】
各斜行ローラ51は、トレイ本体50の幅方向一端部に設けられる図示しない基準板の近傍に配置され、その軸線が用紙3の搬送方向と略直交する方向に配置される斜行駆動ローラ54と、その斜行駆動ローラ54と用紙3を挟んで対向し、その軸線が、用紙3の搬送方向と略直交する方向から、用紙3の送り方向が基準面に向かう方向に傾斜する方向に配置される斜行従動ローラ55とを備えている。
【0080】
そして、用紙供給部49からトレイ本体50に送り出された用紙3は、斜行ローラ51によって、その用紙3の幅方向一端縁が基準板に当接されながら、再搬送経路53を介して、再び、表裏が反転された状態で、画像形成部5に向けて搬送される。そして、画像形成部5に搬送された用紙3は、その裏面が、感光ドラム23と対向接触され、可視像が転写された後、定着部19において定着され、両面に画像が形成された状態で、排紙トレイ36上に排紙される。
【0081】
そして、このレーザプリンタ1では、図2に示すように、給紙搬送経路38に配設されている第1搬送部9および第2搬送部10によって、用紙3の裁断時などにおいて、もともと用紙3の全体に生じている紙粉、および、給紙機構部7のパッド部材13bと給紙ローラ12との擦れによって用紙3の表面に生じた紙粉を、バランスよく除去するようにしている。
【0082】
第1搬送部9は、給紙機構部7の給紙ローラ12に対して用紙3の搬送方向における下流側であって、給紙搬送経路38における再搬送経路53の下流側端部との接続部分よりも上流側において、給紙ローラ12と所定の間隔を隔てて配置されており、用紙3を搬送する第1搬送ローラ9aと、給紙搬送経路38を挟んで第1搬送ローラ9aと接触状に対向配置される紙粉取り部材としての第1紙粉取りローラ9bと、その第1紙粉取りローラ9bの下方において接触状に対向配置される掻取部材としての第1スポンジ部材9cと、第1スポンジ部材9cから給紙搬送経路38への紙粉の搬送を防止するための第1逆搬送防止部材9mとを備えている。
【0083】
第1搬送ローラ9aは、給紙搬送経路38に内側から臨み、金属製のローラ軸9dにゴム製のローラ9eが被覆されており、ローラ軸9dが本体ケーシング2に回転自在に支持されている。この第1搬送ローラ9aは、図示しないモータからの動力が伝達されることにより矢印方向(時計方向)、すなわち、給紙搬送経路38に臨む部分における用紙3の搬送方向と同方向である正回転方向に回転駆動されるように構成されている。
【0084】
第1紙粉取りローラ9bは、給紙搬送経路38に外側から臨み、金属製のローラ軸9fに、フッ素樹脂からなるローラ、または、表面がフッ素コートされたローラなど、表面が帯電されやすい樹脂製のローラ9gが被覆されている。この第1紙粉取りローラ9bは、給紙ローラ12によって給紙された用紙3のパッド部材13bに接触した面(感光ドラム23と接触する画像形成面)におけるパッド部材13bの接触部分と接触するように、用紙3の搬送方向において、分離パッド13と重なる第1搬送ローラ9aに対する略中央部に配置されており、そのローラ9gの幅は、後述する第2紙粉取りローラ10bのローラ10gの幅よりも狭く、かつ、パッド部材13bの幅よりも少し広く形成されている。
【0085】
また、この第1紙粉取りローラ9bは、ローラ軸9fが本体ケーシング2のサポート部材100aに回転自在に支持されており、第1搬送ローラ9aに従動して矢印方向(反時計方向)、すなわち、給紙搬送経路38に臨む部分における用紙3の搬送方向と同方向である正回転方向に回転され、用紙3の紙粉を除去しつつ、第1搬送ローラ9aと第1紙粉取りローラ9bの間に用紙3を挟んで、用紙3を搬送するように構成されている。
【0086】
なお、これら第1搬送ローラ9aおよび第1紙粉取りローラ9bは、後述するジャム処理時などにおいては、正回転方向と反対の逆回転方向にも回転可能に構成されている。
【0087】
第1スポンジ部材9cは、ウレタンフォームなどの第1紙粉取りローラ9bを帯電させやすい材料からなり、第1紙粉取りローラ9bに対して給紙搬送経路38の反対側下方において紙粉を掻き取ることができるように、第1紙粉取りローラ9bの下方において、第1紙粉取りローラ9bに圧接されるように配置されている。また、第1スポンジ部材9cの幅は、図3(b)に示すように、第1紙粉取りローラ9bのローラ9gの幅よりも少し広く形成されている。そして、この第1スポンジ部材9cは、第1紙粉取りローラ9bに付着した紙粉を掻き取るとともに、第1紙粉取りローラ9bとの摺擦によって、第1紙粉取りローラ9bのローラ9gの表面を摩擦帯電するように構成されている。
【0088】
第1逆搬送防止部材9mは、図2に示すように、第1紙粉取りローラ9bの正回転方向への回転(以下、正回転とする。)時における、用紙3との接触位置の下流側であって、第1スポンジ部材9cとの接触位置の上流側に、第1紙粉取りローラ9bと、その軸方向に沿って所定の隙間を隔てて対向状に設けられており、基部9nと、基部9nから連続して屈曲形成される先端部9pとを備える断面略L字板状に形成されている。この第1逆搬送防止部材9mは、本体ケーシング2のサポート部材100aの一部としてサポート部材100aと一体的に形成されており、その幅方向の長さは、図3(b)に示すように、第1紙粉取りローラ9bおよび第1スポンジ部材9cの幅方向の長さよりも長く形成されている。
【0089】
基部9nは、図2および図6に示すように、第1紙粉取りローラ9bに対して給紙搬送経路38と反対側の側方において、第1紙粉取りローラ9bと所定の間隔を隔てて上下方向に傾斜するように対向配置されており、先端部9pは、基部9nの上端部から第1紙粉取りローラ9bに向かって鋭角に屈曲形成されており、その遊端部の先端101から第1紙粉取りローラ9bまでの隙間Lは、0.2〜2.0mm、より好ましくは0.5〜2.0mmの範囲となるように設定されている。すなわち、この隙間Lは、レーザプリンタ1の第1紙粉取りローラ9bの正回転時には、第1紙粉取りローラ9bの表面に付着した紙粉(およそ数μm程度の大きさ)の第1スポンジ部材9cに向けての搬送を許容し、第1紙粉取りローラ9bの逆回転方向への回転(以下、逆回転とする。)時には、第1スポンジ部材9cによって掻き取られ、ある程度の塊(およそ数mm程度の大きさ)となった紙粉の給紙搬送経路38に向けての搬送を制限する間隔として設定されている。
【0090】
また、この第1逆搬送防止部材9mは、第1紙粉取りローラ9bの表面における、その先端101と第1紙粉取りローラ9bの回転中心とを結ぶ直線Xとの接線Yと、先端部9pが延びる方向とのなす角度、すなわち接線Yと直線Zとのなす角度θが、90°以下となるように設定されており、先端部9pは、先端101と第1紙粉取りローラ9bの回転中心とを結ぶ直線Xに対して、第1紙粉取りローラ9bの正回転時における上流側に配置されている。これによって、先端101は、第1紙粉取りローラ9bの逆回転時において、第1スポンジ部材9cから第1紙粉取りローラ9bの表面に付着した紙粉と対向方向から接触するように配置される。
【0091】
第2搬送部10は、図2に示すように、第1搬送部9の上方において、第1搬送部9に対して用紙3の搬送方向における下流側であって、給紙搬送経路38における再搬送経路53の下流側端部との接続部分の下流側近傍に配置されており、用紙3を搬送する第2搬送ローラ10aと、給紙搬送経路38を挟んで第2搬送ローラ10aと接触状に対向配置される紙粉取り部材としての第2紙粉取りローラ10bと、その第2紙粉取りローラ10bの下方において接触状に対向配置される掻取部材としての第2スポンジ部材10cと、第2スポンジ部材10cから給紙搬送経路38への紙粉の搬送を防止するための第2逆搬送防止部材10mとを備えている。
【0092】
第2搬送ローラ10aは、給紙搬送経路38に内側から臨み、金属製のローラ軸10dにゴム製のローラ10eが被覆されており、ローラ軸10dが本体ケーシング2に回転自在に支持されている。この第2搬送ローラ10aは、図示しないモータからの動力が伝達されることにより矢印方向(時計方向)、すなわち、給紙搬送経路38に臨む部分における用紙3の搬送方向と同方向である正回転方向に回転駆動されるように構成されている。
【0093】
第2紙粉取りローラ10bは、給紙搬送経路38に外側から臨み、金属製のローラ軸10fに、フッ素樹脂からなるローラ、または、表面がフッ素コートされたローラなど、表面が帯電されやすい樹脂製のローラ10gが被覆されている。この第2紙粉取りローラ10bは、給紙ローラ12によって給紙された用紙3のパッド部材13bに接触した面(感光ドラム23と接触する画像形成面)の全面と接触するように、そのローラ10gの幅は、用紙3の幅よりも少し広く形成されている。
【0094】
また、この第2紙粉取りローラ10bは、ローラ軸10fが本体ケーシング2のサポート部材100bに回転自在に支持されており、図示しないモータからの動力が、伝達されることにより矢印方向(反時計方向)、すなわち、給紙搬送経路38に臨む部分における用紙3の搬送方向と同方向である正回転方向に回転駆動されるように構成されており、用紙3の紙粉を除去しつつ、第2搬送ローラ10aと第2紙粉取りローラ10bの間に用紙3を挟んで、用紙3を搬送するように構成されている。
【0095】
なお、これら第2搬送ローラ10aおよび第2紙粉取りローラ10bは、後述するジャム処理時などにおいては、正回転方向と反対の逆回転方向にも回転可能に構成されている。
【0096】
第2スポンジ部材10cは、ウレタンフォームなどの第2紙粉取りローラ10bを帯電させやすい部材からなり、第2紙粉取りローラ10bに対して給紙搬送経路38の反対側下方において紙粉を掻き取ることができるように、第2紙粉取りローラ10bの下方において、第2紙粉取りローラ10bに圧接されるように配置されている。また、第2スポンジ部材10cの幅は、図3に示すように、第2紙粉取りローラ10bの幅よりも少し広く形成されている。そして、この第2スポンジ部材10cは、第2紙粉取りローラ10bに付着した紙粉を掻き取るとともに、第2紙粉取りローラ10bとの摺擦によって、第2紙粉取りローラ10bのローラ10gの表面を摩擦帯電するように構成されている。
【0097】
第2逆搬送防止部材10mは、図2に示すように、第2紙粉取りローラ10bの正回転時における、用紙3との接触位置の下流側であって、第2スポンジ部材10cとの接触位置の上流側に、第2紙粉取りローラ10bと、その軸方向に沿って所定の隙間を隔てて対向状に設けられており、基部10nと、基部10nから連続して屈曲形成される先端部10pとを備える断面略L字板状に形成されている。この第2逆搬送防止部材10mは、本体ケーシング2のサポート部材100bの一部としてサポート部材100bと一体的に形成されており、その幅方向の長さは、図3(a)に示すように、第2紙粉取りローラ10bおよび第2スポンジ部材10cの幅方向の長さよりも長く形成されている。
【0098】
基部10nは、第2紙粉取りローラ10bに対して給紙搬送経路38と反対側の側方において、第2紙粉取りローラ10bと所定の間隔を隔てて上下方向に傾斜するように対向配置されており、先端部10pは、基部10nの下端部から第2紙粉取りローラ10bに向かって鋭角に屈曲形成されており、その遊端部の先端から第2紙粉取りローラ10bまでの隙間は、0.2〜2.0mm、より好ましくは0.5〜2.0mmの範囲となるように設定されている。すなわち、この隙間は、レーザプリンタ1の第2紙粉取りローラ10bの正回転時には、第2紙粉取りローラ10bの表面に付着した紙粉(およそ数μm程度の大きさ)の第2スポンジ部材10cに向けての搬送を許容し、第2紙粉取りローラ10bの逆回転方向への回転時には、第2スポンジ部材10cによって掻き取られ、ある程度の塊(およそ数mm程度の大きさ)となった紙粉の給紙搬送経路38に向けての搬送を制限する間隔として設定されている。
【0099】
また、この第2逆搬送防止部材10mにおいても、上記した第1逆搬送防止部材9mと同様に、第2紙粉取りローラ10bの表面における、その先端と第2紙粉取りローラ10bの回転中心とを結ぶ直線との接線と、先端部10pが延びる方向とのなす角度が、90°以下となるように設定されており、先端部10pは、その先端と第2紙粉取りローラ10bの回転中心とを結ぶ直線に対して、第2紙粉取りローラ10bの正回転時における上流側に配置されている。これによって、第2逆搬送防止部材10mの先端は、第2紙粉取りローラ10bの逆回転時において、第2スポンジ部材10cから第2紙粉取りローラ10bの表面に付着した紙粉と対向方向から接触するように配置される。
【0100】
そして、このレーザプリンタ1においては、給紙トレイ6に積層状にスタックされる用紙3は、給紙ローラ12および分離パッド13の協動により、1枚毎に分離して給紙されるが、その給紙時において、分離パッド13との間の擦れによって、画像形成面に多量の紙粉が発生する。しかし、給紙機構部7によって給紙される用紙3は、まず最初に第1搬送部9に搬送され、第1搬送ローラ9aと第1紙粉取りローラ9bとで挟まれて搬送される時に、その画像形成面が、第1紙粉取りローラ9bのローラ9gと接触する。そうすると、第1紙粉取りローラ9bが分離パッド13の幅より少し広く形成されていることから、分離パッド13との間の擦れによって用紙3上にパッド部材13bの幅と略等しい幅で発生した紙粉は、第1紙粉取りローラ9bのローラ9gに掻き取られるとともに静電気的に吸着される。そして、第1紙粉取りローラ9bのローラ9gに付着した紙粉は、次いで、第1紙粉取りローラ9bの正回転により、第1逆搬送防止部材9mと第1紙粉取りローラ9bとの間の隙間Lを通過した後、第1スポンジ部材9cと対向した時に、その第1スポンジ部材9cによって掻き取られる。
【0101】
次いで、用紙3が第2搬送部10に搬送されると、第2搬送ローラ10aと第2紙粉取りローラ10bとで挟まれて搬送される時に、その画像形成面が、第2紙粉取りローラ10bのローラ10gと接触する。そうすると、第2紙粉取りローラ10bが用紙3の幅より少し広く形成されていることから、用紙3の裁断時などにおいて、もともと用紙3の全体に生じている紙粉、および、上記の第1紙粉取りローラ9bが除去し残した紙粉は、第2紙粉取りローラ10bのローラ10gに掻き取られるとともに静電気的に吸着される。そして、第2紙粉取りローラ10bのローラ10gに付着した紙粉は、次いで、第2紙粉取りローラ10bの正回転により、第2逆搬送防止部材10mと第2紙粉取りローラ10bとの間の隙間を通過した後、第2スポンジ部材10cと対向した時に、その第2スポンジ部材10cによって掻き取られる。
【0102】
これによって、パッド部材13bとの間の擦れによって生じる、より多量の紙粉が、第1紙粉取りローラ9bおよび第2紙粉取りローラ10bによって除去されるとともに、用紙3の裁断時などおいてもともと用紙3の全体にわたって生じている、より少量の紙粉が、第2紙粉取りローラ10bによって除去される。その結果、これら第1搬送部9および第2搬送部10によって、パッド部材13bとの間の擦れによって生じる紙粉と、もともと生じている紙粉とを、バランスよく除去することができ、除去のむらの少ない、均一な紙粉の除去を達成することができる。したがって、このレーザプリンタ1では、画像形成部5への紙粉の混入が有効に防止され、品質の高い画像を形成することができる。
【0103】
そして、このようにして、第1搬送部9および第2搬送部10によって除去された紙粉は、第1スポンジ部材9cおよび第2スポンジ部材10cにおいて掻き取られながら堆積して塊状となり、やがて後述するように、受け面65に落下する。
【0104】
また、このレーザプリンタ1のフィーダ部4は、図1に示すように、さらに、任意のサイズの用紙3が積層されるマルチパーパストレイ14と、マルチパーパストレイ14上に積層される用紙3を給紙するためのマルチパーパス給紙機構部15と、第2紙粉除去手段としてのマルチパーパス搬送部16とを備えている。
【0105】
マルチパーパス給紙機構部15は、図2に示すように、マルチパーパス給紙ローラ15aと、そのマルチパーパス給紙ローラ15aに対向するマルチパーパス分離パッド15bとを備えている。マルチパーパス分離パッド15bは、支持フレーム15cとマルチパーパスパッド部材15dとばね15eとを備えている。
【0106】
支持フレーム15cは、マルチパーパス給紙ローラ15aの下方において対向する平板状の一端部と、本体ケーシング2に揺動可能に支持される断面略L字状の他端部とが一体的に形成されており、その一端部にマルチパーパスパッド部材15dが埋設されるとともに、その裏側には、ばね15eが配置され、そのばね15eによってマルチパーパス給紙ローラ15aにマルチパーパスパッド部材15dが押圧されるように付勢されている。
【0107】
マルチパーパスパッド部材15dは、略矩形板状をなし、ウレタンゴムなどの弾性部材からなり、マルチパーパス分離パッド15bの幅が、給紙のために用紙3の幅方向中央部のみと接触する幅として形成されている。
【0108】
そして、マルチパーパストレイ14上に積層される最上位の用紙3は、マルチパーパス給紙ローラ15aの回転によってマルチパーパス給紙ローラ15aとマルチパーパス分離パッド15bとで挟まれた後、それらの協動により、1枚毎に分離されて給紙される。
【0109】
マルチパーパス搬送部16は、第2搬送部10の上方において、マルチパーパス給紙機構部15に対して用紙3の搬送方向における下流側であって、マルチパーパス給紙機構部15と画像形成部5との間の用紙3の給紙搬送経路38aにおける、レジストローラ11の上流側に配置されており、用紙3を搬送するマルチパーパス搬送ローラ16aと、給紙搬送経路38aを挟んでマルチパーパス搬送ローラ16aと接触状に対向配置される紙粉取り部材としてのマルチパーパス紙粉取りローラ16bと、そのマルチパーパス紙粉取りローラ16bの下方において接触状に対向配置される掻取部材としてのマルチパーパススポンジ部材16cと、マルチパーパススポンジ部材16cから給紙搬送経路38aへの紙粉の搬送を防止するためのマルチパーパス逆搬送防止部材16mとを備えている。
【0110】
マルチパーパス搬送ローラ16aは、金属製のローラ軸16dにゴム製のローラ16eが被覆されており、ローラ軸16dが本体ケーシング2に回転自在に支持されている。このマルチパーパス搬送ローラ16aは、図示しないモータからの動力が伝達されることにより矢印方向(反時計方向)、すなわち、給紙搬送経路38aに臨む部分における用紙3の搬送方向と同方向である正回転方向に回転駆動されるように構成されている。
【0111】
マルチパーパス紙粉取りローラ16bは、金属製のローラ軸16fに、フッ素樹脂からなるローラ、または、表面がフッ素コートされたローラなど、表面が帯電されやすい樹脂製のローラ16gが被覆されている。このマルチパーパス紙粉取りローラ16bは、マルチパーパス給紙ローラ15によって給紙された用紙3のマルチパーパス分離パッド15bのマルチパーパスパッド部材15dに接触した面におけるマルチパーパスパッド部材15dの接触部分と接触するように、用紙3の搬送方向において、マルチパーパス分離パッド15bと重なるマルチパーパス搬送ローラ16aに対する略中央部に配置されており、そのローラ16gの幅は、マルチパーパスパッド部材15dの幅よりも少し広く形成されている。
【0112】
また、このマルチパーパス紙粉取りローラ16bは、ローラ軸16fが本体ケーシング2のサポート部材100cに回転自在に支持されており、マルチパーパス搬送ローラ16aに従動して矢印方向(時計方向)、すなわち、給紙搬送経路38aに臨む部分における用紙3の搬送方向と同方向である正回転方向に回転され、用紙3の紙粉を除去しつつ、マルチパーパス搬送ローラ16aとマルチパーパス取りローラ16bの間に用紙3を挟んで、用紙3を搬送するように構成されている。
【0113】
なお、これらマルチパーパス搬送ローラ16aおよびマルチパーパス紙粉取りローラ16bは、後述するジャム処理時などにおいては、正回転方向と反対の逆回転方向にも回転可能に構成されている。
【0114】
マルチパーパススポンジ部材16cは、ウレタンフォームなどのマルチパーパス紙粉取りローラ16bを帯電させやすい材料からなり、マルチパーパス紙粉取りローラ16bに対して給紙搬送経路38aの反対側下方において紙粉を掻き取ることができるように、マルチパーパス紙粉取りローラ16bの下方において、マルチパーパス紙粉取りローラ16bに圧接されるように配置されている。また、マルチパーパススポンジ部材16cの幅は、マルチパーパス紙粉取りローラ16bのローラ16gの幅よりも少し広く形成されている。そして、このマルチパーパススポンジ部材16cは、マルチパーパス紙粉取りローラ16bに付着した紙粉を掻き取るとともに、マルチパーパス紙粉取りローラ16bとの摺擦によって、マルチパーパス紙粉取りローラ16bのローラ16gの表面を摩擦帯電するように構成されている。
【0115】
マルチパーパス逆搬送防止部材16mは、マルチパーパス紙粉取りローラ16bの正回転時における、用紙3との接触位置の下流側であって、マルチパーパススポンジ部材16cとの接触位置の上流側に、マルチパーパス紙粉取りローラ16bの軸方向に沿って所定の隙間を隔てて対向状に設けられており、基部16nと、基部16nから連続して屈曲形成される先端部16pとを備える断面略L字板状に形成されている。このマルチパーパス逆搬送防止部材16mは、本体ケーシング2のサポート部材100cの一部としてサポート部材100cと一体的に形成されており、その幅方向の長さは、マルチパーパス紙粉取りローラ16bおよびマルチパーパススポンジ部材16cの幅方向の長さよりも長く形成されている。
【0116】
基部16nは、図2に示すように、マルチパーパス紙粉取りローラ16bに対して給紙搬送経路38aと反対側の斜め下側方において、マルチパーパス紙粉取りローラ16bと所定の間隔を隔てて上下方向に傾斜するように対向配置されており、先端部16pは、基部16nの上端部からマルチパーパス紙粉取りローラ16bに向かって鋭角に屈曲形成されており、その遊端部の先端からマルチパーパス紙粉取りローラ16bまでの隙間は、0.2〜2.0mm、より好ましくは0.5〜2.0mmの範囲となるように設定されている。すなわち、この隙間は、レーザプリンタ1のマルチパーパス紙粉取りローラ16bの正回転時には、マルチパーパス紙粉取りローラ16bの表面に付着した紙粉(およそ数μm程度の大きさ)のマルチパーパススポンジ部材16cに向けての搬送を許容し、マルチパーパス紙粉取りローラ16bの逆回転方向への回転時には、マルチパーパススポンジ部材16cによって掻き取られ、ある程度の塊(およそ数mm程度の大きさ)となった紙粉の給紙搬送経路38aに向けての搬送を制限する間隔として設定されている。
【0117】
また、このマルチパーパス逆搬送防止部材16mにおいても、上記した第1逆搬送防止部材9mと同様に、マルチパーパス紙粉取りローラ16bの表面における、その先端とマルチパーパス紙粉取りローラ16bの回転中心とを結ぶ直線との接線と、先端部16pが延びる方向とのなす角度が、90°以下となるように設定されており、先端部16pは、その先端とマルチパーパス紙粉取りローラ16bの回転中心とを結ぶ直線に対して、マルチパーパス紙粉取りローラ16bの正回転時における上流側に配置されている。これによって、マルチパーパス逆搬送防止部材16mの先端は、マルチパーパス紙粉取りローラ16bの逆回転時において、マルチパーパススポンジ部材16cからマルチパーパス紙粉取りローラ16bの表面に付着した紙粉と対向方向から接触するように配置される。
【0118】
そして、マルチパーパス給紙機構部15から給紙された用紙3においても、上記したように、マルチパーパス給紙ローラ15aおよびマルチパーパス分離パッド15bの協動により、1枚毎に分離して給紙されるが、その給紙時において、マルチパーパス分離パッド15bとの間の擦れによって、多量に紙粉が発生する。しかし、用紙3は、マルチパーパス搬送部16に搬送されると、マルチパーパス搬送ローラ16aとマルチパーパス紙粉取りローラ16bとで挟まれて搬送される時に、マルチパーパス紙粉取りローラ16bがマルチパーパス分離パッド15bの幅より少し広く形成されていることから、マルチパーパス分離パッド15bとの間の擦れによって用紙3上にマルチパーパスパッド部材15dの幅と略等しい幅で発生した紙粉は、マルチパーパス紙粉取りローラ16bのローラ16gに掻き取られるとともに静電気的に吸着される。そして、マルチパーパス紙粉取りローラ16bのローラ16gに付着した紙粉は、マルチパーパス紙粉取りローラ16bの正回転により、マルチパーパス逆搬送防止部材16mとマルチパーパス紙粉取りローラ16bとの間の隙間を通過した後、マルチパーパススポンジ部材16cによって掻き取られる。
【0119】
そして、このようにして、マルチパーパス搬送部16によって除去された紙粉は、マルチパーパススポンジ部材16cにおいて掻き取られながら堆積して塊状となり、やがて後述するように、受け面65に落下する。
【0120】
そして、このようなレーザプリンタ1において、画像形成部5に給紙される用紙3が給紙搬送経路38の途中で、第1搬送ローラ9aと第1紙粉取りローラ9bとの間、および、第2搬送ローラ10aと第2紙粉取りローラ10bとの間で挟まれた状態でジャムを生じた場合には、その用紙3を給紙機構部7側、つまり、給紙トレイ6を引き抜いて第1搬送部9の下方側から引き抜きたい場合がある。そのような場合には、用紙3と接触する第1紙粉取りローラ9bおよび第2紙粉取りローラ10bは、逆回転し、これに伴なって、第1スポンジ部材9cおよび第2スポンジ部材10cにおいて掻き取られ、堆積して塊状となっている紙粉が、再び第1紙粉取りローラ9bおよび第2紙粉取りローラ10bによって逆回転方向に搬送される。
【0121】
しかし、第1紙粉取りローラ9bおよび第2紙粉取りローラ10bの逆回転時には、塊状の紙粉が、第1逆搬送防止部材9mの先端101および第2逆搬送防止部材10mの先端と対向した時に、第1逆搬送防止部材9mと第1紙粉取りローラ9bとの間の隙間Lおよび第2逆搬送防止部材10mと第2紙粉取りローラ10bとの間の隙間を通過することができず、第1逆搬送防止部材9mの先端部9pおよび第2逆搬送防止部材10mの先端部10pで堰き止められ、給紙搬送経路38への搬送が阻止される。
【0122】
そのため、たとえ、ジャム処理時において、第1紙粉取りローラ9bおよび第2紙粉取りローラ10bを逆回転させても、一旦、第1スポンジ部材9cおよび第2スポンジ部材10cによって掻き取った紙粉が再び給紙搬送経路38に吐き出されることを防止することができ、次に給紙される用紙3にそのような紙粉が付着することを防止することができる。その結果、感光ドラム23への紙粉の付着を防止して、良好な画像形成を達成することができる。
【0123】
また、マルチパーパス搬送部16においても同様に、画像形成部5に給紙される用紙3が給紙搬送経路38aの途中で、マルチパーパス搬送ローラ16aとマルチパーパス紙粉取りローラ16bとの間で挟まれた状態でジャムを生じ、その用紙3を給紙側、つまり、マルチパーパストレイ14側から引き抜きたい場合には、用紙3と接触するマルチパーパス紙粉取りローラ16bは、逆回転し、これに伴なって、マルチパーパススポンジ部材16cにおいて掻き取られ、堆積して塊状となっている紙粉が、再びマルチパーパス紙粉取りローラ16bによって逆回転方向に搬送される。
【0124】
しかし、マルチパーパス紙粉取りローラ16bの逆回転時には、塊状の紙粉が、マルチパーパス逆搬送防止部材16mの先端と対向した時に、マルチパーパス逆搬送防止部材16mとマルチパーパス紙粉取りローラ16bとの間の隙間を通過することができず、マルチパーパス逆搬送防止部材16mの先端部16pで堰き止められ、給紙搬送経路38aへの搬送が阻止される。
【0125】
そのため、たとえ、ジャム処理時において、マルチパーパス紙粉取りローラ16bを逆回転させても、一旦、マルチパーパススポンジ部材16cによって掻き取った紙粉が再び給紙搬送経路38aに吐き出されることを防止することができ、次にマルチパーパストレイ14から給紙される用紙3にそのような紙粉が付着することを防止することができる。その結果、感光ドラム23への紙粉の付着を防止して、良好な画像形成を達成することができる。
【0126】
また、このレーザプリンタ1では、第1紙粉取りローラ9bと第1逆搬送防止部材9mとの間、第2紙粉取りローラ10bと第2逆搬送防止部材10mとの間、および、マルチパーパス紙粉取りローラ16bとマルチパーパス逆搬送防止部材16mとの間が、それぞれ、0.2〜2.0mmの隙間が設定されている。そのため、第1紙粉取りローラ9b、第2紙粉取りローラ10bおよびマルチパーパス紙粉取りローラ16bの正回転時においては、それぞれ、第1スポンジ部材9c、第2スポンジ部材10cおよびマルチパーパススポンジ部材16cへの紙粉の搬送が許容されるが、その一方で、これらの逆回転時においては、逆回転に伴なう紙粉の逆回転方向への搬送が制限される。その結果、簡易な構成によって、確実に、第1紙粉取りローラ9b、第2紙粉取りローラ10bおよびマルチパーパス紙粉取りローラ16bに付着した紙粉を、それぞれ、第1スポンジ部材9c、第2スポンジ部材10cおよびマルチパーパススポンジ部材16cに搬送させ、第1スポンジ部材9c、第2スポンジ部材10cおよびマルチパーパススポンジ部材16cによって掻き取られた塊状の紙粉が、給紙搬送経路38および38aへ搬送されることを防止することができる。
【0127】
また、第1逆搬送防止部材9m、第2逆搬送防止部材10mおよびマルチパーパス逆搬送防止部材16mは、それぞれ、第1紙粉取りローラ9bにおける第1逆搬送防止部材9mの先端101と第1紙粉取りローラ9bの回転中心とを結ぶ直線Xとの交点における接線Y、第2紙粉取りローラ10bにおける第2逆搬送防止部材10mの先端と第2紙粉取りローラ10bの回転中心とを結ぶ直線との交点における接線、および、マルチパーパス紙粉取りローラ16bにおけるマルチパーパス逆搬送防止部材16mの先端とマルチパーパス紙粉取りローラ16bの回転中心とを結ぶ直線との交点における接線と、各先端部9p、10pおよび16pとのなす角度が90°以下となるように配置され、第1逆搬送防止部材9mの先端101と第1紙粉取りローラ9bの回転中心とを結ぶ直線X、第2逆搬送防止部材10mの先端と第2紙粉取りローラ10bの回転中心とを結ぶ直線、および、マルチパーパス逆搬送防止部材16mの先端とマルチパーパス紙粉取りローラ16bの回転中心とを結ぶ直線に対して、各先端部9p、10pおよび16pが、第1紙粉取りローラ9b、第2紙粉取りローラ10bおよびマルチパーパス紙粉取りローラ16bの正回転方向における上流側に配置されるので、各先端部9p、10pおよび16pは、第1紙粉取りローラ9b、第2紙粉取りローラ10bおよびマルチパーパス紙粉取りローラ16bの逆回転によって逆方向に搬送される塊状の紙粉に対して、対向方向から接触する。そのため、塊状の紙粉を逆方向に逃がすことなく、それぞれ、第1逆搬送防止部材9m、第2逆搬送防止部材10mおよびマルチパーパス逆搬送防止部材16mによって、塊状の紙粉の逆方向への搬送を確実に阻止することができる。
【0128】
また、第1逆搬送防止部材9m、第2逆搬送防止部材10mおよびマルチパーパス逆搬送防止部材16mは、幅方向の長さが、それぞれ、第1紙粉取りローラ9bおよび第1スポンジ部材9cの幅方向の長さ、第2紙粉取りローラ10bおよび第2スポンジ部材10cの幅方向の長さ、および、マルチパーパス紙粉取りローラ16bおよびマルチパーパススポンジ部材16cの幅方向の長さよりも長いので、第1紙粉取りローラ9b、第2紙粉取りローラ10bおよびマルチパーパス紙粉取りローラ16bの逆回転時において、それぞれ、第1スポンジ部材9c、第2スポンジ部材10cおよびマルチパーパススポンジ部材16cの幅方向全体で掻き取った塊状の紙粉が、それぞれ、第1紙粉取りローラ9b、第2紙粉取りローラ10bおよびマルチパーパス紙粉取りローラ16bの幅方向全体に付着しても、その幅方向全体に付着する塊状の紙粉の第1スポンジ部材9c、第2スポンジ部材10cおよびマルチパーパススポンジ部材16cから給紙搬送経路38および38aへの搬送を確実に阻止することができる。
【0129】
また、第1逆搬送防止部材9m、第2逆搬送防止部材10mおよびマルチパーパス逆搬送防止部材16mは、格別の部材として設けられることなく、それぞれ本体ケーシング2のサポート部材100a、100bおよび100cと一体的に形成されているので、第1逆搬送防止部材9m、第2逆搬送防止部材10mおよびマルチパーパス逆搬送防止部材16mを簡易に形成して、部品点数の低減化を図ることができ、その結果、コストの低減化を図ることができる。
【0130】
なお、上記した実施形態においては、たとえば、第1逆搬送防止部材9mの基部9nおよび先端部9pを略平板状として、基部9nと先端部9pとを連続させる屈曲部を鋭角として形成したが、第1逆搬送防止部材9mは、たとえば、図7に示すように、先端部9pを湾曲状に形成してもよく、その場合においては、先端101の向きを、第1紙粉取りローラ9bの逆回転方向に対して対向させるように設定し、また、先端部9pと接線Yとの角度θを90°以下で、第1逆搬送防止部材9mの先端101と第1紙粉取りローラ9bの回転中心とを結ぶ直線に対して、先端部9pが、第1紙粉取りローラ9bの正回転方向における上流側となるように形成すればよい。
【0131】
そして、このレーザプリンタ1では、上記した第1スポンジ部材9c、第2スポンジ部材10cおよびマルチパーパススポンジ部材16cによって掻き取られた紙粉は、ある程度の塊(数mm程度)の大きさとなった時に、自重により落下するが、それら落下する紙粉を案内するための落下案内通路39が形成されている。すなわち、落下案内通路39は、給紙搬送経路38の前方側において、上下方向に延びる通路として形成されており、案内板61、延出部62および仕切り板63などから構成されている。
【0132】
案内板61は、用紙3を給紙機構部7から画像形成部5まで案内する給紙搬送経路38の前方側を構成する薄板状の部材であり、その裏側で紙粉を案内するように構成されている。より具体的には、この案内板61は、第2搬送部10からレジストローラ11に用紙3を導く第1案内板61aと、第1搬送部9から第2搬送部10に用紙3を導く第2案内板61bとを備えている。
【0133】
第1案内板61aは、レジストローラ11の前方から第2搬送部10の上方まで傾斜状に延びる薄板状に形成されており、その表側面において、第2搬送部10からレジストローラ11まで用紙3の搬送を案内する一方、その裏側面において、この第1案内板61aの上方に配置されるマルチパーパス搬送部16から落下する紙粉を下方に向けて案内するように形成されている。また、その下側端部には、第2搬送部10の上方を覆うように、斜め下方に向かって延びる延出部62aが一体的に形成されている。
【0134】
第2案内板61bは、第2搬送部10の下方から第1搬送部9の下方まで緩やかに略S字状にカーブするように延びる薄板状に形成されており、その表側面において、第1搬送部9から第2搬送部10まで用紙3の搬送を案内する一方、その裏側面において、マルチパーパス搬送部16から落下する紙粉に加えて、この第2案内板61bの上端部に配置される第2搬送部10から落下する紙粉を下方に向けて案内するように形成されている。また、その上下方向途中からは、第1搬送部9の上方を覆うように斜め下方に向かって延びる薄板状の延出部62bが設けられている。
【0135】
また、第1逆搬送防止部材9mの基部9n、および、第2逆搬送防止部材10mの基部10nも、これらの上方から落下してくる紙粉を下方に向けて案内するための案内部材を兼ねるように形成されている。
【0136】
なお、第1紙粉取りローラ9bおよび第1スポンジ部材9cの対向位置から下方には、第2案内板61bに連続して、第3案内板61cが形成されている。この第3案内板61cの下端部は、給紙トレイ6の着脱経路の上方において、その着脱経路に沿って略水平方向に屈曲形成されている。
【0137】
仕切り板63は、第2案内板61bの前方において所定の間隔を隔てて対向配置されており、略垂直上下方向に配置される側板63cと、その側板63cの下端から前方水平方向に向かって屈曲形成される底板63dとが一体的に形成されている。
【0138】
また、第1紙粉取りローラ9bおよび第1スポンジ部材の下方前方側には、前側底壁64が形成されている。この前側底壁64は、給紙トレイ6の着脱経路の上方において、その着脱経路に沿って略水平方向に配置され、その前端部は、本体ケーシング2の前側側壁と連続されており、後端部がマルチパーパス搬送部16、第2搬送部10および第1搬送部9から落下する紙粉を受ける受け面65とされている。
【0139】
受け面65は、第1紙粉取りローラ9bおよび第1スポンジ部材9cに対して、給紙搬送経路38の反対側の下方において、第1紙粉取りローラ9bの軸方向と平行して形成される断面半円形状の凹部66と、凹部66に対して給紙搬送経路38側、すなわち、第1紙粉取りローラ9bおよび第1スポンジ部材9c側である一方側において傾斜状に形成される傾斜面67と、凹部66に対して第1紙粉取りローラ9bおよび第1スポンジ部材9c側と反対側である他方側において傾斜面67の上端部よりも低く形成される突条部68とを備えている。なお、凹部66には、後述する紙粉搬送手段としてのオーガ部材71が設けられている。
【0140】
そして、マルチパーパス搬送部16において、マルチパーパススポンジ部材16cによって掻き取られ塊状となった紙粉は、第1案内板61aの裏側面、延出部62aおよび第2逆搬送防止部材10mの基部10nに案内されて、第2紙粉取りローラ10bの側方まで落下し、さらに、第2案内板61bの裏側面、延出部62bおよび第1逆搬送防止部材9mの基部9nに案内されて、第1紙粉取りローラ9bの下方前側の受け面65に落下する。
【0141】
また、第2搬送部10において、第2スポンジ部材10cによって掻き取られ塊状となった紙粉は、第2案内板61bの裏側面、延出部62bおよび第1逆搬送防止部材9mの基部9nに案内されて、第1紙粉取りローラ9bの下方前側の受け面65に落下する。
【0142】
また、第1搬送部9において、第1スポンジ部材9cによって掻き取られ塊状となった紙粉も受け面65に落下する。
【0143】
なお、このような紙粉の落下において、このレーザプリンタ1では、上記したように、第1逆搬送防止部材9mの基部9n、および、第2逆搬送防止部材10mの基部10nが、これらの上方から落下してくる紙粉を下方に向けて案内するための案内部材を兼ねるように形成されているので、第1紙粉取りローラ9bおよび第2紙粉取りローラ10bの側方において、案内部材を別途設ける必要がなく、簡易な構成により、部品点数の低減化を図ることができ、その結果、コストの低減化を図ることができる。
【0144】
そして、このレーザプリンタ1では、受け面65に落下した紙粉を、後述する紙粉落下部83から紙粉貯留部84に搬送するためのオーガ部材71が設けられている。
【0145】
オーガ部材71は、受け面65の凹部66に沿って配設されており、図3および図4に示すように、シャフト部材72と、このシャフト部材72の周りにおいてスパイラル状に形成される第1スパイラル部73および第2スパイラル部74とを一体的に備えている。また、このシャフト部材72の第2スパイラル部74が設けられている側の一端部には、オーガ部材71を回転駆動させるための、図示しないモータから次に述べるギヤ列90を介して動力が入力されるオーガ駆動ギヤ75が設けられている。
【0146】
より具体的には、ギヤ列90は、図5に示すように、図示しないモータからの動力の伝達により駆動されるモータ連結ギヤ91と、モータ連結ギヤ91からの動力の伝達によりマルチパーパス給紙機構部15を回転駆動させる上側ギヤ列92と、モータ連結ギヤ91からの動力の伝達によりオーガ部材71を回転駆動させる下側ギヤ列93とを備えている。
【0147】
モータ連結ギヤ91は、大径と小径の2段の歯車を備えており、大径の歯車が、上側ギヤ列92に連結され、小径の歯車が、下側ギヤ列93に連結されている。
【0148】
上側ギヤ列92は、上下方向に3つの伝動ギヤ94、95および96を備えており、モータ連結ギヤ91の大径の歯車からの動力を、3つの伝動ギヤ94、95および96で順次伝達することにより、マルチパーパス給紙ローラ15aのローラ軸の軸端部に設けられるマルチパーパス給紙ローラ駆動ギヤ97に伝達して、マルチパーパス給紙ローラ15aを反時計方向に回転駆動させるように構成されている。
【0149】
下側ギヤ列93は、上下方向に2つの伝動ギヤ98および99を備えており、モータ連結ギヤ91の小径の歯車からの動力を、2つの伝動ギヤ98および99で順次伝達することにより、オーガ駆動ギヤ75に伝達して、オーガ部材71のシャフト部材72を時計方向に回転駆動させるように構成されている。
【0150】
これによって、図2に示すように、オーガ部材71は、受け面65における傾斜面67側においては上から下に、突条部68側においては下から上に回転される。
【0151】
第1スパイラル部73は、図3および図4に示すように、シャフト部材72における軸方向略半分部分に形成されており、シャフト部材72の回転によって、紙粉を、第1紙粉取りローラ9bの軸方向における一方側方向(矢印X方向)に搬送できるように形成されている。また、第2スパイラル部74は、シャフト部材72における第1スパイラル部73が形成される反対側の軸方向略半分部分に形成されており、シャフト部材72の回転によって、紙粉を、第1紙粉取りローラ9bの軸方向における他方側方向(矢印Y方向)に搬送できるように構成されている。これによって、オーガ部材71は、シャフト部材72の回転により、紙粉を軸方向に沿って軸方向両側に搬送する。
【0152】
これによって、第1搬送部9、第2搬送部10およびマルチパーパス搬送部16から落下する紙粉は、オーガ部材71によって、オーガ部材71の軸方向両側に搬送されるため、落下する紙粉をオーガ部材71の軸方向両側に振り分けて、後述する紙粉貯留部84において貯留することができる。
【0153】
なお、このレーザプリンタ1において、第1紙粉取りローラ9bの回転速度は、およそ180rpmに設定されているが、このオーガ部材71の回転速度は、第1紙粉取りローラ9bの回転速度よりも遅く、およそ60rpmに設定されている。
【0154】
このように、オーガ部材71の回転速度を、第1紙粉取りローラ9bの回転速度よりも遅く設定することにより、搬送時における紙粉の飛散を防止でき、また、駆動音の低減化を図ることができ、さらには、紙粉との擦れによる磨耗損傷の低減化を図ることができる。
【0155】
そして、このレーザプリンタ1では、オーガ部材71の軸方向途中に、規制壁76が設けられている。
【0156】
規制壁76は、図2ないし図4に示すように、オーガ部材71の第1スパイラル部73の軸方向途中の上方において、オーガ部材71の軸方向と直交する方向に設けられる第1仕切壁としての一方側第1仕切壁77と、第2スパイラル部74の軸方向途中の上方において、同じくオーガ部材71の軸方向と直交する方向に設けられる第1仕切壁としての他方側第1仕切壁78と、オーガ部材71と所定の間隔を隔ててオーガ部材71の軸方向に略平行状に設けられる第2仕切壁79とを一体的に備えており、一方側第1仕切壁77の前方側端部と他方側第1仕切壁78の前方側端部とが、第2仕切壁79によって連結される平面視略コ字状に形成されている。
【0157】
より具体的には、一方側第1仕切壁77および他方側第1仕切壁78は、略矩形板状をなし、オーガ部材71の軸方向に直交する幅方向の長さが、受け面65の幅の長さと略同一であって、その下端部は、第1紙粉取りローラ9bと第1スポンジ部材9cとの接触部分よりも下方であってオーガ部材71の上部から所定の間隔を隔てており、その上端部は、第1紙粉取りローラ9bと第1スポンジ部材9cとの接触部分よりも上方であって、後述する蓋部材85まで延びるように形成されている。そして、これら一方側第1仕切壁77および他方側第1仕切壁78は、第1紙粉取りローラ9bおよび第1スポンジ部材の軸方向両端部外側において対向状に設けられている。
【0158】
第2仕切壁79は、オーガ部材71と所定の間隔を隔てて平行状に設けられる中央壁80と、中央壁80の両端部からそれぞれオーガ部材71側に向かって傾斜状に屈曲形成される一方側傾斜壁81および他方側傾斜壁82とが連続して一体的に形成されている。
【0159】
一方側傾斜壁81は、中央壁80の一方側端部から一方側第1仕切壁77の前側端部に向かって傾斜状に設けられており、一方側第1仕切壁77と連続状に連結されている。これによって、一方側傾斜壁81は、オーガ部材71の軸方向一端部方向、すなわち、オーガ部材71の紙粉搬送方向に向かって、オーガ部材71との間隔が次第に狭くなるように配置される。
【0160】
他方側傾斜壁82は、中央壁80の他方側端部から他方側第1仕切壁78の前側端部に向かって傾斜状に設けられており、他方側第1仕切壁78と連続状に連結されている。これによって、他方側傾斜壁82は、オーガ部材71の軸方向他端部方向、すなわち、オーガ部材71の紙粉搬送方向に向かって、オーガ部材71との間隔が次第に狭くなるように配置される。
【0161】
そして、これら中央壁80、一方側傾斜壁81および他方側傾斜壁82からなる第2仕切壁79の下端部は、前側底壁64の上面と連続状に連結されており、上端部は、後述する蓋部材85まで延びるように形成されている。
【0162】
そして、図4に示すように、これら一方側第1仕切壁77、他方側第1仕切壁78および第2仕切壁79により形成される規制壁76によって、受け面65を含む前側底壁64は、紙粉落下部83および紙粉貯留部84とに画成されている。
【0163】
すなわち、前側底壁64におけるオーガ部材71の軸方向中央部付近において、第1紙粉取りローラ9bおよび第1スポンジ部材9cの下方で、第1スポンジ部材9cによって第1紙粉取りローラ9bから掻き取られた紙粉が落下してくる領域であって、一方側第1仕切壁77、他方側第1仕切壁78および第2仕切壁79によって囲まれた内側の領域が、紙粉落下部83とされ、一方、前側底壁64におけるオーガ部材71の軸方向両端部付近において、オーガ部材71によって搬送された紙粉が貯留される領域であって、一方側第1仕切壁77および他方側第1仕切壁78よりも両外側の領域が、紙粉貯留部84とされている。
【0164】
そして、マルチパーパス搬送部16、第2搬送部10および第1搬送部9によって掻き取られ、紙粉落下部83上に落下してきた紙粉は、オーガ部材71の回転によって、その軸方向両端部の紙粉貯留部84に向かって搬送される。そして、この搬送時においては、第2仕切壁79の両端部の一方側傾斜壁81および他方側傾斜壁82が、オーガ部材71の搬送方向に向かってオーガ部材71との間隔が次第に狭くなるように形成されているため、オーガ部材71によって搬送される紙粉は、それら一方側傾斜壁81および他方側傾斜壁82によって、それぞれ、一方側第1仕切壁77および他方側第1仕切壁78に向かうように案内される。そのため、オーガ部材71によって搬送される紙粉は、円滑かつ良好に、一方側第1仕切壁77および他方側第1仕切壁78の下方の通過が許容され、一方側第1仕切壁77および他方側第1仕切壁78の搬送方向下流側の紙粉貯留部84に搬送される。そして、紙粉貯留部84に搬送された紙粉は、一方側第1仕切壁77および他方側第1仕切壁78によって、その搬送方向逆方向への移動が確実に規制されるので、再び、一方側第1仕切壁77および他方側第1仕切壁78の搬送方向上流側である紙粉落下部83に戻ることが確実に防止される。そのため、紙粉落下部83において、第1搬送部9からオーガ部材71までの落差を確実に確保することができる。その結果、十分量の紙粉の除去を達成することができる。
【0165】
なお、このレーザプリンタ1では、第1搬送部9が、給紙機構部7から給紙される用紙3と最初に接触するので、その第1搬送部9からは、多量の紙粉が落下するが、紙粉落下部83が規制壁76によって第1搬送部9の下方前側を囲む領域として画成されているため、紙粉は、紙粉落下部83に落下して、その後オーガ部材71によって良好に搬送されるので、第1搬送部9によって多量の紙粉を除去しつつ、第1搬送部9からオーガ部材71までの落差を良好に確保して、十分量の紙粉の除去を達成することができる。
【0166】
また、規制壁76の高さが、第1紙粉取りローラ9bと第1スポンジ部材9cとの接触部分よりも高く形成されているので、規制壁76における第1搬送部9と対向する内側(すなわち紙粉落下部83)と反対側の外側(すなわち紙粉貯留部84やそれ以外の前側底壁64上など)に、第1搬送部9から落下する紙粉が飛散することを防止することができる。
【0167】
そして、第1搬送部9から落下する紙粉は、紙粉落下部83におけるオーガ部材71の下方の受け面65上に落下するが、傾斜状に形成された傾斜面67によってオーガ部材71へ良好に案内され、さらに、上から下に回転されるオーガ部材71によって、そのオーガ部材71に確実に巻き込まれるので、その後、良好に紙粉貯留部84に向かって搬送される。また、紙粉貯留部84への搬送後においては、傾斜面67よりもその上端部が低く形成されている突条部68において、下から上に回転されるオーガ部材71によって、そのオーガ部材71から良好に放出される。そのため、受け面65の案内によって、オーガ部材71による紙粉の良好な捕捉、搬送および放出を実現することができる。
【0168】
また、図2に示すように、前側底壁64の上方には、規制壁76を覆う蓋部材85が設けられている。蓋部材85は、板状をなし、仕切り板63の底壁63dの下方において、本体ケーシング2の前側壁から、第1紙粉取りローラ9bおよび第1スポンジ部材9cの上方の延出部62bの近傍までを覆うように配置され、前側底壁64から立設される支持部86に、ねじ87によって固定されている。
【0169】
そして、この蓋部材85の後側(給紙搬送経路38側)端部と延出部62bとの間には、第1紙粉取りローラ9bの軸方向に沿う開口部88が開口形成されている。
【0170】
このように、この規制壁76の上方を、蓋部材85によって覆うことにより、第1搬送部9から落下する紙粉の飛散を、より確実に防止することができる。
【0171】
しかも、蓋部材85には、延出部62bとの間に開口部88が形成されているので、その蓋部材85よりも上方に配置される第2搬送部10およびマルチパーパス搬送部16から落下する紙粉を開口部88から受け入れて、紙粉落下部83や紙粉貯留部84に落下させることができる。そのため、たとえば、第2搬送部10およびマルチパーパス搬送部16によって除去された紙粉が紙粉落下部83に落下した場合には、その紙粉をオーガ部材71によって搬送することができるので、効率的な紙粉の除去を達成することができる。
【0172】
また、この開口部88は、第1搬送部9における第1紙粉取りローラ9bと第1スポンジ部材9cとの接触部分よりも高く配置されているので、第1搬送部9から落下する紙粉が、開口部88から上方外側に飛散することを有効に防止することができる。そのため、より一層効率的な紙粉の除去を達成することができる。
【0173】
また、このレーザプリンタ1では、マルチパーパス搬送部16、第2搬送部10および第1搬送部9によって除去された紙粉が、オーガ部材71によりオーガ部材71の軸方向に沿ってオーガ部材71の軸方向両側に設けられる紙粉貯留部84に搬送され、その紙粉貯留部84の前側底壁64上において貯留されるので、その前側底壁64の下方に紙粉を貯留するためのスペースを設けることを不要とすることができる。そのため、オーガ部材71を給紙トレイ6の着脱経路の上方に配置して、給紙トレイ6から給紙される用紙3の紙粉の除去を円滑に行なうことができながら、かつ、給紙トレイ6の円滑な着脱動作をも確保することができる。
【0174】
そして、このレーザプリンタ1は、静電潜像を現像して可視像を形成し、それを用紙3に転写する電子写真方式のレーザプリンタとして構成されているので、用紙3上に紙粉があると、転写時において、その紙粉が感光ドラム23に付着して画像形成部5内に混入してしまうため、用紙3上の紙粉を除去することが特に必要であるが、上記した構成によると、通常の画像形成処理時においては、第1搬送部9、第2搬送部10およびマルチパーパス搬送部16によって、用紙3上の紙粉を効率的に除去することができ、また、たとえ、ジャム処理時において、第1紙粉取りローラ9b、第2紙粉取りローラ10bおよびマルチパーパス紙粉取りローラ16bを逆回転させても、一旦、第1スポンジ部材9c、第2スポンジ部材10cおよびマルチパーパススポンジ部材16cによって掻き取られた紙粉が再び給紙搬送経路38および38aに吐き出されることを防止して、次に給紙される用紙3にそのような紙粉が付着することを防止することができる。そのため、良好な画像形成を確実に達成することができる。
【0175】
さらに、このレーザプリンタ1では、上記したように、電子写真方式において、非磁性1成分のトナーを用いて、クリーナレス現像によって、転写後に感光ドラム23の表面上に残存する残存トナーを現像ローラ27によって回収しているが、転写時に、用紙3からの紙粉が感光ドラム23の表面に付着すると、その紙粉が残存トナーとともに現像ローラ27によって回収され、現像カートリッジ24内に混入してしまい、画像品質に直接影響してしまうという不具合を生じるが、上記した構成によると、通常の画像形成処理においては、第1搬送部9、第2搬送部10およびマルチパーパス搬送部16によって、用紙3上の紙粉を効率的に除去することができ、また、たとえ、ジャム処理時において、第1紙粉取りローラ9b、第2紙粉取りローラ10bおよびマルチパーパス紙粉取りローラ16bを逆回転させても、一旦、第1スポンジ部材9c、第2スポンジ部材10cおよびマルチパーパススポンジ部材16cによって掻き取った紙粉が再び給紙搬送経路38および38aに吐き出されることを防止して、次に給紙される用紙3にそのような紙粉が付着することを防止することができる。そのため、クリーナレス現像によって、簡易に残存トナーを回収しつつ、良好な画像形成を確実に達成することができる。
【0176】
なお、上記したレーザプリンタ1では、給紙機構部7から第1搬送部9への給紙において、センターレジストタイプを採用して、オーガ部材71によって紙粉をオーガ部材71の軸方向両端部に搬送するようにしているが、たとえば、サイドレジストタイプを採用して、オーガ部材71によって紙粉をオーガ部材71の軸方向一端部(用紙3がレジストされるのと逆のサイド)に搬送するようにしてもよい。
【0177】
また、上記した実施形態においては、オーガ部材71の回転方向を、オーガ部材71のシャフト部材72に対して第1搬送部9側において、上から下となるように構成したが、たとえば、オーガ部材71が設置される受け面65と、第1搬送部9との水平方向の距離が十分に確保できるのであれば、何ら限定されず、たとえば、オーガ部材71の回転方向に対して第1搬送部9側において、下から上となるように構成してもよい。
【0178】
また、上記した実施形態においては、規制壁76の第2仕切壁79は、オーガ部材71と所定の間隔を隔てて平行状に設けられる中央壁80と、中央壁80の両端部からそれぞれオーガ部材71側に向かって傾斜状に屈曲形成される一方側傾斜壁81および他方側傾斜壁82とを連続して一体的に形成したが、本発明の第2仕切壁としては、このような形態のみに限定されず、たとえば、中央壁80を複数の壁からなるスリット状に形成したり、第2仕切壁79の長手方向途中において開口部や切り欠き部を設けてもよい。
【0179】
また、上記した実施形態においては、第1逆搬送防止部材9m、第2逆搬送防止部材10mおよびマルチパーパス逆搬送防止部材16mを、それぞれ第1紙粉取りローラ9b、第2紙粉取りローラ10bおよびマルチパーパス紙粉取りローラ16bから所定の隙間を隔てて設けたが、これらの第1逆搬送防止部材9m、第2逆搬送防止部材10mおよびマルチパーパス逆搬送防止部材16mを、たとえば、ブラシやフィルムあるいは不織布などによって構成して、それぞれ第1紙粉取りローラ9b、第2紙粉取りローラ10bおよびマルチパーパス紙粉取りローラ16bの正回転時における紙粉の搬送を許容し、逆回転時における紙粉の搬送を制限するように、接触状に設けてもよい。
【0180】
なお、上記した実施形態においては、給紙機構部7を紙粉の発生しやすい摩擦分離方式によって構成しているので、本発明の構成を適用することが特に有効であるが、本発明においては、摩擦分離方式以外の、たとえば、ツメ分離方式やどて分離方式などの他の分離方式を採用してもよい。
【0181】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、紙粉を、紙粉搬送手段によって、規制壁から搬送方向逆方向への移動を防止して、確実に搬送することができるので、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保することができ、その結果、十分量の紙粉の除去を達成することができる。また、第1紙粉除去手段から落下した紙粉を、第1仕切壁に対する搬送方向下流側に確実に搬送することにより、第1仕切壁に対する搬送方向上流側において、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を確実に確保することができる。
【0182】
請求項2に記載の発明によれば、紙粉を、紙粉落下部から紙粉搬送手段によって確実に搬送して、紙粉落下部において第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保することができる。
【0183】
請求項3に記載の発明によれば、規制壁によって、紙粉を、紙粉搬送手段によって、紙粉落下部から紙粉貯留部へ確実に搬送し、また、紙粉貯留部から紙粉落下部への移動を規制するので、紙粉落下部においては、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保することができ、その結果、十分量の紙粉の除去を達成することができる。また、第1紙粉除去手段から落下した紙粉を、第1仕切壁に対する搬送方向下流側に確実に搬送することにより、第1仕切壁に対する搬送方向上流側において、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を確実に確保することができる。
【0184】
請求項4に記載の発明によれば、より一層、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保することができ、十分量の紙粉の除去を達成することができる。
【0185】
請求項5に記載の発明によれば、落下する紙粉を紙粉搬送手段の軸方向両側に振り分けて、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を、より確実に確保することができる。
【0186】
請求項6に記載の発明によれば、紙粉搬送手段によって、紙粉の良好な捕捉、搬送および放出を実現することができる。
【0187】
請求項7に記載の発明によれば、受け面の案内によって、紙粉搬送手段による紙粉の良好な捕捉、搬送および放出を実現することができる。
【0188】
請求項8に記載の発明によれば、記録媒体上の紙粉を確実に除去できるとともに、細かな紙粉の飛散を防止して、紙粉搬送手段による確実な搬送を確保することができる。
【0189】
請求項9に記載の発明によれば、搬送時における紙粉の飛散を防止でき、また、駆動音の低減化を図ることができ、さらには、紙粉との擦れによる磨耗損傷の低減化を図ることができる。
【0190】
請求項10に記載の発明によれば、規制壁における第1紙粉除去手段と対向する内側と反対側の外側に、落下する紙粉が飛散することを防止することができる。
【0191】
請求項11に記載の発明によれば、第1紙粉除去手段によって多量の紙粉を除去しつつ、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保して、十分量の紙粉の除去を達成することができる。
【0192】
請求項12に記載の発明によれば、第1紙粉除去手段から落下する紙粉の飛散を、より確実に防止することができる。
【0193】
請求項13に記載の発明によれば、第1紙粉除去手段によって、除去しきれなかった紙粉を第2紙粉除去手段によって除去することができるので、より一層、良好な画像形成を達成することができる。
【0194】
請求項14に記載の発明によれば、第2紙粉除去手段によって除去された紙粉をも、紙粉搬送手段によって搬送することができるので、より効率的な紙粉の除去を達成することができる。
【0195】
請求項15に記載の発明によれば、第1紙粉除去手段から落下する紙粉が、開口部から上方外側に飛散することを有効に防止することができ、より一層効率的な紙粉の除去を達成することができる。
【0196】
請求項16に記載の発明によれば、紙粉搬送手段を記録媒体収容部の着脱経路の上方に配置して、記録媒体収容部から供給される記録媒体の紙粉の除去を円滑に行なうことができながら、かつ、記録媒体収容部の円滑な着脱動作をも確保することができる。
【0197】
請求項17に記載の発明によれば、紙粉除去手段によって記録媒体上の紙粉を効率的に除去することができるので、電子写真方式によって良好な画像形成を確実に達成することができる。
【0198】
請求項18に記載の発明によれば、紙粉除去手段によって記録媒体上の紙粉を効率的に除去することができるので、クリーナレス現像によって、簡易に現像剤を回収しつつ、良好な画像形成を確実に達成することができる。
請求項19に記載の発明によれば、紙粉を、紙粉搬送手段によって、規制壁から搬送方向逆方向への移動を防止して、確実に搬送することができるので、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保することができ、その結果、十分量の紙粉の除去を達成することができる。また、記録媒体上の紙粉を確実に除去できるとともに、細かな紙粉の飛散を防止して、紙粉搬送手段による確実な搬送を確保することができる。さらに、搬送時における紙粉の飛散を防止でき、また、駆動音の低減化を図ることができ、さらには、紙粉との擦れによる磨耗損傷の低減化を図ることができる。
請求項20に記載の発明によれば、紙粉を、紙粉搬送手段によって、規制壁から搬送方向逆方向への移動を防止して、確実に搬送することができるので、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保することができ、その結果、十分量の紙粉の除去を達成することができる。また、より一層、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保することができ、十分量の紙粉の除去を達成することができる。さらに、受け面の案内によって、紙粉搬送手段による紙粉の良好な捕捉、搬送および放出を実現することができる。
請求項21に記載の発明によれば、紙粉を、紙粉搬送手段によって、規制壁から搬送方向逆方向への移動を防止して、確実に搬送することができるので、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保することができ、その結果、十分量の紙粉の除去を達成することができる。また、記録媒体上の紙粉を確実に除去できるとともに、細かな紙粉の飛散を防止して、紙粉搬送手段による確実な搬送を確保することができる。さらに、規制壁における第1紙粉除去手段と対向する内側と反対側の外側に、落下する紙粉が飛散することを防止することができる。
請求項22に記載の発明によれば、紙粉を、紙粉搬送手段によって、規制壁から搬送方向逆方向への移動を防止して、確実に搬送することができるので、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保することができ、その結果、十分量の紙粉の除去を達成することができる。また、第1紙粉除去手段から落下する紙粉の飛散を、より確実に防止することができる。
請求項23に記載の発明によれば、紙粉を、紙粉搬送手段によって、規制壁から搬送方向逆方向への移動を防止して、確実に搬送することができるので、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保することができ、その結果、十分量の紙粉の除去を達成することができる。また、第1紙粉除去手段によって、除去しきれなかった紙粉を第2紙粉除去手段によって除去することができるので、より一層、良好な画像形成を達成することができる。
請求項24に記載の発明によれば、紙粉を、紙粉搬送手段によって、規制壁から搬送方向逆方向への移動を防止して、確実に搬送することができるので、第1紙粉除去手段から紙粉搬送手段までの落差を良好に確保することができ、その結果、十分量の紙粉の除去を達成することができる。また、紙粉搬送手段を記録媒体収容部の着脱経路の上方に配置して、記録媒体収容部から供給される記録媒体の紙粉の除去を円滑に行なうことができながら、かつ、記録媒体収容部の円滑な着脱動作をも確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成装置としての、レーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。
【図2】 図1に示すレーザプリンタの用紙の給紙搬送経路を示す要部拡大側断面図である。
【図3】 図2に示すレーザプリンタの矢印A方向から見た第1搬送部および第2搬送部の正面図であって、(a)は、第2紙粉取りローラの正面図を示し、(b)は、第1紙粉取りローラおよび規制壁の断面図およびオーガ部材の正面図を示す。
【図4】 図1に示すレーザプリンタにおけるオーガ部材付近の要部平面図である。
【図5】 図1に示すレーザプリンタの用紙の給紙搬送経路付近のギヤ列を示す要部拡大側断面図である。
【図6】 図2に示すレーザプリンタの第1搬送部を示す要部拡大側断面図である。
【図7】 図2に示すレーザプリンタの第1搬送部の他の実施形態(第1逆搬送防止部材の先端部を湾曲状に形成した態様)を示す要部拡大側断面図である。
【符号の説明】
1 レーザプリンタ
3 用紙
5 画像形成部
6 給紙トレイ
9 第1搬送部
9b 第1紙粉取りローラ
9c 第1スポンジ部材
10 第2搬送部
10b 第2紙粉取りローラ
10c 第2スポンジ部材
16 マルチパーパス搬送部
16b マルチパーパス紙粉取りローラ
16c マルチパーパススポンジ部材
23 感光ドラム
27 現像ローラ
65 受け面
67 傾斜面
68 突条部
71 オーガ部材
76 規制壁
77 一方側第1仕切壁
78 他方側第1仕切壁
79 第2仕切壁
83 紙粉落下部
84 紙粉貯留部
85 蓋部材
88 開口部

Claims (24)

  1. 画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉を除去するための第1紙粉除去手段と、前記第1紙粉除去手段の下方に配置され、前記第1紙粉除去手段から落下する紙粉を搬送するための紙粉搬送手段とを備える画像形成装置において、
    前記紙粉搬送手段の搬送方向途中には、規制壁が設けられ
    前記規制壁は、前記紙粉搬送手段の搬送方向途中を仕切る第1仕切壁と、前記第1仕切壁と連続して形成され、前記紙粉搬送手段と間隔を隔てて設けられる第2仕切壁とを備え、
    前記第2仕切壁は、前記紙粉搬送手段の搬送方向に向かって、前記紙粉搬送手段との間隔が次第に狭くなるように形成されていることを特徴とする、画像形成装置。
  2. 前記規制壁は、前記第1紙粉除去手段から紙粉が落下する紙粉落下部と、前記搬送手段によって搬送された紙粉を貯留するための紙粉貯留部とを画成し、前記紙粉搬送手段による前記紙粉落下部から前記紙粉貯留部への紙粉の搬送を許容し、前記紙粉貯留部から前記紙粉落下部への紙粉の移動を規制することを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉を除去するための第1紙粉除去手段と、前記第1紙粉除去手段の下方に配置され、前記第1紙粉除去手段から落下する紙粉を搬送するための紙粉搬送手段とを備える画像形成装置において、
    前記第1紙粉除去手段から紙粉が落下する紙粉落下部と、前記紙粉搬送手段によって搬送された紙粉を貯留するための紙粉貯留部と、前記紙粉落下部と前記紙粉貯留部との間に設けられた規制壁とを備え、
    前記規制壁は、紙粉の前記紙粉搬送手段による前記紙粉落下部から前記紙粉貯留部への搬送を許容し、紙粉の前記紙粉貯留部から前記紙粉落下部への移動を規制し、
    前記規制壁は、前記紙粉搬送手段の搬送方向途中を仕切る第1仕切壁と、前記第1仕切壁と連続して形成され、前記紙粉搬送手段と間隔を隔てて設けられる第2仕切壁とを備え、
    前記第2仕切壁は、前記紙粉搬送手段の搬送方向に向かって、前記紙粉搬送手段との間隔が次第に狭くなるように形成されていることを特徴とする、画像形成装置。
  4. 前記紙粉搬送手段は、この紙粉搬送手段の回転により、この紙粉搬送手段の軸方向に沿って紙粉を搬送するように構成されていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記紙粉搬送手段は、紙粉を、この紙粉搬送手段の軸方向両側に搬送するように構成されていることを特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記紙粉搬送手段は、前記第1紙粉除去手段が配置される側において、上から下に回転されるように構成されていることを特徴とする、請求項4または5に記載の画像形成装置。
  7. 前記紙粉搬送手段の下方には、この紙粉搬送手段によって搬送される紙粉を受ける受け面が設けられており、
    前記受け面は、上から下に回転する前記紙粉搬送手段と対向する一方側が、傾斜状に形成され、下から上に回転する前記紙粉搬送手段と対向する他方側が、前記一方側よりも低く形成されていることを特徴とする、請求項4ないし6のいずれかに記載の画像形成装置
  8. 前記第1紙粉除去手段は、記録媒体と回転可能に接触される紙粉取り部材と、前記紙粉取り部材に接触され、前記紙粉取り部材に付着した紙粉を掻き取るための掻取部材とを備えていることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記紙粉搬送手段の回転速度が、前記紙粉取り部材の回転速度よりも遅く設定されていることを特徴とする、請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記規制壁の高さが、前記紙粉取り部材と前記掻取部材との接触部分よりも高く形成されていることを特徴とする、請求項8または9に記載の画像形成装置。
  11. 前記第1紙粉除去手段は、供給手段から供給される記録媒体と最初に接触する紙粉除去手段であることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 前記規制壁の上方を覆う蓋部材が設けられていることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉を除去するための第2紙粉除去手段が、前記規制壁よりも上方に設けられていることを特徴とする、請求項1ないし12のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 前記蓋部材には、その蓋部材よりも上方に配置される第2紙粉除去手段から落下する紙粉を受け入れるための開口部が形成されていることを特徴とする、請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記開口部は、前記第1紙粉除去手段における前記紙粉取り部材と前記掻取部材との接触部分よりも高く配置されていることを特徴とする、請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 記録媒体を積層状に収容する記録媒体収容部を着脱自在に備えており、前記紙粉搬送手段は、前記記録媒体収容部が着脱される着脱経路の上方に配置されていることを特徴とする、請求項1ないし15のいずれかに記載の画像形成装置。
  17. 前記画像形成手段が、静電潜像を現像することにより形成される可視像を、記録媒体に転写することによって画像を形成する、電子写真方式によって構成されていることを特徴とする、請求項1ないし16のいずれかに記載の画像形成装置。
  18. 前記画像形成手段は、静電潜像が形成される感光体と、現像剤を供給する現像手段とを備えており、
    前記現像剤として、非磁性1成分の現像剤が用いられ、かつ、転写後に前記感光体に残存する前記現像剤を現像手段によって回収するクリーナレス現像が行なわれるように構成されていることを特徴とする、請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉を除去するための第1紙粉除去手段と、前記第1紙粉除去手段の下方に配置され、前記第1紙粉除去手段から落下する紙粉を搬送するための紙粉搬送手段とを備える画像形成装置において、
    前記紙粉搬送手段の搬送方向途中には、規制壁が設けられ、
    前記第1紙粉除去手段は、記録媒体と回転可能に接触される紙粉取り部材と、前記紙粉取り部材に接触され、前記紙粉取り部材に付着した紙粉を掻き取るための掻取部材とを備え、
    前記紙粉搬送手段の回転速度が、前記紙粉取り部材の回転速度よりも遅く設定されていることを特徴とする、画像形成装置。
  20. 画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉を除去するための第1紙粉除去手段と、前記第1紙粉除去手段の下方に配置され、前記第1紙粉除去手段から落下する紙粉を搬送するための紙粉搬送手段とを備える画像形成装置において、
    前記紙粉搬送手段の搬送方向途中には、規制壁が設けられ、
    前記紙粉搬送手段は、この紙粉搬送手段の回転により、この紙粉搬送手段の軸方向に沿って紙粉を搬送するように構成され、
    前記紙粉搬送手段の下方には、この紙粉搬送手段によって搬送される紙粉を受ける受け面が設けられており、前記受け面は、上から下に回転する前記紙粉搬送手段と対向する一方側が、傾斜状に形成され、下から上に回転する前記紙粉搬送手段と対向する他方側が、前記一方側よりも低く形成されていることを特徴とする、画像形成装置。
  21. 画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉を除去するための第1紙粉除去手段と、前記第1紙粉除去手段の下方に配置され、前記第1紙粉除去手段から落下する紙粉を搬送するための紙粉搬送手段とを備える画像形成装置において、
    前記紙粉搬送手段の搬送方向途中には、規制壁が設けられ、
    前記第1紙粉除去手段は、記録媒体と回転可能に接触される紙粉取り部材と、前記紙粉取り部材に接触され、前記紙粉取り部材に付着した紙粉を掻き取るための掻取部材とを備え、
    前記規制壁の高さが、前記紙粉取り部材と前記掻取部材との接触部分よりも高く形成されていることを特徴とする、画像形成装置。
  22. 画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉を除去するための第1紙粉除去手段と、前記第1紙粉除去手段の下方に配置され、前記第1紙粉除去手段から落下する紙粉を搬送するための紙粉搬送手段とを備える画像形成装置において、
    前記紙粉搬送手段の搬送方向途中には、規制壁が設けられ、
    前記規制壁の上方を覆う蓋部材が設けられていることを特徴とする、画像形成装置。
  23. 画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉を除去するための第1紙粉除去手段と、前記第1紙粉除去手段の下方に配置され、前記第1紙粉除去手段から落下する紙粉を搬送するための紙粉搬送手段とを備える画像形成装置において、
    前記紙粉搬送手段の搬送方向途中には、規制壁が設けられ、
    画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉を除去するための第2紙粉除去手段が、前記規制壁よりも上方に設けられていることを特徴とする、画像形成装置。
  24. 画像形成手段に供給される記録媒体の紙粉を除去するための第1紙粉除去手段と、前記第1紙粉除去手段の下方に配置され、前記第1紙粉除去手段から落下する紙粉を搬送するための紙粉搬送手段とを備える画像形成装置において、
    前記紙粉搬送手段の搬送方向途中には、規制壁が設けられ、
    記録媒体を積層状に収容する記録媒体収容部を着脱自在に備えており、前記紙粉搬送手段は、前記記録媒体収容部が着脱される着脱経路の上方に配置されていることを特徴とする、画像形成装置。
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