JP3750026B2 - 水素化澱粉水解組成物 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、低う蝕性で甘味質の良い水素化澱粉水解物、及び、その製造方法に関し、特に、菓子・飲料等の甘味料素材として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、水素化澱粉水解物としては、澱粉を酸または酵素で水解した水飴を水素添加したものが知られている。このうち、虫歯になりにくい(低う蝕性の)ものとして、下記構成の水素化澱粉水解物が特公昭62−6580公報で提案されている。
【0003】
「重合度(DP)が20より大のポリオール3重量%未満、マルチトール35〜60重量%、ソルビトール0.1〜19重量%を含有し、残部は、重合度3〜20のポリオールより実質的になる虫歯を誘発しない水添デンプン水解組成物。」
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、本発明者が、上記公報に記載の構成の低う蝕性の水素化澱粉水解物について、加工適正及び甘味について検討したところ、下記のようなことが分かった。
【0005】
▲1▼加工適正の改善が不十分である。特に、ハードキャンディに利用した場合、粘性が低過ぎるためスタンピングで成形しにくいことや、製品での保形性が悪い、吸湿性が高い等の問題点を有する。
【0006】
▲2▼甘味の質が今一つである。即ち、砂糖の甘味と比較して甘味の切れ(後味)が悪い、口の中で甘味が尾を引く(テーリングする)、シヤープさがない。
【0007】
本発明は、上記にかんがみて、加工適正の改善をさらに期待でき、さらには、甘味の質も後味の良好なものとすることができる水素化澱粉水解物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決するために、鋭意開発に努力する過程で、上記不具合の主たる原因がマルチトール(吸湿性を有するとともに、粘度が低い。)にあることを知って、該マルチトールの含有量を所定値以下にすれば,加工適性及び甘味の質が改善され、かつ、低う蝕性も維持されることをを見出し、下記構成の水素化澱粉水解組成物に想到した。
【0009】
DP21以上のポリオールの含有量が0.1重量%以上3重量%未満と、DP20以下のポリオールの含有量が97重量%以上とからなり、ソルビトール(DP1)の含有量が10重量%未満である低う蝕性の水素化澱粉水解組成物において、
マルチトール(DP2)の含有量が9.9重量%以上35重量%未満、
DP3−6成分の含有量が40重量%以上90重量%未満で、
マルトトリイトール(DP3)の含有量が35重量%以上70重量%未満である
ことを特徴とする。
【0010】
【実施の態様】
以下の説明で配合単位は、特に断らない限り、重量単位である。
【0011】
(1) 本発明の水素化澱粉水解物は、DP21以上のポリオールが3%未満と、DP20以下のポリオールが97%以上とからなり、ソルビトール(DP1)の含有量が20%未満であることを前提的要件とする。
【0012】
▲1▼DP21以上のポリオールの含有量は、3%未満、望ましくは1.5%未満とする。3%以上であると、う蝕の原因となり、低う蝕性を維持し難くなる。このポリオールの含有量の下限は、う蝕性の見地から、可及的に小さい方が望ましいが、加水分解物生産性の見地から、通常、0.1%前後となる。
【0013】
▲2▼ソルビトール(グルコースの水素化物)の含有量は、20%未満、望ましくは10%未満とする。20%以上であると、吸湿性が高くなるとともに保型性も悪くなる。菓子類、とくにキャンディーに用いる場合に、ソルビトールが過多であると問題が顕著となる。このソルビトールの含有量の下限は、加工適正及び保型性の見地から、可及的に小さい方が望ましいが、加水分解物生産性の見地から、通常、0.1%前後となる。
【0014】
(2) 本発明の特徴的構成は、マルチトール(DP2)の含有量が35%未満、望ましくは25%未満とすることにある。
【0015】
マルチトール(マルトースの水素化物)の含有量を、上記ソルビトールの含有量とともに所定値以下とすることにより、前記本発明の目的を達成する。ここで、マルチトールの下限値は、他の成分(DP21以上の下限含有量:0.1%前後、ソルビトールの下限含有量:0.0%、DP3−6が上限含有量90%前後)から、合計量が100%を超えない数値「9.9%前後」となる。
【0016】
▲1▼DP20以下のポリオール中のDP3〜20成分が相対的に増大し、粘度の増大、保型性の増大に寄与する。即ち、マルチトールは、上述のソルビトールよりは弱いが、同じ傾向の物理的性質(吸湿性を有するとともに、粘度が低い。)を有しているためである。
【0017】
▲2▼後味がすっきりしないマルチトールに変わって、甘味質が(特に後味)が良好であるDP3〜6成分の含有量が相対的に増大する。
【0018】
ここで、DP3〜6のポリオール成分の含有量は、本発明の効果をより確実に担保するためには、35%以上、望ましくは40%以上とする。このDP3〜6成分の含有量の上限は、加工適性及び甘味質向上の見地からは、可及的に多いほうがよいが、通常、加水分解物生産性及びその分画性とのバランスから、通常、上限は90%前後とする。
【0019】
また、DP3〜6のポリオール成分中、DP3のマルトトリイトール(マルトトリオースの水添物)が、DP5〜6のポリオールに比して、甘味度が高く望ましい。DP3だけで含有量を規定すると、25%以上(望ましくは35%以上)となる。上限は加水分解物生産性及びその分画性とのバランスから、通常、70%前後とする。
【0020】
(3) 次に、本発明の水素化澱粉水解組成物の製造方法の、一つである「酵素糖化−水添法」について説明をする。
【0021】
この製造方法は、澱粉液化液をα−アミラーゼまたはα−アミラーゼと枝切り酵素で糖化した後、β−アミラーゼで処理して得られる澱粉水解物を水素化することを特徴とする、方法である。この製造方法は、上記「ソルビトールが20%未満、マルチトールが35%未満、DP21以上のポリオールが3%未満、マルトトリイトールが25%以上である水素化澱粉水解組成物」を製造するのに適している。
【0022】
そして、この方法は、以下の工程よりなる。(特開平3−236787号公報参照)
1)澱粉の液化液に、α−アミラーゼまたはα−アミラーゼ及び枝切り酵素を作用させる1次糖化工程:
ここで原料として用いられる澱粉の液化液としては、コーンスターチ、馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉など種々の澱粉のスラリー(通常、固形分10〜40%)を、酸(通常、塩酸)または液化酵素を用いたジエットクッカー、シャワー方式など公知の方法により液化したもの(通常、DE3〜20)が用いられる。
【0023】
α−アミラーゼ剤としては、たとえばバクテリア起源の耐熱性α−アミラーゼ剤などの市販または公知のものを用いることができるが、マルトトリオース(DP3)またはマルトペンタオース(DP5)を生成しやすいものが好ましい。
【0024】
また、枝切り酵素は、澱粉のα(1−6)結合部分を分解して、高分子の分解をより容易にすることができ、プルラナーゼやイソアミラーゼなどの市販または公知のものを用いることができる。
【0025】
1次糖化の後、2次糖化の前に、1次糖化に使用した酵素を酸の添加や加熱などで失活させ、グリコースの増加を抑えることもできる。
【0026】
▲2▼β−アミラーゼを作用させる2次糖化工程:
ここで用いられるβ−アミラーゼとしては、植物起源および微生物起源の市販β−アミラーゼ剤または公知のものを用いることができる。
【0027】
2次糖化では、1次糖化で得られた糖化液にβ−アミラーゼを作用させ、マルトペンタオースをマルトトリオースとマルトースに加水分解し、一方、マルトトリオースはβ−アミラーゼにより分解されにくいため、マルトトリオースの含有量を25%以上に高めることができる。また、4糖類以上のオリゴ糖をより分解することができ、粘性を低下させることができる。このとき、マルトースの含有量は35%未満となるようにβ−アミラーゼの添加量および作用時間を調節する。
【0028】
本発明の製造方法では、糖化工程を▲1▼澱粉の液化液に、α−アミラーゼまたはα−アミラーゼおよび枝切り酵素を作用させる1次糖化と▲2▼さらにβ−アミラーゼを作用させる2次糖化とに分けて行うことに特徴があり、α−アミラーゼまたはα−アミラーゼおよび枝切り酵素とβ−アミラーゼを澱粉の液化液に同時に作用させる1段階のみの糖化では、目的とするマルトトリオースを25%以上含有し、かつマルトース35%未満、DP21以上の糖類が3%未満、グルコースが20%未満の糖組成の糖化液を得ることは困難である。
【0029】
▲3▼得られた澱粉加水分解物を水素化する工程。
ラネーニッケル触媒を用いる方法などの公知の水素添加方法が用いられる。
【0030】
(4) さらに、本発明の水素化澱粉水解組成物の製造方法の、他の一つである「澱粉加水分解物−分離−水添法」について説明をする。
【0031】
第2番目の製造方法は、澱粉液化液を酸または酵素で糖化して得られる澱粉水解物をイオン交換樹脂により、グルコースが20%未満、マルトースが35%未満、DP21以上が3%未満、DP3−6が40%以上である澱粉水解組成物を分離し、得られたものを水素化することを特徴とする、方法である。この製造方法は、「ソルビトールが20%未満、マルチトールが35%未満、DP21以上のポリオールが3%未満、DP3−6のポリオールが40%以上である水素化澱粉水解組成物」を製造するのに適している。
【0032】
▲1▼澱粉の糖化工程
澱粉の液化液としては、上記第1番目の製造方法で使用したものが使用できる。これを酸または酵素により公知の方法で糖化する。酵素としてはα−アミラーゼ、β−アミラーゼ、枝切り酵素、オリゴ糖生成酵素など公知のものが使用できる。糖化後の糖組成はDP3−6が含有されておれば良いが、多い方が有利であるので上記第1番目の製造方法の糖化方法などはより好ましい。
【0033】
▲2▼分離工程
糖化後の澱粉水解物は、次いでイオン交換樹脂により分離をする。イオン交換樹脂としては公知のものが使用できるが、好適な例としては、Na型またはカルシウム型の強酸性カチオン交換樹脂などを挙げることができる。分離方法としてはバッチのクロマト法、連続法など公知の方法による。ここでグルコースが20%未満、マルトースが35%未満、DP21以上の糖類が3%未満、DP3−6の糖類が40%以上となる区分を分離・回収する。
【0034】
▲3▼得られた澱粉加水分解物を水素化する工程。
【0035】
ラネーニッケル触媒を用いる方法など公知の水素添加方法を用いることができる。
【0036】
(5) 本発明の低う蝕性水素化澱粉水解物は、適度な粘性を有し加工適性が良く、また甘味の質も良質で、すっきりとしているので各種の飲食物の甘味料素材として利用できる。 例えば、ハードキャンデー、チューインガムなどの菓子類、ジャム、クリームなどのフィリング、トッピング類、各種漬物、たれ、ソース類、各種飲料などである。
【0037】
このとき、本発明の低う蝕性水素化澱粉水解物は、単独または他の糖類や甘味剤と混合して利用できる。他の糖類としてはエリストール、パラチニット、パラチノース、フラクトオリゴ糖など、甘味剤としてはアスパルテーム、ステビアなどう蝕の原因とならないものが望ましい。本発明の水素化澱粉水解物は、食品の2%以上となるように添加するのが望ましい。2%未満の場合、その効果が乏しいためである。
【0038】
【発明の作用・効果】
本発明の水素化澱粉水解物は、上記の如く、DP21以上のポリオールが3%未満と、DP20以下のポリオールが97%以上とからなり、ソルビトール(DP1)の含有量が20%未満である水素化澱粉水解組成物において、マルチトール(DP2)の含有量を35%未満とすることにより、低う蝕性で、加工適性が良く、甘味の質も良く、低う蝕性の食品用甘味料素材として有用である。
【0039】
その理由は、下記の如くであると推定される。
【0040】
▲1▼DP20以下のポリオール中のDP3〜20成分が相対的に増大し、粘度の増大、保型性の増大に寄与する。即ち、マルチトールは、上述のソルビトールよりは弱いが、同じ傾向の物理的性質(吸湿性を有するとともに、粘度が低い。)を有しているためである。
【0041】
▲2▼甘味質(特に後味)が良好でないマルチトールに変わって、甘味質がが良好であるDP3−6成分の含有量が相対的に増大する。
【0042】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいて、より詳細に説明する。
【0043】
なお、各実施例の糖(澱粉加水分解物)組成分析(1) 及び低う蝕性の指標となる酸生成試験(2) は、それぞれ下記方法により行った。
【0044】
(1) 糖組成分析
HPLC(カラム:三菱化成「CK02 AS」)で分析をした。
【0045】
(2) 酸生成試験
試験管にトリプトケース培地(pH7.0)10mlを分注し滅菌したものに試験糖液(15%)1mlと希釈ヒト唾液0.2mlとS.mutans培養菌体(550nm OD.3)0.05mlを加え、30℃で24h培養した。このときのpHを測定した。対照として試験糖液の替わりに滅菌水1mlを加え同様に操作したものを用いた。このときの対照に対する試験糖液のpH低下は、糖により酸の生成が多いことを示し、1.0以下が低う蝕性を有するとされている。
【0046】
<実施例 1>
ジエツトクツカーにより液化したコーンスターチの液化液(DE15、水分68%、pH5.5)10kgにα−アミラーゼ(大和化成(株)製 クライスターゼ)15gおよびプルラナーゼ(ノボ・インダストリー社製 プロモザイム)15gを添加し60℃で20h糖化した後、これにβ−アミラーゼ(上田化学(株)製 ハイマルトシン)0.05gを添加して60℃で20h糖化した。
【0047】
得られた糖化液を活性炭、イオン交換樹脂により脱色、脱塩し濃度70%に濃縮した、このものに0.05gのラネーニッケルを添加し、水素圧10気圧、温度150℃で水素添加した。
【0048】
さらに、精製し、水分25%に濃縮して4kgの水添シロップを得た。この水素化澱粉水解組成物の糖組成は、以下の通りであった。
【0049】
ソルビトール 6.7%
マルチトール 34.1%
マルトトリイトール 40.4%
DP4のポリオール 0.9%
DP5のポリオール 5.3%
DP6のポリオール 2.1%
DP7−20のポリオール 9.0%
DP21以上のポリオール 1.5%
また、この水素化澱粉水解組成物の甘味質はシャープですっきりして良好で、酸生成試験のpH低下も1.0以下で、う蝕性が低いことが分かった。
【0050】
<実施例 2>
ジエットクッカーにより液化したコーンスターチの液化液(DE15、水分68%、pH6.0)10kgにα−アミラーゼ(大和化成(株)製 クライスターゼ)10gを添加し60℃で20h糖化し、これにβ−アミラーゼ(上田化学(株)製ハイマルトシン)0.1gを添加して60℃で16h糖化した。
【0051】
得られた糖化液を活性炭、イオン交換樹脂により脱色、脱塩し濃度60%に濃縮した。このものの糖組成は、以下の通りであった。
【0052】
グルコース 4.3%
マルトース 33.4%
マルトトリオース 31.3%
DP4の糖 2.6%
DP5の糖 9.1%
DP6の糖 3.5%
DP7−20の糖 9.3%
DP21以上の糖類 6.5%
この糖組成物650gをNa型強酸性カチオン交換樹脂(ローム アンド ハース社製 Amb CG6000)20Lを充填したカラム(1.5m x4塔、80℃で保温)に通液し、水で押し出し、7−10Lに流出する区分を分取した。
【0053】
これを5回繰り返し得られた糖液を活性炭、イオン交換樹脂により脱色、脱塩し濃度70%に濃縮した。
【0054】
これに0.03gのラネーニッケルを添加し、水素圧10気圧、温度150℃で水素添加した。さらに、精製し、水分25%に濃縮して1kgの水添シロップを得た。このものの糖組成は、以下の通りであった。
【0055】
ソルビトール 0.0%
マルチトール 10.8%
マルトトリイトール 51.5%
DP4のポリオール 6.9%
DP5のポリオール 15.3%
DP6のポリオール 8.1%
DP7−20のポリオール 7.2%
DP21以上のポリオール 0.2%
このものの甘味質はシャープですっきりしており良好で、酸生成試験のpH低下も1.0以下で、う蝕性が少ないことがわかった。
【0056】
<実施例 3>
実施例1の水添シロップ3kgを加熱容器で165℃で煮つめ、145℃に冷却し板上でクエン酸20g、ストロベリーフレーバー4.5gを練り込み混合し、棒状にしてスタンピングによりキャンデーを作った。このときの加工適性は良好であった。
【0057】
できたキャンデーは、くどさがなく甘味がすっきりしておりフレーバーのたちも良好であった。また、包装せずに室温に10日間放置したが、型くずれやべたつきは生じなかった。
【0058】
<実施例 4>
実施例2の水添シロップ120gにコーヒー豆抽出液100g、粉乳15g、シュガーエステル0.2g、水800gを混合し、重曹でpHを6.9に調整したものをホモナイザーで処理した後、150gずつ缶に充填し、オートクレーブで120℃で30分間処理し室温に冷却して缶コーヒーを作った。
【0059】
このものは、くどさがなく甘味がすっきりしておりコーヒーフレーバーのたちも良好であった。また、60℃で30日保存後のpHは、6.5で問題なかった。
Claims (4)
- 重合度(以下「DP」と略す。)21以上のポリオールの含有量が0.1重量%以上3重量%未満と、DP20以下のポリオールの含有量が97重量%以上とからなり、ソルビトール(DP1)の含有量が10重量%未満である低う蝕性のシロップである水素化澱粉水解組成物において、
マルチトール(DP2)の含有量が10.8重量%以上35重量%未満、
DP3−6成分の含有量が40重量%以上90重量%未満で、
マルトトリイトール(DP3)の含有量が35重量%以上70重量%未満である
ことを特徴とする水素化澱粉水解組成物。 - 請求項1記載の水素化澱粉水解組成物を製造するに際して、澱粉液化液を酸又は酵素で糖化して得られる澱粉水解物をイオン交換樹脂により、グルコースが10重量%未満、マルトースが35重量%未満、DP21以上の糖類が3重量%未満と、DP3−6の糖類が40重量%以上である澱粉水解組成物を分離し、得られたものを水素化することを特徴とする水素化澱粉水解組成物の製造方法。
- 請求項1記載の水素化澱粉水解組成物を製造するに際して、澱粉液化液をα−アミラーゼ又はα−アミラーゼと枝切り酵素で糖化した後、β−アミラーゼで処理して得られる澱粉水解物を水素化することを特徴とする水素化澱粉水解組成物の製造方法。
- 請求項1記載の水素化澱粉水解組成物を、2重量%以上含有することを特徴とする低う蝕性飲食物。
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