JP3749998B2 - 柱接合金物、基礎と柱との接合構造、柱接合金物の設置方法 - Google Patents

柱接合金物、基礎と柱との接合構造、柱接合金物の設置方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3749998B2
JP3749998B2 JP2001374835A JP2001374835A JP3749998B2 JP 3749998 B2 JP3749998 B2 JP 3749998B2 JP 2001374835 A JP2001374835 A JP 2001374835A JP 2001374835 A JP2001374835 A JP 2001374835A JP 3749998 B2 JP3749998 B2 JP 3749998B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
column
foundation
hardware
planned
reinforcing rib
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001374835A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003013502A (ja
Inventor
豊 田中
Original Assignee
株式会社タナカ創研
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社タナカ創研 filed Critical 株式会社タナカ創研
Priority to JP2001374835A priority Critical patent/JP3749998B2/ja
Publication of JP2003013502A publication Critical patent/JP2003013502A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3749998B2 publication Critical patent/JP3749998B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、木造構造物において、コンクリート製の基礎に埋設して、コンクリート製の基礎と柱とを接合する際に使用する柱接合金物、柱接合金物を使った柱と基礎との接合構造、柱接合金物の設置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、いわゆる在来木造構造物においては、コンクリート製の基礎の上に土台を載せ、基礎に埋設した「アンカーボルト」で基礎と土台とを固定し、土台の上に柱を立て、各種金物で土台と基礎とを固定していた。また、柱を固定するに際には、柱に接合固定するいわゆる「ホールダウン金物」と「アンカーボルト」とで固定していた。
【0003】
また、従来の金物等の建築用鋼材では、予め防錆処理を施した型鋼に取付用の切欠き、ねじ穴、透孔等の加工を施して、設計した構造の建築用鋼材を構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
木造構造物における基礎と土台との接合部分の構造上の重要性が問題となり、昨今の建築基準法の施行令の改訂により基礎廻りの接合構造が詳細に規定されることとなった。特に出隅部分(コーナー部分)では、「アンカーボルト」「ホールダウン金物」に加えて、基礎の横鉄筋(水平方向の鉄筋)が埋設され、柱及び土台に筋交いも固定する必要があるので、納まりが困難な場合もあり、工期の長期化、コストの増加を招き、また、作業者の疲労もかさみ、安全性にも少なからず影響を与える問題点があった。
【0005】
また、前記従来の建築用鋼材では、切断等の加工を施した場合、防錆層を切る為に、該部に改めて防錆処理を施す必要があり、手間を要していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
然るにこの発明では、筋交い取付孔を有する柱接合金物を構成し、あるいは土台を介さずに、柱接合金物で柱と基礎とを接合したので、前記問題点を解決した。
【0007】
即ちこの発明は、コンクリート製の基礎内に埋設可能である下部と、該基礎の上面から突出して柱と接合可能な上部とから構成される接合金物基材を形成し、前記接合金物基材の下部に、前記基礎用の横鉄筋を係止又は貫通できる係止部を形成し、以下の構造としたことを特徴とする柱接合金物である。
(1) 前記接合金物基材は、長さ方向の縦中心線を挟んで両側に補強リブ予定部、該補強リブ予定部の外側に折り線を介して夫々フランジ予定部を配置して板材を形成し、該板材を前記縦中心線と折り線とで屈曲して、重なった補強リブ予定部から補強リブを形成し、両フランジ予定部から平板状のフランジを形成し、前記補強リブとフランジとで断面略T字状に形成して構成する。
(2) 前記上部のフランジ部は、前記基礎上に立設される柱の側面に添設可能であり、前記柱に固定する為のビス類を挿通する透孔を穿設すると共に、前記接合用基材の前記上部と前記下部との間に前記基礎の上面に対応した横中心線を形成した
【0008】
また、前記において、柱接合金物の上部で、横架材を接合位置に、横架材の下面を受ける受金物を取り付けたことを特徴とする柱接合金物である。
【0009】
また、他の発明は、コンクリート製の基礎内に柱接合金物の下部を埋設し、該柱接合金物の上部を基礎の上面から上方に突出させ、前記基礎の上面に柱の下面を当接すると共に柱の側面に柱接合金物を当接して、前記柱と柱接合金物とを固定し、以下の構造としたことを特徴とする基礎と柱との接合構造である。
(1) 前記柱接合金物は、長さ方向の縦中心線を挟んで両側に補強リブ予定部、該補強リブ予定部の外側に折り線を介して夫々フランジ予定部を配置して板材を形成し、該板材を前記縦中心線と折り線とで屈曲して、重なった補強リブ予定部から補強リブを形成し、両フランジ予定部から平板状のフランジを形成し、前記補強リブとフランジとで断面略T字状 に形成して構成する。
(2) 柱接合金物の前記上部と前記下部との間に横中心線を形成し、前記基礎の上面に対応させた
【0010】
また、前記において、柱接合金物の補強リブに筋交いを固定し、基礎と柱及び筋交いを一体に接合したことを特徴とする基礎と柱との接合構造である。
【0011】
また、他の発明は、以下の手順をとることを特徴とした柱接合金物の設置方法である。
(1) 前記柱接合金物は、長さ方向の縦中心線を挟んで両側に補強リブ予定部、該補強リブ予定部の外側に折り線を介して夫々フランジ予定部を配置して板材を形成し、該板材を前記縦中心線と折り線とで屈曲して、重なった補強リブ予定部から補強リブを形成し、両フランジ予定部から平板状のフランジを形成し、前記補強リブとフランジとで断面略T字状に形成して構成する。前記柱接合金物の前記上部と前記下部との間に横中心線を形成する。
(2) コンクリート製の基礎構築用の型枠上に、取付治具を設置すると共に、該取付治具に前記柱接合金物の補強リブを取り付けし、前記柱接合金物のフランジを構築予定の柱の側面の位置に合わせ、前記横中心線を構築予定の基礎の上面の位置に合わせる
【0012】
前記における「柱に固定する為のビス類」とは、通常、柱と金物の接合に使用する材料であって、例えば、ビス、スクリューボルト、ボルト・ナット等を指す。
【0013】
【発明の実施の形態】
(1) 予め所定の透孔、開口などが穿設された所定形状の板材1を形成し(図3(a))、板材1をプレスにて屈曲して(図3(b)〜(e))、フランジ部31と補強リブ32とが直角に配置される断面T字状の柱接合金物30を構成する(図1(a)(b))。
【0014】
柱接合金物30は、埋設予定のコンクリート製の基礎50の上面51に位置する横中心線4とし、基礎50内に埋設される部分を下部2、基礎50の上方に突出する部分を上部3とする。
【0015】
柱接合金物30の上部3には、フランジ部31に、柱53と固定するための透孔25、25、補強リブ32に、筋交い63と固定する為の透孔27、28、土台58と接合する為の透孔26が形成されている。また、下部2には、フランジ部31に、基礎の鉄筋を係止する係止切欠き15、15、コンクリート中の定着するための定着用透孔19、19が形成され、また、補強リブ32には、基礎用の鉄筋を避け、コンクリートと定着する為の透孔22、22が形成されている。
【0016】
(2) 基礎構築予定位置の捨てコンクリート上に、コーナー用の型枠45を載置し、柱接合金物30を所定位置で保持する。柱接合金物30の横中心線4を構築予定の基礎50の上面51の位置に合わせ、柱接合金物30の下部2が型枠45内に配置され、柱接合金物30の上部3が型枠45の上縁から上方に突出した状態とする。また、柱接合金物30の下部2は、コーナー用の鉄筋の間に、挿入される。
【0017】
柱接合金物30の透孔23に、コ字状の鉄筋68を挿通し、コーナ用の平面L字状の構造鉄筋69、69の1つ又は複数を、柱接合金物30の係止切欠き15に挿通係止する(図1(a)(b))。
【0018】
ストレート部の型枠を通常の方法により設置し、コーナー用の型枠45その他の型枠内にコンクリートを流し込む。コンクリートが固化発現後、型枠45及び他の型枠、取付治具34を取り除くと、コンクリート製の基礎50が構築される。基礎50の上面51から、柱接合金物30、30の上部3が突出する(図4)。
【0019】
続いて、下端部に銅板56を巻いた柱53を、基礎50の上面51に直接載置し、柱接合金物30の透孔25、25からスクリューボルト又はビ類等を打ち込み、柱接合金物30と柱53とを接合する(図5)。
【0020】
壁を構築する位置では、柱53、53間に土台58を設置し、土台58の切り欠き62を柱接合金物30に合わせ、柱接合金具30の透孔26と、貫通孔61にボルト又はピンを挿入して、透孔26を貫通して、ボルトの場合はナットを緊結する(図示していない)。以上のようにして、コンクリート製の基礎50と柱53、53とが一体に接合され、更にこれに土台58が固定される(図7)。
【0021】
更に、筋交い63を固定する場合には、補強リブ32に筋交い63の下端部64を嵌合当接し(図1(a)(b))、補強リブ32の透孔27から釘・ビス類を打ち込み、あるいは筋交い63の貫通孔65と補強リブ32の透孔28とにボルトを挿入して固定する。透孔27、28の形状・大きさは、使用する固定手段(釘、ビス、ボルト等)により適したものとする。
【0022】
【実施例1】
図1乃至図3に基づきこの発明の柱接合金物の実施例を説明する。
【0023】
[A]板材1の構成
【0024】
(1) 縦長長方形の板材(例えば、厚さ2.3mmの亜鉛鋼板)1で、コンクリート製の基礎50内に埋設される予定部分を下部2とし、基礎50の上方に突出する予定の部分を上部3とし、その境界を横中心線4とする。即ち、前記横中心線4がコンクリート製の基礎50の上面51に位置する。
【0025】
前記板材1の左右両側縁5、6から所定巾D(D=35mm程度)の部分をフランジ予定部7、8とし、左右両側縁5、6から巾Dの位置の縦線(フランジ予定部7、8の側縁)を夫々、第一折り線11、第二折り線12とする。
【0026】
前記板材1の左右両側縁5、6からの中央を縦中心線10とし、該縦中心線1の両側で、第一折り線11又は第二折り線12の内側を、夫々補強リブ予定部13、14とする。縦中心線10と第一折り線11又は第二折り線12との距離、即ち補強リブ予定部13、14の巾をD(D=50〜55mm程度)とする。
【0027】
(2) 板材1の下部2で、一方のフランジ予定部7の上下に、コンクリート製の基礎50の横鉄筋を通過して係止できる係止切欠き(係止部)15、15を形成する。また、他方のフランジ予定部8に、フランジ予定部7の係止切欠き15、15と上下位置を違えて、同様の係止切欠き(係止部)15、15を形成する。尚、ここで、フランジ予定部7、8で、上下位置を同じにすることもできる。
【0028】
前記係止切欠き15は、板材1の側縁5、6から両折り線11、12に向けて、横方向に矩形に形成される切欠き本体16と、切欠き本体16の先端部に下方に向けた半円状の係止部17とから構成されている。
【0029】
また、板材1の下部2において、前記フランジ予定部7、8で、係止切欠き15、15を形成した位置以外の部分に、定着用透孔19、19を形成する。前記定着用透孔19は、小円を穿設し、続いて板材1の裏面1bから表面1aに向けて(図3(a)(b))、小円の廻りに大円に打ち抜き、筒状部20が形成して構成される(バーリング加工)。前記定着用透孔19の筒状部20の先端部は、鋸刃のように(ぎざぎざに)形成される。
【0030】
(3) 板材1の下部2で、補強リブ予定部7、8に、矩形の開口22、22を、上側及び下側に1つづつ、中央付近に2つ夫々穿設する。前記開口22は、縦中心線10を挟んで左右対称に形成する。また、板材1の下部2であって、前記補強リブ予定部7、8で、第一第二折り線11、12の近傍に、円形の透孔23、23を穿設する。前記透孔23は、中央付近の開口22、22と下側の開口22との間付近で、かつ前記係止切欠き15、15と上下方向で干渉しない位置に形成され、かつ前記縦中心線10を挟んで対称に形成されている。
【0031】
(4) 板材1の上部3で、一側のフランジ予定部7の、上端部に大孔24を穿設する。また、両フランジ予定部7、8の横中心線4の近傍と、中央部から上部にかけて柱53と固定するための透孔25、25を形成する。
【0032】
(5) 補強リブ予定部13、14の上部3で、下側に土台固定用のボルト又はピンを挿通する透孔26を穿設する。また、補強リブ予定部13、14の上部3で、中央付近に、筋交い固定用のボルトを挿通する透孔28、28を、上下に所定間隔を空けて穿設する。また、前記透孔28の間に、釘孔27、27を複数(ここでは、三角形状に3つ)穿設する。前記透孔26、27、28は、縦中心線10を挟んで左右対称に形成されている。透孔27、28は取付けに使用する固定手段(ボルト、ピン、ビス類等)により適した形状・大きさとする。
【0033】
(6) 以上のような形状の板材1を、プレス加工で一体に形成する(図3(a)(b))。
【0034】
[B]柱接合金物30の製造(板材1の加工)
【0035】
(1) 前記板材1を折り線11、12で、フランジ予定部7、8を表面1a側に折り(裏面1b側に凸となるように折り)、フランジ予定部2、8と補強リブ予定部13、14とが直角となるように、屈曲加工する(図3(c))。加工後、フランジ予定部7、8は略平行に形成される。
【0036】
(2) 続いて、前記板材1を縦中心線10で、表面1a側に凸となるように折り、両補強リブ予定部13、14がV字状に、板材1全体が略M字状(逆W字状)に形成される(図3(d))。
【0037】
(3) 続いて、両補強リブ予定部13、14が重なるように押圧する。結果、両フランジ予定部7、8が、平板状に形成され、両フランジ予定部7、8からフランジ部30を構成する。また、重なった両補強リブ予定部13、14から補強リブ31を構成する。以上で、フランジ部31と補強リブ32とが直角に配置される断面T字状の柱接合金物30を構成する(図1(a)(b))。この場合、対向して使用する柱接合金物30は、左右対称の1組の柱接合金物30から構成される(図1(b)(c))。尚、柱接合金物30は、当然に単独で使用することもできる。
【0038】
前記において、下部2がコンクリート製の基礎内に埋設され、上部3が基礎の上面から突出するように使用される。フランジ部31の上部が柱の側面と当接する。補強リブ32が、筋交い63を固定する部材を構成する。
【0039】
[C]他の実施例
【0040】
(1) 前記実施例において、上部3と下部2とが同程度の長さを有する構成としたが、筋交い63を固定しない部分については、少なくとも、柱脚(柱53の下端部)を固定できる程度の長さを有する上部3からなる柱接合金物30Aを使用することもできる(図2(a)(b))。また、この場合には、上部3の高さHを、使用する土台58の高さ以下に設定すれば、通常のアンカーボルトと同様の使用をすることもできる。とりわけ、筋交い63を使用しない壁パネル工法に適する柱接合金物である。
【0041】
また、この場合にも、対向して使用する柱接合金物30Aは、左右対称の1組の柱接合金物30A、30Aから構成される(図2(b)(c))。
【0042】
(2) また、前記柱接合金物30Aで、フランジ部31のみを上部を延長した高さH(H>H)のフランジ部31aとして、柱接合金物30Bを構成することもできる(図2(a)(b)鎖線図示31a)。この場合には、板材1において、フランジ予定部7、8が夫々フランジ予定部7a、8aで形成される(図2(b))。この場合の柱接合金物30Aでは、柱接合金物30Bより大きな接合強度を期待できる。前記実施例1の厚さの板材1から構成した場合、柱接合金物30Aで、1.5トン/本、柱接合金物30Bで、2.5トン/本、に相当する引抜耐力を得られる。尚、同じ条件で、柱接合金物30では、3トン/本、に相当する引抜耐力を得られる。
【0043】
(3) また、前記実施例において、板材1から図3(b)〜(e)の屈曲過程を経て柱接合金物30を製造したが、他の屈曲過程で、板材1から柱接合金物30を製造することもできる(図示していない)。
【0044】
また、柱接合金物30は、柱接合金物30は板材1を屈曲加工して形成したので、板材1の材厚に比して2倍の厚さの補強リブ32を形成できるので強度上有利であるが、他の製造方法とすることもできる。即ち、所定形状(係止切欠き15、定着用透孔19、透孔25等を有する)が形成されたフランジ部31に、所定の形状(開口22、透孔23、26、28、27等を有する)の補強リブ32が一体に連設された平面T字状の断面形状に形成されば、他の製造方法で製造することもでき
【0045】
【実施例2】
次に、図1、2、図4〜図9、図11に基づき前記柱接合金物30を使用した基礎50と柱53との接合構造について説明する。
【0046】
(1) コンクリート製の基礎50のコーナ部に配置して、柱接合金物30を保持できる取付治具34は、平面L字状で型枠に架設載置できる基体35と、基体35に固定されて柱接合金物30を保持できるアタッチメント39とから構成する(図11)。基体35は、2つのL形鋼(アングル材)36、36を垂直材36aが内側に向くように固定してなる。基体34のL形鋼36の垂直片36aの外側(水平片36bの反対側)にアタッチメント39が溶接固定されている。アタッチメント39は、2つのL形鋼(アングル材)40、40を、柱接合金物30の補強リブ32の厚さだけ離して、平面T字状に配置して構成する。
【0047】
また、基体35のL形鋼36、36の水平片36bには、アタッチメント39の中心線(即ち、柱接合金物30の補強リブ32)の位置に対応して、位置出し切欠き43が形成されている(図11(a))。また、アタッチメント39には、柱接合金物30をねじ止めできるように透孔が穿設されている(図示していない)。
【0048】
また、柱接合金物30は、コンクリート製の基礎50のコーナー部に主に使用するが、中間直線部に使用することも可能であり、この場合には、1つのL形鋼36からなる基体35を使用する(図示していない)。同様に、コンクリート製の基礎の3つあるいは、4つが交わる位置では、それに見合った形状の基体34を使用する(図示していない)。
【0049】
尚、前記取付治具34で、アタッチメント39の一方又は両方のL形鋼40、40は移動して位置調節可能とすることもできる。また、取付治具34で、基体35のL形鋼36、36は、移動可能とし、両アタッチメント39、39の相対位置を調節可能とすることもできる(いずれも図示していない)。
【0050】
(2) 地面を均し、捨てコンクリートが打たれた基礎構築予定位置で、捨てコンクリート上に、所定の墨出しをする。続いて、捨てコンクリート上に、墨出し位置に合わせて(構築予定の基礎のコーナー部に合わせて)、コーナー用の型枠(鋼製)45を載置する。この際、水平位置と共に、コーナー用の型枠45の上面位置も正確に位置合わせする。コーナー用の型枠45は、形成予定の基礎50の形状に対応した側板46、46の上縁に、夫々水平片47を外方に向けて一体に形成して構成される(図11(b))。
【0051】
続いて、コーナー用の型枠45内に、平面L字状の横鉄筋70他のコーナー用の鉄筋を配置する(図示していない)。
【0052】
(3) 次に、コーナー用の型枠45上に、取付治具34を載置する。この際、墨出しした柱接合金物30の中心(通常は柱53中心)、即ち補強リブ32の位置に、基体35の位置出し用の切欠き43を合わせる。
【0053】
続いて、型枠45の上縁の水平片47と取付治具34の基体35とを、挟持具(通称「シャコマン」等)44で挟み、コンクリート打設からが固化発現まで取付治具が定位置を保つように仮止めする(図11(b))。
【0054】
(4) 取付治具34のアタッチメント39、39に、柱接合金物30の補強リブ32を取付し、フランジ部31の位置を構築予定の柱53の側面55の位置に合わせると共に、柱接合金物30の横中心線4を、構築予定のコンクリート製基礎50の上面51の位置に合わせる。続いて、取付治具34のアタッチメント39の透孔(図示していない)からビスや釘等を打ち、柱接合金物30と取付治具34とを仮止めする。
【0055】
また、この際、柱接合金物30の下部2は、コーナー用の鉄筋の間に、挿入される。この際、コーナー用鉄筋間に、他の土台固定用の金物やアンカーボルトを省略でき、柱接合金物30のみ挿入されるので、型枠内で各部材が干渉することなく、鉄筋と柱接合金物30とを容易に納めることができる。
【0056】
(5) 柱接合金物30の補強リブ32の最も下に位置する透孔23に、コ字状の鉄筋68を挿通する(図1(a)(b))。また、コーナ用の平面L字状の構造鉄筋69、69の内少なくとも1つを、柱接合金物30のフランジ部31の係止切欠き15に挿通係止する(図1(a)(b))。
【0057】
(6) 構築予定の基礎50のストレート部の構造鉄筋を通常の方法により組み立て、コーナー部の横鉄筋に連結(定着)する。ストレート部の少なくとも最上に位置する横鉄筋(通常は12φ程度)70は、柱接合金物30のフランジ部31の係止切欠き15に挿通して係止部17に係止する。中段又は下段の横鉄筋は必ずしも柱接合金物30に係止しなくても強度的に問題は無いが、位置が合えば、係止することが望ましい。
【0058】
(7) 続いて、ストレート部の型枠を通常の方法により設置する(図示していない)。
【0059】
(8) 次に、コーナー用の型枠45その他の型枠内にコンクリートを流し込む。この際、コーナー部では柱接合金物30の位置がずれないように、コンクリートの打設は、何回かに分けて、あるいは静かに行うことが望ましい。
【0060】
(9) コンクリートが固化発現後、型枠45及び他の型枠、取付治具34を取り除くと、コンクリート製の基礎50が構築される。この際、基礎50の上面51から、柱接合金物30、30の上部3が突出する(図4)。
【0061】
(10) 続いて、使用する柱53の下面54及び側面55の下端部に銅板56を巻いて、その柱53の下端部(柱脚)を、(土台を介せず)基礎50の上面51に直接載置する。この際、柱53の側面55と柱接合金物30のフランジ部31とが当接し、フランジ部31の透孔25、25からスクリューボルト又はねじ類を打ち込み、柱接合金物30と柱53とを接合する(図5)。
【0062】
尚、柱53の下面54及び側面55の下端部に銅板56を巻いたことにより、ねじれに対する補強になると共に、防蟻、防腐効果がある。尚、銅板56に代え補強の点からは他の金属板を巻き、防蟻、防腐の点からは各種塗料等を塗布することもできる(図示していない)。
【0063】
(11) 続いて、壁を構築する位置では、柱53、53間に土台58を設置する。土台58は、柱53側の端面に、柱接合用金物30の断面に合わせて切り欠き62を形成し、側面60の端部に補強リブ32(柱接合金具30)の透孔26の位置に合わせて、透孔26と連通する貫通孔61を横方向に穿設しておく(図5)。
【0064】
土台58の両端部の切り欠き62、62を、柱58と固定した柱接合金物30に嵌装し、土台58をコンクリート製の基礎50上に載置する(図6)。続いて、貫通孔61からボルトを挿入して、透孔26を貫通してナットを緊結する(図示していない)。また、ボルトに代えてピンを使用することもでき、この場合は、木材との馴染みが良くまた頭部の突出がない。
【0065】
以上のようにして、コンクリート製の基礎50と柱53、53とが一体に接合され、更にこれに土台58が固定される(図7)。
【0066】
図7中72は玄関のドア等の開口部で、土台58を設けていない。この場合、開口部の両側の土台58aの開口部72側は、柱接合金物30で固定されないので、通常のアンカーボルト73で基礎50と固定する。
【0067】
また、図4〜図6中52は、水切り52であり、基礎50の上面51に雨水が溜まり難くして、柱や土台が雨水を吸い上げ難くしたものであり、形成することが望ましいが、省略することもできる。基礎用型枠の外側の側板46の内面46aで、水切り52の構築予定位置に、凸条を取付けた後にコンクリートを打設すれば形成できる(図示していない)。
【0068】
また、前記において、柱53の柱脚部は柱接合金物30を介してコンクリート製の基礎50に固定されるので、柱53の柱脚部を固定する機能を有する土台58は不要となり、壁や床を構築する際の取付用の下地としての機能を有すれば充分である。従って、土台58に求められる強度、耐力は、極めて低くなる。前記実施例では、従来と同様の断面形状の土台58を使用したが、小さな断面形状の土台とすることもできる(図示していない)。また、間伐材や短い部材をつなぎ合わせ、あるいは積層した材料から構成することもできる(図示していない)。よって、貴重な木材資源の有効活用ができる。
【0069】
(12) ここで、筋交い63を固定する場合には、土台58と柱53との接合点で、補強リブ32に沿って、予め所定形状に形成した筋交い63の下端部64を嵌合当接する(図1(a)(b)、鎖線図示63、64)。続いて、予め穿設しておいた筋交い63の貫通孔65と補強リブ32(柱接合金具30)の透孔28とを連通させ、筋交い63の貫通孔65部分に座金66を宛てて、座金66からボルトを挿入して、補強リブ32(柱接合金具30)で、ナットを螺合緊結して、筋交い63を柱接合金物30と固定する。これにより、基礎50、柱53、筋交い63が一体に固定される。また、ボルト・ナットの緊結に代えて、木ねじ等を使用して固定することもできる。
【0070】
(13)他の実施例前記実施例において、コーナー用の型枠45内での柱接合金物30を取付治具34で保持したが、コンクリートの打設から固化発現まで、柱接合金物30を型枠45の水平片47上で所定位置に保持できれば、取付治具34の構造は任意である。更に、取付治具34を所定位置に保持できれば、保持位置も任意であり、例えば、捨てコンクリート上に各種治具を固定し、柱接合金物30の下端部を柱接合金物30の下端部をコンクリート内に固定することもできる(図示していない)。
【0071】
また、前記実施例において、柱53と柱接合金物30との接合にはスクリューボルトを使用したが、他の手段、例えば、ボルト・ナットあるいは、木ねじや他のビス等を使用して接合することもできる(図示していない)。
【0072】
また、前記実施例において、1本の柱53において、異なる側面55、55で、柱接合金物30、30A、30Bなどを混在させて使用することもできる(図示していない)。
【0073】
また、前記実施例において、土台58をコンクリート製の基礎50の上面51に載置したが、基礎50の上面51と土台58の下面59aとを高さHの間隙を設けて配置することもできる(図8(a)(b))。例えば、高さHの間隙に通気用のガラリを設ける場合などに適用する。
【0074】
この場合には、柱接合金物30の補強リブ32には、土台58固定位置に合わせて予め透孔を穿設する必要がある。尚、位置が合えば、筋合い用の透孔28を代用することもできる(図8(a))。
【0075】
また、基礎50の上面51と土台58の下面59aとを高さHの間隙を設けて設置する場合、補強リブ32の透孔を使用して固定する代わりに、受金物76を使用することもできる(図9、図25、図28)。
【0076】
即ち、柱接合金物30の補強リブ32に、長手方向と直角に、先端から中間深さまで切り込み溝75を形成する。また、受金物76は、土台58の下面59aを受ける水平の当接板77の端縁に、柱接合金物30のフランジ部31に当接する屈曲板78を直角下方に向けて一体とし、側面逆L字状に形成される。また、屈曲板78の下縁から当接板77の中間位置まで、柱接合金物30の補強リブ32を挿通してこれと係止できる切り込み溝79を形成しておく(図9(a))。そして、受金物76の切り込み溝79と柱接合金物30の補強リブ32とが係止し、柱接合金物30の切り込み溝75と受金物76の当接板77とが係止するように、受金物76を柱接合金物30に取付ける(図9(b))。
【0077】
【実施例3】
図10に基づきこの発明の柱接合金物の他の実施例を説明する。前記実施例で、受金物76を柱接合金物30に固定して土台(横架材)58の下面を受けたが、これを応用して、梁(横架材)81を受ける構造とする実施例である。
【0078】
この実施例の柱接合金物80は、前記実施例1の柱接合金物30の上部3を延長して、梁81を架設可能とする。また、補強リブ32に梁接合用の取付孔33、33を穿設してある。
【0079】
柱接合金物80の延長した上部3で、梁81の下面82位置に対応して、補強リブ32に、長手方向と直角に、先端から中間深さまで切り込み溝75を形成する。また、受金物76は、土台58用と同様に、梁81の下面82を受ける水平の当接板77の端縁に、柱接合金物30のフランジ部31に当接する屈曲板78を直角下方に向けて一体とし、側面逆L字状に形成される。また、屈曲板78の下縁から当接板77の中間位置まで、柱接合金物80の補強リブ32を挿通してこれと係止できる切り込み溝79を形成しておく(図9(a)参照)。そして、受金物76の切り込み溝79と柱接合金物80の補強リブ32とが係止し、柱接合金物80の切り込み溝75と受金物76の当接板77とが係止するように、受金物76を柱接合金物80に取付ける(図9(b)参照)。
【0080】
実施例に使用する梁82は、柱53との当接面84には予め柱接合金物80を嵌装できるように、土台58の切欠き62と同様な切欠き83が形成されている。また、梁81の側面には、柱接合金物80の取付孔33、33と連通する貫通孔86、86を予め穿設してある(図10)。
【0081】
この柱接合金物80は、前記実施例2と同様に、コンクリート製の基礎50内に下部2が埋設され、柱53が柱接合金物80に固定される。梁接合位置で、梁81の当接面84を柱53の側面55に当てると共に切り欠き83に柱接合金物80を嵌挿する。同時に梁81の下面82を受金物76の当接板77に載置して、当接板77の透孔から釘類を打ち、仮止めした後、連通している貫通孔86、取付孔33にボルトを挿通してナットを緊結して、梁81を柱接合金物80に固定し、柱53と梁81とを一体に接合する(図10)。また、ボルト・ナットでの固定に代えて、木材との馴染みや頭部の突出を考慮して、ピン類を使用することもできる。
【0082】
【実施例4】
図12〜図16に基づきこの発明の他の柱接合金物30の実施例を説明する。
【0083】
(1) 前記実施例1において、補強リブ32に、矩形の開口22、22を、形成したが、補強リブ32の下部2の中央部及び下部に亘って、補強リブ32の上縁32aから長さLだけ切り欠いて、開口22を形成して、柱接合金物30を形成することもできる(図12(b)(c))。この場合、補強リブ32の下部2の上端部に横長円状の開口22を形成することもできる。また、フランジ部32の係止切欠き15は、使用する基礎用の横鉄筋が係止できるように、横鉄筋の断面形状に沿った円弧状の底部を有し、口縁部は鉄筋が挿入しやすいように、拡げてある(図12(b))。
【0084】
この柱接合金物30の製造も、実施例1と同様に、所定形状の板材1をプレスにより形成することが望ましい(図13、図12(a))。
【0085】
(2) また、上記(1)の柱接合金物30において、更に、フランジ部31の下部2の中央部及び下部に亘って、フランジ部31の端縁(板材1の左右両側縁5、6)から長さLだけ切り欠いて、開口21を形成して、柱接合金物30を形成することもできる(図14(b)(c))。この柱接合金物30の製造も、実施例1と同様に、所定形状の板材1をプレスにより形成することが望ましい(図15、図14(a))。
【0086】
(3) 上記柱接合金物48は、前記実施例2、3と柱接合金物30同様に、下部2をコンクリート製の基礎50内に埋設し、上部3を柱55の側面55に接合して、コンクリート製の基礎50と柱55の接合に使用する(図示していない)。
【0087】
(4) また、土台58の中間部をコンクリート製の基礎50に接合するために、補助接合金物88を使用することもできる(図16)。補助接合金物88は、板状の基材89の上端部に、上端部に螺糸部92を形成した鋼棒91を溶接固定して構成する。基材89は、柱接合金物48のフランジ部31の下部2と略同一形状で、フランジ部31の係止切欠き15に対応させた係止切欠き90、90を形成してある。基材の上端部に先端部に螺糸を形成した鋼棒の基端部を固着する(図5(a))。また、基材89の中間部に、透孔94を穿設した切り起こし片93、93を形成してある(図16(a))。
【0088】
この補助接合金物88は、アンカーボルトと同様に使用する。即ち、基材89をコンクリート製の基礎50内に埋設して、鋼棒91を土台58に貫通させて、螺糸部92にナットを螺合して、基礎50と土台58との接合に使用する(図示していない)。この際、略水平に起こした切り起こし片93の透孔94、94に縦方向の鉄筋95を挿通し(図16(c))、係止切欠き90、90に基礎50の横方向の鉄筋が嵌挿係止される(図示していない)。
【0089】
【実施例5】
図17〜図22に基づきこの発明の実施例を説明する。
【0090】
[A] 柱接合金物30Bの構成この発明の柱接合金物30Bは、実施例1の柱接合金物30Bと基本的構成は同じで、フランジ部31の上部3に設置用治具を固定するための保持切欠き18、18を形成し、フランジ部31の下部2を上部3より巾を狭く形成した点に特徴を有する。
【0091】
[A−1] 板材1の構成
【0092】
(1) 縦長長方形の板材(例えば、厚さ2.3mmの亜鉛鋼板)1で、コンクリート製の基礎50内に埋設される予定部分を下部2とし、基礎50の上方に突出する予定の部分を上部3とし、その境界を横中心線4とする。即ち、前記横中心線4がコンクリート製の基礎50の上面51に位置する。
【0093】
前記板材1の左右両側縁5、6から所定巾D01(D01=35mm程度)の部分をフランジ予定部7、8とし、左右両側縁5、6から巾D01の位置の縦線(フランジ予定部7、8の側縁)を夫々、第一折り線11、第二折り線12とする。
【0094】
前記板材1の左右両側縁5、6からの中央を縦中心線10とし、該縦中心線10の両側で、第一折り線11又は第二折り線12の内側を、夫々補強リブ予定部13、14とする。縦中心線10と第一折り線11又は第二折り線12との距離、即ち補強リブ予定部13、14の巾をD(D=50〜55mm程度)とする。
【0095】
また、前記フランジ予定部7、8の下部2は、左右両側縁5、6から巾D00(D00=10mm程度)だけ切欠き、巾D02としてある。従って、横中心線部分の両端部で、段差29、29が形成されている。
【0096】
また、上部3(高さH)において、前記補強リブ予定部13、14の部分が、横中心線4からの高さHとなるように、「H−H」だけ切り欠いてある。
【0097】
(2) 板材1の下部2で、一方のフランジ予定部7の上下に、コンクリート製の基礎50の横鉄筋を通過して係止できる係止切欠き(係止部)15、15を形成する。また、他方のフランジ予定部8に、フランジ予定部7の係止切欠き15、15と上下位置を違えて、同様の係止切欠き(係止部)15、15を形成する。
【0098】
前記係止切欠き15は、板材1の側縁5、6から両折り線11、12に向けて、横方向に矩形に形成される切欠き本体16と、切欠き本体16の先端部に下方に向けた半円状の係止部17とから構成されている。
【0099】
また、板材1の下部2において、前記フランジ予定部7、8で、係止切欠き15、15を形成した位置以外の部分に、定着用透孔19、19を形成する。前記定着用透孔19は、小円を穿設し、続いて板材1の裏面1bから表面1aに向けて、小円の廻りに大円に打ち抜き、筒状部20が形成して構成される(バーリング加工)。前記定着用透孔19の筒状部20の先端部は、鋸刃のように(ぎざぎざに)形成される(図17(a)参照)。
【0100】
(3) また、板材1の下部2であって、前記補強リブ予定部7、8で、第一第二折り線11、12の近傍に、円形の透孔23、23を穿設する。前記透孔23は、下部2の下側に、前記縦中心線10を挟んで対称に形成されている。また、両フランジ予定部7、8の横中心線4の近傍と、中央部から上部にかけて柱53と固定するための透孔25、25を形成する。
【0101】
また、前記フランジ予定部7、8の左右側縁に、横中心線4から距離Hの位置及び距離Hの位置に、縦中心線10に向けて、半長円状の保持切欠き18を夫々形成する。前記保持切欠き18は、設置用治具に仮止めする為に使用する。
【0102】
また、補強リブ予定部13、14の上部3で、下側に土台固定用のボルトを挿通する透孔26を穿設する。前記透孔26は、土台を使用しない場合には、前記実施例1の筋交い固定用のボルトを挿通する透孔28として使用することもできる。
【0103】
(4) 以上のような形状の板材1を、プレス加工で一体に形成する(図22)。
【0104】
[A−2] 柱接合金物30Bの製造(板材1の加工)
【0105】
(1) 前記板材1を折り線11、12で、フランジ予定部7、8を表面1a側に折り(裏面1b側に凸となるように折り)、フランジ予定部2、8と補強リブ予定部13、14とが直角となるように、屈曲加工する(図3(c)参照)。加工後、フランジ予定部7、8は略平行に形成される。
【0106】
(2) 続いて、前記板材1を縦中心線10で、表面1a側に凸となるように折り、両補強リブ予定部13、14がV字状に、板材1全体が略M字状(逆W字状)に形成される(図3(d)参照)。
【0107】
(3) 続いて、両補強リブ予定部13、14が重なるように押圧する。結果、両フランジ予定部7、8が、平板状に形成され、両フランジ予定部7、8からフランジ部30を構成する。また、重なった両補強リブ予定部13、14から補強リブ32を構成する。以上で、フランジ部31と補強リブ32とが直角に配置される断面T字状の柱接合金物30Bを構成する(図17(a)(b))。
【0108】
前記において、下部2がコンクリート製の基礎内に埋設され、上部3が基礎の上面から突出するように使用される。フランジ部31の上部が柱の側面と当接する。補強リブ32が、筋交い63を固定する部材として使用することができる。
【0109】
また、前記において、フランジ部31は、上部が巾2×D01、下部が2×D02で形成され、補強リブ32のフランジ部31からの距離はD01で形成される。
【0110】
[B] 設置用治具96
【0111】
次に、この発明の設置用治具96について説明する。
【0112】
使用する柱と同一断面で、一隅部を斜めに面取り100をしてなる基体97の、面取りをしていない側面(金具取付面)98、98に、凹入部101を形成し、該凹入部101に柱接合金物取付用の固定板102を嵌挿固定して、側面98と固定板102の表面とを面一に形成する。前記固定板102は、主に金属製で、4つのねじ孔103、103が長方形の頂点状に配置して形成されている。ねじ孔103、103は、柱接合金物30Bの保持切欠き18、18の巾Dに対応してDで形成され、上下間隔H(H=H−H)で形成されている。また、前記基体97の高さは、柱接合金物30Bを、安定して保持できるようにできるだけ高い高さで、かつ軽量化のために、できるだけ低い方が望ましい。
【0113】
また、前記基体97の他の側面(面取り100を形成した側)99、99に、型枠45のストッパー111に載置する為のブロック状の係止突起104が、柱接合用金物の横中心線4(基礎50の上面51)から係止突起104の下面105までの距離Hで突設されている(図18(b)(c))。前記側面99、99で、係止突起104の上方に、係止突起104と同一形状のブロック状の案内突起107が突設されている。前記距離Hは、構築予定の基礎50の上面51から設置予定のストッパー111の上面112までの距離である。
【0114】
前記係止突起104及び案内突起107の巾Dは、係止突起104及び案内突起107の端面106、108が基礎用の型枠45の側板46の内面46aに当接した際に、柱接合金物30Bの補強リブ32と基礎用の型枠45の内面46aとの距離Dが、予め設定した大きさになるように形成することが望ましい(図1818(a))。
【0115】
以上のようにして、設置用治具96を形成する(図18)。
【0116】
[C] 基礎と柱との接合構造
【0117】
(1) 設置用治具96の固定板102に柱接合金物30Bのフランジ部31を当接し、保持切欠き18、18とねじ孔103、103とを合わせて、蝶ボルト110をねじ孔103に螺合緊結して、柱接合金物30Bを設置用治具96に取付けする(図19(a))。この際、基体97の中心線(即ち、柱の中心線)97a、97aに、柱接合金物30Bの補強リブ32の位置が一致するように取付けられる(図18(a))。
【0118】
(2) 実施例2と同様に、地面を均し、捨てコンクリートが打たれた基礎構築予定位置で、捨てコンクリート上に、所定の墨出しをする。また、墨出しは、一般的には構築予定のコンクリート製の基礎50(布基礎)のセンターラインから振り分けて型枠のラインを打つ。
【0119】
続いて、捨てコンクリート上に、墨出し位置に合わせて、型枠の外側の側板46を組み立てる。また、この実施例では、600mmの高さの鋼製型枠を採用するが、構築予定の基礎50に応じて、高さ、材質は適宜選択して採用する。また、既製の鋼製型枠の上面に、補助型枠を適宜継ぎ足して使用しても同様の手順で本発明を適用できる(図示していない)。
【0120】
(3) レーザー光線のレベラーで、側板46の内面に、構築予定の基礎50の上面51の位置に合わせて位置だしし、これを結んで、上面51のラインを引く。続いて、上面51のラインの上方に高さH(ここでは、H=50mmとする。)の位置にラインを引く。
【0121】
次に、側板46の内面46aに、木片からなるストッパー111を固定する。この際、高さHのラインに、ストッパー111の上面112を合わせる(図19(a))。ストッパー111の固定は、例えば、側板46の外面46b側からフックねじをストッパー111に向けてねじ込んで固定する。この際、側板46には予めフックねじが通過できる透孔を穿設しておくことが望ましい(図示していない)。
【0122】
(4) 基礎用の鉄筋を通常のようにして、配筋し、型枠の内側の側板を組み立てる(図示していない)。
【0123】
(5) 続いて、コーナー部の型枠45内に柱接合金物30B、30Bを取り付けた設置用治具96を挿入し、設置用治具96の係止突起104、104を、ストッパー111、111の上面112に載置すれば、柱接合金物30B、30Bは、型枠45内の所定高さに設置される(図19(b))。
【0124】
この際、柱接合金物30Bの下部2は、コーナー用の鉄筋の間に挿入され、また下部2の係止切欠き15、15内に基礎用鉄筋を挿通することもできる。また、柱接合金物30B以外の土台固定用の金物やアンカーボルト等を省略することができるので、コーナー用鉄筋間に、柱接合金物30Bのみ挿入され、型枠内で各部材が干渉することなく、鉄筋と柱接合金物30Bとを容易に納めることができる。
【0125】
(6) 続いて、設置用治具96の中心線97a、97aの位置を、構築予定の柱の位置に合わせる。即ち、柱接合金物30Bの補強リブ32の位置を、予め墨出しした構築予定の柱の位置に合わせる。
【0126】
位置合わせが完了したならば、側板46の外面46b側から、フックねじ等を案内突起107に向けてねじ込み、側板46と案内突起107を固定する。尚、この際、側板46の内面46aと案内突起107の端面108との間に隙間が生じる場合には適宜スペーサー類を介装する(図示していない)。また、この場合にも、側板46には予めフックねじが通過できる透孔を穿設しておくことが望ましい(図示していない)。
【0127】
(7) 次に、コーナー用の型枠45その他の型枠内にコンクリートを流し込む。この際、コーナー部では柱接合金物30の位置がずれないように、コンクリートの打設は、何回かに分けて、あるいは静かに行うことが望ましい。
【0128】
(8) コンクリートが固化発現後、蝶ボルト110、110を取り外し、設置用治具96を柱接合金物30B、30Bから取り外し(図20(b))、ストッパー111、型枠45及び他の型枠などを取り除くと、コンクリート製の基礎50が構築される。この際、基礎50の上面51から、柱接合金物30、30の上部3が突出する(図4参照)。
【0129】
前記において、基礎50の上面51の外周側に水切り52を形成する(図20(b)、図21)。水切り52は、基礎50の上面51に雨水が溜まり難くして、柱や土台が雨水を吸い上げ難くしたものである。基礎用型枠の外側の側板46の内面46aで、構築予定位置に、予め棒状のマグネットを取り付けておき、コンクリートを打設すれば形成できる(図示していない)。また、棒状マグネットに代え、鋼棒をマグネット又は他の手段で固定し、あるいは同様の形状の木材や樹脂材を使用することもできる。
【0130】
(9) 続いて、実施例2と同様に、使用する柱53の下面54及び側面55の下端部に銅板56を巻いて、その柱53の下端部(柱脚)を、(土台を介せず)基礎50の上面51に直接載置する(図5参照、図21)。この際、柱53の側面55と柱接合金物30のフランジ部31とが当接し、フランジ部31の透孔25、25からスクリューボルトを打ち込み、柱接合金物30と柱53とを接合する(図5参照)。
【0131】
その他、土台の接合、筋交いの接合については、実施例2と同様である。
【0132】
[D] 他の実施例
【0133】
(1) 前記実施例の設置方法において、ストッパー111、案内突起107と側板46とをフックねじで固定したが、他のねじ類や釘類、更には通常使用される他の手段で固定することもできる(図示していない)。また、ストッパー111を木片から構成したが、ブロック状の磁石から構成することもでき、この場合には、他の固定手段を使用することなく、ストッパー111を鋼製の側板46には、取付け保持することもできる。
【0134】
また、前記実施例の設置方法において、設置用治具96を使用したが、実施例2と同様に、取付治具34などを使用することもできる(図示していない)。また、柱接合金物30Bを使用したが、前記実施例1、3の柱接合金物30、30A、48、80などを使用して、同様の設置方法で、基礎と柱との柱接合金物構造を構成することもできる(図示していない)。
【0135】
(2) 前記実施例の柱接合金物30Bにおいて、保持切欠き18に替えて、透孔を穿設することもできる(図示していない)。また、その他の柱接合金物の他の実施例は、前記実施例1、3、4と同様である。
【0136】
また、前記柱接合金物30Bにおいて、フランジ部31の下部2を上部3より巾を狭く形成したのは、フランジ部31の下部2の巾2×D02が所定のコンクリートのかぶり厚を確保できるようにできるだけ小さくした為である。従って、本実施例のように亜鉛鋼板からなる板材1を使用した場合には、錆の生じるおそれが少ないので、過度のかぶり厚は不要であり、フランジ部31の下部2の巾を、上部と同一とすることもできるこの場合には、段差29、29が省略され、実施例1の柱接合金物30Bのような形状となる(図1〜図3)。
【0137】
(3) 前記実施例の設置用治具96において、案内突起107の端面108が型枠45の側板46の内面46aに当接できれば、係止突起104は巾Dより短く形成し、型枠45の内面46aに当接できないような形状に形成することもできる(図示していない)。
【0138】
また、前記実施例の設置用治具96において、型枠45のブロック状のストッパー111と、これに載置するブロック状の係止突起104とを組み合わせて、設置用治具96を所定位置に保持したが、設置用治具96をコンクリートの打設から固化発現まで所定位置に保持できれば、ストッパー111及び係止突起104の形状は任意である。
【0139】
また、前記設置用治具96において、案内突起107はブロック状としたが、型枠45の側板46の内面46aに当接できれば、他の形状構造とすることもできる(図示していない)。
【0140】
また、前記設置用治具96において、基体97の一隅部に面取り100をしたので、型枠45の隅部の配筋などが面取り部分100から目視できるので、好ましいが、面取り100を形成しないこともできる(図示していない)。
【0141】
また、前記設置用治具96において、固定板102を金属製としたが、樹脂製や硬度の高い木製などで形成することもできる。また、固定板102を使用せずに、基体97の側面に直接に、ねじ孔103を形成することもできる。
【0142】
また、前記設置用治具96において、蝶ボルト110を使用して柱接合金物30Bを取り付けたが、他のボルト類を使用することもできる(図示していない)。更に、各種ピン類を使用することもでき、この場合にはねじ孔103に替えて、ピン用の孔を形成する(図示していない)。
【0143】
【実施例6】
図23〜図27に基づきこの発明の実施例を説明する。
【0144】
[A] 柱接合金物30の構成この発明の柱接合金物30は、実施例1〜5の柱接合金物30と基本的構成は同じで、実施例5の下部2の形状を簡素化し、土台58を受ける受金具76を取り付ける孔75、75a、75bを穿設した点等に特徴を有する。
【0145】
[A−1] 板材1の構成
【0146】
(1) 縦長長方形の板材(例えば、厚さ2.3mmの亜鉛鋼板)1で、コンクリート製の基礎50内に埋設される予定部分を下部2とし、基礎50の上方に突出する予定の部分を上部3とし、その境界を横中心線4とする。即ち、前記横中心線4がコンクリート製の基礎50の上面51に位置する。
【0147】
前記板材1の左右両側縁5、6から所定巾D(D=35mm程度)の部分をフランジ予定部7、8とし、左右両側縁5、6から巾Dの位置の縦線(フランジ予定部7、8の側縁)を夫々、第一折り線11、第二折り線12とする。
【0148】
前記板材1の左右両側縁5、6からの中央を縦中心線10とし、該縦中心線10の両側で、第一折り線11又は第二折り線12の内側を、夫々補強リブ予定部13、14とする。縦中心線10と第一折り線11又は第二折り線12との距離、即ち補強リブ予定部13、14の巾をD(D=55mm程度)とする。
【0149】
(2) 前記板材1で、左右両側縁5、6と横中心線4との交点位置に、略V字状の切欠き9、9を夫々形成する。切欠き9は、一縁が水平で横中心線4上にあり、他縁が上に向けて拡がるように斜めに形成されている。
【0150】
板材1の下部2の下側及び上側で、幅Lだけフランジ予定部7、8を除去して、開口21、21を形成する。開口21の底が第一折り線11、第二折り線12に一致している。前記開口21は、コンクリート製の基礎を構築する際に、配置される鉄筋を挿通するスペースである。
【0151】
また、板材1の下部2において、前記フランジ予定部7、8で、開口21、21に挟まれた部分に、係止切欠き15、15を形成した位置以外の部分に、定着用透孔19、19を形成する。前記定着用透孔19は、小円を穿設し、続いて板材1の裏面1bから表面1aに向けて、小円の廻りに大円に打ち抜き、筒状部20が形成して構成される(バーリング加工)。前記定着用透孔19の筒状部20の先端部は、鋸刃のように(ぎざぎざに)形成される(図23(a)(c)参照)。
【0152】
また、板材1の下部2であって、前記補強リブ予定部13、14で、第一第二折り線11、12の近傍に、円形の透孔23、23を穿設する。前記透孔23は、下部2の下側に、前記縦中心線10を挟んで対称に、2対形成されている。また、上下の透孔23、23の下側であって、上下の透孔23、23の中心線に沿って、小孔23a、23aを夫々穿設する。
【0153】
(3) また、前記フランジ予定部7、8の上部3で左右側縁に、横中心線4から距離Hの位置及び距離Hの位置に、縦中心線10に向けて、半長円状の保持切欠き18を夫々形成する。前記保持切欠き18は、設置用治具に仮止めする為に使用し、上下の切欠き18、18は所定の距離(H−H)で形成され、この距離に、実施例5の設置用治具96のねじ孔103、103の上下間隔H(図18(b)参照)を一致させる(図18(b))。
【0154】
また、前記フランジ予定部7、8の上部3で、横中心線4から距離H(例えば45mm)の位置に、左右両側縁5、6から横長の長方形の切欠き75a、75aを夫々形成すると共に、第一折り線11、第二折り線12から、外側に向けて、同一幅の横長長方形の透孔75b、75bを夫々穿設する。
【0155】
また、前記補強リブ予定部13、14の上部3で、横中心線4から距離Hの位置に、縦中心線10を挟んで対称に、切欠き等75a、75bと同一幅の横長長方形の透孔75、75を穿設する。切欠き75a、透孔75b、75は、土台の下面を受ける受金物76を取付けるために形成する。
【0156】
また、前記フランジ予定部7、8の上部3で、切欠き75a、透孔75b、75の上縁から距離H(Hは使用する土台の高さ。例えば105mm)の位置に(即ち、横中心線4から距離H+Hの位置に)、横長長方形の透孔74、74を夫々穿設する。透孔74は、土台の上面に角釘を打ち込む為に設ける。
【0157】
また、両フランジ予定部7、8で、切欠き75a等の位置の上方から上端にかけてほぼ均等で、柱53と固定するための透孔25、25を形成する。前記透孔25、25は、縦中心線10に対して、対称に形成される。また、透孔25、25は、柱に取り付ける際に、ビス類が干渉しないように、千鳥状に配置する。
【0158】
また、補強リブ予定部13、14の上部3で、上側に、筋かいを固定するための透孔27、27を穿設する。透孔27、27は、縦中心線10に対して対称に形成される。
【0159】
また、補強リブ予定部13、14の上部3で、下側に土台固定用のピン等を挿通する透孔26を穿設する。
【0160】
(4) 以上のような形状の板材1を、プレス加工で一体に形成する(図24)。
【0161】
[A−2] 柱接合金物30の製造(板材1の加工)
【0162】
(1) 前記板材1を折り線11、12で、フランジ予定部7、8を表面1a側に折り(裏面1b側に凸となるように折り)、フランジ予定部2、8と補強リブ予定部13、14とが直角となるように、屈曲加工する(図3(c)参照)。加工後、フランジ予定部7、8は略平行に形成される。
【0163】
(2) 続いて、前記板材1を縦中心線10で、表面1a側に凸となるように折り、両補強リブ予定部13、14がV字状に、板材1全体が略M字状(逆W字状)に形成される(図3(d)参照)。
【0164】
(3) 続いて、両補強リブ予定部13、14が重なるように押圧する。結果、両フランジ予定部7、8が、平板状に形成され、両フランジ予定部7、8からフランジ部30を構成する。また、重なった両補強リブ予定部13、14から補強リブ32を構成する。以上で、フランジ部31と補強リブ32とが直角に配置される断面T字状の柱接合金物30を構成する(図23(a)(b)(c))。
【0165】
前記において、下部2がコンクリート製の基礎50内に埋設され、上部3が基礎の上面から突出するように使用される。フランジ部31の上部が柱の側面と当接する。補強リブ32が、筋交い63を固定する部材として使用することができる。
【0166】
[B] 受金物の構成柱接合用金物のフランジ31の幅と同一の幅D(=D×2)の板材の一縁に、ウエブ32を嵌挿し、ウエブ32の透孔75により形成された切欠き溝75を係止できる切り込溝79を形成する。板材の一縁に、フランジ31の切欠き75a、75aに挿入できる突起87、87を、フランジ31の切欠き75b、75bに挿入できる突起87a、87aを形成する。また、フランジ31の切欠き75aと透孔75bとの間の残余部分75cを嵌挿できる長方形状の凹部87b、87bを形成する。
【0167】
また、板材の他縁側に、土台固定用のビス類を打つ込むための透孔57、57を穿設して、土台の受金物76を構成する(図25)。
【0168】
[C] 基礎と柱との接合構造
【0169】
(1) 実施例5と同様に設置用治具96を構成する(図18参照)。設置用治具96の固定板102に柱接合金物30のフランジ部31を当接し、保持切欠き18、18とねじ孔103、103とを合わせて、蝶ボルト110をねじ孔103に螺合緊結して、柱接合金物30を設置用治具96に取付けする(図27(a)(b))。この際、基体97の中心線(即ち、柱の中心線)97a、97aに、柱接合金物30の補強リブ32の位置が一致するように取付けられる(図27(a))。
【0170】
(2) 実施例2と同様に、地面を均し、捨てコンクリートが打たれた基礎構築予定位置で、捨てコンクリート上に、所定の墨出しをする。また、墨出しは、一般的には構築予定のコンクリート製の基礎50(布基礎)のセンターラインから振り分けて型枠のラインを打つ。
【0171】
続いて、捨てコンクリート上に、墨出し位置に合わせて、型枠の外側の側板46を組み立てる。また、この実施例では、600mmの高さの鋼製型枠を採用するが、構築予定の基礎50に応じて、高さ、材質は適宜選択して採用する。また、既製の鋼製型枠の上面に、補助型枠を適宜継ぎ足して使用しても同様の手順で本発明を適用できる(図示していない)。
【0172】
(3) レーザー光線のレベラーで、側板46の内面に、構築予定の基礎50の上面51の位置に合わせて位置だしし、これを結んで、上面51のラインを引く。続いて、上面51のラインの上方に高さH(ここでは、H=50mmとする。)の位置にラインを引く。
【0173】
次に、側板46の内面46aに、木片からなるストッパー111を固定する。この際、高さHのラインに、ストッパー111の上面112を合わせる(図19(a)参照)。ストッパー111の固定は、例えば、側板46の外面46b側からフックねじをストッパー111に向けてねじ込んで固定する。この際、側板46には予めフックねじが通過できる透孔を穿設しておくことが望ましい(図示していない)。
【0174】
(4) 基礎用の鉄筋を通常のようにして、配筋し、型枠の内側の側板を組み立てる(図示していない)。
【0175】
(5) 続いて、コーナー部の型枠45内に柱接合金物30、30を取り付けた設置用治具96を挿入し、設置用治具96の係止突起104、104を、ストッパー111、111の上面112に載置すれば、柱接合金物30、30は、型枠45内の所定高さに設置される(図19(b)参照)。
【0176】
この際、柱接合金物30の下部2は、コーナー用の鉄筋の間に挿入され、また下部2の係止切欠き15、15内に基礎用鉄筋を挿通することもできる。また、柱接合金物30以外の土台固定用の金物やアンカーボルト等を省略することができるので、コーナー用鉄筋間に、柱接合金物30のみ挿入され、型枠内で各部材が干渉することなく、鉄筋と柱接合金物30とを容易に納めることができる。
【0177】
(6) 続いて、設置用治具96の中心線97a、97aの位置を、構築予定の柱の位置に合わせる。即ち、柱接合金物30の補強リブ32の位置を、予め墨出しした構築予定の柱の位置に合わせる。
【0178】
位置合わせが完了したならば、側板46の外面46b側から、フックねじ等を案内突起107に向けてねじ込み、側板46と案内突起107を固定する。尚、この際、側板46の内面46aと案内突起107の端面108との間に隙間が生じる場合には適宜スペーサー類を介装する(図示していない)。また、この場合にも、側板46には予めフックねじが通過できる透孔を穿設しておくことが望ましい(図示していない)。
【0179】
(7) 次に、コーナー用の型枠45その他の型枠内にコンクリートを流し込む。この際、コーナー部では柱接合金物30の位置がずれないように、コンクリートの打設は、何回かに分けて、あるいは静かに行うことが望ましい。
【0180】
(8) コンクリートが固化発現後、蝶ボルト110、110を取り外し、設置用治具96を柱接合金物30、30から取り外し(図20(b)参照)、ストッパー111、型枠45及び他の型枠などを取り除くと、コンクリート製の基礎50が構築される。この際、基礎50の上面51から、柱接合金物30、30の上部3が突出する(図4参照)。
【0181】
前記において、基礎50の上面51の外周側に水切り52を形成する(図20(b)参照、図21参照)。水切り52は、基礎50の上面51に雨水が溜まり難くして、柱や土台が雨水を吸い上げ難くしたものである。基礎用型枠の外側の側板46の内面46aで、構築予定位置に、予め棒状のマグネットを取り付けておき、コンクリートを打設すれば形成できる(図示していない)。また、棒状マグネットに代え、鋼棒をマグネット又は他の手段で固定し、あるいは同様の形状の木材や樹脂材を使用することもできる。
【0182】
(9) 続いて、実施例2と同様に、使用する柱53の下面54及び側面55の下端部に銅板56を巻いて、その柱53の下端部(柱脚)を、(土台を介せず)基礎50の上面51に直接載置する(図5参照、図21参照)。この際、柱53の側面55と柱接合金物30のフランジ部31とが当接し、フランジ部31の透孔25、25からビス(又はスクリューボルト)を打ち込み、柱接合金物30と柱53とを接合する(図5参照)。
【0183】
(10) 続いて、水平に配置した受金物76の先端部を、柱接合金物30に近付け(図25)、受金物76の切込み溝79に補強リブ32を挿入し、受金物76の突起87、87aを、柱接合金物30の切込み75a、透孔75bに夫々挿入する。
【0184】
受金物76の突起87、87aが柱53の側面55に当接した状態で、受金物76の基端をハンマー類で叩き、受金物76の突起87、87aを柱53内に打ち付ける。この際、受金物76の突起87、87aは先端が凸のテーパー状に形成されてるため、柱接合金物30の切込み75a、透孔75bの縁に案内され、容易に正しい位置で柱53に打ち込まれる。
【0185】
受金物76が打ち込まれることにより、柱接合金物30の残余部分75cは、受金物76の凹部87bに挿入され、受金物76の切込み溝79の底79aは、柱接合金物30の補強リブ32の切込み溝75に係止して、受金物76は、柱接合金物30と一体に柱53に固定される。
【0186】
(11) このようにして、隣り合う柱53の側面55、55に夫々柱接合金物30、30が固定され、各柱接合金物30(柱53の側面55)に受金物76を固定した構造とする(図28(a)(b))。また、基礎50の隅部でも同様にの構造とする(図28(c))。この場合、隅部の柱53では、隣り合う側面55、55に夫々柱接合金物30のフランジ31が固定されるが、この場合、フランジ31に形成された透孔25、25は千鳥状に配置されているので、両柱接合金物30、30で、透孔25を挿通して柱に打ち込まれたビス類が干渉するおそれがない。
【0187】
続いて、柱53、53間に、切欠き62を形成した土台58、58(図5参照)を架設し、土台58の両端部の下面59a、59aを受金物76上に載置する。このとき、土台58の切欠き62内に柱接合金物30の補強リブ42が嵌挿される(図6参照)。
【0188】
続いて、土台に穿設した貫通孔61(図5参照)からピン(図示していない)を打ち込み、柱接合金物30の補強リブ32の透孔26を貫通させると共に、柱接合金物30の透孔74に、角釘又は平釘(図示していない)の一端を挿入して柱53の側面55に打ち込み、角釘の他端を土台58の上面59に打ち込み、柱接合金物30を介して、コンクリート製の基礎50、柱53、土台58が一体に接合される(図28(a)(b))。この際、ピンに加えて釘類を併用することにより、柱接合金物30の引き抜き耐力を増加させることができるので、両者を使うことが望ましいが、ピン又は釘類のいずれか一方でも可能である。また、土台58の下面59aと、基礎50の上面51とに、高さHの間隙が形成される(図28(a))。
【0189】
(12) 続いて、筋かい63の下端部を補強リブ32に沿わせ、補強リブ32の透孔27、27から筋かい63に向けてビスを打ち込み、筋かい63を、柱接合金物30を介して、コンクリート製の基礎50、柱53、土台58と一体に接合する(図28(a))。
【0190】
[D] 他の実施例
【0191】
(1) 前記実施例において、筋かい63を固定しない箇所に使用する柱接合金物は、フランジ31、補強リブ32ともに、上部3を使用する土台58の上面59に合わせて、短く形成した柱接合金物30Aを使用することもできる(図26(a)(b))。この場合、柱接合金物30Aの製造に使用する板材1の形状も上部3を対応させて短く形成するが(図示していない)、設置方法(設置用治具96への取付け)等は同様である。
【0192】
(2) また、前記実施例において、コンクリート製の基礎50の配筋に支障がなければ、開口21、透孔23、23aは省略することもできる(図示していない)。
【0193】
(3) その他、設置用治具96の他の実施例、柱接合金物の設置方法の他の実施例等は、実施例5と同様である。
【0194】
【発明の効果】
この発明は、下部に基礎用の横鉄筋の係止部を形成し、上部に柱及び筋交いを固定できる柱接合金物を構成したので、柱接合金物をコンクリート製の基礎内に埋設すれば、柱と筋交いをコンクリート製の基礎に構造的に一体に接合することができる効果がある。
【0195】
また、柱にフランジ部の一面に補強リブを一体に連設して平面略T字状に形成して柱接合金物を構成した場合には、フランジ部を柱に添設固定して、基礎と柱とを強固に接合できる効果がある。また、この場合、補強リブを筋交いの固定用部材として活用できる効果がある。
【0196】
従って、とりわけコンクリート製の基礎のコーナー部分で、柱接合金物の下部を埋設しておけば、基礎用の鉄筋類と上部構造である柱とを接合する柱接合金物とが干渉することなく、夫々必要なコンクリートとの付着かぶり厚を確保して、容易に納めることができる。
【0197】
また、柱の下面を直接にコンクリート製の基礎の上面に接合できるので、柱脚を固定し、荷重を負担する構造物としての土台の機能を軽減するので、土台の断面を小さくしあるいは弱い材質から土台を構成することもできる。更に、壁や床を構築しない部分では、土台自体を省略することもできる。従って、従来高強度の構造用木材を要していた土台を省略して、間伐材や積層材などの材料を使用した土台とすることができるので、資源の有効活用を実現できる効果がある。
【0198】
また、板材が2枚重ねで補強リブを構成できるので、板材の厚さに比して、構造的により強い柱接合金物を構成できる効果がある。また、予め透孔等の加工して防錆処理を施した板材を使用して、プレス加工をすることにより製造できるので、製品完了後の防錆処理を不要にし、製造コストを下げることできる効果があ
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の接合金物で、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は(b)と対称な実施例の正面図である。
【図2】同じく他の実施例で、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は(b)と対称な実施例の正面図である。
【図3】(a)は、この発明の柱接合金物を製造する為の板材の正面図、(b)は平面図、(c)(d)は製造途中の平面図、(e)は完成した柱接合金物の平面図である。
【図4】この発明の実施例で、柱接合金物を基礎に埋設した状態の斜視図である。
【図5】この発明の実施例で、柱接合金物に柱を接合した状態の斜視図である。
【図6】この発明の実施例で、柱接合金物に土台を接合した状態の斜視図である。
【図7】この発明の柱接合構造の実施例の平面図である。
【図8】この発明の柱接続金物に土台を浮かせて接合した実施例で、(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図9】この発明の柱接続金物の他の実施例で、(a)は下側を省略した組立図、(b)は下側を省略した完成図を表す。
【図10】この発明の実施例3で、柱接続金物に梁の受金具を設けた実施例の一部を省略した斜視図である。
【図11】この発明の実施例2で、(a)は柱接合金物の保持方法を表す平面図、(b)は(a)のA−A線における断面図である。
【図12】この発明の実施例4の柱接合金物で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図13】同じく実施例4で、図12の柱接合金物を製造する為の板材の正面図である。
【図14】同じく実施例4の他の柱接合金物で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図15】同じく実施例4で、図14の柱接合金物を製造する為の板材の正面図である。
【図16】同じく実施例4で、柱と基礎との接合構造に使用する補助金物で、(a)は使用前の正面図、(b)は使用中の正面図、(c)は使用中の側面図である。
【図17】この発明の実施例5の接合金物で(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図18】同じく実施例5の設置用治具で(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は左側面図である。
【図19】同じく実施例5の設置方法を説明する正面図で、(a)は接合金物を配置前、(b)は設置後を表す。
【図20】同じく実施例5の設置方法を説明する平面図で、(a)は柱接合金物を配置後の状態、(b)はコンクリート打設後に設置用治具を除去した状態を夫々表す。
【図21】同じく基礎を構築した後、柱を接合した後(基礎と柱との接合構造)を表す平面図である。
【図22】実施例5の柱接合金物を製造する為の板材の正面図である。
【図23】この発明の実施例6の柱接合金物で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。
【図24】実施例6の柱接合金物を製造する為の板材の正面図である。
【図25】この発明の実施例6の基礎と柱との接合構造で、受金物の取付けを表す平面図である。
【図26】この発明の実施例6の他の柱接合金物で、(a)は正面図、(b)は左側面図である。
【図27】この発明の実施例6の柱接合金物の設置方法を説明する図で、設置用治具に柱接合金物を取り付けた状態で、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図28】この発明の実施例6の基礎と柱との接合構造で、(a)は受金物を使用した基礎と柱との接合構造の一部を省略した正面図、(b)は平面図、(c)は他の接合構造の平面図である。
【符号の説明】
1 板材
2 下部
3 上部
4 横中心線
5 左側縁
6 右側縁
7 フランジ予定部
8 フランジ予定部
10 縦中心線
11 第一折れ線
12 第二折れ線
13 補強リブ予定部
14 補強リブ予定部
15 係止切欠き
18 保持切欠き
19 定着用透孔
22 開口
23 透孔
24 大孔
25 透孔(柱固定用)
26 透孔(土台固定用)
27 透孔(筋交い固定用)
28 透孔(筋交い固定用)
30 柱接合金物
31 フランジ部
32 補強リブ
33 取付孔(梁用)
34 取付治具
34 基体(取付治具)
39 アッタッチメント(取付治具)
44 挟持具(シャコマン)
45 コーナー用の型枠
48 柱接合金物
50 コンクリート製の基礎
51 基礎の上面
53 柱
54 柱の下面
55 柱の側面
58 土台
59 土台の上面
63 筋交い
76 受金物
80 柱接合用金物
81 梁
96 設置用治具
97 基体(設置用治具)
98 側面(設置用治具)
99 側面(設置用治具)
100 面取り(設置用治具)
102 固定板(設置用治具)
103 ねじ孔(設置用治具)
104 係止突起(設置用治具)
105 係止突起の下面
107 案内突起(設置用治具)
111 ストッパー
112 ストッパーの上

Claims (5)

  1. コンクリート製の基礎内に埋設可能である下部と、該基礎の上面から突出して柱と接合可能な上部とから構成される接合金物基材を形成し、前記接合金物基材の下部に、前記基礎用の横鉄筋を係止又は貫通できる係止部を形成し、以下の構造としたことを特徴とする柱接合金物。
    (1) 前記接合金物基材は、長さ方向の縦中心線を挟んで両側に補強リブ予定部、該補強リブ予定部の外側に折り線を介して夫々フランジ予定部を配置して板材を形成し、該板材を前記縦中心線と折り線とで屈曲して、重なった補強リブ予定部から補強リブを形成し、両フランジ予定部から平板状のフランジを形成し、前記補強リブとフランジとで断面略T字状に形成して構成する。
    (2) 前記上部のフランジ部は、前記基礎上に立設される柱の側面に添設可能であり、前記柱に固定する為のビス類を挿通する透孔を穿設すると共に、前記接合用基材の前記上部と前記下部との間に前記基礎の上面に対応した横中心線を形成した。
  2. 柱接合金物の上部で、横架材を接合位置に、横架材の下面を受ける受金物を取り付けたことを特徴とする請求項1記載の柱接合金物。
  3. コンクリート製の基礎内に柱接合金物の下部を埋設し、該柱接合金物の上部を基礎の上面から上方に突出させ、前記基礎の上面に柱の下面を当接すると共に柱の側面に柱接合金物を当接して、前記柱と柱接合金物とを固定し、以下の構造としたことを特徴とする基礎と柱との接合構造。
    (1) 前記柱接合金物は、長さ方向の縦中心線を挟んで両側に補強リブ予定部、該補強リブ予定部の外側に折り線を介して夫々フランジ予定部を配置して板材を形成し、該板材を前記縦中心線と折り線とで屈曲して、重なった補強リブ予定部から補強リブを形成し、両フランジ予定部から平板状のフランジを形成し、前記補強リブとフランジとで断面略T字状に形成して構成する。
    (2) 柱接合金物の前記上部と前記下部との間に横中心線を形成し、前記基礎の上面に対応させた。
  4. 柱接合金物の補強リブに筋交いを固定し、基礎と柱及び筋交いを一体に接合したことを特徴とする請求項3記載の基礎と柱との接合構造。
  5. 以下の手順をとることを特徴とした柱接合金物の設置方法。
    (1) 前記柱接合金物は、長さ方向の縦中心線を挟んで両側に補強リブ予定部、該補強リブ予定部の外側に折り線を介して夫々フランジ予定部を配置して板材を形成し、該板材を前記縦中心線と折り線とで屈曲して、重なった補強リブ予定部から補強リブを形成し、両フランジ予定部から平板状のフランジを形成し、前記補強リブとフランジとで断面略T字状に形成して構成する。前記柱接合金物の前記上部と前記下部との間に横中心線を形成する。
    (2) コンクリート製の基礎構築用の型枠上に、取付治具を設置すると共に、該取付治具に前記柱接合金物の補強リブを取り付けし、前記柱接合金物のフランジを構築予定の柱の側面の位置に合わせ、前記横中心線を構築予定の基礎の上面の位置に合わせる。
JP2001374835A 2001-03-21 2001-12-07 柱接合金物、基礎と柱との接合構造、柱接合金物の設置方法 Expired - Fee Related JP3749998B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001374835A JP3749998B2 (ja) 2001-03-21 2001-12-07 柱接合金物、基礎と柱との接合構造、柱接合金物の設置方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001080458 2001-03-21
JP2001-80458 2001-03-21
JP2001-124354 2001-04-23
JP2001124354 2001-04-23
JP2001374835A JP3749998B2 (ja) 2001-03-21 2001-12-07 柱接合金物、基礎と柱との接合構造、柱接合金物の設置方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003013502A JP2003013502A (ja) 2003-01-15
JP3749998B2 true JP3749998B2 (ja) 2006-03-01

Family

ID=27346301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001374835A Expired - Fee Related JP3749998B2 (ja) 2001-03-21 2001-12-07 柱接合金物、基礎と柱との接合構造、柱接合金物の設置方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3749998B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101328695B1 (ko) * 2006-12-19 2013-11-14 재단법인 포항산업과학연구원 조립식 교각
KR101751698B1 (ko) 2016-12-21 2017-06-29 (주)원피씨엔지니어링 단부 안장형 걸침부재를 갖는 pc보를 이용한 기둥-보 접합부 구조
JP6951192B2 (ja) * 2017-10-20 2021-10-20 Ykk Ap株式会社 支柱の支持構造
CN114908882B (zh) * 2022-05-23 2023-11-10 广东中集建筑制造有限公司 箱式建筑模块的连接定位系统及具有其的模块化建筑

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003013502A (ja) 2003-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05295799A (ja) 木造建築用軸組構造及び軸組具
JP2017133184A (ja) コンクリート壁高欄の取付け構造
JP5507051B2 (ja) 耐震壁
JP3905551B1 (ja) 型枠構造、パネル支柱材、入隅用パネル支柱材、出隅用パネル支柱材および型枠工法
JP3749998B2 (ja) 柱接合金物、基礎と柱との接合構造、柱接合金物の設置方法
KR200233313Y1 (ko) 에이치-파일의 볼트체결식 두부보강구조
KR20070027431A (ko) 철근조립체와 거푸집과 천정 판넬을 스폿용접으로고정시키는 결속구
US11391034B2 (en) Installation and construction method of wall panel
US20080022618A1 (en) Concrete form system with skin panel
JP2681620B2 (ja) 木造建築物の横架材接合構造とその用具
KR101615270B1 (ko) 콘크리트 일체화 거푸집 및 그 시공방법
JP2005090085A (ja) 木材の結合構造
JPH02157338A (ja) 建物の構造用金物
JP2002129661A (ja) 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合部構造
JP2001026933A (ja) 超薄型金属製型枠パネル及びそれを用いた型枠並びに基礎の施工方法
JP2002266430A (ja) 木造建物の補強金物
JP3231290B2 (ja) 木製化粧型枠
JP3981947B2 (ja) 既存建築物の耐震補強工法および建築物の耐震補強構造
KR20230044916A (ko) 거푸집 체결 클램프
JP4349241B2 (ja) 柱固定部材
JPH11193572A (ja) 木造建築用の接合金具
JP2599993B2 (ja) 鉄骨鉄筋コンクリート造柱脚
JP3015580U (ja) 木造建築物の横架材接合構造とその用具
JPH076284B2 (ja) 縁用桟木とこの縁用桟木を有する型枠パネルとこの型枠パネルを用いたコンクリート型枠の組立方法
JP2867127B2 (ja) 木製柱状部材の軸組構造及び軸組具

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050531

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051025

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3749998

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091216

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101216

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111216

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111216

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121216

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121216

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131216

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees