JP3748880B1 - 頭髪用の剃刀の刃体及び頭髪用の剃刀 - Google Patents

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Abstract

【課題】頭髪用として用いる従来の単純な形態の剃刀において、頭髪のパネル面に対して45°の角度をもって刃を当てた場合に、従来の剃刀を凌駕する切れ味を示し、かつ使い勝手は従来の剃刀と変わらない頭髪用の剃刀あるいは頭髪用の剃刀の刃体を提供する。
【解決手段】刃体が格納されるホルダー部2と手に把握する柄部3が使用時に直線状、曲線状あるいは屈曲線状となる頭髪用剃刀において、ホルダー部2に格納された刃体1を複数の刃を有する刃体とし、かつ複数の刃の先端が重ならないように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、頭髪用の剃刀の刃体及び頭髪用の剃刀に関するものであり、さらに詳しくは、頭髪を梳き切るために用いる剃刀において、ホルダー部に格納された刃体が複数の刃を有する刃体であることを特徴とする頭髪用の剃刀の刃体であり、さらに複数の刃の先端が重ならないように構成されていることを特徴とする頭髪用の剃刀の刃体であり、さらに、上記の構成の刃体を格納できる寸法のホルダー部を有する頭髪用の剃刀に関するものである。
美容室において、従来所謂「カット」と呼称される人体の頭髪を切断する方法においては、「シザーズ」と呼称される頭髪用のハサミか、「レザー」と呼称される頭髪用の剃刀のいずれかを用いて行うのが普通であった。
このうち、現在多くの美容師が用いているのが「シザーズ」と呼称される頭髪用のハサミである。以前は頭髪用の剃刀を用いる「レザーカット」が主流であったが、数十年前からハサミを用いる「シザーズカット」が広く行われるようになり、主流の座が交代して、最近では「レザー」を用いる「レザーカット」は余り行われていないのが現状である。
この理由としては様々な要因が挙げられるが、最も大きな要因としては、「レザーカット」に比較すると「シザーズカット」は初心者において学習習得が容易であるということが挙げられる。では、なぜ学習習得が容易であるかといえば、「シザーズカット」に用いられるハサミは、「レザーカット」に用いられる剃刀よりも取り扱いが容易であるという点が挙げられる。
すなわち、ハサミは物を上面と下面から挟んで挟み切るタイプの切断用具であるのに対し、剃刀は物を片側から押し切るあるいは削ぎ切るタイプの切断用具である。したがって、頭髪を切断する場合にも、切断の要領が大きく異なってくる。この点を、以下に詳しく説明する。
頭髪を「カット」により切断して調髪する場合、まず切断前の準備として、図7bに示すように、切断しようとする部分の頭髪の束HBを左手(左ききの人は右手)の人差指と中指の間に挟持し、頭髪の束HBを緊張させて平たい板状とする。このような状態の頭髪の束HBを「パネル」と称する。図7bで、符号Pで示しているのがパネルである。
この準備を、「パネルを取る」と通常呼称しているので、以下にはこの用語を用いて説明する。図7bのようにしてパネルPを取った場合、頭部(図示せず)は図7bの右方にくる。また美容師(図示せず)自身は左方に位置する。したがって、美容師は手前側(図の左方)にパネルPを引きつけ、パネルPは頭部と美容師の左手の人差指と中指の間で緊張状態となるので、美容師は、ハサミ(図示せず)あるいは剃刀(図示せず)によってパネルPを切断することとなる。
この際、ハサミの場合には切断線βを、剃刀の場合には切断線αを切断する。その理由は、ハサミは物を上下から挟み切る道具であるから、パネルPの緊張状態にない切断線βの部分でも切断可能であるが、これに対し、片側から押え切るあるいは削ぎ切る道具である剃刀を用いる場合には、パネルPが緊張されている切断線αの部分でないと切断は不可能であるからである。
なお、ハサミの場合にわざわざ緊張状態にない切断線βにて切断する理由は以下のとおりである。すなわち、パネルPを切断線βにて切断した場合には頭部側の切断面が掌の中に残るが、切断線αで切断すると頭部側の切断面が下方に流れ落ちてしまう。初心者にとっては、頭部側の切断面の切断状況が切断の適否の好材料となるので、切断状況をモニターしやすい切断線βにての切断が好まれる。このような点も、剃刀よりハサミが好まれる一つの理由となっている。
ともかく、ハサミの場合には切断線βで、剃刀の場合には切断線αで切断するわけであるが、前述のように、ハサミは上下から挟み切るので切断が簡単で確実であり、初心者には極めて扱い安い切断用具である。ところが、剃刀の方は、パネルPを緊張状態にして刃を当てて押し切るあるいは削ぎ切るので、望みどおりに切断するためにはある程度の要領を会得せねばならない。力の入れ方や剃刀の刃を入れる角度等により、切れ味が微妙に異なってくるので、初心者には、その要領を会得するのが中々難しいといわねばならない。しかしながら、その分、慣れればハサミのような単純な切断だけでなく、後に述べるように高度なテクニックをもって様々な切断方法が可能となる。
ともかく、叙上のような理由からハサミによる「シザーズカット」が主流となって今日に至っている。しかしながら、それでは、頭髪の切断用具として、剃刀はもはや無用の長物であるかといえば、決してそうではない。というのは、前述のように剃刀による切断とハサミによる切断は、元々根本的に異なった切断方法であるので、切断後の頭髪の様相も自ずから異なったものとなり、ここからして、剃刀を用いることなくしては調髪が困難な髪型というのもやはり存在するからである。
すなわち、ハサミは、「挟み切る」ことしかできない道具であるのに対して、剃刀は「削ぎ切る」ことができる道具である。ここからして、ハサミを用いた場合の切断面の状況と剃刀を用いた場合の切断面の状況は根本的に異なった様相となる。つまり、ハサミを用いて挟み切った場合には、パネルPは頭髪の束HBを構成する頭髪の1本1本が切断面で略すべて切断されてしまい、切断面は明確なラインを描くが、剃刀にて削ぎ切る場合には、力の入れ方や剃刀を運動させる距離を右手(左ききの場合には左手)で微妙に制御することにより、切断面を必ずしも線状とすることなく、さらには、パネルPを構成する頭髪を部分的に削ぎ切り、部分的に切り残すということも技術的に可能となってくるからである。
したがって、剃刀を用いた場合には、剃刀を持つ手の制御次第でパネルPにおいて任意の割合の頭髪を切断し、残りの頭髪を未切断のまま残すということが可能となる。すなわち、パネルPの当初の形状を保ったままで、パネルPを構成する頭髪の量を制御することが可能となるということである。
したがって、このような切断方法を、頭髪全体に対して選択的に行っていくことにより、頭髪全体の所謂「ボリューム」の調整を極めて自然な形で行えることとなる。つまり、頭髪全体の形態を保持しつつ、該形態を構成する頭髪の量を適宜減じることにより、ボリュームの調整を行うことが可能となるのである。
この、自然な印象でボリュームの調整を行えるということは、実は美容調髪においては極めて重要な意味を持つ。すなわち、美容調髪にて造形された髪型を、いかに長く保持できるかという効果に大きな影響を与えるのである。
美容調髪において、美容室にて造形された髪型が長く保持できない理由は以下のとおりである。すなわち、美容室にては、「カット」に加えて様々な整髪剤やブロー(熱風乾燥)あるいはパーマ等の各種手段により顧客の好む髪型を造形するのであるが、整髪剤やブローあるいはパーマ等の各種手段は、顧客が帰宅して洗髪等髪の手入れを繰り返すうちにその効果を失い、顧客の頭髪は、結局本人が元々持っている頭髪の性質に従って、元の形態に戻ろうとする。これが、髪型が保持できない大きな原因である。
しかるに、カットにおいて剃刀を用い、頭髪を削ぎ切ることにより選択的にボリュームを調整された髪型は、調髪終了時には同じ髪型に見えても、頭髪の量自体をその髪型に最もふさわしい量に調整しているので、顧客が帰宅して自分で髪の手入れを行った場合でもなかなか崩れない。洗髪等にて一旦崩れることがあっても、ドライヤーにて熱風乾燥すれば、自然に美容院にて調髪した当初の髪型を復元することができるのである。
さらに、美容院にての調髪においても、ハサミによるシザーズカットでは不可能で、剃刀によるレザーカットでないと造形できない髪型というものも存する。これは、レザーカットが髪の毛のボリューム調整が容易であるということに大きく依存しており、髪の毛の外側の形態はカットせず、内側を選択的に削ぎ切ることにより、髪の毛全体にデリケートな膨らみを与えるという髪型などがこれに当たる。
したがって、美容の世界においては、現在、剃刀を用いるレザーカットが見直される時期にさしかかっており、これから美容技術を習得したいという人々においても、レザーカットの習得に対する要望が増大しつつあるのが現状である。
このような要望を受けて、各地で美容師対象のレザーカットの技術講習会が開催されているが、美容師の初心者にとっては、今まで使っていたハサミとはかなり異なる使い勝手の剃刀に馴染みにくく、技術の向上が思ったほど進まない受講者が多いのも事実である。
初心者にとって、剃刀が使いずらい理由の第1は、やはり切れ味の問題である。すなわち、ハサミは誰にとっても比較的簡単に切断できる用具であるので、初心者は、剃刀も同じようなものと思ってレザーカットに取り組む。ところが、初心者にとっては、頭髪を剃刀で切断すること自体が中々難しく、思い通りに切断できない。すなわち、初心者においては、剃刀は、切れ味自体がハサミに比較すると良くない道具であるという印象を与えてしまう。
したがって、この点を解消するために、初心者にとってもさほど切れ味が悪いと感じないような剃刀を開発する必要が生じているのが現状である。とくに、頭髪(具体的にはパネル)に剃刀を当てる際の基本は、剃刀の刃とパネルが45°になるように刃をパネル面に入れていくということであるので、剃刀の刃とパネル面が45°になったときに最も切れ味が優れている剃刀を開発するのが重要な問題となってきている。
下記に特許文献1〜3として記載するのは、いずれも頭髪を切断するための剃刀の発明あるいは考案である。しかしながら、いずれも形態が特殊であり、専門美容師が行う叙上の「レザーカット」に用い得るものではない。
レザーカットにおいて用いられる剃刀の一例を図13a、図13bに示す。図13aの頭髪用の剃刀r1は、刃b1が格納される凹部c1を有するホルダー部h1と手に把握する柄部g1が使用時に略曲線状となる単純な形態で、ホルダー部h1と柄部g1は支点sにより枢着され、非使用時には折畳むことができる。また、図13bの頭髪用の剃刀r2は、刃b2が格納される凹部c2を有するホルダー部h2と手に把握する柄部g2が1直線状に一体として構成されていて、図13aの頭髪用の剃刀r1よりさらに単純な形態となっている。
上記のような剃刀の形状は、美容師にとっては歴史的経過による取捨選択を経て、最も使い易い形として今に伝えられてきたものであり、特に高度なテクニックを発揮するためには最高の形状として重宝されている。昔から使い継がれてきた形状はこれのみではないが、いずれも単純な剃刀の形態である。
したがって、現在、美容界においては、全体の形状はあくまで従来の単純な剃刀の形状であり、しかもパネル面に45°で刃を当てた場合に、従来の剃刀を凌駕する切れ味を示す剃刀が求められているのである。なお、特許文献4には従来の形状の剃刀におけるホルダー部の構成の一例を示す。
特表2003‐535635号公報 特開2003‐53064号公報 実用新案登録第3105866号公報 特開平7‐31758号公報
以上のような観点から、本発明の解決しようとする課題を以下のように設定した。
<解決しようとする課題>
頭髪用として用いる剃刀であって、刃体が格納されるホルダー部と手に把握する柄部が使用時に直線状又は曲線状あるいは屈曲線状となる従来の単純な形態の剃刀において、頭髪のパネル面に対して45°の角度をもって刃を当てた場合に、従来の剃刀を凌駕する切れ味を示す頭髪用の剃刀あるいは頭髪用の剃刀の刃体を開発する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、以下に記載する解決手段を提供するものである。
<解決手段1>
頭髪用として用いる剃刀であって、刃体が格納されるホルダー部と手に把握する柄部が使用時に直線状又は曲線状あるいは屈曲線状となる剃刀において、ホルダー部に格納された刃体が複数の刃を有する刃体であることを特徴とする頭髪用の剃刀の刃体。
<解決手段2>
複数の刃の先端が重ならないように構成されていることを特徴とする解決手段1に記載の頭髪用の剃刀の刃体。
<解決手段3>
複数の刃を有する刃体を、刃を下にして垂直に位置させた場合に、複数の刃の外側を構成する2枚の刃の夫々の先端を通る2枚の垂直面の間の距離が200μm〜800μmであり、望ましくは250〜600μmであり、さらに望ましくは300μm〜500μmであることを特徴とする解決手段2に記載の頭髪用の剃刀の刃体。
<解決手段4>
複数の刃を有する刃体を、刃を下にして垂直に位置させた場合に、複数の刃の外側を構成する2枚の刃の夫々の先端を結んだ面と水平面とのなす角度θが、
1<tanθ<4
であり、望ましくは、
1.2<tanθ<3
であり、さらに望ましくは、
1.5<tanθ<2.5
であり、かつ任意の刃の先端は必ず複数の刃の外側を構成する2枚の刃の夫々の先端を結んだ面より上方に位置しかつ複数の刃の外側を構成する2枚の刃のうちの上方に位置する刃の先端より上に位置することがないことを特徴とする解決手段3に記載の頭髪用の剃刀の刃体。
<解決手段5>
ホルダー部が、解決手段4に記載の複数の刃を有する頭髪用の剃刀の刃体を格納するに足る寸法を有していることを特徴とする頭髪用の剃刀。
本発明の、解決手段1に記載の発明においては、頭髪用として用いる剃刀であって、刃体が格納されるホルダー部と手に把握する柄部が使用時に直線状又は曲線状あるいは屈曲線状となる剃刀において、ホルダー部に格納された刃体が複数の刃を有する刃体であるので、ホルダー部に格納された刃体が1枚の刃しか有しない刃体である剃刀と比較して、切断性能においてすぐれた効果を発揮する。すなわち、例えば刃数が2枚であるとすると、1枚目の刃で切断され残った毛髪が2枚目の刃で切断されるので、個々の刃の切れ味は従来のものと変わらなくても、剃刀全体としては切れ味が向上する。このように、切れ味では従来の剃刀を凌駕しつつ、全体の形状は従来の剃刀の形状を踏襲しているので、使い勝手は従来の剃刀と同様であり、これをもって美容師は自身の有する高度なテクニックを存分に発揮することができる。また、美容師の初心者や見習者においても、使い勝手は従来の剃刀同様であるが従来の剃刀より切れ味が良く、高度なテクニックの学習において非常に便利な道具となるものである。
本発明の、解決手段2に記載の発明においては、解決手段1に記載の発明に加えて、複数の刃の先端が重ならないように構成されているので、複数の刃が同時にパネルに当接することが避けられる。すなわち、同一の毛髪を複数の刃で切断するという効率の悪い結果を避けられ、1枚目の刃で切れ残った毛髪を次の刃で切断するという方法で、毛髪の切断を効率良く行えるものである。
本発明の、解決手段3に記載の発明においては、解決手段2に記載の発明に加えて、複数の刃を有する刃体を、刃を下にして垂直に位置させた場合に、複数の刃の外側を構成する2枚の刃の夫々の先端を通る2枚の垂直面の間の距離が200μm〜800μmであり、望ましくは250〜600μmであり、さらに望ましくは300μm〜500μmであるので、刃体の厚さが通常の1枚刃の刃体と比較しても極端に厚くならず、したがって剃刀において刃体を格納するホルダー部の構成を従来の剃刀のホルダー部の構成と略同一のものとすることが可能である。
本発明の、解決手段4に記載の発明においては、解決手段3に記載の発明に加えて、複数の刃を有する刃体を、刃を下にして垂直に位置させた場合に、複数の刃の外側を構成する2枚の刃の夫々の先端を結んだ面と水平面とのなす角度θが、
1<tanθ<4
であり、望ましくは、
1.2<tanθ<3
であり、さらに望ましくは、
1.5<tanθ<2.5
であり、且つ任意の刃の先端は必ず複数の刃の外側を構成する2枚の刃の夫々の先端を結んだ面より上方に位置しかつ複数の刃の外側を構成する2枚の刃のうちの上方に位置する刃の先端より上に位置することがないので、剃刀の刃体をパネル面に対して45°の角度で当接させた場合に、複数の刃が同時にパネル面に当接することがない。また、複数の刃を有する刃体を垂直に位置させた場合に、複数の刃の外側を構成する2枚の刃の夫々の先端を通る2枚の垂直面の間の距離をD1とし、剃刀の刃体をパネル面に対して45°の角度で当接させた場合に、最初に当接する刃の先端がパネル面に当接したときに最後に当接する刃の先端を通りパネル面と45°で交わる面上での最後に当接する刃の先端とパネル面との最短距離をD2とすれば、
D2<3D1
となる(図6参照)。したがって、通常の厚さのパネル(1000μm〜3000μm程度)においては、最初にパネル面に当接する刃がパネル面の下部から脱出する前に最後にパネル面に当接する刃がパネル面に当接することになるので、パネルの緊張状態が保持された状態で複数の刃のすべてがパネルに入ることになり、切断効率が非常に高く、切断する者の感じる切れ味も非常に良好である。
本発明の、解決手段5に記載の発明においては、ホルダー部が、解決手段4に記載の複数の刃を有する頭髪用の剃刀の刃体を格納するに足る寸法を有しているので、複数の刃を有する頭髪用の剃刀の刃体を無理なく格納でき、かつ全体の形態は従来の頭髪用の剃刀と略同一であるので使い勝手が非常に良い。すなわち、従来の剃刀と使い勝手が殆ど変わらず、切れ味の点では従来の剃刀を遥かに凌駕する頭髪用の剃刀を得ることができ、レザーカットの技術を初心者が学習するためにも、また熟練した美容技術者がその能力を充分に発揮するためにも画期的な頭髪用の剃刀を提供できるものである。
本発明を実施するための最良の形態を、以下に図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施例1、2は、夫々解決手段4に記載された発明(頭髪用の剃刀の刃体)及び解決手段5に記載された発明(頭髪用の剃刀)の1実施例である。
<実施例1の構成>
図1aには、実施例1の頭髪用の剃刀R1の外観斜視図を示す。頭髪用の剃刀R1は、刃体1を格納する格納部5を先端に有するホルダー部2と使用者が右手に把握する柄部3が支点4により枢着されて構成されている。使用時には図1aの如くに展開させて用い、非使用時には、支点4を中心としてホルダー部2を図1aにおいて時計回りに回動させてホルダー部2の大部分を柄部3に設けられた溝31に格納する。この剃刀R1の外観形状は、図13aに示す従来の頭髪用の剃刀r1と略同一である。
図1bには、格納部5に格納される刃体1の外観斜視図を示す。刃体1は略長方形の平板状で、下端部に刃11、12が構成されている。刃11、12は図1bに見るように、刃の先端が互いに重なりあわないように構成されている。図1bでは、奥に見える刃11が手前に見える刃12よりも長めに構成されている。
頭髪用の剃刀R1の格納部5の構成を図11に示す。格納部5は、ホルダー部2の本体21と一体として構成されている本体51と、本体51に嵌合される蓋体52から構成されている。図11では、蓋体52を本体51から脱嵌し、矢印X方向に回転させた状態を示す。したがって、蓋体52は上下が倒立された状態で図示されているものである。
本体51は、上部をなす平面部511と下部をなす凹部512と平面部511の下端近傍に刻設された半円溝513から構成されている。また、蓋体52は、本体51の平面部511と対応する平面部521、本体51の凹部512と対応する平面部522、本体51の半円溝513と対応する半円溝523から構成されている。そして、本体51と蓋体52が嵌合された場合に、凹部512と平面部522の間に刃体1が格納し得るだけの空間Sが生じるように構成されている。
本体51の半円溝513には、円孔514bが穿設された鞘部514a、及び円孔515bが穿設された鞘部515aが固着されている。また、蓋体52の半円溝523には、先端が円錐状になった円筒形状の凸部524bが固着された鞘部524a、及び先端が円錐状になった円筒形状の凸部525bが固着された鞘部525aが固着されている。なお、本体51と蓋体52が嵌合状態となった際に、凸部524bは円孔514bに回動自在に嵌合され、凸部525bは円孔515bに回動自在に嵌合され、本体51と蓋体52は凸部524b及び凸部525bを枢軸として枢着されるものである。
本体51の平面部511には凹部516a、516b、516cが刻設されている。凹部516aは中心部が略円形状となった長方形状であり、凹部516b、516cは略半円形状で、対称に構成されている。また、蓋体52の平面部521には、本体51の凹部516a、516b、516cに対応する、一端が半円形状となった略長方形状の凹部526が刻設されている。
凹部516aには板バネ517が固定ピン518により固着されている。板バネ517の左端は凹部516bに、板バネ517の右端は凹部516cに夫々位置するように構成されている。板バネ517の左端近傍には山形部517aが、板バネ517の右端近傍には山形部517bが夫々設けられている。
格納部5の上記構成は、図13に示す従来の頭髪用の剃刀r1のホルダー部h1の先端部分の構成と略同一であり、公知技術である。ただ、本体51において、凹部512が、複数の刃を有する刃体1を余裕をもって格納できるように、従来の頭髪用の剃刀r1の刃体b1を格納する凹部c1よりやや広く構成されている点が異なっているものである。
蓋体52を本体51に嵌合させる場合には、図11の状態から蓋体52を矢印Xとは逆方向に回転させ、凸部524bの先端を円孔514bの至端に当接させ且つ凸部525bの先端を円孔515bの至端に当接させ、蓋体52をホルダー部2の本体21の方向(図11にて左方向)に摺動させる。すると、凸部524bが円孔514bに嵌合し、凸部525bが円孔515bに嵌合し、蓋体52は凸部524b、凸部525bにより本体51に枢着される。なお、この状態では刃体1は格納されていない。
この状態で格納部5の頂部53(図1aも合わせ参照)を構成する本体51の平面部511の頂部53aと蓋体52の平面部521の頂部53bは若干乖離した状態となる。その理由は、蓋体52の平面部521が板バネ517の作用により外側に付勢されるからである。すなわち、本体51と蓋体52は凸部524b、525bを枢軸として、頂部53がやや開き、凹部512と平面部522が閉じられた状態となる。なお、板バネ517の山形部517a、517bは蓋体52の凹部526に当接してこれを外側に付勢している状態にある。
上記の状態にある格納部5に刃体1を格納する方法は以下に述べるとおりである。すなわち、親指と人差指で格納部5の頂部53を強く挟着すると、板バネ517の作用により僅かに開いていた頂部53aと頂部53bが閉じられる。すると、凸部524b、525bを枢軸として平面部522が外側に回動し、凹部512と平面部522が僅かに開かれるので、その隙間に刃体1を挿入する。この際、刃体1は、凹部512と平面部522から刃11,12のみが突出する状態を所定の位置(図1aの状態)とし、この所定の位置に確実に挿入する。
刃体1を挿入した後、頂部53を挟着していた指の力を緩めれば、板バネ517の作用により頂部53aと頂部53bは開かれ、凹部512と平面部522が閉じられる。凹部512と平面部522は板バネ517と凸部524b、525bの作用により閉じる方向へ付勢され続けるので、刃体1は凹部512内の所定の位置で凹部512と平面部522に挟着され、安定する。なお、図12は、刃先に指先保護用のガードG(公知技術)を設けた複数刃を有する刃体1´である。このような刃体1´を格納部5に格納しても良いのは当然である。
次に、刃体1の構成について詳細に述べる。図2aは図1の一部を省略したA−A断面図で、刃体1の縦断面を示す。刃体1は、図2aに見るように、3枚の平板P1、P2、P3が固着されて構成されており、平板P1の下部は刃11となり、平板P2の下部は刃12となっていて、刃11の先端11aは刃12の先端12aよりも下方に位置するように構成されている。また、中間の平板P3には刃はなく、平板P3の上端部は平板P1、P2の上端部と同一線上にくるが、平板P3の下端部は平板P1、P2の下端部(すなわち先端11a、12a)よりも短く構成されているので、刃11、12の中間には間隙13が生じている。また、刃11の厚みd1、刃12の厚みd2、中間部13の厚みd3は夫々等しく構成されている。なお、刃11の先端11aは平板P1の中心を通る面p1上にあり、刃12の先端12aは平板P2の中心を通る面p2上にある。
図2bは全体を一体の平板P101として構成した刃体100で、平板P101の下端には刃111、112が構成され、刃111、112の中間に間隙113を設けてある。刃111の先端111aが刃112の先端112aよりも下方に位置するように構成されている点は刃体1と同様である。また、刃111の厚みd4、刃112の厚みd5、中間部113の厚みd6は夫々等しく構成されている。刃体100は刃体1と同様の要領で頭髪用の剃刀R1の格納部5に格納して使用される。
図2cは全体を2枚の平板P201、202を固着させて構成した刃体200で、平板P201の下端には刃211が構成され、平板P202の下端には刃212が構成されている。刃211の先端211aが刃212の先端212aよりも下方に位置するように構成されている点は刃体1と同様である。また、刃211の厚みd7、刃212の厚みd8は夫々等しく構成されている。刃体200は刃体1と同様の要領で頭髪用の剃刀R1の格納部5に格納して使用される。
図2dは全体を一体の平板P301として構成した刃体300で、平板P301の下端には刃311、312が構成されている。刃311の先端311aが刃312の先端312aよりも下方に位置するように構成されている点は刃体1と同様である。また、刃311の厚みd9、刃312の厚みd10は夫々等しく構成されている。刃体300は刃体1と同様の要領で頭髪用の剃刀R1の格納部5に格納して使用される。
図3は図2aの刃11、12の部分を拡大した状態を示す。刃体1を刃11、12を下にして垂直に立てた場合に、刃11の先端11aと刃12の先端12aを通る平面が水平面となす角度をθとする。また、刃11の先端11aを通る垂直の面p1と刃12の先端12aを通る垂直の面p2の間の距離をD1とすると、D1は平板P1の厚さd1(図2a参照)と平板P2の厚さd2の合計に等しい(図2aの状態でd1=d2=d3と仮定した場合)。
D1の寸法範囲は、上記から、刃体を構成する平板の厚さによって決まってくるのは明らかである。通常の1枚刃の剃刀の刃体b1(図13a参照)の厚みを200〜300μm程度とすると、複数刃となった場合も理想的にはこの程度の厚みであれば、格納部5(図1a参照)の凹部512(図11参照)に設ける格納用の空間Sも従来の剃刀r1(図13a参照)と同程度で良い。しかし、刃11、12の厚さは刃体1(図1b参照)の厚さ半分以下となるので、刃体1が薄いと刃11、12の厚さはさらに薄くなり、強度的に問題が生じる。
したがって、D1の寸法の下限を200μmとした。D1の寸法が200μmの場合、刃体1を図2aのような構成とするなら、刃体1の厚さは300μm程度となり、図2cのような構成とするなら、刃体200の厚さは400μm程度となる。この場合、図2a、図2bのような構成では、d1、d2、d3あるいはd4、d5、d6の平均厚は100μm程度となるので、強度的にはぎりぎりの数値であると考えられる。図2c、図2dのような構成の場合には、d7、d8あるいはd9、d10の平均厚は200μm程度となる。
一方、D1の上限は、空間S(図11参照)のサイズをどこまで大きくできるかにかかっているが、D1を800μmとすると、刃体1を図2aのような構成とするなら、刃体1の厚さは1200μm程度となり、図2cのような構成とするなら、刃体1の厚さは1600μm程度となる。従来の頭髪用の剃刀r1(図13a参照)における刃体b1が格納される凹部c1によって生じる空間の寸法(厚さ)が1mm程度であるので、刃体1の厚さとしては1600μm程度が限界であり、これを越えると格納部5(図1a参照)を従来の頭髪用の剃刀r1よりも大きく作らなくてはならなくなり、したがって使い勝手が変わってしまう。したがって、D1の上限を800μmとした。
D1の寸法においてさらに望ましい数値を出すならば、下限では250μm、あるいは300μmという値が出る。D1の寸法が250μmの場合、刃体1を図2aのような構成とするなら、刃体1の厚さは375μm程度となり、図2cのような構成とするなら、刃体200の厚さは500μm程度となる。また、D1の寸法が300μmの場合、刃体1を図2aのような構成とするなら、刃体1の厚さは450μm程度となり、図2cのような構成とするなら、刃体200の厚さは600μm程度となる。
また、上限では600μm、あるいは500μmという値を出し得る。D1の寸法が600μmの場合、刃体1を図2aのような構成とするなら、刃体1の厚さは900μm程度となり、図2cのような構成とするなら、刃体200の厚さは1200μm程度となる。また、D1の寸法が500μmの場合、刃体1を図2aのような構成とするなら、刃体1の厚さは750μm程度となり、図2cのような構成とするなら、刃体200の厚さは1000μm程度となる。
このような数値の場合には、d1、d2、d3あるいはd7、d8も強度的に十分な厚みが取れるし、格納部5の構成を従来の頭髪用の剃刀r1と略同一とすることが可能である。すなわち、強度的にも十分で、なおかつ空間S(図11参照)を従来の頭髪用の剃刀r1の凹部c1と同一かやや広くするのみで、殆どの構成を従来の頭髪用の剃刀r1と略同一とし得るので、使い勝手が殆ど換わらない頭髪用の剃刀R1を提供できるものである。
図4は刃体1をパネルPに対して45°の角度にて当接させ、パネルPを構成する毛髪h、h、…を切断せんとしている状態を示す。図7aに見るように、美容師が顧客Cの頭髪を美容調髪する際には、左手で頭髪からパネルPを取り、右手に頭髪用の剃刀R1を持ち、パネルPに刃11、12を押し当てて切断する。この際、図7bに見るように、パネルPは左手の人差指と中指の間に挟着され緊張されるので、全体が薄板状となる。この状態にて切断線αに頭髪用の剃刀R1(図7a参照)を45°の角度で当接させ、切断する。なお、パネルPの厚さPDは、場合によって大きく異なってくるが、前述のように1000μm〜3000μm程度の範囲となると思われる。図4では、D1を500μm、PDは1400μm程度とした場合を示している。
このとき、図4に見るように、角度θが45°を少し越えている場合には、刃11がパネルPを切断した後、少し遅れて刃12がパネルPを切断することになる。すなわち、刃11にて切り残された毛髪h、h、…を刃12で切断するという当初の目的が可能となる。
しかるに、図5に示すように、角度θが45°の場合には、刃11と刃12が同時にパネルPに当接し、切断も同時に行われる。すなわち、刃12が刃11より遅れて切断するということができない状態である。したがって、この状態を避けようと思うなら、角度θは45°を越えている必要がある。すなわち、tanθが1を越えている必要がある。
tanθの上限については、例えば図6に示すように、tanθが4に近い値となると、刃11の先端11aがパネルPに当接した瞬間に、刃12の先端12aはパネルPから先端11aと先端12aの距離D1の3倍近い距離にあることになる。すなわち、刃12の中心を通る面p2に沿って先端12aはパネルPに接近していくので、先端12aがパネルPに当接するまでに距離D1の3倍近い距離を移動せねばならない。この距離D2は、距離D1を500μmとすれば1500μm近い距離となる。したがって、パネルPの厚さPDが1500μm÷√2(=約1060μm)以下の場合には、先端12aがパネルPに当接する前に刃11がパネルPを切断し終わってしまう。
パネルPの厚さは、上述のように通常1000μm〜3000μm程度と思われるので、上記の1060μmという厚さは略下限の1000μmに近い。したがって、tanθの上限として、tanθが4を越えないことという限定を設けた。このようにすれば、パネルPの厚さPDが薄い場合でも、刃11の先端11aがパネルPを切断し終わる前に刃12の先端12aがパネルPに当接することとなる。
以上は、tanθの上限と下限を広く取った場合のことであるが、この範囲内で望ましい数値を限定するならば、1.2<tanθ<3程度が適切であろう。1.2<tanθとしておけば、パネルPの表面が若干カーブしたとしても先端12aが先端11aと同時にパネルPに当接することは略あり得なくなる。またtanθ<3とすると、パネルPの厚さが1000μmを切った場合に、先端11aがパネルPを切断し終えてから先端12aがパネルPに当接するという事態が減少する。そして、上記限定をさらに絞り込むなら、図4に示す理想的な状態(tanθが1.7〜2.0)を含んでその前後の状態、すなわち、1.5<tanθ<2.5をさらに望むべき範囲として限定することも可能である。
図8は、3枚の刃411、412、413を有する刃体400の先端部分の縦断面図である。また、図9は、刃体400が45°の角度でパネルPに当接した状態を示す。この場合にも、距離D1及び角度θを夫々上記と同様の値に限定し得るものである。すなわち、刃の数が何枚になろうとも、刃体を垂直に立てた場合に、外側を構成する2枚の刃の先端を結ぶ面が水平面となす角度をθ、外側を構成する2枚の刃の夫々の先端を通る2枚の垂直面の間の距離をD1とすると、角度θと距離D1は刃体1の場合と同様の数値をもって限定し得るものである。
<実施例1の作用>
図1aに示す実施例1の頭髪用剃刀R1においては、使用にあたって図1aの状態にホルダー部2と柄部3を展開し、格納部5に刃体1を格納する。この際、前述のように、格納部5の頂部53を親指と人差指で挾着して圧力を加えると格納部5の下部が開くので、その空間に刃体1を格納して図1aに示す状態とする。
次に、図7aに示すように、顧客Cの頭髪からパネルPを取り、図7bに示す切断線αの位置に刃11、12(図1b参照)を45°の角度をもって当て、パネルPを切断する。この際、刃11、12は、図4に示すように先端11aと先端12aの位置関係が角度θ、距離D1をもって配置されているので、刃11がまずパネルPに当接し、刃11がパネルPの切断を終えないうちに刃12がパネルPに当接し切断を開始する。これにより、刃11によって切断され残った毛髪h、h、…が刃12によって切断されることとなり、使用者が初心者であっても良好な切れ味を実感することができる。
図10aに示す実施例2の頭髪用の剃刀R2は、左ききの人のためのもので、すべての構成が図1aに示す実施例1の頭髪用の剃刀R1と左右対称になっている。また、図10bに示す刃体10は実施例2の頭髪用の剃刀R2に用いられるもので、やはりすべての構成が図1bに示す実施例1の頭髪用の剃刀の刃体1と左右対称になっている。実施例2の頭髪用の剃刀R2の作用は、使用者が左手に持って使用する点のみが異なるだけで実施例1の頭髪用の剃刀R1の作用と略同一である。
実施例1、実施例2は共にホルダー部と柄部が折畳まれる形式の頭髪用の剃刀であるが、本発明は、このような形式の頭髪用の剃刀には当然限定されるものではなく、いかなる形式の頭髪用の剃刀にも用い得るものである。例えば、図13bに示す頭髪用の剃刀r2は柄部g2とホルダー部h2が直線状に一体として構成された従来の頭髪用の剃刀の一例であるが、この頭髪用の剃刀r2においても、刃体b2の構成を複数刃を有するものとするのみで、本発明が実現し得る。あるいは、複数刃を有する刃体が従来の刃体b2より若干厚くなれば、それに応じてホルダー部h2の構成を若干変化させるだけで良い。したがって、美容師の好みや習熟度に応じて様々なタイプの頭髪用の剃刀を提供し得る。ゆえに本発明は非常に応用範囲が広く、美容業界の今後の発展に大きく貢献し得るものである。
(a)本発明の実施例1の頭髪用の剃刀の外観斜視図である。 (b)本発明の実施例1の頭髪用の剃刀の刃体の外観斜視図である。 本発明 (a)図1bのA−A断面図(一部省略)である。 (b)本発明の実施例1の頭髪用の剃刀の刃体の別の構成を示す縦断面図(一部省略)である。 (c)本発明の実施例1の頭髪用の剃刀の刃体の別の構成を示す縦断面図(一部省略)である。 (d)本発明の実施例1の頭髪用の剃刀の刃体の別の構成を示す縦断面図(一部省略)である。 図2aの先端部分の拡大図である。 本発明の実施例1の頭髪用の剃刀の作用を説明する説明図である。 本発明の実施例1の頭髪用の剃刀の作用を説明する説明図である。 本発明の実施例1の頭髪用の剃刀の作用を説明する説明図である。 (a)本発明の実施例1の頭髪用の剃刀の作用を説明する説明図である。 (b)本発明の実施例1の頭髪用の剃刀の作用を説明する説明図である。 本発明の実施例1の頭髪用の剃刀の刃体の別の形態を示す刃体の先端部分の縦断面図である。 図8に示す刃体の先端部分の作用を説明する説明図である。 (a)本発明の実施例2の頭髪用の剃刀の外観斜視図である。 (b)本発明の実施例2の頭髪用の剃刀の刃体の外観斜視図である。 本発明の実施例1の頭髪用の剃刀の格納部の構成を説明する説明図である。 本発明の実施例1の頭髪用の剃刀の刃体の別の形態を示す外観斜視図である。 (a)従来の頭髪用の剃刀の一例の外観斜視図である。 (b)従来の頭髪用の剃刀の一例の外観斜視図である。
符号の説明
1 刃体
100 刃体
1´ 刃体
11 刃
111 刃
111a 先端
112 刃
112a 先端
113 間隙
11a 先端
12 刃
12a 先端
2 ホルダー部
200 刃体
21 本体
211 刃
211a 先端
212a 先端
212 刃
3 柄部
300 刃体
31 溝
311 刃
311a 先端
312 刃
312a 先端
4 支点
400 刃体
411 刃
412 刃
413 刃
5 格納部
51 本体
511 平面部
512 凹部
513 半円溝
514a 鞘部
514b 円孔
515a 鞘部
515b 円孔
516a 凹部
516b 凹部
516c 凹部
517 板バネ
517a 山形部
517b 山形部
518 固定ピン
52 蓋体
521 平面部
522 平面部
523 半円溝
524a 鞘部
524b 凸部
525a 鞘部
525b 凸部
526 凹部
53 頂部
53a 頂部
53b 頂部
C 顧客
D1 距離
D2 距離
G ガード
HB 頭髪の束
P パネル
P1 平板
P101 平板
P2 平板
P201 平板
P202 平板
P3 平板
P301 平板
PD 厚さ
R1 頭髪用の剃刀
S 空間
X 矢印
b1 刃
b2 刃
c1 凹部
c2 凹部
d1 厚み
d2 厚み
d3 厚み
d4 厚み
d5 厚み
d6 厚み
d7 厚み
d8 厚み
d9 厚み
d10 厚み
g1 柄部
g2 柄部
h 毛髪
h1 ホルダー部
h2 ホルダー部
p1 面
p2 面
r1 頭髪用の剃刀
r2 頭髪用の剃刀
s 支点
α 切断線
β 切断線
θ 角度
































Claims (2)

  1. 頭髪用として用いる剃刀であって、刃体が格納されるホルダー部と手に把握する柄部が支点により枢着されて構成され、支点を中心として使用時にホルダー部と柄部とが直線状又は曲線状あるいは屈曲線状となる剃刀において、複数の刃の先端が重ならないようにした刃体を、刃を下にして垂直に位置させた場合に、複数の刃の外側を構成する2枚の刃の夫々の先端を通る2枚の垂直面の間の距離が300μm〜500μmとし、さらに複数の刃を有する刃体を、刃を下にして垂直に位置させた場合に、複数の刃の外側を構成する2枚の刃の夫々の先端を結んだ面と水平面とのなす角度θが、1<tanθ<4であり、かつ任意の刃の先端は必ず複数の刃の外側を構成する2枚の刃の夫々の先端を結んだ面より上方に位置し、かつ複数の刃の外側を構成する2枚の刃のうちの上方に位置する刃の先端より上に位置することがないことを特徴とする頭髪用の剃刀の刃体。
  2. ホルダー部が、請求項1に記載の複数の刃を有する頭髪用の剃刀の刃体を格納するに足る寸法を有していることを特徴とする頭髪用の剃刀。
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