JP3748742B2 - エスカレータのコームプレート加工装置 - Google Patents

エスカレータのコームプレート加工装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エスカレータの設置現場において使用するのに好適なエスカレータのコームプレート加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、エスカレータの踏段においては、踏面両端部に背高桟状のデマケーションラインを施してスカートガードと踏面との間に乗客の足などが挟まれるのを防止するようにした新形構造のものと、踏面両端部分に単に黄色の塗料を塗布して境界注意標識とした旧形構造のものとがある。
【0003】
そして、既設のエスカレータとしては、欄干間の有効幅が異なるものがあり、大きさの異なるコームプレートが存在している。たとえば、欄干間の有効幅が1200mmであるエスカレータ(以下、1200mmエスカレータと称す)に用いられる鋼板製のコームプレートと、欄干間の有効幅が800mmであるエスカレータ(以下、800mmエスカレータと称す)に用いられる鋼板製のコームプレートとは、その大きさを異にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、ますます高齢化社会となり、エスカレータにおいても、より安全に乗客が踏段に乗り降りできるものが求められている。そのため、上記旧形構造の踏段も、踏面両端部に背高桟状のデマケーションラインを形成するリニューアルを行い、より安全性の向上を図ることが必要になってきた。
【0005】
ところが、上記旧形構造の踏段に背高桟状部を形成した場合には、その背高桟状部が既設コームプレートに衝突してしまうので、その背高桟状部を逃げるための、デマケーション嵌合用溝を既設コームプレートに加工しなければならない。そして、上記リニューアルを行う場合、そのリニューアルを短時間で行うために、エスカレータの設置現場で既設コームプレートの加工を実施できるものが求められている。
【0006】
ところが、エスカレータの設置現場で既設コームプレートの加工を実施するために、欄干間の有効幅が異なるエスカレータ毎にそれ専用のコームプレート加工装置を、たとえば、800mmエスカレータの専用のコームプレート加工装置と1200mmエスカレータの専用のコームプレート加工装置を揃えるようにしたのでは、コームプレートベース加工装置の製作性が悪いという問題があった。また、同一建物内に、800mmエスカレータ及び1200mmエスカレータが設置されている場合であって、その800mmエスカレータ及び1200mmエスカレータについて上記リニューアルを行う際には、800mmエスカレータの専用のコームプレート加工装置と1200mmエスカレータの専用のコームプレート加工装置との、2台のコームプレート加工装置を持ち運ぶ必要があり、不便であるという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、上記問題点にかんがみ、エスカレータの設置現場にて、フレームを交換することで、欄干間の有効幅が異なるエスカレータのコームプレートに対しても、デマケーション嵌合用溝を円滑に加工しえる製作性及び取扱性の優れたエスカレータのコームプレート加工装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、一対のベース台と、これらベース台を連結するフレームと、前記ベース台に設けた送りユニットと、これら送りユニットに設けられるフライスとを少なくとも備え、前記一対のベース台上にコームプレートを着脱自在に取り付けるとともに、前記フライスのカッターで前記コームプレートにデマケーション嵌合用溝を切削してなるエスカレータのコームプレート加工装置において、前記フレームとして幅の異なる複数個のフレームを用意して、その幅の異なるフレームを交換することで幅の異なる複数個のコームプレートへのデマケーション嵌合用溝の切削を可能とすると共に、前記ベース台には、コームプレート用のコームプレート取付位置決めピンと、コームプレートの左右方向の動きを規制するコームプレート固定具と、コームプレートの前後方向の動きを規制するコームプレート端面固定具と、コームプレートの上下方向の振動を防止するコームプレート振動防止具とを少なくとも設けた構成により達成される
【0009】
かかる構成によれば、フレームを交換することにより、1台のコームプレート加工装置で、欄干間の有効幅が異なる複数個のコームプレートに、デマケーション嵌合用溝を切削することができる。たとえば、800mmエスカレータのコームプレートと1200mmエスカレータのコームプレートとに、フレームを交換すれば、1台のコームプレート加工装置でデマケーション嵌合用溝を切削することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1から図15に基づき説明する。
【0011】
図1及び図2において、コームプレート加工装置1は、細長状の鋼材からなる第1ベース台2と、細長状の鋼材からなる第2ベース台3と、平坦状の鋼材からなる第1のフレーム4と、第1ベース台2に設けた第1送りユニット5と、第2ベース台3に設けた第2送りユニット6と、この第1送りユニット5に設けた第1のフライス7とを少なくとも備えている。第1ベース台2と第2ベース台3の重量をともに約38kgとし、第1のフレーム4の重量を約14kgとし、第1送りユニット5と第2送りユニット6の重量をともに約45kgとし、第1のフライス7の重量を約20kgとすることで、コームプレート加工装置1の全体重量を200kg以上としてある。
【0012】
一対の第1ベース台2と第2ベース台3は、図3に示すように、所定距離を隔てて対向させる。その対向させた一対の第1ベース台2と第2ベース台3は、図4に示すように、フレーム4で連結させる。フレーム4で連結された第1ベース台2の外側面には、第1送りユニット5が、かつ、フレーム4で連結された第2ベース台3の外側面には、第2送りユニット6が、図5に示すようにそれぞれ取り付けられる。フレーム4で連結された第1ベース台2及び第2ベース台3並びにフレーム4の上には、図1に示すように、エスカレータのコームプレート8が載置固定される。エスカレータのコームプレート8は、約70kgあり、揚重装置を用いて第1ベース台2及び第2ベース台3並びにフレーム4の上に載置される。第1のフレーム4の左右方向寸法L1は、1200mmエスカレータに用いられる鋼板製のコームプレート8を第1ベース台2及び第2ベース台3に載置するのに好ましい大きさに設定してある。第1送りユニット5の左右端には、T字状のユニット運搬用把手5A、5Bが、第2送りユニット6の左右端には、T字状のユニット運搬用把手5A、5Bが、それぞれ設けられている。
【0013】
フレーム4は、第1ベース台2と第2ベース台3にボルト等により分離可能に取り付けられる。第1ベース台2及び第2ベース台3には、フレーム4用のフレーム取付位置決めピン2A、3A(フレーム芯出しノックピン)が設けられている(図3参照)。フレーム4には、フレーム取付位置決めピン2A、3Aが嵌合する切欠き4Aが設けられている(図2参照)。
【0014】
第1ベース台2の外側面には、2個の送りユニット取付体9、9Aが一体的に設けられている。第2ベース台3の外側面には、2個の送りユニット取付体10、10Aが一体的に設けられている。第1ベース台2及び第2ベース台3の左右端側には、U字状のベース台運搬用把手11が2個づつ設けられている(図3参照)。送りユニット取付体9、9Aに第1送りユニット5が、かつ、送りユニット取付体10、10Aに第2送りユニット6が、それぞれ分離可能に取り付けられる。
【0015】
第1ベース台2の上面には、その第1ベース台2の内側面から内方に向かって突出させたコームプレート用クランプ体12が設けられている。第2ベース台3の上面には、その第2ベース台2の内側面から内方に向かって突出させたコームプレート用クランプ体13が設けられている。コームプレート用クランプ体12及びコームプレート用クランプ体13の近傍には、コームプレート8用のコームプレート取付位置決めピン14がそれぞれ設けられている。
【0016】
第1ベース台2上及び第2ベース台3上には、コームプレート8用のコームプレート固定金具15、15Aと、コームプレート8用のコームプレート端面固定具16、16Aと、コームプレート8用のコームプレート振動防止具17、17Aとが設けられている(図1から図6参照)。コームプレート固定具15、15Aは、コームプレート8の左右方向の動きを規制している。コームプレート用クランプ体12、13とコームプレート端面固定具16、16Aとで、コームプレート8の前後方向の動きを規制している。コームプレート振動防止具17、17Aは、コームプレート8の上下方向の振動を防止している。コームプレート端面固定具16、16Aとコームプレート振動防止具17、17Aとは、小型のジャッキ構造としてある(図7参照)。
【0017】
図2や図3などに示すように、送りユニット取付体9、9A、コームプレート用クランプ体12、コームプレート固定具15、コームプレート端面固定具16及びコームプレート振動防止具17等を一体化してなる第1ベース台2は、約38kgと比較的重いが、2人の作業員がそれぞれベース台運搬用把手11を握って持ち上げることにより、安全に所定の場所に移動させることができる。また、送りユニット取付体10、10A、コームプレート用クランプ体13、コームプレート固定具15A、コームプレート端面固定具16A及びコームプレート振動防止具17A等を一体化してなる第2ベース台3は、第1ベース台2と同様に重いが、2人の作業員がそれぞれベース台運搬用把手11を握って持ち上げることにより、安全に所定の場所に移動させることができる。
【0018】
第1送りユニット5上及び第2送りユニット6上には、フライス7を取り付ける載置台18、18Aが固定されている。載置台18、18Aには、それぞれ締結具などによりフライス7が分離可能に取り付けられる。フライス7は、カッター19と、カッター左右方向送りハンドル20と、カッター上下方向送りハンドル21とを有している。第1送りユニット5と第2送りユニット6には、それぞれフライス送りハンドル22、22Aが設けられている。フライス送りハンドル22、22Aを操作することで、フライス7を前後方向に移動させることができる構造にしてある。
【0019】
図2に示すように、載置台18やフライス送りハンドル22などを一体化してなる第1送りユニット5は、約45kgと比較的重いが、2人の作業員がそれぞれユニット運搬用把手5A、5Bを両手で握って持ち上げることにより、安全に所定の場所に移動させることかできる。また、載置台18Aやフライス送りハンドル22Aなどを一体化してなる第2送りユニット6は、第1送りユニット5と同様に重いが、2人の作業員がそれぞれユニット運搬用把手6A、6Bを両手で握って持ち上げることにより、安全に所定の場所に移動させることができる。カッター19、カッター左右方向送りハンドル20及びカッター上下方向送りハンドル21とを有しているフライス7は、約20kgであって、1人の作業員が抱きかかえて安全に所定の場所に移動させることができる。
【0020】
フライス7は、第1送りユニット5のフライス送りハンドル22により、コームプレート8の端面と平行に手動で移動させるとともに、カッター左右方向送りハンドル20とカッター上下方向送りハンドル21とでカッター19の高さとカッター19のコームプレート8端面からの位置とを手動調整することにより、所定の加工位置に設置される。
【0021】
第1ベース台2上及び第2ベース台3上にコームプレート8を分離可能に取り付ける際、そのコームプレート8と第1ベース台2上及び第2ベース台3上との間には、図7に示すように、楔状の鋼板からなる加工溝深さ調整部材23が設けられる。加工溝深さ調整部材23には、図9に示すように、第1ベース台2上若しくは第2ベース台3上への取付穴23B、コームプレート取付位置決めピン14の取付ねじ穴23C、コームプレート用クランプ体12の取付ねじ穴23D及びノックピン位置決め穴23Eが形成されている。加工溝深さ調整部材23の取付ねじ穴23Dには、ピン29が取り付けられている。コームプレート用クランプ体12、13には、ボルト30が螺合されている。
【0022】
加工溝深さ調整部材23の上面は、図7及び図10に示すように、傾斜面23Aとしてある。この傾斜面23Aにより、フライス7のカッター19を、コームプレート8の前後方向に、かつ、水平に移動させることで、コームプレート8にその端縁から奥に向かって徐々に浅くなるデマケーション嵌合用溝24を、図14及び図15に示すように、切削することができる。デマケーション嵌合用溝24は、図15に示すように、溝長さL3を約300mmに、最大溝深さL4を8mmに、最小溝深さを零に、溝横幅L5を30mmに、それぞれ設定される。図14において、符号26はエスカレータを、符号27、27A、27B、27Cは踏段を、符号28はターミナルギアを示している。
【0023】
上記本実施形態のコームプレート加工装置1を用いたコームプレート加工の作業手順は、次のとおりである。
【0024】
(1)第1ベース台2、第2ベース台3、第1送りユニット5及び第2送りユニット6を、一つ一つ2人の作業員でエスカレータ26の設置現場における所定の場所に運搬する。また、第1のフレーム4及び第1のフライス7を、1人の作業員若しくは2人の作業員でエスカレータ26の設置現場における所定の場所に運搬する。同一建物内に、800mmエスカレータ及び1200mmエスカレータが設置されている場合であって、その800mmエスカレータ及び1200mmエスカレータについて上記リニューアルを行う際には、第2のフレーム40を、1人の作業員若しくは2人の作業員でエスカレータ26の設置現場における所定の場所に運搬する。
【0025】
(2)次に、エスカレータ26の設置現場におけるコームプレート8近傍に、コームプレート加工装置1を組立設置するのに十分な大きさの養生シートを敷き、その養生シート上にベニヤ板を敷くとともに、その養生シートの周囲に安全柵を設置する。
【0026】
(3)次に、ベニヤ板上に、第1ベース台2と第2ベース台3を、約900mm離して、図3に示すように並設する。
【0027】
(4)次に、第1ベース台2と第2ベース台3の取付位置決め用ピン2A、3Aに、第1のフレーム4の切欠き4Aを嵌合させた後、フレーム4を第1ベース台2と第2ベース台3にボルトで固定することで、図4に示すように、第1ベース台2と第2ベース台3とをフレーム4により連結する。
【0028】
(5)次に、第1ベース台2の外側面に設けた送りユニット取付体9、9Aに第1送りユニット5を、かつ、第2ベース台3の外側面に設けた送りユニット取付体10、10Aに第2送りユニット6を、図5に示すように、それぞれボルトで固定する。
【0029】
(6)次に、第1送りユニット5に設けた載置台18上に、第1のフライス7をクランプとボルトにより固定した後、第1のフライス7にカッター19を取り付ける。その後、カッター左右方向送りハンドル20を操作して、第1のフライス7を最外方に移動させておく。
【0030】
(7)次に、ベニヤ板上にコームプレート8をフレーム4に載せるための揚重装置(図示せず)を、ベニヤ板上方に設置する。揚重装置としてはトロリー式が好ましい。
【0031】
(8)次に、1200mmエスカレータのコームプレート8を、そのコームプレート8の裏面側を上にした状態でベニヤ板上に設置した後、そのコームプレート8の裏面側における左右端縁部分に、デマケーション嵌合用溝24を切削するための罫書き線25を、罫書き針あるいは白マジックにより付す(図6参照)。
【0032】
(9)次に、罫書き線25を付したコームプレート8を、そのコームプレート8の裏面側を上にした状態で、前記揚重装置により吊り上げ、その後、そのコームプレート8を、第1ベース台2と第2ベース台3に設けた加工溝深さ調整部材23上に前記揚重装置を利用して吊り降ろす。
【0033】
(10)第1ベース台2と第2ベース台3とフレーム4との上に吊り降ろされたコームプレート8は、そのコームプレート8の前側端面をコームプレート取付位置決めピン14に当てることで前後方向位置を、コームプレート固定具15、15Aで左右方向位置を、コームプレート振動防止具17、17Aで上下方向位置を、それぞれ決めた後、コームプレート端面固定具16、16Aでコームプレート8の後側端面を押圧し、かつ、コームプレート用クランプ体12、13及びコームプレート固定具15、15Aでコームプレート8の上面左右縁部を押圧することにより、第1ベース台2及び第2ベース台3に固定する。
【0034】
(11)次に、カッター左右方向送りハンドル20を手動操作して第1のフライス7におけるカッター19を、罫書き線25の上方に移動させた後、さらに、カッター上下方向送りハンドル21及びフライス送りハンドル22、22Aを手動操作してカッター19を、コームプレート8の罫書き線25の延長上であって、かつ、コームプレート8の前側端面に接触する位置に移動させたならば、そのカッター19を約390rpmの回転数で回転させつつ、フライス送りハンドル22、22Aを手動操作することで罫書き線25に沿ってカッター19を移動させることにより、長さ約300mmのデマケーション嵌合用溝24をコームプレート8の裏面側における左右の一端縁部分に切削する。この場合、デマケーション嵌合用溝24は、複数回に分けて規定の深さまでフライス7のカッター19によりコームプレート8を切削することによって形成する。規定の深さが最大8mmの場合には、切削回数を5回とするとともに、第1回目から第3回目の切削深さを2mmとし、かつ、第4回目と第5回目の切削深さを1mmとすることが好ましい。
【0035】
(12)次に、第1送りユニット5の載置台18から第1のフライス7を外した後、その第1のフライス7を第2送りユニット6の載置台18Aに固定する。その後、上記(11)と同じく第1のフライス7を操作してデマケーション嵌合用溝24をコームプレート8の裏面側における左右の他端縁部分に切削する。これにより、コームプレート8の裏面側における左右の両端縁部分にデマケーション嵌合用溝24が切削される。
【0036】
(13)コームプレート8へのデマケーション嵌合用溝24の切削作業が終了したならば、コームプレート8及びフレーム4を第1ベース台2及び第2ベース台3から外すとともに、そのコームプレート8及びフレーム4を揚重装置により吊り上げて、そのコームプレート8及びフレーム4をコームプレート加工装置1から別の場所に移動させた後、フレーム40及び800mmエスカレータのコームプレート(図示せず)を、1200mmエスカレータのコームプレート8と同じ要領により、第1ベース台2及び第2ベース台3に固定する。そして、その800mmエスカレータのコームプレート(図示せず)に、1200mmエスカレータのコームプレート8と同じ要領により、デマケーション嵌合用溝24が切削した後、800mmエスカレータのコームプレート(図示せず)を第1ベース台2及び第2ベース台3から外すとともに、その800mmエスカレータのコームプレート(図示せず)を揚重装置により吊り上げて、その800mmエスカレータのコームプレート(図示せず)をコームプレート加工装置1から別の場所に移動させる。
【0037】
(14)その後、図2に示すように、第1ベース台2、第2ベース台3、第2のフレーム40、第1送りユニット5、第2送りユニット6、及び第1のフライス7に分離する。
【0038】
(15)分離してなる第1ベース台2、第2ベース台3、第1のフレーム4、第2のフレーム40、第1送りユニット5、第2送りユニット6、及び第1のフライス7は、各々分離した状態で台車などにより運搬し、所定の場所に保管するとともに、養生シート、ベニヤ板、安全柵、及び揚重装置を片付け、コームプレート加工装置1の設置現場を清掃する。
【0039】
上記(1)から(15)の作業手順によれば、エスカレータの設置現場にて、踏段の踏面両端部に形成されている背高桟状のデマケーションラインを逃げるための、デマケーション嵌合用溝24を、円滑に、かつ、安全に加工することができる。
【0040】
800mmエスカレータに用いられる鋼板製のコームプレートにデマケーション嵌合用溝24を加工する場合には、図12に示すごとく、第1のフレーム4のみを交換して第2のフレーム40を使用し、第1ベース台2、第2ベース台3、第1送りユニット5、第2送りユニット6、及び第1のフライス7を共用できるように、第2のフレーム40の左右方向寸法L2を、800mmエスカレータに用いられるコームプレートを第1ベース台2及び第2ベース台3に載置するのに好ましい大きさに設定してある。
【0041】
上記本実施形態のコームプレート加工装置1によれば、
(a)エスカレータの設置現場にて、コームプレート加工装置1のフライス7を、単に水平移動させることで、所望のデマケーション嵌合用溝24をコームプレート8に切削加工することができる。この際、一体化された第1ベース台2、第2ベース台3、第1のフレーム4、第1送りユニット5及び第2送りユニット6が重く、かつ、コームプレート8が第1ベース台2及び第2ベース台3に堅牢に固定されているので、フライス7の移動が円滑に行われてカッター19によりコームプレート8へのデマケーション嵌合用溝24の切削が難なく行われる。
【0042】
(b)重いコームプレート加工装置1は、第1ベース台2、第2ベース台3、第1のフレーム4、第1送りユニット5、第2送りユニット6及び第1のフライス7に、小さく分割でき、エスカレータの設置現場の搬入搬出が容易である。また、コームプレート加工装置1を、第1ベース台2、第2ベース台3、第1のフレーム4、第1送りユニット5、第2送りユニット6及び第1のフライス7に分割して、台車等で運搬するようにすれば、その運搬を1人の作業者で行うことが可能となる。
【0043】
(c)1台のコームプレート加工装置1により、第1のフレーム4と第2のフレーム40とを交換するだけで、1200mmエスカレータ用コームプレート8にも、800mmエスカレータ用コームプレートにも、デマケーション嵌合用溝24を加工できる。
【0044】
(d)U字状のベース台運搬用把手11を利用することにより、重い第1ベース台2及びベース台3を、2人の作業者で安全に持ち上げることができ、また、T字状のユニット運搬用把手5A、5Bを利用することにより、第1送りユニット5を、かつ、T字状のユニット運搬用把手6A、6Bを利用することにより、第2送りユニット6を、それぞれ2人の作業者で安全に持ち上げることができる。
等のメリットがえられる。
【0045】
なお、上記本実施形態では、第1のフライス71個でコームプレート8の裏面側における左右の両端縁部分に交互にデマケーション嵌合用溝24が切削加工しているが、これに限定されるものではな。図13に示すように、第1送りユニット5に第1のフライス7を、第2送りユニット6に第2のフライス70を、それぞれに設けて、コームプレート8の裏面側における左右の両端縁部分にデマケーション嵌合用溝24を同時に切削加工してもよい。このようにすれば、デマケーション嵌合用溝24の切削加工時間を短縮できる。
【0046】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、エスカレータの設置現場にて、フレームを交換することにより、欄干間の有効幅が異なる複数個のエスカレータにおけるコームプレートに、踏面両端部に形成されている背高桟状のデマケーションラインを逃げるためのデマケーション嵌合溝を、1台のコームプレート加工装置で加工することができ、その加工装置の製作性及び取扱性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、コームプレートを取り付けたコームプレート加工装置の全体斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示し、コームプレートを取り付けたコームプレート加工装置の分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示し、第1ベース台及び第2ベース台の斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態を示し、第1ベース台及び第2ベース台に、第1のフレームを取り付けた状態の斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態を示し、第1ベース台及び第2ベース台に、第1のフレーム、第1送りユニット及び第2送りユニットを取り付けた状態の斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態を示し、罫書き線を施したコームプレートを取り付けたコームプレート加工装置の斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態を示し、加工溝深さ調整部材の取り付け部分の断面拡大図である。
【図8】本発明の一実施形態を示し、第1のフライスの拡大斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態を示し、加工溝深さ調整部材の正面図である。
【図10】本発明の一実施形態を示し、加工溝深さ調整部材の側面図である。
【図11】本発明の一実施形態を示し、加工溝深さ調整部材の底面図である。
【図12】本発明の一実施形態を示し、第1のフレームとは大きさの異なる第2のフレームを使用したコームプレート加工装置の分解斜視図である。
【図13】本発明の他実施形態を示し、第1のフライスと第2のフライスとを取り外した状態におけるコームプレート加工装置の斜視図である。
【図14】本発明の他実施形態を示し、エスカレータ昇降路部分の模式図である。
【図15】本発明の他実施形態を示し、エスカレータ昇降路部分の背面斜視図である。
【符号の説明】
1 コームプレート加工装置
2 第1ベース台
2A 取付位置決め用ピン
3 第2ベース台
3A 取付位置決め用ピン
4 第1のフレーム
4A 切欠き
5 第1送りユニット
5A ユニット運搬用把手
5B ユニット運搬用把手
6 第2送りユニット
6A ユニット運搬用把手
6B ユニット運搬用把手
7 第1のフライス
8 コームプレート
9 送りユニット取付体
9A 送りユニット取付体
10 送りユニット取付体
10A 送りユニット取付体
11 ベース台運搬用把手
12 コームプレート用クランプ体
13 コームプレート用クランプ体
14 コームプレート取付位置決めピン
15 コームプレート固定具
15A コームプレート固定具
16 コームプレート端面固定具
16A コームプレート端面固定具
17 コームプレート振動防止具
17A コームプレート振動防止具
18 載置台
18A 載置台
19 カッター
20 カッター左右方向送りハンドル
21 カッター上下方向送りハンドル
22 フライス送りハンドル
22A フライス送りハンドル
23 加工溝深さ調整部材
24 デマケーション嵌合用溝
25 罫書き線
26 エスカレータ
27、27A、27B、27C 踏段
28 ターミナルギア
29 ピン
30 ボルト
40 第2のフレーム
70 第2のフライス

Claims (2)

  1. 一対のベース台と、これらベース台を連結するフレームと、前記ベース台に設けた送りユニットと、これら送りユニットに設けられるフライスとを少なくとも備え、前記一対のベース台上にコームプレートを着脱自在に取り付けるとともに、前記フライスのカッターで前記コームプレートにデマケーション嵌合用溝を切削してなるエスカレータのコームプレート加工装置において、
    前記フレームとして幅の異なる複数個のフレームを用意して、その幅の異なるフレームを交換することで幅の異なる複数個のコームプレートへのデマケーション嵌合用溝の切削を可能とすると共に、前記ベース台には、コームプレート用のコームプレート取付位置決めピンと、コームプレートの左右方向の動きを規制するコームプレート固定具と、コームプレートの前後方向の動きを規制するコームプレート端面固定具と、コームプレートの上下方向の振動を防止するコームプレート振動防止具とを少なくとも設けたことを特徴とするエスカレータのコームプレート加工装置。
  2. 前記コームプレート端面固定具及びコームプレート振動防止具は、ジャッキ構造としたことを特徴とする請求項1記載のエスカレータのコームプレート加工装置。
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