JP3748662B2 - Mri装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファンクショナルMR(Magnetic Resonance)撮像方法およびMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置に関する。さらに詳しくは、被検体の体動や装置の不安定性などの影響を除去でき、信頼性を向上できるファンクショナルMR撮像方法およびMRI装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファンクショナルMR撮像方法では、図8に示すように、被検体に間欠的に刺激を与えながらMR撮像して一群の画像I1,I2,…を得る。次に、図9に示すように、得られた一群の画像I1,I2,…に対して統計処理等を適用して、各画像で微小に変化した部位、すなわち、刺激に反応した部位を同定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ファンクショナルMR撮像方法では、MR撮像に要する時間が長くかかるため、被検体の体動や装置の不安定性などの影響が一群の画像I1,I2,…中に入りやすくなる。
しかし、従来のファンクショナルMR撮像方法では、一群の画像I1,I2,…中に入った被検体の体動や装置の不安定性などの影響を排除する対処がなされておらず、信頼性が低い問題点があった。
そこで、本発明の目的は、画像中に入った被検体の体動や装置の不安定性などの影響を排除でき、信頼性を向上できるファンクショナルMR撮像方法およびMRI装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
第1の観点では、本発明は、無刺激状態の被検体をMR撮像して1枚以上の画像を取得すると共に刺激状態の被検体をMR撮像して1枚以上の画像を取得し、前記画像中の一つの画像の各画素値と所定の基準画像の対応する画素の画素値の差が所定の画素値閾値より大きい画素の数をカウントした積算値が所定の積算値閾値より大きいか否かを前記各画像について判定し大きい画像を除外し、除外されないで残った画像を解析して前記刺激に反応した部位を同定することを特徴とするファンクショナルMR撮像方法を提供する。
刺激に起因した各画像の変化は、非常に微小である。例えば、1.5TのMRI装置で脳実質をMR撮像した場合、刺激に起因した各画像の画素値の変化は、高々3〜5%程度である(画素値の最小値と最大値の差を100%とする)。従って、もし、ある画像の画素値の変化が例えば50%もあれば、それは刺激に起因した変化ではなく、被検体の体動や装置の不安定性などの影響による変化と考えられる。
そこで、上記第1の観点によるファンクショナルMR撮像方法では、例えば画像中の1枚を選択して基準画像とするか又は画像中の2枚以上を選択してそれらの平均画像を基準画像とし、その基準画像の画素値と画像中の一つの画像の対応する画素値の差が画素値閾値より大きい画素の数をカウントする。ここで、画素値閾値を、刺激に起因する通常の変化よりも大きめに設定しておけば、カウントされた積算値は、被検体の体動や装置の不安定性などの影響を受けた画素の数となる。そして、その積算値が積算値閾値より大きい画像は、被検体の体動や装置の不安定性などの影響が大きいとして除外する。ここで、積算値閾値は、経験的に定めればよい。残った画像を解析して刺激に反応した部位を同定すれば、被検体の体動や装置の不安定性などの影響が排除されており、信頼性を向上することが出来る。
【0005】
第2の観点では、本発明は、無刺激状態の被検体をMR撮像して1枚以上の画像を得ると共に刺激状態の被検体をMR撮像して1枚以上の画像を得るMR撮像手段と、前記画像中の一つの画像の各画素値と所定の基準画像の対応する画素の画素値の差が所定の画素値閾値より大きい画素の数をカウントした積算値が所定の積算値閾値より大きいか否かを前記各画像について判定し大きい画像を除外する画素除外手段と、除外されないで残った画像を解析し前記刺激に反応した部位を同定する解析手段とを具備したことを特徴とするMRI装置を提供する。
上記第2の観点によるMRI装置では、上記第1の観点によるファンクショナルMR撮像方法を好適に実施できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す実施形態により本発明をさらに詳しく説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態にかかるMRI装置のブロック図である。
このMRI装置100において、マグネットアセンブリ1は、内部に被検体を挿入するための空間部分(孔)を有し、この空間部分を取りまくようにして、被検体に一定の主磁場を印加する主磁場コイルと、勾配磁場を発生するための勾配磁場コイル(勾配磁場コイルはx軸,y軸,z軸の各コイルを備えており、これらの組み合わせによりスライス軸,位相軸,周波数軸が決まる)と、被検体内の原子核のスピンを励起するためのRFパルスを送信する送信コイルと、被検体からのNMR信号を受信する受信コイル等が配置されている。主磁場コイル,勾配磁場コイル,送信コイルおよび受信コイルは、それぞれ主磁場電源2,勾配磁場駆動回路3,RF電力増幅器4および前置増幅器5に接続されている。
【0007】
計算機7は、パルスシーケンスを作成し、シーケンス記憶回路8に渡す。
シーケンス記憶回路8は、パルスシーケンスを記憶し、そのパルスシーケンスに基づいて勾配磁場駆動回路3を操作し、マグネットアセンブリ1の勾配磁場コイルから勾配磁場を発生させると共に、ゲート変調回路9を操作し、RF発振回路10の搬送波出力信号を所定タイミング・所定包絡線形状のパルス状信号に変調し、それをRFパルスとしてRF電力増幅器4に加え、RF電力増幅器4でパワー増幅した後、前記マグネットアセンブリ1の送信コイルに印加する。
【0008】
前置増幅器5は、マグネットアセンブリ1の受信コイルで受信したNMR信号を増幅し、位相検波器12に入力する。位相検波器12は、RF発振回路10の搬送波出力信号を参照信号とし、NMR信号を位相検波して、A/D変換器11に与える。A/D変換器11は、アナログ信号のNMR信号をディジタル信号のMRデータに変換し、計算機7に入力する。
【0009】
計算機7は、A/D変換器11からMRデータを読み込み、画像再構成演算を行い、画像を作成する。この画像は、表示装置6にて表示される。
また、計算機7は、操作卓13から入力された情報を受け取るなどの全体的な制御を受け持つ。
【0010】
図2は、上記MRI装置100におけるファンクショナルMR撮像処理のフローチャートである。
ステップQ1では、図8に示すように、被検体に間欠的に刺激を与えながらMR撮像して一群の画像I1,I2,…,Inを得る。
ステップQ2では、画像I1,I2,…,In中の1枚以上を用いて基準画像Irefを作成する。例えば、図3に示すように、画像I1,I2,…,In中の中間の3枚の画像I5,I6,I7の平均画像を基準画像Irefとする。
Iref=(I5+I6+I7)/3
ステップQ3では、画像I1,I2,…,Inと基準画像Irefの差の絶対値の画像I1’,I2’,…,In’を作成する。
Im’=|Im−Iref| 但し、m=1〜n
次に、各画像I1’,I2’,…,In’の画素値のヒストグラムH1,H2,…,Hnをそれぞれ作成する。図4の(a)に、ヒストグラムH1を例示する。また、図4の(b)に、ヒストグラムH2を例示する。
【0011】
ステップQ4では、ヒストグラムH1,H2,…,Hnから画素値閾値α(例えば10%)以下の成分を除去したヒストグラムH1’,H2’,…,Hn’を作成する。図5の(a)に、ヒストグラムH1’を例示する。また、図5の(b)に、ヒストグラムH2’を例示する。
【0012】
ステップQ5では、ヒストグラムH1’,H2’,…,Hn’の画素数の積算値N1,N2,…,Nnを求め、積算値閾値β(例えば10画素)と比較し、積算値Nmが積算値閾値βより大きい画像Imを除外する。図6の例では、画像I2と画像I3とを除外する。
ステップQ6では、除外されずに残った一群の画像に対してt−検定などの統計処理を行い、刺激に反応した部位を同定できるファンクショナル画像を作成する。図7の例では、画像I1,I4,…,Inからファンクショナル画像を作成する。
【0013】
以上のMRI装置100によれば、被検体の体動や装置の不安定性などの影響を大きく受けた画像を除外してファンクショナル画像を作成できるから、信頼性を向上することが出来る。
【0014】
【発明の効果】
本発明のファンクショナルMR撮像方法およびMRI装置によれば、画像中に入った被検体の体動や装置の不安定性などの影響を排除でき、信頼性を向上することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるMRI装置のブロック図である。
【図2】図1のMRI装置におけるファンクショナルMR撮像処理のフローチャートである。
【図3】基準画像の作成方法の一例を示す説明図である。
【図4】ヒストグラムの例示図である。
【図5】画素値閾値以下の成分を除去したヒストグラムの例示図である。
【図6】積算値閾値を用いて画像を除外する処理の説明図である。
【図7】除外されずに残った画像からファンクショナル画像を作成する処理の説明図である。
【図8】ファンクショナルMR撮像方法の説明図である。
【図9】一群の画像からファンクショナル画像を作成する処理の説明図である。
【符号の説明】
100 MRI装置
1 マグネットアセンブリ
3 勾配磁場駆動回路
7 計算機
8 シーケンス記憶回路
I1〜In 画像
H1〜Hn ヒストグラム
α 画素値閾値
β 積算値閾値
Claims (2)
- 無刺激状態の被検体をMR撮像して1枚以上の画像を得ると共に刺激状態の被検体をMR撮像して1枚以上の画像を得るMR撮像手段と、
前記MR撮像手段により得られた複数枚の画像における1枚の画像の各画素値と所定の基準画像の対応する画素の画素値との差が所定の画素値閾値より大きい画素の数をカウントした積算値が所定の積算値閾値より大きいか否かを前記MR撮像手段により得られた各画像について判定し、前記積算値閾値より大きい画像を除外する画像除外手段と、
除外されないで残った画像を解析して前記刺激に反応した部位を同定する解析手段とを具備したことを特徴とするMRI装置。 - 請求項1に記載のMRI装置において、
前記画像除外手段における所定の基準画像は、前記複数枚の画像における所定の複数枚の画像の各画素値を加算平均することにより得られた画像であることを特徴とするMRI装置。
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JP09705397A JP3748662B2 (ja) | 1997-04-15 | 1997-04-15 | Mri装置 |
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JP09705397A JP3748662B2 (ja) | 1997-04-15 | 1997-04-15 | Mri装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10286245A JPH10286245A (ja) | 1998-10-27 |
JP3748662B2 true JP3748662B2 (ja) | 2006-02-22 |
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7495678B2 (ja) | 2017-03-08 | 2024-06-05 | ワシントン・ユニバーシティ | Mriにおける動きのリアルタイムなモニタリング及び予測 |
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1997
- 1997-04-15 JP JP09705397A patent/JP3748662B2/ja not_active Expired - Fee Related
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