JP3748464B2 - 給湯器 - Google Patents

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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は給湯器に関し、詳しくはバイパスミキシング方式の給湯器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、熱交換器をバイパスするバイパス路を備えた給湯器が知られている。こうした給湯器は、給水路から供給された冷水を熱交換器側とバイパス路側に分岐し、熱交換器により加熱された湯と、バイパス路によりバイパスされた冷水とを混合して出湯することで、熱交換器の出口温度を実際の出湯温度より高くしてドレン(結露)の発生を抑え、熱交換器の腐食を防止するといった効果がある。しかしこのような構成では、出湯温度以上に熱交換器出口温度が高温でなければならず、高温の湯を必要とした場合に出湯温度に限界があるだけでなく、熱交換器の耐久性にも問題があった。この問題を解決するため、バイパス路に流路を開閉するバイパス弁を設け、設定温度が所定値未満の場合には開弁して混合した湯を出湯し、所定値以上の場合には閉弁して熱交換器により加熱された湯をそのまま出湯するといった制御を行なうことで、低温から高温まで幅広い出湯温度を得ることができるようになった。
【0003】
また、一般にこのような給湯器においては、出湯温制御の手法として、入水温度、設定温度、入水流量をそれぞれ検出することで、出湯温度を設定温度にするための必要なガス供給量を演算・制御するフィードフォワード制御(以下、FF制御と呼ぶ)と、実際の出湯温度と設定温度との偏差に基づいて、そのFF制御量を補正するフィードバック制御(以下、FB制御と呼ぶ)とが用いられており、優れた出湯温度特性が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、設定温度に応じてバイパス弁の開閉動作を行なう給湯器では、出湯動作中に設定温度が変更されてバイパス弁の開閉動作を行なった際、その動作により出湯温度に一時的に急激なオーバーシュート又はアンダーシュートが生じる。例えば出湯動作中に設定温度が高く変更されてバイパス弁が閉弁した場合、バイパス管合流部より上流側の高温の湯の残りが冷水と混合されずそのまま出湯されるため、出湯温度に一瞬急激なオーバーシュートを生じる。このような熱交換後の湯の急激な温度変化は、ガス量を制御しても防止できるものではないが、従来のものでは、この出湯温度に基づいてそのままFB制御を加えているため、急激な温度上昇に合わせたフィードバック量となり、ガス量がマイナス側に過大に制御される。従って熱交換器に流れる水に与えられる熱量は過小となり、今度は出湯温度が急激に下がりアンダーシュートを生じる。この結果、出湯温度がハンチングして安定せず、安定するまでに時間がかかってしまう。逆に、出湯動作中に設定温度が低く変更されてバイパス弁が開弁した場合には、バイパス管合流部より上流側の低温の残り湯が冷水と混合されて出湯されるため、出湯温度に一瞬急激なアンダーシュートを生じる。従来のものでは、この出湯温度に基づいてそのままFB制御を加えているため、急激な温度下降に合わせたフィードバック量となり、ガス量がプラス側に過大に制御される。従って熱交換器に流れる水に与えられる熱量は過大となり、今度は出湯温度が急激に上がりオーバーシュートを生じる。この結果、出湯温度がハンチングして安定せず、安定するまでに時間がかかってしまう。
【0005】
このようにバイパス弁の開閉動作に伴って、出湯温度に一時的なオーバーシュート又はアンダーシュートが生じることにより、この間のFB演算は適正な計算にはならず過度の値となるため、FB制御により新たなアンダーシュート又はオーバーシュートが発生するといった具合にハンチングして、出湯温度が安定するまでに時間がかかってしまうといった問題があった。
【0006】
本発明の給湯器は上記課題を解決し、バイパス弁の開度を変化させた直後の出湯温度をはやく安定させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の請求項1記載の給湯器は、燃料ガスを燃焼するバーナと、
給水路から供給された冷水を上記バーナの燃焼熱により加熱して出湯路に供給する熱交換器と、
上記熱交換器をバイパスして上記給水路と上記出湯路とを連通するバイパス路と、
設定温度を設定するための温度設定手段と、
上記バイパス路に設けられ、上記設定温度に応じて開度を可変するあるいは開閉状態を切り換えるバイパス弁と、
器具へ供給される水の流量を検出する流量センサと、
上記出湯路の上記バイパス路との合流部より下流側で出湯温度を検出する出湯温度検出手段と、
上記冷水を上記設定温度の湯にするために必要な温度上昇値と上記入水流量とに基づいて燃焼量を演算するフィードフォワード制御と、上記設定温度と上記出湯温度との偏差に基づいて上記フィードフォワード制御量を補正するフィードバック制御とにより、上記バーナの燃焼量を変化させる出湯温制御手段と
を備えた給湯器において、
上記出湯温制御手段は、出湯動作中に上記設定温度が変更されて上記バイパス弁の開度が変化した後の所定間Toの間は、上記フィードフォワード制御のみにより温度制御するとともに、上記流量センサの検出値が小さいほど、上記フィードフォワード制御のみを行う上記所定時間Toを長くすることを要旨とする。
【0009】
上記構成を有する本発明の請求項1記載の給湯器は、フィードフォワード制御とフィードバック制御とによりバーナの燃焼量を変化させ、出湯温制御を行なう。ここで、設定温度が変更されてバイパス弁の開度が変化すると、出湯温度に一時的に急激なオーバーシュート又はアンダーシュートが生じるが、バイパス弁の開度が変化した後の所定時間Toの間は、フィードフォワード制御のみにより温度制御することにより、オーバーシュート又はアンダーシュートの影響を受けないため、出湯温度をはやく安定させることができる。
【0010】
また、上記給湯器は、入水流量が小さい場合には流速が遅くなるため、バイパス弁の開度変化により急激なオーバーシュート又はアンダーシュートが生じた場合、その影響時間が長くなるが、流量センサの検出値が小さいほどフィードフォワード制御のみを行う所定時間Toを長くするため、異なる流量に対しても出湯温度をはやく安定させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の給湯器の好適な実施例について説明する。図1は一実施例としての給湯器の概略構成図である。給湯器は、給水路1と出湯路2とが接続される熱交換器3と、熱交換器3をバイパスするバイパス路4と、熱交換器3を流れる水を加熱するためのバーナ5と、バーナ5にガスを供給するガス供給路6と、燃焼制御を司どるコントローラ7とを備える。給水路1のバイパス路4との分岐部aより上流側には入水流量を検出する流量センサ8と、入水温を検出する入水サーミスタ9とが設けられ、また出湯路2のバイパス路4との合流部bより上流側には、熱交換器3から出湯される湯温を検出する熱交換器出口サーミスタ10が設けられ、またバイパス路4との合流部bより下流側には混合された湯温を検出する出湯サーミスタ11が設けられ、更にその下流側で洗面所、シャワー等の給湯口に通じる外部給湯管12に接続される。またバイパス路4には、流路の開閉を行なうバイパス電磁弁13が設けられる。またガス供給路6には、流路の開閉を行なうメイン電磁弁14、元電磁弁15と、ガス量を調節する比例弁16とが設けられる。
【0012】
熱交換器出口サーミスタ10は熱交換器3の出口近くに設けられ、その検出温度と出湯サーミスタ11の検出温度とを比較することで、バイパス電磁弁13の故障検知を行なうことができる。
【0013】
コントローラ7は、図示しない周知の算術論理演算回路を構成するCPU、RAM、ROMと、各種センサからの信号を入力する入力インタフェースと、各種アクチュエータに駆動信号を出力する出力インタフェース等から構成される。またコントローラ7には、設定温度を入力するための温度設定スイッチを備えたリモコン17が接続される。尚、図1においては、本発明の特徴となる出湯温安定制御処理に係る構成のみの入出力関係を表している。
【0014】
コントローラ7は、リモコン17から入力された設定温度が48℃以上である場合にバイパス電磁弁13を閉弁し、48℃未満である場合にはバイパス電磁弁13を開弁することで、熱交換器3を高温に維持しつつ低温から高温まで幅広い出湯温度を得る。またコントローラ7は、リモコン17から入力された設定温度と入水サーミスタ9の検出温度と流量センサ8の検出流量とに基づいて、出湯温度を設定温度にするために必要なガス量を演算・制御するフィードフォワード制御(以下、FF制御と呼ぶ)と、出湯サーミスタ11の検出温度とリモコン17から入力された設定温度との偏差に基づいて、そのFF制御量を補正するフィードバック制御(以下、FB制御と呼ぶ)とを用いて比例弁16の開度を調節し、出湯温制御を行なう。ここで、FB制御を行なう際の出湯温度の検出は、バイパス電磁弁13が閉じている場合には熱交換器出口サーミスタ10により行なう。
【0015】
尚、給湯器は、図示しないがバーナ5に点火するための点火装置や、燃焼用空気を供給するファン等を備える。
【0016】
次に、コントローラ7の行なう出湯温安定制御処理について、図2のフローチャートを用いて説明する。流量センサ8により所定値以上の通水量を検出すると(S1)、メイン電磁弁14、元電磁弁15を開弁してバーナ5にガスを供給し、図示しない点火装置によりバーナ5に点火して燃焼動作を開始すると共に(S2)、入水サーミスタ9の検出温度とリモコン16から入力された設定温度とから決まる必要温度上昇値と、流量センサ8の検出流量との積に基づいたFF制御と、出湯サーミスタ11(バイパス電磁弁13閉弁時には熱交換器出口サーミスタ10)の検出した出湯温度と、リモコン17から入力された設定温度との偏差に基づいたFB制御とにより比例弁16の開度を調節し、出湯温制御を行なう(S3)。ここで、設定温度が変更された場合(S4:YES)、バイパス電磁弁13の開閉状態を切り換えるほどの温度変更であるかどうかをチェックする(S5)。バイパス電磁弁13の開閉状態を切り換える温度変更でない場合、つまり48℃をまたいだ温度変更でない場合には(S5:NO)、変更された設定温度に基づいたFF制御とFB制御とにより出湯温制御を行なう(S3)。一方、バイパス電磁弁13の開度を変化させる温度変更であった場合、つまり48℃をまたいだ温度変更であった場合には(S5:YES)、流量センサ8により入水流量が4リットル/分以上であるかどうかをチェックする(S6)。入水流量が4リットル/分以上であった場合、タイマ時間tを2秒間とし(S7)、また入水流量が4リットル/分未満であった場合、タイマ時間tを4秒間として(S8)、動作直後のタイマ時間の間FB制御を禁止し、FF制御のみで出湯温制御を行なう(S9)。タイマ時間の終了後、FB制御とFF制御とによる出湯温制御を再開する(S3)。
【0017】
このような制御を行なうことによる出湯温度の変化を図3のグラフに示す。出湯動作中に設定温度が高く変更されてバイパス電磁弁13が閉弁すると、バイパス路4との合流部bより上流側出湯路2に残った高温の湯が、冷水と混合されずに直接出湯されるため、出湯温度に一瞬急激なオーバーシュートが生じる。そのためFB制御を行なった場合、点線aに示すようにオーバーシュートに合わせてFB制御量が過小となり、今度は出湯温度が急激に下がりアンダーシュートを生じ、出湯温度がハンチングしてしまう。しかし、本実施例の給湯器の場合には、バイパス電磁弁13の開閉動作からタイマ時間はFF制御のみにより出湯温制御を行なうため、急激なオーバーシュート時にも一定量のガスを供給するため、出湯温度をはやく安定させる。また、出湯動作中に設定温度が低く変更されてバイパス電磁弁13が閉弁した場合には、一瞬急激なアンダーシュートが生じるが、同様にFF制御のみにより出湯温制御を行なうため、出湯温度をはやく安定させることができる。
【0018】
以上説明したように本実施例の給湯器によれば、設定温度が変更されたことによるバイパス電磁弁13の開閉動作後の所定のタイマ時間はFB制御を禁止し、FF制御のみにより出湯温制御を行なうため、バイパス電磁弁13の開閉動作により出湯温度に急激なアンダーシュート又はオーバーシュートが生じても、FF制御により入水流量と入水温度と設定温度とに基づいた比例弁開度を制御するため、出湯温度をはやく安定させることができる。また、バイパス電磁弁13の開度変化時の入水流量が4リットル/分以上であるかどうかにより、FB制御を禁止するタイマ時間を変えることで、流量が少なく流速が遅いためアンダーシュート又はオーバーシュートの発生時間が長い場合にもタイマ時間が対応し、出湯温度をはやく安定させることができる。また、FB制御を行なう際の出湯温度の検出を、バイパス電磁弁13が閉じている場合には熱交換器出口サーミスタ10により行なうことで、制御遅れを小さくすることができる。
【0019】
尚、本実施例において、フィードフォワード制御はリモコン17から入力された設定温度と入水サーミスタ9の検出温度と流量センサ8の検出流量とに基づいて行なったが、入水サーミスタ9を備えていない場合でも、点火開始直後の熱交換器出口サーミスタ10の検出値、もしくは出湯サーミスタ11の検出値の温度勾配から最小値を導き、その値を入水温度と推定したり、また入水温度を固定値としたりすること等によりフィードフォワード制御を行なってもよい。また本実施例において、バイパス電磁弁13は単に流路の開閉のみを行なうものであるが、段階的あるいは連続的に開度を変えるもの、例えば設定温度が高いほどバイパス開度を狭くするようなものであってもよい。また本実施例において、入水流量が4リットル/分以上であるかどうかでタイマ時間を変えているが、更に細かく区分してもよい。
【0020】
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0021】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1記載の給湯器によれば、バイパス弁の開度が変化した後の所定時間Toの間は、フィードフォワード制御のみにより温度制御することにより、アンダーシュートやオーバーシュートが発生しても影響されないため、出湯温度をはやく安定させることができる。
【0022】
更に、上記給湯器によれば、流量センサの検出量が小さいほどフィードフォワード制御のみを行う所定時間Toを長くすることで、異なる流量に対しても出湯温度をはやく安定させるため、流量の違いによって出湯温度が安定しなくなるといったことを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例としての給湯器の概略構成図である。
【図2】コントローラの行なう出湯温安定制御処理を表すフローチャートである。
【図3】出湯温度変化を表すグラフである。
【符号の説明】
1…給水路、 2…出湯路、 3…熱交換器、 4…バイパス路、
5…バーナ、 6…ガス供給路、 7…コントローラ、 8…流量センサ、
9…入水サーミスタ、 10…熱交換器出口サーミスタ、
11…出湯サーミスタ、 13…バイパス電磁弁、 16…比例弁、
17…リモコン。

Claims (1)

  1. 燃料ガスを燃焼するバーナと、
    給水路から供給された冷水を上記バーナの燃焼熱により加熱して出湯路に供給する熱交換器と、
    上記熱交換器をバイパスして上記給水路と上記出湯路とを連通するバイパス路と、
    設定温度を設定するための温度設定手段と、
    上記バイパス路に設けられ、上記設定温度に応じて開度を可変するあるいは開閉状態を切り換えるバイパス弁と、
    器具へ供給される水の流量を検出する流量センサと、
    上記出湯路の上記バイパス路との合流部より下流側で出湯温度を検出する出湯温度検出手段と、
    上記冷水を上記設定温度の湯にするために必要な温度上昇値と上記入水流量とに基づいて燃焼量を演算するフィードフォワード制御と、上記設定温度と上記出湯温度との偏差に基づいて上記フィードフォワード制御量を補正するフィードバック制御とにより、上記バーナの燃焼量を変化させる出湯温制御手段と
    を備えた給湯器において、
    上記出湯温制御手段は、出湯動作中に上記設定温度が変更されて上記バイパス弁の開度が変化した後の所定間Toの間は、上記フィードフォワード制御のみにより温度制御するとともに、上記流量センサの検出値が小さいほど、上記フィードフォワード制御のみを行う上記所定時間Toを長くすることを特徴とする給湯器。
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