JP3747794B2 - オープンスペース監視システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋内から屋外の様子を遠隔監視する監視システムに関し、従来ではできなかった、庭などの広範囲なオープンスペースの隅々にまでわたる監視を実施可能としたオープンスペース監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、屋内から屋外の様子を遠隔監視できるシステムとして、例えば、図25に示すような監視システムがある。このものでは、屋外の壁や門柱などに設置されたカメラ付きドアホン子器Dと、住宅などの屋内に設置された監視制御装置100を、映像信号線L1で接続しており、監視制御装置100は、ドアホン子器Dが操作され呼出を受けたときには、ドアホン子器Dによる来訪者の映像を撮像して表示画面に映し出すとともに、呼出音を出力して住人を呼び出す機能がある。
【0003】
また、監視制御装置100には、画像記憶装置200が接続されており、住人の不在などにより、呼出に対する応答がなかった場合には、ドアホン子器Dによって撮像された映像を画像記憶装置に記憶させる機能もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような従来の監視システムでは、夜間には照度不足によりドアホン子器による映像が暗く、訪問者の顔が視認できないことがあった。そのため、人感センサを備えるスポットライトと併用して使用する構成とすることでこの問題を解決するものもある。
【0005】
すなわち、スポットライトを、ドアホン子器と正対する訪問者を照射するように設置しておき、人感センサが訪問者を検知するとスポットライトが点灯して訪問者を照射し、この状態でドアホン子器によって訪問者を撮像する構成とすることで、訪問者の顔を視認できるようにしている。
【0006】
しかしながら、従来の監視システムでは、壁や門柱などの設置場所がなければドアホン子器を設置できず、また、ドアホン子器を中心として360度を監視するものではないので、広い庭などのオープンスペースを監視対象として用いるには不向きであった。また、訪問者によるドアホン子器の呼出操作の後、訪問者が移動してしまうと、正確に訪問者を撮像できないといった問題もある。
【0007】
また、人感センサの検知に連動してスポットライトを点灯する構成としても、スポットライトの設置位置が当初とずれていたり、照射方向にずれがあったりすると、訪問者を正確に照射できなかった。
【0008】
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、庭などの広範囲なオープンスペースの隅々にまでわたる監視を実施可能とするとともに、昼夜の区別や、訪問者や侵入者の移動に関係なく、確実に監視対象を撮像することのできるオープンスペース監視システムを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1では、少なくとも、屋内に設置された監視制御装置と、屋外のオープンスペースに設置された多目的ポールの内部に搭載され、撮像モジュールを備えたカメラ監視手段とを接続して構成しており、上記多目的ポールの適所には人感センサが取り付けられており、この人感センサが人体を検知したときには、上記監視制御装置に対して検知信号を出力する構成としたオープンスペース監視システムであって、上記監視制御装置には、上記人感センサを備える多目的ポールを複数接続しており、いずれかの多目的ポールにおける人感センサの検知に対して、すべての多目的ポールのカメラ監視手段が連係動作する構成とした
【0010】
請求項2では、上記カメラ監視手段は、上記監視制御装置からの指令に基づいて、少なくとも1以上の回転軸によって駆動力を伝達することによって、上記撮像モジュールを所定の駆動パターンで駆動させる撮像モジュール駆動手段を備えた構成とした。
【0011】
請求項3では、上記多目的ポールは円筒形状をしている構成とした。
【0012】
請求項4では、上記撮像モジュール駆動手段は、ステッピングモータと、上記監視制御装置によって指令された駆動パターンで上記撮像モジュールを駆動すべく、上記ステッピングモータを制御するモータ制御手段とで構成されている。
【0013】
請求項5では、上記撮像モジュール駆動手段は、超音波モータと、上記監視制御装置によって指令された駆動パターンで上記撮像モジュールを駆動すべく、上記超音波モータを制御するモータ制御手段とで構成されている。
【0014】
請求項6では、上記多目的ポールの適所には、照明器具と、その照度を計測して、計測した照度に基づいて上記照明器具を制御する照明制御手段とを備えた構成とした。
【0015】
請求項7では、上記撮像モジュール駆動手段は、上記監視制御装置からの指令に基づいて、2つの回転軸によって駆動力を伝達することによって、上記撮像モジュールを、水平方向及び垂直方向に駆動させる構成とした。
【0016】
請求項8では、上記監視制御装置は、上記人体センサから検知信号を受信したときには、所定の呼出音を出力するとともに、上記撮像モジュールによる撮像を開始する構成としたオープンスペース監視システム。
【0017】
請求項9では、上記監視制御装置は、上記人体センサから検知信号を受信したときには、所定の呼出音を出力するとともに、上記撮像モジュールの所定の駆動パターンでの駆動と、上記撮像モジュールによる撮像とを開始させる構成とした。
【0018】
請求項10では、上記監視制御装置は、画像記憶装置が接続されており、この画像記憶装置に、上記撮像モジュールによって撮像された映像を記憶する構成とした。
【0019】
請求項11では、上記多目的ポールには複数の人感センサが取り付けられており、上記撮像モジュールは、各々の人感センサに対応する停止位置に停止すべく駆動される構成とした。
【0020】
請求項12では、上記複数の人感センサの検知エリアは、少なくとも1つ重なり合う構成とした。
【0021】
請求項13では、上記複数の人感センサは、上記多目的ポールに対して、この多目的ポールの断面形状に等間隔で取り付けられており、上記撮像モジュールの停止位置は、上記複数の人感センサの数量の倍以上である構成とした。
【0022】
請求項14では、上記多目的ポールには、上記複数の人感センサが、水平方向及び垂直方向に取り付けられている構成とした。
【0023】
請求項15では、上記撮像モジュールは、各々の人感センサに対応する停止位置に停止した後、所定のスキャニング動作を繰り返した後、元の停止位置に戻る構成とした。
【0024】
請求項16では、上記監視制御装置には、屋外の壁面や門柱などに設置されたカメラ付ドアホン子器が接続されており、このカメラ付ドアホン子器で所定の呼出操作をしたときには、上記監視制御装置では、上記カメラ付ドアホン子器による映像が表示され、所定の応答操作があれば上記カメラ付ドアホン子器と通話状態とする構成とした。
【0025】
請求項17では、上記多目的ポールの外周面に沿ってカバー体を取り付けることによって、上記撮像モジュールを覆い包む構成とした。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、図面とともに説明する。図1は、本発明のオープンスペース監視システムの要部構成の一例を示す図である。
【0027】
このものは、屋内に設置された監視制御装置1と、広い庭など、屋外のオープンスペースに設置された多目的ポール3の内部に搭載され、後述する撮像モジュールを備えたカメラ監視手段30とを、映像信号線L1を介して接続して構成している。
【0028】
多目的ポール3は、例えば、図2に示すような四角形状、図3に示すような円筒形状をしており、カメラ31が露出した構成をしている。なお、多目的ポール3は、ポール形状であればよく、ポール型の照明器具や標識、水道口などの他、太陽電池ポールなどを用いて構成できる。また、四角形状や円筒形状に限られず、どのような形状でもよく、例えば六角形状であってもよい。
【0029】
図4は、多目的ポール3の構成について詳細に説明するための図であり、図4(a)は上面から見た断面図、図4(b)は側面から見た断面図を示す。
多目的ポール3は、カメラ監視手段30、照明装置37を内蔵しており、照明装置37からの光を周囲に美しく照射するために照明カバー38を覆い被せている。
【0030】
カメラ監視手段30は、カメラ31を有する撮像モジュール32(ここでは駆動ブロックBに一体的に内蔵される)、監視制御装置1からの指令に基づいて、回転軸36によって、駆動ブロックBに駆動力を伝達することによって、撮像モジュール32を所定の駆動パターンで駆動させる撮像モジュール駆動手段を備えており、撮像モジュール駆動手段は、モータ装置33、監視制御装置1によって指令された駆動パターンで撮像モジュール32を駆動すべく、モータ装置33を制御するモータ制御手段で構成されており、モータ制御手段は、モータ装置33の回転によって発生するパルス数をカウントするエンコーダ35、監視制御装置1からの制御信号と、エンコーダ35によってカウントされたパルス数に基づいて、モータ装置33を上記駆動パターンで駆動させるモータ制御装置34で構成されている。
【0031】
なお、図中、L2は電源線を示しており、その機能については後述する。
【0032】
図5は、カメラ31による撮像範囲について説明するための図である。すなわち、カメラ31は静止状態ではエリアAを撮像可能であり、撮像モジュール32が、先述した撮像モジュール駆動手段によって、回転軸36を中心として360度回転する。これにより、多目的ポール3を中心とした360度の範囲が監視可能になるのである。なお、カメラ31によって撮像される映像は白黒でもカラーでもよい。
【0033】
モータ装置33としては、あらゆる種類のモータを適用できるが、例えば超音波モータが適用できる。こうすれば、揺れが生じることなく精度良く撮像モジュール32を駆動させることができ、定められた停止位置にぴたりと停止させることができる。また、撮像モジュール32を低速度で駆動させることができるので、静音で撮像モジュール32を駆動させることができ、撮像モジュール32が駆動していることを訪問者や侵入者に悟られることがない。
【0034】
また、モータ装置33としてステッピングモータも適用可能である。図6は、モータ装置33としてステッピングモータを適用したときの例を示しており、ステッピングモータ33の回転をギア39に伝達し、ギア39の回転を回転軸36に伝える構成としている。これにより、精度良く撮像モジュール32を駆動させることができ、定められた停止位置にぴたりと停止させることができる。更に、ギア39を備えることによって、より低速度から高速度まで撮像モジュール32を駆動可能とできる。
【0035】
図7は、撮像モジュール32を水平方向のみではなく、垂直方向にも駆動可能とした例を示している。すなわち、モータ装置33Aとモータ装置33Bの2つのモータ装置による回転を、回転軸36Aと回転軸36Bのそれぞれに伝達し、撮像モジュール32を、回転軸36Aの回転により水平方向に駆動させるとともに、回転軸36Bの回転により垂直方向に駆動させる構成としている。
【0036】
図8は、先述したオープンスペース監視システムをブロック図に示したものである。このオープンスペース監視システムでは、撮像モジュール32に監視制御装置1が映像信号線L1で接続され、モータ装置33とエンコーダ35とを有するモータ制御装置34が信号線L3で接続されている。また、モータ制御装置34、照明器具37、監視制御装置1には、商用電源を供給する電源線L2が接続されている。
【0037】
なお、撮像モジュール32は監視制御装置1より映像信号線L1を通じた電源供給を受け、モータ装置33とエンコーダ35はモータ制御装置34からの電源供給を受ける。また、10は角度設定スイッチを示しており、その機能については後述する。
【0038】
このような構成の動作の一例について、図9のフローチャートとともに説明する。すなわち、訪問者が多目的ポール3の図示しない呼出釦を操作したり、オープンスペースの不審を感じ取った住人が、監視制御装置1の図示しない監視釦を操作したときには、監視制御装置1は映像信号線L1に対して制御信号を送信することにより、撮像モジュール32による撮像を開始させる(100,101)。
【0039】
そして、撮像モジュール32は、撮像した映像を映像信号として映像信号線L1に対して送信し、監視制御装置1は、映像信号線L1を通じて送信される映像信号を受信して、撮像モジュール32によって撮像される映像を表示する(102)。
【0040】
このとき、監視制御装置1では、角度設定スイッチ10を操作して、撮像モジュール32を所定パターンで駆動させることができる。例えば、撮像モジュール32をある角度、例えば、90度、180度、240度、300度などの範囲で回転させるため、回転角を設定することができ、回転角を設定すれば、監視制御装置1は、その回転角に応じて、モータ装置33の設定パルス数を指令する(103)。
【0041】
すると、監視制御装置1は、映像信号線L1に対して、モータ装置33の設定パルス数を指令する制御信号を送信し、撮像モジュール32がこの制御信号を受け、信号線L3を通じてモータ制御装置34に送信する(104)。
【0042】
モータ制御装置34は、これを受けて、モータ装置33に対して駆動電力を付加して回転させる(105,106)。そして、モータ装置33が回転すると、そのパルス数をエンコーダ35がカウントし(107)、これをモータ制御装置34に送信し、モータ制御装置34がエンコーダ35からのカウント数を受けて、監視制御装置1から指令された設定パルス数に達すると、モータ装置33への電力供給を停止してその回転を停止させる(108)。
【0043】
図10は、多目的ポールの構成の他例を示す図である。ここでは、多目的ポール3には、照明制御手段を構成する照明センサ40が取り付けられており、照明器具37と電気的に接続された構成としている。
【0044】
照明センサ40は、照明器具37の照度を計測して、計測した照度に基づいて照明器具37をオン、オフさせたり、その明るさを制御する。これにより、カメラ31の監視範囲が常に良好な照度を得ることができ、訪問者や侵入者を正確に撮像することができる。
【0045】
図11は、多目的ポールの更に他例を示す図である。ここでは、多目的ポール3には、人感センサ41が取り付けられており、撮像モジュール32と電気的に接続された構成としている。
【0046】
多目的ポールをこのような構成にすることによって、オープンスペース監視システムは次の動作が可能となる。これについて、図12のフローチャートとともに説明する。
【0047】
人感センサ41が訪問者や侵入者を検知すると(200)、撮像モジュール32に検知信号が送信され(201)、撮像モジュール32からその検知信号が映像信号線L1を通じて監視制御装置1に送信される(202)。
【0048】
すると、監視制御装置1は、映像信号線L1を通じて撮像モジュール32に制御信号を送信するとともに、所定の呼出音を出力する(203,204)。
【0049】
そして、撮像モジュール32は、訪問者や侵入者の撮像を開始し(205)、撮像した映像を映像信号として映像信号線L1に対して送信し、監視制御装置1は、映像信号線L1を通じて送信される映像信号を受信して、撮像モジュール32によって撮像される映像を表示する(206)。
【0050】
また、図11のオープンスペース監視システムは、図13のフローチャートに示すような動作をすることもできる。すなわち、このシステムは、人感センサ41が訪問者や侵入者を検知すると(300)、撮像モジュール32に対して検知信号が送信され(301)、撮像モジュール32から検知信号が映像信号線L1を通じて監視制御装置1に送信される(302)。
【0051】
すると、監視制御装置1は、映像信号線L1を通じて撮像モジュール32に制御信号を送信するとともに、所定の呼出音を出力する(303,304)。
【0052】
そして、撮像モジュール32は、訪問者や侵入者の撮像を開始し(305)、撮像した映像を映像信号として映像信号線L1に対して送信し、監視制御装置1は、映像信号線L1を通じて送信される映像信号を受信して、撮像モジュール32によって撮像される映像を表示する(306)。
【0053】
このような動作をするとともに、監視制御装置1は、撮像モジュール32を予め設定された所定パターンで駆動させることができる。すなわち、監視制御装置1には、予め住人の設定操作によって、撮像モジュール32をどのように駆動させるかという駆動パターンが設定でき、所定位置、例えば、人感センサ41の真下にカメラ31が位置するように、撮像モジュール32を駆動させる過程において、撮像モジュール32をカメラ31が停止位置手前に位置するまでは高速で駆動させ、その後は低速で駆動させるという駆動パターンが登録されているとする。
【0054】
監視制御装置1は、このような駆動パターンで撮像モジュール32を駆動させるべく停止位置を判断した後、判断した停止位置と、撮像モジュール32の現在位置とに基づいて、モータ装置33の設定パルス数と、モータ装置33の実測パルス数に応じた駆動電力供給パターンとを判断し、これらを指令する制御信号を、映像信号線L1に送信し、撮像モジュール32がこの制御信号を受け、信号線L3を通じてモータ制御装置34に送信する(307)。
【0055】
なお、監視制御装置1が撮像モジュール32の現在位置を判断するためには、例えば、多目的ポール3の内部の適所に、撮像モジュール32を検知する複数のセンサ手段を設けたり、撮像モジュール32の接近によってオンする複数のリミットスイッチを設けて、該センサ手段や該リミットスイッチを撮像モジュール32に電気的に接続する構成とし、監視制御手段1に、該センサ手段や該リミットスイッチのそれぞれに位置データを設定すればよい。
【0056】
そして、モータ制御装置34は、モータ装置33に対して、監視制御装置1から指令された駆動電力供給パターンに従った駆動電力の付加を開始して回転を開始させる(308,309)。
【0057】
これとともに、エンコーダ35がモータ装置33のパルス数をカウントし始め(310)、実測パルス数をモータ制御装置34に送信し、モータ制御装置34がエンコーダ35からの実測パルス数を受けて、その実測パルス数に応じた駆動電力を供給して、モータ装置33の回転を制御する。そして、実測パルス数が監視制御装置1から指令された設定パルス数に達すると、モータ装置33への電力供給を停止してその回転を停止させる(311)。
【0058】
ここで、オープンスペース監視システムは、図14に示すような構成であってもよい。すなわち、このものでは、監視制御装置1には画像記憶装置2が接続されており、画像記憶装置2は電源線L2を通じて電源供給を受ける構成としている。監視制御装置1では、映像表示状態で画像記憶釦11が操作されたとき、あるいは自動的に、撮像モジュール32によって撮像された映像を記録する。
【0059】
図15は、先述した人感センサ41を、複数個、多目的ポール3に備えた例を示す図である。このものは、複数の人感センサ41A〜41Cを多目的ポール3の周囲に沿って取り付けており、それぞれの人感センサ41A〜41Cを撮像モジュール32に電気的に接続した構成としている。
【0060】
また、それぞれの人感センサ41A〜41Cの検知エリアは、少なくとも1つ重なり合う構成としており、例えば、図16では、人感センサ41A〜41Cは、各々の検知エリアA1〜A3を有しており、検知エリアA1と検知エリアA2が重なって重なり検知エリアA4ができ、検知エリアA2と検知エリアA3が重なって重なり検知エリアA5ができる構成としている。
【0061】
このような構成に対して、5つの検知エリアA1〜A5に対応する停止位置42A〜42Eの5つの停止位置を確保しており、これらの停止位置は予め監視制御装置1に設定されており、監視制御装置1では、後述するセンサ検知を受けて撮像モジュール32を駆動させる際のセンサに応じた停止位置として、これらの停止位置A1〜A5のうちから任意のものを設定している。
【0062】
このような構成の動作を図17のフローチャートとともに説明する。すなわち、人感センサ41が訪問者や侵入者を検知すると(400)、撮像モジュール32に対して、人感センサ41のセンサ位置を含む検知信号が送信され(401)、撮像モジュール32からその検知信号が映像信号線L1を通じて監視制御装置1に送信される(402)。
【0063】
すると、監視制御装置1は、検知した人感センサ41の位置特定をし、ついで、映像信号線L1を通じて撮像モジュール32に制御信号を送信するとともに所定の呼出音を出力する(403,404)。
【0064】
そして、撮像モジュール32は、訪問者や侵入者の撮像を開始し(405)、撮像した映像を映像信号として映像信号線L1に対して送信し、監視制御装置1は、映像信号線L1を通じて送信される映像信号を受信して、撮像モジュール32によって撮像される映像を表示する(406)。
【0065】
そして、監視制御装置1は、検知した人感センサ41に対応する停止位置A1〜A5に、カメラ31が来るように撮像モジュール32を駆動すべく、センサ位置に応じた停止位置A1〜A5を判断した後、判断した停止位置A1〜A5と、撮像モジュール32の現在位置とに基づいて、モータ装置33の設定パルス数を判断し、これを指令する制御信号を、映像信号線L1に送信し、撮像モジュール32がこの制御信号を受け、信号線L3を通じてモータ制御装置34に送信する(407)。
【0066】
そして、モータ制御装置34は、モータ装置33に対して駆動電力の付加を開始して回転を開始させる(408,409)。
【0067】
これとともに、エンコーダ35がモータ装置33のパルス数をカウントし始め(410)、実測パルス数をモータ制御装置34に送信し、モータ制御装置34がエンコーダ35からの実測パルス数を受けて、その実測パルス数に応じた駆動電力を供給して、モータ装置33の回転を制御する。そして、実測パルス数が監視制御装置1から指令された設定パルス数に達すると、モータ装置33への電力供給を停止してその回転を停止させる(411)。
【0068】
なお、人感センサ41を複数個備えたときでも、このシステムでは、撮像モジュール32は、先述したような駆動パターンに従う駆動が可能である。そのためには、監視制御装置1に予め駆動パターンを設定しておき、監視制御装置1が設定パルス数だけではなく、実測パルス数に応じた駆動電力供給パターンを送信すればよい。
【0069】
また、人感センサ41の取り付け位置は、多目的ポールの外周部であればどこでもよいが、図18に示すように、多目的ポール3の中心に対して90度間隔で等間隔で取り付け、8つの検知エリアA1〜A8に対応する停止位置42A〜42Hの8つの停止位置を確保すれば、カメラ31の停止位置を、人感センサの数量の倍確保することができる。
【0070】
更に、複数の人感センサ41は、多目的ポール3に対して、先述したような水平方向のみでなく、垂直方向にも取り付けてよい。図19は、このような構成の多目的ポール3について説明するための図であり、図19(a)は側面から見た図、図19(b)は人感センサ41の検知エリアについて説明するための図である。
【0071】
図19(a)では、多目的ポール3に対して、複数の人感センサ41が、カメラ31の上側と下側の双方に取り付けられており、これらは撮像モジュール32に電気的に接続された構成としている。
【0072】
これらの人感センサ41は、図19(b)に示すように、3つの検知エリアA1〜A3を有している。なお、検知エリアA2は、検知エリアA1と検知エリアA2が重なってできる重なり検知エリアである。
【0073】
このような構成にすることによって、水平方向のみに人感センサ41を取り付けるよりも広い検知エリアを確保でき、システムの信頼性が向上する。
【0074】
先述したオープンスペース監視システムは、図20のフローチャートに示す動作をすることもできる。すなわち、人感センサ41が訪問者や侵入者を検知すると(500)、撮像モジュール32に対して、人感センサ41のセンサ位置を含む検知信号が送信され(501)、撮像モジュール32からその検知信号が映像信号線L1を通じて監視制御装置1に送信される(502)。
【0075】
すると、監視制御装置1は、検知した人感センサ41の位置特定をし、ついで、映像信号線L1を通じて撮像モジュール32に制御信号を送信するとともに所定の呼出音を出力する(503,504)。
【0076】
そして、撮像モジュール32は、訪問者や侵入者の撮像を開始し(505)、撮像した映像を映像信号として映像信号線L1に対して送信し、監視制御装置1は、映像信号線L1を通じて送信される映像信号を受信して、撮像モジュール32によって撮像される映像を表示する(506)。
【0077】
そして、監視制御装置1は、検知した人感センサ41に対応する停止位置A1〜A5に、カメラ31が来るように撮像モジュール32を駆動すべく、センサ位置に応じた停止位置を判断した後、判断した停止位置と、撮像モジュール32の現在位置とに基づいて、モータ装置33の設定パルス数を判断し、これを指令する制御信号を、映像信号線L1に送信し、撮像モジュール32がこの制御信号を受け、信号線L3を通じてモータ制御装置34に送信する(507)。
【0078】
そして、モータ制御装置34は、モータ装置33に対して駆動電力の付加を開始して回転を開始させる(508,509)。
【0079】
これとともに、エンコーダ35がモータ装置33のパルス数をカウントし始め(510)、実測パルス数をモータ制御装置34に送信し、モータ制御装置34がエンコーダ35からの実測パルス数を受けて、その実測パルス数に応じた駆動電力を供給して、モータ装置33の回転を制御する。そして、実測パルス数が監視制御装置1から指令された設定パルス数に達すると、モータ装置33への電力供給を停止してその回転を停止させる(511)。
【0080】
その後、監視制御装置1は、撮像モジュール32に、ある角度内を複数回往復させるなどといった所定のスキャニング動作をさせるべく、モータ装置33の設定パルス数と、モータ装置33の実測パルス数に応じた駆動電力供給パターンとを判断し、これらを指令する制御信号を、映像信号線L1に送信し、撮像モジュール32がこの制御信号を受け、信号線L3を通じてモータ制御装置34に送信する(512)。
【0081】
そして、モータ制御装置34は、モータ装置33に対して、監視制御装置1から指令された駆動電力供給パターンに従った駆動電力の付加を開始して回転を開始させる(513,514)。
【0082】
これとともに、エンコーダ35がモータ装置33のパルス数をカウントし始め(515)、実測パルス数をモータ制御装置34に送信し、モータ制御装置34がエンコーダ35からの実測パルス数を受けて、その実測パルス数に応じた駆動電力を供給して、モータ装置33の回転を制御する。そして、実測パルス数が監視制御装置1から指令された設定パルス数に達すると、モータ装置33への電力供給を停止してその回転を停止させる(516)。
【0083】
ここで、多目的ポール3では、図7に示すような撮像モジュール駆動手段を適用すれば、撮像モジュール32を水平方向だけではなく、垂直方向にも駆動させることができ、撮像範囲がより広くなり、図19の多目的ポールを適用した場合に、上下それぞれに取り付けた人感センサ41の検知に連動して、撮像モジュール32を、人感センサ41に応じた停止位置にカメラ31が正対するように駆動させれば、よりシステムの信頼性が向上する。
【0084】
オープンスペース監視システムは、人感センサ41を備えた複数の多目的ポール3を用いても構成することができる。図21はこの例を示す図であり、オープンスペースに設置された複数の多目的ポール3(#1〜#3)のそれぞれを、映像信号線L1を介して監視制御装置1に接続し、監視制御装置1には、人感センサ41のセンサ位置、センサ位置に応じた停止位置が対応して設定された構成としている。
【0085】
このような構成の動作について、図22とともに説明すると、監視制御装置1は、複数の多目的ポール3のうち、例えば多目的ポール3(#1)の人感センサが検知すると、それぞれのポール3のカメラ31が撮像対象を向くように撮像モジュール32を駆動させるべく、検知した人感センサ41のセンサ位置に応じて、それぞれの多目的ポール3の撮像モジュール32の停止位置を判断して、それぞれの撮像モジュール32の現在位置と停止位置とに基づいて、それぞれの撮像モジュール32を駆動する設定パルス数を判断し、それぞれの撮像モジュール32を駆動させる。これにより、いずれかの多目的ポール3における人感センサ41の検知に対して、すべての多目的ポール3のカメラ監視手段30が連係動作することができる。
【0086】
なお、このような構成においても、それぞれのカメラ監視手段30が撮像対象を撮像することはいうまでもなく、それぞれの映像が監視制御装置1に表示されるが、その際、監視制御装置1では、複数の表示画面にそれぞれの映像を表示させたり、住人の切換操作によりそれぞれの映像を切換表示させたり、順次自動的に切換表示するような構成にすればよく、その表示態様は問わない。
【0087】
監視制御装置1には、多目的ポール3や画像記憶装置2の他、カメラ付ドアホン子器Dを接続することもできる。図23はこの例を示す図であり、壁面や門柱などに設置されたカメラ付ドアホン子器Dを、映像信号線L1を介して監視制御装置1に接続した構成としており、ドアホン子器Dから監視制御装置1を呼び出すと、監視制御装置1にドアホン子器Dによる映像が表示され、監視制御装置1で応答操作があればドアホン子器Dと通話できるようにしている。
【0088】
カメラ付ドアホン子器Dによる映像は、多目的ポール3からの映像入力時には画面表示が切り替わり、多目的ポール3からの映像が表示されるが、映像切換後には、監視制御装置1の操作によって、相互に切換可能となる。
【0089】
なお、ここでは、カメラ付ドアホン子器Dは多目的ポール3とは別途に独立して設けているが、多目的ポール3に組み込まれた構成であってもよい。
【0090】
図24は、多目的ポール3に、カバー体43を取り付けた例を示している。図24(a)は上からみた断面図、図24(b)は横から見た図であり、カバー体43を、多目的ポール3の外周面に沿って取り付け、撮像モジュール32を覆い包む構成としている。これにより、カメラ31を埃や雨、さらにはいたずら等から保護することができる。
【0091】
なお、カバー体43は、透明、半透明、黒や茶などの濃い色など、その色彩を問わず使用でき、黒や茶などの濃い色のものを使用すれば、カメラ31の保護だけではなく、カメラ31の存在が外部より確認できなくなり、訪問者が不快になったり、侵入者がカメラ31を避けるといったことがなくなる。
【0092】
【発明の効果】
以上の説明からも理解できるように、本発明の請求項1に記載のオープンスペース監視システムでは、少なくとも、屋内に設置された監視制御装置と、屋外のオープンスペースに設置された多目的ポールの内部に搭載され、撮像モジュールを備えたカメラ監視手段とを接続して構成しているので、壁や門柱のない、庭などの広範囲なオープンスペースの隅々にまでわたる監視を、カメラの存在を悟られることなく実施可能とできる。
また、多目的ポールの適所には人感センサが取り付けられており、この人感センサが人体を検知したときには、監視制御装置に対して検知信号を出力するので、釦操作をすることなく、確実に、訪問者や侵入者の存在を検知することができる。
更に、カメラ付ドアホン子器を操作した訪問者について通話と顔の確認をする一方、ドアホン子器を操作せずに侵入した侵入者に対しては監視するといった処理が可能となる。
【0093】
請求項2に記載のオープンスペース監視システムでは、カメラ監視手段は、監視制御装置からの指令に基づいて、少なくとも1以上の回転軸によって駆動力を伝達することによって、撮像モジュールを所定の駆動パターンで駆動させる撮像モジュール駆動手段を備えるので、撮像モジュールの駆動可能な範囲内において撮像可能となり、より広範囲を撮像することができる。
【0094】
請求項3に記載のオープンスペース監視システムでは、多目的ポールは円筒形状をしているので、撮像モジュールの駆動可能な範囲が360度となり、より広範囲を撮像することができる。
【0095】
請求項4に記載のオープンスペース監視システムでは、撮像モジュール駆動手段は、ステッピングモータと、監視制御装置によって指令された駆動パターンで撮像モジュールを駆動すべく、ステッピングモータを制御するモータ制御手段とで構成されているので、精度良く撮像モジュールを駆動させることができ、定められた停止位置にぴたりと停止させることができる。
【0096】
請求項5に記載のオープンスペース監視システムでは、撮像モジュール駆動手段は、超音波モータと、監視制御装置によって指令された駆動パターンで撮像モジュールを駆動すべく、超音波モータを制御するモータ制御手段とで構成されているので、揺れが生じることなく精度良く撮像モジュールを駆動させることができ、定められた停止位置にぴたりと停止させることができる。また、撮像モジュールを低速度で駆動させることができ、静音で撮像モジュールを駆動させることができ、撮像モジュールが駆動していることを訪問者や侵入者に悟られることがない。
【0097】
請求項6に記載のオープンスペース監視システムでは、多目的ポールの適所には、照明器具と、その照度を計測して、計測した照度に基づいて照明器具を制御する照明制御手段とを備えたので、照明制御手段との連動によって、夜間においても撮像対象の照度を十分に確保でき、夜間における映像品質を向上できる。しかも、撮像対象の映像を夜間でもカラー映像で撮像することが可能となる。
【0098】
請求項7に記載のオープンスペース監視システムでは、撮像モジュール駆動手段は、監視制御装置からの指令に基づいて、2つの回転軸によって駆動力を伝達することによって、撮像モジュールを、水平方向及び垂直方向に駆動させるので、撮像対象の高さの差による撮像、例えば、大人と子供の両方を撮像でき、また、他の撮像対象として、猫や犬などの動物の撮像もすることができる。
【0099】
請求項8に記載のオープンスペース監視システムでは、監視制御装置は、人体センサから検知信号を受信したときには、所定の呼出音を出力するとともに、撮像モジュールによる撮像を開始するので、住人が、確実に訪問者や侵入者の存在を確認でき、また、その映像を確認できる。
【0100】
請求項9に記載のオープンスペース監視システムでは、監視制御装置は、人体センサから検知信号を受信したときには、所定の呼出音を出力するとともに、撮像モジュールの所定の駆動パターンでの駆動と、撮像モジュールによる撮像とを開始させるので、住人が、確実に訪問者や侵入者の存在を確認でき、また、人体センサが検知してから撮像対象が移動したとしても、追尾して撮像することができ、より確実に撮像対象を撮像することができる。
【0101】
請求項10に記載のオープンスペース監視システムでは、監視制御装置は、画像記憶装置が接続されており、この画像記憶装置に、撮像モジュールによって撮像された映像を記憶するので、画像記憶装置に記憶された映像を再生することによって、後に撮像対象を撮像することができる。特に、住人不在時に、撮像した映像を自動的に記憶するようにすれば、住人が帰宅してからその映像を確認でき、利便である。
【0102】
請求項11に記載のオープンスペース監視システムでは、多目的ポールには複数の人感センサが取り付けられており、撮像モジュールは、各々の人感センサに対応する停止位置に停止すべく駆動されるので、広範囲の監視と撮像とが可能となる。
【0103】
請求項12に記載のオープンスペース監視システムでは、複数の人感センサの検知エリアは、少なくとも1つ重なり合うので、監視エリアの死角をなくすことができ、また、人感センサ単独の監視エリアと、重なり合った監視エリアとについて、それぞれ対応した位置を撮像モジュールの停止位置と設定することができ、そのため、撮像モジュールの停止位置を、人感センサの数よりも多く設けることができる。つまり、数少ない人感センサに対応して多くの停止位置を確保できる。
【0104】
請求項13に記載のオープンスペース監視システムでは、複数の人感センサは、多目的ポールに対して、この多目的ポールの断面形状に等間隔で取り付けられており、撮像モジュールの停止位置は、複数の人感センサの数量の倍以上であるので、より広範囲の監視と撮像とが可能となり、数少ない人感センサに対応して、より多くの停止位置を確保することができる。
【0105】
請求項14に記載のオープンスペース監視システムでは、多目的ポールには、複数の人感センサが、水平方向及び垂直方向に取り付けられているので、検知対象の高さの差による検知、例えば、大人と子供の両方を検知でき、また、他の検知対象として、猫や犬などの動物の検知もすることができる。
【0106】
請求項15に記載のオープンスペース監視システムでは、撮像モジュールは、各々の人感センサに対応する停止位置に停止した後、所定のスキャニング動作を繰り返した後、元の停止位置に戻るので、撮像モジュールが停止位置にて停止した後、撮像対象が移動したとしても、確実に撮像対象を撮像することができる。
【0107】
請求項16に記載のオープンシステム監視システムでは、監視制御装置には、人感センサを備える多目的ポールを複数接続しており、いずれかの多目的ポールにおける人感センサの検知に対して、すべての多目的ポールのカメラ監視手段が連係動作するので、より確実に撮像対象を撮像することが可能となる。
【0108】
請求項17に記載のオープンスペース監視システムでは、カメラ付ドアホン子器で所定の呼出操作をしたときには、監視制御装置では、カメラ付ドアホン子器による映像が表示され、所定の応答操作があればカメラ付ドアホン子器と通話状態とするので、カメラ付ドアホン子器を操作した訪問者について通話と顔の確認をする一方、ドアホン子器を操作せずに侵入した侵入者に対しては監視するといった処理が可能となる。
【0109】
請求項18に記載のオープンスペース監視システムでは、多目的ポールの外周面に沿ってカバー体を取り付けることによって、撮像モジュールを覆い包む構成としたので、カメラを埃や雨、さらにはいたずら等から保護することができる。
【0110】
また、カバー体として、黒や茶などの濃い色のものを使用すれば、カメラの保護だけではなく、カメラの存在が外部より確認できなくなり、訪問者が不快になったり、侵入者がカメラを避けるといったことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のオープンスペース監視システムの要部構成の一例を示す図である。
【図2】 多目的ポールの形状の一例を示す図である。
【図3】 多目的ポールの形状の他例を示す図である。
【図4】 多目的ポールの構成について詳細に説明するための図である。
【図5】 カメラ監視手段による監視範囲について説明するための図である。
【図6】 ステッピングモータを適用した撮像モジュール駆動手段について説明するための図である。
【図7】 カメラ監視手段を水平方向のみではなく、垂直方向にも駆動可能とした例を示す図である。
【図8】 図1のシステムのブロック図である。
【図9】 図1のシステムの動作について説明するためのフローチャートである。
【図10】 多目的ポールの構成の他例を示す図である。
【図11】 多目的ポールの構成の更に他例を示す図である。
【図12】 図11の多目的ポールを備える本システムの動作の一例について説明するための図である。
【図13】 図11の多目的ポールを備える本システムの動作の一例について説明するための図である。
【図14】 本システムの要部構成の他例を示すブロック図である。
【図15】 人感センサを複数個取り付けた多目的ポールを示す図である。
【図16】 図15の多目的ポールについて、人感センサの検知エリアと、撮像モジュールの停止位置とを示す図である。
【図17】 図15の多目的ポールを備える本システムの動作について説明するためのフローチャートである。
【図18】 撮像モジュールの停止位置を、人感センサの数量の倍確保した多目的ポールを示す図である。
【図19】 複数の人感センサを水平方向、垂直方向双方に取り付けた多目的ポールを示す図である。
【図20】 図11,15,19のそれぞれの多目的ポールを備える本システムの動作について説明するためのフローチャートである。
【図21】 人感センサを備えた複数の多目的ポールを用いて構成した本システムの構成の一例を示す図である。
【図22】 図21の本システムの動作について説明するための図である。
【図23】 監視制御装置にドアホン子器を接続した本システムの構成の一例を示す図である。
【図24】 カバー体を取り付けた多目的ポールを示す図である。
【図25】 従来の監視システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
1・・・監視制御装置
2・・・画像記憶装置
3・・・多目的ポール
30・・・カメラ監視手段
32・・・撮像モジュール
33,33A,33B・・・ステッピングモータ、超音波モータ
34・・・モータ制御装置
35,35A,35B・・・エンコーダ
36,36A,36B・・・回転軸
37・・・照明器具
40・・・明るさセンサ
41,41A〜41D・・・人感センサ
42,42A〜42H・・・停止位置
43・・・カバー体
A1〜A8・・・検知エリア
D・・・ドアホン子器

Claims (17)

  1. 少なくとも、屋内に設置された監視制御装置と、屋外のオープンスペースに設置された多目的ポールの内部に搭載され、撮像モジュールを備えたカメラ監視手段とを接続して構成しており、
    上記多目的ポールの適所には人感センサが取り付けられており、この人感センサが人体を検知したときには、上記監視制御装置に対して検知信号を出力する構成としたオープンスペース監視システムであって、
    上記監視制御装置には、上記人感センサを備える多目的ポールを複数接続しており、いずれかの多目的ポールにおける人感センサの検知に対して、すべての多目的ポールのカメラ監視手段が連係動作する構成としたオープンスペース監視システム
  2. 請求項1において、
    上記カメラ監視手段は、上記監視制御装置からの指令に基づいて、少なくとも1以上の回転軸によって駆動力を伝達することによって、上記撮像モジュールを所定の駆動パターンで駆動させる撮像モジュール駆動手段を備えた構成としたオープンスペース監視システム。
  3. 請求項1または請求項2において、
    上記多目的ポールは円筒形状をしている構成としたオープンスペース監視システム。
  4. 請求項2または請求項3において、
    上記撮像モジュール駆動手段は、ステッピングモータと、上記監視制御装置によって指令された駆動パターンで上記撮像モジュールを駆動すべく、上記ステッピングモータを制御するモータ制御手段とで構成されているオープンスペース監視システム。
  5. 請求項2または請求項3において、
    上記撮像モジュール駆動手段は、超音波モータと、上記監視制御装置によって指令された駆動パターンで上記撮像モジュールを駆動すべく、上記超音波モータを制御するモータ制御手段とで構成されているオープンスペース監視システム。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかにおいて、
    上記多目的ポールの適所には、照明器具と、その照度を計測して、計測した照度に基づいて上記照明器具を制御する照明制御手段とを備えた構成としたオープンスペース監視システム。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかにおいて、
    上記撮像モジュール駆動手段は、上記監視制御装置からの指令に基づいて、2つの回転軸によって駆動力を伝達することによって、上記撮像モジュールを、水平方向及び垂直方向に駆動させる構成としたオープンスペース監視システム。
  8. 請求項7において、
    上記監視制御装置は、上記人体センサから検知信号を受信したときには、所定の呼出音を出力するとともに、上記撮像モジュールによる撮像を開始する構成としたオープンスペース監視システム。
  9. 請求項7において、
    上記監視制御装置は、上記人体センサから検知信号を受信したときには、所定の呼出音を出力するとともに、上記撮像モジュールの所定の駆動パターンでの駆動と、上記撮像モジュールによる撮像とを開始させる構成としたオープンスペース監視システム。
  10. 請求項8または請求項9において、
    上記監視制御装置は、画像記憶装置が接続されており、この画像記憶装置に、上記撮像モジュールによって撮像された映像を記憶する構成としたオープンスペース監視システム。
  11. 請求項7〜請求項10のいずれかにおいて、
    上記多目的ポールには複数の人感センサが取り付けられており、上記撮像モジュールは、各々の人感センサに対応する停止位置に停止すべく駆動される構成としたオープンスペース監視システム。
  12. 請求項11において、
    上記複数の人感センサの検知エリアは、少なくとも1つ重なり合う構成としたオープンスペース監視システム。
  13. 請求項11または請求項12において、
    上記複数の人感センサは、上記多目的ポールに対して、この多目的ポールの断面形状に等間隔で取り付けられており、上記撮像モジュールの停止位置は、上記複数の人感センサの数量の倍以上である構成としたオープンスペース監視システム。
  14. 請求項11〜請求項13のいずれかにおいて、
    上記多目的ポールには、上記複数の人感センサが、水平方向及び垂直方向に取り付けられている構成としたオープンスペース監視システム。
  15. 請求項11〜請求項14のいずれかにおいて、
    上記撮像モジュールは、各々の人感センサに対応する停止位置に停止した後、所定のスキャニング動作を繰り返した後、元の停止位置に戻る構成としたオープンスペース監視システム。
  16. 請求項1〜請求項15のいずれかにおいて、
    上記監視制御装置には、屋外の壁面や門柱などに設置されたカメラ付ドアホン子器が接続されており、このカメラ付ドアホン子器で所定の呼出操作をしたときには、上記監視制御装置では、上記カメラ付ドアホン子器による映像が表示され、所定の応答操作があれば上記カメラ付ドアホン子器と通話状態とする構成としたオープンスペース監視システム。
  17. 請求項1〜請求項16のいずれかにおいて、
    上記多目的ポールの外周面に沿ってカバー体を取り付けることによって、上記撮像モジュールを覆い包む構成としたオープンスペース監視システム。
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