JPH08161500A - 物体認識装置 - Google Patents

物体認識装置

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JPH08161500A
JPH08161500A JP6301145A JP30114594A JPH08161500A JP H08161500 A JPH08161500 A JP H08161500A JP 6301145 A JP6301145 A JP 6301145A JP 30114594 A JP30114594 A JP 30114594A JP H08161500 A JPH08161500 A JP H08161500A
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JP
Japan
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image
angle
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video camera
color
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Application number
JP6301145A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Uchino
浩志 内野
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】目的とする対象物に関する情報を記憶してお
き、情報を解析することにより市場調査等の各種調査を
可能にする。 【構成】センサユニット部2の狹角カラービデオカメラ
22で取り込まれた画像情報から画像処理部3の色抽出
回路34で所定の色領域が抽出され、この抽出領域の画
像情報と放射温度計21で測温された温度情報とにより
CPU(II)36で目的とする対象物(人間の顔)が認識
される。対象物が認識される毎に画像処理部3からホス
トコンピュータ部4に起動命令が出力され、当該対象物
の画像情報が取込時刻とともに、順次、画像記憶装置8
に記憶される。この画像情報及び時刻情報を解析するこ
とにより顧客動向等の市場調査を可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば色、温度、距離
等の物体に関する情報を遠隔的に検出し、この検出情報
から目的とする対象物を認識する物体認識装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオカメラと放射温度計とを用
いて対象物の画像情報と温度情報とを取り込み、これら
画像情報及び温度情報から対象物の認識を行う物体認識
装置が提案されている。
【0003】例えば、特開平5−297152号公報に
は、カラービデオカメラを放射温度計のファインダ部に
取り付けるとともに、このファインダ部の前方に対象物
からの光及び赤外線をカラービデオカメラ及び放射温度
計に導くミラーを設け、カラービデオカメラで色、大き
さ、形状等の情報を検出するとともに、放射温度計で温
度を検出し、これら色、大きさ、形状及び温度の情報か
ら対象物を、例えば人物であるか否か等の認識する物体
認識装置が提案されている。
【0004】上記物体認識装置は、放射温度計のファイ
ンダ部の画面中央に温度検出ポイントが設けられ、上記
ミラーの反射角を制御して対象物を撮影画面の中央に配
置することにより該対象物の同一ポイントにおける画像
情報及び温度情報が検出されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平5−297
152号公報の物体認識装置は、画像情報及び温度情報
から目的とする対象物を認識し、この認識結果に基づい
て当該対象物を監視するもので、目的とする対象物に関
する情報(例えば対象物が認識された時刻、対象物の
色、大きさ、形状、温度等)を記憶したり、記憶した情
報を利用する機能は有していない。
【0006】生産現場における産業用ロボットや銀行、
コンビニエンスストア等の防犯システムにおいては、所
定範囲の被写体の監視を主目的とすることから、上記従
来の物体認識装置でシステムを構築することも可能であ
るが、例えば商品販売における市場調査として販売現場
の顧客に関する情報を収集するような場合、対象物に関
する情報の記憶機能及び記憶された情報の解析機能を有
していないので、上記従来の物体認識装置でシステムを
構築することは困難である。
【0007】一方、監視カメラ等には録画機能を有し、
撮影した画像を一定時間分だけ記録するものが知られて
いるが、かかる監視カメラは、単に撮像画像を録画する
のみで、対象物に関する情報が有効に記憶されず、しか
も解析内容に応じて必要な情報を分類して記憶されない
ので、情報解析能力、解析精度の点で問題があり、上記
市場調査解析用のシステムに適用することは困難であ
る。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、認識精度が高く、しかも装置の汎用性、応用性
に優れた物体認識装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像を取り込
む画像取込手段と、記憶手段と、画像取込手段により取
り込まれた画像の中から目的とする対象物の画像を抽出
する画像抽出手段と、抽出画像から対象物を認識する物
体認識手段と、認識された対象物に関する情報を取り込
む情報取込手段と、取り込まれた上記対象物に関する情
報を上記記憶手段に記憶させる記憶制御手段とを備えた
ものである。
【0010】
【作用】本発明によれば、注視方向の所定範囲内の被写
体の画像が取り込まれると、この画像の中から目的とす
る対象物の画像が抽出される。また、抽出された対象物
の画像から当該対象物が目的とする対象物であるか否か
の判別(認識)が行われる。そして、抽出画像が目的と
する対象物の画像であると認識されると、当該対象物に
関する情報、例えば色、大きさ、形状等の画像情報や画
像が取り込まれた時刻等の情報が取り込まれ、この情報
が記憶手段に記憶される。
【0011】
【実施例】本発明に係る物体認識装置について、銀行や
コンビニエンスストア等に適用される防犯用の監視シス
テムを例に説明する。
【0012】図1は、本発明に係る監視システムのブロ
ック構成図である。監視システム1は、対象物の色、大
きさ、形状、温度等の属性に関する情報を取り込むセン
サユニット部2と、上記情報を取り込むセンサの駆動制
御や対象物の認識を行うべく取り込まれた情報を用いて
各種の演算処理及び画像処理を行う画像処理部3と、セ
ンサユニット部2で取り込まれた画像情報や温度情報、
該画像情報等が取り込まれた時間等の対象物に関する各
種情報の記憶及びプリンタ、モニタへの出力、記憶され
た情報の解析等の各種処理を行うホストコンピュータ部
4とからなる。
【0013】ホストコンピュータ部4には、キーボード
5、プリンタ6、モニタ用ディスプレイ7及び画像記憶
装置8(記憶手段)が外部接続されている。
【0014】センサユニット部2は、対象物の画像情報
及び温度情報を取り込むもので、温度情報の取込装置と
して放射温度計21を備え、画像情報の取込装置として
2台のビデオカメラ、すなわち、狭角カラービデオカメ
ラ22と広角カラービデオカメラ23とを備えている。
【0015】広角カラービデオカメラ23は、広い視野
で対象物をサーチするもので、例えば水平画角60°以
上の単焦点撮影レンズを有し、図2に示すように、広い
画角GA1で対象物の画像を取り込む。広角カラービデ
オカメラ23は、後述するように、水平方向(以下、パ
ン方向という)に回転可能な基台に固定され、この基台
を旋回させることにより監視方向(光軸L0の方向)が
変更可能になっている。
【0016】一方、狭角カラービデオカメラ22(画像
取込手段)は、広角カラービデオカメラ23で監視して
いる範囲内にある一部の対象物を注視するもので、広角
カラービデオカメラ23より水平画角の狭いズームレン
ズを有している。狭角カラービデオカメラ22は、図2
に示すように、上記画角GA1より狭い画角GA2で上
記広角カラービデオカメラ23の画角GA1内に含まれ
る任意の対象物の画像を取り込む。
【0017】狭角カラービデオカメラ22は、例えば図
3に示す自動焦点調節(AF)機構を備え、注視してい
る対象物に自動的に合焦されるようになっている。
【0018】すなわち、レンズ繰出装置225により撮
影レンズ221を移動させながらCCD等の撮像素子2
22で対象物が所定周期で撮像され、この撮像された映
像信号は、アンプ223で増幅された後、映像信号レベ
ル検出器224に入力される。映像信号レベル検出器2
24では画面中央に設けられた測距エリア内で映像信号
の高周波成分を抽出し、その信号レベルを検出信号とし
て出力する。そして、この検出信号はレンズ位置制御回
路228に入力される。
【0019】一方、撮影レンズのレンズ位置はレンズ位
置検出器226で検出され、この検出信号は、アンプ2
27で増幅された後、上記レンズ位置制御回路228に
入力される。レンズ位置制御回路228は、レンズ位置
の情報に基づきレンズ繰出装置225を介して撮影レン
ズ221を前後方向に移動させて上記高周波成分が最大
となる位置(合焦位置)に設定する。
【0020】なお、広角カラービデオカメラ23も上記
と同様の自動焦点調節(AF)機構を備えている。ま
た、広角カラービデオカメラ23の撮影レンズもズーム
レンズで構成し、画角調整可能にしてもよい。
【0021】放射温度計21は、対象物から放射される
赤外線を受光し、この赤外線エネルギーから対象物の表
面温度を計測するものである。放射温度計21は、光軸
L2と対象物との交点をスポット的に測温するようにな
され、測温ポイントは、後述するように、狭角カラービ
デオカメラ22の撮影画面GA2内でチルト方向に変更
可能になっている。放射温度計21で測温された温度情
報は、センサユニット部2の制御回路(CPU(I))2
7(以下、CPU(I)27という)に入力される。
【0022】すなわち、監視システム1は、広角カラー
ビデオカメラ23により広い範囲の画像を取り込み、こ
の広角画像から監視範囲GA1内に注視すべき対象物、
例えば人物の顔があるか否かを判別し、注視すべき対象
物があると判断されると、当該対象物の狭角画像を狭角
カラービデオカメラ22で取り込むとともに、放射温度
計21で温度を計測し、これら画像情報と温度情報とに
基づいて当該対象物が人間の顔であるか否かの認識を行
うようになっている。
【0023】測温方向移動装置24は、上記放射温度計
21の測温方向をチルト方向に所定範囲内で移動させる
ものである。測距回路25は、狭角カラービデオカメラ
22が注視している対象物までの距離を測定するもので
ある。測距回路25は、狭角カラービデオカメラ22の
AF機構で検出される合焦位置の情報(図3のアンプ2
27の出力)に基づいて狭角カラービデオカメラ22か
ら対象物までの実際の距離D(mm)を検出する。測距回
路25で検出された対象物までの距離Dは、CPU(I)
27に入力される。
【0024】上記放射温度計21、狭角カラービデオカ
メラ22、測温方向移動装置24及び測距回路25は、
目的とする対象物に関する画像情報と温度情報とを取り
込むもので、これらの装置で注視点測定ユニットU1を
構成している。
【0025】注視方向移動装置26は、注視点測定ユニ
ットU1の注視方向(光軸L1の方向)を移動する装置
である。注視点測定ユニットU1は、パン方向及びチル
ト方向に回動可能になされ、パン方向移動とチルト方向
移動とを組み合わせて任意の方向に注視方向が移動され
るようになっている。注視方向移動装置26は、CPU
(I)27から入力される旋回制御値(パン方向及びチル
ト方向の各回動量)に基づいて注視点測定ユニットU1
の注視方向を変更する。
【0026】CPU(I)27は、センサユニット部2の
動作を集中制御する制御回路である。CPU(I)27
は、放射温度計21から入力された温度情報及び測距回
路25から入力された対象物までの距離情報を解析し、
これら温度情報及び距離情報をシリアルインターフェー
スを介して画像処理部3に出力する。また、画像処理部
3からの注視方向制御命令を受けて注視方向移動装置2
6の駆動を制御し、注視点測定ユニットU1を目的とす
る対象物の方向に制御する。更に、狭角カラービデオカ
メラ22のズーム位置を調節(画角調節)して、目的と
する対象物の撮影画面GA2内における大きさを好適な
大きさにする。
【0027】図4は、測定ブロックの構造の一例を示す
一部破断した斜視図である。同図において、基台9は、
不図示の駆動機構により水平面内で回動可能になされ、
基台9を回動させてカラービデオカメラ22,23の注
視方向が変更されるようになっている。広角カラービデ
オカメラ23は、基台9に固着され、基台9と一体的に
回転するようになっている。また、注視点測定ユニット
U1及び注視方向移動装置26は、上記広角カラービデ
オカメラ23の上部に固定された箱体10内に設けられ
ている。箱体10も基台9の回転に応じて一体的に回転
する。
【0028】図5は、注視点測定ユニットU1の内部構
造の概略図である。注視点測定ユニットU1の箱体11
内の下部に、該箱体11の前面に撮影レンズ221を露
出させて狭角カラービデオカメラ22が固定され、この
狭角カラービデオカメラ22の上部に、箱体11の前面
に受光窓21Aを露出させて放射温度計21がチルト方
向に回動可能に取り付けられている。
【0029】放射温度計21は、両側面の適所に回動軸
211が突設され、この回動軸211の先端は箱体11
に回動可能に支持されている。なお、回動軸211を放
射温度計21の両側面に回動可能に突設し、この回動軸
211の先端を箱体11に固着してもよい。
【0030】放射温度計21の背面の中央位置(光軸L
2が交差する位置)にレバー212が突設され、このレ
バー212の先端部の下方位置に偏心カム242が設け
られている。
【0031】また、放射温度計21の上面前端部は、箱
体11の上面適所に吊着されたバネ213により上方に
付勢されている。従って、レバー212は、バネ213
の付勢力により回動軸211を中心に時計廻りに回転し
て上記偏心カム242の周面に圧接されている。
【0032】偏心カム242は、箱体11に回動可能に
支持された回動軸241に固着され、回動軸241と一
体的に回転するようになっている。回動軸241は、レ
バー212と偏心カム242との圧接点が最下点にきた
とき、レバー212が光軸L1と平行になる位置に設け
られている。従って、放射温度計21の測温方向(光軸
L2)は、水平方向よりも下方向にチルト移動可能にな
っている。
【0033】回動軸241はギヤードモータ243の出
力軸と一体となっており、ギヤードモータ243の駆動
によって回動軸241と偏心カム242とを回転し、こ
れにより放射温度計21の測温方向が変化する。放射温
度計21の測温方向は、レバー212の水平軸(回動軸
211を通る光軸L1に平行な軸)に対する傾斜角γを
調整して制御される。
【0034】なお、上記傾斜角γが0°となる偏心カム
242の回転位置(最小半径となる周面位置Pr1が最
上点になる位置)を回転基準位置とすると、上記傾斜角
γは、偏心カム242の上記回転基準位置からの回転角
ηに従って変化するから、具体的には上記回転角ηを制
御して放射温度計21の測温方向が調整される。
【0035】図6は、偏心カム242の回転角と測温方
向との関係を示す図である。放射温度計21の測温方向
が傾斜していると、光軸L1と光軸L2とが交差し、こ
の交点と狭角カラービデオカメラ22間の距離Dは、上
記傾斜角γの増加(又は減少)に応じて減少(又は増
加)する。
【0036】物体認識を高精度で行うためには、対象物
上の同一点で画像情報及び温度情報が取り込まれる必要
があるから、上記傾斜角γは上記交点が対象物上で生じ
るように制御される。この場合、上記距離は、狭角カラ
ービデオカメラ22から測定対象物までの距離Dとな
り、上記傾斜角γは放射温度計21の測温方向の補正角
(視差補正角)となる。
【0037】図6は、放射温度計21の測温方向を示す
変数として上記測定対象物までの距離Dを取り、回転角
ηと距離Dとの関係を示している。
【0038】同図において、回転角η=0°,360°
は、偏心カム242の最小半径となる周面位置Pr1が
最上点にあり、放射温度計21の測温方向(光軸L2)
は、傾斜角γが0°(狭角カラービデオカメラ22の光
軸L1と平行)となる位置である。また、同図では、偏
心カム242の回転方向を図中、反時計廻りを正として
おり、回転角ηが180°を少し越えた付近(偏心カム
242の最大半径となる周面位置Pr2が最上点を少し
越えた位置)でレバー212の傾斜角γは最大となる。
【0039】測距回路25により測定対象物までの距離
Dが算出されると、この距離Dと図6から偏心カム24
2の回転角ηto(制御の目標となる回転角)が決定され
るから、偏心カム242を現在の回転角ηtから当該目
標の回転角ηtoに回転駆動することにより放射温度計2
1の測温方向の調整が行われる。
【0040】図4に戻り、注視点測定ユニットU1は、
箱体10内に旋回可能に取り付けられている。注視点測
定ユニットU1の旋回機構は、注視点測定ユニットU1
の注視方向をパン方向に移動させる中空の四角形の枠体
12、上記注視方向をチルト向に移動させる半円形に湾
曲したU字型のガイド部材13、上記枠体12の駆動機
構14及び上記ガイド部材13の駆動機構15から構成
されている。
【0041】注視点測定ユニットU1に、図7に示すよ
うに、狭角カラービデオカメラ22の光軸L1をX軸と
するXYZ直交座標を設定すると、箱体11の左右の両
側面であってY軸と交差する位置に回動軸111が回動
可能に突設され、注視点測定ユニットU1は、上記枠体
12の中空部内に嵌装され、上記回動軸111の先端部
を枠体12の側面に固定して枠体12に回動可能に支持
されている。なお、回動軸111を箱体11に固設し、
回動軸111の先端部を枠体12に回動可能に支持させ
るようにしてもよい。なお、Y軸及びZ軸は、狭角カラ
ービデオカメラ22に内蔵された長方形状の撮像素子2
22の横方向の辺と縦方向の辺とにそれぞれ平行になっ
ている。
【0042】狭角カラービデオカメラ22の光軸L1が
正面方向(広角カラービデオカメラ23の光軸L0と平
行な方向)を向いているときのX軸、Y軸及びZ軸で構
成される直交座標系をUVW座標系とすると(図7参
照)、枠体12は、上下の両側面の中央位置(UVW座
標系のW軸が交差する位置)にプーリ142,143が
固着された回動軸141が突設され、この回動軸141
が箱体10の天板と底板とにそれぞれ回動可能に支持さ
れて、パン方向に回動可能になされている。これにより
枠体12をW軸の廻りに回動させて注視点測定ユニット
U1の光軸L1がパン方向に移動するようになってい
る。
【0043】また、上記枠体12の外側には上記U字型
のガイド部材13が設けられている。ガイド部材13
は、枠体12の後側に湾曲したガイド部131が形成さ
れるように設けられている。ガイド部材13は、その両
端部の外側にプーリ152,153が固着された回動軸
151が突設され、この回動軸151を、箱体10の左
右の両側板であって上記UVW座標系のV軸が交差する
位置にそれぞれ回動可能に支持させて箱体10内に取り
付けられている。
【0044】ガイド部材13の湾曲したガイド部131
には長手方向に沿ってガイド溝132が穿設され(図7
参照)、このガイド溝132には、箱体11の後側面で
あって光軸L1(X軸)が交差する位置に突設された棒
状の係合部材16が摺動可能に係合されている。すなわ
ち、図9に示すように、係合部材16の先端部に回動可
能に設けられた円筒状のコロ162がガイド部材13の
ガイド溝132に貫通されている。
【0045】これによりガイド部材13をV軸の廻りに
回動させると、係合部材16が回動し、注視点測定ユニ
ットU1がY軸の廻りに回動して放射温度計21及び狭
角カラービデオカメラ22の注視方向がチルト方向に移
動するようになっている。
【0046】箱体10内であって枠体12の後方位置に
は、上記プーリ142,143の回動軸141と平行に
軸144が回動可能に取り付けられている。この軸14
4の両端部であってプーリ142,143との平行位置
にプーリ145,146が固着され、更にプーリ145
の近傍位置にギヤ147が固着されている。プーリ14
2とプーリ145間及びプーリ143とプーリ146間
にはそれぞれタイミングベルトTB1,TB2が架設さ
れ、ギヤ147にはギヤードモータ149の駆動ギヤ1
48が噛合されている。また、タイミングベルトTB1
には枠体12のパン方向の回転角を検出するパン回転角
検出器17が噛合されている。
【0047】また、上記プーリ152,153の回転軸
151と平行に軸154が回動可能に取り付けられ、こ
の軸154の両端部であってプーリ152,153との
平行位置にプーリ155,156が固着され、更にプー
リ156の近傍位置にギヤ157が固着されている。プ
ーリ152とプーリ155間及びプーリ153とプーリ
156間にはそれぞれタイミングベルトTB3,TB4
が架設され、ギヤ157にはギヤードモータ159の駆
動ギヤ158が噛合されている。また、タイミングベル
トTB3には枠体12のチルト方向の回転角を検出する
チルト回転角検出器18が噛合されている。
【0048】上記プーリ142,143,145,14
6、軸144、ギヤ147、ギヤードモータ149及び
パン回転角検出器17は、枠体12の駆動機構、すなわ
ち、注視点測定ユニットU1のパン方向の駆動機構を構
成し、上記プーリ152,153,155,156、軸
154、ギヤ157、ギヤードモータ159及びチルト
回転角検出器18は、ガイド部材13の駆動機構、すな
わち、注視点測定ユニットU1のチルト方向の駆動機構
を構成している。
【0049】パン回転角検出器17及びチルト回転角検
出器18の検出データは、不図示の制御ケーブルにより
CPU(I)27に出力される。CPU(I)27は、上記検
出データを用いてプーリ142又はプーリ153の回転
量を演算し、更にこの演算結果から光軸L1の正面方向
(広角カメラの光軸L2と平行な方向)に対する現在の
パン方向の回転角αとチルト方向の回転角θとを検出す
る。
【0050】そして、注視点測定ユニットU1の注視方
向の制御(光軸L1のパン方向又はチルト方向の移動制
御)は、上記回転角α(又は回転角θ)に基づいてギヤ
ードモータ149(又はギヤードモータ159)の駆動
を制御することにより行われる。
【0051】次に、上記構成において、注視点測定ユニ
ットU1をチルト方向に傾けた状態(角度θ≠0の状
態)でパン方向の移動を行ったときの光軸L1の軌跡に
ついて図7及び図8を用いて説明する。
【0052】図7から明らかなように、枠体12をW軸
の廻りに回転させると、注視点測定ユニットU1もW軸
の廻りに回転し、注視点測定ユニットU1の後側面から
突出された係合部材16もW軸の廻りを回転する。この
とき、係合部材16は、ガイド部材13のガイド溝13
2に係合し、このガイド溝132に沿って摺動するの
で、係合部材16と同軸上にある光軸L1は、常にガイ
ド溝132及びV軸を含む平面内を移動する。
【0053】角度θ=0°においては、ガイド溝132
及びV軸を含む平面は水平であるから、光軸L1はUV
平面内を移動するが、角度θ≠0°においては、ガイド
溝132及びV軸を含む平面は水平面に対して角度θだ
け傾斜するから、光軸L1は、水平面から角度θだけ傾
斜した平面内を移動する。
【0054】図8において、S1はUVW座標における
U軸とV軸とからなるUV平面である。また、S2は、
狭角カラービデオカメラ22の注視方向の前方に仮想的
に設けられた、上記水平面S1と直交するV軸とW軸と
からなる垂直面である。x軸及びy軸は垂直面S2上に
設けられた直交座標で、x軸は水平面S1と垂直面2と
が交差する直線であり、y軸はU軸と垂直面S2との交
点O′を通るx軸に垂直な直線である。従って、垂直面
S2は、V軸とW軸とからなるVW平面に平行で、y軸
は、W軸と平行になっている。
【0055】また、S点は、狭角カラービデオカメラ2
2の光軸L1を正面方向(光軸L1がU軸と一致する方
向)の位置から仰角θだけ上側にチルト移動させたとき
の該光軸L1と垂直面S2との交点である。すなわち、
旋回制御の初期位置(θ=α=0°の位置)からガイド
部材13をV軸を中心に、図中、時計廻りに角度θだけ
回動したときの光軸L1と垂直面S2との交点である。
【0056】R点は、狭角カラービデオカメラ22の光
軸L1を正面方向の位置から仰角θだけU軸に対して上
側にチルト移動させ、更に角度αだけU軸に対して反時
計方向にパン移動させたときの該光軸L1と垂直面S2
との交点である。すなわち、初期位置からガイド部材1
3を角度θだけ回動させた後、枠体12をW軸を中心と
して反時計廻りに角度αだけ回動したときの光軸L1と
垂直面S2との交点である。
【0057】ガイド部材13の回転角θを保持した状態
で枠体12をW軸の廻りに回動させたときの光軸L1と
垂直面S2との交点Rの軌跡は、光軸L1がガイド溝1
32及びV軸を含む平面内にあるから、この平面、すな
わち、UVW座標の原点OとS点及びR点とを含む平面
S3と垂直面S2との交線Hで表される。一方、平面S
3は水平面S1に対して上方に角度θだけ傾斜している
から、水平面S1と垂直面S2との交線x軸と上記交線
Hとは平行になり、R点は水平移動することがわかる。
【0058】なお、本実施例では、半円形のガイド部材
13を用いたが、ガイド部材13の形状は、半円形に限
定されるものではなく、半楕円形に湾曲したものやコ字
型に屈曲したものでもよい。また、本実施例では、ガイ
ド溝132に係合部材16の先端部に回動可能に設けら
れた円筒状のコロ162を貫通させていたが、ガイド部
材13と係合部材16との係合構造はこの構造に限定さ
れるものではなく、例えば図10や図11に示す構造で
もよい。
【0059】図10に示す係合構造の第2実施例は、ガ
イド部材13を、図7におけるUVW座標の原点Oを中
心とする半円形に湾曲した棒部材で構成するとともに、
係合部材16の先端に、軸161の中心軸廻りに回転可
能なコロ保持体164を設け、更にこのコロ保持体16
4に、軸161の中心軸に直交する軸廻りに回転可能に
保持されたコロ163を設け、このコロ163を湾曲し
たガイド部材13に内側から当接させたものである。枠
体12をパン方向に回動させると、係合部材16のコロ
163がガイド部材13上を回転移動し、狭角カラービ
デオカメラ22の光軸L1が軸161とガイド部材13
とを含む平面内でパン方向移動をするようになってい
る。
【0060】図11に示す係合構造の第3実施例は、図
10の変形例で、ガイド部材13は図11のものと同一
形状をなしている。図11のものは、係合部材16の先
端部に、軸161の中心軸廻りに回転可能なコロ保持体
168を設け、更にこのコロ保持体168に軸161の
中心軸に平行な軸165aの廻りに回転可能に保持され
たコロ165と、これら2つの軸161,165aに平
行かつこれら2つの軸161,165aのなす平面内で
移動可能な回転軸166aに回転可能に保持されたコロ
166とを、該ガイド部材13を挾持するように取り付
けたものである。
【0061】コロ165の回転軸165aとコロ166
の回転軸166a間にはバネ167が設けられ、このバ
ネ167の付勢力によりコロ165,166がガイド部
材13に圧接されている。枠体12をパン方向に回動さ
せると、係合部材16のコロ165,166がガイド部
材13上を回転移動し、狭角カラービデオカメラ22の
光軸L1が、軸161とガイド部材13とを含む平面内
でパン方向移動をするようになっている。
【0062】また、本実施例では、注視点測定ユニット
U1の視界を広くするため、箱体10の幅寸法を可及的
に短くすべくパン方向及びチルト方向の駆動源であるギ
ヤードモータ149,159を注視点測定ユニットU1
の後方に配置するようにしたが、ギヤードモータ149
及びギヤードモータ159をぞれぞれ軸141と軸15
1に直結して枠体12とガイド部材13とを直接、駆動
するようにしてもよい。また、ギヤードモータに代えて
ステッピングモータを駆動源としてもよい。ステッピン
グモータを用いると、パン回転角検出器17及びチルト
回転角検出器18が不要になるので、構成を簡単にする
ことができる。
【0063】図1に戻り、画像処理部3は、センサユニ
ット部2から入力される狭角カラービデオカメラ22の
撮像信号(ビデオ信号)をA/D変換するA/D変換器
31、広角カラービデオカメラ23の撮像信号(ビデオ
信号)をA/D変換するA/D変換器32、上記撮像信
号から画面内の目的とする対象物に関する画像情報を抽
出する色抽出回路34、上記撮像信号を記憶する画像メ
モリ35、上記A/D変換器31,32と色抽出回路3
4と画像メモリ35との間を選択的に接続するクロスバ
スイッチ33及び画像処理部3の動作を集中制御する制
御回路(CPU(II))36から構成されている。
【0064】クロスバスイッチ33は、CPU(II)36
からの制御信号に基づいて上記A/D変換器31,32
と色抽出回路34と画像メモリ35との間を、例えば以
下に示す関係となるように接続する。 A/D変換器31,32→画像メモリ35 画像メモリ35→色抽出回路34→画像メモリ35 A/D変換器31,32→色抽出回路34→画像メ
モリ35 なお、上記.〜において、矢印は信号の流れる方向
を示している。
【0065】色抽出回路34(画像抽出手段)は、A/
D変換器31,32及びクロスバスイッチ33を介して
入力されるカラービデオカメラ22,23の撮像信号
(RGB画像信号)をLHS画像信号に変換する色画像
処理回路341と、LHS画像信号を用いて撮影画面G
A1又は撮影画面GA2内の被写体像の中から予め与え
られた被認識物体の色情報と同一色の領域を抽出する領
域抽出回路342とを備えている。
【0066】色画像処理回路341は、雑音を除去する
平滑化回路(不図示)とRGB画像信号から色相
(H)、明度(L)及び彩度(S)の画像信号を変換形
成する色信号変換回路(不図示)とを有し、上記狭角カ
ラービデオカメラ22又は広角カラービデオカメラ23
からのRGB画像信号をLSH画像信号に変換し、この
LSH画像信号を領域抽出回路342に出力する。
【0067】領域抽出回路342は、撮影画面GA1
(又は撮影画面GA2)内の被写体像の中から予め与え
られた被認識物体の色情報、例えば肌色と同一色の領域
を抽出する。この抽出結果は、クロスバスイッチ33を
介して画像メモリ35に出力される。
【0068】画像メモリ35には、CPU(II)36の制
御に基づき狭角カラービデオカメラ22又は広角カラー
ビデオカメラ23の撮影画像が記憶される。
【0069】CPU(II)36(物体認識手段)は、色抽
出回路34により抽出された肌色領域情報と画像メモリ
35に記憶された撮影画像とから抽出領域の重心位置、
大きさ及び形状等を算出し、これら算出結果とセンサユ
ニット部2から入力された温度情報、対象物までの距離
情報とに基づき当該抽出領域が人物の顔であるか否かを
判定する。そして、人物の顔であると判定されると、上
記抽出領域が狭角カラービデオカメラ22の撮影画面G
A2の中央に位置するように(人物の顔が画面中央に位
置するように)、センサユニット部2の注視方向の制御
値を演算し、この演算結果を注視方向制御命令と共にセ
ンサユニット部2に出力する。
【0070】また、CPU(II)36は、起動命令をホス
トコンピュータ部4に出力し、狭角カラービデオカメラ
22及び広角カラービデオカメラ23で撮影された対象
物の画像のモニタ用ディスプレイ7への表示等の所定の
処理を行なわせる。
【0071】なお、撮影画面内に複数個の肌色領域が抽
出された場合は、いずれかの肌色領域が人物の顔である
と判定されるまで各肌色領域について顔判定処理が順
次、実行される。すなわち、CPU(II)36により現在
対象としている肌色領域が人物の顔であると判定されな
かった場合は、他の肌色領域に狭角カラービデオカメラ
22及び放射温度計21の注視方向が変更される。そし
て、当該肌色領域の抽出、測温動作及び顔判定処理が実
行され、人物の顔と判定されるまで、かかる動作が繰り
返し行われる。
【0072】ホストコンピュータ部4は、キーボードI
/F41、プリンタI/F42、TV I/F43、ビ
デオ信号入力回路44、シリアル信号I/O45、タイ
マ46及び制御回路CPU(III)47を備え、これら各
構成要素は、データ/アドレスバス48を介して相互に
通信可能に成っている。
【0073】上記キーボードI/F41、プリンタI/
F42及びTV I/F43を介して上記キーボード
5、プリンタ6、ディスプレイ7及び画像記憶装置8が
外部接続されている。また、ビデオ信号入力回路44を
介して狭角カラービデオカメラ22及び広角カラービデ
オカメラ23の撮像信号が入力され、シリアル信号I/
O45を介して起動命令等のCPU(II)36からの制御
信号が入力されるようになっている。
【0074】タイマ46は、後述する撮影画像のタイマ
記録を行うための計時装置である。また、CPU(III)
47(記憶制御手段)は、ホストコンピュータ部4の動
作を集中制御する制御回路で、ビデオ信号入力回路44
から入力される撮像信号の取込制御、後述する監視対象
の人物の積算/更新、ディスプレイ/プリンタへの情報
出力等の制御も行う。
【0075】次に、本発明に係る監視システム1の動作
について説明する。監視システム1は、センサユニット
部2及び画像処理部3で画像情報及び温度情報を取り込
み、目的とする対象物(ここでは人間の顔)を認識する
と、ホストコンピュータ部4に当該対象物の画像や撮影
時刻を記録したり、所定時間毎に記録した対象物の数を
積算し、この積算数をプリンタ6やディスプレイ7に出
力表示する。
【0076】先ず、監視対象から目的とする対象物(人
間の顔)を検出する顔認識処理について、図12〜図1
8のフローチャートを用いて説明する。
【0077】図12〜図18は、センサユニット部2及
び画像処理部3で行われる処理プログラムで、図12
は、この顔認識処理のメインフローチャートである。な
お、主要な処理については、各処理後の画像と測温位置
との関係を示す図を付している。すなわち、V0は、画
角調整後の狭角カラービデオカメラ22から取り込まれ
たRGB画像の一例を示し、撮影画面の中央に人物G1
の顔が配置され、この人物G1の頭の上部に測温位置P
c(同図、点線の○印で示す)が配置されている。V1
は、上記狭角カラービデオカメラ22の注視方向を保持
した状態で測温方向を調整したRGB画像を示し、人物
の顔の中央に測温位置Pcが調整されている。
【0078】まず、監視カメラ1に電源が供給される
と、放射温度計21の測温動作並びに狭角カラービデオ
カメラ22及び広角カラービデオカメラ23の撮影動作
が開始され、図12のフローチャートに従って顔認識処
理が行われる。
【0079】先ず、図13に示すフローチャートに従っ
て広角カラービデオカメラ23で取り込まれた画像から
肌色領域が抽出される(#2)。
【0080】すなわち、広角カラービデオカメラ23に
よりRGB画像V2が取り込まれる(#30)。続い
て、色画像処理回路341で画像信号内の雑音を除去す
べく画像信号の平滑化処理が施された後(#32)、予
め準備されている変換式に基づいて色信号変換処理(R
GB−LSH変換)が施されて(#34)、明度
(L),彩度(S),色相(H)の色の三属性を示す画
像信号が生成される。
【0081】続いて、得られた色の三属性を示す画像信
号から領域抽出回路342で肌色と同一色の領域の抽出
処理が施される(#36)。この肌色領域の抽出は、予
め設定された肌色条件に基づいて行われる。すなわち、
この場合の肌色条件として、例えば、h0<H<h1,
s1<S<s2という域値が設定され、かかる域値で、
上記の色相信号(H)と彩度信号(S)とに対して2値
化処理が施される。
【0082】なお、本実施例では、肌色領域を彩度
(S)と色相(H)とにより判定しているが、この他、
R出力/G出力とB出力/G出力とにより判定するよう
にしてもよい。
【0083】次いで、上記2値化処理後の2枚の画像の
積が取られて、肌色と同一色の領域が抽出される。例え
ば、今、RGB画像V2で示される環境画像が得られた
とする。この環境画像には、人物G1,G2の他に机、
この机の上に置かれた梨G4、壁に貼られたポスターG
3といった色々なものが映し出されているが、上記領域
抽出処理を施すことによって、肌色領域抽出画像V3の
如き人物の顔H1,H2、ポスター中の人物の顔H3、
肌色に近い梨H4だけが抽出される。
【0084】続いて、上記抽出された肌色領域H1〜H
4の位置を求める領域位置検出処理が行われ(#3
8)、各肌色領域H1〜H4の移動に応じて追尾処理が
施される(#40)。
【0085】ここで、領域位置検出処理について説明す
る。図14は、領域位置検出処理の手順を示すフローチ
ャートで、同図には、2種類の領域位置検出方法の処理
を示している。
【0086】同図(a)は、肌色領域を一色に塗りつぶ
し、この領域の重心を領域の位置情報として算出する方
法(以下、第1の方法という)を示し、同図(b)は、
肌色画像全体から最も肌色濃度の高い部分を領域の位置
情報として算出する方法(以下、第2の方法という)を
示している。また、同図(c)は、両領域位置検出方法
の各手順に対応する処理画像を、人物の顔H1の部分を
例に示したものである。
【0087】まず、第1の方法について、図14(a)
を用いて説明する。肌色領域抽出画像V4は、通常、ノ
イズを含んだ画像であるため、抽出された肌色領域の周
辺にも肌色の孤立点がある(画像V4)。まず、この肌
色領域抽出画像V4に孤立点除去処理を施すことにより
(#50)、前記肌色領域周辺の孤立点が除去される
(画像V5)。
【0088】続いて、前記肌色領域H1〜H4に塗り潰
し処理を施し(#52)、各肌色領域H1〜H4が纏ま
った領域として抽出される(画像V6)。次に、抽出さ
れた各肌色領域を識別すべくラベル付けが行われる(#
54)。そして、そのラベルの順番に従って肌色領域が
選出され、各肌色領域について領域の重心Pが公知の重
心計算手法を用いて算出される(#56,V7)。この
算出された重心Pの座標は、当該肌色領域の検出領域位
置として用いられる。
【0089】次に、第2の方法について図14(b)を
用いて説明する。先ず、肌色領域抽出画像V4が所要の
大きさのブロックに均等分割される(#60,V8)。
次いで、各ブロック領域内における肌色領域の密度が求
められる(#62,V9)。更に、求めた密度の内、最
大密度を有するブロック(画像V9内で、密度53のブ
ロック)が抽出される(#64,V10)。そして、こ
のブロックの密度と該抽出ブロックの周囲のブロックの
密度とを用いてモーメント計算が実行され、肌色領域の
位置座標Pが求められる(#66,V11)。この方法
によれば、前記孤立点除去処理や塗り潰し処理(#5
0,#52)を行う必要がない分、処理の簡略化が図れ
る。
【0090】図12に戻って、次に、広角画像の色抽出
処理結果の基づき複数の肌色領域のうち、先ず、肌色領
域H1の中心位置Pを選択し、その方向の狭角カラービ
デオカメラ22の注視方向を合わせるべく注視方向移動
装置26を作動させる(#4)。続いて、狭角画像の色
抽出処理が行われる(#6)。図15は、狭角画像の色
抽出処理を示すフローチャートである。狭角画像の色抽
出処理も広角画像の色抽出処理と同様の手順で行われ、
#70〜#78の各ステップでは、狭角カラービデオカ
メラ22により取り込まれた画像に対して図13の#3
0〜#38と同一の処理が行われる。
【0091】すなわち、まず、人物G1の画像が読み取
られ(#70、RGB画像V12参照)、色画像処理回
路341で平滑化処理及び色信号変換処理が施された後
(#72,#74)、この画像V12から領域抽出回路
342で肌色領域H5が抽出される(#76、抽出画像
V13参照)。そして、抽出された肌色領域H5につい
て、図14に示す領域位置抽出検出方法により重心位置
が検出される(#78)。
【0092】続いて、図12に戻り、検出された肌色領
域H5の重心位置が撮影画面V12の中心に位置してい
るか否かの判定が行われ(#8)、肌色領域H5の重心
位置が撮影画面V12の中心に位置していないときは、
狭角カラービデオカメラ22の注視方向が肌色領域の重
心位置となるように、図16に示すフローチャートに従
って狭角カラービデオカメラ22をパン方向又はチルト
方向に回動させて当該注視方向が調整される(#1
0)。
【0093】すなわち、まず、狭角カラービデオカメラ
22の注視方向が肌色領域の重心位置に一致するパン方
向の回転角αo(以下、目標パン回転角という)とチル
ト方向に回転角θo(以下、目標チルト回転角という)
とが算出される(#90)。この演算は、狭角画像をい
くつかの領域に分割し、各領域に注視方向を一致させる
ために必要なパン/チルト相対角度が設定されたテーブ
ルを用いて行われる。なお、このテーブルと異なるテー
ブルが広角画像においても用意されており、#4の処理
は、このテーブルを用いて行われる。
【0094】続いて、パン/チルト回転角検出器17,
18により現在の狭角カラー画像入力装置22のパン方
向の回転角α(以下、現在パン回転角αという)とチル
ト方向の回転角θ(現在チルト回転角θという)とが検
出され(#92)、更に現在パン回転角α及び現在チル
ト回転角θがそれぞれ目標パン回転角αoと目標チルト
回転角θoと比較される(#94,#98,#10
0)。
【0095】そして、現在パン回転角αが目標パン回転
角αoに一致していなければ(#94でNO)、狭角カ
ラービデオカメラ22がパン方向に目標パン回転角αo
まで回動され(#96)、現在チルト回転角θが目標チ
ルト回転角θoに一致していなければ(#100でN
O)、狭角カラービデオカメラ22がチルト方向に目標
チルト回転角θoまで回動され(#102)、現在パン
回転角α及び現在チルト回転角θがそれぞれ目標パン回
転角αoと目標チルト回転角θoとに一致すると(#9
4,#98,#100でYES)、注視方向調整処理は
終了する。
【0096】そして、#6,#8に戻り、再び、肌色領
域H5の重心位置が撮影画面GA2の中心に位置してい
るか否かの判定が行われる。
【0097】肌色領域H5の重心位置が撮影画面V12
の中心に位置しているとき、又は、狭角カラービデオカ
メラ22の注視方向の修正後、肌色領域H5の重心位置
が撮影画面V12の中心に位置したときは(#8でYE
S)、測距回路25により狭角カラービデオカメラ22
から人物G1までの被写体距離が測定される(#1
2)。なお、本実施例では、AF情報から被写体距離を
算出するようにしているが、かかる機構を有しない場合
や簡易方式として、撮影画面GA2における肌色領域の
大きさから被写体距離を推定するようにしてもよい。
【0098】続いて、抽出された肌色領域H5の画面上
の大きさ及び形状が演算され(#14)、この大きさに
係る演算結果と被写体距離とから肌色領域H5の大きさ
が推定されて最終的に人間の顔であるか否かが判別され
る(#16)。例えば測定対象が梨G4の場合等、人間
の顔でないと判断されると(#16でNO)、#2に戻
り、広角画像における次の肌色領域(例えばH2(図1
3参照))に相当する対象物G2について同様の処理を
行って狭角画像における肌色領域に基づき対象物G2が
人間の顔であるか否かが判別される。
【0099】そして、抽出された肌色領域H5が人間の
顔と判別されると、或いは、広角画像内の他のいずれか
の肌色領域が人間の顔と判別されると(#16でYE
S)、狭角カラービデオカメラ22の画角調整が行われ
る(#18)。この画角調整は、人間の顔と判断された
肌色領域を有する対象物の狭角の撮影画面GA2におけ
る大きさが適正になるように調整するものである。
【0100】続いて、図17に示すフローチャートに従
って放射温度計21の測温方向の調整及び測温が行われ
る(#20,#22)。すなわち、測距回路25で検出
された被写体距離の情報から上述した偏心カム242の
制御の目標とする回転角ηto(以下、目標カム位置ηto
という)が演算される(#110)。なお、この目標カ
ム位置ηtoは、狭角カラービデオカメラ22の場合と同
様に、予め被写体距離に対して目標カム位置が設定され
たテーブルを用いて演算される。
【0101】続いて、回転角検出器により現在の偏心カ
ム242のカム位置ηt(以下、現在カム位置ηtとい
う)が検出され(#112)、更にこの現在カム位置η
tが目標カム位置ηtoと一致しているか否かが判別され
る(#114)。現在カム位置ηtが目標カム位置ηto
と一致していなければ(#114でNO)、偏心カム2
42が目標カム位置ηtoまで回動される(#116)。
【0102】そして、現在カム位置ηtが目標カム位置
ηtoと一致しているか、或いは上記調整により一致する
と(#114でYES)、放射温度計21を作動させて
狭角カラービデオカメラ22が注視している対象物の肌
色領域の温度測定が行われる(#118)。
【0103】図12に戻り、測温方向の調整及び測温処
理が終了すると、続いて、この測定結果から当該肌色領
域が人間のものであるか否かが判別される(#24)。
【0104】この判定は、人間の肌の温度が約30℃
(t0とする)〜34℃(t1とする)であることから、
測定された温度Tがt0〜t1に入っているか否かにより
行われ、t0<T<t1であれば、人間らしいと判断され
る。すなわち、測定対象がポスターに描かれた人物像G
3や梨G4等の肌色領域H3,H4については、上記温
度範囲外であって人間らしいとは判断されず、測定対象
が肌色領域H1,H2についてのみ人間らしいと判断さ
れる。
【0105】測定温度Tが人間の肌温度範囲内であれば
(#24でYES)、#26に移行し、必要に応じて人
間と認識された対象物の画像、被写体距離、温度等の情
報が画像記憶装置8に記憶される(#261)。また、
上記したように、対象物が停止しているとは限らないこ
とから、追尾処理(#262)が同時に行われる。#2
4で、測定温度Tが人間の肌温度範囲外であれば、#2
に戻り、上述と同様の処理を行って他の肌色領域につい
て人間の認識処理が行われる。
【0106】上記のように、本実施例では、狭角カラー
ビデオカメラ22で注視している対象物の色、大きさ等
の画像情報から人間の顔と判別されると、放射温度計2
1をチルト方向注に回動させてその注視方向を狭角カラ
ービデオカメラ22の注視方向に一致させ、対象物の同
一測定点における温度情報により対象物が人間の顔であ
るか否かの最終判断を行うようにしているので、測定点
のずれによる誤判別が防止され、認識精度が向上する。
【0107】次に、ホストコンピュータ部4における処
理について説明する。図18はホストコンピュータ部4
における処理の第1実施例を示すフローチャートであ
る。
【0108】ホストコンピュータ部4が起動され、CP
U(III)47がこのフローチャートの処理を開始する
と、先ず、演算処理用の各種フラグ、レジスタ、カウン
タ等の初期化が行われた後(#120)、イベント待ち
状態となる(#122)。このイベント待ち状態とは、
画像処理部3からの起動命令又はタイマ46からの割込
処理のイベント信号の入力待ち状態で、かかる信号の入
力を受けて#124以降の処理が行われる。
【0109】すなわち、イベント信号が入力されると、
イベント信号の種類が判別され(#124)、画像処理
部3からの起動命令であれば、#126に移行し、セン
サユニット部2から入力されている狹角カラービデオカ
メラ22の撮像画像がビデオ信号入力回路44及びデー
タ/アドレスバス48を介して取り込まれるとともに、
CPU(III)47に内蔵された時計から当該撮像画像の
取込時刻Tcが読み込まれる(#126,#128)。
そして、この撮像画像と取込時刻Tcとが画像記憶装置
8に記録され(#130)、画像の取込枚数を示すカウ
ンタI1が1だけインクリメントされて(#132)、
#122に戻る。
【0110】#126〜#132の処理は、画像処理部
3で人間の顔が認識される毎に、当該認識された顔のビ
デオ画像を時刻とともに記録するもので、例えば店内の
来客数の時間変化等の顧客動向調査に利用することがで
きるものである。
【0111】#124でイベント信号がタイマ46から
の割込信号であれば、#134に移行し、割込回数を示
すカウンタJを1だけインクリメントした後、割込回数
Jが所定の回数Tと一致したか否か(すなわち、所定の
時間t=T×to(割込周期)が経過したか否か)が判
別される(#136)。
【0112】J<Tであれば、#122に戻り、J≧T
であれば、現在の処理時刻Tcとその時のカウンタI1
のカウント値がCPU(III)47内のメモリに記憶され
る(#138)。更に、上記時刻Tcとカウント値I1
とがプリンタ6に出力されるとともに、ディスプレイ7
に表示され(#140)、この後、カウンタJ及びカウ
ンタI1が「0」にリセットされて(#142)、#1
22に戻る。
【0113】#134〜#142の処理は、一定時間毎
の目的とする対象物(人間の顔)の検出数を積算して出
力するもので、長時間の監視時間内における目的とする
対象物の検出回数を一定時間毎の検出回数データとして
収集するものである。従って、上記顧客動向調査に適用
した場合は、例えば1日の内の1時間毎の来客数の分布
を示すデータを収集することができる。
【0114】図19は、ホストコンピュータ部4におけ
る処理の第2実施例を示すフローチャートで、図20
は、この第2実施例に対応する画像処理部3の処理を示
すフローチャートである。
【0115】第2実施例は、対象物の移動パターンをチ
ェックし、予め設定された所定パターンで移動している
とき、当該対象物の画像を記憶するものである。第2実
施例は、例えば工場における作業効率化を検討するため
に作業者の動きを調査したり、商品の売り場のレイアウ
トを検討するために顧客の動きを調査するのに有益な情
報の収集を考慮したものである。
【0116】第2実施例においては、画像処理部3は、
図20のフローチャートに従って対象物を監視するとと
もに、注視している対象物の動作が所定パターンに入っ
ているか否かを判別する。
【0117】すなわち、CPU(II)36がこのフローチ
ャートの処理を開始すると、先ず、演算処理用の各種フ
ラグ、レジスタ等の初期化が行われた後(#180)、
Halt状態となる(#182)。このHalt状態
は、CPU(II)36に内蔵されたタイマからの割込信号
の入力待ち状態で、この割込信号の入力を受けて#18
4以降の処理が行われる。
【0118】#184では、センサユニット部2からの
被写体までの距離D及び注視方向情報(パン回転角α及
びチルト回転角θのデータ)が取り込まれる。続いて、
被写体までの距離D及び注視方向情報が対象物の移動を
示すデータ(以下、動線データという)としてCPU(I
I)36内のメモリに記憶される(#186)。続いて、
この動線データを予め設定された変化パターンと比較し
て注視している対象物が所定の動作をしているか否かが
判別される(#188)。
【0119】そして、対象物が所定パターンで動作して
いなければ(#186でNO)、#182に移行し、対
象物が所定パターンで動作していれば(#186でYE
S)、当該対象物の動作パターンを保存すべくホストコ
ンピュータ部4に起動命令が出力されるとともに、取り
込まれた上記動線データが出力されて(#190)、#
182に戻る。
【0120】一方、ホストコンピュータ部4において
は、図19に示すフローチャートに従って対象物に関す
る情報の保存処理が行われている。
【0121】なお、図19に示すフローチャートは、基
本的に図18に示すフローチャートと同一で、#150
〜#172の各処理は、#160のデータの保存内容が
異なる点を除いて、それぞれ#120〜#142と同一
である。
【0122】従って、異なる処理の部分のみを簡単に説
明すると、ホストコンピュータ部4では、画像処理部3
から起動命令が入力されると、センサユニット部2から
入力されている狹角カラービデオカメラ22の撮像画像
が取り込まれる(#156)。また、当該撮像画像の取
込時刻Tcが読み込まれるとともに、CPU(II)36か
ら動線データが取り込まれ(#158)、撮像画像、時
刻Tc及び動線データが画像記憶装置8及びCPU(III)
47の内部メモリに記憶される(#160)。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像を取り込み、この画像の中から目的とする対象物の
画像を抽出するとともに、この抽出画像から対象物を認
識し、目的とする対象物が認識されると、当該対象物に
関する情報を記憶するようにしたので、記憶された情報
を利用して種々の情報解析を行うことができる。
【0124】これにより目的とする対象物の監視だけで
なく、情報解析を有効利用することにより市場調査やセ
キュリティの効率化が可能で、汎用性、応用性のある高
精度の監視システムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る監視システムのブロック構成図で
ある。
【図2】広角カラービデオカメラの画角と狹角カラービ
デオカメラの画角との関係を示す図である。
【図3】狹角カラービデオカメラのAF機構の回路構成
図の一例を示す図である。
【図4】センサユニット部の構造の一例を示す一部破断
した斜視図である。
【図5】注視点測定ユニットの内部構造を示す概略図で
ある。
【図6】偏心カムの回転角度と測定対象物までの距離と
の関係を示す図である。
【図7】注視点測定ユニットに設定されたXYZ座標及
びUVW座標を示す図である。
【図8】注視点測定ユニットをパン方向に移動した場合
の注視方向の軌跡を説明するための図である。
【図9】ガイド部材と係合部材との係合構造の第1実施
例を示す断面図である。
【図10】ガイド部材と係合部材との係合構造の第2実
施例を示す断面図である。
【図11】ガイド部材と係合部材との係合構造の第3実
施例を示す断面図である。
【図12】本発明に係る監視システムの顔認識処理のメ
インフローチャートである。
【図13】広角画像の色抽出処理を示すフローチャート
である。
【図14】領域位置検出処理の手順を示すフローチャー
トで、(a)は肌色領域を塗り潰してその重心を位置情
報として算出するフロー、(b)は肌色画像全体から最
も肌色濃度の高い部分を位置情報として算出するフロ
ー、(c)は上記両領域位置検出方法の各ステップに対
する処理画像を示す図である。
【図15】狹角画像の色抽出処理を示すフローチャート
である。
【図16】注視方向調整処理を示すフローチャートであ
る。
【図17】測温方向調整及び測温処理を示すフローチャ
ートである。
【図18】ホストコンピュータ部における処理の第1実
施例を示すフローチャートである。
【図19】ホストコンピュータ部における処理の第2実
施例を示すフローチャートである。
【図20】ホストコンピュータ部における第2実施例の
処理に対応する画像処理部の処理を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 監視システム 2 センサユニット部 21 放射温度計 22 狭角カラービデオカメラ(画像取込手段) 221 撮影レンズ 23 広角カラービデオカメラ 24 測温方向移動装置 25 測距回路 27 制御回路(CPU(I)) 3 画像処理部 31,32 A/D変換器 33 クロスバスイッチ 34 色抽出回路(画像抽出手段) 341 色画像処理回路 342 領域抽出回路 35 画像メモリ 36 制御回路(CPU(II))(物体認識手段) 4 ホストコンピュータ部 41 キーボードI/F 42 プリンタI/F 43 TV I/F 44 ビデオ信号入力回路 45 シリアル信号I/O 46 タイマ 47 制御回路(CPU(III)(記憶制御手段) 5 キーボード 6 プリンタ 7 モニタ用ディスプレイ 8 画像記憶装置(記憶手段) 9 基台 10,11 箱体 12 枠体 13 ガイド部材 14 パン方向駆動機構 142,143,145,146 プーリ 149 ギヤードモータ 15 チルト方向駆動機構 152,153,155,156 プーリ 159 ギヤードモータ 16 係合部材 17 パン回転角検出器 18 チルト回転角検出器 TB1〜TB4 タイミングベルト U1 注視点測定ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G01J 5/48 C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を取り込む画像取込手段と、記憶手
    段と、画像取込手段により取り込まれた画像の中から目
    的とする対象物の画像を抽出する画像抽出手段と、抽出
    画像から対象物を認識する物体認識手段と、認識された
    対象物に関する情報を取り込む情報取込手段と、取り込
    まれた上記対象物に関する情報を上記記憶手段に記憶さ
    せる記憶制御手段とを備えたことを特徴とする物体認識
    装置。
JP6301145A 1994-12-05 1994-12-05 物体認識装置 Pending JPH08161500A (ja)

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