JP3365455B2 - 自律型移動体 - Google Patents

自律型移動体

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JP3365455B2
JP3365455B2 JP28985294A JP28985294A JP3365455B2 JP 3365455 B2 JP3365455 B2 JP 3365455B2 JP 28985294 A JP28985294 A JP 28985294A JP 28985294 A JP28985294 A JP 28985294A JP 3365455 B2 JP3365455 B2 JP 3365455B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自律型移動体に係り、特
に、監視カメラを備えた警備用の自律型移動体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、固定設備として設置された各種異
常検知センサ及び監視用TVカメラからなる警備装置で
は、異常検知センサが異常を検知した際、監視室にその
異常の種類と異常箇所を通知し、それを受けた監視者が
遠隔操作により異常箇所近傍に設置されているTVカメ
ラを動かし、異常箇所を探索して状況を判断することが
行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来の
警備装置では、TVカメラの設置位置が必ずしも異常箇
所を捉えるのに適切な位置であるとは限らない。また、
異常箇所を捉えることが可能な位置にTVカメラがあっ
たとしても、異常検知センサから通知される異常箇所の
およその位置を基に、監視者の遠隔操作により確実かつ
迅速に異常箇所を捉えることは難しかった。
【0004】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、異常箇所を確実かつ迅速に監視カメラで捉えること
ができる自律型移動体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図を示す。本発明の自律型移動体は、所定の検知範囲内
で発生する異常事態の検知を行う複数の異常検知センサ
1と、カメラ可動機構4の水平軸及び鉛直軸により回動
でき移動体本体の周囲を撮像可能な監視カメラ5を搭載
しており、複数の異常検知センサ1の全部の検知範囲に
より定まる検知対象領域の異常事態を検知する。
【0006】異常発生範囲判定手段2は、異常検知セン
サ1からの検知信号を基に、前記検知対象領域中のどの
範囲で異常事態が発生したかを判定する。動作制御手段
3は、異常発生範囲判定手段2による判定結果に応じ
て、異常事態が発生した範囲内全体を監視カメラ5で撮
像するようにカメラ可動機構4を介して監視カメラ5の
動作を制御する。また、動作制御手段3は、車輪6を駆
動制御して移動体本体を移動させる。
【0007】更に、前記異常発生範囲判定手段は、移動
体本体の周囲に設定された前記検知対象領域を複数の検
知区域に分割設定しており、検知信号を出力した異常検
知センサの検知範囲がどの検知区域に属するかを判別
し、前記動作制御手段は、前記判別された検知区域が単
独の検知区域である場合に、前記判別された検知区域の
全体を前記監視カメラにより撮像するように、前記判別
された検知区域に対応した角度範囲で前記監視カメラを
水平方向に1往復させる制御を行う構成とする。
【0008】請求項の発明は、請求項記載の自律型
移動体において、前記動作制御手段は、前記判別された
検知区域の中央方向に移動体本体の進行方向を合わせる
ように移動体本体を回動させる制御を行う構成とする。
請求項の発明は、請求項記載の自律型移動体におい
て、前記動作制御手段は、前記異常発生範囲判定手段に
より判別された検知区域が隣接する2つの検知区域であ
る場合に、前記判別された2つの検知区域の全体を前記
監視カメラにより撮像するように、前記判別された2つ
の検知区域に対応した角度範囲で前記監視カメラを水平
方向に1往復させる制御を行う構成とする。
【0009】請求項の発明は、請求項記載の自律型
移動体において、前記動作制御手段は、前記判別された
隣接する2つの検知区域の境界方向に移動体本体の進行
方向を合わせるように移動体本体を回動させる制御を行
う構成とする。請求項の発明は、請求項記載の自律
型移動体において、前記動作制御手段は、前記異常発生
範囲判定手段により判別された検知区域が隣接しない2
つの検知区域である場合に、前記判別された隣接しない
2つの検知区域のうち、移動体本体の進行方向に近い検
知区域を先に前記監視カメラにより撮像し、次に他の検
知区域を撮像するように、前記移動体本体を1回転させ
る制御を行う構成とする。
【0010】請求項の発明は、請求項記載の自律型
移動体において、前記動作制御手段は、前記異常発生範
囲判定手段により判別された検知区域が3つ以上の検知
区域である場合に、移動体本体の進行方向を基線として
前記検知対象領域を2分割したときに、前記判別された
検知区域の数が多い分割領域を優先して前記監視カメラ
により撮像するように、前記移動体本体を1回転させる
制御を行う構成とする。
【0011】
【作用】請求項1の発明では、異常検知センサからの検
知信号を基に、検知対象領域中のどの範囲で異常事態が
発生したかを自動的に判定し、監視カメラを動かしなが
ら、異常事態が発生した範囲内全体を監視カメラで撮像
する。このため、確実かつ迅速に異常事態の発生した箇
所を監視カメラにより捉えることを可能とする。
【0012】また、検知対象領域を分割した検知区域の
うちのどの検知区域で異常事態が発生したかを自動的に
判別し、異常事態の発生箇所が単独の検知区域内にある
場合に、監視カメラを水平方向に1往復させながら、異
常事態が発生した検知区域全体を監視カメラで撮像す
る。このため、異常事態の発生箇所がいずれか一つの検
知区域内にある場合に、確実かつ迅速に異常事態の発生
した箇所を監視カメラにより捉えることを可能とする。
【0013】請求項の発明では、異常事態が発生した
と判別された検知区域の中央方向に移動体本体の進行方
向を合わせるため、異常事態を監視カメラで捉えた後
で、迅速に異常事態に対応した動作を行わせることを可
能とする。請求項の発明では、検知対象領域を分割し
た検知区域のうちのどの検知区域で異常事態が発生した
かを自動的に判別し、異常事態の発生箇所が隣接する2
つの検知区域内にある場合に、監視カメラを水平方向に
1往復させながら、異常事態が発生した2つの検知区域
全体を監視カメラで撮像する。このため、異常事態の発
生箇所がいずれかの隣接する2つの検知区域内にある場
合に、確実かつ迅速に異常事態の発生した箇所を監視カ
メラにより捉えることを可能とする。
【0014】請求項の発明では、異常事態が発生した
と判別された隣接する2つの検知区域の境界方向に移動
体本体の進行方向を合わせるため、異常事態を監視カメ
ラで捉えた後で、迅速に異常事態に対応した動作を行わ
せることを可能とする。請求項の発明では、検知対象
領域を分割した検知区域のうちのどの検知区域で異常事
態が発生したかを自動的に判別し、異常事態の発生箇所
が隣接しない2つの検知区域内にある場合に、移動体本
体の進行方向に近い検知区域を優先させて移動体本体を
1回転させながら、異常事態が発生した2つの検知区域
全体を監視カメラで撮像する。このため、異常事態の発
生箇所がいずれかの隣接しない2つの検知区域内にある
場合に、確実かつ迅速に異常事態の発生した箇所を監視
カメラにより捉えることを可能とする。
【0015】請求項の発明では、検知対象領域を分割
した検知区域のうちのどの検知区域で異常事態が発生し
たかを自動的に判別し、異常事態の発生箇所が3つ以上
の検知区域内にある場合に、移動体本体の進行方向を基
線として検知対象領域を2分割したときに前記判別され
た検知区域の数が多い分割領域を優先させて、移動体本
体を1回転させながら、異常事態が発生した3つ以上の
検知区域全体を監視カメラで撮像する。このため、異常
事態の発生箇所がいずれか3つ以上の検知区域内にある
場合に、確実かつ迅速に異常事態の発生した箇所を監視
カメラにより捉えることを可能とする。
【0016】
【実施例】図2は本発明の一実施例の自律型移動体10
の外観図を示す。自律型移動体10(以下、移動体10
と記す)の移動体本体18は略円筒形で、上部が円錐形
となっている。移動体本体18の側面には、人体検知セ
ンサ11が移動体10の進行方向(正面方向)を基準と
して45度間隔で周囲8方向に向いて設置されており、
炎センサ12が移動体10の進行方向を基準として90
度間隔で周囲4方向に向いて設置されている。
【0017】また、左右の車輪17付近の2箇所に漏水
センサ14が設置され、移動体本体18の上部の左右の
2箇所に、煙センサ13が配置されている。また、移動
体本体18の最上部に回転カメラ台15(カメラ可動機
構)が設置され、回転カメラ台15の上に、TVカメラ
16(監視カメラ)が設置されている。回転カメラ台1
5は、鉛直軸と水平軸により水平方向と垂直方向に回転
させることができ、水平方向には少なくとも左右各々9
0度は回転する構造とする。回転カメラ台15によりT
Vカメラ16を回動させることにより、移動体本体18
の周囲全体をTVカメラ16で撮像することができる。
【0018】図3は、移動体10に設置した人体検知セ
ンサ11と炎センサ12を上部から見た配置図である。
人体検知センサ11としては、移動体10の進行方向を
基準として反時計回りに45度間隔で、人体検知センサ
11a,11b・・・11hが配置されており、炎セン
サ12としては、移動体10の進行方向を基準として反
時計回りに90度間隔で、炎センサ12a,12b・・
・12dが配置されている。
【0019】図4は、移動体10が異常を検知できる検
知対象領域の分割の説明図を示す。本実施例では、移動
体10の全周(360度)方向を、異常を検知可能な検
知対象領域として設定しており、人体検知センサ11及
び炎センサ12の配置に合わせて、この検知対象領域を
ZONE1〜ZONE4の4つの検知区域に分割してい
る。
【0020】移動体10の進行方向(移動体10の正面
方向)を0度として、反時計回りに、0度から90度ま
でをZONE1、90度から180度までをZONE
2、180度から270度までをZONE3、270度
から0度(360度)までをZONE4とする。人体検
知センサ11a〜11hの夫々は、移動体10の中心O
と設置位置を結ぶ方向を中央方向として約45度の範囲
の検知範囲を有しており、隣合う人体検知センサ11の
検知範囲は、少し重なり合っている。
【0021】人体検知センサ11bの検知範囲は、ZO
NE1の中央方向(角度45度の方向)を中央として約
45度の範囲であり、ZONE1内に含まれる。同様
に、人体検知センサ11d,11f,11hの検知範囲
は、夫々、ZONE2,ZONE3,ZONE4内に含
まれる。また、人体検知センサ11aの検知範囲は、進
行方向(角度0度の方向)を中央として約45度の範囲
であり、隣合うZONE4とZONE1の両方にまたが
っている。同様に、人体検知センサ11cはZONE1
とZONE2の両方にまたがり、人体検知センサ11e
はZONE2とZONE3の両方にまたがり、人体検知
センサ11gはZONE3とZONE4の両方にまたが
っている。
【0022】また、炎センサ12a〜12dの夫々は、
中心Oと設置位置を結ぶ方向を中央方向として約90度
の範囲の検知範囲を有しており、隣合う炎センサ12の
検知範囲は、少し重なり合っている。炎センサ12aの
検知範囲は、進行方向(角度0度の方向)を中央として
約90度の範囲であり、隣合うZONE4とZONE1
の両方にまたがっている。同様に、炎センサ12bはZ
ONE1とZONE2の両方にまたがり、炎センサ12
cはZONE2とZONE3の両方にまたがり、炎セン
サ12dは、ZONE3とZONE4の両方にまたがっ
ている。
【0023】後述するように、人体検知センサ11と炎
センサ12の検知信号に応じた、移動体10の動作とT
Vカメラ16の動作は、検知信号が発生したセンサ検知
範囲を含むZONEに基づいて決定される。図5は、移
動体10に内蔵される監視制御装置21の構成図を示
す。監視制御装置21は、人体検知センサ11が接続さ
れる人体検知センサ警報処理部22、炎センサ12が接
続される炎センサ警報処理部23、煙センサ13が接続
される煙センサ警報処理部24、漏水センサ14が接続
される漏水センサ警報処理部25、中央処理部(CP
U)27、カメラ台駆動制御部28、移動体本体駆動制
御部29から構成される。
【0024】人体検知センサ11a〜11hの検知信号
は、人体検知センサ警報処理部22に送信される。人体
検知センサ警報処理部22は、人体検知センサ11a〜
11hのうちの一つ又は複数から検知信号を受けた場
合、人体検知センサ11a〜11hのいずれからの検知
信号であるかを識別して、検知信号を出力した1又は複
数の人体検知センサ11を示す識別データをCPU27
に送信する。
【0025】炎センサ12a〜12dの検知信号は、炎
センサ警報処理部23に送信される。炎センサ警報処理
部23は、炎センサ12a〜12dのうちの一つ又は複
数から検知信号を受けた場合、炎センサ12a〜12d
のいずれからの検知信号であるかを識別して、検知信号
を出力した1又は複数の炎センサ12を示す識別データ
をCPU27に送信する。
【0026】煙センサ13a,13bの検知信号は、煙
センサ警報処理部24に送信される。煙センサ警報処理
部24は、煙センサ13a,13bから検知信号を受け
た場合、煙センサ13a,13bのいずれからの検知信
号であるかを識別して、検知信号を出力した煙センサ1
3を示す識別データをCPU27に送信する。漏水セン
サ14a,14bの検知信号は、漏水センサ警報処理部
25に送信される。漏水センサ警報処理部25は、漏水
センサ14a,14bから検知信号を受けた場合、漏水
センサ14a,14bのいずれからの検知信号であるか
を識別して、検知信号を出力した漏水センサ15を示す
識別データをCPU27に送信する。
【0027】CPU27は、各警報処理部22〜25か
ら送られてきた識別データを基に、検知信号を出力した
センサの種類とそのセンサの部位を判断して、移動体1
0及びTVカメラ16の最適な動作を決定する。CPU
27は、この決定した最適動作を行わせるために、カメ
ラ台駆動制御部28と移動体本体駆動制御部29に対し
て、動作命令を送信する。
【0028】カメラ台駆動制御部28は、CPU27か
らのカメラ台動作命令に従って、回転カメラ台15を水
平方向又は垂直方向に回転させる。移動体本体駆動制御
部29は、CPU27からの移動体本体動作命令に従っ
て、移動体本体18下部に設けられた車輪17を駆動す
る。なお、CPU27が複数種類のセンサから識別デー
タを受け取った場合は、予め指定された優先順位から判
断して、最も優先順位の高い種類のセンサから順に、そ
の識別データにより、移動体10及びTVカメラ16の
最適動作を決定して、実行させる。
【0029】TVカメラ16による画像信号は無線によ
り送信されて、監視センタにおいて受信される。監視セ
ンタにいる監視員は、このTVカメラ16による画像を
モニタすることができる。図6は、本実施例の監視制御
装置21における、各センサの監視から最適動作の実行
に至るまでの概略動作手順を示すフローチャートであ
る。図6において、ステップ6が、CPU27の処理に
よる異常発生範囲判定手段に相当し、ステップ7〜10
が、CPU27の処理及びカメラ台駆動制御部28と移
動体本体駆動制御部29による動作制御手段に相当す
る。
【0030】移動体10は、各センサからの検知信号を
常時監視しながら、自律移動して巡回警備を実施する。
巡回時に移動体10の監視制御装置21は、各センサか
らの異常事態の検知信号監視しており(ステップ1)、
異常事態の検知信号があるかどうかを判断して(ステッ
プ2)、検知信号がない場合は、ステップ1に戻りセン
サの検知信号の監視状態になる。いずれのセンサも異常
を検知しない場合は、ステップ1とステップ2のループ
を繰り返す。
【0031】ステップ2にて、異常の検知信号があると
判断した場合は、移動体10が現在移動中かどうかを判
断して(ステップ3)、移動中であれば移動体10を停
止させる(ステップ4)。次に、検知信号があり、移動
体が停止している状態で、検知信号を出力したセンサの
種別(人体検知センサ11、炎センサ12、煙センサ1
3、漏水センサ14)を判別し(ステップ5)、続い
て、どの部位にあるセンサが異常を検知したかを基に、
検知対象領域中の異常が発生した範囲を判定する(ステ
ップ6)。
【0032】次に、ステップ5,ステップ6にて判別し
たセンサ種別と異常発生範囲を基に、移動体本体18の
最適動作を決定し(ステップ7)、また、迅速に異常事
態をTVカメラ16で捉えるための回転カメラ台15の
最適動作を決定する(ステップ8)。こうして決定され
た移動体本体18の最適動作をステップ9にて実行し、
回転カメラ台15の最適動作をステップ10にて実行す
る。
【0033】図7は、図6の概略動作手順に対応した、
監視制御装置21におけるより詳細な動作手順を示すフ
ローチャートである。また、図8は、図2及び図3に対
応した、各ZONEと各センサの配置の関係図を示す。
図7において、ステップ105,ステップ106,ステ
ップ108,及びステップ110が異常発生範囲判定手
段に相当し、ステップ113、ステップ107、ステッ
プ109、ステップ111,ステップ112,115,
116の夫々が動作制御手段に相当する。
【0034】移動体10が巡回移動中、搭載している人
体検知センサ11,炎センサ12,煙センサ13,漏水
センサ14の各センサが検知信号を出力したかどうか
を、人体検知センサ警報処理部22,炎センサ警報処理
部23,煙センサ警報処理部24,漏水センサ警報処理
部25が、常時監視している(ステップ101)。ステ
ップ101でセンサの検知信号があると、検知信号を受
けた警報処理部22〜25が、前記の識別データをCP
U27に送信し、CPU27はこの識別データを受信す
る。
【0035】CPU27は、検知信号を出力したセンサ
を示す識別データを受信すると、移動体10が移動中の
場合は、移動体本体駆動制御部29に停止命令を与え
て、移動体10を停止させ(ステップ103)、停止し
ていれば、そのままの状態を維持させる。ステップ10
4とステップ114では、CPU27は、センサ種別の
判別を行う。ステップ104では、センサから出力され
た検知信号が、人体検知センサ11又は炎センサ12の
検知信号であるかどうかを判断する。人体検知センサ1
1と炎センサ12のいずれでもない場合は、ステップ1
14にて、煙センサ13の検知信号であるかどうかを判
断する。
【0036】ステップ104で、人体検知センサ11又
は炎センサ12の検知信号であると判断した場合は、ス
テップ105に進む。ステップ105,106,10
8,110では、CPU27は、検知信号を出力した人
体検知センサ11又は炎センサ12の検知範囲が、どの
ZONEに属するかを判別する。ステップ105では、
検知信号を出力したセンサの検知範囲が、単独のZON
E内に含まれるかどうかを判断する。
【0037】検知信号を出力した人体検知センサ11
が、人体検知センサ11b,11d,11f,11hの
いずれかの場合、夫々の検知範囲は、ZONE1,ZO
NE2,ZONE3,ZONE4の単独ZONEに含ま
れる。なお、炎センサ12は、全てZONEの境界に位
置するため、単独ZONE内に検知範囲が含まれること
はない。
【0038】検知信号を出力したセンサの検知範囲が単
独ZONEに含まれる場合は、ステップ113に進む。
ステップ113では、検知信号を出力したセンサの検知
範囲が単独ZONEに含まれる場合における、移動体本
体18の最適動作と回転カメラ台15の最適動作を決定
して、移動体本体18と回転カメラ台15の動作を制御
する。
【0039】より詳細には、CPU27は、移動体10
の正面方向(進行方向)を、検知信号が発生した一つの
ZONEの中央方向(ZONEの境界から45度の方
向)に向かせる動作を移動体本体18の最適動作と決定
し、この最適動作を指示する動作命令を、移動体本体駆
動制御部29に与える。この結果、移動体本体駆動制御
部29により車輪17が駆動されて、移動体本体18が
回転し、移動体10の正面方向が検知信号が発生したZ
ONEの中央方向に一致する。
【0040】停止状態でのTVカメラ16の撮像範囲
は、一つのZONEの角度範囲に比べて狭く設定されて
いる。そこで、TVカメラ16でZONE内全部を撮像
して、ZONE内で発生した異常事態を画像として確実
に捉えるために、TVカメラ16を左右に回動させる必
要がある。実際には、TVカメラ16の撮像範囲がZO
NE内を左右に一往復してZONE内全部が撮像される
ような、回転カメラ台15の左右往復動作を、回転カメ
ラ台15の最適動作として決定する。
【0041】より具体的には、例えば、TVカメラ16
の光軸方向がZONEの中央方向に向くように回転した
後、TVカメラ16の光軸方向が左に45度回転し、続
いて右に90度、続いて左に45度回転して一往復する
ように回転カメラ台15が回動する動作を、回転カメラ
台15の最適動作とする。なお、TVカメラ16の光軸
方向がZONEの中央方向に向いた後のZONE内の往
復方向は、左右逆方向でもよい。
【0042】CPU27は、この最適動作を指示する動
作命令を、カメラ台駆動制御部28に与える。この結
果、カメラ台駆動制御部29により、上記のように回転
カメラ台15が左右に回動されて、TVカメラ16でZ
ONE内全部が撮像される。これにより、単独ZONE
内で発生した異常事態を画像として確実かつ迅速に捉え
ることができる。
【0043】また、異常事態が発生したZONEの中央
方向に移動体本体18の進行方向を合わせるため、異常
事態をTVカメラ16で捉えた後で、迅速に異常事態に
対応した動作を行わせることができる。ステップ105
で、検知信号を出力したセンサの検知範囲が単独ZON
Eに含まれない場合は、ステップ106に進む。ステッ
プ106では、検知信号を出力したセンサの検知範囲が
隣接する2つのZONEに属しているかどうかを判断す
る。
【0044】検知信号を出力したセンサがZONEの中
央方向に位置する人体検知センサ11b,11d,11
f,11hのうち、中心Oに関して対向位置にない2つ
である場合、センサの検知範囲が隣接する2つのZON
Eに属する。また、検知信号を出力したセンサがZON
Eの境界に位置する人体検知センサ11a,11c,1
1e,11gのいずれかである場合、センサの検知範囲
が隣接する2つのZONEに属する。即ち、人体検知セ
ンサ11a,11c,11e,11gのいずれかが検知
信号を出力した場合、夫々の検知範囲は、ZONE4及
びZONE1,ZONE1及びZONE2,ZONE2
及びZONE3,ZONE3及びZONE4の隣接する
2つのZONEとなる。
【0045】また、ZONEの境界に位置する人体検知
センサ11a,11c,11e,11gのいずれかと、
これに隣合う左右の一方又は左右両方の人体検知センサ
11が同時に検知信号を出力した場合も、同様に、セン
サの検知範囲が隣接する2つのZONEに属する。例え
ば、人体検知センサ11a,11b,11hが共に検知
信号を出力した場合でも、センサの検知範囲はZONE
4及びZONE1に属する。
【0046】なお、炎センサ12は、全てZONEの境
界に位置するため、いずれか一つの炎センサ12が検知
信号を出力した場合に、検知信号を出力したセンサの検
知範囲が隣接する2つのZONEに属することとなる。
検知信号を出力したセンサの検知範囲が隣接する2つの
ZONEに属する場合は、ステップ107に進む。ステ
ップ107では、検知信号を出力したセンサの検知範囲
が隣接する2つのZONEに属する場合における、移動
体本体18の最適動作と回転カメラ台15の最適動作を
決定して、移動体本体18と回転カメラ台15の動作を
制御する。
【0047】より詳細には、CPU27は、移動体10
の正面方向(進行方向)を、隣接する2つのZONEの
境界方向に向かせる動作を移動体本体18の最適動作と
決定し、この最適動作を指示する動作命令を、移動体本
体駆動制御部29に与える。この結果、移動体本体駆動
制御部29により車輪17が駆動されて、移動体本体1
8が回転し、移動体10の正面方向が、検知信号が出力
された隣接する2つのZONEの境界方向に一致する。
【0048】また、TVカメラ16の撮像範囲が隣接す
る2つのZONE内を左右に一往復して2つのZONE
内全部が撮像されるような、回転カメラ台15の左右往
復動作を、回転カメラ台15の最適動作として決定す
る。より具体的には、例えば、TVカメラ16の光軸方
向が隣接する2つのZONEの境界方向に向くように回
転した後、TVカメラ16の光軸方向が左に90度回転
し、続いて右に180度、続いて左に90度回転して一
往復するように回転カメラ台15が回動する動作を、回
転カメラ台15の最適動作とする。なお、TVカメラ1
6の光軸方向が隣接する2つのZONEの境界方向に向
いた後の2つのZONE内の往復方向は、左右逆方向で
もよい。
【0049】CPU27は、この最適動作を指示する動
作命令を、カメラ台駆動制御部28に与える。この結
果、カメラ台駆動制御部29により、上記のように回転
カメラ台15が左右に回動されて、TVカメラ16で隣
接する2つのZONE内全部が撮像される。これによ
り、隣接する2つのZONE内で発生した異常事態を画
像として確実かつ迅速に捉えることができる。
【0050】また、異常事態が発生したZONEの境界
方向に移動体本体18の進行方向を合わせるため、異常
事態をTVカメラ16で捉えた後で、迅速に異常事態に
対応した動作を行わせることができる。ステップ106
で、検知信号を出力したセンサの検知範囲が隣接する2
つのZONEに属していない場合は、ステップ108に
進む。ステップ108では、検知信号を出力したセンサ
の検知範囲が隣接しない2つのZONEに属しているか
どうかを判断する。
【0051】検知信号を出力したセンサがZONEの中
央に位置する人体検知センサ11bと11fの両方であ
る場合、センサの検知範囲は、隣接しないZONE1と
ZONE3に属する。また、検知信号を出力したセンサ
がZONEの中央に位置する人体検知センサ11dと1
1hの両方である場合、センサの検知範囲は、隣接しな
いZONE2とZONE4に属する。
【0052】なお、炎センサ12は、全てZONEの境
界に位置するため、炎センサ12が検知信号を出力した
場合に、検知信号を出力したセンサの検知範囲が隣接し
ない2つのZONEに属することはない。検知信号を出
力したセンサの検知範囲が隣接しない2つのZONEに
属する場合は、ステップ109に進む。ステップ109
では、検知信号を出力したセンサの検知範囲が隣接しな
い2つのZONEに属する場合における、移動体本体1
8の最適動作を決定して、移動体本体18の動作を制御
する。
【0053】より詳細には、TVカメラ16の撮像範囲
が隣接しない2つのZONEの両方を通過して2つのZ
ONE内全部が撮像されるような、移動体本体18の回
転動作を、移動体本体18の最適動作として決定する。
この際、回転カメラ台15は移動体本体18に対して停
止させておく。具体的には、例えば、移動体10の進行
方向により近いZONEが先にTVカメラ16で撮像さ
れて、次に、他方のZONEが撮像されるように、移動
体本体18が回転する動作を、移動体本体18の最適動
作とする。図8において、検知信号を出力したセンサの
検知範囲がZONE1及びZONE3に属する場合は、
進行方向に近いZONEは、ZONE1であるので、T
Vカメラ16の光軸が移動体10の元の進行方向から反
時計回りに一回転するような、移動体本体18の回転動
作を、移動体本体18の最適動作として決定する。
【0054】また、検知信号を出力したセンサの検知範
囲がZONE2及びZONE4に属する場合は、進行方
向に近いZONEは、ZONE4であるので、TVカメ
ラ16の光軸が移動体10の元の進行方向から時計回り
に一回転するような、移動体本体18の回転動作を、移
動体本体18の最適動作として決定する。CPU27
は、この最適動作を指示する動作命令を、移動体本体駆
動制御部29に与える。この結果、移動体本体駆動制御
部29により、上記のように移動体本体18が一回転さ
れて、TVカメラ16で隣接しない2つのZONE内全
部が撮像される。これにより、隣接しない2つのZON
E内で発生した異常事態を画像として確実かつ迅速に捉
えることができる。
【0055】ステップ108で、検知信号を出力したセ
ンサの検知範囲が隣接しない2つのZONEに属してい
ない場合は、ステップ110に進む。ステップ110で
は、検知信号を出力したセンサの検知範囲が3つのZO
NEに属しているかどうかを判断する。検知信号を出力
したセンサが、いずれかひとつのZONEの中央に位置
する人体検知センサ11とその左右両隣のZONE境界
に位置する人体検知センサ11の3個のセンサである場
合、センサの検知範囲は隣接する3つのZONEに属す
る。また、前記3個のセンサの両隣のセンサを含めた5
個のセンサが共に検知信号を出力した場合も、同様に、
センサの検知範囲は3つのZONEに属する。
【0056】例えば、人体検知センサ11a,11b,
11cが共に、検知信号を出力した場合、センサの検知
範囲は、ZONE4,ZONE1,ZONE2に属する
こととなる。また、炎センサ12の場合は、隣あう2つ
の炎センサ12が検知信号を出力した場合に、センサの
検知範囲が3つのZONEに属する。
【0057】検知信号を出力したセンサの検知範囲が3
つのZONEに属する場合は、ステップ111に進む。
ステップ111では、検知信号を出力したセンサの検知
範囲が3つのZONEに属する場合における、移動体本
体18の最適動作を決定して、移動体本体18の動作を
制御する。より詳細には、TVカメラ16の撮像範囲が
3つのZONEの全てを通過して3つのZONE内全部
が撮像されるような、移動体本体18の回転動作を、移
動体本体18の最適動作として決定する。この際、回転
カメラ台15は移動体本体18に対して停止させてお
く。
【0058】具体的には、例えば、移動体10の進行方
向を基準として、全ゾーンを2分して、3つのZONE
のうち、2つのZONEが属している側が、先にTVカ
メラ16で撮像されて、次に、残りのゾーンが撮像され
るように、移動体本体18が回転する動作を、移動体本
体18の最適動作とする。例えば、図8において、検知
信号を出力したセンサの検知範囲がZONE1,ZON
E3及びZONE4に属する場合は、TVカメラ16の
光軸が移動体10の元の進行方向から時計回りに一回転
するような、移動体本体18の回転動作を、移動体本体
18の最適動作として決定する。
【0059】CPU27は、この最適動作を指示する動
作命令を、移動体本体駆動制御部29に与える。この結
果、移動体本体駆動制御部29により、上記のように移
動体本体18が一回転されて、TVカメラ16で3つの
ZONE内全部が撮像される。これにより、3つのZO
NE内で発生した異常事態を画像として確実かつ迅速に
捉えることができる。
【0060】ステップ110で、検知信号を出力したセ
ンサの検知範囲が3つのZONEに属していない場合
は、検知信号を出力したセンサの検知範囲が4つのZO
NE全てに属している場合であると判断される。この場
合、ステップ112に進む。ステップ112では、検知
信号を出力したセンサの検知範囲が4つのZONE全部
に属する場合における、移動体本体18の最適動作を決
定して、移動体本体18の動作を制御する。
【0061】より詳細には、TVカメラ16の撮像範囲
が4つのZONEの全てを通過して4つのZONE内全
部が撮像されるような、移動体本体18の回転動作を、
移動体本体18の最適動作として決定する。この場合、
優先すべきZONEはないため、移動体10の元の進行
方向を起点として移動体本体18を一回転させる動作、
例えば、反時計回りに移動体本体18を一回転させる動
作を、最適動作とする。
【0062】CPU27は、この最適動作を指示する動
作命令を、移動体本体駆動制御部29に与える。この結
果、移動体本体駆動制御部29により、上記のように移
動体本体18が一回転されて、TVカメラ16で4つの
ZONE内全部が撮像される。これにより、4つのZO
NE内で発生した異常事態を画像として確実に捉えるこ
とができる。
【0063】ステップ104にて、検知信号を出力して
いるセンサが人体検知センサ11又は炎センサ12でな
い場合は、ステップ114にて、煙センサ13か漏水セ
ンサ14かを判断する。検知信号を出力しているのが煙
センサ13である場合は、ステップ115にて、CPU
27は、回転カメラ台15を上方に傾斜させた状態で左
右に180度程度一往復させる命令を、カメラ台駆動制
御部28に与える。これにより、TVカメラ16は、移
動体10の上方の進行方向側約180度の範囲の画像を
撮像して、煙の発生状況を捉えることができる。
【0064】ステップ114にて、検知信号を出力して
いるのが煙センサ13でない場合は、漏水センサ14が
検知信号を出力していることになる。この場合、ステッ
プ116にて、CPU27は、移動体本体18を適度に
後退移動させる命令を、移動体本体駆動制御部29に与
え、また、回転カメラ台15を下方傾斜させた状態で左
右に180度程度一往復させる命令を、カメラ台駆動制
御部28に与える。これにより、TVカメラ16は、移
動体10の下方の前方側約180度の範囲の画像を撮像
して、漏水の発生状況を捉えることができる。
【0065】以上、人体検知センサ11又は炎センサ1
2が検知信号を出力した場合の、監視制御装置21によ
る移動体本体18と回転カメラ台15の動作を要約する
と、以下のようになる。 ZONE1からZONE4までのいずれか一つのZO
NE内に、検知信号を出力したセンサの検知範囲が含ま
れる場合は、このZONEの中央方向に移動体10の正
面が向くように移動体本体18を回転させた後、TVカ
メラ16で、このZONE全部を撮像できるように、回
転カメラ台15を水平方向に左右1往復させる。
【0066】検知信号を出力したセンサの検知範囲
が、隣合った2つのZONE内に属する場合は、2つの
ZONEの境界方向に移動体10の正面が向くように、
移動体本体18を回転させた後、TVカメラ16で、こ
の2つのZONE全部を撮像できるように、回転カメラ
台15を水平方向に左右1往復させる。 検知信号を出力したセンサの検知範囲が、隣接しない
2つのZONE内に属する場合は、移動体10の進行方
向に近い側のZONEから先に、TVカメラ16が撮像
するように、移動体本体18を一回転させる。
【0067】検知信号を出力したセンサの検知範囲
が、3つのZONE内に属する場合は、移動体10の進
行方向を基線として、全ZONEを左右に分割して、2
つのZONEが存在する側を先に、TVカメラ16が撮
像するように、移動体本体18を一回転させる。
【0068】検知信号を出力したセンサの検知範囲
が、4つのZONE全部に属する場合は、全ゾーンをT
Vカメラ16が撮像するように、移動体本体18を例え
ば反時計回りに一回転させる。なお、人体検知センサ1
1,炎センサ12,煙センサ13,漏水センサ14のう
ち、複数種類のセンサが同時に異常を検知して検知信号
を出力した場合には、これらのセンサの検出する異常事
態の重要度に応じて優先順位を設けておき、この優先順
位に従って移動体本体18及び回転カメラ台15の動作
を決めるようにすればよい。
【0069】上記のように、本実施例の移動体10で
は、各センサからの検知信号を基に、検知対象領域中の
どのZONEで異常事態が発生したかを自動的に判定
し、移動体10自体或いはTVカメラ16を動かしなが
ら、異常事態が発生したZONE内全体をTVカメラ1
6で撮像する。このため、確実かつ迅速に異常事態の発
生した箇所をTVカメラにより捉えることができる。従
って、監視センタからの遠隔操作の監視カメラにより異
常箇所を探索する時間が不要であり、検知信号が出力さ
れてから監視者が異常事態を確認するまでの時間を大幅
に短縮することができる。
【0070】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によれば、
異常検知センサからの検知信号を基に、検知対象領域中
のどの範囲で異常事態が発生したかを自動的に判定し、
監視カメラを動かしながら、異常事態が発生した範囲内
全体を監視カメラで撮像するため、確実かつ迅速に異常
事態の発生した箇所を監視カメラにより捉えることがで
きる。従って、遠隔操作の監視カメラにより異常箇所を
探索する時間が不要であり、監視者が異常事態を確認す
るまでの時間を大幅に短縮することができる。
【0071】また、検知対象領域を分割した検知区域の
うちのどの検知区域で異常事態が発生したかを自動的に
判別し、異常事態の発生箇所が単独の検知区域内にある
場合に、監視カメラを水平方向に1往復させながら、異
常事態が発生した検知区域全体を監視カメラで撮像する
ため、異常事態の発生箇所がいずれか一つの検知区域内
にある場合に、確実かつ迅速に異常事態の発生した箇所
を監視カメラにより捉えることができる。
【0072】請求項の発明によれば、異常事態が発生
したと判別された検知区域の中央方向に移動体本体の進
行方向を合わせるため、異常事態を監視カメラで捉えた
後で、迅速に異常事態に対応した動作を行わせることが
できる。請求項の発明によれば、検知対象領域を分割
した検知区域のうちのどの検知区域で異常事態が発生し
たかを自動的に判別し、異常事態の発生箇所が隣接する
2つの検知区域内にある場合に、監視カメラを水平方向
に1往復させながら、異常事態が発生した2つの検知区
域全体を監視カメラで撮像するため、異常事態の発生箇
所がいずれかの隣接する2つの検知区域内にある場合
に、確実かつ迅速に異常事態の発生した箇所を監視カメ
ラにより捉えることができる。
【0073】請求項の発明によれば、異常事態が発生
したと判別された隣接する2つの検知区域の境界方向に
移動体本体の進行方向を合わせるため、異常事態を監視
カメラで捉えた後で、迅速に異常事態に対応した動作を
行わせることができる。請求項の発明によれば、検知
対象領域を分割した検知区域のうちのどの検知区域で異
常事態が発生したかを自動的に判別し、異常事態の発生
箇所が隣接しない2つの検知区域内にある場合に、移動
体本体の進行方向に近い検知区域を優先させて、移動体
本体を1回転させながら、異常事態が発生した2つの検
知区域全体を監視カメラで撮像するため、異常事態の発
生箇所がいずれかの隣接しない2つの検知区域内にある
場合に、確実かつ迅速に異常事態の発生した箇所を監視
カメラにより捉えることができる。
【0074】請求項の発明によれば、検知対象領域を
分割した検知区域のうちのどの検知区域で異常事態が発
生したかを自動的に判別し、異常事態の発生箇所が3つ
以上の検知区域内にある場合に、移動体本体の進行方向
を基線として検知対象領域を2分割したときに前記判別
された検知区域の数が多い分割領域を優先させて、移動
体本体を1回転させながら、異常事態が発生した3つ以
上の検知区域全体を監視カメラで撮像するため、異常事
態の発生箇所がいずれか3つ以上の検知区域内にある場
合に、確実かつ迅速に異常事態の発生した箇所を監視カ
メラにより捉えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の一実施例の自律型移動体の外観図であ
る。
【図3】自律型移動体に設置した人体検知センサと炎セ
ンサを上部から見た配置図である。
【図4】移動体が異常を検知できる検知対象領域の分割
の説明図である。
【図5】移動体に内蔵される監視制御装置の構成図であ
る。
【図6】監視制御装置における、各センサの監視から最
適動作の実行に至るまでの概略動作手順を示すフローチ
ャートである。
【図7】監視制御装置における、より詳細な動作手順を
示すフローチャートである。
【図8】図2及び図3に対応した、各ZONEと各セン
サの配置の関係図である。
【符号の説明】
1 異常検知センサ 2 異常発生範囲判定手段 3 動作制御手段 4 カメラ可動機構 5 監視カメラ 6 車輪 10 自律型移動体 11,11a〜11h 人体検知センサ 12,12a〜12d 炎センサ 13,13a,13b 煙センサ 14,14a,14b 漏水センサ 15 回転カメラ台 16 TVカメラ 17 車輪 18 移動体本体 21 監視制御装置 22 人体検知センサ警報処理部 23 炎センサ警報処理部 24 煙センサ警報処理部 25 漏水センサ警報処理部 27 中央処理部 28 カメラ台駆動制御部 29 移動体本体駆動制御部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の検知範囲内で発生する異常事態の
    検知を行う複数の異常検知センサと、カメラ可動機構の
    水平軸及び鉛直軸により回動でき移動体本体の周囲を撮
    像可能な監視カメラを搭載しており、前記複数の異常検
    知センサの全部の検知範囲により定まる検知対象領域の
    異常事態を検知する自律型移動体において、 前記異常検知センサからの検知信号を基に、前記検知対
    象領域中のどの範囲で異常事態が発生したかを判定する
    異常発生範囲判定手段と、 前記異常発生範囲判定手段による判定結果に応じて、異
    常事態が発生した範囲内全体を監視カメラで撮像するよ
    うに前記カメラ可動機構を介して監視カメラの動作を制
    御する動作制御手段とを備え、 前記異常発生範囲判定手段は、移動体本体の周囲に設定
    された前記検知対象領域を複数の検知区域に分割設定し
    ており、検知信号を出力した異常検知センサの検知範囲
    がどの検知区域に属するかを判別し、 前記動作制御手段は、前記判別された検知区域が単独の
    検知区域である場合に、前記判別された検知区域の全体
    を前記監視カメラにより撮像するように、前記判別され
    た検知区域に対応した角度範囲で前記監視カメラを水平
    方向に1往復させる制御を行うことを 特徴とする自律型
    移動体。
  2. 【請求項2】 前記動作制御手段は、前記判別された検
    知区域の中央方向に移動体本体の進行方向を合わせるよ
    うに移動体本体を回動させる制御を行うことを特徴とす
    る請求項1記載の自律型移動体
  3. 【請求項3】 前記動作制御手段は、前記異常発生範囲
    判定手段により判別された検知区域が隣接する2つの検
    知区域である場合に、前記判別された2つの検知区域の
    全体を前記監視カメラにより撮像するように、前記判別
    された2つの検知区域に対応した角度範囲で前記監視カ
    メラを水平方向に1往復させる制御を行うことを特徴と
    する請求項1記載の自律型移動体。
  4. 【請求項4】 前記動作制御手段は、前記判別された隣
    接する2つの検知区域の境界方向に移動体本体の進行方
    向を合わせるように移動体本体を回動させる制御を行う
    ことを特徴とする請求項3記載の自律型移動体。
  5. 【請求項5】 前記動作制御手段は、前記異常発生範囲
    判定手段により判別された検知区域が隣接しない2つの
    検知区域である場合に、前記判別された隣接しない2つ
    の検知区域のうち、移動体本体の進行方向に近い検知区
    域を先に前記監視カメラにより撮像し、次に他の検知区
    域を撮像するように、前記移動体本体を1回転させる制
    御を行うことを特徴とする請求項1記載の自律型移動
  6. 【請求項6】 前記動作制御手段は、前記異常発生範囲
    判定手段により判別された検知区域が3つ以上の検知区
    域である場合に、移動体本体の進行方向を基線として前
    記検知対象領域を2分割したときに、前記判別された検
    知区域の数が多い分割領域を優先して前記監視カメラに
    より撮像するように、前記移動体本体を1回転させる制
    御を行うことを特徴とする請求項1記載の自律型移動
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