JP3747701B2 - 車両のアウトサイドミラー用ルーフスティ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のアウトサイドミラーのミラースティをルーフパネル側に支持固定するルーフスティに係り、特に、ミラー系に外力が作用した際に、ルーフスティの支持固定箇所の中間部に亀裂部が生ずるように形成される車両のアウトサイドミラー用ルーフスティに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の前面側方には図7に示すようにアウトサイドミラー11が配置される。このアウトサイドミラー11はミラースティ10により支持され、ミラースティ10の上下端はルーフパネル8側及びフロントパネル9側に固定される。ルーフパネル8側へのミラースティ10の固定はルーフスティ1′により行われ、フロントパネル9側への固定はブラケット13等により行われる。なお、図8は図7のルーフスティ1′と取り付け部の構造が特に異なるルーフスティ1a′を示すものである。
【0003】
アウトサイドミラーに関する公知の支持構造としては、例えば、特開平8−127287号公報,特開平10−71892号公報や特開平2−6247号公報が挙げられる。この内、特開平2−6247号公報の「自動車用ミラースティ」はミラー(前記アウトサイドミラーに相当するもの)がフロントパネル側に片持ち支持されるものであるが、特開平8−127287号公報の「アウトサイドミラー装置」や特開平10−71892号公報の「車両用ミラースティ及びその製造方法」はいずれもルーフパネル側とフロントパネル側によりミラースティが支持されるものからなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図7に示すルーフスティ1′及び図8に示すルーフスティ1a′は、比較的高重量で高コストのアルミダイキャストからなり、そのベース台側をルーフパネル8に2箇所及び3箇所ボルト等により固定するものからなり、これ等の先端部にはミラースティ10の上端部が連結される。また、前記の公知技術の特開平8−127287号公報や特開平10−71892号公報の支持部材(ルーフスティに相当するもの)や継手(ルーフスティに相当するもの)もベース側をルーフパネルに固定し、先端部にミラースティの上部を連結するものからなる。アウトサイドミラー11はかなりの重量物からなり、外力作用時には前記のルーフスティ1′等に比較的大きな力が作用する。この場合、ルーフスティ1′等がアルミダイキャストの場合は問題ないが、軽量化や低コスト化のため樹脂材からこれ等を形成するとルーフスティ1′等の先端部側の低剛性の部分が破損する可能性がある。このため、ミラースティ10が脱落し、自己車両や他車両及び周辺に不惻の損傷や危害を与える可能性がある。また、ルーフスティ1′等がアルミダイキャストの場合、その前記ベース側は高剛性のためその取り付け箇所のルーフパネル側に凹み等が生じる問題点がある。
【0005】
本発明は、以上の事情に鑑みて発明されたものであり、ミラー系に外力作用時において、ルーフスティのルーフパネル側への固定箇所の中間部に最も低剛性の部分を形成し、この部分に応力を集中せしめルーフスティとミラースティとの連結部の破損を防止し、ミラー系が他物と干渉する問題点を解消すると共に軽量化ができる車両のアウトサイドミラー用ルーフスティを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の目的を達成するために、アウトサイドミラーのミラースティをルーフパネル側に支持固定するためのルーフスティであって、該ルーフスティは、全体がエンジニアリングプラスチックからなり前記ルーフパネル側の取付け部に小ボス又はリブ等の補強部材を一体的に形成する複数のボスを有するものからなり、前記ボスとボスの中間部に最も低剛性の部分を形成し、更にこの部分がミラースティをルーフスティに連結するためにルーフスティ側に形成されるスタットボルト部の首部よりも低剛性に形成されることを特徴とする。また、前記ボスの前記補強部材は少なくともその1つが、前記ルーフスティに加わる荷重の作用方向に沿って配置されることを特徴とする。
【0007】
ルーフスティのルーフパネル側への取り付け部であるボスのまわりに補強部材を一体的に形成することにより、ボスまわりの強度が向上する。同時に、ルーフスティをエンジニアリングプラスチックとし、ボスの中間部の剛性をルーフスティの先端部の剛性よりも低くして応力集中箇所を前記中間部とし外力作用時には前記の中間部を破損せしめる。これによりミラースティはルーフスティから分離しない。また、ルーフスティをエンジニアリングプラスチックから形成し、軽量化を図る。また、ボスまわりの一体補強部材の強度を適正化することにより、ルーフスティの強度をルーフパネルの強度より低くし、ルーフパネル側の凹み等をなくすことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の車両のアウトサイドミラー用ルーフスティの実施の形態を図面を参照して詳述する。図1及び図2は本発明のルーフスティ1を示す。なお、このルーフスティ1はルーフパネル8側に2箇所のボス2,3により固定される。すなわち、ルーフスティ1はボス2,3を形成するベース台4とこれから伸延したスティ部5とからなり、スティ部5の先端には図7に示すミラースティ10の上部の連結されるスタッドボルト部6が形成される。また、ルーフスティ1は全体としてエンジニアリングプラスチック材からなり、樹脂成形加工により形成される。エンジニアリングプラスチックは汎用プラスチックと異なり高強度,高剛性のものからなり、構造体等に広く使用されているものであり、例えば、ポリアセタール,ポリカーボネート,エポキシ,フェノール,ABS等が挙げられる。なお、比重は汎用プラスチックと同様に2.0以下であり軽量のものである。
【0009】
図2に示すように、ボス2,3の周囲には補強部材の1つであるリブ7が複数箇所設けられている。なお、リブ7の替りに小ボス(図略)を用いてもよい。このリブ7は図2に示すように、ボス2,3の外面から放射状に伸延するものであり、図3に示すように、ボス2,3の突出長とほぼ同一長のものからなり、その下面はボス2,3のルーフパネル8側への取り付け面12と一致する。また、その上面はボス2,3の突出形成されるベース台4側に当接して配置される。なお、本実施の形態ではボス2の部分に4箇所、ボス3の部分に3箇所形成されているが勿論、これに限定するものではない。また、リブ7の内の少なくとも1つはルーフスティ1に作用する外力の方向に沿って配置される。
【0010】
次に、本発明のルーフスティ1を設けた場合の外力作用時における作用を説明する。図3はリブ7を設けたルーフスティ1のルーフパネル8への通常時における取り付け状態を示すものである。すなわち、ルーフスティ1はそのボス2及びボス3の取り付け面12をルーフパネル8の表面に当接せしめ、ボス2内を貫通するボルト14をナット15で緊締することによりルーフパネル8に固定支持される。なお、ボス2の当接するルーフパネル8の裏側にはルーフパネル8を補強するパッチ8aが固定されている。この場合、ボス2の周囲に一体的に形成されるリブ7もその先端をルーフパネル8の表面に当接した状態で配置される。前記したように、エンジニアリングプラスチックからなるルーフスティ1は全体として軽量になると共に、ボス2とボス3との間の中間部16(図2)の部分が最も低剛性に形成され、スタッドボルト部6の首部の部分よりも低剛性に形成される。一方、ボス2及びボス3のまわりはリブ7により補強され高剛性に形成される。
【0011】
ミラー系に外力が作用すると、図4に示すように外力の作用方向に沿っているリブ7の先端側に力が作用し、斜めに変形し、この当接点を基点としてボス2等の取り付け面12が持ち上り、ボルト14が伸ばされる。このようなボス2,ボス3の変形により、ボス2とボス3間のベース台4の中間点16のところに応力集中が生ずる。前記のように、中間部16が最も低剛性の箇所から形成されるため、ルーフスティ1のスタッドボルト部6の箇所の変形,破損より先に中間部16が(図1の2点鎖線に示すように)破損又はひび割れする。このようにルーフスティ1のベース面4の部分に破損やひび割れが生じてもボス2,ボス3の部分はルーフパネル8側に固定されているため、ミラースティ10はルーフスティ1側に連結されたままとなり、ミラー系が外側に外れたり、飛散することはない。以上により、前記の従来技術のような問題点が生じない。
【0012】
図5,図6は前記のルーフスティ1とやや形状の異なるルーフスティ1aを示す。このものはベース台4aに3箇所のボス17,18,19が設けられている。この各ボス17,18,19の周囲には補強部材のリブ7が一体的に形成される。なお、リブ7は複数個形成されているが、その内の少なくとも1つはミラー系に作用する外力の作用方向に沿って配設される。以上の構造のルーフスティ1aもエンジニアリングプラスチックから形成されると共に、ボス17,ボス18間やボス18,ボス19間に最も低剛性の中間部20,21が形成される。従って、前記のルーフスティ1の場合と同様にミラー系に外力が作用すると、図5に2点鎖線で示すように中間部20,21のいずれか、又は双方に破損やひび割れが生じ、前記のルーフスティ1の場合とほぼ同様な効果が上げられる。
【0013】
【発明の効果】
本発明の車両のアウトサイドミラー用ルーフスティによれば、外力作用時においてもミラースティ等の外れや飛散がなく、安全性が確保されると共に、ルーフパネル側への悪影響もなく、かつ軽量化が図れる効果が上げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るルーフスティの一実施の形態を示す斜視図。
【図2】図1におけるルーフスティのボスまわり構造を示す拡大部分平面図。
【図3】本発明のルーフスティのルーフパネル側への取り付け形態を示す図2のA−A線断面図。
【図4】図3に示す本発明のルーフスティの外力作用時におけるリブまわりの変形状態を示す部分断面図。
【図5】本発明のルーフスティの他の実施の形態を示す平面図。
【図6】図5のルーフスティのボスまわりの構造を示す拡大部分平面図。
【図7】アウトサイドミラー,ミラースティ等のミラー系の取り付け形態を示す斜視図。
【図8】ルーフスティのルーフパネルへの取り付け形態を示す部分斜視図。
【符号の説明】
1 ルーフスティ
1a ルーフスティ
2 ボス
3 ボス
4 ベース台
4a ベース台
5 スティ部
6 スタッドボルト部
7 リブ
8 ルーフパネル
8a パッチ
9 フロントパネル
10 ミラースティ
11 アウトサイドミラー
12 取り付け面
13 ブラケット
14 ボルト
15 ナット
16 中間部
17 ボス
18 ボス
19 ボス
20 中間部
21 中間部
Claims (2)
- アウトサイドミラーのミラースティをルーフパネル側に支持固定するためのルーフスティであって、該ルーフスティは、全体がエンジニアリングプラスチックからなり、前記ルーフパネル側の取付け部に小ボス又はリブ等の補強部材を一体的に形成する複数のボスを有するものからなり、前記ボスとボスの中間部に最も低剛性の部分を形成し、更にこの低剛性の部分がミラースティをルーフスティに連結するためにルーフスティ側に形成されるスタットボルト部の首部よりも低剛性に形成されることを特徴とする車両のアウトサイドミラー用ルーフスティ。
- 前記ボスの前記補強部材は少なくともその1つが、前記ルーフスティに加わる荷重の作用方向に沿って配置されることを特徴とする請求項1に記載の車両のアウトサイドミラー用ルーフスティ。
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JP22891299A JP3747701B2 (ja) | 1999-08-12 | 1999-08-12 | 車両のアウトサイドミラー用ルーフスティ |
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JP22891299A JP3747701B2 (ja) | 1999-08-12 | 1999-08-12 | 車両のアウトサイドミラー用ルーフスティ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001055088A JP2001055088A (ja) | 2001-02-27 |
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Family Applications (1)
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JP22891299A Expired - Fee Related JP3747701B2 (ja) | 1999-08-12 | 1999-08-12 | 車両のアウトサイドミラー用ルーフスティ |
Country Status (1)
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1999
- 1999-08-12 JP JP22891299A patent/JP3747701B2/ja not_active Expired - Fee Related
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