JP3746955B2 - インテリジェントネットワークにおけるサービスの実行 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、インテリジェントネットワークにおけるサービスの実行に係る。
【0002】
【背景技術】
テレコミュニケーション分野の急速な発展は、オペレータがユーザに多数の異なる形式のサービスを提供できるようにした。進歩型サービスを提供する1つのこのようなネットワークアーキテクチャーをインテリジェントネットワークと称し、一般にINと省略される。このようなサービスの例は、プライベートネットワークの加入者間に短い番号を使用できるようにする「仮想プライベートネットワークVPN」や、インテリジェントネットワークが加入者により制御されるやり方でパーソナル番号へなされたコールを再ルート指定する「パーソナルナンバー」である。INサービスは、INに接続された移動通信ネットワーク及び固定ネットワークのような種々のネットワークにより利用される。
【0003】
インテリジェントネットワークの物理的なアーキテクチャーが図1に示されており、ここで、物理的エンティティは長方形又は円柱として示され、そしてそれらの中に配置された機能的エンティティは楕円として示されている。本発明の説明においてインテリジェントネットワーク環境を以下で参照するので、このアーキテクチャーについて簡単に述べておく。関心のある読者は、例えば、ITU−T推奨勧告Q.121X又はベルコアのAIN推奨勧告からインテリジェントネットワークを更に詳細に理解することができよう。本発明及びその背景の説明では、ETS300 374−1 CoreINAPの用語を使用するが、本発明は、他のインテリジェントネットワーク規格に基づいて実施されるインテリジェントネットワークにも使用することができる。
【0004】
例えば、電話、移動ステーション、コンピュータ又はファックスである加入者装置SEは、サービススイッチングポイントSSP又はネットワークアクセスポイントNAPに直接接続される。サービススイッチングポイントSSPは、ユーザにネットワークへのアクセスを与えると共に、全ての必要なダイヤル機能に付随する。又、SSPは、インテリジェントネットワークサービス要求の必要性を検出することもできる。機能に関して、SSPは、コールマネージメント、ルート指定及びサービスダイヤル機能を含む。
サービスコントロールポイントSCPは、インテリジェントネットワークサービスを発生するのに使用されるサービスロジックプログラムSLPを含む。以下、「サービスプログラム」は、「サービスロジックプログラム」の短縮形としても使用する。
【0005】
サービスデータポイントSDPは、SCPサービスプログラムが個々のサービスを発生するのに使用する加入者及びインテリジェントネットワークに関するデータを含むデータベースである。SCPは、シグナリング又はデータネットワークによりSDPサービスを直接使用する。
インテリジェントペリフェラルIPは、アナウンスメントや、音声及び多ダイヤル機能のような特殊な機能を与える。
図示されたシグナリングネットワークは、1988年、メルボウム、CCITT(今日のITU−T)のシグナリングシステムNo.7の仕様書に記載された既知のシグナリングシステムであるシグナリングシステムナンバー7(SS7)に基づくネットワークである。
【0006】
コールコントロールエージェントファンクション(CCAF)は、エンドユーザ(加入者)がネットワークに確実にアクセスできるようにする。INサービスへのアクセスは、既存のデジタル交換機に対してなされる追加によって実施される。これは、基本的コール状態モデルBCSMを用いることにより行われ、このモデルは、コール取り扱いの種々の段階を記述し、そしてインテリジェントネットワークサービスをスタートするためにコール取り扱いを中断しなければならないポイント即ち検出ポイントDPを含む。これら検出ポイントでは、インテリジェントネットワークのサービスロジックエンティティは、基本的コール及び接続マネージメントファンクションと対話関係にある。交換機において、コール設定は、2つの部分、即ち発信側半分のコール設定と、着信側半分のコール設定とに分割される。概略的な説明として、発信側半分のコール取り扱いは、発呼加入者のサービスに関連しているが、着信側半分のコールの取り扱いは、被呼加入者のサービスに関連している。それに対応する状態モデルは、発信側基本的コール状態モデル(O−BCSM)及び着信側基本的コール状態モデル(T−BCSM)である。BCSMは、ユーザ間に接続を設定しそして維持するのに必要なコールコントロールファンクション(CCF)の高レベル状態オートマトン表示である。この状態モデルには、サービススイッチングファンクション(SSF)の助けで機能が追加され(図1におけるCCFとSSFとの部分的重畳を参照)、インテリジェントネットワークサービス(即ちINサービス)がいつ要求されるべきかを判断することができる。INサービスが要求されたときには、インテリジェントネットワークのサービスロジックを含むサービスコントロールファンクション(SCF)がサービス関連処理(コール確立における)に付随する。従って、サービススイッチングファンクションSSFは、コールコントロールファンクションCCFをサービスコントロールファンクションSCFに接続し、そしてサービスコントロールファンクションSCFがコールコントロールファンクションCCFを制御できるようにする。
【0007】
インテリジェントネットワークサービスは、サービス関連検出ポイントに遭遇するのに関連して、サービススイッチングポイントSSPが、SSP/SCPインターフェイスを経て中継されるメッセージの助けによりサービスコントロールポイントSCPに命令について尋ねるように実施される。インテリジェントネットワークの用語では、これらのメッセージをオペレーションと称する。SCFは、例えば、SSF/CCFが、課金又はルート指定動作のようなあるコール又は接続機能を遂行するよう要求する。又、SCFは、サービスデータファンクション(SDF)にも要求を送信し、これは、インテリジェントネットワークのサービス関連データ及びネットワークデータへのアクセスを与える。従って、SCFは、例えば、SDFがあるサービスに関連したデータをフェッチするか又はこのデータを更新することを要求する。
【0008】
加入者との対話に含まれる上記の機能は、これらネットワークメカニズムに対するインターフェイスを与える特殊リソースファンクションSRFにより補足される。その一例は、加入者へのメッセージ及び加入者のダイヤル動作の収集である。
INサービスに関して図1に示す機能的エンティティの役割を以下に簡単に述べる。CCAFは、発呼者によりなされたサービス要求を受信し、これは、一般に、発呼者が受話器を持ち上げ及び/又はある一連の番号をダイヤルすることにより行なわれる。CCAFは、そのサービス要求を、処理のためにCCF/SSFへ更に中継する。CCFは、サービスデータをもたず、SCP訪問がなされる検出ポイントを識別するようにプログラムされる。CCFは、コール設定をある時間中断し、そしてサービススイッチングファンクションSSFに、遭遇した検出ポイントに関する(コール設定の段階に関する)データを与える。所定の基準を使用することにより、タスクがインテリジェントネットワークサービスに関連したサービス要求であるかどうかを解釈することがSSFの義務である。もしそうであれば、SSFは、コールに関連したデータを含む標準INサービス要求をSCFに送信する。SCFは、その要求を受信し、そしてそれをデコードする。次いで、SSF/CCF、SRF及びSDFと一緒に機能して、エンドユーザのための要求されたサービスを発生する。
【0009】
上述したように、SSFがSCFに標準INサービス要求を送信するときに、サービスがスタートされる。サービス要求は、コールのある段階中に送信される。図2は、検出ポイントにおけるインテリジェントネットワークの現状の機能についての幾つかの基本的動作を示す。ポイント21において、SSPは、インテリジェントネットワークサービスをスタートするためにコールに関する基本的データを含むInitialDPサービス要求をSCPに送信する。その際のSSPにおける検出ポイントのアーミングは、次の通りである。ポイント22において、SCPは、SSPに、RequestReportBCSMEventオペレーションを送信し、これは、どの検出ポイントをSCPに報告すべきかをSSPに知らせる。次いで、ポイント23において、SCPは、通常、課金及び/又は対話オペレーション、例えばApplyCharging(例えば、課金報告の要求)又はPlayAnnouncement(加入者にアナウンスメントを与える)を送信する。ポイント24において、SCPは、「接続」(新たな番号へコールをルート指定する)又は「継続」(同じデータでコール設定を続ける)のようなルート指定命令をSSPに送信する。SCPにより指定された検出ポイントに遭遇したときに、SSPは、ポイント26においてEventReportBCSMオペレーションをSCPに送信する。
【0010】
インテリジェントネットワークアーキテクチャーにおいて決定される検出ポイントは、種々の事象を報告するための一次メカニズムである。上述した図2の事象21−24は、トリガー検出ポイント(TDP)と称する検出ポイントに関連している。SSPは、TDPサービス関連検出ポイントに関連して、サービスに関する初期問合せをSCPへ行う。それ故、新たなINサービスがTDPに関連して開始される。いわゆるトリガー検出ポイント−要求(TDP−R)では、SSPがSCPから命令を受信するまで、コールの処理が停止される。従って、SSPと当該サービスプログラムとの間に制御関係が形成される。トリガー検出ポイント−通知(TDP−N)では、サービス関連検出ポイントに遭遇したという通知のみがSSPからSCPへ送信され、そして命令を待機せずにコールの取り扱いが続けられる。異なるINサービスに関するトリガー情報がネットワークに記憶される。TDP−R検出ポイントの場合、トリガー情報は、同じ検出ポイントにおいてトリガー情報を満足するために多数のサービスプログラムがある場合に、2つ以上のサービスプログラムのどれを開始すべきかに関してプライオリティの定義を含んでもよい。1つの制御関係しか許されない場合には、最もプライオリティの高いサービスプログラムが、トリガーされたサービスプログラムの中から開始され、そして他の全てのプログラムは、その検出ポイントにおいて放棄される。
【0011】
別の形式の検出ポイントは、事象検出ポイント(EDP)である。図2のポイント26は、コール中に、EDP検出ポイントに遭遇するときを示している。SSPは、このサービス関連検出ポイントとの遭遇についてSCPに報告し、SCPは、ポイント28において付加的なコール命令をSSPに送信する。事象検出ポイント−要求(EDP−R)は、SCPが付加的な命令を送信するまで接続ポイントにおいてコールの処理が停止するような検出ポイントである。EDP−R検出ポイントのアーミングは、SSPと、SCPの特定のサービスプログラムとの間に制御関係を形成する。制御関係とは、コール設定半部分とSCFとの間にセッションが進行中であり、そしてこのセッション中にSCFがコールの取り扱いを変える命令を与えることを意味する。監視関係においては、SCPは、コール取り扱いの進行に作用することができず、即ちコールに関する種々の事象を報告するようにSSPに求めることしかできない。監視関係においては、事象検出ポイント−通知(EDP−N)をアーミングすることができる。
【0012】
IN規格によれば、監視サービスプログラムが検出ポイントにおいて取り扱われた後に、制御サービスプログラム及び既にスタートしたサービスプログラムが新たなサービスプログラムの前に取り扱われる。それ故、INネットワークにおけるサービス関連検出ポイントの異なる分類の実行順序は、EDP−N、TDP−N、EDP−RそしてTDP−Rとなる。
現在のインテリジェントネットワーク規格によれば、コールに関連し得る制御関係は1つだけであるが、監視関係は多数ある。従って、EDP−Rに伴う問題は、それが付加的なサービスの発生を妨げることである。これは、1つのサービスプログラムが、コールの終りに遭遇すべき検出ポイントをEDP−Rとしてアーミングすることにより、コールの全時間中制御関係を指定し、従って、そのコール中にそれ以上のインテリジェントネットワークサービスをスタートできないときに、特に問題となる。従って、インテリジェントネットワークのオペレーションは、一度に1つのサービスプログラム(SCP関係)しか制御関係をもつことができず、従って、それしかSSPを制御できないことをベースとする。この原理は、一般に、単一ポイントの制御と称される。
【0013】
多数の制御関係が同時に許されるマルチポイント制御を確立できる場合には、サービスプログラムの実行順序が問題となる。EDP−N又はTDP−Nのような通知型のサービス関連検出ポイントでは、異なるサービスに対する通知の実行順序があまり重要でない。というのは、通知は、コールの処理に影響しないからである。しかし、TDP−R又はEDP−Rのようにコール取り扱い命令を要求するときには、プロセスの結果が、異なるサービス要求の実行順序に基づいて異なる。例えば、発呼者名サービスは、発呼者名の検索を許すために仮想プライベートネットワークサービスの前に開始されねばならない。
【0014】
【発明の開示】
本発明の目的は、インテリジェントネットワークにおいて多数のサービスプログラムの実行を制御することである。
この目的は、独立請求項に記載した本発明の方法及びスイッチングポイントにより達成される。本発明の異なる実施形態は、従属請求項に記載する。
本発明は、コール中に1つのポイント、例えば検出ポイントにおけるサービスプログラムの実行順序を定義し、そしてそのポイントを去るか又はコールを解除する命令が受け取られるまでサービスプログラムにその順序でコンタクトするという考え方をベースとする。実行順序は、サービス関連検出ポイントの1つの分類を別の分類の後に取り扱うことにより定義され、そして制御関係を伴う各分類内では、サービスプログラムに対して設定されたプライオリティにより実行順序が定義される。
【0015】
本発明によるサービスの実行は、多数のサービスプログラムを実行する制御型手段を提供するという効果を有する。
本発明による方法の別の効果は、多様なサービス組合せを可能にすることである。
本発明による方法の更に別の効果は、組み合わされる機能に影響を及ぼすことなくサービスプログラムを自由に分散できることである。
【0016】
【発明を実施するための最良の形態】
以下、添付図面の図3、4、5a及び5bを参照して、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
本発明による方法は、マルチポイントの制御をいかに行うかには関わりない。多数の同時制御関係を実施する1つの方法は、異なる制御性程度、いわゆる制御性クラスを等級分けすることにより接続の制御性を部分に分割し、その各々の中で単一の制御ポイントを好ましく使用するというものである。制御性クラスは、サービスプログラムにより与えられる命令であってその制御性クラスのスイッチングポイントに対して受け入れられる命令のセットを定義する。従って、接続の制御性は、サブ機能をベースとする。従って、多数のサービスプログラムの同時制御性が可能となり、即ちコールを取り扱う命令をスイッチングポイントに与える許可を、同時に実行されるべき多数のサービスプログラムに与えることができる。但し、これは、その命令が異なる制御性クラスに属する場合である。従って、異なる制御性クラスに関与するサービスプログラムは、図3に示すように、各制御性クラスにより決定された手段によりスイッチングポイントのオペレーションを同時に制御することができる。空きの制御性クラスは、それらの制御性要求に基づいてサービスプログラムに割り当てられる。制御性の分割は、状態モデル(O−BCSM、T−BCSM)内で行なわれる。又、コールの1つのBCSMにおける制御性クラスの割り当ては、コールの他のBCSMにも影響し、例えば、同じ制御性クラスを要求するサービスがスタートするのを妨げる。マルチポイント制御を与える別の方法は、1つの検出ポイント内であるサービスプログラムから別のサービスプログラムへ制御を移管することである。
【0017】
図4は、本発明による方法の第1実施形態を示すフローチャートである。先ず、サービスプログラムに対して実行順序が設定される(段階400)。少なくともEDP−Rに遭遇するときに、使用されるべきINサービス情報に新たなプライオリティパラメータを設定するのが好都合である。又、特にTDP−Rに遭遇するときに、INサービストリガー情報における公知のプライオリティを本発明の方法に使用することもできる。実行順序は、各検出ポイントにおいて別々に定義される必要はない。図4のフローチャートの残り部分は、1つの検出ポイント又はコールにおける別の固定ポイントに関連している。EDP−Nコンタクトは、先ず、段階402においてチェックされる。実行されるべきEDP−Nが少なくとも1つある場合には、当該サービスプログラムに通知が与えられる(段階404)。EDP−N分類においてコンタクトされる異なるサービスプログラム間の実行順序は、それらが互いに影響を及ぼさないので、関係がなく、それ故、それらのコンタクトは、このEDP−N分類内ではいかなる順序で行うこともできる。EDP−N実行段階100は、それらの全てのコンタクトが取り扱われるまで続けられる。次いで、TDP−Nコンタクトが段階406においてチェックされる。公知技術によれば、TDP−N関連サービスプログラムに対してトリガー状態が評価される。実行されるべきトリガーされたTDP−Nが少なくとも1つある場合には、当該サービスプログラムが開始され、そしてそれに通知が与えられる(段階408)。EDP−Nコンタクトの場合と同様に、TDP−N分類においてコンタクトされる異なるサービスプログラム間の実行順序も関係がない。それ故、これらのコンタクトは、このTDP−N分類内ではいかなる順序で行うこともできる。TDP−N実行段階110は、全てのトリガーされたコンタクトが取り扱われるまで続けられる。その後、EDP−R実行段階120が実行される。異なるサービスプログラムは、あるプライオリティパラメータ、好ましくは本発明による新たなプライオリティパラメータにより定義された順序で取り扱われる。段階410において、EDP−Rコンタクトがチェックされる。取り扱われるべきEDP−Rコンタクトがある場合には、段階412において、最も高いプライオリティのサービスプログラムに要求が送信される。コールの取り扱いは、段階414においてこのサービスプログラムから命令が受け取られるまで停止される。命令は、コールが別の電話番号のような他の行先へ送られることを指令するものであるか、或いはコールの解除を要求するものであるかについて評価される(段階416)。このような全ての場合に、検出ポイントにおけるコールの取り扱いが終了され、そして残りのEDP−Rは取り扱われない。EDP−Rの実行が、本発明による順序で、段階410から続けられる。最後に、全てのEDP−Rコンタクトが実行され、そしてコールが依然同じ検出ポイントにあるときには、TDP−R実行段階130入る。段階418では、TDP−Rコンタクトがチェックされる。公知技術では、TDP−R関連サービスプログラムに対してトリガー状態が評価される。本発明によれば、トリガーされたサービスプログラムは、あるプライオリティパラメータ、例えば、INサービストリガー情報における公知のプライオリティ、又は本発明による新規なプライオリティパラメータにより定義された順序で取り扱われ、即ち最も高いプライオリティのサービスプログラムが最初に取り扱われ、その後、次に最も高いプライオリティのサービスプログラムが取り扱われ、等々とされる。実行されるべきトリガーされたTDP−Rが少なくとも1つある場合には、最も高いプライオリティのサービスプログラムが開始され、そしてそれに要求が送られる(段階420)。コールの取り扱いは、段階422においてこのサービスプログラムから命令が受け取られるまで停止される。この場合も、命令は、コールが他の場所に進むよう指令するものであるか又はコールの解除を要求するものであるかについて評価される(段階424)。このようなすべての場合に、検出ポイントにおけるコールの取り扱いが終了されそして残りのTDP−Rは取り扱われない。他の全ての場合には、TDP−R実行が、本発明による順序で段階418から続けられる。
【0018】
図5a及び5bは、本発明による第2の実施形態の一部分を示す。図4に対応する段階は、図5a及び5bにおいて同じ参照番号で示す。図5a及び5bに示されていない方法の部分、即ちEDP−N及びEDP−Rの実行は、第1の実施形態における部分に対応する。図5aは、この実施形態のTDP−N実行段階110を示す。段階406において、TDP−Nコンタクトが、本発明の第1の実施形態について上述したようにチェックされる。実行されるべきトリガーされたTDP−Nが少なくとも1つある場合には、ネットワークのコールギャッピングがチェックされる(段階502)。このチェックは、SCPの過負荷を回避することを目的とするので、CS−1及びCS−2のようなあるINプロトコルに対して有用である。このチェックにパスしたとき、即ちSCPが過負荷でないと思われるときに、TDP−N実行が、上述したように段階408において続けられる。コールギャッピングをパスしないときには、段階504において、この状態でコールを解除すべきかどうかのチェックがなされる。もし層でなければ、TDP−N実行が段階406から続けられる。コールギャッピングがサービスプログラムの開始を阻止するときには、この機能により定義されたアナウンスメントを加入者に与えることができる。
【0019】
図5bは、この第2の実施形態のTDP−R実行130を示す。段階418では、本発明の第1の実施形態について述べたように、TDP−Rコンタクトがチェックされる。実行されるべきトリガーされたTDP−Rが少なくとも1つある場合には、ネットワークのコールギャッピングがチェックされる(段階512)。このチェックにパスしたとき、即ちSCPが過負荷であると思われないときには、上述したように、本発明による順序でTDP−R実行が段階420において続けられる。コールギャッピングをパスしないときには、段階514において、この状態でコールを解除すべきかどうかについてチェックがなされる。もしそうでなければ、TDP−R実行が段階418から続けられる。コールギャッピングに関するアナウンスメントを加入者に与えることができる。
【0020】
本発明の第3の実施形態では、サービスプログラムのプライオリティは、それらに割り当てられた制御性クラスをベースとする。この実施形態では、制御性クラスは、図3の場合のようにサービスクラスに割り当てられ、即ち制御性クラスC1がサービスプログラムSLP1に割り当てられ、C2がSLP2に割り当てられ、そしてC3がSLP3に割り当てられる。本発明によれば、割り当てられた制御性クラスは、EDP−R及び/又はTDP−Rに遭遇するときに使用される。従って、異なるプライオリティを指示するように異なる制御性クラスがマッピングされ、そしてサービスプログラムは、プライオリティ順に開始される。例えば、C1が最も高いプライオリティでマップされ、C2が次に高いプライオリティでマップされ、そしてC3が最も低いプライオリティでマップされる場合には、これらサービスプログラムの実行順序は、サービス関連検出ポイント即ちEDP−R又はTDP−Rの分類内でそれらにコンタクトするときに、SLP1、SLP2そしてSLP3となる。更に、TDP−Rに遭遇するときに、割り当てられた制御性クラスを伴うサービスプログラムの開始を許すべきかどうか、即ち当該制御性クラスが別のサービスプログラムによりまだ使用されていないかどうかチェックされる。開始が許される場合には、サービスプログラムが開始され、そして命令が上記のように待機される。さもなくば、サービスプログラムが放棄され、TDP−Rの実行が別のTDP−Rとで続けられる。命令を受信すると、SSPは、それらがそのサービスプログラムの制御性クラス内にあるかどうかチェックする。もしなければ、命令は無視され、そしてEDP−R又はTDP−Rの実行が次のサービスプログラムとで続けられる。さもなくば、命令は、第1の実施形態について上述したようにチェックされる。
【0021】
本発明によれば、サービスプログラムを開始できないか又はSCPコンタクトが失敗したときには、次のサービスプログラムで実行を続けることができ、検出ポイントを放棄することができ、又はコールを解除することが必要となる。このような場合のオペレーションは、例えば、INサービス情報で定義することができる。
本発明による実行順序は、少なくとも幾つかのサービスプログラムを特定の順序で開始しなければならないときに特に効果的である。サービスを組合せると、サービスの実行順序に基づいてしばしば異なる結果が生じる。時には、コールの初期段階でサービスプログラムを開始できないこともある。組合せの一例は、アクセス性サービスと、ある位置従属サービスであり、アクセス性サービスは、最初に実行する必要があり、従って、位置従属サービスより高いプライオリティを有する必要がある。
【0022】
又、本発明は、多数の異なるプロトコルに基づいて実施されるサービスに使用するのに適している。本発明によれば、サービスプログラムの1つが、最も高いプライオリティが与えられたことにより最初に開始される。その後、同じサービスの他のバージョンを、例えば、既に割り当てられた制御性クラスの助けで放棄することができる。又、サービスプログラムのプライオリティは、加入者の位置に依存することもできる。このような機能の一例は、ホームネットワークにおいて高いプライオリティを有するCS−2プロトコルを伴うサービスと、訪問先ネットワークにおいて高いプライオリティを有するCAMEL(移動エンハンストロジックのためのカスタマイズされたアプリケーション)を伴う同じサービスである。
【0023】
添付図面及びそれを参照した以上の説明は、本発明の考え方を単に例示するものに過ぎない。本発明による方法は、請求の範囲内でその細部を変更し得る。本発明は、主として特定の分類のサービス関連検出ポイントに関して上述したが、他の区分のサービス関連検出ポイントにも使用できる。上述したサービスプログラムは、スイッチベースのサービス、INサービス、又はINサービスに類似しているが制御側プログラムパケットと被制御スイッチングユニットとの間にINインターフェイス以外のインターフェイスを有するサービス、例えば、特殊番号ポータビリティデータベース又は発呼者名データベースである。又、本発明は、CoreINAPやCAMELのような異なるプロトコルを使用するとき、或いは同じBCSMであっても制御ポイントにコンタクトするときにも適用できる。本発明の方法においては、中継されるべき情報は、上述した以外のオペレーションに関連して、検出ポイント以外のときに転送することもでき、例えば、コール解除又はキャンセルのような現状の自発的メッセージに関連して転送することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にとって重要なインテリジェントネットワーク構造の部分を示す。
【図2】 幾つかの基本的オペレーションに鑑み、検出ポイントにおける現状のインテリジェントネットワークのオペレーションを示す図である。
【図3】 マルチポイントの制御関係が示されたインテリジェントネットワーク構造を示す図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態を示すフローチャートである。
【図5a】 本発明による第2の実施形態の一部分を示す図である。
【図5b】 本発明による第2の実施形態の別の部分を示す図である。

Claims (11)

  1. 少なくとも1つのスイッチングポイント(SSP)及び多数のサービスプログラム(SLP)を含むインテリジェントネットワークにおけるサービスの実行を制御する方法であって、コールに関連して、スイッチングポイントとサービスプログラムとの間に該サービスプログラムから該スイッチングポイントへ命令を供給するための制御関係を形成することを含む方法おいて、
    上記コールの少なくとも1つの特殊なポイントを定義し、該特殊なポイントは、上記スイッチングポイントが該特殊なポイントを去るように命令されるまでサービスプログラムにコンタクトしているポイントであり、
    上記コールの特殊なポイントにおいてサービスプログラムにコンタクトさせるための実行順序を定義し、該実行順序は、上記コールにおけるサービスプログラムのトリガー順序とは独立して定義され
    上記コールの特殊なポイントにおいて、上記実行順序で上記スイッチングポイントにより少なくとも2つのサービスプログラムにコンタクトさせることを特徴とする方法。
  2. サービスプログラムが上記スイッチングポイントと制御関係または監視関係を有するかに基づいて且つ上記サービスプログラムが上記サービスに関連した検出ポイントにおいて開始されるか既に作動されているかに基いてサービスに関連した検出ポイントの1組の分類を決定し、上記監視関係は、上記サービスに関連した検出ポイントの検出をサービスプログラムに通知するためのものであり、
    上記スイッチングポイントと制御関係を有するサービスプログラムにプライオリティレベルを付し、
    サービスプログラムは、1つの分類を取り扱ったら次に別の分類を取り扱っていくというようにして、上記特殊なポイントにおいてコンタクトされ、同じ分類に属するサービスプログラムは、上記サービスプログラムのプライオリティレベルによって定められるように取り扱われ、最も高いプライオリティレベルを有するサービスプログラムが最初に取り扱われる請求項1に記載の方法。
  3. 上記プライオリティレベルは、実行順序プライオリティパラメータで定義される請求項2に記載の方法。
  4. 上記スイッチングポイントに受け入れられる1組の命令を定義する制御性クラスがサービスプログラムに割り当てられ、制御関係を有する各サービスプログラムのプライオリティレベル該サービスプログラムの制御性クラスによって定義され請求項2に記載の方法。
  5. 上記実行順序は、制御関係を伴う既に作動されたサービスプログラムの分類内で定義される請求項2、3又は4に記載の方法。
  6. 上記実行順序は、制御関係を伴うまだ作動されていないサービスプログラムの分類内で定義される請求項2に記載の方法。
  7. 新たなサービスプログラムは、その制御性クラスが、既に作動されたサービスプログラムの制御性クラスと異なるときだけ作動される請求項4に記載の方法。
  8. 新たなサービスプログラムを開始する前に該サービスプログラムが過負荷とされているかを決定するためコールギャッピングをチェックし、該サービスプログラムが過負荷とされていないときにはいつでも上記新たなサービスプログラムを開始する請求項6に記載の方法。
  9. 新たなサービスプログラムを開始する前にサービストリガー基準をチェックし、そしてそのチェックにパスしたときに該新たなサービスプログラムを開始する請求項6に記載の方法。
  10. 上記コールの特殊なポイントは、基本的コール状態モデル(O-BCSM,T-BCSM)の検出ポイント(DP1,DP3)である請求項1に記載の方法。
  11. インテリジェントネットワークのスイッチングポイントであって、コールに関連して、スイッチングポイントとサービスプログラムとの間に、該サービス プログラムから該スイッチングポイントへ命令を供給するための制御関係が形成されるようなスイッチングポイントにおいて、上記コールにおいて少なくとも1つの特殊なポイントを設け、該特殊なポイントは、上記コールが該特殊なポンイトを去るように命令されるまで該スイッチングポイントによってサービスプログラムがコンタクトされるようにするためのものであり、該スイッチングポイントは、上記コールの特殊なポイントにおいて、上記コールにおけるサービスプログラムのトリガー順序とは独立して定義された実行順序で少なくとも2つのサービスプログラムにコンタクトしうるように構成されていることを特徴とするスイッチングポイント。
JP2000570979A 1998-09-11 1999-09-10 インテリジェントネットワークにおけるサービスの実行 Expired - Lifetime JP3746955B2 (ja)

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