JP3746888B2 - インクジェット式記録ヘッド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、縦振動モードの圧電振動子の伸縮によりノズル開口からインク滴を吐出させて画像や文字を記録用紙に記録するインクジェット式記録ヘッド、より詳細には圧電振動子のヘッドフレームへの取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ノズル開口、及びリザーバに連通する圧力発生室の一部を弾性板で形成するとともに、軸長方向に伸縮する圧電振動子により弾性板を弾性変形させて圧力発生室を膨張、収縮させるインクジェット式記録ヘッドは、面方向に変形するたわみ振動を用いた記録ヘッドに比較して、小型化が可能で、しかも高速駆動が可能であるという特徴を備えている。
【0003】
図6は、上述の縦振動モードの圧電振動子を使用したインクジェット式記録ヘッドの一例を示すもので、圧電振動子ユニット30は、導電層と、圧電材料層とを交互に積層して構成された圧電振動子31、31、31、‥‥を一定ピッチで並ぶように固定基板32に固定して構成されている。
【0004】
一方、圧電振動子31の変位を受けてインク滴を吐出する流路ユニット33は、弾性板34、流路形成板35、及びノズルプレート36を積層して構成されている。
【0005】
このように構成された流路ユニット33をヘッドフレーム37の一方の開口端38に接着剤により固定した状態で、圧電振動子31の先端が弾性板34に当接するように圧電振動子ユニット30を位置決めして、流路ユニット33を下方とするようにセットし直し、ヘッドフレーム37の圧電振動子ユニット挿入口39側に形成されている接着剤注入口40から注射針等により液状の接着剤Pを注入すると、ヘッドフレーム37の下方の開口端38側に延びて形成された接着剤誘導用の溝41を毛細管力で接着剤が移動して固定基板32の背面とヘッドフレーム37の内周面との間に浸透して固化する。なお、図中符号42は、フレキシブケーブルを、また符号43は、ノズル開口をそれぞれ示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、規定量を上回る接着剤Pを誤って注入すると、ヘッドフレーム37と固定基板32の両側面との間に形成された狭い間隙44に毛細管力で接着剤が流れ込み、ここからさらに圧電振動子31側に回り込む。圧電振動子31側に回り込んだ接着剤P’は、図7に示したように圧電振動子31を分離しているスリット45の狭い間隙に毛細管力で吸い込まれ、ここで固化して圧電振動子31の変位を阻害し、インク滴の吐出を妨げるという問題がある。
またこのような問題は、接着剤の注入量を厳重に管理することにより回避することができるが、作業能率が極端に低下するという問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは圧電振動子への接着剤の流れ込みを確実に防止して、作業能率を向上することができる固定構造を備えたインクジェット式記録ヘッドを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような問題を解消するために本発明においては、縦振動モードで作動する圧電振動板をスリットにより複数に歯割りして圧電振動子に切分け、前記スリットの非形成部を固定基板に固定してなる圧電振動子ユニットと、前記圧電振動子の変位を受けてインク滴を吐出する流路ユニットと、前記圧電振動子ユニットを接着剤により固定して前記流路ユニットに当接させるヘッドフレームとからなるインクジェット式記録ヘッドにおいて、前記スリットの終端の前記固定基板側が、前記固定基板よりも前記圧電振動子の自由端側に位置し、前記固定基板と前記圧電振動板の前記スリットの非形成部とにより隅部が形成されていて、前記接着剤が前記隅部の毛細管力により収容されるように構成されている
【0008】
【作用】
固定基板の先端面とスリットの終端との間にはスリット非形成部の連続部が固定基板の先端前から若干突出しているため、固定基板と圧電振動板の連続部とによる隅部の毛細管力で接着剤を収容し、接着剤を圧電振動子の非振動領域で固化させる。
【0009】
【発明の実施の形態】
そこで以下に本発明の詳細を図示した実施例に基づいて説明する。
図中符号1は、本発明が特徴とする圧電振動子ユニットで、一方の極となる内部電極2と他方の極となる内部電極3とを、それぞれが一方の端部でのみ露出するとともに、振動領域でのみラップするように圧電材料4を介して交互に積層して、圧電定数d31を有する圧電振動板を、図2に示したように流路ユニット33の圧力発生室の配列ピッチに一致させてスリット5、5、5、‥‥により振動領域を櫛歯状に歯割りして構成された圧電振動子6、6、6、‥‥を、その非振動領域の一部が固定基板7の先端面7aよりも突出するように位置決めして、接着剤により固定して構成されている。
【0010】
スリット5、5、5、‥‥は、その終端5aの少なくと固定基板7側が固定基板7の先端面7aよりも接着剤Pを阻止できる程度の長さΔLだけ圧電振動子6の先端側に位置するように形成されている。
【0011】
なお、図中符号6’、6’は、インク滴の吐出には関与せず、圧電振動子ユニット1をヘッドホルダ37に挿入する際の位置決めを支援するダミーの圧電振動子を示す。
【0012】
これら圧電振動子6、6、6、‥‥は、両端部からそれぞれ非振動領域に延びるセグメント電極8とコモン電極9が形成され、外部電極8、9を介して駆動信号を伝送するフレキシブルケーブル10に接続されている。
【0013】
次に上述の圧電振動子ユニット1の製造方法を図3に基づいて説明する。
後端から先端近傍まで延びる一方の極となる内部電極となる導電材料11を表面から露出させ、先端から活性領域の終端側まで延びる他方の極となる内部電極となる導電材料12とを、圧電材料13を挟みながら積層し、乾燥後に焼成して形成された圧電振動板14と、固定基板15とを用意する(図3(I))。
【0014】
圧電振動板14の一方の内部電極11だけが形成された領域、つまり不活性領域が固定基板15の先端から若干量ΔL突出するように位置決めして不活性領域を固定基板15に接着剤で固定する(図3(II))。
【0015】
ついで、ダイシングソウやワイヤソウの切断具16により、自由端側の先端から少なくともセグメント電極となる導電層17の後端側を分離でき、かつ他面の不活性領域が連続状態で固定基板15の先端から露出するように終端5a(図1)が斜めとなるスリット5、5、5、‥‥を形成して、少なくとも圧電振動子6としての振動領域及びセグメント電極となる導電層17を櫛歯状に切分けると、圧電振動子ユニットが完成する(図3(III))。なお、図中符号18は、コモン電極となる導電層を示す。
【0016】
この実施例において、圧電振動子ユニット1をその圧電振動子6、6、6、‥‥の先端が弾性板34に当接するように位置決めして、ヘッドフレーム37の接着剤注入口40から注射針等により液状の接着剤Pを注入すると、接着剤Pは、固定基板7との対向面に形成された接着剤誘導用の溝41、及びヘッドフレーム37と固定基板7の背面との間隙を毛細管力で下方に移動する。
【0017】
この移動の過程で余分となった接着剤Pは、圧電振動子6、6、6‥‥の非振動領域の連続部6aと固定基板7とで形成された隙間に毛細管力により吸収、保持され、固定基板7の先端面7aから突出しているスリット5、5、5、‥‥に到達するのを阻止され、固定基板7の先端面7a、及び圧電振動子6の非振動領域の連続部6aで固化する。
【0018】
なお、上述の実施例においては、スリット5の終端5aが斜めとなるように形成したが、図4に示したようにセグメント電極8との接続を振動領域に移動させることによりスリットの終端5bを、圧電振動子6の軸に対して垂直に形成することができる。
【0019】
また、上述の内部電極を圧電振動子の伸縮方向に平行に配置した圧電定数d31のものに例を採って説明したが、図5に示したように2つの極の内部電極20、21を、それぞれ伸長方向に対して垂直に、かつ一端側が側面から露出するように圧電材料22を介して積層した圧電定数d33の圧電振動板を、非振動領域が固定基板7の先端面7aから若干突出させて固定基板7に固定するとともに、終端5cが非振動領域内で、かつ固定基板7の先端面7aからΔLだけ先端側に位置するようにスリット5、5。5で切分けて圧電振動子23を形成しても同様の作用を奏することは明らかである。なお、図中符号24、25が接続用の外部電極を示す
【0020】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、固定基板を固定するために必要以上の接着剤が注入されたとしても、固定基板と圧電振動子の連続部とにより形成される隅部の毛細管力で吸収して接着剤がスリットに到達するのを阻止し、もって圧電振動子が接着剤により固着されてしまうといった不良を皆無とすることができるばかりでなく、接着剤の注入作業を簡素化して生産性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式記録ヘッドの一実施例を、1つの圧力発生室での断面構造で示す図である。
【図2】図(イ)、(ロ)は、ぞれぞれ同上記録ヘッドに使用する圧電振動子ユニットの表裏の構造を示す図である。
【図3】図(I)乃至(III)は、それぞれ同上圧電振動子の製造方法の一実施例を示す図である。
【図4】本発明のインクジェット式記録ヘッドの他の実施例を、圧電振動子ユニットの構造で示す図である。
【図5】本発明のインクジェット式記録ヘッドの他の実施例を、圧電振動子ユニットの構造で示す図である。
【図6】図(イ)、(ロ)は、それぞれ縦振動モードの圧電振動子を使用た従来のインクジェット式記録ヘッドと、ヘッドホルダの上面の構造を示す図である。
【図7】図(イ)、(ロ)は、それぞれ従来の圧電振動子ユニットの表裏の構造を示す図である。
【符号の説明】
1 圧電振動子ユニット
5 スリット
5a スリットの終端
6 圧電振動子
7 固定基板
33 流路ユニット
37 ヘッドホルダ
40 接着剤注入口
P 接着剤

Claims (3)

  1. 縦振動モードで作動する圧電振動板をスリットにより複数に歯割りして圧電振動子に切分け、前記スリットの非形成部を固定基板に固定してなる圧電振動子ユニットと、前記圧電振動子の変位を受けてインク滴を吐出する流路ユニットと、前記圧電振動子ユニットを接着剤により固定して前記流路ユニットに当接させるヘッドフレームとからなるインクジェット式記録ヘッドにおいて、
    前記スリットの終端の前記固定基板側が、前記固定基板よりも前記圧電振動子の自由端側に位置し、前記固定基板と前記圧電振動板の前記スリットの非形成部とにより隅部が形成されていて、前記接着剤が前記隅部の毛細管力により収容されるインクジェット式記録ヘッド。
  2. 前記スリットの終端が前記圧電振動子の軸に対して斜めとなるように形成され、前記スリットの終端の前記固定基板側が反対側よりも前記圧電振動子の自由端側に位置するように形成されている請求項1に記載のインクジェット式記録ヘッド。
  3. 前記スリットの終端が、前記圧電振動子の軸方向に垂直に形成されている請求項1に記載のインクジェット式記録ヘッド。
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