JP3745218B2 - 磁気記録媒体の検査方法及び装置 - Google Patents

磁気記録媒体の検査方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、磁気テープ等の磁気記録媒体の表面の傷、特に非常に微細な傷を検出するための磁気記録媒体の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の磁気記録媒体、例えば磁気テープの検査方法は、磁気ヘッドにより信号を磁気テープに記録し且つ再生し、その再生レベルから磁気テープの欠陥の有無を判定するものが一般的であった。
【0003】
このような検査方法は、磁気記録媒体の傷と再生信号に表われる実害との相関が大きいので、最も信頼性の高い検査方法とされていた。
【0004】
この従来の磁気記録媒体の検査方法は、具体的には、磁気記録媒体を高速で走行させて多チャンネル固定磁気ヘッドを信号再生ヘッドとして使用することにより、高速、且つ、高能率に検査するようにしていた。
【0005】
このような磁気記録媒体の欠陥検査の分野においては、近年の、磁気記録媒体における記録情報の高密度化に対応するために、従来よりも微細・微小な欠陥までも検出可能な高分解能が要求されている。
【0006】
特に、近年の高密度記録技術を駆使した磁気記録媒体装置等では、磁気記録媒体長手方向に発生することがある筋状欠陥の場合は、その幅が1μm程度以下の場合でも再生信号にエラーレートの増加が認められる。このような幅が1μm程度以下の筋状欠陥を検出するためには、上記分解能は0.5μm以下まで高める必要がある。
【0007】
ところが、上記のような多チャンネル固定磁気ヘッドによる磁気記録媒体表面の欠陥検査方法では、その磁気ヘッドの制作技術上の限界から、検出の分解能を高くすることが容易でなく、この分解能は、磁気記録媒体幅方向で20μm程度が実用上の限界であった。
【0008】
又、上記のような多チャンネル固定磁気ヘッドを利用した場合よりも高い検査分解能を得られる磁気記録媒体検査方法としては、特開平8−201309号公報あるいは特開平8−233560号公報等に開示されるような、光学的に磁気記録媒体の表面欠陥を検査する方法がある。
【0009】
前記特開平8−201309号公報の磁気テープ検査方法は、赤色LED(発光ダイオード)光源から照射した光を磁気テープ表面で反射させ、これをセンサヘッドで受光・検出するに際して、センサヘッドの受光軸方向を磁気テープの主面法線方向に対して一定角度傾けることにより、欠陥部分の信号を高SNで検出できるようにしたものである。
【0010】
又、特開平8−233560号公報の磁気記録媒体の表面検査方法は、ハロゲン光を磁性層表面に照射して、その反射光をCCDカメラで受光・検出するに際し、投受光角度を特定範囲とし、更に入射光の光軸位置を反射点から偏倚させることにより、信号出力レベルを最大、システムノイズを最小とするようにしたものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平8−201309号公報に開示される方法は、LED光源の光量が少なく、又全反射方式の検出であるため大きな異物等の検出は可能であるものの、幅が1μm以下の筋状欠陥を検出することは困難であった。
【0012】
又、特開平8−233560号公報の磁気記録媒体の表面検査方法も、全反射方式の検出であるために、幅が1μm以下の筋状欠陥を検出することが困難であったという問題点がある。
【0013】
この発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、幅が1μm以下の筋状欠陥でも確実に検出することができるようにした光学的な、磁気記録媒体の検査方法及び装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、磁気テープ等の磁気記録媒体の検査方法について鋭意研究を重ね、磁気テープ表面に幅が1μm以下の筋状の欠陥を、平行光ビームを用いて検出できることを確認した。具体的には、本発明者は各種実験を行い、前記のような細幅の筋状欠陥はその断面がV字形状であり、ここに斜めに平行光ビームを照射するとV字溝内で反射した光が特定の方向に集中して出射し、これをセンサにより受光することによって、幅が1μm以下の筋状欠陥を検出できることを見出し、本発明に到達した。特に、筋状欠陥以外の部分での反射光がセンサに受光されないので、受光した反射光(散乱光)のみにより、高SNで筋状欠陥を検出できることが判った。
【0015】
即ち、以下の本発明により上記目的が達成可能となる。
【0016】
(1)磁気記録媒体の被検査部の表面での垂線に対して斜めの照射光軸に沿って平行光ビームを帯状に照射して、被検査部の表面に、該表面の一方向の一端から他端に至る帯状照射領域を形成し、この帯状照射領域における前記平行光ビーム照射による散乱光を光センサにより受光して、受光信号の強度が所定値を超えたとき被検査部表面の欠陥として検出するようにし、且つ、前記被検査部の表面と垂直であって、前記垂線及び前記帯状照射領域の幅方向中心線を含む平面に対して、前記平行光ビームの照射光軸を、前記帯状照射領域の幅方向と直交する方向に傾けて設定し、前記光センサの受光軸を前記平行光ビームの照射光軸の反対側に、且つ、これと同一角度傾けて設定したことを特徴とする磁気記録媒体の検査方法。
【0017】
(2)前記被検査部表面での垂線に対する前記平行光ビームの入射角を15°〜45°とし、前記光センサの受光角を0〜15°の範囲に設定したことを特徴とする(1)の磁気記録媒体の検査方法。
【0018】
(3)前記被検査部表面での垂線に対する前記平行光ビームの入射角を15°〜45°とし、前記光センサの受光角を0〜10°の範囲に設定したことを特徴とする(1)の磁気記録媒体の検査方法。
【0019】
上記のように検査光である平行光ビームの入射角及び光センサの受光軸を設定すると、細幅の筋状欠陥内で平行光ビームを光センサの受光軸方向に強く反射させ、且つ、筋状欠陥以外の部分の反射光が光センサで受光されないようにすることができる。
【0020】
更に、本発明は以下のように構成してもよい。
【0023】
更に又、磁気記録媒体の検査方法を次のように構成してもよい。
【0024】
)該被検査部に前記磁気記録媒体はテープ状であり、このテープ状磁気記録媒体を長手方向に送りつつ、被検査部を直平面状に維持した状態で、該被検査部に、斜めに前記平行光ビームを照射し、前記帯状照射領域が磁気記録媒体を幅方向に横断するようにしたことを特徴とする(1)〜()のいずれかの磁気記録媒体の検査方法。
【0025】
)前記被検査部の表面における前記平行光ビームによる帯状照射領域の長手方向が、前記テープ状磁気記録媒体の長手方向に対して70°〜110°となるように設定したことを特徴とする()の磁気記録媒体の検査方法。
【0026】
)前記平行光ビームをレーザー光線としたことを特徴とする(1)〜()のいずれかの磁気記録媒体の検査方法。
【0027】
)前記平行光ビームを直線状に走査して前記帯状照射領域を形成することを特徴とする(1)〜()のいずれかの磁気記録媒体の検査方法。
【0028】
)前記光センサの出力信号を微分し、その結果の微分データと予め設定した閾値とを比較し、微分データが閾値を超えたとき欠陥として判定することを特徴とする(1)〜()のいずれかの磁気記録媒体の検査方法。
【0029】
又、磁気記録媒体の検査装置は、以下の本発明により上記目的が達成可能となる。
【0030】
)磁気記録媒体の被検査部を直平面状に支持するガイド装置と、このガイド装置の、前記直平面状に支持される磁気記録媒体の被検査部に相当する仮想平面に、この仮想平面での垂線に対して、斜め側方から平行光ビームを帯状に照射して、前記仮想平面を横断する帯状照射領域を形成する検査光照射装置と、前記仮想平面の略上方に配置され、前記平行光ビーム照射による被検査部表面での散乱光を受光し、受光強度に対応した受光信号を出力する光センサと、この光センサの出力する受光信号を微分し、その微分データと設定値とを比較し、微分データが設定値を超えたとき傷検出信号を出力する判定装置と、を有してなり、前記被検査部の表面と垂直であって、前記垂線及び前記帯状照射領域の幅方向中心線を含む平面に対して、前記平行光ビームの照射光軸が、前記帯状照射領域の幅方向と直交する方向に傾けて設定され、前記光センサの受光軸が前記平行光ビームの照射光軸の反対側に、且つ、これと同一角度傾けて設定されていることを特徴とする磁気記録媒体の検査装置。
【0031】
10)前記検査光照射装置は、前記平行光ビームの、前記仮想平面での垂線に対する入射角が15°〜45°となるようにされ、前記光センサは、前記仮想平面での垂線に対する受光角が0〜15°の範囲となるように設定されたことを特徴とする()の磁気記録媒体の検査装置。
【0032】
11)前記検査光照射装置は、前記平行光ビームの、前記仮想平面での垂線に対する入射角が15°〜45°となるようにされ、前記光センサは、前記仮想平面での垂線に対する受光角が0〜10°の範囲となるように設定されたことを特徴とする( )の磁気記録媒体の検査装置。
【0033】
更に又、上記磁気記録媒体の検査方法又は装置において、次のように構成してもよい。
【0034】
(14)前記光センサは前記平行光ビームの帯状の長手方向に配列されたラインセンサであることを特徴とする磁気記録媒体の検査方法又は装置。
【0035】
(15)前記光センサはCCDカメラであることを特徴とする磁気記録媒体の検査方法又は装置。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態の例を図面を参照して詳細に説明する。
【0037】
本発明の実施の形態の例に係る磁気記録媒体の検査方法を実施するための装置である磁気記録媒体の検査装置10は、図1に示されるように、磁気記録媒体である磁気テープ12の被検査部12Aを直平面状に支持するガイド装置14と、このガイド装置14の、前記直平面状に支持される磁気テープ12の被検査部12Aに相当する仮想平面16に、この仮想平面16での垂線16Aに対して、斜め側方から平行光ビーム18を帯状に照射して、磁気テープ12を幅方向に横断する帯状照射領域18Aを形成する検査光照射装置20と、前記仮想平面16の略上方に配置され、前記平行光ビーム18の照射による前記被検査部12A表面の帯状照射領域18A内での散乱光を受光し、受光強度に対応した受光信号を出力するラインセンサ22と、このラインセンサ22の出力する受光信号を微分する微分器24A、及び、その微分データと設定値を比較する比較器24Bを有し、微分データが設定値を超えたとき傷検出信号を出力する判定装置24と、を備えて構成されている。
【0038】
前記ガイド装置14は、図2に示されるように、長円形状のガイド面26を備えて構成され、このガイド面26には多数のエア吹出細孔27が形成され、ここから圧縮空気を吹き出すことによってガイド面26に巻き掛けられる磁気テープ12をガイド面26と非接触の状態で、且つ、仮想平面16位置では磁気テープ12を直平面状に維持しつつ走行させるようにしている。
【0039】
なお、ガイド装置14は磁気テープ12を直平面状に維持しつつ走行させることができるものであればよく、磁気テープに対して非接触なものに限定されない。
【0040】
前記検査光照射装置20は、出射光を平行光とするためのコリメートレンズ28Aを有するレーザーダイオード28と、この平行光を帯状の平行光ビームとするための凸、凹のシリンドリカルレンズ30A、30Bとを備えて構成され、前記ガイド装置14により直平面状に支持された磁気テープ12の被検査部12Aを照射して、その幅方向にこれを横断する前記帯状照射領域18Aを形成するようにされている。
【0041】
ここで、前記検査光照射装置20は、図3、図4に示されるように、前記シリンドリカルレンズ30A、30Bによって形成された帯状の平行光ビーム18における照射光軸19が、垂直面17内にあるように配置されている。この垂直面17は仮想平面16及び磁気テープ12の長手方向と直交し、且つ、前記垂線16Aを含んでいる。前記ラインセンサ22も、前記垂直面17内にその受光軸22Aがあるように配置される。
【0042】
なお、図4において二点鎖線で示されるように、外乱光の入射、散乱を防止するために、前記検査光照射装置20とラインセンサ22とはいわゆる暗箱32中に収納され、その窓32Aを介して、平行光ビーム18及びラインセンサ22への入射光が通るようにされている。
【0043】
前記レーザーダイオード28からの平行光ビーム18の照射光軸19は、被検査部12Aの表面(仮想平面16)への入射角θ、即ち前記仮想平面16の垂線16Aに対する角度θが15°〜45°となるように設定されている。
【0044】
又、前記ラインセンサ22の受光軸22Aは、前記垂線16Aと平行になるように、即ち仮想平面16あるいは被検査部12Aの表面と直交するように設定されている。
【0045】
次に、上記実施の形態の例に係る磁気記録媒体検査装置10によって、磁気テープ12を、その長手方向に、ガイド装置14に沿って走行させつつ該磁気テープ12表面の幅の狭い筋状欠陥を検出する過程について説明する。
【0046】
まず、検査すべき磁気テープ12をガイド装置14に巻き掛け、ガイド面26のエア吹出細孔27から圧縮空気を吹き出して磁気テープ12をガイド面26に非接触の状態で走行させる。
【0047】
磁気テープ12はガイド装置14における仮想平面16部分で直平面となり、ここに、前記検査光照射装置20のレーザーダイオード28からレーザー光を照射する。
【0048】
レーザーダイオード28から出射したレーザー光はコリメートレンズ28Aで平行光とされ、更にシリンドリカルレンズ30A、30Bによって帯状の平行光ビーム18とされて、被検査部12Aを照射して磁気テープ12を幅方向に横断する帯状照射領域18Aを形成する。
【0049】
磁気テープ12が帯状照射領域18Aを通過する際に、その表面に細い傷、例えば図5に拡大して示されるように、幅が1μm以下のV字形状の筋状欠陥13があると、前記平行光ビーム18はこのV字形状の筋状欠陥13内に入り、V字状の内側面で複数回反射されて散乱光となってV字の開き角度内で上方に出射する。
【0050】
このときの筋状欠陥13のV字の角度にもよるが、ほとんどの場合、散乱光はV字溝中心を通る垂線に対して±10°、わずかに拡がった場合で±15°の角度範囲内に出射する。
【0051】
従って、磁気テープ12の被検査部12Aの真上に、受光軸22Aが、垂線16Aに対して±15°好ましくは±10°の範囲となるようにラインセンサ22を設定しておけば、筋状欠陥13で形成された散乱光が確実にラインセンサ22に受光される。
【0052】
又、被検査部12Aの筋状欠陥以外の部分に照射された平行光ビーム18は磁気テープ12の傷のない表面で正反射される。この平行光ビーム18の照射光軸19が前述のように15°〜45°の入射角を持っているので、正反射光は反射角が15°〜45°となり、ラインセンサ22に受光されることがない。
【0053】
従って、ラインセンサ22が受光した光による検出信号は、図6に示されるように、筋状欠陥部分で急峻に立上り、立下る波形となる。なお、筋状欠陥がない場合の検出信号は図7に示されるようになる。図6、図7において、磁気テープ12の幅方向両端位置での検出信号強度の立上りは、磁気テープ12の幅方向両端位置を検出したものである。
【0054】
前記検出信号は、微分器24Aを通ることによって図6で破線で示されるようになる。このように微分処理するのは、筋のような形状変化を、より選択的に検出するためであり、又、被検査部12A表面での明るさのムラがあり、それによるバックグラウンドノイズをキャンセルするためである。
【0055】
前記のように、検出信号を微分器24Aを通すことにより形成された微分データは、比較器24Bに入力され、ここで予め設定されている閾値(図6の一点鎖線)と比較され、この閾値を超えたときに傷検出信号が出力される。
【0056】
なお上記実施の形態の例において、前記平行光ビーム18を帯状光線とするためにシリンドリカルレンズ30A、30Bを用いているが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えばガルバノメータスキャナ、ポリゴンミラースキャナ、あるいは超音波偏向器等を用いて平行光ビームを掃引させることによって被検査部12Aを帯状に照射するようにしてもよい。
【0057】
但し、この場合、上記のような掃引手段35を経た平行光ビームはその出射角度が拡がるため前記15°〜45°の入射角からはみ出すことがある。この場合は、例えば図8に示されるようなfθレンズ36を用いて入射角が変化しないようにしたり、掃引手段の出射角が小さくなるように調整する。
【0058】
更に、上記実施の形態の例において、検査光照射装置20の光源はレーザーダイオード28であるが、本発明はこれに限定されるものでなく、被検査部12Aに対する入射角が一定な平行光ビーム18を形成できるものであればよく、従って、光源はLED、ハロゲンランプ等であってもよい。但し、レーザーダイオード28を用いた場合の方が、筋状欠陥における散乱光の強度がより高くなり、検出が容易である。
【0059】
又、前記ラインセンサ22は、帯状照射領域18内における磁気テープ12上の筋状欠陥での散乱光を受光できるものであればよく、CCDカメラとしてもよい。
【0060】
更に、上記実施の形態の例において、前記帯状照射領域18Aは、磁気テープ12の被検査部12Aを幅方向に直角に横断するようにされているが、本発明はこれに限定されるものでなく、図1に示されるように、帯状照射領域18Aと磁気テープ12の長手方向との角度αが70°〜110°の範囲となるように設定すればよい。
【0061】
更に又、前記平行光ビーム18の照射光軸19及びラインセンサ22の受光軸22Aは、共に、前記垂線16Aを含む仮想平面16上の垂直面17内に配置されているが、これは、筋状欠陥を照射した平行光ビーム18が散乱したとき、その散乱光がラインセンサ22に効率良く入射するものであればよい。従って、例えば、図9に示されるように、前記垂線16A及び帯状照射領域18Aの幅方向中心線18Bを含む前記垂直面17に対して平行光ビーム18を磁気テープ12の長手方向に傾けたとき、ラインセンサ22の受光軸22Aは、前記垂直面17に対して平行光ビーム18の照射光軸19と反対側に同一角度傾ければ、散乱光は効率良くラインセンサ22に入射することになる。
【0062】
更に又、上記実施の形態の例の磁気記録媒体検査装置10は、その検査対象を磁気テープ12としているが、これは、テープに限定されるものでなく、磁気シートを含む他の磁気記録媒体に一般的に適用されるものである。
【0063】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成したので、磁気テープ等の磁気記録媒体表面における1μm以下の筋状欠陥を確実に検出することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例に係る磁気記録媒体検査装置を示す一部ブロック図を含む斜視図
【図2】同磁気記録媒体検査装置において磁気テープを案内するためのガイド装置を示す斜視図
【図3】同磁気記録媒体検査装置における平行光ビームの照射光軸とラインセンサの受光軸との関係を示す模式図
【図4】同照射光軸と受光軸との関係を側方から見た模式図
【図5】平行光ビームが磁気テープ表面の筋状欠陥で反射される状態を拡大して示す模式図
【図6】同磁気記録媒体検査装置によって磁気テープ表面の筋状欠陥を検出した場合の検出信号の波形を示す線図
【図7】同筋状欠陥が検出されない場合の検出信号の波形を示す線図
【図8】本発明の磁気記録媒体検査装置の実施の形態の第2例の要部を示すブロック図
【図9】前記照射光軸と受光軸の配置の他の実施形態を示す模式図
【符号の説明】
10…磁気記録媒体検査装置
12…磁気テープ
13…筋状欠陥
12A…被検査部
14…ガイド装置
16…仮想平面
16A…垂線
17…垂直面
18…平行光ビーム
18A…帯状照射領域
18B…幅方向中心線
19…照射光軸
20…検査光照射装置
22…ラインセンサ
22A…受光軸
24…判定装置
24A…微分器
24B…比較器
26…ガイド面
28…レーザーダイオード
30A、30B…シリンドリカルレンズ
35…掃引手段
36…fθレンズ

Claims (11)

  1. 磁気記録媒体の被検査部の表面での垂線に対して斜めの照射光軸に沿って平行光ビームを帯状に照射して、被検査部の表面に、該表面の一方向の一端から他端に至る帯状照射領域を形成し、この帯状照射領域における前記平行光ビーム照射による散乱光を光センサにより受光して、受光信号の強度が所定値を超えたとき被検査部表面の欠陥として検出するようにし、且つ、前記被検査部の表面と垂直であって、前記垂線及び前記帯状照射領域の幅方向中心線を含む平面に対して、前記平行光ビームの照射光軸を、前記帯状照射領域の幅方向と直交する方向に傾けて設定し、前記光センサの受光軸を前記平行光ビームの照射光軸の反対側に、且つ、これと同一角度傾けて設定したことを特徴とする磁気記録媒体の検査方法。
  2. 請求項1において、前記被検査部表面での垂線に対する前記平行光ビームの入射角を15°〜45°とし、前記光センサの受光角を0〜15°の範囲に設定したことを特徴とする磁気記録媒体の検査方法。
  3. 請求項1において、前記被検査部表面での垂線に対する前記平行光ビームの入射角を15°〜45°とし、前記光センサの受光角を0〜10°の範囲に設定したことを特徴とする磁気記録媒体の検査方法。
  4. 請求項1乃至のいずれかにおいて、前記磁気記録媒体はテープ状であり、このテープ状磁気記録媒体を長手方向に送りつつ、被検査部を直平面状に維持した状態で、該被検査部に、斜めに前記平行光ビームを照射し、前記帯状照射領域が磁気記録媒体を幅方向に横断するようにしたことを特徴とする磁気記録媒体の検査方法。
  5. 請求項において、前記被検査部の表面における前記平行光ビームによる帯状照射領域の長手方向が、前記テープ状磁気記録媒体の長手方向に対して70°〜110°となるように設定したことを特徴とする磁気記録媒体の検査方法。
  6. 請求項1乃至のいずれかにおいて、前記平行光ビームをレーザー光線としたことを特徴とする磁気記録媒体の検査方法。
  7. 請求項1乃至のいずれかにおいて、前記平行光ビームを直線状に走査して前記帯状照射領域を形成することを特徴とする磁気記録媒体の検査方法。
  8. 請求項1乃至のいずれかにおいて、前記光センサの出力信号を微分し、その結果の微分データと予め設定した閾値とを比較し、微分データが閾値を超えたとき欠陥として判定することを特徴とする磁気記録媒体の検査方法。
  9. 磁気記録媒体の被検査部を直平面状に支持するガイド装置と、このガイド装置の、前記直平面状に支持される磁気記録媒体の被検査部に相当する仮想平面に、この仮想平面での垂線に対して、斜め側方から平行光ビームを帯状に照射して、前記仮想平面を横断する帯状照射領域を形成する検査光照射装置と、前記仮想平面の略上方に配置され、前記平行光ビーム照射による被検査部表面での散乱光を受光し、受光強度に対応した受光信号を出力する光センサと、この光センサの出力する受光信号を微分し、その微分データと設定値とを比較し、微分データが設定値を超えたとき傷検出信号を出力する判定装置と、を有してなり、前記被検査部の表面と垂直であって、前記垂線及び前記帯状照射領域の幅方向中心線を含む平面に対して、前記平行光ビームの照射光軸が、前記帯状照射領域の幅方向と直交する方向に傾けて設定され、前記光センサの受光軸が前記平行光ビームの照射光軸の反対側に、且つ、これと同一角度傾けて設定されていることを特徴とする磁気記録媒体の検査装置。
  10. 請求項9において、前記検査光照射装置は、前記平行光ビームの、前記仮想平面での垂線に対する入射角が15°〜45°となるようにされ、前記光センサは、前記仮想平面での垂線に対する受光角が0〜15°の範囲となるように設定されたことを特徴とする磁気記録媒体の検査装置。
  11. 請求項9において、前記検査光照射装置は、前記平行光ビームの、前記仮想平面での垂線に対する入射角が15°〜45°となるようにされ、前記光センサは、前記仮想平面での垂線に対する受光角が0〜10°の範囲となるように設定されたことを特徴とする磁気記録媒体の検査装置。
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