JP2002148199A - 磁気記録媒体の検査方法及び装置 - Google Patents

磁気記録媒体の検査方法及び装置

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JP2002148199A JP2000340432A JP2000340432A JP2002148199A JP 2002148199 A JP2002148199 A JP 2002148199A JP 2000340432 A JP2000340432 A JP 2000340432A JP 2000340432 A JP2000340432 A JP 2000340432A JP 2002148199 A JP2002148199 A JP 2002148199A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気テープ等の磁気記録媒体の表面の1μm
以下の筋状欠陥を光学的に検出する。 【解決手段】 磁気記録媒体検査装置10は、磁気テー
プ12の被検査部12Aに対して斜めに平行光ビーム1
8を帯状に照射して帯状光線照射領域18Aを形成し、
ここを通る磁気テープ12上の筋状欠陥における平行光
ビームの散乱光をラインセンサ22で捉え、その受光信
号の強度が一定以上のとき判定装置24によって筋状欠
陥検出信号を出力する。平行光ビーム18の照射光軸1
9とラインセンサ22の受光軸22Aは、筋状欠陥内で
平行光ビームが反射したとき、その反射光がラインセン
サ22に受光されるように設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気テープ等の
磁気記録媒体の表面の傷、特に非常に微細な傷を検出す
るための磁気記録媒体の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気記録媒体、例えば磁気テープ
の検査方法は、磁気ヘッドにより信号を磁気テープに記
録し且つ再生し、その再生レベルから磁気テープの欠陥
の有無を判定するものが一般的であった。
【0003】このような検査方法は、磁気記録媒体の傷
と再生信号に表われる実害との相関が大きいので、最も
信頼性の高い検査方法とされていた。
【0004】この従来の磁気記録媒体の検査方法は、具
体的には、磁気記録媒体を高速で走行させて多チャンネ
ル固定磁気ヘッドを信号再生ヘッドとして使用すること
により、高速、且つ、高能率に検査するようにしてい
た。
【0005】このような磁気記録媒体の欠陥検査の分野
においては、近年の、磁気記録媒体における記録情報の
高密度化に対応するために、従来よりも微細・微小な欠
陥までも検出可能な高分解能が要求されている。
【0006】特に、近年の高密度記録技術を駆使した磁
気記録媒体装置等では、磁気記録媒体長手方向に発生す
ることがある筋状欠陥の場合は、その幅が1μm程度以
下の場合でも再生信号にエラーレートの増加が認められ
る。このような幅が1μm程度以下の筋状欠陥を検出す
るためには、上記分解能は0.5μm以下まで高める必
要がある。
【0007】ところが、上記のような多チャンネル固定
磁気ヘッドによる磁気記録媒体表面の欠陥検査方法で
は、その磁気ヘッドの制作技術上の限界から、検出の分
解能を高くすることが容易でなく、この分解能は、磁気
記録媒体幅方向で20μm程度が実用上の限界であっ
た。
【0008】又、上記のような多チャンネル固定磁気ヘ
ッドを利用した場合よりも高い検査分解能を得られる磁
気記録媒体検査方法としては、特開平8−201309
号公報あるいは特開平8−233560号公報等に開示
されるような、光学的に磁気記録媒体の表面欠陥を検査
する方法がある。
【0009】前記特開平8−201309号公報の磁気
テープ検査方法は、赤色LED(発光ダイオード)光源
から照射した光を磁気テープ表面で反射させ、これをセ
ンサヘッドで受光・検出するに際して、センサヘッドの
受光軸方向を磁気テープの主面法線方向に対して一定角
度傾けることにより、欠陥部分の信号を高SNで検出で
きるようにしたものである。
【0010】又、特開平8−233560号公報の磁気
記録媒体の表面検査方法は、ハロゲン光を磁性層表面に
照射して、その反射光をCCDカメラで受光・検出する
に際し、投受光角度を特定範囲とし、更に入射光の光軸
位置を反射点から偏倚させることにより、信号出力レベ
ルを最大、システムノイズを最小とするようにしたもの
である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平8−201309号公報に開示される方法は、LE
D光源の光量が少なく、又全反射方式の検出であるため
大きな異物等の検出は可能であるものの、幅が1μm以
下の筋状欠陥を検出することは困難であった。
【0012】又、特開平8−233560号公報の磁気
記録媒体の表面検査方法も、全反射方式の検出であるた
めに、幅が1μm以下の筋状欠陥を検出することが困難
であったという問題点がある。
【0013】この発明は、上記従来の問題点に鑑みてな
されたものであって、幅が1μm以下の筋状欠陥でも確
実に検出することができるようにした光学的な、磁気記
録媒体の検査方法及び装置を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、磁気テープ
等の磁気記録媒体の検査方法について鋭意研究を重ね、
磁気テープ表面に幅が1μm以下の筋状の欠陥を、平行
光ビームを用いて検出できることを確認した。具体的に
は、本発明者は各種実験を行い、前記のような細幅の筋
状欠陥はその断面がV字形状であり、ここに斜めに平行
光ビームを照射するとV字溝内で反射した光が特定の方
向に集中して出射し、これをセンサにより受光すること
によって、幅が1μm以下の筋状欠陥を検出できること
を見出し、本発明に到達した。特に、筋状欠陥以外の部
分での反射光がセンサに受光されないので、受光した反
射光(散乱光)のみにより、高SNで筋状欠陥を検出で
きることが判った。
【0015】即ち、以下の本発明により上記目的が達成
可能となる。
【0016】(1)磁気記録媒体の被検査部の表面での
垂線に対して斜めの照射光軸に沿って平行光ビームを帯
状に照射して、被検査部の表面に、該表面の一方向の一
端から他端に至る帯状照射領域を形成し、この帯状照射
領域における前記平行光ビーム照射による散乱光を光セ
ンサにより受光して、受光信号の強度が所定値を超えた
とき被検査部表面の欠陥として検出することを特徴とす
る磁気記録媒体の検査方法。
【0017】(2)前記被検査部表面での垂線に対する
前記平行光ビームの入射角を15°〜45°とし、前記
光センサの受光角を0〜15°の範囲に設定したことを
特徴とする(1)の磁気記録媒体の検査方法。
【0018】(3)前記被検査部表面での垂線に対する
前記平行光ビームの入射角を15°〜45°とし、前記
光センサの受光角を0〜10°の範囲に設定したことを
特徴とする(1)の磁気記録媒体の検査方法。
【0019】上記のように検査光である平行光ビームの
入射角及び光センサの受光軸を設定すると、細幅の筋状
欠陥内で平行光ビームを光センサの受光軸方向に強く反
射させ、且つ、筋状欠陥以外の部分の反射光が光センサ
で受光されないようにすることができる。
【0020】更に、本発明は以下のように構成してもよ
い。
【0021】(4)前記平行光ビームの照射光軸及び光
センサの受光軸を、前記垂線を含み、前記被検査部の表
面と垂直な平面の面内に設定したことを特徴とする
(1)、(2)又は(3)の磁気記録媒体の検査方法。
【0022】(5)照射光軸の前記光センサの受光軸
を、前記垂線及び前記帯状照射領域の幅方向中心線を含
み、前記被検査部の表面と垂直な平面に対して前記平行
光ビームの照射光軸の反対側に同一角度傾けて設定した
ことを特徴とする(1)、(2)又は(3)の磁気記録
媒体の検査方法。
【0023】更に又、磁気記録媒体の検査方法を次のよ
うに構成してもよい。
【0024】(6)該被検査部に前記磁気記録媒体はテ
ープ状であり、このテープ状磁気記録媒体を長手方向に
送りつつ、被検査部を直平面状に維持した状態で、該被
検査部に、斜めに前記平行光ビームを照射し、前記帯状
照射領域が磁気記録媒体を幅方向に横断するようにした
ことを特徴とする(1)〜(5)のいずれかの磁気記録
媒体の検査方法。
【0025】(7)前記被検査部の表面における前記平
行光ビームによる帯状照射領域の長手方向が、前記テー
プ状磁気記録媒体の長手方向に対して70°〜110°
となるように設定したことを特徴とする(6)の磁気記
録媒体の検査方法。
【0026】(8)前記平行光ビームをレーザー光線と
したことを特徴とする(1)〜(7)のいずれかの磁気
記録媒体の検査方法。
【0027】(9)前記平行光ビームを直線状に走査し
て前記帯状照射領域を形成することを特徴とする(1)
〜(7)のいずれかの磁気記録媒体の検査方法。
【0028】(10)前記光センサの出力信号を微分
し、その結果の微分データと予め設定した閾値とを比較
し、微分データが閾値を超えたとき欠陥として判定する
ことを特徴とする(1)〜(8)のいずれかの磁気記録
媒体の検査方法。
【0029】又、磁気記録媒体の検査装置は、以下の本
発明により上記目的が達成可能となる。
【0030】(11)磁気記録媒体の被検査部を直平面
状に支持するガイド装置と、このガイド装置の、前記直
平面状に支持された磁気記録媒体の被検査部に相当する
仮想平面に、この仮想平面での垂線に対して、斜め側方
から平行光ビームを帯状に照射して、前記仮想平面を横
断する帯状照射領域を形成する検査光照射装置と、前記
仮想平面の略上方に配置され、前記平行光ビーム照射に
よる被検査部表面での散乱光を受光し、受光強度に対応
した受光信号を出力する光センサと、この光センサの出
力する受光信号を微分し、その微分データと設定値とを
比較し、微分データが設定値を超えたとき傷検出信号を
出力する判定装置と、を有してなる磁気記録媒体の検査
装置。
【0031】(12)前記検査光照射装置は、前記平行
光ビームの、前記仮想平面での垂線に対する入射角が1
5°〜45°となるようにされ、前記光センサは、前記
仮想平面での垂線に対する受光角が0〜15°の範囲と
なるように設定されたことを特徴とする(11)の磁気
記録媒体の検査装置。
【0032】(13)前記検査光照射装置は、前記平行
光ビームの、前記仮想平面での垂線に対する入射角が1
5°〜45°となるようにされ、前記光センサは、前記
仮想平面での垂線に対する受光角が0〜10°の範囲と
なるように設定されたことを特徴とする(11)の磁気
記録媒体の検査装置。
【0033】更に又、上記磁気記録媒体の検査方法又は
装置において、次のように構成してもよい。
【0034】(14)前記光センサは前記平行光ビーム
の帯状の長手方向に配列されたラインセンサであること
を特徴とする磁気記録媒体の検査方法又は装置。
【0035】(15)前記光センサはCCDカメラであ
ることを特徴とする磁気記録媒体の検査方法又は装置。
【0036】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態の例を図
面を参照して詳細に説明する。
【0037】本発明の実施の形態の例に係る磁気記録媒
体の検査方法を実施するための装置である磁気記録媒体
の検査装置10は、図1に示されるように、磁気記録媒
体である磁気テープ12の被検査部12Aを直平面状に
支持するガイド装置14と、このガイド装置14の、前
記直平面状に支持される磁気テープ12の被検査部12
Aに相当する仮想平面16に、この仮想平面16での垂
線16Aに対して、斜め側方から平行光ビーム18を帯
状に照射して、磁気テープ12を幅方向に横断する帯状
照射領域18Aを形成する検査光照射装置20と、前記
仮想平面16の略上方に配置され、前記平行光ビーム1
8の照射による前記被検査部12A表面の帯状照射領域
18A内での散乱光を受光し、受光強度に対応した受光
信号を出力するラインセンサ22と、このラインセンサ
22の出力する受光信号を微分する微分器24A、及
び、その微分データと設定値を比較する比較器24Bを
有し、微分データが設定値を超えたとき傷検出信号を出
力する判定装置24と、を備えて構成されている。
【0038】前記ガイド装置14は、図2に示されるよ
うに、長円形状のガイド面26を備えて構成され、この
ガイド面26には多数のエア吹出細孔27が形成され、
ここから圧縮空気を吹き出すことによってガイド面26
に巻き掛けられる磁気テープ12をガイド面26と非接
触の状態で、且つ、仮想平面16位置では磁気テープ1
2を直平面状に維持しつつ走行させるようにしている。
【0039】なお、ガイド装置14は磁気テープ12を
直平面状に維持しつつ走行させることができるものであ
ればよく、磁気テープに対して非接触なものに限定され
ない。
【0040】前記検査光照射装置20は、出射光を平行
光とするためのコリメートレンズ28Aを有するレーザ
ーダイオード28と、この平行光を帯状の平行光ビーム
とするための凸、凹のシリンドリカルレンズ30A、3
0Bとを備えて構成され、前記ガイド装置14により直
平面状に支持された磁気テープ12の被検査部12Aを
照射して、その幅方向にこれを横断する前記帯状照射領
域18Aを形成するようにされている。
【0041】ここで、前記検査光照射装置20は、図
3、図4に示されるように、前記シリンドリカルレンズ
30A、30Bによって形成された帯状の平行光ビーム
18における照射光軸19が、垂直面17内にあるよう
に配置されている。この垂直面17は仮想平面16及び
磁気テープ12の長手方向と直交し、且つ、前記垂線1
6Aを含んでいる。前記ラインセンサ22も、前記垂直
面17内にその受光軸22Aがあるように配置される。
【0042】なお、図4において二点鎖線で示されるよ
うに、外乱光の入射、散乱を防止するために、前記検査
光照射装置20とラインセンサ22とはいわゆる暗箱3
2中に収納され、その窓32Aを介して、平行光ビーム
18及びラインセンサ22への入射光が通るようにされ
ている。
【0043】前記レーザーダイオード28からの平行光
ビーム18の照射光軸19は、被検査部12Aの表面
(仮想平面16)への入射角θ、即ち前記仮想平面16
の垂線16Aに対する角度θが15°〜45°となるよ
うに設定されている。
【0044】又、前記ラインセンサ22の受光軸22A
は、前記垂線16Aと平行になるように、即ち仮想平面
16あるいは被検査部12Aの表面と直交するように設
定されている。
【0045】次に、上記実施の形態の例に係る磁気記録
媒体検査装置10によって、磁気テープ12を、その長
手方向に、ガイド装置14に沿って走行させつつ該磁気
テープ12表面の幅の狭い筋状欠陥を検出する過程につ
いて説明する。
【0046】まず、検査すべき磁気テープ12をガイド
装置14に巻き掛け、ガイド面26のエア吹出細孔27
から圧縮空気を吹き出して磁気テープ12をガイド面2
6に非接触の状態で走行させる。
【0047】磁気テープ12はガイド装置14における
仮想平面16部分で直平面となり、ここに、前記検査光
照射装置20のレーザーダイオード28からレーザー光
を照射する。
【0048】レーザーダイオード28から出射したレー
ザー光はコリメートレンズ28Aで平行光とされ、更に
シリンドリカルレンズ30A、30Bによって帯状の平
行光ビーム18とされて、被検査部12Aを照射して磁
気テープ12を幅方向に横断する帯状照射領域18Aを
形成する。
【0049】磁気テープ12が帯状照射領域18Aを通
過する際に、その表面に細い傷、例えば図5に拡大して
示されるように、幅が1μm以下のV字形状の筋状欠陥
13があると、前記平行光ビーム18はこのV字形状の
筋状欠陥13内に入り、V字状の内側面で複数回反射さ
れて散乱光となってV字の開き角度内で上方に出射す
る。
【0050】このときの筋状欠陥13のV字の角度にも
よるが、ほとんどの場合、散乱光はV字溝中心を通る垂
線に対して±10°、わずかに拡がった場合で±15°
の角度範囲内に出射する。
【0051】従って、磁気テープ12の被検査部12A
の真上に、受光軸22Aが、垂線16Aに対して±15
°好ましくは±10°の範囲となるようにラインセンサ
22を設定しておけば、筋状欠陥13で形成された散乱
光が確実にラインセンサ22に受光される。
【0052】又、被検査部12Aの筋状欠陥以外の部分
に照射された平行光ビーム18は磁気テープ12の傷の
ない表面で正反射される。この平行光ビーム18の照射
光軸19が前述のように15°〜45°の入射角を持っ
ているので、正反射光は反射角が15°〜45°とな
り、ラインセンサ22に受光されることがない。
【0053】従って、ラインセンサ22が受光した光に
よる検出信号は、図6に示されるように、筋状欠陥部分
で急峻に立上り、立下る波形となる。なお、筋状欠陥が
ない場合の検出信号は図7に示されるようになる。図
6、図7において、磁気テープ12の幅方向両端位置で
の検出信号強度の立上りは、磁気テープ12の幅方向両
端位置を検出したものである。
【0054】前記検出信号は、微分器24Aを通ること
によって図6で破線で示されるようになる。このように
微分処理するのは、筋のような形状変化を、より選択的
に検出するためであり、又、被検査部12A表面での明
るさのムラがあり、それによるバックグラウンドノイズ
をキャンセルするためである。
【0055】前記のように、検出信号を微分器24Aを
通すことにより形成された微分データは、比較器24B
に入力され、ここで予め設定されている閾値(図6の一
点鎖線)と比較され、この閾値を超えたときに傷検出信
号が出力される。
【0056】なお上記実施の形態の例において、前記平
行光ビーム18を帯状光線とするためにシリンドリカル
レンズ30A、30Bを用いているが、本発明はこれに
限定されるものでなく、例えばガルバノメータスキャ
ナ、ポリゴンミラースキャナ、あるいは超音波偏向器等
を用いて平行光ビームを掃引させることによって被検査
部12Aを帯状に照射するようにしてもよい。
【0057】但し、この場合、上記のような掃引手段3
5を経た平行光ビームはその出射角度が拡がるため前記
15°〜45°の入射角からはみ出すことがある。この
場合は、例えば図8に示されるようなfθレンズ36を
用いて入射角が変化しないようにしたり、掃引手段の出
射角が小さくなるように調整する。
【0058】更に、上記実施の形態の例において、検査
光照射装置20の光源はレーザーダイオード28である
が、本発明はこれに限定されるものでなく、被検査部1
2Aに対する入射角が一定な平行光ビーム18を形成で
きるものであればよく、従って、光源はLED、ハロゲ
ンランプ等であってもよい。但し、レーザーダイオード
28を用いた場合の方が、筋状欠陥における散乱光の強
度がより高くなり、検出が容易である。
【0059】又、前記ラインセンサ22は、帯状照射領
域18内における磁気テープ12上の筋状欠陥での散乱
光を受光できるものであればよく、CCDカメラとして
もよい。
【0060】更に、上記実施の形態の例において、前記
帯状照射領域18Aは、磁気テープ12の被検査部12
Aを幅方向に直角に横断するようにされているが、本発
明はこれに限定されるものでなく、図1に示されるよう
に、帯状照射領域18Aと磁気テープ12の長手方向と
の角度αが70°〜110°の範囲となるように設定す
ればよい。
【0061】更に又、前記平行光ビーム18の照射光軸
19及びラインセンサ22の受光軸22Aは、共に、前
記垂線16Aを含む仮想平面16上の垂直面17内に配
置されているが、これは、筋状欠陥を照射した平行光ビ
ーム18が散乱したとき、その散乱光がラインセンサ2
2に効率良く入射するものであればよい。従って、例え
ば、図9に示されるように、前記垂線16A及び帯状照
射領域18Aの幅方向中心線18Bを含む前記垂直面1
7に対して平行光ビーム18を磁気テープ12の長手方
向に傾けたとき、ラインセンサ22の受光軸22Aは、
前記垂直面17に対して平行光ビーム18の照射光軸1
9と反対側に同一角度傾ければ、散乱光は効率良くライ
ンセンサ22に入射することになる。
【0062】更に又、上記実施の形態の例の磁気記録媒
体検査装置10は、その検査対象を磁気テープ12とし
ているが、これは、テープに限定されるものでなく、磁
気シートを含む他の磁気記録媒体に一般的に適用される
ものである。
【0063】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、磁
気テープ等の磁気記録媒体表面における1μm以下の筋
状欠陥を確実に検出することができるという優れた効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例に係る磁気記録媒体検
査装置を示す一部ブロック図を含む斜視図
【図2】同磁気記録媒体検査装置において磁気テープを
案内するためのガイド装置を示す斜視図
【図3】同磁気記録媒体検査装置における平行光ビーム
の照射光軸とラインセンサの受光軸との関係を示す模式
【図4】同照射光軸と受光軸との関係を側方から見た模
式図
【図5】平行光ビームが磁気テープ表面の筋状欠陥で反
射される状態を拡大して示す模式図
【図6】同磁気記録媒体検査装置によって磁気テープ表
面の筋状欠陥を検出した場合の検出信号の波形を示す線
【図7】同筋状欠陥が検出されない場合の検出信号の波
形を示す線図
【図8】本発明の磁気記録媒体検査装置の実施の形態の
第2例の要部を示すブロック図
【図9】前記照射光軸と受光軸の配置の他の実施形態を
示す模式図
【符号の説明】
10…磁気記録媒体検査装置 12…磁気テープ 13…筋状欠陥 12A…被検査部 14…ガイド装置 16…仮想平面 16A…垂線 17…垂直面 18…平行光ビーム 18A…帯状照射領域 18B…幅方向中心線 19…照射光軸 20…検査光照射装置 22…ラインセンサ 22A…受光軸 24…判定装置 24A…微分器 24B…比較器 26…ガイド面 28…レーザーダイオード 30A、30B…シリンドリカルレンズ 35…掃引手段 36…fθレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G051 AA32 AB07 AC21 BA10 BB01 BB09 BB11 BC06 CA03 CA04 CB05 CC20 DA06 EA08 EB01 EB02 5D112 AA22 JJ05

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気記録媒体の被検査部の表面での垂線に
    対して斜めの照射光軸に沿って平行光ビームを帯状に照
    射して、被検査部の表面に、該表面の一方向の一端から
    他端に至る帯状照射領域を形成し、この帯状照射領域に
    おける前記平行光ビーム照射による散乱光を光センサに
    より受光して、受光信号の強度が所定値を超えたとき被
    検査部表面の欠陥として検出することを特徴とする磁気
    記録媒体の検査方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記被検査部表面での
    垂線に対する前記平行光ビームの入射角を15°〜45
    °とし、前記光センサの受光角を0〜15°の範囲に設
    定したことを特徴とする磁気記録媒体の検査方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記被検査部表面での
    垂線に対する前記平行光ビームの入射角を15°〜45
    °とし、前記光センサの受光角を0〜10°の範囲に設
    定したことを特徴とする磁気記録媒体の検査方法。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3において、前記平行光
    ビームの照射光軸及び光センサの受光軸を、前記垂線を
    含み、前記被検査部の表面と垂直な平面の面内に設定し
    たことを特徴とする磁気記録媒体の検査方法。
  5. 【請求項5】請求項1、2又は3において、前記光セン
    サの受光軸を、前記垂線及び前記帯状照射領域の幅方向
    中心線を含み、前記被検査部の表面と垂直な平面に対し
    て前記平行光ビームの照射光軸の反対側に同一角度傾け
    て設定したことを特徴とする磁気記録媒体の検査方法。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかにおいて、前記
    磁気記録媒体はテープ状であり、このテープ状磁気記録
    媒体を長手方向に送りつつ、被検査部を直平面状に維持
    した状態で、該被検査部に、斜めに前記平行光ビームを
    照射し、前記帯状照射領域が磁気記録媒体を幅方向に横
    断するようにしたことを特徴とする磁気記録媒体の検査
    方法。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記被検査部の表面に
    おける前記平行光ビームによる帯状照射領域の長手方向
    が、前記テープ状磁気記録媒体の長手方向に対して70
    °〜110°となるように設定したことを特徴とする磁
    気記録媒体の検査方法。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれかにおいて、前記
    平行光ビームをレーザー光線としたことを特徴とする磁
    気記録媒体の検査方法。
  9. 【請求項9】請求項1乃至7のいずれかにおいて、前記
    平行光ビームを直線状に走査して前記帯状照射領域を形
    成することを特徴とする磁気記録媒体の検査方法。
  10. 【請求項10】請求項1乃至9のいずれかにおいて、前
    記光センサの出力信号を微分し、その結果の微分データ
    と予め設定した閾値とを比較し、微分データが閾値を超
    えたとき欠陥として判定することを特徴とする磁気記録
    媒体の検査方法。
  11. 【請求項11】磁気記録媒体の被検査部を直平面状に支
    持するガイド装置と、このガイド装置の、前記直平面状
    に支持される磁気記録媒体の被検査部に相当する仮想平
    面に、この仮想平面での垂線に対して、斜め側方から平
    行光ビームを帯状に照射して、前記仮想平面を横断する
    帯状照射領域を形成する検査光照射装置と、前記仮想平
    面の略上方に配置され、前記平行光ビーム照射による被
    検査部表面での散乱光を受光し、受光強度に対応した受
    光信号を出力する光センサと、この光センサの出力する
    受光信号を微分し、その微分データと設定値とを比較
    し、微分データが設定値を超えたとき傷検出信号を出力
    する判定装置と、を有してなる磁気記録媒体の検査装
    置。
  12. 【請求項12】請求項11において、前記検査光照射装
    置は、前記平行光ビームの、前記仮想平面での垂線に対
    する入射角が15°〜45°となるようにされ、前記光
    センサは、前記仮想平面での垂線に対する受光角が0〜
    15°の範囲となるように設定されたことを特徴とする
    磁気記録媒体の検査装置。
  13. 【請求項13】請求項11において、前記検査光照射装
    置は、前記平行光ビームの、前記仮想平面での垂線に対
    する入射角が15°〜45°となるようにされ、前記光
    センサは、前記仮想平面での垂線に対する受光角が0〜
    10°の範囲となるように設定されたことを特徴とする
    磁気記録媒体の検査装置。
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