JP3744984B2 - 情報表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は情報表示装置に関し、特に観察者の頭部に装着して使用される頭部搭載型の情報表示装置 (HMD,Head Mounted Display) に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CRT や液晶ディスプレイ(LCD) 等の電子的な表示装置が小型化され、これを用いた高性能の頭部搭載型の表示装置(ヘッドマウントディスプレイ)が用いられてきた。
【0003】
そして、HMD が小型になり、その表示画質が向上するにつれてHMD に計算機の演算結果を表示する情報表示装置が出現してきた。
【0004】
HMD としては使用時に外界が見えず、CRT やLCD に表示する画像のみが観察できるタイプと、主として外界を観察し、これにオーバーラップしてCRT やLCD に表示する画像を副次的に観察する所謂シースルータイプとがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
シースルータイプのHMD に情報を表示する場合に、外界のシーンとCRT やLCD 等の表示器に表示する画像の間の相互作用により表示器の表示が見難くなることがある。
【0006】
具体的には、
・オーバラップして表示する部分の外界の色と表示色が似ていて見ずらい。
・オーバラップして表示する部分の外界の明るさが非常に明るくて見ずらい。
・外界の空間周波数(風景の細かさ)が高い(細かい)ところに表示された場合、背景と表示が重なって見難い。
等である。
【0007】
本発明は、情報表示装置に撮像手段を付加して外景を撮像手段により撮像しその撮像情報に基づいて、情報供給手段からの情報を表示する部分の該情報の表示状態を適切に制御することにより情報を視認し易く、疲れない情報表示装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の情報表示装置は、表示手段と、該表示手段からの光を観察者に導く光学系とを有し、情報供給手段が供給する情報を前記表示手段に表示すると共に、該情報を、前記光学系を介して外景にオーバーラップして観察者に視認させる情報表示装置において、前記外景を撮像する撮像手段を有し、該撮像手段によって検出された、前記情報をオーバーラップして表示する部分の外景の明るさの状態に応じて、前記情報の表示色又は表示位置を変更することを特徴としている。
請求項2の発明の情報表示装置は、表示手段と、該表示手段からの光を観察者に導く光学系とを有し、情報供給手段が供給する情報を前記表示手段に表示すると共に、該情報を、前記光学系を介して外景にオーバーラップして観察者に視認させる情報表示装置において、前記外景を撮像する撮像手段を有し、該撮像手段によって検出された、前記情報をオーバーラップして表示する部分の外景の色相の状態に応じて、前記情報の表示色又は表示位置を変更することを特徴としている。
請求項3の発明の情報表示装置は、表示手段と、該表示手段からの光を観察者に導く光学系とを有し、情報供給手段が供給する情報を前記表示手段に表示すると共に、該情報を、前記光学系を介して外景にオーバーラップして観察者に視認させる情報表示装置において、前記外景を撮像する撮像手段を有し、該撮像手段によって検出された、前記情報をオーバーラップして表示する部分の外景の空間周波数の状態に応じて、前記情報の表示位置を変更することを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の情報表示装置の実施形態1の要部概略図である。図は実施形態1の一部を破断して表示している。図中、1は観察者、516は計算機(情報供給手段)である。536は計算機516の表示器(表示手段)であり、CRT や液晶表示素子(LCD) 等で構成し、計算機516の演算結果(情報)を表示する。537は光学素子(光学系)であり、一方の面は凹面の非球面であり、その上にハーフミラー膜を付けており、表示器に表示した表示情報を反射して虚像を形成し、観察者1に視認させる。光学素子537の他方の面は凹面と殆ど同じ非球面の凸面であり、観察者は該光学素子537を通して外景を視認する。従って観察者1は外界の中に表示器536に表示した情報をオーバーラップして視認する。なお、表示器536の視野角は観察者1の視野角θと略同じに設定している。538は装着手段であり、表示器536、光学素子537、カメラ531等を観察者1の頭部に固定する。
【0010】
カメラ531はレンズ501を通して外界をモニターしている。レンズ501の視野角は観察者1の視野角と略同じに設定している。
【0011】
計算機516はカメラ531と一体にしても良いし、又、点線で示しているようにHMD から離して設けても良い。この時は計算機516として一般的なパーソナル・コンピュータを用いても良い。
【0012】
本情報表示装置は外界の視野の中の一部に計算器の演算結果をオーバーラップ式に表示するものであるが、表示する情報が外界の色と同じであったり、表示部分の外界の空間周波数が高くて(外界の像が細かくて)情報を見ずらい場合は表示色を変えたり或は表示部分を変えたりする構成を有する。
【0013】
図2は実施形態1のカメラ531の電気回路の構成図である。図中、レンズ501は物体の像を撮像素子502の撮像面上に結像する。レンズ501の焦点距離は観察者1の眼の視野角θと略一致するように設定している。撮像素子502はCCD 、撮像管、その他の素子で構成し、レンズ501によって結像された被写体の像を時系列の電気信号に変換する。503は撮像素子502を駆動するためのドライバである。504はタイミングジェネレータであり、撮像素子502、ドライバ503及び信号処理回路505を含むカメラの各構成要素に必要な各種のタイミング信号を発生し、各構成要素に送る。又、計算機516の出力端子gから出力される小画面設定信号に対してそれに応じたタイミングの信号を発生してトランスミッションゲート511へ出力する。
【0014】
信号処理回路505は撮像素子502から出力する被写体像の情報をタイミングジェネレータ504からの信号に基づいて規定の画像情報信号に変換する。この部分での信号処理の方法及び回路は公知の方法及び回路で容易に実現できる。
【0015】
規定の画像情報信号にはR,G,B 信号、輝度信号(Y) 、色差信号(R-Y,B-Y) 等があるがここではその全ての信号が信号処理回路505によって作られ、その出力端子R,G,B,Y から出力される。
【0016】
一画面分のR,G,B 信号は画像情報としてカメラのホスト機とでもいう計算機516の端子a,b,cに入力し、計算機516は外界の画像情報を受け取る。
【0017】
信号処理回路505から出力する輝度信号Y は後述する情報を表示する画面の一部(小画面)を切り出すトランスミッションゲート506の入力端子aに入力される。トランスミッションゲート506の制御端子bには後述する小画面を切り出すタイミング信号が入力され、出力端子cからは切り出された小画面の画像の輝度信号のみが出力される。
【0018】
トランスミッションゲート506からの出力はハイパスフィルタ(HPF)507に入力され、切り出された小画面の空間周波数が高い(画像のパターンが細かい)場合にのみハイパスフィルタ507の出力には信号が現れる。
【0019】
ハイパスフィルタ507からの出力は検波回路508に入力し、ハイパスフィルタ507に出力信号があった場合それを積算し、切り出された小画面の空間周波数の高い部分の総量を検出する。
【0020】
検波回路508からの出力は比較回路509に入力され、閾値と比較されて閾値よりも大きい(比較回路509からの出力=1)か小さい(比較回路509からの出力=0)かを判定して計算機516の入力端子dに入力する。
【0021】
以上によって計算機516はトランスミッションゲート506〜比較回路509によって切り出した小画面の空間周波数判定を行う。即ち小画面の画像が空間周波数の高い部分を含むか否かを判定する。
【0022】
次に切り出した小画面の画像の色が頻繁に変化するか否かを判定する部分について説明する。信号処理回路505からの色信号赤(R) 及び青(B) は除算回路510の入力端子a及びbに入力され、ここで比R/B を算出して端子cから出力する。この信号R/B は画像の色温度(色相)に関する情報を含んでいる。即ち信号R/B が大きいほど色温度が低く(赤みが強く)、信号R/B が小さいほど色温度が高い(青みが強い)。
【0023】
除算回路510からの出力はトランスミッションゲート511の入力端子aに入力される。トランスミッションゲート511の制御端子bにはトランスミッションゲート506の制御端子と同じ切り出し信号がタイミングジェネレーター504より入力される。トランスミッションゲート511の出力端子cからは切り出された小画面の画像のR/B 信号が出力され、これが積分回路512に入力される。
【0024】
積分回路512はこのR/B 信号を切り出された小画面にわたって積算し、計算機516の入力端子eに出力する。この出力信号はアナログ信号である。計算機516がディジタルコンピュータの場合、入力端子eはアナログ信号入力端子であり、アナログ信号をディジタル信号に変換するA/D 変換器を内蔵していて信号入力時に計算機516が扱える信号に変換する。
【0025】
計算器516は入力端子eからの信号により色相が表示色と類似であるか否かを判定する。
【0026】
トランスミッションゲート511からの出力信号は同時にハイパスフィルタ513に入力され、画像の色が変化していればここから出力信号が発生し、検波回路514に入力される。
【0027】
検波回路514はハイパスフィルタ513に出力信号があった場合にそれを積算し、切り出された小画面で色が頻繁に変化する部分の総量を算出し、その結果を比較回路515に出力する。
【0028】
比較回路515では検波回路514からの出力を閾値と比較して閾値よりも大きい(比較回路515からの出力=1)か小さい(比較回路515からの出力=0)かを判定して計算機516の入力端子fに入力する。
【0029】
以上によって計算機516はトランスミッションゲート511〜比較回路515によって切り出した小画面の画像の色が頻繁に変化するか否かを判定できる。即ち、入力端子fへの入力信号がローの場合は切り出された部分の色は頻繁に変化せず、略一定であり、入力端子eから入力されるアナログ信号の大きさは色相に対応している。又、入力端子fの入力信号がハイであれば、切り出した部分の画像の色が頻繁に変化していると判定する。
【0030】
そこで、計算機516は入力端子e及びfを介して受け取る信号から切り取った小画面の色相が頻繁に変化せず且つ或る色相で略均一であるか否かの判定ができる。
【0031】
なお、要素501〜515等はカメラ531の一要素を構成している。
【0032】
図3は実施形態1のカメラによる切り出し画面設定の説明図である。撮像素子502の画素数は水平方向にm・H 個、垂直方向にn・V 個であり、図示するようにこの画面を水平方向にm分割、垂直方向にn分割して小画面を構成する。従って分割された個々の小画面の画素数は水平方向H個、垂直方向V個である。図示するように左上隅を小画面(1,1) 、右下隅を小画面(n,m) と呼ぶこととする。なお、カメラは通常のテレビジョンのように水平方向に走査するため垂直方向の画素数はライン数と呼ぶこととする。なお、前記のように表示器536の視野角及び観察者1の視野角及びカメラ531の視野角はすべて略同じであるので、以上の小画面の設定は表示器536及び観察者1の視野にも対応している。
【0033】
図4は実施形態1のカメラの画像切り出しに関するタイミングチャートである。例として図3の小画面(i,j) の画像を切り出す場合について説明する。
【0034】
図4中、aは水平走査のタイミングを示す図であり、各ラインの読出タイミングで発生するパルスをラインパルスと呼ぶ。即ち、
1のタイミングで第1のラインが読み出され、
2のタイミングで第2のラインが読み出され、
・・・・・・・
となる。小画面(i,j) は第(i-1)・V+1 ライン〜第i・V ラインにあるから、図に示したT,Bを
T=(i−1)・V+1
B=i・V
として、この期間ハイレベルとなる図4のbに示すタイミングのパルスを発生させられれば切り出しのライン期間に同期できる。
【0035】
図4のcは水平走査の各画素を読み出すタイミングを示す図であり、各画素の読み出しタイミングで発生するパルスを画素パルスと呼ぶ。即ち、
1のタイミングで第1画素が読み出され
2のタイミングで第2画素が読み出され
・・・・・・・
となる。小画面(i,j) は第(j-1)・H+1 〜第j・H 画素にあるから、図に示したL,Rを
L=(j−1)・H+1
R=j・H
として、この期間ハイレバルとなる図4のdに示すタイミングのパルスを発生させられれば切り出しの画素期間に同期できる。
【0036】
そして、図4のb及びdに示すパルスの論理的なAND をとると、切り出し小画面の読み出しタイミングに同期させることができる。
【0037】
図5は図4に示した切り出しタイミングのパルスを発生させる電気回路図である。図中、521はパルスカウンターであり、入力端子aに入力してくるパルスの数を数える。そしてパルスカウンター521の出力端子bは複数本数で構成していて、カウント結果を2進数で夫々マグニチュードコンパレータ522及び523へ並列出力する。
【0038】
マグニチュードコンパレータとは2つの入力端子a及びbからの2進数の変数P及びQに対して:
P>Q ならば出力端子cがハイ(論理的に1)になり、
P≦Q ならば出力端子cがロー(論理的に0)になる
素子であり、例えば株式会社東芝から東芝TC74HC85APとして発売されている。
【0039】
例えば図5の電気回路は水平方向のパルス発生電気回路図であるとする。この時、マグニチュードコンパレータ522及び523の入力端子bには、選択する小画面の値jを用いて計算機516が設定した値Q1=(j-1)・H及びQ2=j・Hが印加される。
【0040】
マグニチュードコンパレータ523の出力端子cからの出力Cは反転回路524に入力され、反転回路524からの出力Dと マグニチュードコンパレータ522からの出力Bはアンド回路525の2つの入力端子a,bに入力される。そしてアンド回路525からの出力Eに希望する切り出し波形(パルス)が得られる。
【0041】
この回路の作用について説明する。図6は図5の回路中の各要素の信号図形である。図5の回路において、パルスカウンター521の入力端子aには、図6のAに示す画素パルスを入力する。パルスカウンター521は到来する画素パルスを計数して計数結果(読み出し画素位置)Pをマグニチュードコンパレータ522及び523の入力端子aに入力する。
【0042】
一方、マグニチュードコンパレータ522及び523の入力端子bには計算機516から夫々Q1=(j-1)・H及びQ2=j・Hが入力されている。するとマグニチュードコンパレータ522は入力端子bへの入力値がQ1=(j-1)・Hであるから、到来した画素パルスがP=(j-1)・H+1 に達すると
P>Q1 =(j−1)・H
の条件が成り立ち、図6のBに示すようにその出力端子cからの出力Bがハイに転じて、それ以後この値が維持される。
【0043】
マグニチュードコンパレータ523は入力端子bへの入力値がQ2=j・Hであるから、到来した画素パルスがP=j・H+1 に達すると
P>Q2 =j・H
の条件が成り立ち、図6のCに示すようにその出力端子cからの出力Cがハイに転じて、それ以後この値が維持される。
【0044】
マグニチュードコンパレータ523からの出力Cは反転回路524によって反転され、図6のDの波形になる。
【0045】
そしてアンド回路525には図6のB及びDの波形が入力するので、その出力Eは図6のEに示すように、(j-1)・H+1 番目〜j・H 番目でハイになる波形になる。
【0046】
同様に、垂直方向のパルス発生電気回路でも図5で( ) 中に示したようにマグニチュードコンパレータ522、523の入力端子bへQ1=(i-1)・V及びQ2=i・Vを入力することにより小画面(i,j) の垂直方向の画素部相当でハイになる波形を得ることができる。
【0047】
こうして小画面(i,j) を選択するために、図2のトランスミッションゲート506及び511の制御端子cに印加すべきタイミング信号が形成される。
【0048】
更に、上記の説明でi及びjは夫々
i=1、2、・・・・n
j=1、2、・・・・m
と独立に変化させることができるためm×n分割した各々の小画面に対して空間周波数の判定及び色相・色均一性の判定ができる。
【0049】
以上の説明ではハードウエアで全ての作用を行っているが、例えばこれを計算機516の画像メモリーに取り込んで画像処理的に全く同様の処理を実行できる。
【0050】
次に、表示色変更(パターンマッチ)の動作について説明する。
【0051】
図7は実施形態1において、外景に計算機516の表示をオーバーラップして表示している図である。観察者1の視野角と表示器536の視野角とカメラ531の撮影画面は略一致しており、表示器536の視野は図3で説明したように小画面に領域分割されている。今の場合、説明を簡単にする為に撮影画面は縦・横共に4分割しているものとし、各小画面を小画面(1,1),(1,2),・・・・(4,4) とする。
【0052】
計算機516は小画面(4,3) 内部のA部分に文字情報を表示し、文字の線の部分以外は背景をそのまま表示するものとする。
【0053】
仮に表示の文字の色が赤色であったとして、背景に同色の物体、例えば赤色の自動車が入ってきた場合、計算機516の表示と背景との区別がつきにくくなって判読しにくくなる。
【0054】
図8は図2に示す計算機516の一部分のブロック図である。図中、531は図2に示すカメラである。又、532はカメラ画像判定回路であり、図2の計算機516の端子d,e,f,gに対する入出力を制御し画像を判定する。534は演算論理回路であり、不図示の内蔵されたプログラム(ソフトウエア)に従って計算機516の各部からの情報を入力し、それを元に演算判定し、その結果に基づいて計算機516の各部を制御する。
【0055】
535は画面表示制御回路であり、演算論理回路534からの情報を元に表示信号を作り、表示器536を制御する。表示器536は画面表示制御回路535から送られてくる演算論理回路534の結果に基づいた情報を表示する。
【0056】
図9は図8の計算機の色均一性・色相判定の動作のフローチャートである。これについて説明する。
【0057】
step 541: まず、プログラムに従って表示しようとしている小画面(4,3) のデータを演算論理回路534からカメラ画像判定回路532に送る。カメラ画像判定回路532はこれを受けて計算機516の端子gから規定の領域指定信号をタイミングジェネレータ504に送る。タイミングジェネレータ504はトランスミッションゲート506及び511の制御端子bに図7の小画面(4,3) を切り出すタイミングの信号を送り、これによってこの小画面が切り出される。
【0058】
step 542: 計算機516のカメラ画像判定回路532は入力端子e及びfからの入力に基づいて小画面(4,3) の色情報を演算論理回路534に送る。演算論理回路534はその情報から背景に対する色情報を把握する。
【0059】
step 543: 演算論理回路534は把握した背景の色情報をもとに背景の色があまり変化せず且つ表示する色と類似しているか否か色相一致を判定する。
【0060】
これがyes と判定されればstep 544へ進み、noと判定されればそのまま表示して終了する。
【0061】
step 544: 表示色を異なる色相に変更して表示して終了する。
【0062】
以上のように本実施形態は、計算機516が供給する情報を表示器536に表示する際、外景中で該情報をオーバーラップして表示する部分の色相の状態をカメラ531で検出し、その結果に基づいて該情報の表示状態、即ち色相を制御することにより表示情報が見易い情報表示装置を達成している。
【0063】
図10は本発明の情報表示装置の実施形態2の説明図である。実施形態1では表示部分の背景の色が表示色と類似であると判定されれば、同じ表示部分に表示色を異なる色相に変更して表示したが、本実施形態ではその場合、同じ色で表示部分を変更して表示する点が異なっており、その他の構成は同じである。
【0064】
即ち、図10において小画面(4,3) の部分Aの背景が表示色と類似の色である場合は表示する場所を変え、小画面(4,4) の部分B又は小画面(4,2) の部分Cに表示するのである。
【0065】
ハードウエアとしては図2〜図8までに説明したものがそのまま使え、ソフトウエアのみを変更すれば良い。図11は本実施形態のフローチャートである。これについて説明する。
【0066】
step 551: まず、プログラムに従って表示しようとしている小画面(4,3) のデータを演算論理回路534からカメラ画像判定回路532に送る。カメラ画像判定回路532はこれを受けて計算機516の端子gから規定の領域指定信号をタイミングジェネレータ504に送る。タイミングジェネレータ504はトランスミッションゲート506及び511の制御端子bに図10の小画面(4,3) を切り出すタイミングの信号を送り、これによってこの小画面が切り出される。
【0067】
step 552: 計算機516のカメラ画像判定回路532は入力端子e及びfからの入力に基づいて小画面(4,3) の色相に関する情報を演算論理回路534に送る。演算論理回路534はその情報から背景に対する色情報を把握する。
【0068】
step 553: 演算論理回路534は把握した背景の色情報をもとに背景の色があまり変化せず且つ表示する色と類似しているか否かの色相一致を判定する。
【0069】
背景の色が表示色と類似であると判定されればstep 555へ進み、背景の色が表示色と異なると判定されればstep 554へ進む。
【0070】
step 555: 別の小画面、例えば小画面(4,4) を選択する。この作業は次のように行う。即ち、小画面(4,4) のデータを演算論理回路534からカメラ画像判定回路532に送り、カメラ画像判定回路532はこれを受けて計算機516の端子gから規定の領域指定信号をタイミングジェネレータ504に送る。タイミングジェネレータ504はトランスミッションゲート506及び511の制御端子bに小画面(4,4) を切り出すタイミングの信号を送り、これにより小画面(4,4) が切り出される。
【0071】
そしてstep 552へ帰る。そしてここで再びこの小画面の色均一性・色相判定を行い、色相の変化、表示色との類似度判定を行い、step 553へ進む。その結果、今度選んだ小画面の色相は表示色と類似していないことが判った場合は次のstep
554に進む。
【0072】
step 554: 表示する小画面領域が前記のように小画面(4,3) と異なる可能性があるため、色相判定した小画面の番号を確認する。そして確認された小画面のデータを演算論理回路534から画面表示制御回路535へ送り、表示器536の規定の箇所[小画面(4,3) ならば部分A,小画面(4,4) ならば部分B、小画面(4,2) ならば部分C]に情報を表示して終了する。
【0073】
以上のように本実施形態は、計算機516が供給する情報を表示器536に表示する際、外景中で該情報をオーバーラップして表示する部分の色相の状態をカメラ531で検出し、その結果に基づいて該情報の表示状態、即ち表示位置を制御することにより表示情報が見易い情報表示装置を達成している。
【0074】
図12は本発明の情報表示装置の実施形態3のフローチャートである。本フローチャートは実施形態2のフローチャートを小変更したものである。本実施形態は表示する部分の空間周波数の高低をも判断して、もし表示部分の空間周波数が高ければ、この部分を避けて表示するようにしたものである。
【0075】
実施形態2と異なる部分のみ説明する。図12の本実施形態のフローチャートは図11のフローチャートのstep 551とstep 552との間にstep 560が挿入されている点のみ異なっている。
【0076】
step 560: 図2のハイパスフィルタ507〜比較回路509で抽出して入力端子dを介して計算機516へ入力された信号から該当小画面の空間周波数を分析し、その結果選択された小画面では空間周波数が高いと判定される場合は細かい模様が背景にきて見難いと判断して、この小画面に表示するのは止め、step 555へ進んで、別の小画面の選定に移る。
【0077】
もし、空間周波数が低いと判断された場合は背景はフラットで細かい模様は無く、この小画面は表示に適する小画面と判断し、step 552へ進み、色相の類似度判定に進む。
【0078】
以上のように本実施形態は、計算機516が供給する情報を表示器536に表示する際、外景中で該情報をオーバーラップして表示する部分の空間周波数の状態及び色相の状態をカメラ531で検出し、その結果に基づいて該情報の表示状態、即ち表示位置を制御することにより表示情報が空間周波数も色相も均一なフラットな部分に背景と異なる色相の表示が為されるために非常に見易い表示になる。
【0079】
以上の説明から明らかなように、本発明の情報表示装置を用いることによってHMD へ計算機の演算結果を表示する際、それとオーバラップして見える外界の状況に応じた表示を行って情報を視認し易い情報表示装置を達成している。
【0080】
具体的には、表示する部分の外界の色があまり変化せず且つ表示色と外界の色が似ていて区別がつきにくい場合、表示色を変更することによって表示する情報が容易に区別ができ、見易くなる。
【0081】
又は、表示色とは異なる色の外界の部分に表示を移すことによって区別をつけ易く見易いものにする。
【0082】
その上、場合によっては、空間周波数が低く、色の均一性が高く、色相も異なる位置に表示を移して区別がつけ易く見易いものにすることもできる。
【0083】
なお、実施形態1では外景中でオーバーラップして表示する部分の色相の状態をカメラ531で検出して情報の表示状態を制御したが、カメラ531の輝度チャンネル(Y)によってオーバーラップして表示する部分の輝度の状態を検出し、その部分の明るさが極めて明るい場合には例えば該情報を黒色で表示するか、或は別の小画面に表示すれば、オーバラップして表示する部分の外界の明るさが非常に明るくて見ずらくなる場合でも見易い情報表示が達成できる。
【0084】
【発明の効果】
本発明は以上の構成により、情報表示装置に撮像手段を付加して外景を撮像手段により撮像しその撮像情報に基づいて、情報供給手段からの情報を表示する部分の該情報の表示状態を適切に制御することにより情報を視認し易く、疲れない情報表示装置を達成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の情報表示装置の実施形態1の要部概略図
【図2】 実施形態1のカメラの電気回路の構成図
【図3】 実施形態1のカメラに対する切り出し画面設定の説明図
【図4】 実施形態1のカメラの画像切り出しに関するタイミングチャート
【図5】 図4に示した切り出しタイミングのパルスを発生させる電気回路図
【図6】 図5の回路中の各要素の信号図形
【図7】 外界に計算機の表示をオーバーラップして表示している図
【図8】 図2に示す計算機の一部分のブロック図
【図9】 図8の計算機の色均一性・色相判定の動作のフローチャート
【図10】 本発明の実施形態2の説明図
【図11】 実施形態2のフローチャート
【図12】 本発明の実施形態3のフローチャート
【符号の説明】
1 観察者
501 レンズ
502 撮像素子
503 ドライバ
504 タイミングジェネレータ
505 シンゴウ処理回路
506、511 トランスミッションゲート
507、513 ハイパスフィルター
508、514 検波回路
509、515 比較回路
510 除算回路
512 積分回路
516 計算機
521 パルスカウンタ
522、523 マグニチュードコンパレーター(MC)
524 反転回路
525 アンド回路
531 カメラ
532 カメラ画像判定回路
533 入力制御
534 演算論理回路
535 画面表示制御回路
536 表示器
537 光学素子(光学系)
538 装着手段

Claims (3)

  1. 表示手段と、該表示手段からの光を観察者に導く光学系とを有し、情報供給手段が供給する情報を前記表示手段に表示すると共に、該情報を、前記光学系を介して外景にオーバーラップして観察者に視認させる情報表示装置において、前記外景を撮像する撮像手段を有し、該撮像手段によって検出された、前記情報をオーバーラップして表示する部分の外景の明るさの状態に応じて、前記情報の表示色又は表示位置を変更することを特徴とする情報表示装置。
  2. 表示手段と、該表示手段からの光を観察者に導く光学系とを有し、情報供給手段が供給する情報を前記表示手段に表示すると共に、該情報を、前記光学系を介して外景にオーバーラップして観察者に視認させる情報表示装置において、前記外景を撮像する撮像手段を有し、該撮像手段によって検出された、前記情報をオーバーラップして表示する部分の外景の色相の状態に応じて、前記情報の表示色又は表示位置を変更することを特徴とする情報表示装置。
  3. 表示手段と、該表示手段からの光を観察者に導く光学系とを有し、情報供給手段が供給する情報を前記表示手段に表示すると共に、該情報を、前記光学系を介して外景にオーバーラップして観察者に視認させる情報表示装置において、前記外景を撮像する撮像手段を有し、該撮像手段によって検出された、前記情報をオーバーラップして表示する部分の外景の空間周波数の状態に応じて、前記情報の表示位置を変更することを特徴とする情報表示装置。
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