JPH07287191A - 立体効果発生メガネ - Google Patents

立体効果発生メガネ

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JPH07287191A
JPH07287191A JP6063379A JP6337994A JPH07287191A JP H07287191 A JPH07287191 A JP H07287191A JP 6063379 A JP6063379 A JP 6063379A JP 6337994 A JP6337994 A JP 6337994A JP H07287191 A JPH07287191 A JP H07287191A
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Akira Suga
晃 菅
Akihiro Maenaka
章弘 前中
Toshiyuki Okino
俊行 沖野
Toshiya Iinuma
俊哉 飯沼
Haruhiko Murata
治彦 村田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2次元映像ソフトの動きの方向にかかわらず
プルフリッヒ効果による立体視を可能とすること。 【構成】 入力2次元映像信号はディスプレイ回路7に
供給されるとともに、動き検出回路8で動きベクトルが
検出される。この動きベクトルに基づいてCPU9は、
画像の動き部分の動き量及び方向を判別し、このデータ
を赤外線エンコーダ10へ出力し、赤外線発光部2から
赤外線を出力する。立体効果発生メガネ3では、赤外線
受光部4で受光された赤外線が赤外線デコーダ11でデ
コードされる。デコードされたデータは制御電圧発生回
路12で前記動き量に応じた制御電圧が発生しスイッチ
14に出力される。前記データの一方は左右判別回路1
3で動きの方向が判別される。この判別出力が前記スイ
ッチ14を制御して前記制御電圧を左右液晶シャッター
5または6のいずれかに供給する。これによって両液晶
シャッター間に濃度差が発生し、プルフリッヒ効果によ
り立体視が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プルフリッヒ効果を利
用した立体効果発生メガネに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、左右の視差を有する3次元画像を
得るには、専用の立体撮像装置で撮像して得た2チャン
ネルの立体映像信号(3次元映像信号)を立体VTR等
で記録し、これを再生して専用の3次元ディスプレイ等
で再生する必要があった。
【0003】従って、この方式によれば、既存の2次元
映像ソフトを使用することができず新たに3次元映像ソ
フトを製作する必要があったため立体画像再生システム
のコストアップの原因となっていた。
【0004】一方、同時に点灯された光刺激でも、明る
いほうが早く点灯されたように感じる知覚時間と刺激強
度の関係(プルフリッヒ効果)を利用して立体効果を得
る方法がある。即ち、通常の映像信号(2次元映像信
号)の中で水平方向に移動する物体がある場合、この画
像を左右で透過率が異なるメガネを使用して観察すると
立体視が可能となる。上記メガネは例えば、特開平1−
205120号公報に記載されている。
【0005】この方法によれば、新たに3次元映像ソフ
トを製作しなくとも既存の2次元映像ソフトを使用して
3次元映像を再生することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記方式に
使用される従来のメガネは左右の透過率があらかじめ決
められている。
【0007】従って、例えば、左に比べて右の透過率が
低いメガネを使用して、背景に対して前方にある被写体
が左から右に移動する映像ソフトを観察する場合、背景
に対して被写体が飛び出して見えるため自然な立体視が
可能となるが、逆に被写体が右から左に移動する映像ソ
フトを観察した場合、背景に対して被写体が引っ込んで
見えるため自然な立体視が不可能となるという欠点があ
った。
【0008】本発明は、映像ソフトの動きの方向にかか
わらずプルフリッヒ効果による立体視が可能な3次元映
像再生装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、左右に一対の
液晶シャッターを備え、ディスプレイに表示された少な
くとも一部分が水平方向に移動する画像を観察する立体
効果発生メガネにおいて、前記画像の動き方向に応じて
前記一対の液晶シャッターのうちの一方に選択的に制御
電圧が印加されて透過率が減少することを特徴とする立
体効果発生メガネである。
【0010】
【作用】上述の手段により、被写体が左から右へ動く場
面では、右目用の液晶シャッターに動き速度に応じた制
御電圧が印加される。その結果、右の液晶シャッターが
半透明になり、右目に入射される光量が左目に比べて減
少し、プルフリッヒ効果により立体視が可能となる。
【0011】また、被写体が右から左に動く場面では、
左目用の液晶シャッターに動き速度に応じた制御電圧が
印加されて同様に立体視が可能となる。
【0012】
【実施例】以下、図面に従って本発明の一実施例を説明
する。図1は本実施例におけるディスプレイ装置及び立
体効果発生メガネの斜視図である。ディスプレイ装置1
には赤外線発光部2及び送信回路(図示省略)が搭載さ
れている。また、立体効果発生メガネ3には赤外線受光
部4が設けられ、この受光部と同一筐体内には受信回路
が内蔵されている。更に、この立体効果発生メガネ3の
レンズ部には液晶シャッター5及び6が装着されてお
り、それぞれ、電圧が印加されていないときは透明であ
り、印加電圧に応じて透過率が低下するよう可変制御さ
れるようになっている。
【0013】即ち、ディスプレイ装置1で現在再生され
ている画像の動きに基づいて動きの方向及び動き量が赤
外線で立体効果発生メガネ3に伝送され、この情報に基
づいて一方の液晶シャッターが透明となり、他方の液晶
シャッターが半透明となるように制御されることによっ
て、観察者の左右の目に入射される映像に輝度差が生じ
てプルフリッヒ効果により立体視が可能となる。
【0014】次に、図2にディスプレイ装置側の送信回
路のブロック図を示す。入力2次元映像信号はディスプ
レイ回路7に供給されるとともに、破線で示す送信回路
に供給される。この送信回路は動き検出回路8、CPU
9及び赤外線エンコーダ10で構成される。まず、動き
検出回路8で動きベクトルが検出される。次にCPU9
はこの動きベクトルに基づいて画像の動き部分の動き量
及び方向を判別し、このデータを赤外線エンコーダ10
へ出力し、ここで赤外線を前記データで変調する。そし
て、この被変調赤外線は赤外線発光部2から出力され
る。
【0015】図3に立体効果発生メガネの受信回路のブ
ロック図を示す。赤外線受光部4で受光された赤外線は
赤外線デコーダ11でデコードされる。そして、デコー
ドされたデータは制御電圧発生回路12で前記動き量に
応じた制御電圧が発生しスイッチ14に出力される。
【0016】前記データの一方は左右判別回路13で動
きの方向が判別される。この判別出力が前記スイッチ1
4を制御して前記制御電圧を左右液晶シャッター5また
は6のいずれかに供給する。
【0017】即ち、被写体が左から右へ動く場面では、
前記スイッチ14は右目用の液晶シャッター5に接続さ
れ、この液晶シャッター5に動き速度に応じた制御電圧
が印加される。その結果、右の液晶シャッター5が半透
明になり、右目に入射される光量が左目に比べて減少
し、プルフリッヒ効果により被写体が飛び出して見え、
立体視が可能となる。
【0018】また、被写体が右から左に動く場面では、
前記スイッチ14は左目用の液晶シャッター6に接続さ
れて、前述とは逆となって同様に立体視が可能となる。
次に、図4に本発明の第2の実施例を示す。
【0019】第1の実施例では、赤外線発光部及び送信
回路を備えた専用のディスプレイ装置が必要であった
が、本実施例では既存のテレビジョン受像機等汎用のデ
ィスプレイ装置が使用できる。
【0020】即ち、既存のテレビジョン受像機15の映
像出力端子にはアダプタ16が接続されている。このア
ダプタ16には図2の破線部分である送信回路部及び赤
外線発光部2が内蔵されている。また、立体効果発生メ
ガネ3は図1のものと同様であり、動作も全く同一であ
る。
【0021】尚、第1及び第2の実施例ではディスプレ
イ装置またはアダプタと立体効果発生メガネ3との間は
ワイヤレスであったが、これはワイヤードでも構わな
い。更に、図5及び図6に本発明の第3の実施例を示
す。
【0022】本実施例では、図5に示す様に立体効果発
生メガネ3側にCCD17及び回路ブロックが設けられ
ている。そして、このCCD17でテレビジョン受像機
15の画面を撮影し、その撮像出力から動きを検出する
ものである。
【0023】即ち、図6に示す如く、CCD17出力は
映像信号処理回路18で信号処理され、その映像信号は
動き検出回路19で動きベクトルが検出される。まず、
CCD撮像エリア内に概ねテレビジョン受像機の画像部
分が撮影されるような大きさの検出エリアを設ける。そ
して、この検出エリアの内側と外側でそれぞれ別個に動
きベクトルを検出する。そして、この2つの動きベクト
ルは演算回路20へ供給される。この演算回路20は検
出エリア内の動きベクトルからエリア外の動きベクトル
を減算する。従って、もし、立体効果発生メガネの使用
者が観察中に頭が静止していればエリア外の動きベクト
ルは発生せず、エリア内の動きベクトルのみが出力され
る。一方、使用者が頭を動かすと、エリア外の動きベク
トルが発生するので、これをエリア内の動きベクトルか
ら減算することにより観察者の頭の動きが補正され、正
確に画像の動きが検出することができる。
【0024】この演算回路20以降は図3の実施例と同
様である。従って、第2の実施例と同様に既存のテレビ
ジョン受像機等汎用のディスプレイ装置が使用できる。
【0025】
【発明の効果】上述の如く本発明の立体効果発生メガネ
によれば、2次元映像ソフトの動きの方向にかかわらず
プルフリッヒ効果による立体視が可能となるため、既存
の2次元映像ソフトにおいて立体視できる部分が多くな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるディスプレイ及び立
体効果発生メガネを示す図である。
【図2】本実施例におけるディスプレイ側の送信回路の
ブロック図である。
【図3】本実施例における立体効果発生メガネ側の受信
回路のブロック図である。
【図4】本発明の第2実施例におけるディスプレイ及び
立体効果発生メガネを示す図である。
【図5】本発明の第3実施例におけるディスプレイ及び
立体効果発生メガネを示す図である。
【図6】第3実施例における回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 ディスプレイ 2 赤外線発光部 3 立体効果発生メガネ 4 赤外線受光部 5、6 液晶シャッター 8 動き検出回路 9 CPU 10 赤外線エンコーダ 11 赤外線デコーダ 12 制御電圧発生回路 13 左右判別回路 14 スイッチ 15 テレビジョン受像機 17 CCD
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯沼 俊哉 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 村田 治彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右に一対の液晶シャッターを備え、デ
    ィスプレイに表示された少なくとも一部分が水平方向に
    移動する画像を観察する立体効果発生メガネにおいて、 前記画像の動き方向に応じて前記一対の液晶シャッター
    のうちの一方に選択的に制御電圧が印加されて透過率が
    減少することを特徴とする立体効果発生メガネ。
  2. 【請求項2】 前記制御電圧は前記画像の動き量に比例
    することを特徴とする請求項1記載の立体効果発生メガ
    ネ。
  3. 【請求項3】 前記ディスプレイを撮影する撮像素子
    と、この撮像素子出力から前記ディスプレイ画面上の動
    きを検出する動き検出手段を備えた請求項1及び2記載
    の立体効果発生メガネ。
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