JP3742656B2 - ストリップ鋳造のための非接触の吸熱部 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、ストリップ鋳造機、特に双ロール鋳造機における金属ストリップの連続鋳造に関する。
双ロール鋳造機において、溶融金属が、相反方向に回転の一対の冷却水平鋳造ロール間に導入されることにより、動いているロール表面上に金属殻が凝固し、ロール間隙で合わされ、ロール間隙から下方に送給される凝固ストリップ品を生み出す。本明細書では、「ロール間隙」という用語はロール同士が最接近する領域全体を指すものとして用いる。溶融金属は取鍋から小容器へと注がれ、そこからロール間隙上方に位置する金属供給ノズルを介し流下してロール間隙へと向かい、ロール間隙直上の鋳造表面に支持されロール間隙長さ方向に沿って延びる溶融金属鋳造溜めを形成することができる。通常、この鋳造溜めは、ロール端面との摺動係合で保持される側板又は堰間に閉じ込められ、鋳造溜めの2端からの溢流を堰き止めるようにしているが、電磁バリヤ等の代替手段も提案されている。
鋳造機を出た後、高温ストリップはコイラへと通されてコイルに巻かれることができる。コイラでの処理の前に、ストリップは温度降下制御、圧下圧延、完熱処理等のインライン処理又は斯かる処理段階を組合わせたものを受けることができる。コイラやインライン処理装置は全般にストリップに大張力を加えるので、ストリップはこの張力に抗しなければならない。又、双ロール鋳造機鋳造速度とその後のインライン処理及びコイル巻取り速度との差を調節する(accommodate)必要がある。これらの大きな速度差は、特に、初期開始段階及び定常鋳造速度に達するまでの間に発現し得る。これらの要件に合わせるために提案されているのは、鋳造機を出た高温ストリップが妨げられずに何ら制約を受けないループ状に垂れるようにし、それから1組又は複数組のピンチロールを介しライン被張力部に至って、ストリップに更なる処理及び/又はコイル巻取りを受けさせることである。ピンチロールは、ダウンライン設備により生じる張力への抵抗を提供すると共に、ダウンライン設備へストリップを供給することも目的としている。
特に鋼ストリップ鋳造では、スケール制御の意図で、ストリップ鋳造機を出たストリップを、シールされた包囲部(sealed enclosure)で囲むのが普通である。例えば、ストリップは、不活性雰囲気注入のシールされた包囲部に通してスケール発達を阻むこともでき、我々のオーストラリア特許出願第42235/96号に開示した如く、通過するストリップの酸化により酸素を除かれたシールされた包囲部にストリップを通すこともできる。
薄板金属ストリップの直接鋳造における1つの際立った問題は、ストリップが鋳造機を出たときにはストリップ中央部での溶融金属凝固が全般に完了していないということである。鋳造機を出たストリップは凝固し続けている中央粥状域を有するので凝固熱を出し、それが凝固金属の再加熱を引き起こして結果的にストリップ凝固外部の脆弱化及び薄弱化となっている。この作用が特に激しいのは双ロール鋳造機で鋼ストリップを鋳造する場合であり、それはストリップが1400℃台の超高温でロール間隙を出るからであり、ストリップがロール間隙を出て冷却鋳造ロールとの接触を失ってからしばらくの間、未凝固の中央粥状域が本質的にあるからである。
ロール間隙を出たストリップが何ら制約を受けないループ状に垂れる場合、ロール間隙付近の新たに形成されたストリップがループの重みの大部分を支える必要があり、中央粥状部が凝固し続けることによるストリップ凝固外部の脆弱化はこの領域でのストリップの横割れや完全破断すら引き起こすに充分なものであり得る。このストリップ再加熱問題は、スケールを制御する目的でストリップをシールされた包囲部内に囲むことにより悪化する。何故なら、包囲部内に熱が籠もるからであり、ロール間隙を出たストリップ内で凝固する金属の凝固熱が冷却器包囲環境への輻射により消失し得ないからである。その問題に対処しようとして水等の冷却媒体を包囲部内のストリップに向けることが不可能なのは、これが鋳造ロール表面へと到り、鋳造ロールと鋳造溜めとの間に確立された安定温度・伝熱状態に干渉し、スケール化問題をも引き起こしかねないからである。本発明は、全く非接触の冷却設備を提供することにより、簡単ではあるが効果的な解決法を提供することにある。
発明の開示
本発明によれば、間にロール間隙を形成する一対の冷却されたほぼ水平な鋳造ロール上に鉄系溶融金属の鋳造溜めを支持し、
ロールを相反方向に回転させて、鋳造ロール間隙から下方へと動く凝固金属ストリップを生み出し、
ストリップを通過路に沿って通すことにより、ストリップが、ロール間隙から離れて、前記通過路によりストリップを制限するストリップ包囲部内に配された何ら制約を受けないループとなるようにし、
ストリップをロール間隙から下方に動かして何ら制約を受けないループを形成し、ストリップからの熱が輻射される一対の冷却された非接触吸熱部間に通して、それにより、鋳造溜めを出た後の内部金属凝固を完了させることにより生じる熱をストリップから抜き取ることからなる、鉄系金属ストリップの鋳造方法が提供される。
好ましくは、非接触吸熱部は、鋳造ロール間のロール間隙から下方へと通るストリップの側面に前記ループ内で対面するよう、ロール間隙下方のストリップ両側面の各側に1つずつ配した2つの板構造物として形成される。
好ましくは、更に、冷却水を前記包囲部へと放出する必要がなく、前記2つの板構造物が該板構造物内に形成された冷却水ダクトを介して冷却水を通過させることにより冷却される。
板構造物は、ロール間隙から下方に通るストリップを前記何ら制約を受けないループ内で囲むよう、前記包囲部の上部を形成する矩形管状冷却構造の対向側壁を形成することができる。
包囲部はシールされることにより酸素含有雰囲気の進入を制御して、それによりストリップが前記通過路を通るときのストリップ上でのスケール形成を制御することができる。それの替わりに、包囲部に非酸化ガスを注入することもできる。
本発明は、間にロール間隙を形成する一対のほぼ水平な鋳造ロールと、
鉄系金属を鋳造ロール間のロール間隙へと送給して、ロールに支持される溶融金属の鋳造溜めを形成する金属供給手段と、
鋳造ロール冷却手段と、
鋳造ロールを相反方向に回転させて、それにより、ロール間隙から下方に送給される鋳造ストリップを生み出す手段と、
ロール間隙から下方に送給されるストリップを受けるストリップ包囲部と、
ロール間隙から前記包囲部内の通過路を介し下方に送給されるストリップをガイドし、ロール間隙から離れて包囲部内で何ら限定を受けないループとするストリップガイド手段と、
ロール間隙の下方各側に1つずつ配されて、ロール間隙から出たストリップの側面から輻射された熱を吸収する、一対の、冷却される非接触吸熱部と、
からなる鉄系金属ストリップ鋳造装置にも及ぶ。
【図面の簡単な説明】
本発明をより充分に説明するために、添付図面を参照して1実施例を詳細に記述する。図面において、
図1は、本発明により構成され操作される鋼ストリップ鋳造・圧延設備の縦断面図であり、
図2は、設備に組み入れられる双ロール鋳造機の要部を示し、
図3は、双ロール鋳造機の一部の平面図であり、
図4は、図3の4−4線断面図であり、
図5は、図3の5−5線断面図であり、
図6は、図4の6−6線断面図であり、
図7は、図2に示した装置の一部の拡大図であり、
図8は、本発明による矩形管状冷却構造を備える前と備える後の双ロール鋳造機における典型的な凝固殻厚を示し、
図9は、冷却ロール間のロール間隙直下の位置におけるストリップ温度に対する矩形管状冷却構造の影響を示す。
好適実施例の詳細な説明
図示した鋳造・圧延設備は、通過路10内をガイドテーブル13を経てピンチロールスタンド14へと至る鋳造鋼ストリップ12を生み出す、全体に11で示した双ロール鋳造機からなる。ピンチロールスタンド14を出た直後にストリップ12は、ロールスタンド16からなる熱間圧延機15へと通じ、熱間圧延されて板厚減少する。このようにして圧延されたストリップ12は、一対のピンチロール20Aからなるピンチロールスタンド20を介して熱間圧延機15を出て、ランアウトテーブル17へと至り、該ランアウトテーブル17上で水噴射流18により強制冷却されてコイラ19へと至ることができる。
双ロール鋳造機11は、鋳造表面22Aを有する一対の平行な鋳造ロール22を支持する主機械フレーム21からなる。鋳造作業中、溶融金属が取鍋23から耐火性取鍋出口シュラウド24を介してタンディッシュ25へと、更には金属供給ノズル26を介して鋳造ロール22間のロール間隙27へと供給される。そのようにしてロール間隙27へと送給された高温金属はロール間隙27上方で溜め30を形成し、この溜め30が一対の側部包囲堰又は板28によりロール端で閉じ込められ、該包囲堰又は板28が、側板ホルダ28Aに接続された流体圧シリンダユニット32からなる一対のスラスタ31により鋳造ロール22の段付き端に取付けられる。溜め30の上面(一般に「メニスカス」レベルと呼ばれる)は、金属供給ノズル26上端よりも上方に上がって、金属供給ノズル26下端がこの溜め30内に浸漬していてもよい。
鋳造ロール22が水冷されて、殻が移動するロール表面上で凝固し、ロール間隙27で合わされ、ロール間隙27から下方に送給されるストリップ12を生み出す。
鋳造作業開始時では、鋳造状況の安定化につれて、短い不完全なストリップ12が生み出される。連続鋳造が確立されると、鋳造ロール22が少し離れるよう動かされ、次いで再び合わされて、ストリップ12の前端がオーストラリア特許出願第27036/92号で記述の如く破断されて次のストリップ12のクリーンな前端を形成する。不完全な材料は双ロール鋳造機11の下に位置したスクラップボックス33に落下し、このとき、通常はピボット35から鋳造機出口の片側に垂下している旋回エプロン34が鋳造機出口にわたって旋回して、ストリップ12のクリーンな端を、ストリップ12をピンチロールスタンド14に送給するガイドテーブル13上へとガイドする。次いで、エプロン34は垂下位置へと戻され、ガイドテーブル13を経て一連のガイドローラ36に係合する前のストリップ12を、鋳造機下方の何ら制約を受けないループ29状に垂らす。
双ロール鋳造機11は、許可されたオーストラリア特許第631728号及び第637548号及びアメリカ特許第5,184,668号及び第5,277,243号に幾分詳細に説明され開示された種類のものであってよく、本発明の一部を構成しない適宜の構造細部についてはこれらの特許を参照することができる。
オーストラリア特許出願第42235/96号で開示された仕方で高温のストリップ12上のスケール形成を制御するために、設備が製造され組み立てられて、シールされた空間38を限定する全般に37で示された単一の非常に大規模な包囲部を形成し、該空間内にストリップ12が鋳造ロール22間のロール間隙27からピンチロールスタンド14の入口ロール間隙39までの通過路全体にわたって閉じ込められる。
包囲部37はいくつかの別々の壁部により形成され、それらが種々のシール接続部で合わされて連続する包囲部壁を形成する。これらは、双ロール鋳造機11に形成されて鋳造ロール22を囲む壁部41と、壁部41の下方に延び、スクラップボックス33が作動位置にあって包囲部の一部をなすときにスクラップボックス33上端に係合する壁部42とからなる。スクラップボックス33と包囲部壁部42とはセラミックファイバーロープで形成されたシール43により接続することができ、該ロープはスクラップボックス33上端の溝に嵌入され、壁部42下端に付けられた平らなシールガスケット44と係合する。スクラップボックス33は、レール47上を走行するホイール46を付けられた台車45に取付けることができ、それによりスクラップボックスは鋳造作業後にスクラップ放出位置へと移動することができる。シリンダユニット40は作動位置にあるスクラップボックス33を台車45から持ち上げるよう操作可能なので、スクラップボックス33は上方に包囲部壁部42へと押圧されてシール43を圧縮する。鋳造作業後に、シリンダユニット40が解除されてスクラップボックス33を台車45上に降ろし、スクラップ放出位置へと動かすことができる。
包囲部37は更に、ガイドテーブル13の周りに配され、ピンチロールスタンド14のフレーム49に接続された壁部48からなる。ピンチロールスタンド14は一対のピンチロール50を含み、それらに対して包囲部37が摺動シール60によりシールされる。従って、ストリップ12は対のピンチロール50間を通ることにより包囲部37を出て、直ぐに熱間圧延機15へと入る。ピンチロール50と圧延機入口との距離はできるだけ小さくすべきであって、熱間圧延機15に入る前にスケール形成するのを制御するため一般に1メートル台以下である。
鋳造ロール22を囲む包囲部壁部41にはノッチ52を備えた側板51が形成され、ノッチ52は、シリンダユニット32により側部堰板28がロール端に押圧されたときに側堰板ホルダ28Aをぴったり受ける形状となっている。側板ホルダ28Aと包囲部側壁部51との界面は摺動シール53によりシールされ、包囲部37のシール状態を保持する。シール53はセラミックファイバーロープで形成しても良い。
シリンダユニット32は包囲部壁部41を介して外に延び、これらの位置で包囲部37はシール板54によりシールされる。該シール板54は、シリンダユニット32が作動して側板51をロール端へ押圧するときに包囲部壁部41と係合するよう、シリンダユニット32に取付けられている。スラスタ31は耐火スライド55をも動かす。側板51鋳造ロール22に当てがうために最初に包囲部内にそしてホルダ28A内に挿入するための包囲部頂部の長孔56が、シリンダユニット32の作動により耐火スライド55が動かされて閉じられる。シリンダユニット32が作動して側堰板を鋳造ロール22に当てるときに、包囲部頂部はタンディッシュ25、側板ホルダ28A及びスライド55により閉じられる。このようにして、鋳造作業前に包囲部37全体がシールされ、シールされた空間38を確立し、それにより、鋳造ロール22からピンチロールスタンド14へとストリップ12が通るときのストリップ12への酸素供給を制限し、オーストラリア特許出願第42235/96号により詳しく開示されている仕方でストリップ12のスケール形成を制限する。代替の操作法としては、スケール形成の制御のために包囲部37に窒素等の非酸化ガスを注入することができる。
ストリップ12が何ら制約を受けないループ29状に垂下しているので、ロール間隙27近くに新たに形成されるストリップ12はループ29の重さの大半を支持する必要がある。又、熱は包囲部37内に急速に発達しやすくなり、その領域のストリップ12は輻射による熱放出ができず、本発明による冷却システムがなくては、ストリップ12に横割れや破断すら生じかねない。
包囲部壁部41の大部分は耐火煉瓦でライニングされ、スクラップボックス33は耐火煉瓦又はキャスタブル耐火ライニングでライニングされ得る。しかしながら、本発明によれば、鋳造ロール22から下方に突出している包囲部壁部41部分が、ロール間隙27を出るストリップ12からの熱を吸収する、全体に100で示されている矩形管状冷却構造として形成される。矩形管状冷却構造100は切頭V字断面の厚鋼殻として形成され、下方にすぼまる側壁101と台形端壁102とからなる。矩形管状冷却構造100には外部水冷ダクト103が取付けられ、該外部水冷ダクト103の側壁101の壁外面に溶接された溝型鋼の形とすることができる。冷却水が外部水冷ダクト103を通って、ロール間隙27から出てきたストリップ12により側壁101に輻射される熱を抜き取る。冷却水は適宜の入口・出口マニホールドを介し外部水冷ダクト103に出入りすることができる。
矩形管状冷却構造100の側壁101はロール間隙27を出たストリップ12に対面する2つの水冷式の非接触吸熱部として働き、ストリップ12からこれらの非接触吸熱部に輻射される熱は冷却水流により抜き出され、それによりストリップ12から効果的に取り出される。従って、ロール間隙27を出た後のストリップ12内で凝固する溶融鋼の凝固熱はストリップ12から除去され、ストリップ12の温度が低下する。
図8及び9は、全般に説明した如き双ロール鋳造機での鋼ストリップ鋳造で得られる、ロール間隙出口に矩形管状冷却構造を備えた場合と備えない場合の典型的な殻厚及びストリップ表面温度を示す。図8の実線はロール間隙出口に矩形管状冷却構造を備えていない場合に観察される典型的なストリップ薄弱化を示すのに対し、破線は矩形管状冷却構造が作動する場合にストリップがロール間隙を出た後も凝固殻が厚くなり続けることを示している。図9の実線は矩形管状冷却構造が作動しない場合のロール間隙下方位置でのストリップ表面温度を示し、ロール間隙下方のかなりの距離までストリップがほぼ一定の高温であり続けることを示している。破線は矩形管状冷却構造が作動した場合の効果を示し、それによりストリップ表面温度が同じピーク温度には到達せず、ストリップがロール間隙を出てから定常的に減り始めることを示している。
鋼ストリップを鋳造する典型的な双ロール鋳造機では、鋳造機から出たストリップ12の温度は1400℃台であり、圧延機に通されるストリップ12の温度は約1200℃である。ストリップ12は0.9〜1.8mの幅と、1.0〜2.0mmの厚みを持つことができる。このストリップ12の速度は1.0m/秒台とすることができる。これらの条件のもと、矩形管状冷却構造で抜き出される熱は250キロワット/m2台とすることができ、35m2/時台の冷却水流と矩形管状冷却構造を経た6℃台の温度偏差が必要である。

Claims (11)

  1. 間にロール間隙を形成する一対の冷却されたほぼ水平な鋳造ロール上に鉄系溶融金属の鋳造溜めを支持し、
    ロールを相反方向に回転させて、鋳造ロール間隙から下方へと動く凝固金属ストリップを生み出し、
    ストリップを通過路に沿って通すことにより、ストリップが、ロール間隙から離れて、前記通過路を介しストリップを閉じ込めるストリップ包囲部内で何ら制約を受けないループとなるようにし、
    ストリップをロール間隙から下方に動かして何ら制約を受けないループを形成し、ストリップからの熱が輻射される一対の冷却された非接触吸熱部間に通して、それにより、鋳造溜めを出た後の内部金属凝固を完了させることにより生じる熱をストリップから抜き取ることからなる、鉄系金属ストリップの鋳造方法。
  2. 非接触吸熱部が、鋳造ロール間のロール間隙から下方へと通るストリップの側面に前記ループ内で対面するよう、ロール間隙下方のストリップ両側面の各側に1つずつ配した2つの板構造物として形成される、請求項1に記載の鉄系金属ストリップの鋳造方法。
  3. 冷却水を前記包囲部へと放出する必要がなく、前記2つの板構造物が該板構造物内に形成された冷却水ダクトを介して冷却水を通過させることにより冷却される、請求項2に記載の鉄系金属ストリップの鋳造方法。
  4. 板構造物が、ロール間隙から下方に通るストリップを前記何ら制約を受けないループ内で囲むよう、前記包囲部の上部を形成する矩形管状冷却構造の対向側壁を形成する、請求項2又は3に記載の鉄系金属ストリップの鋳造方法。
  5. 前記包囲部がシールされることにより酸素含有雰囲気の進入を制御して、それによりストリップが前記通過路を通るときのストリップ上でのスケール形成を制御する、請求項1乃至4のいずれかに記載の鉄系金属ストリップの鋳造方法。
  6. 包囲部に非酸化ガスを注入する、請求項5に記載の鉄系金属ストリップの鋳造方法。
  7. 間にロール間隙を形成する一対のほぼ水平な鋳造ロールと、
    鉄系金属を鋳造ロール間のロール間隙へと送給して、ロールに支持される溶融金属の鋳造溜めを形成する金属供給手段と、
    鋳造ロール冷却手段と、
    鋳造ロールを相反方向に回転させて、それにより、ロール間隙から下方に送給される鋳造ストリップを生み出す手段と、
    ロール間隙から下方に送給されるストリップを受けるストリップ包囲部と、
    ロール間隙から前記包囲部内の通過路を介し下方に送給されるストリップをガイドし、ロール間隙から離れて包囲部内で何ら限定を受けないループとするストリップガイド手段と、
    ロール間隙の下方各側に1つずつ配されて、ロール間隙から出たストリップの側面から輻射された熱を吸収する、一対の、冷却される非接触吸熱部と、
    からなる鉄系金属ストリップ鋳造装置。
  8. ロール間隙を出たストリップの側面に対面するよう、非接触吸熱部がロール間隙下方のストリップ両側面の各側に1つずつ配した2つの板構造物として形成される、請求項7に記載の鉄系金属ストリップ鋳造装置。
  9. ダクト内を冷却水が通る冷却水ダクトを前記2つの板構造物に形成して、包囲部に冷却水を放出することなしに前記非接触吸熱部を強制冷却する、請求項8に記載の鉄系金属ストリップ鋳造装置。
  10. 板構造物が、前記ストリップ包囲部の上部を限定すると共に鋳造ロールロール間隙直下の空間を囲んでロール間隙を出たストリップが矩形管状冷却構造を通らねばならないようにした、該矩形管状冷却構造の対向側壁を形成する、請求項8又は9に記載の鉄系金属ストリップ鋳造装置。
  11. 前記包囲部へのガスの出入りを制限する包囲部シール手段を含む、請求項7乃至10のいずれかに記載の鉄系金属ストリップ鋳造装置。
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