JPH10263757A - 金属ストリップ連続鋳造方法及び装置 - Google Patents

金属ストリップ連続鋳造方法及び装置

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JPH10263757A
JPH10263757A JP10059597A JP5959798A JPH10263757A JP H10263757 A JPH10263757 A JP H10263757A JP 10059597 A JP10059597 A JP 10059597A JP 5959798 A JP5959798 A JP 5959798A JP H10263757 A JPH10263757 A JP H10263757A
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JP
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strip
casting
roll
roll gap
loop
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JP10059597A
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English (en)
Inventor
Tibbs Michael
ティブス マイケル
Albert Zuiijieraa John
アルバート ズィージェラー ジョン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BHP Steel JLA Pty Ltd
IHI Corp
Original Assignee
BHP Steel JLA Pty Ltd
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ループ懸垂角に合わせるためにストリップを
曲げる必要をほとんどなくすことにより、ロール間隙直
下の域でストリップに生じる横割れを大幅に減少させ
る。 【解決手段】 一対の平行な鋳造ロール22A,22B
間のロール間隙27へと溶融金属を導入して、ロール間
隙27直上のロール鋳造表面20A,20Bに支持され
た溶融金属鋳造溜め30を形成し、鋳造ロール22A,
22Bを回転させてロール間隙27から下方に凝固スト
リップ12を送給する金属ストリップ連続鋳造方法に関
し、ロール間隙27を出るストリップ12をループ状に
垂下させると共に、ループ36付近で横曲がりなしにル
ープ36をなすよう両ロール鋳造表面20A,20Bに
対しほぼ接線方向にロール間隙27を出させるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属ストリップ連続
鋳造方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】双ロール鋳造装置では、相反方向に回転
する一対の水平鋳造ロール間に溶融金属を導入し、動い
ているロール表面上で金属殻を凝固させ、ロール間隙に
てそれら金属殻を合体させ、凝固ストリップ品としてロ
ール間隙から下方ヘ送給する。本明細書では、「ロール
間隙」という語はロール同士が最接近する領域全般を指
すものとする。溶融金属は取鍋から1つ又は一連の小容
器へと注がれ、更にはそこからロール間隙上方に位置し
た金属供給ノズルに流れてロール間隙へと向かい、その
結果、ロール間隙直上のロール鋳造表面に支持される溶
融金属の鋳造溜めを形成することができる。この鋳造溜
めの端は、ロール端面に摺動係合して保持される側部堰
又は側部プレートで構成できる。
【0003】双ロール鋳造装置を出た高温ストリップは
コイラに送られてコイル状に巻取られる。コイラに至る
までに、ストリップは冷却制御、圧下圧延、完全熱処理
又はこれらの処理段階を組み合わせたもの等のインライ
ン処理を受けることができる。コイラやインライン処理
装置は概して大張力をストリップに加えるので、ストリ
ップはこれに抗しなければならない。更に又、双ロール
鋳造装置の鋳造速度と後処理であるインライン処理や巻
取りの速度との差の調節をとる必要がある。これらの速
度に大きな差が生じるのは特に、鋳造作業を開始して定
常鋳造速度に至るまでの間である。これらの要件に合わ
せるため、鋳造装置を出た高温ストリップを拘束のない
ループ状に垂下させてから1組又は複数組のピンチロー
ルを介して、張力の掛ったライン部分へと通して更に処
理及び巻取りをすることが提案されている。ピンチロー
ルはダウンライン設備により生じる張力に対する抵抗を
提供し、ストリップをダウンライン設備に送給すること
も意図されている。
【0004】この種の双ロール鋳造ラインは、ディビー
・マッキー(シェフフィールド)リミテッドに譲渡され
たアメリカ特許第5,503,217号に開示されてい
る。この鋳造ラインでは、高温金属ストリップが拘束の
ないループ状に垂下してから、第1組のピンチロールへ
至り、ここから温度制御域に送給される。温度制御域を
出た後、ストリップは第2組のピンチロールに至り、そ
れからコイラに送給される。第2組のピンチロール間に
圧延機を組み入れて熱間圧延することも可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、新たに
形成されたストリップが鋳造装置から自由垂下ループの
形で取り出されるタイプのストリップ鋳造装置の操業で
は、ロール間隙直下の域でストリップに横割れが生じや
すいことが判明している。この域では、ストリップは液
相線近くの温度であるので高温強さがほとんどなく、鉄
系金属ストリップでは、これら温度は1100℃を越え
ている。ストリップはこの域で大きな曲げ応力・熱応力
を受けるので、ストリップに横割れが発生・増加し得
る。大きな曲げ歪みは、ロール表面上の2枚の湾曲した
殻を合わせて平らなストリップを造る際に殻を真っ直ぐ
にすると共にストリップを垂下ループの所要懸垂角に合
わせて曲げなければならないことから生じている。
【0006】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、ループ懸垂角に合わせるためにストリップを曲げる
必要をほとんどなくすことにより、ロール間隙直下の域
でストリップに生じる横割れを大幅に減少させることを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、一対の
平行な鋳造ロール間のロール間隙へと溶融金属を導入し
て、ロール間隙直上のロール鋳造表面に支持された溶融
金属鋳造溜めを形成し、鋳造ロールを回転させてロール
間隙から下方に凝固ストリップを送給する金属ストリッ
プ連続鋳造方法において、ロール間隙を出るストリップ
をループ状に垂下させると共に、ループ付近で横曲がり
なしにループをなすよう両ロール鋳造表面に対しほぼ接
線方向にロール間隙を出させるようにした、金属ストリ
ップ連続鋳造方法が提供される。
【0008】ループは、その片側をロール間隙鉛直面に
対し鋭角をなして垂下する拘束なしの懸垂ループとなる
ようにすることができる。その場合、一方の鋳造ロール
の他方の鋳造ロールよりも高く位置させることにより両
ロール軸心の共平面を水平面に対して傾斜させ、ロール
間隙を出るストリップの面に対しほぼ直角をなすように
できる。より明細には、ロール軸心を水平面に対して4
〜8゜、好ましくは6゜傾斜させることができる。
【0009】又は、鋳造ロールを同一高さに配してロー
ル軸心の共平面を水平とすることができる。その場合、
ロール間隙から垂下するループの片側をロール間隙下方
の位置で横方向に押すことにより、ストリップを押圧し
てストリップがロール間隙から鉛直下方に動くようにで
きる。
【0010】ストリップを自由懸垂面の横方向に押圧す
るのは押圧ロールによって、又は、ストリップに対して
1つ又は複数の流体噴流を当てることにより行うことが
できる。押圧ロールを用いる場合には、押圧ロールは張
力追尾・曲げ歪みの遮断具としても作用することができ
る。流体噴流により押圧する場合には、流体噴流がスト
リップ冷却の役目も果たすことができる。
【0011】本発明は、又、相互間にロール間隙を形成
する一対の鋳造ロールと、溶融金属をロール間隙へと供
給してロール間隙直上の鋳造ロール表面で支持された溶
融金属鋳造溜めを形成する金属供給ノズルと、鋳造ロー
ルを相反方向に回転駆動して、ロール間隙から下方に送
給される凝固金属ストリップを造るロール駆動手段と、
鋳造装置のほぼ片側に配して鋳造装置からストリップを
受取り、反鋳造装置方向に送るストリップ送り手段と、
鋳造装置と当該ガイド手段との間でストリップがループ
状に垂下するよう、鋳造装置を出たストリップをストリ
ップ送り手段へとガイドするストリップガイド手段とで
構成された金属ストリップ鋳造装置において、一方の鋳
造ロールの位置を他方の鋳造ロールよりも高くすること
により両ロール軸心の共平面を水平面に対して少なくと
も4゜傾斜させる、金属ストリップ連続鋳造装置を提供
する。傾斜角は4〜8゜の範囲とすることができる。
【0012】好ましくは、傾斜角は約6゜である。
【0013】本発明は、又、相互間にロール間隙を形成
する一対の鋳造ロールと、溶融金属をロール間隙へと供
給してロール間隙直上の鋳造ロール表面で支持された溶
融金属鋳造溜めを形成する金属供給ノズルと、鋳造ロー
ルを相反方向に回転駆動して、ロール間隙から下方に送
給される凝固金属ストリップを造るロール駆動手段と、
鋳造装置のほぼ片側に配して鋳造装置からストリップを
受取り、反鋳造装置方向に送るストリップ送り手段と、
鋳造装置と当該ガイド手段との間でストリップがループ
状に垂下するよう、鋳造装置を出たストリップをストリ
ップ送り手段へとガイドするストリップガイド手段とで
構成された金属ストリップ鋳造装置において、鋳造装置
を出るストリップを押圧して自由懸垂路から逸脱させて
ロール間隙から垂直下方に出るようにするループ押圧手
段を設ける、金属ストリップ連続鋳造装置を提供する。
【0014】ループ押圧手段は、ロール間隙から鉛直下
方に離間した位置でストリップに係合するように配した
押圧ロールで構成することができる。
【0015】又は、ループ押圧手段は、ロール間隙から
鉛直下方に離間した位置でストリップの片面又は両面に
1つ又は複数の流体噴流を当てることができる手段で構
成することができる。
【0016】ガイド手段は、ストリップ送り手段の上流
側に配してストリップ送り手段に至るまでストリップを
支持する一連のストリップガイドテーブルで構成するこ
とができる。
【0017】ガイドテーブルのロールはストリップ送り
手段から鋳造装置の方へと遡るように延びる列状に配
し、列が反ストリップ送り手段側の端で下方に湾曲して
ループからストリップを円滑に受けるようにすることが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。
【0019】図1〜図4に示した鋳造・圧延設備は、移
行路10内をガイドテーブル13を経てピンチロールス
タンド14へと至る鋳造鋼ストリップ12を製造する双
ロール鋳造装置11で構成される。ピンチロールスタン
ド14を出た直後に、鋳造鋼ストリップ12は圧延機ス
タンド16で構成された熱間圧延機15を通り、熱間圧
延されることにより幅圧下される。そのようにして圧延
されたストリップ12は熱間圧延機15を出て、ランア
ウトテーブル17に至り、そこでは水噴流18により強
制冷却でき、それからピンチロールスタンド20を経て
コイラ19へと送られる。
【0020】双ロール鋳造装置11は、ロール鋳造表面
20A,20Bを有した一対の平行な鋳造ロール22
A,22Bを支持する主機フレーム21で構成される。
鋳造作業中、溶融金属が取鍋23から耐火取鍋出口シュ
ラウド24を介してタンディッシュ25ヘ、更には金属
供給ノズル26を介して鋳造ロール22A,22B間の
ロール間隙27へと供給される。そのようにしてロール
間隙27に送給された高温金属はロール間隙27上方に
鋳造溜め30を形成する。ロール端でこの鋳造溜め30
を閉じるのが一対の側部堰28であり、側部堰28を鋳
造ロール22A,22B端に当接させるのが一対のスラ
スタ(図示せず)であり、スラスタは側部堰ホルダ(図
示せず)に接続される流体圧シリンダ装置で構成され
る。鋳造溜め30の上面(一般に「メニスカス」レベル
と呼ばれる)を金属供給ノズル26下面よりも上方とす
ることにより金属供給ノズル26がこの鋳造溜め30に
浸漬される。
【0021】鋳造ロール22A,22Bは水冷されるの
で、動いているロール鋳造表面20A,20B上に殻が
凝固し、それらがロール間隙27にて合わされ、ロール
間隙27から下方に送給される凝固したストリップ12
が生み出される。
【0022】鋳造作業当初には、鋳造条件安定化時に短
い不完全ストリップが造られる。連続鋳造が確立した
ら、鋳造ロールを相互に少し離間させ、次いで再び合わ
せることによりオーストラリア特許出願第27036/
92号に開示されているようにストリップ先端をブレー
クアウェイ(break away)して次の鋳造ストリップのク
リーンな先端を形成する。不完全ストリップは双ロール
鋳造装置11の下に位置したスクラップ箱33に落下
し、次いで、通常はピボット35から鋳造装置出口片側
に垂下している旋回エプロン34が鋳造装置出口を横切
って旋回されてストリップ12のクリーンな先端をガイ
ドテーブル13へとガイドする。ガイドテーブル13は
それをピンチロールスタンド14へと送給する。次い
で、旋回エプロン34は垂下位置へと戻されて、ストリ
ップ12が双ロール鋳造装置11下側でループ36状に
垂れてからガイドテーブル13に至る。ガイドテーブル
13は、ストリップ12がピンチロールスタンド14に
行くまで支持する一連のストリップ支持ロール41と、
ストリップ支持ロール41間に配されたテーブル素子4
2,43とで構成される。ストリップ支持ロール41は
ピンチロールスタンド14から双ロール鋳造装置の方へ
と遡るように延びる列状に配され、列は反ピンチロール
スタンド側の端で下方に湾曲してループ36からストリ
ップ12を円滑に受けてガイドするようになっている。
【0023】双ロール鋳造装置は、アメリカ特許第5,
184,668号と第5,277,243号で幾分詳細
に図示され開示された種類のものであってよく、本発明
の一部を構成していない適宜の構成詳細についてはこれ
らの特許を参照することができる。
【0024】高温ストリップにスケールが形成されるの
を制御するため、鋳造・圧延設備は、シール空間38を
構成する非常に大型のエンクロージャ37を形成するよ
うに、製造、組み立てられ、エンクロージャ37内でス
トリップ12はロール間隙27からピンチロールスタン
ド14への入口間隙39に至る移行路10全体にわたっ
て閉じこめられる。エンクロージャ37はいくつかの別
々の壁部で形成され、それら壁部が種々のシール接続部
にて接合されて連続エンクロージャ壁を形成する。エン
クロージャ37の機能と詳細な構成についてはオースト
ラリア特許出願第42235/96号に充分に開示され
ている。
【0025】ピンチロールスタンド14は、圧延機スタ
ンド16により加えられる張力に抗する一対のピンチロ
ール50で構成される。従って、ストリップ12は鋳造
ロール22A,22Bからガイドテーブル13を経てピ
ンチロールスタンド14に至るときにループ36状に垂
下でき、ピンチロールスタンド14は自由に垂下するル
ープ36と処理ライン下流側の張力を受ける部分との間
の張力バリヤを提供する。ピンチロールスタンド14に
よりガイドテーブル13上でのストリップ12の位置が
安定し、ストリップ12が圧延機スタンド16へと送ら
れる。
【0026】本発明によれば、鋳造ロール22Aが鋳造
ロール22Bよりも高く位置されているのでロール軸心
が上下方向にずれる。結果として生じる、鋳造装置とス
トリップのループの立体構成は図4に概略的に示した如
くである。
【0027】図4に示すよう、鋳造ロール22A,22
B間の上下方向ずれにより、2つのロール軸心52A,
52Bの共平面51が水平面53に対して傾斜する。こ
の傾斜角度をαで表わし、ロール軸心52A,52B間
の上下方向ずれをdで表わす。懸垂角、即ち、ロール間
隙27鉛直面に対するループ36の角度をβで表わす。
本発明によれば、ロール軸心52A,52B間の上下方
向ずれdを選択することによりロール間隙27の傾斜角
度αとループ36の懸垂角βを等しくすることによっ
て、ロール間隙27を出て懸垂角を持つループ36状に
なるストリップ12がロール鋳造表面20A,20Bの
両方に対して正確に接線方向に出るので、新しく形成さ
れるストリップ12が懸垂角に従うように曲がる必要が
ない。
【0028】図4に示したようにロール間隙27が傾斜
すると、有効溜め深さと2つの鋳造ロール22A,22
Bのロール接触弧との間に少し相違が生じ、ロール表面
温度や造られるストリップ12の厚みにわずかな違いが
生じることになるが、これらの差異は非常にわずかなも
のなので造られるストリップ12の質には大きな違いを
生じない。
【0029】典型的な鋳造設備では、ループ36の懸垂
角βが約6゜であり、従って本発明では、ロール間隙傾
斜角度αを約6゜とすることが好ましく、ロール間隙2
7を出るストリップ12のループ36の自然懸垂角に良
好に適合する。しかしながら、ロール間隙傾斜角度は4
〜8゜の範囲内であればロール間隙27でのストリップ
12の曲がりを大幅に減らすことができ、ストリップ1
2の横割れを大幅に減らすことができる。
【0030】図5は、鋳造ロール22A,22B間のロ
ール間隙27を出るストリップ12の曲がりを減らすた
めの本発明の別の実施の形態を概略的に示すものであ
る。この場合、ロール間隙27を出るストリップ12
が、ロール間隙27下方に離間した位置で比較的大径の
押圧ロール55と係合する。押圧ロール55は鋳造装置
を出たストリップ12を押圧して自然な懸垂線から逸脱
させ、ストリップ12が鉛直路を通るように作用する。
従って、新たに形成されロール間隙を出るストリップは
正確に鉛直方向に動き、両ロール鋳造表面20A,20
Bの接線方向となり、従って、ロール間隙27域で大き
な横曲げを受けない。
【0031】図5に示した構成では、押圧ロール55の
下でループ36が一点鎖線36Aに示すように深い自然
懸垂ループとなるように装置を働かせることができる
し、押圧ロール55のまわりにループをなして押圧ロー
ル55が張力追尾・曲げ歪み遮断具として働くようピン
チロールを操作することもできる。
【0032】図6は図5に類似の構成であって、押圧ロ
ール55の替わりに一対の流体噴流フロータパッド56
を用いている。フロータパッド56は非接触型押圧具と
して働き、鋳造ロール22A,22Bから垂下したルー
プ36の側面を押圧して、図5で示した構成の押圧ロー
ル55と同様にしてストリップ12がロール間隙27か
ら垂直下方に動くようにしたものである。
【0033】各フロータパッド56は、一対の気体噴流
ノズル58を形成するパッド本体57で構成され、気体
噴流ノズル58により2つの気体カーテン噴流59がル
ープ36のストリップに当てられる。パッド本体57に
は1つ又は複数のマニホールド室が形成されて、供給管
61から気体を受けて気体噴流ノズル58へと送給す
る。気体は、窒素等の適宜の不活性気体とすることがで
きる。2つのフロータパッド56を共通フレーム(図示
せず)に取付けて、2つ一緒にロール間隙27下方の位
置へと動かすことができる。
【0034】図6に示したタイプのフロータパッドは、
従来は、アメリカ特許第5,254,166号に充分に
開示されているように、被覆浴から出てきた移動するス
トリップから余分の液体被覆を取除くのに使われてお
り、その構成及び作動の詳細はアメリカ特許第5,25
4,166号に比較的詳細に示されている。本発明によ
る用途では、フロータパッドは双ロール鋳造装置を出て
きたストリップの路を制御し、且つ、ノズルから出る気
体を適宜制御することによりストリップの冷却制御を行
うという二重の目的を提供する。
【0035】ロール間隙から出てくる新たに形成された
ストリップの送給に影響を及ぼす、以上に示したストリ
ップ鋳造方法及び装置は単に例示としてのみ開示してあ
り、種々改変し得る。例えば、図6に示した実施の形態
では、ループ36内側に単一のフロータパッド56を設
けて、外側のフロータパッドを省略することが場合によ
っては可能である。本発明によりストリップをロール表
面接線方向でロール間隙から出すようにするために種々
の装置形態を発案することができ、それらの改変例も本
発明の範囲内である。
【0036】
【発明の効果】上記した本発明の金属ストリップ連続鋳
造方法及び装置によれば、ループ懸垂角に合わせるため
にストリップを曲げる必要をほとんどなくすことができ
るので、ロール間隙直下の域でストリップに生じる横割
れを大幅に減少させることができるという優れた効果を
奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を概略的に示す全体
構成図である。
【図2】双ロール鋳造装置の要部を示す断面図である。
【図3】ストリップをループ状に垂下させて送給してい
る状態を示す断面図である。
【図4】両ロール軸心の共平面を水平面に対し傾斜させ
た状態を示す概略図である。
【図5】本発明の別の形態例を示す概略図である。
【図6】本発明の更に別の形態例を示す概略図である。
【符号の説明】
12 ストリップ 13 ガイドテーブル 20A ロール鋳造表面 20B ロール鋳造表面 22A 鋳造ロール 22B 鋳造ロール 27 ロール間隙 30 鋳造溜め 36 ループ 51 共平面 52A ロール軸心 52B ロール軸心 53 水平面 55 押圧ロール 56 フロータパッド 59 気体カーテン噴流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マイケル ティブス オーストラリア ニュー サウス ウェー ルズ フィグトリー スレイ ストリート 24 (72)発明者 ジョン アルバート ズィージェラー オーストラリア ニュー サウス ウェー ルズ ファームボロー ハイツ ロックヴ ュー アヴェニュー 9

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の平行な鋳造ロール間のロール間隙
    へと溶融金属を導入して、ロール間隙直上のロール鋳造
    表面に支持された溶融金属鋳造溜めを形成し、鋳造ロー
    ルを回転させてロール間隙から下方に凝固ストリップを
    送給する金属ストリップ連続鋳造方法において、ロール
    間隙を出るストリップをループ状に垂下させると共に、
    ループ付近で横曲がりなしにループをなすよう両ロール
    鋳造表面に対しほぼ接線方向にロール間隙を出させるこ
    とを特徴とする金属ストリップ連続鋳造方法。
  2. 【請求項2】 ループが、その片側をロール間隙鉛直面
    に対し鋭角をなして垂下する拘束なしの懸垂ループとな
    るようにした、請求項1に記載の金属ストリップ連続鋳
    造方法。
  3. 【請求項3】 一方の鋳造ロールを他方の鋳造ロールよ
    りも高く位置させることにより両ロール軸心の共平面を
    水平面に対して傾斜させ、ロール間隙を出るストリップ
    の面との角がほぼ直角となるようにした、請求項2に記
    載の金属ストリップ連続鋳造方法。
  4. 【請求項4】 両ロール軸心の共平面を水平面に対して
    4〜8゜傾斜させた、請求項3に記載の金属ストリップ
    連続鋳造方法。
  5. 【請求項5】 傾斜角が6゜程度である、請求項4に記
    載の金属ストリップ連続鋳造方法。
  6. 【請求項6】 鋳造ロールを同一高さに配して両ロール
    軸心の共平面を水平とし、ロール間隙から垂下するルー
    プの片側をロール間隙下方の位置で横方向に押すことに
    より、ストリップを押圧してストリップがロール間隙か
    ら鉛直下方に動くようにした、請求項2に記載の金属ス
    トリップ連続鋳造方法。
  7. 【請求項7】 押圧ロールによりストリップを自由懸垂
    面の横方向に押圧する、請求項6に記載の金属ストリッ
    プ連続鋳造方法。
  8. 【請求項8】 押圧ロールが、張力追尾・曲げ歪みの遮
    断具としても作用する、請求項7に記載の金属ストリッ
    プ連続鋳造方法。
  9. 【請求項9】 ストリップに一つ又は複数の流体噴流を
    当てることによりストリップを自由懸垂面の横方向に押
    圧する、請求項6に記載の金属ストリップ連続鋳造方
    法。
  10. 【請求項10】 流体噴流がストリップ冷却の役目も果
    たす、請求項9に記載の金属ストリップ連続鋳造方法。
  11. 【請求項11】 相互間にロール間隙を形成する一対の
    鋳造ロールと、溶融金属をロール間隙へと供給してロー
    ル間隙直上の鋳造ロール表面で支持された溶融金属鋳造
    溜めを形成する金属供給ノズルと、鋳造ロールを相反方
    向に回転駆動して、ロール間隙から下方に送給される凝
    固金属ストリップを造るロール駆動手段と、鋳造装置の
    ほぼ片側に配して鋳造装置からストリップを受取り、反
    鋳造装置方向に送るストリップ送り手段と、鋳造装置と
    当該ガイド手段との間でストリップがループ状に垂下す
    るよう、鋳造装置を出たストリップをストリップ送り手
    段へとガイドするストリップガイド手段とで構成された
    金属ストリップ鋳造装置において、一方の鋳造ロールを
    他方の鋳造ロールよりも高く位置させることにより両ロ
    ール軸心の共平面を水平面に対して少なくとも4゜傾斜
    させることを特徴とする金属ストリップ連続鋳造装置。
  12. 【請求項12】 傾斜角が4〜8゜の範囲である、請求
    項11に記載の金属ストリップ連続鋳造装置。
  13. 【請求項13】 傾斜角が約6゜である、請求項12に
    記載の金属ストリップ連続鋳造装置。
  14. 【請求項14】 相互間にロール間隙を形成する一対の
    鋳造ロールと、溶融金属をロール間隙へと供給してロー
    ル間隙直上の鋳造ロール表面で支持された溶融金属鋳造
    溜めを形成する金属供給ノズルと、鋳造ロールを相反方
    向に回転駆動して、ロール間隙から下方に送給される凝
    固金属ストリップを造るロール駆動手段と、鋳造装置の
    ほぼ片側に配して鋳造装置からストリップを受取り、反
    鋳造装置方向に送るストリップ送り手段と、鋳造装置と
    当該ガイド手段との間でストリップがループ状に垂下す
    るよう、鋳造装置を出たストリップをストリップ送り手
    段へとガイドするストリップガイド手段とで構成された
    金属ストリップ鋳造装置において、鋳造装置を出るスト
    リップを押圧して自由懸垂路から逸脱させてロール間隙
    から鉛直下方に出るようにするループ押圧手段を設け、
    該ループ押圧手段を、ロール間隙から鉛直下方に離間し
    た位置でストリップの片面又は両面に1つ又は複数の流
    体噴流を当てることができる手段で構成したことを特徴
    とする金属ストリップ連続鋳造装置。
  15. 【請求項15】 ガイド手段が、ストリップ送り手段の
    上流側に配してストリップ送り手段に至るまでストリッ
    プを支持する一連のストリップガイドテーブルで構成さ
    れた、請求項11乃至14のいずれかに記載の金属スト
    リップ連続鋳造装置。
  16. 【請求項16】 ガイドテーブルのロールがストリップ
    送り手段から鋳造装置の方へと遡るように延びる列状に
    配され、列は反ストリップ送り手段側の端で下方に湾曲
    してループからストリップを円滑に受けるようになって
    いる、請求項15に記載の金属ストリップ連続鋳造装
    置。
JP10059597A 1997-03-27 1998-03-11 金属ストリップ連続鋳造方法及び装置 Pending JPH10263757A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110312581A (zh) * 2017-02-23 2019-10-08 普锐特冶金技术日本有限公司 薄板连续铸造装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110312581A (zh) * 2017-02-23 2019-10-08 普锐特冶金技术日本有限公司 薄板连续铸造装置

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