JP3742460B2 - 弯曲化粧パネルの製法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、軽量で経時変形の少ない曲面化粧パネルの製法に関する。
【0002】
【従来の技術】
化粧板や化粧パネルは意匠性に優れ、耐熱性,耐摩耗性や汚れ防止性を付与できることから、住宅設備,家具,建材等に多量に使用されているが、近年、デザインがより高度になって曲面を使用するケースが多くなり、化粧板や化粧パネルを曲げ加工することが多くなってきた。
【0003】
これらの曲げ加工の方法の一例として、基板を予めNCルーター等で曲げ加工しておき、熱軟化する高圧メラミン化粧板等を接着剤を介して貼り合わせるポストフォーム加工法が採用されている。この場合は、基板のNCルーター加工の生産速度が遅いため生産性に問題があった。
【0004】
他の一例として、いわゆる櫛目加工法,Vカット加工法があり、木質板に塩ビ化粧フィルムを貼り合わせた複合化粧板を曲げ加工したものもキャビネット等に多用されている。しかしながら、これらの加工法は極めて薄い化粧フィルムを貼り合わせた複合板に利用されているのみであり、厚物の化粧板を貼り合わせた複合板には適用されていなかった。
【0005】
そこで、加熱下で曲げ加工が可能な表層用板材と加熱下で曲げ加工できない板状基材を積層してなる複合板の、板状基材側に溝を形成した後、溝に接着剤または充填材を注入する前または後に、表層用板材を加熱軟化させて板状基材を内側にして曲げ加工する曲面パネルの製法も提案されている。この場合、両面に表層用板材を積層した複合板には適用できなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した問題点を解して、意匠性と生産性に優れ、両面化粧もできる経時変形の少ない弯曲化粧パネルの製法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、板状基板の厚さ方向に開設した細溝に樹脂を充填接着した弯曲面に表面化粧材及び補強材が接着されている弯曲化粧パネルの製法である。
【0008】
詳しくは、板状基板の片面または両面に可撓性シートからなる補強材を貼着し、形状が角形の平行溝で、深さが上記板状基板の表面側より上記補強材に達する程度の複数の細溝、及び、上記細溝の直角方向に注入溝を開設し、上記板状基板を弯曲した状態で上記注入溝から上記細溝に樹脂を注入し、上記樹脂を硬化させて上記板状基板を弯曲状に成形加工した後に、上記補強材の上に表面化粧材を接着加工することを特徴とする弯曲化粧パネルの製法である。
【0009】
発明で用いる板状基板としては、通常厚さ5〜30mmの木材(ムク材),合板,MDF(中密度木質繊維板),パーティクルボード,ファイバーボードなどの木質板やその他の基材が挙げられる。
【0010】
板状基板の片面または両面に貼着する可撓性シートからなる補強材としては、クラフト紙や樹脂含浸クラフト紙,天然繊維や合成繊維等からなる織布や不織布などの様に、次工程の細溝を開設しても板状基板をばらつかせない程度の強度と、細溝に注入する液状樹脂と密着し、かつ流出させない程度の多孔性シートが適している。そして、板状基板への貼着は、市販の合成樹脂系又はゴム系の接着剤を用いて接着加工する。
【0011】
補強材を貼着した板状基板を、例えば円筒の一部形状、つまりアーチ様曲面形状の様に弯曲加工するにあたっては、まず所望の曲率半径に対応した細溝の溝幅と数を算出して、板状基板の内曲げ面側より、鋸盤等を用いて細溝を形成する。したがって、細溝の溝幅、数及び間隔は適宜選択すればよい。細溝の形状は、角形の平行溝で深さは裏面に貼着されている補強材に達する程度の深さに形成する。また、後工程の樹脂注入時に必要な注入溝を溝と直角方向に開設しておく。
【0012】
そして、例えば、アーチ様曲面形状の様に弯曲加工した状態で、細溝の一部分、例えば裏面側の補強材の部分に、常温硬化型の樹脂を注入溝より注入し、補強材及び細溝の一部分を樹脂で充填接着して樹脂の硬化を待って、板状基を弯曲状に成形加工する。
【0013】
溝に注入し充填接着する樹脂としては、ウレタン系樹脂,エポキシ系樹脂,不飽和ポリエステル樹脂などの様に、常温反応硬化型の高固形分(100%樹脂分)の液状樹脂をそのまま、または、充填材,増量材,希釈剤,発泡剤などを添加して使用に供される。
【0014】
上記の如く、板状基を弯曲状に成形加工した後に、補強材の上に、接着剤を介して、表面化粧材を接着加工する。
【0015】
表面化粧材としては、メラミン化粧板などの熱硬化性樹脂化粧板,アクリル系樹脂やポリエステル樹脂などからなる人工大理石などの様に、常温ないしは加温することにより曲げ加工ができる市販の表面化粧材が適用できる。
【0016】
【実施例】
図1は、本発明により製造された湾曲化粧パネルの実施例を示す部分分解斜視図である。この湾曲化粧パネルを次の通り製造した。厚さ20mmのパーチクルボードからなる板状基板1の裏面側及び表面側に、厚さ0.3mmのクラフト紙からなる補強材2を貼着し、表面側より裏面側の補強材2の直前まで達する程度に、10mm間隔で約3mm幅の細溝3を櫛目状に開設して弯曲可能な板状基板1を形成した。また、細溝3と直角方向に樹脂注入用の注入溝4を30mm間隔で約5mm幅で深さ10mmまで開設した。
【0017】
次に、該板状基板1を細溝3を開設した表面側に内曲げ弯曲した状態で、常温硬化型のウレタン樹脂接着剤からなる樹脂5を注入溝4より細溝3に注入して硬化させて弯曲板状に基板を形成した後に、ゴム系接着剤を介して、厚さ1.2mmのメラミン化粧板からなる表面化粧材6を両面に貼着された補強材2の上に接着加工して弯曲化粧パネルとした。
【0018】
【発明の効果】
本発明の弯曲化粧パネルの製法では、予め板状基板に開設した細溝に樹脂を注入して硬化して弯曲加工した面に表面化粧材を接着加工するので、化粧材の曲面接着加工がし易く、製品の経時変化が少ない。
【0019】
また、板状基板の接着面に可撓性シートからなる補強材が貼着されているので、接着力が均一で基材より材破したり、界面剥離することが少なく、表面外観も均一である。
【0020】
板状基板に開設した細溝が空隙のため、パネル自体が軽量で、表面強度は化粧材で保たれている。
【0021】
従って、本発明により製造された弯曲化粧パネルは、建物用扉や間仕切,家具用扉などに有用である。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により製造された弯曲化粧パネルの実施例を示す部分分解斜視図。
【符号の説明】
板状基板
2 補強材
3 細溝
4 注入溝
5 樹脂
6 表面化粧材

Claims (1)

  1. 板状基板の片面または両面に可撓性シートからなる補強材を貼着し、形状が角形の平行溝で、深さが上記板状基板の表面側より上記補強材に達する程度の複数の細溝、及び、上記細溝の直角方向に注入溝を開設し、上記板状基板を弯曲した状態で上記細溝に上記注入溝から樹脂を注入し、上記樹脂を硬化させて上記板状基板を弯曲状に成形加工した後に、上記補強材の上に表面化粧材を接着加工することを特徴とする弯曲化粧パネルの製法。
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