JP3742298B2 - 移動無線通信機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パケットの送受信を同時および時分割で行うための、回路構成変更方法、移動通信システム、および移動無線通信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
PDC(Personal Digital Cellular)方式の既存の移動通信網では、当該方式で使用可能な周波数帯域(以後、PDC帯域)内の、基地局から指定されたパケット通信用周波数を用いたパケット通信が実現されており、PDC帯域の全域においてパケットの時分割送受信を行う移動無線通信機が存在している。
【0003】
また、PDC方式の既存の移動通信網では、パケット通信用周波数がPDC帯域内で高速通信可能な帯域(以後、高速通信可能帯域)内の周波数であればパケットの同時送受信が可能となっており、移動通信網から許可された場合にパケットの同時送受信を行う移動無線通信機が存在している。この種の移動無線通信機は、送信信号と受信信号を同時に送受信するためのデュプレクサ(アンテナ共用器)を用いて同時送受信を実現している。なお、デュプレクサはフィルタにより実現されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前者の移動無線通信機には、情報伝送が低速である、という欠点がある。また、後者の移動無線通信機では、同時送受信を実現するために信号経路にフィルタが挿入されてしまうため、挿入ロスが大きいという欠点がある。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、高速のパケット通信を可能としつつ時分割送受信時のフィルタによる挿入ロスを回避することができる回路構成変更方法、移動通信システム、および移動無線通信機を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明に係る移動無線通信機は、下りのパケットの無線信号と上りのパケットの無線信号の送信とを同時に行う送受信方式である同時送受信方式と、下りのパケットの無線信号の受信と上りのパケットの無線信号の送信とをタイミングをずらして行う送受信方式である時分割送受信方式とを切り換えて無線信号の送受信を行う移動無線通信機であって、自機が同時送受信方式に従った無線信号の送受信を行い得る周波数帯域を示す周波数帯域情報を記憶した記憶部と、前記同時送受信方式と時分割受信方式のうち、指示された一方の方式に従って基地局との間で無線信号を送受信する無線部と、基地局によって指定された、パケット通信に用いる周波数を、前記無線部を介して取得する指定周波数取得部と、前記取得した周波数が、前記記憶部に記憶された周波数帯域情報が示す周波数帯域内であるか否か判定する第1の判定部と、前記取得した周波数が前記周波数帯域情報が示す周波数帯域内であると前記第1の判定部が判定したとき、自機が同時送受信方式に従った無線信号の送受信を行い得る旨のメッセージを含む通信登録要求を前記無線部を介して送信する登録要求送信制御部と、同時送受信方式に従った無線信号の送受信を許可するメッセージ又は時分割送受信方式に従った無線信号の送受信を指示するメッセージを含む登録応答を前記無線部を介して取得する登録応答取得部と、前記取得した登録応答に同時送受信方式に従った無線信号の送受信を許可するメッセージと時分割送受信方式に従った無線信号の送受信を指示するメッセージのいずれが含まれているか判定する第2の判定部と、登録応答に同時送受信方式に従った無線信号の送受信を許可するメッセージが含まれていると前記第2の判定部が判定したとき、同時送受信方式に従った無線信号の送受信を前記無線部に指示する一方、登録応答に時分割送受信方式に従った無線信号の送受信を指示するメッセージが含まれていると前記第2の判定部が判定したとき、時分割送受信方式に従った無線信号の送受信を前記無線部に指示する無線制御部とを備える。
【0007】
上記移動無線通信機において、前記無線部は、アンテナと、そのアンテナに接続された送受信端子と、無線信号の受信部と、無線信号の送信部と、前記送受信端子から受信部に至る第1の系統及び第2の系統の2つの信号伝送路と、前記送信部から前記送受信端子に至る第3の系統及び第4の系統の2つの信号伝送路とを有し、更に、前記第2の系統の信号伝送路上と第4の系統の信号伝送路上には、特定の周波数の信号を減衰させるフィルタが挿入され、前記無線制御部は、登録応答に時分割送受信方式に従った無線信号の送受信を許可するメッセージが含まれていると前記第2の判定部が判定したとき、前記送受信端子から第1の系統の信号伝送路を経由して受信部へ信号を供給し且つ前記送信部から第3の系統の信号伝送路を経由して送受信端子へ信号を供給すること指示する時分割送受信モード制御信号を前記無線部に供給する一方、登録応答に同時送受信方式に従った無線信号の送受信を指示するメッセージが含まれていると前記第2の判定部が判定したとき、前記送受信端子から第2の系統の信号伝送路を経由して受信部へ信号を供給し且つ前記送信部から第4の系統の信号伝送路を経由して送受信端子へ信号を供給すること指示する同時送受信モード制御信号を前記無線部に供給するようにしてもよい。
【0008】
また、前記第1乃至第4の信号伝送路の各々には、前記第1乃至第4の信号伝送路の各々には、自伝送路を介した無線信号の供給のオンとオフとを切り換えるためのスイッチが夫々備え付けられ、前記無線部は、前記無線制御部から時分割送受信モード制御信号が供給されたとき、第2及び第4の信号経路に夫々備え付けられたスイッチをオフにすると共に第1及び第3の信号経路に夫々備え付けられたスイッチのオンとオフとを所定のタイミングの到来に合わせて切り換える一方、前記無線制御部から同時送受信モード制御信号が供給されたとき、第1及び第3の信号経路に夫々備え付けられたスイッチをオフにすると共に第2及び第4の信号経路に夫々備え付けられたスイッチのオンとオフとを所定のタイミングの到来に合わせて切り換えるようにしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態について説明する。ただし、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内の任意の態様を含む。
【0012】
図1は本実施形態による移動無線通信機の使用例を説明するための図であり、この図に示すように、移動無線通信機MSは図示しない移動通信網(例えばPDC網)のサービスエリアSA内で通信を行いながら移動可能である。移動通信網は移動無線通信機MSに対して音声通話等の回線交換型の通信サービスを提供する回線交換網(例えばPDC網)と、移動無線通信機MSに対してデータ通信等のパケット交換型の通信サービスを提供するパケット交換網(例えばPDC−P網)とを包含しており、両者はサービスエリアSA内の移動無線通信機MSに対して各々の通信サービスを提供する。
【0013】
移動通信網は移動無線通信機MSと無線通信するための複数の基地局BS1,BS2,…を有している。各基地局は移動通信網で使用可能な周波数帯域内の周波数を用いて無線ゾーン内の移動無線通信機MSと通信する。また、パケット交換型の通信サービスにおいて、基地局は、自局が使用する周波数と当該基地局配下の移動無線通信機MSの能力とに応じて通信方式を決定する。この通信方式としては、一つの移動無線通信機MSとの間で送信と受信とを排他的に行う時分割送受信方式と、一つの移動無線通信機MSとの間で送信と受信とを同時に行う同時送受信方式とがある。
【0014】
移動無線通信機MSは、回線交換型の通信サービスを利用する際には、基地局との通信に用いる周波数に関わらず、時分割送受信により回線交換型の通信(以後、回線交換通信)を行う。また、移動無線通信機MSは、パケット交換型の通信サービスを利用する際には、基地局との通信に用いる周波数が高速通信可能帯域内の周波数であり、かつ移動通信網から高速通信を指定された場合にのみ、同時送受信方式によりパケット交換型の通信(以後、パケット通信)を行い、他の場合には、時分割送受信方式によりパケット通信を行う。
【0015】
[移動無線通信機MSの構成]
図2は移動無線通信機MSの構成を示す図であり、この図に示すように、移動無線通信機MSは、基地局との間で無線信号を送受する無線部11と、無線部11を監視および制御する無線制御部12と、各種情報を表示する表示部13と、ROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等の不揮発性メモリを有する記憶部14と、ユーザに操作される操作子(図示略)を備えた操作部15と、各部12〜15を制御する主制御部16とを有する。なお、記憶部14には上記高速通信可能帯域が予め記憶されている。
【0016】
また、移動無線通信機MSにおいては、操作部15の所定の操作子が操作されて移動無線通信機MSの電源が投入されると、図示しないCPU(中央処理装置)が記憶部14からソフトウェアを読み出して実行する。このソフトウェアの実行により、無線制御部12および主制御部16が実現される。このように、無線制御部12および主制御部16は主にソフトウェアにより実現されている。なお、主制御部16は、無線制御部12および無線部11を介してパケット通信を行う通信部としても機能する。
【0017】
[無線部11の回路構成]
無線部11はアンテナや外部インタフェース(以後、外部IF)、スイッチ、フィルタ、送信部、受信部等の無線通信の下位レイヤに関わる要素により構成されており、スイッチおよびフィルタは図3に示すように接続されている。
図3は無線部11の一部を為す回路(ハードウェア部)の構成を示す回路図であり、この図に示すように、無線部11は、アンテナに接続された送受信端子TRX1および受信端子RX1と、アンテナと同一機能の外部IFに接続された送受信端子TRX2および受信端子RX2とを備えている。以降、信号の流れに着目して図3に示す回路について説明する。
【0018】
図3の回路では、上記各端子から入力された信号は2系統に分離される。一方の系統において上記信号は各端子に対応して設けられたスイッチSW−201〜SW−204を経た後に合成され、他方の系統において上記信号は各端子に対応して設けられたスイッチSW−205〜SW−208を経た後に合成される。他方の系統で合成された信号はフィルタFIL−1およびスイッチSW−213を順に経た後に、一方の系統において合成された信号と合成され、合成後の信号が受信部へ供給される。
【0019】
また、図3の回路では、送信部からの信号は2系統に分離され、一方の系統において上記信号は更に分岐される。分岐後の一方の信号はスイッチSW−209へ供給され、他方の信号はスイッチSW−210へ供給される。他方の系統において上記信号はスイッチSW−214およびフィルタFIL−2を順に経た後に更に分岐される。分岐後の一方の信号はスイッチSW−211を経た後に、スイッチSW−209を経た信号と合成されて送受信端子TRX1から出力される。分岐後の他方の信号はスイッチSW−212を経た後に、スイッチSW−210を経た信号と合成されて送受信端子TRX2から出力される。
【0020】
なお、図3においては全てのスイッチがオフとなっているが、実際の通信時にはオンのスイッチとオフのスイッチが混在し、オフのスイッチを信号が通過することはない。スイッチのオン/オフの切替えは無線制御部12からの制御信号に従って行われるものであり、全てのスイッチのオン/オフパターンは無線部11の送受信モード(時分割送受信モード:時分割送受信方式での送受信に適したモード/同時送受信モード:同時送受信方式での送受信に適したモード)に応じたものとなる。この送受信モードは移動無線通信機MSの通信モードに対応して切り替えられる。
【0021】
[移動無線通信機MSの状態遷移]
図4は移動無線通信機MSの通信モードの遷移パターンを示す状態遷移図であり、図5は移動無線通信機MSの通信モードの遷移条件を示す図である。図4に示すように、移動無線通信機MSの通信モードは、音声通話等の回線交換通信を行うための回線交換通信モード1と電子メールの送受信等のパケット通信を行うためのパケット通信モード2とに大別されている。回線交換通信モード1には着呼を受け付け可能な状態の待受けモード1.1と呼接続した通信相手と回線交換通信を行っている状態の回線交換通信中モード1.2とがあり、パケット通信モード2には時分割送受信方式でパケット通信を行う低速パケット通信モード2.1と、同時送受信方式でパケット通信を行う高速パケット通信モード2.2とがある。
【0022】
回線交換通信モード1の移動無線通信機MSはパケット通信を許可する応答を受信すると通信モードをパケット通信モード2とする。また、パケット通信モード2のパケット通信終了時または回線交換通信着信時に通信モードを回線交換通信モード1とする。基本的な状態遷移は上述した通りであるが、本発明に直接的に関連する状態遷移は図4および図5に示すように、より詳細なレベルでの遷移である。
【0023】
図4および図5に示すように、待受けモード1.1の移動無線通信機MSにおいて発呼あるいは着呼による回線交換通信開始処理が行われると、状態遷移1.1bにより、通信モードが回線交換通信中モード1.2となる。また、回線交換通信中モード1.2の移動無線通信機MSにおいてユーザあるいは通信相手による回線交換通信の終了が行われたり、通信回線の異常切断等が発生したりすると、状態遷移1.2aにより、通信モードが待受けモード1.1となる。
【0024】
また、待受けモード1.1の移動無線通信機MSにおいて、伝送速度を低速とする旨の情報を含んだ通信登録応答が受信されると、状態遷移1.1aにより、通信モードが低速パケット通信モード2.1となる。また、低速パケット通信モード2.1の移動無線通信機MSにおいて、パケット通信中に着呼による回線交換通信開始処理が行われると、状態遷移2.1aにより、通信モードが回線交換通信中モード1.2となる。さらに、低速パケット通信モード2.1の移動無線通信機MSにおいて、パケット通信終了または相手側終了あるいは異常終了などのイベントが発生すると、状態遷移2.1cにより、通信モードが待受けモード1.1となる。なお、通信登録応答はパケット通信を開始しようとする移動無線通信機MSからの通信登録要求に応じて移動通信網から返送されるものである。
【0025】
また、待受けモード1.1の移動無線通信機MSにおいて、伝送速度を高速とする旨の情報を含んだ通信登録応答が受信されると、状態遷移1.1cにより、通信モードが高速パケット通信モード2.2となる。また、高速パケット通信モード2.2の移動無線通信機MSにおいて、パケット通信中に着呼による回線交換通信開始処理が行われると、状態遷移2.2aにより、通信モードが回線交換通信中モード1.2となる。さらに、高速パケット通信モード2.2の移動無線通信機MSにおいて、パケット通信終了または相手側終了あるいは異常終了などのイベントが発生すると、状態遷移2.2cにより、通信モードが待受けモード1.1となる。
【0026】
また、低速パケット通信モード2.1の移動無線通信機MSにおいて、伝送速度を高速とする旨の情報を含んだ通信登録応答が受信されると、状態遷移2.1bにより、通信モードが高速パケット通信モード2.2となる。これと同様に、高速パケット通信モード2.2の移動無線通信機MSにおいて、伝送速度を低速とする旨の情報を含んだ通信登録応答が受信されると、状態遷移2.2bにより、通信モードが低速パケット通信モード2.1となる。なお、パケット通信中に通信登録応答を受信する例としては、移動無線通信機MSが移動して無線ゾーンが切り替わる場合(ゾーン移行の場合)等が挙げられる。
【0027】
このような通信モードの遷移にともなって、主制御部16および無線制御部12は協働して無線部11の回路構成を変更する。以下では、主制御部16および無線制御部12が協働して行う制御について、主に図3を参照して遷移先の通信モード毎に説明する。
【0028】
[待受けモード1.1への遷移時の制御]
図2の主制御部16は移動無線通信機MSの通信モードを待受けモード1.1とする際、無線部11を時分割送受信方式で作動させるように無線制御部12へ要求する。要求された無線制御部12は無線部11を時分割送受信モードで作動させるための制御信号を無線部11へ供給する。
【0029】
この制御信号の内容は図3の端子TRX2およびRX2に外部IFが接続されているか否かで異なる。外部IFが端子TRX2およびRX2に接続されていない場合、この制御信号の内容は、送信タイミングにてスイッチSW−209を接続して送信を行うとともに受信タイミングにてスイッチSW−201とスイッチSW−202とを切り替えてダイバーシティ受信を行うように無線部11の回路構成を変更する、という内容となっている。また、外部IFが端子TRX2およびRX2に接続されている場合、この制御信号の内容は、送信タイミングにてスイッチSW−210を接続し、受信タイミングにてスイッチSW−203とスイッチSW−204を切り替えてダイバーシティ受信を行うように無線部11の回路構成を変更する、という内容となっている。
【0030】
無線部11はこの制御信号に従って各スイッチのオン/オフ(回路構成)を切り替える。なお、本明細書において、状態が明記されていないスイッチについてはオフの状態にある。また、電源投入時やリセット時等の初期化状態にて主制御部16は移動無線通信機MSの通信モードを待受けモード1.1とするとともに、無線制御部12を介して無線部11の送受信モードを時分割送受信モードとする。
【0031】
[回線交換通信中モード1.2への遷移時の制御]
図2の主制御部16は移動無線通信機MSの通信モードを回線交換通信中モード1.2とする際、無線部11を時分割送受信モードで作動させるように無線制御部12へ要求する。以降の無線制御部12および無線部11による処理は遷移先が待受けモード1.1の場合と同一である。なお、回線交換通信中モード1.2においては回線交換通信が行われるが、スイッチSW−205〜SW−208およびSW−214はオフであるため、端子側から受信部への信号はフィルタFIL−1を通らず、送信部から端子側への信号はフィルタFIL−2を通らない。つまり、フィルタの挿入ロスは発生しない。
【0032】
[高速/低速パケット通信モードへの遷移時の制御]
遷移先が高速/低速パケット通信モードの場合、図2の主制御部16は各部を制御して図6に示すモード決定処理を行う。この図に示すように、主制御部16は、通信登録処理あるいは無線チャネル切替処理において、パケット通信の中継局となる基地局から移動無線通信機MSに対して指定されたパケット通信用周波数を取得し(ステップS1)、このパケット通信用周波数が記憶部14に予め記憶された高速通信可能帯域内であるか否かを判定する(ステップS2)。
【0033】
指定されたパケット通信用周波数が高速通信可能帯域内の場合には、主制御部16は例えばPDC方式の標準化規格(RCR STD)に従って通信登録処理を行う。すなわち、主制御部16は、移動無線通信機MSが高速パケット通信モード2.2を備えている旨を移動通信網へ送信し(ステップS3)、これに対する移動通信網からの通信登録応答が高速パケット通信モード2.2での通信を許可する旨の通知を含んでいるか否かを判定する(ステップS4)。上記応答に高速パケット通信モード2.2での通信を許可する旨の通知が含まれている場合、主制御部16は移動無線通信機MSの通信モードを高速パケット通信モード2.2とするとともに、無線部11を同時送受信モードで作動させるように無線制御部12へ要求する(ステップS5)。要求された無線制御部12は無線部11を同時送受信モードで作動させるための制御信号を無線部11へ供給する。
【0034】
この制御信号の内容は図3の端子TRX2およびRX2に外部IFが接続されているか否かで異なる。外部IFが端子TRX2およびRX2に接続されていない場合、この制御信号の内容は、スイッチSW−211、SW−213およびSW−214を接続するとともにスイッチSW−205とスイッチSW−206とを切り替えてダイバーシティ受信を行うように無線部11の回路構成を変更する、という内容となっている。また、外部IFが端子TRX2およびRX2に接続されている場合、この制御信号の内容は、送信タイミングにてスイッチSW−212〜SW−214を接続し、スイッチSW−207とスイッチSW−208を切り替えてダイバーシティ受信を行うように無線部11の回路構成を変更する、という内容となっている。
【0035】
この結果、高速パケット通信モード2.2においてはフィルタFIL−1およびFIL−2を用いた高速パケット通信が行われる。なお、実際には発生し難いが、図6のステップS4において、移動通信網からの通信登録応答が低速パケット通信モードを指定するものであった場合には、後述するステップS8の処理が行われる。
【0036】
また、ステップS2において、指定されたパケット通信用周波数が記憶部14に予め記憶された高速通信可能帯域外の場合、主制御部16は、移動無線通信機MSが低速パケット通信モードを備えている旨を移動通信網へ送信する(ステップS6)。つまり、高速パケット通信モードを備えている移動無線通信機MSが、最初から低速パケット通信モードでの通信を要求する。
【0037】
移動無線通信機MSは、上記要求に対する移動通信網からの通信登録応答が低速パケット通信モードを指定するものであるか否かを判定する(ステップS7)。上記応答に低速パケット通信モードを指定するものである場合、主制御部16は移動無線通信機MSの通信モードを低速パケット通信モードとするとともに、無線部11を時分割送受信モードで作動させるように無線制御部12へ要求する(ステップS8)。以降の無線制御部12および無線部11による処理は遷移先が待受けモード1.1の場合と同様である。
【0038】
このように、低速パケット通信モード2.1においては低速パケット通信が行われるが、無線部11の送受信モードは回線交換通信中モード1.2と同じく時分割送受信モードであるため、端子側から受信部への信号はフィルタFIL−1を通らず、送信部から端子側への信号はフィルタFIL−2を通らない。つまり、フィルタの挿入ロスは発生しない。なお、実際には発生し難いが、ステップS7において、移動通信網からの通信登録応答が低速パケット通信モードを指定するものではない場合には、主制御部16は移動無線通信機MSの低速パケット通信モードへの遷移を中止する。
【0039】
[使用例1]
図7は移動無線通信機MSの使用例を示すシーケンス図であり、図1に示すように移動した場合の移動無線通信機MSの動作を示している。
【0040】
図1において、移動無線通信機MSを携帯したユーザは電源投入後に基地局BS1の無線ゾーンへ進入し、この無線ゾーンにおいてパケット通信を開始するように操作部15を操作する。これを契機として、移動無線通信機MSは移動通信網に対して通信登録処理を行う。この通信登録処理において、移動無線通信機MSは予め知り得たパケット通信周波数に応じたパケット通信モード(高速/低速)での通信を要求し、自機の通信モードおよび無線部11の送受信モードを、この要求に応答して移動通信網から送信されてくる通信登録応答に応じたモードとする。ここでは、予め知り得たパケット通信用周波数は高速通信可能帯域内の周波数であり、かつ高速パケット通信モードを指定した通信登録応答が得られることから、移動無線通信機MSは自機の通信モードを高速パケット通信モード2.2とし、無線部11の送受信モードを同時送受信モードとする。これにより、移動無線通信機MSが基地局BS1の無線ゾーンに在圏する間、ユーザはフィルタFIL−1およびFIL−2を用いた高速のパケット通信サービスを享受することができる。
【0041】
ユーザがさらに進行して基地局BS2の無線ゾーンへ進入すると、移動無線通信機MSは無線チャネルの切替の際に基地局BS2から指定されたパケット通信用周波数に基づいて通信登録処理および自機の通信モードの設定を行う。ここでは、指定されたパケット通信用周波数は高速通信可能帯域内の周波数であることから、移動無線通信機MSは自機の通信モードを高速パケット通信モード2.2とし、無線部11の送受信モードを同時送受信モードとする。したがって、ユーザは高速のパケット通信サービスを継続して享受することができる。
【0042】
ユーザがさらに進行して基地局BS3の無線ゾーンへ進入すると、これを契機として、基地局BS2への進入時と同様の動作が行われる。ただし、ここでは、基地局BS3から指定されたパケット通信用周波数は高速通信可能帯域外の周波数であることから、移動無線通信機MSは自機の通信モードを低速パケット通信モード2.1とし、無線部11の送受信モードを時分割送受信モードとする。時分割送受信モードの無線部11ではフィルタFIL−1およびFIL−2のいずれも信号の経路上に存在しないことから、ユーザはフィルタFIL−1およびFIL−2が信号経路上に存在することに起因した挿入ロスが排除されたパケット通信サービスを享受することができる。
【0043】
[使用例2]
図8は本実施形態による移動無線通信機の別の使用例を説明するための図、図9は移動無線通信機MSの別の使用例を示すシーケンス図であり、図8に示すように移動した場合の移動無線通信機MSの動作を示している。
【0044】
図8において、移動無線通信機MSを携帯したユーザは電源投入後に基地局BS4の無線ゾーンへ進入し、この無線ゾーンにおいてパケット通信を開始するように操作部15を操作する。これを契機とした移動無線通信機MSの動作は図1の基地局BS1への進入時の動作と同様となるが、ここでは、指定されたパケット通信用周波数は高速通信可能帯域外の周波数であり、かつ低速パケット通信モードを指定した通信登録応答が得られることから、移動無線通信機MSは自機の通信モードを低速パケット通信モード2.1とし、無線部11の送受信モードを時分割送受信モードとする。これにより、移動無線通信機MSが基地局BS4の無線ゾーンに在圏する間、ユーザはフィルタFIL−1およびFIL−2が信号経路上に存在することに起因した挿入ロスが排除された高品質のパケット通信サービスを享受することができる。
【0045】
ユーザがさらに進行して基地局BS5の無線ゾーンへ進入すると、移動無線通信機MSは図1の基地局BS2への進入時の動作と同様の動作を行う。この結果、移動無線通信機MSの通信モードは高速パケット通信モード2.2、無線部11の送受信モードは同時送受信モードとなる。したがって、ユーザは、移動無線通信機MSが基地局BS5の無線ゾーンに在圏する間、フィルタFIL−1およびFIL−2を用いた高速のパケット通信サービスを享受することができる。
【0046】
[補足]
本実施形態によれば、1系統の送受信部のみで、高速通信可能であれば高速パケット通信を、それ以外であればフィルタの挿入ロスを排除した低速パケット通信および回線交換通信を実現することができる。
【0047】
なお、上述した実施形態においては、通信登録応答処理や無線チャネル切替処理において移動無線通信機がパケット通信用周波数を取得する例を示したが、これら以外の処理においてパケット通信用周波数を取得するようにしてもよい。要は、高速/低速パケット通信モードへの遷移に先立って、使用するパケット通信用周波数を移動無線通信機が取得できるようになっていればよい。
【0048】
また、ゾーン移行の場合のパケット通信周波数の取得形態としては、移行前の基地局に対して移行後の通信環境の提供を要求し、この応答を移行前の基地局から受信することでパケット通信周波数を取得する形態と、移行前の基地局から一方的に通知されたパケット通信周波数を受信して取得する形態と、移行後の基地局から一方的に通知されたパケット通信周波数を受信して取得する形態とが挙げられる。このことから明らかなように、本発明は上述した実施形態に限定されず、様々な態様を包含し得る。
【0049】
また、上述した実施形態においては、無線部11の送受信モードを変更せずに済む場合にも主制御部16および無線制御部12が無線部11を制御する例を挙げたが、記憶部(例えば記憶部14)に直前の送受信モードを記憶させ、この送受信モードと新たに設定しようとする送受信モードとを比較し、両者が異なる場合にのみ上記制御を行うようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、基地局が指定したパケット通信用周波数が高速通信可能な周波数帯域内の周波数であり、かつパケット通信サービスを提供する通信網から高速通信を指定された場合にのみ、移動無線通信機の回路が同時送受信に適した構成に変更され、それ以外の場合には移動無線通信機の回路が時分割送受信に適した構成に変更される。すなわち、時分割送受信の際にはフィルタを使用しない回路構成としてフィルタの挿入ロスを防ぎ、同時送受信の際にはフィルタを使用する回路構成として高速のパケット通信を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態による移動無線通信機MSの使用例を説明するための図である。
【図2】 同移動無線通信機MSの構成を示す図である。
【図3】 同移動無線通信機MS内の無線部11の一部を為す回路(ハードウェア部)の構成を示す回路図である。
【図4】 同移動無線通信機MSの通信モードの遷移パターンを示す状態遷移図である。
【図5】 同移動無線通信機MSの通信モードの遷移条件を示す図である。
【図6】 同移動無線通信機MSにおいて行われるモード決定処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】 同移動無線通信機MSの使用例を示すシーケンス図である。
【図8】 同移動無線通信機MSの別の使用例を説明するための図である。
【図9】 同移動無線通信機MSの別の使用例を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
11 無線部
12 無線制御部
13 表示部
14 記憶部
15 操作部
16 主制御部
BS1,BS2,… 基地局
FIL−1,FIL−2 フィルタ
MS 移動無線通信機
RX1,RX2 受信端子
SA サービスエリア
SW−201〜SW−214 スイッチ
TRX1,TRX2 送受信端子
Claims (3)
- 下りのパケットの無線信号と受信と上りのパケットの無線信号の送信とを同時に行う送受信方式である同時送受信方式と、下りのパケットの無線信号の受信と上りのパケットの無線信号の送信とをタイミングをずらして行う送受信方式である時分割送受信方式とを切り換えて無線信号の送受信を行う移動無線通信機であって、
自機が同時送受信方式に従った無線信号の送受信を行い得る周波数帯域を示す周波数帯域情報を記憶した記憶部と、
同時送受信方式と時分割受信方式のうち、指示された一方の方式に従って基地局との間で無線信号を送受信する無線部と、
基地局によって指定された、パケット通信に用いる周波数を、前記無線部を介して取得する指定周波数取得部と、
前記取得した周波数が、前記記憶部に記憶された周波数帯域情報が示す周波数帯域内であるか否か判定する第1の判定部と、
前記取得した周波数が周波数帯域情報が示す周波数帯域内であると前記第1の判定部が判定したとき、自機が同時送受信方式に従った無線信号の送受信を行い得る旨のメッセージを含む通信登録要求を前記無線部を介して送信する登録要求送信制御部と、
同時送受信方式に従った無線信号の送受信を許可するメッセージ又は時分割送受信方式に従った無線信号の送受信を指示するメッセージを含む登録応答を前記無線部を介して取得する登録応答取得部と、
前記取得した登録応答に同時送受信方式に従った無線信号の送受信を許可するメッセージと時分割送受信方式に従った無線信号の送受信を指示するメッセージのいずれが含まれているか判定する第2の判定部と、
登録応答に同時送受信方式に従った無線信号の送受信を許可するメッセージが含まれていると前記第2の判定部が判定したとき、同時送受信方式に従った無線信号の送受信を前記無線部に指示する一方、登録応答に時分割送受信方式に従った無線信号の送受信を指示するメッセージが含まれていると前記第2の判定部が判定したとき、時分割送受信方式に従った無線信号の送受信を前記無線部に指示する無線制御部と
を備えた移動無線通信機。 - 請求項1に記載の移動無線通信機であって、
前記無線部は、
アンテナと、そのアンテナに接続された送受信端子と、無線信号の受信部と、無線信号の送信部と、前記送受信端子から受信部に至る第1の系統及び第2の系統の2つの信号伝送路と、前記送信部から前記送受信端子に至る第3の系統及び第4の系統の2つの信号伝送路とを有し、
更に、
前記第2の系統の信号伝送路上と第4の系統の信号伝送路上には、特定の周波数の信号を減衰させるフィルタが挿入され、
前記無線制御部は、
登録応答に時分割送受信方式に従った無線信号の送受信を許可するメッセージが含まれていると前記第2の判定部が判定したとき、前記送受信端子から第1の系統の信号伝送路を経由して受信部へ信号を供給し且つ前記送信部から第3の系統の信号伝送路を経由して送受信端子へ信号を供給すること指示する時分割送受信モード制御信号を前記無線部に供給する一方、登録応答に同時送受信方式に従った無線信号の送受信を指示するメッセージが含まれていると前記第2の判定部が判定したとき、前記送受信端子から第2の系統の信号伝送路を経由して受信部へ信号を供給し且つ前記送信部から第4の系統の信号伝送路を経由して送受信端子へ信号を供給すること指示する同時送受信モード制御信号を前記無線部に供給する
ことを特徴とする移動無線通信機。 - 請求項2に記載の移動無線通信機において、
前記第1乃至第4の信号伝送路の各々には、自伝送路を介した無線信号の供給のオンと オフとを切り換えるためのスイッチが夫々備え付けられ、
前記無線部は、
前記無線制御部から時分割送受信モード制御信号が供給されたとき、第2及び第4の信号経路に夫々備え付けられたスイッチをオフにすると共に第1及び第3の信号経路に夫々備え付けられたスイッチのオンとオフとを所定のタイミングの到来に合わせて切り換える一方、前記無線制御部から同時送受信モード制御信号が供給されたとき、第1及び第3の信号経路に夫々備え付けられたスイッチをオフにすると共に第2及び第4の信号経路に夫々備え付けられたスイッチのオンとオフとを所定のタイミングの到来に合わせて切り換える
ことを特徴とする移動無線通信機。
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