JP3741941B2 - 麺の糊化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、麺の糊化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
即席麺の製造方法として、以下に示す方法が知られている。先ず、ミキサー等の混練機に小麦粉、そば粉、でんぷん等の原材料を入れ、予め調製した練水を給水した後、所定時間の間、混練する。次いで、混練機から取り出したドウ(麺生地)をロール圧延装置で所定の厚みに形成し、麺線機で所定の長さに切り出し、ウェーブボックスに通過させてウェーブ(波形の縮れ)を付与した麺線を形成する。次いで、麺線を糊化装置に送り、この装置の蒸気雰囲気中で所定時間の間蒸して蒸し工程を行った後、乾燥工程として、油揚げ装置、又は熱風装置に搬送していく。
【0003】
図8は、従来の糊化装置の内部構造を示す横断面図であり、この糊化装置は、上カバー2及び下カバー4で画成した水平方向に延在する装置空間6にネットコンベヤ8の往路を進行させ、下カバー4上に配置したスチーム管8から装置空間6に蒸気を送り出すことにより装置空間8を蒸気室6としている。
前記ネットコンベヤ8は、互いに平行に配置した無端状の2条のローラチェーン10、12と、これらローラチェーン10、12の間に張り渡したネット14と、上カバー2a及び下カバー2bの幅方向端部側に配置されてローラチェーン10、12のローラを転動させるレール16と、ローラチェーン10、12を駆動する駆動スプロケット(図示せず)とを備えている。
【0004】
そして、往路のネット14を、所定の搬送速度で蒸気室6内を通過させることにより、ネット14上に載せた麺線Nを蒸して蒸し工程を行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の糊化装置は、所定の長さに切り出した麺線Nを連続的にネットコンベヤ8のネット14上に供給しているので、ネット上14で麺線Nが整列した状態で載ってしまい、麺線Nの一本、一本どうしの接触面積が増大してしまう。このため、スチーム管8から蒸気室6内に蒸気を供給しても、ネット14上の麺線Nのすみずみまで蒸気が接触しにくい。
【0006】
そこで、スチーム管8からの蒸気供給量を増大して高ミスト状態の蒸気室6とすることにより麺線Nの全域に蒸気が十分に行き渡るようにしたり、ネット14の搬送速度を遅くしたり、さらには蒸し工程のラインを長くしてネット14上の麺線Nのすみずみまで蒸気が接触するようにしていた。
しかし、蒸し工程時間が長くなったり、多量の蒸気が必要となると、ランニングコストの面で問題がある。また、蒸し工程のラインを長くすると、麺の製造ラインが長大化して装置コストの面でも問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、ランニングコスト、装置コストを抑制しながら短時間で麺線の蒸し工程が完了する麺の糊化装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の麺の糊化装置は、チェーンコンベヤの所定間隔をあけたローラにハンガーを介して複数のバスケットの両端部を揺動自在に吊り下げ保持し、室内下方から蒸気が供給される蒸気室内に前記チェーンコンベヤの往路を配置し、前記蒸気室の入側近くにおいて麺線を収容した各バスケットを蒸気室内に通過させることで前記麺線の蒸し工程を行う麺の糊化装置であって、前記バスケットを、複数の収容室に仕切って各収容室に一食ずつの前記麺線を収容できる多数の透孔を設けた箱体とするとともに、前記蒸気室内の入側から出側にかけてハンガー支持レールを配置し、前記蒸気室の入側から内部に移動してきたバスケットは、その両端部のハンガーが前記ハンガー支持レールにより下側から支持され、当該ハンガーに連結している前記往路のチェーンが撓んだ状態となりながら、後続して送られてくるバスケットに押されて出側に向けて移動していくようにした。
【0009】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の麺の糊化装置において、前記チェーンコンベヤの往路は、前記蒸気室内の前記入側から上下方向に蛇行しながら前記出側に延びていくようにした。
一方、請求項3記載の麺の糊化装置は、チェーンコンベヤの所定間隔をあけたローラに複数のバスケットの両端部を吊り下げ保持し、室内下方から蒸気が供給される蒸気室内に前記チェーンコンベヤの往路を配置し、前記蒸気室の入側近くにおいて麺線を収容した各バスケットを蒸気室内に通過させることで前記麺線の蒸し工程を行う麺の糊化装置であって、前記バスケットを、複数の収容室に仕切って各収容室に一食ずつの前記麺線を収容できる多数の透孔を設けた箱体とするとともに、前記蒸気室内の入側から出側にかけてバスケット支持レールを配置し、前記蒸気室の入側から内部に移動してきたバスケットは、その両端部が前記バスケット支持レールにより下側から支持され、当該ハンガーに連結している前記往路のチェーンが撓んだ状態となりながら、後続して送られてくるバスケットに押されて出側に向けて移動していくようにした。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る糊化装置について図面を参照して説明する。
図1は、即席麺の糊化装置の第1実施形態を示すものであり、図2は、図1のII−II線矢視図、図3は、図1のIII −III 線矢視図である。
図1に示すように、本実施形態の糊化装置20は、上カバー22及び下カバー24により形成した水平方向に延在する装置室26内に、下カバー24上に配置したスチーム管28から高温の蒸気を送り出すことで、前記装置室26を蒸気室とし(以下、蒸気室26と称する。)、チェーンコンベヤ30に連結した複数のバスケット32…に麺線を収容し、蒸気室26の入側26aから出側26bまで搬送することにより麺の蒸し工程を行う平型(端段)の装置である。
【0011】
前記スチーム管28は、図2に示すように、下方(下カバー24側)を向く蒸気吹出し口28aを設けており、詳細には、鉛直線Qに対して略15°の角度を付けた位置に蒸気吹出し口28aを設けている。
また、各バスケット32は、図2に示すように、仕切り板33を配置することで複数の麺収容室32aを長手方向に配置した平面視矩形状の箱体であり、麺収容室32aの底に多数の透孔が形成されている。各バスケット32は、長手方向の両端部に連結したハンガー38を介してチェーンコンベヤ30に所定間隔をあけて吊り下げ保持されている。ハンガー38は、バスケット32側に上下方向に長い上下支持部38aと、バスケット32から離れた位置に水平方向に長い水平支持部38bとが十字をなすように一体形成した部材である(図1参照)。
【0012】
そして、図2、図3に示すように、上下支持部38a及び水平支持部38bとが交差する位置Pにおいて、チェーンコンベヤ30を構成している所定のローラ30cに同軸に連結しており、この連結点Pを中心としてバスケット32がハンガー38を介してチェーンコンベヤ30に揺動自在に連結している。
チェーンコンベヤ30は、図1に示すように、蒸気室26の入側の外部及び出側の外部に配置した一対のスプロケット34a、34bに装架され、チェーンが蒸気室26内を通過して蒸気室26の外部から戻る構成となっている。ここで、蒸気室26内を通過するチェーンを往路チェーン部30aとし、蒸気室26の外部を移動するチェーンを復路チェーン部30bと称する。なお、チェーンコンベヤ30は、駆動モータ36a、36bからスプロケット34に矢印方向の回転駆動力が伝達されることで各バスケット30を搬送する。
【0013】
図2、図3の符号40で示す部材は、上カバー22及び下カバー24の幅方向に位置している装置枠40であるが、図3に示すように、復路チェーン部30bの側部近くの装置枠40には、復路チェーン部30bの各ローラ30cを下側から支持するチェーン支持レール42が復路チェーン部30bの進路方向(水平方向)に沿って配置されている。
【0014】
また、図2に示すように、往路チェーン部30aの側部近くの装置枠40には、ハンガー38の水平支持部38bを下側から支持するハンガー支持レール44が往路チェーン部30aの進路方向(水平方向)に沿って配置されている。
次に、上記構成の糊化装置20の動作について説明すると、復路チェーン部30bは、全てのローラ30cがチェーン支持レール42に下側から支持されて転動するので、図4に示すようにチェーン支持ール42上で直線状に延在する状態となり、空のバスケット32は、互いに所定間隔Lをあけながら蒸気室26の入側26a近くの麺投入口33a側に向けて搬送されていく。
【0015】
そして、麺投入口33aの下方に位置したバスケット32に麺投入口33aから各収容室32aに麺線が供給され、蒸気室26の入側26aに向けてさらに移動していく。
麺線を収容したバスケット32が往路チェーン部30aにより蒸気室26内に搬送されてくると、往路チェーン部30aは、全てのローラ30cを支持せず、ハンガー38の水平支持部38bをハンガー支持レール44が下側から支持する。これにより、図5に示すように、ハンガー38に連結したローラ30c以外の部分が下側に撓んだ状態となるので、蒸気室26内のバスケット32の搬送速度が遅くなる。
【0016】
蒸気室26内のバスケット32は、順次蒸気室26内に搬送されてくるバスケット32に押されながら、蒸気室26の出側26b側に向けて移動していく。このため、図5に示すように、蒸気室26内の各バスケット32は、隣接するバスケット32の間に隙間が存在せずに、互いに連なった状態で搬送されていく。
そして、所定の時間、蒸気室26内を通過したバスケット32は、スプロケット32b側を移動する途中で傾き、各収容室32a内の麺線を麺搬出口33bに搬出していく。
【0017】
上記構成の糊化装置20によると、蒸気室26内の各バスケット32は、隣接するバスケット32の間に隙間が存在せずに互いに連なった状態で搬送されているので、蒸気室26の下方から供給された蒸気は、各バスケット32の底を通過し、麺線Nの全域に接触して上方に移動していく。
これにより、スチーム管28からの蒸気供給量を増大させず、チェーンコンベヤ30の搬送速度も遅くせず、さらには蒸し工程のラインを長くしなくても、麺線Nの完全な蒸し工程を行うことができる。したがって、蒸し工程時間が短くなり、蒸気の消費量が増大しないので、ランニングコストや装置コストを低減することができる。
【0018】
また、麺線Nは、バスケット32の麺収容室32a内に一食ずつ収容されており、麺線Nの一本、一本どうしの接触面積が減少して蒸気が接触しやすくなるので、短時間の間で高品質に蒸し工程を行うことができる。
次に、図6に示すものは、即席麺の糊化装置の第2実施形態を示すものである。なお、この図において第1実施形態と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0019】
本実施形態の糊化装置50は、図示しない複数の上カバー及び下カバーによって互いに連続する下段の蒸気室52a、中段の蒸気室52b、上段の蒸気室52cを設けた多段の装置である。
そして、各蒸気室52a、52b、52cの下カバー上にスチーム管を配置し、これらのスチーム管から高温の蒸気を送り出すことで、各蒸気室52a、52b、52cを蒸気雰囲気下としている。
【0020】
そして、チェーンコンベヤ30に連結した複数のバスケット32…に麺線を収容し、下段の蒸気室52aから中段の蒸気室52b及び上段の蒸気室52を通過させることにより麺の蒸し工程を行うようにしている。
また、各バスケット32は、第1実施形態と同様の構造であり、各バスケット32は、長手方向の両端部に連結したハンガー38を介してチェーンコンベヤ30に所定間隔をあけて吊り下げ保持されている。
【0021】
チェーンコンベヤ30は、下段の蒸気室52aの入側の外部に配置したスプロケット56aと、上段の蒸気室52cの出側に配置したスプロケット56bと、下段の蒸気室52aの出側及び中段の蒸気室52bの入側の間に配置したスプロケット56cと、中段の蒸気室52bの出側及び上段の蒸気室52cの間に配置したスプロケット56dとに装架され、チェーンが下段、中段及び上段の蒸気室56a、56b、56c内を通過した後、それら蒸気室の外部から戻る構成となっている。ここで、下段、中段及び上段の蒸気室56a、56b、56c内を通過するチェーンを往路チェーン部30aとし、蒸気室の外部を移動するチェーンを復路チェーン部30bと称する。なお、このチェーンコンベヤ30も、駆動モータ58a、58b、58cから各スプロケット56a〜56dに矢印方向の回転駆動力が伝達されることで各バスケット30を搬送する。
【0022】
そして、図示しないが、往路チェーン部30aの側部近くの装置枠に、各バスケット32の両端部に連結しているハンガーを下側から支持するハンガー支持レールが往路チェーン部30aの進路方向(水平方向)に沿って配置されている。
次に、上記構成の糊化装置50も、下段、中段及び上段の蒸気室52a、52b、52c内の各バスケット32は、隣接するバスケット32の間に隙間が存在せずに互いに連なった状態で搬送され、各蒸気室52a、52b、52cの下方から供給された蒸気が、各バスケット32の底を通過して麺線Nの全域に接触して上方に移動していくので、スチーム管からの蒸気供給量を増大させず、チェーンコンベヤ30の搬送速度も遅くせずに麺線Nの完全な蒸し工程を行うことができる。したがって、蒸し工程時間が短くなり、蒸気の消費量が増大しないので、ランニングコストや装置コストを低減することができる。
【0023】
また、本実施形態では、下段、中段及び上段の蒸気室52a、52b、52c内を設けることで限られたスペースで長いラインの蒸し工程となるので、高品質に麺線Nの蒸し工程を行うことができる。
次に、図7は、即席麺の糊化装置の第3実施形態を示す横断面図である。
本実施形態は、第1実施形態と類似した平型(端段)の糊化装置60であり、第1及び第2実施形態と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0024】
本実施形態の糊化装置60は、上カバー22及び下カバー24により水平方向に延在する蒸気室26を形成し、蒸気室に沿って移動する往路チェーン部30aも、上下カバー22、24の側部に連続するチェーンカバー62に覆われている。そして、蒸気室26全体は、装置枠40に保持された外カバー62で覆われている。
【0025】
また、各バスケット32は、長手方向の両端部に連結した連結部材64を介して往路チェーン部30aの所定のローラ30cに直接連結している。
そして、往路チェーン部30aには、バスケット32の長手方向の両端部を下側から支持するバスケット支持レール66が配置されている。このバスケット支持ール66は、バスケット32の端部と下カバー24との間に発生する隙間を外側から閉塞する機能も有している。
【0026】
上記構成の糊化装置60によると、麺線を収容したバスケット32が往路チェーン部30aにより蒸気室26内に搬送されてくると、往路チェーン部30aは、全てのローラ30cを支持せず、バスケット32の長方向の両端部をバスケット支持レール66が下側から支持する。これにより、バスケット32に連結部材64を介して連結しているローラ30c以外のローラ30cが下側に撓んだ状態となるので、蒸気室26内のバスケット32の搬送速度が遅くなる。
【0027】
そして、蒸気室26内のバスケット32は、順次蒸気室26内に搬送されてくるバスケット32に押されながら、蒸気室26の出側側に向けて移動していく。
このため、蒸気室26内の各バスケット32は、簡単な機構で隣接するバスケット32の間に隙間が存在せずに、互いに連なった状態で搬送されていくので、蒸気室26の下方から供給された蒸気は、各バスケット32の底を通過し、麺線Nの全域に接触して上方に移動していく。
【0028】
また、バスケット支持レール66は、バスケット32の端部と下カバー24との間に発生する隙間を外側から閉塞しているので、スチーム管28から供給した蒸気が蒸気室26から外部に漏れ出るのを防止し、蒸気供給量を節約することができる。したがって、本実施形態も、蒸気の消費量が増大せず、ランニングコストや装置コストを低減することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の麺線の糊化装置によると、蒸気室の入側から内部に移動してきたバスケットは、その両端部のハンガーがハンガー支持レールにより下側から支持され、ハンガーに連結している以外の往路のチェーンが撓んだ状態となりながら、後続して送られてくるバスケットに押されて出側に向けて移動していくようにしたので、蒸気室内の各バスケットは、隣接するバスケットの間に隙間が存在せずに互いに連なった状態で搬送されていく。このため、蒸気室の下方から供給された蒸気は、各バスケットの底を通過し、麺線の全域に接触して上方に移動していくので、蒸し工程時間が短くなり、蒸気の消費量が増大せず、ランニングコストや装置コストを低減することができる。
【0030】
また、各バスケットを、複数の収容室に仕切って各収容室に一食ずつの前記麺線を収容できる多数の透孔を設けた箱体としたので、麺線の一本、一本どうしの接触面積が減少して蒸気が接触しやすくなり、短時間の間で高品質に蒸し工程を行うことができる。
また、請求項2記載の発明によると、チェーンコンベヤの往路を、蒸気室内の入側から出側に上下方向に蛇行しながら延びるようにして限られたスペースで長いラインの蒸し工程としているので、高品質に麺線の蒸し工程を行うことができる。
【0031】
さらに、請求項3記載の発明によると、蒸気室の入側から内部に移動してきたバスケットは、その両端部がバスケット支持レールにより下側から支持され、バスケットに連結している以外の往路のチェーンが撓んだ状態となりながら、後続して送られてくるバスケットに押されて出側に向けて移動していくようにしたので、蒸気室内の各バスケットは、隣接するバスケットの間に隙間が存在せずに互いに連なった状態で搬送されていく。このため、請求項1と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の麺の糊化装置を示す構成図である。
【図2】図1のII−II線矢視図である。
【図3】図1のIII −III 線矢視図である。
【図4】本発明の装置のバスケットを保持している往路のチェーンコンベアを示す図である。
【図5】本発明の装置の蒸気室内のバスケットの移動状態を示す図である。
【図6】第2実施形態形態の麺の糊化装置を示す構成図である。
【図7】第3実施形態形態の麺の糊化装置を示す横断面図である。
【図8】従来の麺の糊化装置の横断面を示す図である。
【符号の説明】
20、50、60 糊化装置
26 蒸気室
26a 入側
26b 出側
28 スチーム管
30 チェーンコンベヤ
30a 往路チェーン部(往路)
30b 復路チェーン部(復路)
30c ローラ
32 バスケット
32a 麺収容室(収容室)
38 ハンガー
42 チェーン支持レール
44 ハンガー支持レール
52a 下段の蒸気室
52b 中段の蒸気室
52c 上段の蒸気室
66 バスケット支持レール

Claims (3)

  1. チェーンコンベヤの所定間隔をあけたローラにハンガーを介して複数のバスケットの両端部を揺動自在に吊り下げ保持し、室内下方から蒸気が供給される蒸気室内に前記チェーンコンベヤの往路を配置し、前記蒸気室の入側近くにおいて麺線を収容した各バスケットを蒸気室内に通過させることで前記麺線の蒸し工程を行う麺の糊化装置であって、
    前記バスケットを、複数の収容室に仕切って各収容室に一食ずつの前記麺線を収容できる多数の透孔を設けた箱体とするとともに、前記蒸気室内の入側から出側にかけてハンガー支持レールを配置し、
    前記蒸気室の入側から内部に移動してきたバスケットは、その両端部のハンガーが前記ハンガー支持レールにより下側から支持され、当該ハンガーに連結している前記往路のチェーンが撓んだ状態となりながら、後続して送られてくるバスケットに押されて出側に向けて移動していくようにしたことを特徴とする麺の糊化装置。
  2. 前記チェーンコンベヤの往路は、前記蒸気室内の前記入側から上下方向に蛇行しながら前記出側に延びていることを特徴とする請求項1記載の麺の糊化装置。
  3. チェーンコンベヤの所定間隔をあけたローラに複数のバスケットの両端部を吊り下げ保持し、室内下方から蒸気が供給される蒸気室内に前記チェーンコンベヤの往路を配置し、前記蒸気室の入側近くにおいて麺線を収容した各バスケットを蒸気室内に通過させることで前記麺線の蒸し工程を行う麺の糊化装置であって、
    前記バスケットを、複数の収容室に仕切って各収容室に一食ずつの前記麺線を収容できる多数の透孔を設けた箱体とするとともに、前記蒸気室内の入側から出側にかけてバスケット支持レールを配置し、
    前記蒸気室の入側から内部に移動してきたバスケットは、その両端部が前記バスケット支持レールにより下側から支持され、当該ハンガーに連結している前記往路のチェーンが撓んだ状態となりながら、後続して送られてくるバスケットに押されて出側に向けて移動していくようにしたことを特徴とする麺の糊化装置。
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