JP3741635B2 - 放送受信機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、放送受信機に関し、特に、少なくとも2つのチューナブロックを有する放送受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、放送チャンネルの多チャンネル化が進みBS放送、CS放送、デジタルBS放送等の各デジタル放送やアナログ放送等を受信する場合、システムの簡略化とコスト削除等の面から、少なくとも2つのチューナブロックを同一のプリント配線基板に装着し1つのシャーシ内に収納した放送受信機が主流となってきている。
【0003】
図8は、2つのチューナブロックを同一のプリント配線基板に装着した従来の放送受信機200の外観構成図である。
【0004】
放送受信機200は、上蓋1および下蓋3と、プリント配線基板100と、プリント配線基板100を囲むシャーシ2と、放送信号(以下、高周波RF信号とも称する。)の入力を受ける入力端子10および50とを備える。
【0005】
図9は、プリント配線基板100に装着される回路の配置を示す図である。
プリント配線基板100は、2つの異なる高周波RF信号をそれぞれ受信するためのチューナブロックTAの信号配線パターンおよびチューナブロックTBの信号配線パターンを含む。また、チューナブロックTAの信号配線パターンとチューナブロックTBの信号配線パターンとの間に挟まれる境界領域30をさらに含む。
【0006】
ここで、チューナブロックTAについて説明する。
チューナブロックTAは、高周波RF信号の入力を受ける入力端子10と、入力される高周波RF信号のうち低周波成分を減衰させるハイパスフィルタ11と、ハイパスフィルタ11を通過した信号を増幅する増幅器12と、増幅した信号をI信号およびQ信号からなるベースバンド信号に復調するベースバンド復調部20と、ベースバンド信号をデジタルデータ信号に復調するデータ復調部17と、デジタルデータ信号を外部に出力する端子である出力端子18とを備える。
【0007】
チューナブロックTBも同様の構成を有し、チューナブロックTBは、入力端子50に入力端子10と異なる高周波RF信号を受けて、ベースバンド信号に復調し、ベースバンド信号を復調して、デジタルデータ信号を出力端子58から出力する。
【0008】
このようにそれぞれが異なる高周波RF信号を受信するための2つのチューナブロックTAおよびTBが1つのシャーシ内に収納され、同一のプリント配線基板上に回路を構成する場合には、各チューナブロックTAおよびTB間の信号配線パターンを完全にそれぞれ独立に形成し、その間を完全に分離する境界領域30を図9に示すように全域に渡って設ける構成が一般的であった。
【0009】
なぜなら、チューナブロックTAの入力端子10に入力された高周波RF信号は、プリント配線基板100の信号配線パターンおよび接地電圧配線パターンを通じてもう一方のチューナブロックTBに漏洩し、入力端子50から入力される別の高周波RF信号と干渉するという問題があったからである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる境界領域30を設けることにより、完全に分離した場合、各チューナブロックTAおよびTBに電源を供給する電源ラインやベースバンド復調部で用いられる信号ライン例えば、I信号およびQ信号であるベースバンド信号に復調した信号ライン等の信号配線パターンに制約が生じる。
【0011】
また、チューナブロックTAおよびTB相互で接地電圧配線パターンを共用することができないために全体的に十分な接地を行なうことができないという問題があった。
【0012】
本発明の目的は、受信する高周波RF信号相互の干渉という問題を防止しつつ、接地を強化するとともに、それぞれが独立で複数のチューナブロックの信号配線パターンを容易にするプリント配線基板を有する放送受信機を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の放送受信機は、第1の周波数信号を受信して、復調するための第1の復調部と、第2の周波数信号を受信して、復調するための第2の復調部と、第1および第2の復調部が搭載されるプリント配線基板とを備え、プリント配線基板は、第1の復調部を構成する信号配線パターンを形成するための第1の領域と、第2の復調部を構成する信号配線パターンを形成するための第2の領域と、第1の領域と第2の領域との間に設けられた境界領域とを含み、境界領域は、第1および第2の復調部によって共用可能な信号配線パターンを配置するための共用領域と、第1および第2の復調部の信号配線パターンのうちの所定部分を電気的に分離するための分離領域とを有する。第1および第2の復調部は、第1および第2の周波数信号をそれぞれ受信して、雑音成分をそれぞれ除去する第1および第2のフィルタと、第1および第2のフィルタから出力された第1および第2の周波数信号をそれぞれ増幅する第1および第2の増幅器と、第1および第2の増幅器から増幅された第1および第2の周波数信号をそれぞれ第1および第2のベースバンド信号に復調する第1および第2のベースバンド信号復調部とを含み、共用領域は、第1のフィルタおよび第2のフィルタに対応して第1のフィルタと第2のフィルタとの間に配置され、分離領域は、第1の増幅器から第1のベースバンド信号復調部および第2の増幅器から第2のベースバンド信号復調部に対応して、第1の増幅器から第1のベースバンド信号復調部および第2の増幅器から第2のベースバンド信号復調部との間に配置される。
【0015】
特に、第1および第2の復調部は、第1および第2のベースバンド信号を第1および第2のデータ信号に復調する第1および第2のデータ信号復調部をさらに含み、共用領域は、第1のデータ復調部および第2のデータ復調部に対応して第1のデータ復調部と第2のデータ復調部との間にさらに設けられる。
【0016】
特に、第1および第2のデータ復調部は、PSK復調部を有する。
特に、第1および第2のデータ復調部は、直交振幅復調部を有する。
【0017】
本発明の別の放送受信機は、第1の周波数信号を受信して、復調するための第1の復調部と、第2の周波数信号を受信して、復調するための第2の復調部と、第1および第2の復調部が搭載されるプリント配線基板とを備え、プリント配線基板は、第1の復調部を構成する信号配線パターンを形成するための第1の領域と、第2の復調部を構成する信号配線パターンを形成するための第2の領域と、第1の領域と第2の領域との間に設けられた境界領域とを含み、境界領域は、第1および第2の復調部によって共用可能な信号配線パターンを配置するための共用領域と、第1および第2の復調部の信号配線パターンのうちの所定部分を電気的に分離するための分離領域とを有する。プリント配線基板を収納するための導電性のシャーシをさらに備え、シャーシは、入力信号端子および出力信号端子を含み、プリント配線基板における共用領域は、第1および第2の復調部のいずれか一方における外部からの入力信号配線パターンおよび外部への出力信号配線パターンを有し、入力信号配線パターンおよび出力信号配線パターンは、それぞれ入力信号端子および出力信号端子と電気的に接続する。
【0020】
本発明のさらに別の放送受信機は、第1の周波数信号を受信して、復調するための第1の復調部と、第2の周波数信号を受信して、復調するための第2の復調部と、第1および第2の復調部が搭載されるプリント配線基板とを備え、プリント配線基板は、第1の復調部を構成する信号配線パターンを形成するための第1の領域と、第2の復調部を構成する信号配線パターンを形成するための第2の領域と、第1の領域と第2の領域との間に設けられた境界領域とを含み、境界領域は、第1および第2の復調部によって共用可能な信号配線パターンを配置するための共用領域と、第1および第2の復調部の信号配線パターンのうちの所定部分を電気的に分離するための分離領域とを有する。プリント配線基板を囲んで収納するための導電性のシャーシをさらに備え、プリント配線基板における共用領域は、第1の復調部および第2の復調部によって共有される接地電圧の配線パターンを含み、シャーシと接地電圧の配線パターンとは電気的に結合される。
【0021】
本発明のさらに別の放送受信機は、第1の周波数信号を受信して、復調するための第1の復調部と、第2の周波数信号を受信して、復調するための第2の復調部と、第1および第2の復調部が搭載されるプリント配線基板とを備え、プリント配線基板は、第1の復調部を構成する信号配線パターンを形成するための第1の領域と、第2の復調部を構成する信号配線パターンを形成するための第2の領域と、第1の領域と第2の領域との間に設けられた境界領域とを含み、境界領域は、第1および第2の復調部によって共用可能な信号配線パターンを配置するための共用領域と、第1および第2の復調部の信号配線パターンのうちの所定部分を電気的に分離するための分離領域とを有する。プリント配線基板を囲んで収納するための導電性のシャーシと、プリント配線基板と平行に配置され、プリント配線基板を収納するためにシャーシの側面部の一方側に設けられた上蓋と、プリント配線基板と平行に配置され、シャーシの側面部の他方側に設けられた下蓋と、上蓋から下蓋までの間を貫通するように配置される、導電性部材とを備え、プリント配線基板における共用領域は、第1の復調部および第2の復調部によって共有される接地電圧の配線パターンを含み、接地電圧の配線パターンと導電性部材とは、電気的に結合される。
【0022】
好ましくは、上蓋および下蓋の少なくとも一方は、プリント配線基板方向に突起する突起部を有し、導電性部材は、突起部と電気的に結合される。
好ましくは、プリント配線基板上において、信号配線パターンは、分離領域の上面および下面を避けて配置される。
好ましくは、分離領域は、プリント配線基板を貫通するスリットを有する。
好ましくは、分離領域は、プリント配線基板を貫通する貫通孔を有する。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は繰返さない。
【0024】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に従うプリント配線基板110の回路の配置を示す図である。
【0025】
プリント配線基板110は、チューナブロック(復調部)TAおよびTBの信号配線パターンと、チューナブロックTAおよびTBに挟まれる境界領域34とを含む。境界領域34は、共用領域32および33と分離領域31とを有する。
【0026】
チューナブロックTAは、ハイパスフィルタ11と、増幅器12と、ベースバンド復調部20と、データ復調部17と、入力端子10と、出力端子18とを含む。
【0027】
チューナブロックTBは、ハイパスフィルタ51と、増幅器52と、ベースバンド復調部60と、データ復調部57と、入力端子50と、出力端子58とを含む。
【0028】
チューナブロックTAおよびTBにおける各回路の接続関係等については、図9で説明したのと同様であるのでその説明は繰返さない。
【0029】
境界領域34を挟んでチューナブロックTAの各回路の信号配線パターン等がプリント配線基板110の一方に設計され、チューナブロックTBの各回路の信号配線パターン等が他方に設計される。
【0030】
本発明の実施の形態1に従うプリント配線基板110は、プリント配線基板100と比較して、チューナブロックTAおよびTBを完全に分離する境界領域30を設けるのではなく、境界領域34の一部の領域のみ分離領域31としてチューナブロックTAおよびTBを分離した構成としている点である。さらに、それ以外の領域については、チューナブロックTAおよびTBの信号配線パターンが互いに共用する共用領域32および33を設けた構成としている点で異なる。
【0031】
ここで、チューナブロックTAにおけるベースバンド復調部20およびデータ復調部17について説明する。
【0032】
ベースバンド復調部20は、入力信号強度が変化しても,所定の出力信号がほぼ一定に保たれるように利得を自動的に制御するための自動利得制御回路13と、自動利得制御回路13からの出力信号を互いに90°の位相差を有するI信号およびQ信号の2つのベースバンド信号にダイレクトコンバートするI/Q直交検波器14と、高周波RF信号の周波数と同一の周波数で発振する水晶発振器15と、発振周波数の位相を高周波RF信号と正確に合わせるように制御するPLL回路16とを含む。
【0033】
データ復調部17は、例えば、ベースバンド信号のデジタル符号に応じて搬送波の位相を離散的に変化させるPSK(Phase Shift Keying)復調部を有する。PSK復調部は、例えば4相の復調方式である4PSK復調あるいは8相の復調方式である8PSK復調を行なう。また、PSK復調部に代えて、別の復調方式である直交振幅復調を行なうQAM(QAM:Quadrature Amplitude Modulation)復調部を有することも可能である。
【0034】
かかる構成により、ベースバンド復調部20からのI信号およびQ信号の2つのベースバンド信号は、データ復調部17によってビタビ復号化、デインタリーブ、RS復号化等のデジタル信号処理を経て出力端子18からデジタル出力データが出力され、デジタル放送の受信が可能となる。
【0035】
チューナブロックTBについても同様の構成であるのでその説明は繰り返さない。
【0036】
ここで、分離領域31について考える。
分離領域31は、増幅器12および52の間の領域と、ベースバンド復調部20および60の間の領域とに対応して設けられている。
【0037】
特に、増幅器12および52の間の領域に対応して分離領域が設けられているのは、入力端子10から入力された高周波RF信号が増幅器12によって増幅された結果、信号の漏洩量も増大するためチューナブロックTAおよびTBとの間で相互に干渉する干渉レベルが高まるからである。
【0038】
また、ベースバンド復調部20および60の間の領域に対応して分離領域が設けられているのは、水晶発振器15および55においてそれぞれ発振周波数を出力するため発振周波数信号の漏洩によりチューナブロックTAおよびTBとの間で相互に干渉する干渉レベルが高まるからである。
【0039】
本構成とすることにより、チューナブロックTAおよびTBの間で生じる干渉レベルの増大を防ぐことができる。
【0040】
また、ハイパスフィルタ11および51に対応する領域において、その間に共用領域32を設け、データ復調部17および57に対応する領域において、その間に共用領域33を設けることにより、各チューナブロックTAおよびTBに電源を供給する電源ライン、I信号およびQ信号の2つのベースバンド信号に復調した信号ライン、PLL回路16および56に入力する信号ライン、水晶発振器15および55によって発振する出力信号ライン、高周波RF信号の入力端子を介してアンテナに電源を供給するLNBライン等を共用領域32および33を用いて、両チューナブロックを横断させて配置できる。
【0041】
これにより、各チューナブロックTAおよびTBの信号配線パターンを容易に構成することが可能である。
【0042】
さらに、接地電圧配線パターンGNDPを図1に示すようにチューナブロックTAおよびTBにおいて共用領域32を横断する形で共用することができるため、各チューナブロックを十分に接地することができる。
【0043】
図2は、本発明の実施の形態1の構成に従う受信周波数とベースバンド信号対妨害信号比との関係を示す図である。
【0044】
図2を参照して、縦軸は、ベースバンド信号対妨害信号比の値を示す。横軸は、放送受信機が受信する高周波RF信号の周波数の値を示す。ここで、点線は、従来の放送受信機の波形を示す。実線は、本発明の放送受信機の波形を示す。
【0045】
本発明の構成により全周波数域にわたって信号対妨害信号比が改善傾向となっていることがわかる。
【0046】
(実施の形態1の変形例)
図3は、本発明の実施の形態1の変形例に従うプリント配線基板120の回路構成を示す図である。
【0047】
図3を参照してプリント配線基板120は、プリント配線基板110と比較して入出力端子部61をさらに設けた点で異なる。
【0048】
入出力端子部61は、高周波RF信号の入力端子10および50を除く外部入力または出力するチューナブロックTAおよびTBの入出力端子(例えば、出力端子18および58等)と接続されている。
【0049】
ここで、入出力端子部61は、チューナブロックTBの信号配線パターンの設計領域にあるとする。また、かかる共用領域32および33の少なくとも一方を横断して、チューナブロックTAの入出力信号配線パターン等と入出力端子部61とを電気的に結合する。また、チューナブロックTBの入出力信号配線パターン等と入出力端子部61とを電気的に結合する。
【0050】
本構成とすることにより、共用領域32および33を用いて一定方向に入力および出力信号配線パターンを集約することが可能となる。
【0051】
図4は、プリント配線基板120を適用した放送受信機220の外観構成を示す図である。
【0052】
図4を参照して、一定方向に集約された入力および出力信号配線パターンと接続されている入出力端子部61がシャーシの外側の出力端子18および58等と接続されている。
【0053】
本構成により、シャーシの外側の入出力端子が一定方向に集約されるため放送受信機のシャーシ構造を簡易化することができ、また、放送受信機に装着されるマザーボードの占有面積を小さくすることができる。
【0054】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態1では、プリント配線基板上のチューナブロックの境界領域を設ける構成について説明してきたが、本発明の実施の形態2では分離領域31の具体的な構造について説明する。
【0055】
チューナブロックTAおよびTB相互の干渉を阻止するためチューナブロックTAとTBの信号配線パターンは、分離領域31を避けて配置される。
【0056】
したがって、プリント配線基板上において分離領域31の上面および下面に部品配置および信号配線パターンを形成しないため信号配線パターンによる容量成分を減少させ、信号漏洩を軽減させることができる。
【0057】
図5は、プリント配線基板110における分離領域31の構造を示す図である。
【0058】
図5(a)は、分離領域31に外形金型による打抜きによりスリットを設けてチューナブロックTAとTBとを完全に分離する構造を示す図である。
【0059】
かかる構成とすることにより高周波RF信号が接地電圧配線パターンGNDPおよび各信号配線パターン等に漏洩することによりチューナブロックTAおよびTB間で生じる干渉を阻止することができる。
【0060】
図5(b)は、分離領域31にプリント配線基板を貫通する貫通孔であるNC孔を打ち抜きミシン目状に配列してチューナブロックTAとTBとを分離する構成である。
【0061】
このような構成とすることにより図5(a)に示される分離領域31を設ける構成と比較して加工費を低減させることができる。
【0062】
(実施の形態3)
実施の形態2では分離領域について説明してきたが本発明の実施の形態3では共用領域において接地電圧配線パターンGNDPを強化することを目的とする。
【0063】
図6は、本発明の実施の形態3に従う放送受信機210の外観構成を示す概念図である。
【0064】
放送受信機210は、共用領域35における接地電圧配線パターンGNDPを強化するため上蓋1および下蓋3に至るまでの間に所定面積の貫通領域を設け、かかる貫通領域に導電性の金属製パーツ70を挿入する構成となっている。
【0065】
図7は、図6を参照してX−X♯−Y#−Y平面による断面図である。
図7を参照して、金属製パーツ70はプリント配線基板130を貫通し、下蓋3上に設けられた突起部分71と電気的に接触している。また、導電性のシャーシ2は、下蓋3の外枠と電気的に接触している。たとえば、半田付けにより電気的に接触させることができる。尚、ここでは、下蓋3の突起部分71について説明したが、上蓋1に同様の突起部分を設けて金属製パーツ70と電気的に接触する構成とすることも可能である。突起部分71は、例えば、下蓋3の一部を切り裂いて内側に折り曲げたり、また、プレス加工等によりパンチングで下蓋3の内側に押し出すことにより生成させることも可能である。尚、ここでは、下蓋3に設けられた突起部分71について説明したが、下蓋3に限らず上蓋1にも受ける構成としてもよい。
【0066】
かかる構成とすることにより、半田付けを容易にすることが可能となる。
また、プリント配線基板130の共用領域34に配置される接地電圧配線パターンGNDPは導電性のシャーシ2と半田付けされ、さらにプリント配線基板130を貫通している金属製パーツ70とも半田付けされる。
【0067】
本構成とすることにより接地電圧配線パターンGNDPをシャーシ2および金属製パーツ70と電気的に接触させて強化することができ、異なる高周波RF信号が接地電圧配線パターンGNDPを経由してチューナブロックTAおよびTB間において干渉することを軽減することができる。
【0068】
本発明は、デジタル信号出力の放送受信機例えば、衛星放送受信機等についてその構成を示してきたが、デジタル信号出力の放送受信機に限らず、アナログ信号出力の放送受信機例えば、ラジオ放送受信機等にも適用可能である。
【0069】
【発明の効果】
本発明の放送受信機によれば、第1の領域と第2の領域との間に境界領域を設け、境界領域に第1および第2の復調部の信号配線パターンが互いに分離する分離領域および第1および第2の復調部の信号配線パターンが互いに共用される共用領域を設けることにより、第1および第2の復調部の信号配線パターンを容易に構成することができる。
【0070】
本発明の放送受信機によれば、共用領域を第1のフィルタおよび第2のフィルタに対応してその間に配置し、分離領域を第1の増幅器から第1のベースバンド信号復調部および第2の増幅器から第2のベースバンド信号復調部に対応してその間に配置することにより、境界領域のうち隔離した分離領域を設けることができるため第1および第2の復調部相互で生じる第1および第2の放送信号の干渉を阻止することができる。
【0071】
本発明の放送受信機によれば、シャーシは、入力信号端子および出力信号端子を有し、一定方向に集約された入力信号配線パターンおよび出力信号配線パターンと接続されるためシャーシ構造を簡易にし、マザーボードの占有面積を小さくすることができる。
【0072】
本発明の放送受信機によれば、第1および第2の復調部を構成する信号配線パターンを分離領域を避けて設計することにより、信号配線パターンにより生じる配線間容量を減少させ、信号漏洩量を軽減することができる。
【0073】
本発明の放送受信機によれば、分離領域をスリットで構成することにより、簡易にプリント配線基板の分離領域を設計することができる。
【0074】
本発明の放送受信機によれば、分離領域を貫通孔で構成することにより、さらに簡易にプリント配線基板の分離領域を設計することができる。
【0075】
本発明の放送受信機によれば、導電性のシャーシと接地電圧配線パターンとを電気的に結合させることにより接地電圧を強化することができ、第1の復調部と第2の復調部相互で生じる干渉を低減することができる。
【0076】
本発明の放送受信機によれば、導電性部材を上蓋から下蓋まで貫通させて、導電性部材と接地電圧配線パターンとを電気的に結合させることにより、請求項9よりもさらに接地電圧を強化し、第1の復調部と第2の復調部相互で生じる干渉を低減することができる。
【0077】
本発明の放送受信機によれば、下蓋の突起部と導電性部材とを電気的に接触させることにより、さらに接地電圧を強化し、第1の復調部と第2の復調部相互で生じる干渉を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に従うプリント配線基板110の回路の配置を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態1の構成に従う受信周波数とベースバンド信号対妨害信号比との関係を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態1の変形例に従うプリント配線基板120の回路構成を示す図である。
【図4】 プリント配線基板120を適用した放送受信機220の外観構成を示す図である。
【図5】 プリント配線基板110における分離領域31の構造を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態3に従う放送受信機210の外観構成を示す概念図である。
【図7】 X−X♯−Y#−Y平面による断面図である。
【図8】 2つのチューナブロックを同一のプリント配線基板に装着した従来の放送受信機200の外観構成図である。
【図9】 プリント配線基板100に装着される回路の配置を示す図である。
【符号の説明】
100,110,120,130 プリント配線基板、200,210 放送受信機、TA,TB チューナブロック。
Claims (11)
- 第1の周波数信号を受信して、復調するための第1の復調部と、
前記第2の周波数信号を受信して、復調するための第2の復調部と、
前記第1および第2の復調部が搭載されるプリント配線基板とを備え、
前記プリント配線基板は、
前記第1の復調部を構成する信号配線パターンを形成するための第1の領域と、
前記第2の復調部を構成する信号配線パターンを形成するための第2の領域と、
前記第1の領域と第2の領域との間に設けられた境界領域とを含み、
前記境界領域は、
前記第1および第2の復調部によって共用可能な信号配線パターンを配置するための共用領域と、
前記第1および第2の復調部の信号配線パターンのうちの所定部分を電気的に互いに分離するための分離領域とを有し、
前記第1および第2の復調部は、前記第1および前記第2の周波数信号をそれぞれ受信して、雑音成分をそれぞれ除去する第1および第2のフィルタと、前記第1および前記第2のフィルタから出力された前記第1および前記第2の周波数信号をそれぞれ増幅する第1および第2の増幅器と、前記第1および第2の増幅器から増幅された前記第1および第2の周波数信号をそれぞれ第1および第2のベースバンド信号に復調する第1および第2のベースバンド信号復調部とを含み、
前記共用領域は、前記第1のフィルタおよび前記第2のフィルタに対応して前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとの間に配置され、
前記分離領域は、前記第1の増幅器から前記第1のベースバンド信号復調部および前記第2の増幅器から前記第2のベースバンド信号復調部に対応して、前記第1の増幅器から前記第1のベースバンド信号復調部および前記第2の増幅器から前記第2のベースバンド信号復調部との間に配置される、放送受信機。 - 前記第1および第2の復調部は、前記第1および第2のベースバンド信号を第1および第2のデータ信号に復調する第1および第2のデータ信号復調部をさらに含み、
前記共用領域は、前記第1のデータ復調部および前記第2のデータ復調部に対応して前記第1のデータ復調部と前記第2のデータ復調部との間にさらに設けられる、請求項1記載の放送受信機。 - 前記第1および第2のデータ復調部は、PSK復調部を有する、請求項2記載の放送受信機。
- 前記第1および第2のデータ復調部は、直交振幅復調部を有する、請求項3記載の放送受信機。
- 第1の周波数信号を受信して、復調するための第1の復調部と、
前記第2の周波数信号を受信して、復調するための第2の復調部と、
前記第1および第2の復調部が搭載されるプリント配線基板とを備え、
前記プリント配線基板は、
前記第1の復調部を構成する信号配線パターンを形成するための第1の領域と、
前記第2の復調部を構成する信号配線パターンを形成するための第2の領域と、
前記第1の領域と第2の領域との間に設けられた境界領域とを含み、
前記境界領域は、
前記第1および第2の復調部によって共用可能な信号配線パターンを配置するための共用領域と、
前記第1および第2の復調部の信号配線パターンのうちの所定部分を電気的に互いに分離するための分離領域とを有し、
前記プリント配線基板を収納するための導電性のシャーシをさらに備え、
前記シャーシは、入力信号端子および出力信号端子を含み、
前記プリント配線基板における前記共用領域は、前記第1および第2の復調部のいずれ か一方における外部からの入力信号配線パターンおよび外部への出力信号配線パターンを有し、
前記入力信号配線パターンおよび前記出力信号配線パターンは、それぞれ前記入力信号端子および出力信号端子と電気的に接続する、放送受信機。 - 第1の周波数信号を受信して、復調するための第1の復調部と、
前記第2の周波数信号を受信して、復調するための第2の復調部と、
前記第1および第2の復調部が搭載されるプリント配線基板とを備え、
前記プリント配線基板は、
前記第1の復調部を構成する信号配線パターンを形成するための第1の領域と、
前記第2の復調部を構成する信号配線パターンを形成するための第2の領域と、
前記第1の領域と第2の領域との間に設けられた境界領域とを含み、
前記境界領域は、
前記第1および第2の復調部によって共用可能な信号配線パターンを配置するための共用領域と、
前記第1および第2の復調部の信号配線パターンのうちの所定部分を電気的に互いに分離するための分離領域とを有し、
前記プリント配線基板を囲んで収納するための導電性のシャーシをさらに備え、
前記プリント配線基板における前記共用領域は、前記第1の復調部および前記第2の復調部によって共有される接地電圧の配線パターンを含み、
前記シャーシと前記接地電圧の配線パターンとは電気的に結合される、放送受信機。 - 第1の周波数信号を受信して、復調するための第1の復調部と、
前記第2の周波数信号を受信して、復調するための第2の復調部と、
前記第1および第2の復調部が搭載されるプリント配線基板とを備え、
前記プリント配線基板は、
前記第1の復調部を構成する信号配線パターンを形成するための第1の領域と、
前記第2の復調部を構成する信号配線パターンを形成するための第2の領域と、
前記第1の領域と第2の領域との間に設けられた境界領域とを含み、
前記境界領域は、
前記第1および第2の復調部によって共用可能な信号配線パターンを配置するための共用領域と、
前記第1および第2の復調部の信号配線パターンのうちの所定部分を電気的に互いに分離するための分離領域とを有し、
前記プリント配線基板を囲んで収納するための導電性のシャーシと、
前記プリント配線基板と平行に配置され、前記プリント配線基板を収納するために前記シャーシの側面部の一方側に設けられた上蓋と、
前記プリント配線基板と平行に配置され、前記シャーシの側面部の他方側に設けられた下蓋と、
前記上蓋から前記下蓋までの間を貫通するように配置される、導電性部材とをさらに備え、
前記プリント配線基板における前記共用領域は、前記第1の復調部および前記第2の復調部によって共有される接地電圧の配線パターンを含み、
前記接地電圧の配線パターンと前記導電性部材とは、電気的に結合される、放送受信機。 - 前記上蓋および前記下蓋の少なくとも一方は、前記プリント配線基板方向に突起する突起部を有し、
前記導電性部材は、前記突起部と電気的に結合される、請求項7記載の放送受信機。 - 前記プリント配線基板上において、前記信号配線パターンおよび回路素子は、前記分離領域の上面および下面を避けて配置される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の放送受信機。
- 前記分離領域は、前記プリント配線基板を貫通するスリットを有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の放送受信機。
- 前記分離領域は、前記プリント配線基板を貫通する貫通孔を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の放送受信機。
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