JP3740298B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、装置本体の下部に排紙トレイを配設し、該排紙トレイの上方に画像形成後の用紙を排紙する空間を介して原稿の読み取りを行う原稿読取手段を配設した画像形成装置に関し、特に、排紙された用紙を排紙トレイから容易に取り出し可能にするもの関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機能,ファックス機能,プリンタ機能を有した複合型の画像形成装置はその設置場所等の関係から省スペース化を図るために、装置本体の下部に排紙トレイを配設し、該排紙トレイの上方に画像形成後の用紙を排紙する空間を介して原稿の読み取りを行う原稿読取手段であるスキャナ部が配設されていた。
【0003】
しかし、このような複合型の画像形成装置においては、排紙トレイに排紙された画像形成後の用紙は排紙トレイの上方にあるスキャナ部に覆われるため、使用者から用紙が見えにくく排紙トレイからの取り出しが行い難いという問題があったが、排紙された用紙を取り出しやすくするために、排紙トレイがスキャナ部に覆われていないようにすると、装置の省スペース化を図ることができなかった。
【0004】
そこで、用紙の取り出しを容易にするために、特開平8−337347号公報に開示された画像形成装置があった。
この画像形成装置は、装置本体の上部に設けられたスキャナ部の下方に排紙トレイを設け、この排紙トレイを装置本体から引き出し可能に配設しており、排紙された用紙を取り出す時には排紙トレイをまず装置本体から引き出し、その後用紙を取り出すようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記画像形成装置であれば、排紙トレイに用紙が排紙されているか否かを確認するのに、使用者が装置本体内に配設された排紙トレイを覗き込まなければならず、しかも、排紙された用紙を取り出す度に装置本体から排紙トレイを引き出さなければならず、用紙の取り出しの度に煩わしい作業が必要であった。
【0006】
本発明は上記の問題に鑑みなされたものであり、原稿読取手段の下方に配設された排紙トレイに用紙を排紙する時に、用紙の一部が排紙トレイから外側にはみ出すように排紙し、排紙された用紙の排紙トレイからの取り出しを容易に行うことができるようにすることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、装置本体の下部に排紙トレイを配設し、該排紙トレイの上方に画像形成後の用紙を排紙する空間を介して原稿の読み取りを行う原稿読取手段を配設した画像形成装置において、
上記排紙トレイに用紙を排紙する時に、排紙される用紙の一部を当該排紙トレイの外側にはみ出した状態で排紙する用紙排紙手段と、上記排紙される用紙の大きさを検知する用紙サイズ検知手段とを備え、
上記用紙排紙手段は、用紙サイズ検知手段により排紙される用紙の大きさが上記排紙トレイ内に収まるサイズの大きさ以下であると検知された時に、用紙の一部を排紙トレイの外側にはみ出すよう用紙を排紙することを特徴とする画像形成装置である。
【0008】
請求項2記載の画像形成装置、上記排紙トレイからはみ出した状態で排紙される用紙の一部を受ける時に引き出し、未使用時に収納可能な可動トレイを設けている。
【0009】
請求項3記載の画像形成装置の用紙排紙手段は、用紙を挟持して排紙する一対のローラからなり、該ローラの一端側を接離可能に配設することにより、用紙の排紙時に当該用紙に加わる搬送力を片側のみに加え用紙を斜めに排紙している。
【0011】
請求項4記載の画像形成装置の用紙排紙手段は、用紙が排紙された時に当該用紙が斜めに排紙されるようにガイドする用紙ガイドからなる。
【0012】
請求項5記載の画像形成装置の用紙排紙手段は、用紙が排紙された時に当該用紙の自重により用紙排紙方向に対し直交する方向に滑り落ちるよう傾斜面を有した用紙案内ガイドからなる。
【0013】
請求項6記載の画像形成装置の用紙排紙手段は、用紙排紙方向の用紙の中心位置に対し両側に同数のローラを設け、該ローラは排紙される用紙を使用者側に平行移動させるために用紙排紙方向に対して傾斜角を設けて配設されている。
【0014】
請求項7記載の画像形成装置は、上記排紙される用紙がローラ前段に設けられた定着装置を通過したことを検知する検知手段を設け、該検知手段の検知により上記ローラの内用紙の中心位置に対する片側に配設されたローラを用紙から離間させる。
【0015】
請求項8記載の画像形成装置は、上記排紙される用紙がローラ前段に設けられた定着装置を通過したことを検知する検知手段を設けるとともに、上記用紙の平行移動が所定の位置まで移動したことを検知する用紙移動検知手段を設ける。まず、検知手段によって排紙される用紙がローラ前段に設けられた定着装置を通過したことを検知すると、上記ローラの内用紙の中心位置に対する片側に配設されたローラを、用紙から離間する。次に、用紙移動検知手段によって用紙の平行移動が所定の位置まで移動したことを検知すると、上記ローラの内離間していたローラを、用紙に当接させる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の画像形成装置として、複写機能,ファックス機能,プリンタ機能を有した複合型の画像形成装置の実施形態1を図1乃至図4とともに説明する。
【0018】
この画像形成装置は、装置本体1の下部に排紙トレイ2を配設し、該排紙トレイ2に隣接させて給紙カセット3を配設し、該給紙カセット3の上部に画像形成部4を形成し、該画像形成部4の上部で上記排紙トレイ2の上方を覆い画像形成後の用紙Pを排紙する空間を介して原稿の読み取りを行う原稿読取手段であるスキャナ部5を配設していた。
【0019】
上記画像形成部4は、有機感光体からなる感光体ドラム6と、上記給紙カセット3から用紙Pを感光体ドラム6へ搬送する搬送ローラ7と、画像情報を感光体ドラム6上に静電潜像として作像する露光部8と、感光体ドラム7の静電潜像を現像する現像装置9と、現像装置9により現像されて形成されたトナー像を用紙Pに転写する転写装置10と、用紙Pに転写されたトナーを用紙Pに定着する定着装置11と、トナーが定着された用紙Pを排紙トレイ2に排紙する排紙装置12とを備えている。
【0020】
上記排紙装置12は図3に示すように用紙搬送ローラ13と加圧ローラ14とから構成しており、用紙搬送ローラ13は搬送ローラ軸13aに4個取り付けられ、加圧ローラ14は加圧ローラ軸14aに4個上記用紙搬送ローラ13に対向するよう取り付けられている。
【0021】
この搬送ローラ軸13aと加圧ローラ軸14aはその両端に取り付けられたスプリング15R,15Lにより対向配置状態が維持されるとともに、用紙搬送ローラ13に加圧ローラ14が押圧されており、加圧ローラ軸14aの図示右側に加圧ローラ軸14aの右側端部を引き右側の加圧ローラ14を用紙搬送ローラ13から離間させる図示しないアクチュエータを設けている。
そして、搬送ローラ軸13aが図示しないモータにより回動駆動され、加圧ローラ14は用紙搬送ローラ13に従動して回動するように構成されている。
【0022】
上記構成の画像形成装置における用紙Pの排紙動作を説明すると、通常の排紙動作時にはアクチュエータは動作せず、搬送ローラ軸13aと加圧ローラ軸14aとが平行状態となっており、全ての加圧ローラ14が用紙搬送ローラ13に押圧された状態となり、用紙Pに均等に挟持力及び搬送力が加わり、用紙Pは真っすぐに排紙される。
【0023】
次に、用紙Pが排紙トレイ2に排紙された時にスキャナ部5により取り出し難い場合は、アクチュエータが動作して加圧ローラ軸14aの右側端部を図示矢印の方向に引き付け搬送ローラ軸13aから離れる方向へ移動され、図4に示すように右側に位置する加圧ローラ14(図中ハッチングを施した加圧ローラ)が用紙搬送ローラ13から離間する。
【0024】
この状態で、用紙Pの搬送を行うと、用紙Pの左側のみに搬送力が加わるため、搬送される用紙Pは右側に傾いて排紙される。
その結果、排紙トレイ2上に斜めになった状態で排紙されることとなり、用紙Pの一部が排紙トレイ2からはみ出した状態で排紙され、この用紙Pの排紙トレイ2からはみ出した一部がスキャナ部5の下方に位置せず、スキャナ部5により覆われることがないので、この部分を認識することにより用紙Pが排紙されたことを知ることができるとともに、容易に取り出すことが可能となる。
【0025】
本発明の画像形成装置の実施形態2を図5とともに説明する。
【0026】
この画像形成装置は、上記実施形態1のように用紙Pの一部がはみ出すように排紙された場合、この一部分を受けるための可動トレイ16を排紙トレイ2に収納可能に設けている。
【0027】
この可動トレイ16はその画像形成部4側が軸支されることにより、用紙Pの一部がはみ出した状態で排紙トレイ2に排紙される場合には、可動トレイ16を排紙トレイ2から引き出し、図5に示すように扇状に排紙トレイ2の側面より突出した状態とし、用紙Pの一部をこの可動トレイ16で受ける。
また、可動トレイ16の未使用時には、可動トレイ16を排紙トレイ2内へ収納することにより、この可動トレイ16が邪魔にならないようにしている。
【0028】
本発明の画像形成装置の実施形態3を図6及び図7とともに説明する。
【0029】
この画像形成装置は、排紙装置12の前段(用紙排紙方向の上流側)に排紙される用紙Pの大きさ(用紙サイズ)を検知する用紙検知センサ17を設けており、この用紙検知センサ17が排紙される用紙Pの先端を検知してから後端が通過するまでの時間を計測し、この計測時間により用紙Pの長さを検知するようになっている。
【0030】
この検知した用紙Pの長さが排紙トレイ2の排紙方向の長さよりも長い場合は、用紙Pの先端が排紙トレイ2より突出するため、用紙Pを真っすぐに排紙する。
そして、検知した用紙Pの長さが排紙トレイ2の排紙方向の長さよりも短い場合は、用紙Pの先端が排紙トレイ2より突出しないため、片側の加圧ローラ14を用紙搬送ローラ13から離間させて、用紙Pを斜めに搬送して排紙トレイ2の側方から用紙Pの一部がはみ出すように排紙を行う。
【0031】
上記構成の画像形成装置の排紙動作を図7とともに説明すると、用紙Pにトナー像が転写され、この転写されたトナー像が定着されて用紙Pに画像形成が行われ(S1)、この画像形成が行われ搬送されてきた用紙Pの先端が用紙検知センサ17を通過すると(S2)時間の計測を開始し、予め設定されている所定時間(用紙Pの長さと排紙トレイ2の長さとが一致するときの用紙Pの搬送時間)が経過するまでに用紙Pの後端部分が通過するか否かを判断する(S3)。
【0032】
この時、所定時間が経過するまでに用紙Pの後端の通過を検知すると、アクチュエータを駆動して用紙搬送方向に対し片側の加圧ローラ14を用紙搬送ローラ13より離間し(S4)、用紙Pを排紙方向に対して斜めに排紙し(S5)、排紙トレイ2より用紙Pの一部をはみ出した状態で排紙を行う。
【0033】
そして、所定時間が経過しても用紙Pの後端の通過を検知しないときは、アクチュエータを駆動せず全ての加圧ローラ14を用紙搬送ローラ13に加圧し(S6)、用紙Pを真っすぐ排紙方向のまま排紙する(S7)。
【0034】
本発明の画像形成装置の実施形態4を図8とともに説明する。
【0035】
この画像形成装置は、排紙トレイ2の上面に排紙装置12により排紙される用紙Pの一方の側端が当接する用紙ガイド18を回動可能に画像形成部4側を軸支している。
【0036】
上記構成の画像形成装置において、用紙ガイド18を用紙排紙方向に対して斜めになるよう軸支部分を中心に回動させると、排紙装置12から排紙されてきた用紙Pはその一方の側端が用紙ガイド18に当接し、この用紙ガイド18に沿って排紙方向が斜め方向になり、用紙Pは斜めに排紙される。
【0037】
そして、用紙Pを斜めに排紙する必要がない場合は、用紙ガイド18をその軸支部分を中心に用紙排紙方向と平行になるように回動させると、排紙装置12から排紙されてきた用紙Pはその一方の側端が用紙ガイド18に沿って用紙排紙方向に真っすぐ排紙される。
この時、用紙ガイド18が用紙Pを真っすぐ排紙するためのガイドとなり、用紙Pを排紙トレイ2内に確実に収まるように排紙することが可能となる。
【0038】
本発明の画像形成装置の実施形態5を図9とともに説明する。
【0039】
この画像形成装置は、排紙トレイ2の上面に用紙排紙方向に対する側方から中心に向けて低くなる傾斜面を有した用紙案内ガイド19を設けている。
上記構成の画像形成装置においては、排紙装置12から用紙Pが排紙されると、この排紙された用紙Pは用紙案内ガイド19上に落ち、その自重で用紙案内ガイド19の傾斜面に沿って滑り使用者の操作側へ移動し、排紙トレイ2の側方から一部がはみ出した状態で排紙トレイ2の上に排紙される。
【0040】
本発明の画像形成装置の実施形態6を図10乃至図12とともに説明する。
【0041】
この画像形成装置は、排紙する用紙Pの幅を有した1個の用紙搬送ローラ20に4個の加圧ローラ21a,21b,22a,21bを対向配設し、用紙搬送ローラ20に各加圧ローラ21a,21b,22a,22bを加圧当接させており、図示用紙排紙方向の左側に位置する加圧ローラ21a,21bは中心側を用紙排紙方向下流側に向けて角度をつけ左側を向いた状態で配設し、用紙排紙方向の右側に位置する加圧ローラ22a,22bは、中心側を用紙排紙方向下流側に向けて角度をつけ右側を向いた状態で配設している。
【0042】
そして、夫々の加圧ローラ21,22は図12に示すように支点23を中心に用紙搬送ローラ20に対して接離可能に軸支されており、この加圧ローラ21,22の接離は非線型バネ24の伸縮により行い、この非線型バネ24が伸びることにより加圧ローラ21,22を用紙搬送ローラ20に圧接し、非線型バネ24が縮むことにより加圧ローラ21,22を用紙搬送ローラ20から離間する。
【0043】
この加圧ローラ21a,21b,22a,22bを図12の矢印のように独立して接離を行うことにより、用紙搬送ローラ20に圧接している加圧ローラ21a,21b,22a,22bを個々に制御し、排紙する用紙Pに加わる搬送力の均衡を不均一にして用紙Pを左若しくは右方向に平行移動させながら排紙を行う。
【0044】
このように用紙Pを左若しくは右方向に平行移動させる動作を図10とともに具体的に説明すると、まず、排紙される用紙Pは図中実線で示されるP1位置で排紙装置12に到達する。
ここで、排紙される用紙Pを右側に平行移動させたい場合は、左側の加圧ローラ21a,21bの非線型バネ24を縮めて用紙搬送ローラ20から離間させ、排紙される用紙Pを右側の加圧ローラ22a,22bのみで挟持させる。
【0045】
従って、用紙Pには右側の加圧ローラ22a,22bのみで搬送力を加えられ、この加圧ローラ22a,22bが右側を向いて配設されているため、用紙Pには右側に移動しながら排紙方向に排紙される搬送力が加えられ、図中一点鎖線で示すP2位置に移動しながら排紙が行われ、排紙トレイ2に排紙されたときは、用紙Pの右側が排紙トレイ2よりはみ出した状態となる。
【0046】
また、左側に平行移動させたい場合は、右側の加圧ローラ22a,22bを用紙搬送ローラ20から離間させることにより、左側に移動させながら排紙を行うことができる。
【0047】
本発明の画像形成装置の実施形態7を図13とともに説明する。
【0048】
この画像形成装置は、画像形成部4の定着装置11の前段(用紙搬送方向上流側)に用紙検知センサ25を配設している。この用紙検知センサ25は、トナー像が転写された用紙Pの後端が通過する時間を計測することができ、この計測時間をもとに用紙Pの移動(搬送)速度と用紙検知センサ25から定着装置11までの距離により、用紙Pの後端が定着装置11を通過するまでの時間を検出する。
【0049】
このように検出した時間が経過した後、即ち、用紙Pの後端が定着装置11を通過した後、加圧ローラ21a,21b若しくは加圧ローラ22a,22bを用紙搬送ローラ20から離間させることにより、用紙Pを左若しくは右方向に平行に移動させて排紙を行う。
【0050】
このように、用紙Pの平行移動を用紙Pが定着装置11を通過後に行うのは、用紙Pが定着装置11を通過中であると、定着装置11により用紙Pがまだ挟持されたままの状態であるので、用紙P先端側で片側にのみ搬送力を加えても平行に移動させることができないためである。
また、用紙Pが定着装置11を通過中に用紙Pに平行移動を行うために加わる搬送力が大きな力であると、用紙Pが歪んだ状態となるため皺が発生するが、本実施形態によればこの皺の発生を確実に防止することが可能となる。
【0051】
本発明の画像形成装置の実施形態8を図14及び図15とともに説明する。
【0052】
本画像形成装置は、排紙装置12の用紙排紙側の側方に用紙検知センサ26を配設しており、この用紙検知センサ26は用紙Pを平行移動させて排紙したときに、用紙Pが取り出しやすい位置にきたときに用紙Pの側端を検知するものである。
【0053】
上記構成の画像形成装置における排紙動作を説明すると、用紙Pにトナー像を転写し(S11)、この用紙Pを定着装置11に搬送し(S12)、定着装置11を用紙Pが通過するか否かを判断し(S13)、用紙Pが定着装置11を通過すると(図示実線で示す用紙Pの位置Pa)加圧ローラ21a,21bを用紙P(用紙搬送ローラ20)から離間する(S14)。
【0054】
すると、用紙Pには加圧ローラ22a,22bだけの搬送力が加わり、用紙Pは図示右側へ移動しながら排紙が行われ、(S15)、用紙Pの左端を用紙検知センサ26が検知したか否かを判断し(S16)、用紙検知センサ26により用紙Pの左端を検知すると(図示一点鎖線で示す用紙Pの位置Pb)、加圧ローラ21bを用紙Pに圧接するとともに加圧ローラ22aを用紙Pから離間させ(S17)、用紙Pを右側に移動させた状態で真っすぐ排紙し(S18)、排紙トレイ2上に排紙する(図示二点鎖線で示す用紙Pの位置Pc)。
【0055】
上記のように用紙検知センサ26で用紙Pの左端を検知した後、加圧ローラ21b,22bのみを用紙Pに圧接するのは、用紙Pに中心を基準として左右均等な搬送力が加わり搬送が行われるようにするためである。
【0056】
本発明の画像形成装置の実施形態9を図16とともに説明する。
【0057】
本画像形成装置は、スキャナ部5を装置本体1に対し用紙排紙方向と平行方向にスライド可能に設けている。
このスキャナ部5は通常排紙トレイ2の上方を覆うように位置しており、排紙トレイ2上に排紙された用紙Pが視認されにくくなっているため、画像形成装置においてスキャナ部5により原稿画像を読み取るスキャナ機能やコピー機能を使用しないとき、即ち、プリンタ機能により画像形成装置を使用する場合に、スキャナ部5を図中矢印方向にスライドさせておくことにより、排紙トレイ2の一部がスキャナ部5の下方に位置していない状態となり、排紙トレイ2に排紙された用紙Pを容易に視認することができるとともに、用紙Pの取り出しを容易に行うことが可能となる。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、排紙トレイに排紙された用紙はその一部が排紙トレイから外側にはみ出した状態となっているため、原稿読取部により全体が覆われた状態となることがなく、排紙された用紙の視認性を向上させることができるとともに、排紙トレイからの用紙の取り出しを容易に行うことができる。
また、排紙される用紙の大きさが排紙トレイ内に収まるサイズの大きさ以下である時のみ、用紙の一部を排紙トレイの外側にはみ出すよう用紙を排紙することができ、このようなサイズの小さい用紙の排紙を確実に視認可能とするとともに取り出しを容易に行うことができ、しかも、サイズの大きな用紙の場合に不必要に用紙が排紙トレイからはみ出し、排紙トレイから落ちるのを防止することができる。
【0059】
請求項2記載の発明によれば、排紙トレイからはみ出した状態で排紙された用紙の一部を可動トレイで受けているので、用紙の一部が装置本体から垂れ下がることがなく、用紙を用紙に取り出すことができ、しかも、可動トレイは不使用時には排紙トレイ内に収納することができるので、不必要時に可動トレイが邪魔になるのを防止することができる。
【0060】
請求項3記載の発明によれば、一対のローラの接離により用紙を確実に斜めに排紙することができる。
【0062】
請求項4及び請求項5記載の発明によれば、ローラの構成を工夫することなく、簡単な構成で用紙を斜めに排紙することができる。
【0063】
請求項6記載の発明によれば、用紙排紙方向に対して傾斜角を設けて配設したローラにより用紙を平行に移動させながら排紙するので、用紙を排紙トレイ上で視認し易い所へ移動させることが可能となり、排紙トレイから用紙をはみ出して排紙する必要がなく、用紙の排紙トレイからはみ出した部分が邪魔になることがなくなる。
【0064】
請求項7記載の発明によれば、排紙される用紙がローラ前段に設けられた定着装置を通過した後、用紙を平行に移動させ排紙するので、用紙を確実に平行移動させることができるとともに、用紙の片側に加わる搬送力により用紙が破損するのを防止することができる。
【0065】
請求項8記載の発明によれば、用紙の平行移動が所定の位置まで移動した後は、用紙の真っすぐ排紙するので、必要以上の用紙の平行移動を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の概略斜視図である。
【図2】図1の画像形成部の概略断面図である。
【図3】本発明の画像形成装置の実施形態1の排紙装置を示す正面図である。
【図4】図3の排紙装置による用紙の排紙状態を示す説明図である。
【図5】本発明の画像形成装置の実施形態2を示す概略斜視図である。
【図6】本発明の画像形成装置の実施形態3の排紙装置を示す断面図である。
【図7】本発明の画像形成装置の実施形態3の排紙動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の画像形成装置の実施形態4を示す概略斜視図である。
【図9】本発明の画像形成装置の実施形態5を示す概略斜視図である。
【図10】本発明の画像形成装置の実施形態6の排紙装置による用紙の排紙状態を示す説明図である。
【図11】図10の排紙装置の正面図である。
【図12】図10の排紙装置の加圧ローラの接離部材を示す断面図である。
【図13】本発明の画像形成装置の実施形態7の排紙装置を示す断面図である。
【図14】本発明の画像形成装置の実施形態8の排紙装置による用紙の排紙状態を示す説明図である。
【図15】本発明の画像形成装置の実施形態8の排紙動作を示すフローチャートである。
【図16】本発明の画像形成装置の実施形態9を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 装置本体
2 排紙トレイ
4 画像形成部
5 スキャナ
12 排紙装置
13 用紙搬送ローラ
14 加圧ローラ
Claims (8)
- 装置本体の下部に排紙トレイを配設し、該排紙トレイの上方に画像形成後の用紙を排紙する空間を介して原稿の読み取りを行う原稿読取手段を配設した画像形成装置において、
上記排紙トレイに用紙を排紙する時に、排紙される用紙の一部を当該排紙トレイの外側にはみ出した状態で排紙する用紙排紙手段と、上記排紙される用紙の大きさを検知する用紙サイズ検知手段とを備え、
上記用紙排紙手段は、用紙サイズ検知手段により排紙される用紙の大きさが上記排紙トレイ内に収まるサイズの大きさ以下であると検知された時に、用紙の一部を排紙トレイの外側にはみ出すよう用紙を排紙することを特徴とする画像形成装置。 - 上記排紙トレイからはみ出した状態で排紙される用紙の一部を受ける時に引き出し、未使用時に収納可能な可動トレイを設けたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 上記用紙排紙手段は用紙を挟持して排紙する一対のローラからなり、該ローラの一端側を接離可能に配設することにより、用紙の排紙時に当該用紙に加わる搬送力を片側のみに加え用紙を斜めに排紙することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 上記用紙排紙手段は、用紙が排紙された時に当該用紙が斜めに排紙されるようにガイドする用紙ガイドからなることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 上記用紙排紙手段は、用紙が排紙された時に当該用紙の自重により用紙排紙方向に対し直交する方向に滑り落ちるよう傾斜面を有した用紙案内ガイドからなることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 上記用紙排紙手段は、用紙排紙方向の用紙の中心位置に対し両側に同数のローラを設け、該ローラは排紙される用紙を使用者側に平行移動させるために用紙排紙方向に対して傾斜角を設けて配設されたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 上記排紙される用紙がローラ前段に設けられた定着装置を通過したことを検知する検知手段を設け、該検知手段の検知により上記ローラの内用紙の中心位置に対する片側に配設された排紙ローラを用紙から離間させることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
- 上記用紙の平行移動が所定の位置まで移動したことを検知する用紙移動検知手段を設け、
該検知手段の検知により上記ローラの内用紙の中心位置に対する片側に配設された排紙ローラを用紙から離間させ、該用紙移動検知手段の検知により上記ローラの内離間していたローラを用紙に当接させることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
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JP32762498A JP3740298B2 (ja) | 1998-11-18 | 1998-11-18 | 画像形成装置 |
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