JP3739923B2 - ラジオ受信機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路交通通信システム(VICS)、RDS(Radio Data System)のようにFMラジオ放送信号に各種のデータを多重して放送するラジオ受信システムにおいて、マルチパスや隣接などの妨害レベルに合わせてAF動作(代替周波数への自動周波数切替え)を可能にしたラジオ受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
FM多重放送は、FMラジオ放送信号に放送局や番組などに関するデータ(RDSデータ)を多重して放送するシステムであり、このRDSデータは、放送局識別コード(PIコード)、同一放送ネットワークの代替周波数リスト(AFリスト)、放送局名コード(PS)等から構成される。
【0003】
従来、このようなFM多重を使用するラジオ受信機について図6を参照して説明する。同図において、51はFM多重放送を受信するアンテナ、52はアンテナ51で受信したFM多重放送から希望の局を選択し該局の受信周波数を中間周波数(IF)に変換するためのフロントエンド、53は中間周波数に変換されたIF信号を増幅するIFアンプ、54は選択された局の受信周波数に対応する周波数の発振信号を発振してフロントエンド52に供給するPLLシンセサイザであり、このPLLシンセサイザ54内のプログラム分周器に設定する分周比データを変更することにより希望の局を選択することができる。
【0004】
また、図6において、55はIFアンプ53の出力信号を検波するFM検波回路であり、このFM検波回路55の出力信号はマルチプレックス(MPX)復調回路56に供給され、左右のステレオ信号L、Rに分離される。57はFM検波回路55の検波出力信号からラジオデータ信号を抽出するフィルタであり、このフィルタ57の出力信号はFM多重データ(ラジオデータ)復調回路58で復調された後、デコーダ59でコード化されてラジオデータが生成される。60はマイクロコンピュータ等からなるコントローラであり、デコーダ59で生成されたラジオデータはコントローラ60内蔵のメモリ(図示省略)に記憶される。62はコントローラ60に接続された表示部であり、この表示部62にはコントローラ60で処理された各種の内容が必要に応じて表示される。例えば、放送局名等が表示される。
【0005】
また、コントローラ60にはIFアンプ53の出力信号が入力され、受信信号のレベルが判定される。61はコントローラ60に接続された、複数のプリセット釦611を有する選局部であり、所定のプリセット釦611を操作すると、このプリセット釦611に対応して、コントローラ60内蔵のメモリに記憶されている受信周波数関連データに基づき所定の周波数に同調するようにPLLシンセサイザ54の可変分周器に分周データを設定する。
【0006】
図7は、従来のラジオ受信機におけるSD(電界強度)のレベルを判定するチェック動作の処理手順を示すフローチャートであり、この処理はコントローラ60で行われる。
【0007】
図7に示すプログラムがスタートすると、まず、IFアンプ53の出力信号を取り込むことにより、現在受信中の局のSD(電界強度)を検出する(ステップS61)。次に、検出したSD(電界強度)がAFスタートしきい値SD1より小さいかを判定する(ステップS62)。ここで、否定判定された場合はSD(電界強度)のレベル判定処理が終了する。また、肯定判定された場合は、コントローラ60内蔵のメモリに記憶されているAFリスト(同一内容放送局の代替周波数リスト)により同調すべき放送局の電界強度をチェックして最大SD局に同調させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来のラジオ受信機において、AF動作(代替周波数への自動周波数切替え)時のSDチェックでは、FM放送電波に重畳されいるラジオデータ信号の周波数偏移がプラスマイナス2KHz(標準)と低く微小信号となっているため、雑音やマルチパス干渉等の妨害によりFM多重データの誤り判定が起こり同調の誤動作となって、雑音妨害のひどい局に同調したり、受信状態が不安定な局に同調したりするという課題があった。
【0009】
本発明は、上記のような課題を解決するものであり、マルチパス干渉や隣接等の妨害レベルを、受信状態を把握する上で必要な複数のパラメータ(PIコードの不一致、FM多重ロックの不可、電界強度等)から判定し、この判定結果に基づいて最適なAF動作を可能としたラジオ受信機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、第1に、受信中の周波数を代替周波数に自動的に切り換えるラジオ受信機であって、周波数に係る電界強度が一のしきい値以下であってかつ他のしきい値以下であればこの周波数に係るマルチパスカウント値に対して所定値を加算する処理と、この処理を施されたマルチパスカウント値を用いて、一のしき値よりも大きな電界強度を有しかつ相対的に小さなマルチカウント値を有する周波数を代替周波数を選択する処理とを実行する手段を備えるものであり、第2に、受信中の周波数を代替周波数に自動的に切り換えるラジオ受信機であって、周波数に係るFM多重データのロックが検出できなければこの周波数に係るマルチパスカウント値に対して所定値を加算する処理と、この処理を施されたマルチパスカウント値を用いて、しきい値よりも大きな電界強度を有しかつ相対的に小さなマルチパスカウント値を有する周波数を代替周波数として選択する処理とを実行する手段を備えるものであり、第3に、受信中の周波数を代替周波数に自動的に切り換えるラジオ受信機であって、周波数に係るPIコードがデコードできなければこの周波数に係るマルチパスカウント値に対して重み付けをする処理と、この処理を施されたマルチパスカウント値を用いて、しきい値よりも大きな電界強度を有しかつ相対的に小さなマルチパスカウント値を有する周波数を代替周波数として選択する処理とを実行する手段を備えるものである。
【0011】
本発明によれば、マルチパス干渉や隣接等の妨害レベルを、受信状態を把握する上で必要な複数のパラメータ(PIコードの不一致、FM多重ロックの不可、電界強度等)から判定し、この判定結果に基づいて妨害の少ない最適なAF動作を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は、RDSデータを含むFM多重放送から希望の局を選択して受信するラジオ受信機であって、前記受信した受信信号からRDSデータを復調する復調回路と、前記受信信号の電界強度を検出する電界強度検出手段と、電界強度等のパラメータから妨害レベルを切換先周波数毎にカウントするタイマー妨害検出カウンタと、前記受信した受信周波数をサーチして代替周波数への切換動作(AF動作)させることにより前記電界強度検出手段で検出した電界強度がAF動作開始しきい値より小さい時に前記受信周波数局が属する同一ネット局の代替周波数リスト内に前記受信周波数の局があるか否かを判定し、ない時は元の受信局に戻すとともに、ある時は該周波数に同調する局の電界強度から妨害レベルを前記タイマー妨害検出カウンタでカウントし、該カウント値がAF動作可能レベル以下の時は妨害検出しきい値より小さいかを判定し、小さい時及びAF動作可能レベル以上の時は前記タイマー妨害検出カウンタのカウント値に所定の妨害レベル値を加算して前記代替周波数リストの次局へ移行させるとともに大きい時は前記代替周波数リストの次局へ移行させて上記一連の動作を繰り返すことにより前記代替周波数リスト内の電界強度状態を書き換える電界強度チェック処理手段とを備えるものであり、受信状態を把握する上で必要な電界強度を妨害検出値としてタイマー付き妨害検出カウンタによりカウントし、このカウント値に応じてAF動作における切換先周波数の判定を行うことにより、妨害の少ない周波数へAF動作させることができるという作用を有する。
【0013】
本発明は、復調したRDSデータからFM多重ロックを検出するFM多重ロック検出手段と、電界強度チェック処理手段でチェックされた代替周波数リストから電界強度がOKの受信局を抽出して該受信局の放送局識別コードが代替周波数リストにあるか否か判別し、ない時は元の受信局に戻すとともに、ある時は該受信局に同調させた後前記FM多重ロック検出手段がFM多重ロックを検出したかを判定し、FM多重データのロックを検出できない時は抽出した受信局に対してタイマー付き妨害検出カウンタでカウントした妨害検出値にFM多重ロック不可としての所定のレベル値を加算して代替周波数リストの次の局へ移行させ、FM多重データのロックを検出できた時は放送局識別コードをデコードできたかを判定し、デコードできない時は抽出した受信局に対してタイマー付き妨害検出カウンタでカウントした妨害検出値に放送局識別デコード不可としての所定のレベル値を加算して代替周波数リストの次の受信局へ移行させ、デコードできた時は現在の受信局と抽出した受信局の放送局識別コードが一致しているか否かを判定し、一致しない場合は代替周波数リストから該受信局を除外して代替周波数リストの次の受信局へ移行させる放送局識別チェック処理手段を更に備えるものであり、受信状態を把握する上で必要な電界強度に加えて、FM多重ロックの不可及びPIコードのデコードの不一致を妨害検出値としてタイマー付き妨害検出カウンタによりカウントし、このカウント値に応じてAF動作における切換先周波数の判定を行うことにより、妨害の少ない周波数へAF動作させることができるという作用を有する。
【0014】
本発明は、現在の受信局と代替周波数リストから抽出した受信局の放送局識別コードが一致した時及び検出した電界強度がAF動作開始しきい値より大きい時、タイマー付き妨害検出カウンタを動作させ、そのタイマ計数時間がディクリメントタイムより小さいか否かを判定し、ディクリメントタイム以下の場合は代替周波数リストの受信局全ての妨害検出カウント値から一定値を減算してインパルス応答させるものであり、タイマー付き妨害検出カウンタを妨害発生時にインパルス応答させて妨害検出信号を時分割平均化することにより、妨害のひどい局に対し一定時間AF動作しないようにでき、AF動作の試行頻度を軽減できるという作用を有する。
【0015】
本発明は、RDSデータを含むFM多重放送から希望の局を選択して受信するラジオ受信機の代替周波数への切換方法であって、前記受信した受信周波数をサーチして代替周波数への切換動作(AF動作)させることにより電界強度検出手段で検出した電界強度がAF動作開始しきい値より小さい時に前記受信周波数局が属する同一ネット局の代替周波数リスト内に前記受信周波数の局があるか否かを判定し、ない時は元の受信局に戻すとともに、ある時は該周波数に同調する局の電界強度から妨害レベルをタイマー妨害検出カウンタでカウントし、該カウント値がAF動作可能レベル以下の時は妨害検出しきい値より小さいかを判定し、小さい時及びAF動作可能レベル以上の時は前記タイマー妨害検出カウンタのカウント値に所定の妨害レベル値を加算して前記代替周波数リストの次局へ移行させるとともに大きい時は前記代替周波数リストの次局へ移行させて上記一連の動作を繰り返すことにより前記代替周波数リスト内の電界強度状態を書き換えるものであり、受信状態を把握する上で必要な電界強度を妨害検出値としてタイマー付き妨害検出カウンタによりカウントし、このカウント値に応じてAF動作における切換先周波数の判定を行うことにより、妨害の少ない周波数へAF動作させることができるという作用を有する。
【0016】
本発明は、前記復調したRDSデータからFM多重ロックを検出するFM多重ロック検出手段を備え、電界強度チェックされた代替周波数リストから電界強度がOKの受信局を抽出して該受信局の放送局識別コードが代替周波数リストにあるか否か判別し、ない時は元の受信局に戻すとともに、ある時は該受信局に同調させた後前記FM多重ロック検出手段がFM多重ロックを検出したかを判定し、FM多重データのロックを検出できない時は抽出した受信局に対してタイマー付き妨害検出カウンタでカウントした妨害検出値にFM多重ロック不可としての所定のレベル値を加算して代替周波数リストの次の局へ移行させ、FM多重データのロックを検出できた時は放送局識別コードをデコードできたかを判定し、デコードできない時は抽出した受信局に対してタイマー付き妨害検出カウンタでカウントした妨害検出値に放送局識別デコード不可としての所定のレベル値を加算して代替周波数リストの次の受信局へ移行させ、デコードできた時は現在の受信局と抽出した受信局の放送局識別コードが一致しているか否かを判定し、一致しない場合は代替周波数リストから該受信局を除外して代替周波数リストの次の受信局へ移行させるものであり、受信状態を把握する上で必要な電界強度に加えて、FM多重ロックの不可及びPIコードのデコードの不一致を妨害検出値としてタイマー付き妨害検出カウンタによりカウントし、このカウント値に応じてAF動作における切換先周波数の判定を行うことにより、妨害の少ない周波数へAF動作させることができるという作用を有する。
【0017】
本発明は、現在の受信局と代替周波数リストから抽出した受信局の放送局識別コードが一致した時及び検出した電界強度がAF動作開始しきい値より大きい時、タイマー付き妨害検出カウンタを動作させ、そのタイマ計数時間がディクリメントタイムより小さいか否かを判定し、ディクリメントタイム以下の場合は代替周波数リストの受信局全ての妨害検出カウント値から一定値を減算してインパルス応答させるものであり、タイマー付き妨害検出カウンタを妨害発生時にインパルス応答させて妨害検出信号を時分割平均化することにより、妨害のひどい局に対し一定時間AF動作しないようにでき、AF動作の試行頻度を軽減できるという作用を有する。
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は本発明の動作を可能にするラジオ受信機の実施の形態を示すブロック図である。
【0019】
図1において、1はFM多重放送を受信するアンテナ、2はアンテナ1で受信したFM多重放送から希望の局を選択し該局の受信周波数を中間周波数(IF)に変換するためのフロントエンド、3は中間周波数に変換されたIF信号を増幅するIFアンプ、4は選択された局の受信周波数に対応する周波数の発振信号を発振してフロントエンド2に供給するPLLシンセサイザであり、このPLLシンセサイザ4内のプログラム分周器に設定する分周比データを変更することにより希望の局を選択することができる。
【0020】
また、図1において、5はIFアンプ3の出力信号を検波するFM検波回路であり、このFM検波回路5の出力信号はマルチプレックス(MPX)復調回路6に供給され、左右のステレオ信号L、Rに分離される。7はFM検波回路5の検波出力信号からラジオデータ信号を抽出するフィルタであり、このフィルタ7の出力信号がFM多重データ(ラジオデータ)復調回路8で復調された後、デコーダ9によりコード化されたラジオデータが生成されてコントローラ10に入力される。
【0021】
コントローラ10はマイクロコンピュータ等から構成され、IFアンプ3の出力信号から現在受信中の局のSD(電界強度)を検出するSD検出手段101、デコーダ9のラジオデータからFM多重ロックを検出するFM多重ロック検出手段102、PLLシンセサイザ4のロックを検出するPLLロック検出手段103、SDチェック処理手段104及びPIチェック処理手段105と、PIコードの不一致やFM多重ロックの不可や電界強度等のパラメータによる受信状態情報を切換先周波数毎にカウントするタイマー付き妨害検出カウンタ106を備える。
【0022】
また、12はコントローラ10に接続された表示部であり、この表示部12にはコントローラ10で処理された各種の内容が必要に応じて表示される。例えば放送局名等が表示される。11はコントローラ10に接続された、複数のプリセット釦111を有する選局部であり、所定のプリセット釦111を操作すると、このプリセット釦111に対応して、コントローラ10内蔵のメモリ(図示省略)に記憶されている受信周波数関連データに基づき所定の周波数に同調するようにPLLシンセサイザ4の可変分周器に分周データを設定する。
【0023】
次に、上記のように構成された本実施の形態の動作について、図2ないし図4を参照して説明する。図2は本発明の実施の形態におけるラジオ受信機の全体の動作手順を示すフローチャート、図3は本発明の実施の形態におけるSDチェックの動作手順を示すフローチャート、図4は本発明の実施の形態におけるPIチェックの動作手順を示すフローチャートである。
【0024】
ラジオ受信機が受信周波数のサーチを開始すると図2に示す処理プログラムがスタートする。これに伴い、まず、SD検出手段101がIFアンプ3の出力信号から現在受信中の局のSD(電界強度)を検出する(ステップS1)。次いでSD検出手段101により検出したSD(電界強度)がSD≦SD1(AFスタートしきい値)かを判定する(ステップS2)。ここで、SD(電界強度)がSD1より大きい場合はステップS7に進み、また、SD(電界強度)がSD1以下場合はステップS3に移行して、図3に示すSDチェックのサブルーチン処理がSDチェック処理手段104で実行される。
【0025】
このSDチェック動作においては、まず、前記受信局が属する同一ネット局グループのAFリスト(代替周波数リスト)内にSD(電界強度)がSD1以下と判定された周波数の局があるか否かの判定する(ステップS301)。ここで、AFリスト内にその周波数の局がないと判定された場合はステップS302に移行して、元の周波数の局を同調させ、図2のステップS4にリターンする。
【0026】
また、AFリスト内にその周波数の局があると判定された場合はステップS303に進み、AFリスト内の周波数の局を同調させ、次いで、同調した周波数の局のSD(電界強度)をSD検出手段101で検出する(ステップS304)。検出されたSD(電界強度)はAF可能レベル(「一のしきい値」および「しきい値」に相当する)SD2以下であるか否かを判定する(ステップS305)。ここで、検出したSDがAF可能レベルSD2より大きい場合はステップS307に移行して、図5に示すように、対応する周波数の電界強度状況を表すSDに「OK」を設定し、またはAFリスト上のSD状態を「OK」に書き換える。次いで、ステップS310に移行してAFリストの次の局(切換先周波数)へとサーチさせる。また、受信したSDがAF可能レベルSD2以下である場合はステップS306に移行して、対応する周波数の電界強度状況を表すSDに「NG」を設定し、またはAFリスト上のSD状態を書き換える。その後、上記SDが妨害検出しきい値(「他のしきい値」に相当する)SD3より小さいか否かを判定する(ステップS308)。
【0027】
ステップS308において、上記SDが妨害検出しきい値SD3より大きいと判定された場合はステップS310に移行してAFリストの次の局(切換先周波数)へとサーチさせる。また、上記SDが妨害検出しきい値SD3以下であると判定された場合はステップS307に移行して、呼出したAFリストの局(切換先周波数)におけるタイマー付き妨害検出カウンタ106でカウントされたマルチパスカウント値(妨害検出値)MCにSDによる妨害レベル値oを加算し、MC←MC+oの重み付け処理を行い、その妨害レベル値oを図5に示すようにAFリストのマルチパスカウント値MCの欄に書き込む。次いで、AFリストの次の局(切換先周波数)へ移動し(ステップS310)、同一ネット局グループの各周波数に対してSDチェックを行う。このSDチェックが終了すると図2のフローチャートにリターンする。
【0028】
次に図2において、SDチェックにてSDの「OK」された局がAFリスト内に1つでもあるか否かを判定する(ステップS4)。ここで、SD「OK」の局がAFリスト内にない場合はステップS7に移行し、また、SD「OK」の局がAFリスト内にある場合はステップS5に移行して、SD「OK」の局をAFリストから抽出する。そして、PIチェックのサブルーチン(ステップS6)に移行する。このサブルーチンで代替局がOKならば、受信局が切り替わる。
【0029】
次に、PIチェック処理手段105によるPIチェックの処理を図4を参照して説明する。図4において、PIチェックプログラムがスタートすると、まず、AFリストに上記SD「OK」の周波数に対応する放送局の識別コードPIがあるか否かを判定する(ステップS601)。ここで、AFリスト局に放送局識別コードPIがないと判定された場合はステップS602に移行して、元の周波数の局を同調させ、図2のステップS7にリターンする。また、AFリストにSD「OK」の局の放送局識別コードPIがあると判定された場合はステップS603に進み、呼出したAFリストの局に同調させる。
【0030】
次いで、時間T2の間に時間T3以上の時間、FM多重ロック検出手段102でFM多重データのロックを検出できたかを判定する(ステップS604)。ここで、FM多重データのロックを検出できない場合はステップS605に移行し、呼出したAFリストの受信局に対して、タイマー付き妨害検出カウンタ106でカウントしたマルチパスカウント値(妨害検出値)MCにFM多重ロック不可としてのレベル値pを加算し、MC←MC+pの重み付け処理を行い、そのレベル値pを図5に示すようにAFリストのマルチパスカウント値MCの欄に書き込む。そして、AFリストの次の局へ移動させる処理を行い(ステップS610)、ステップS601に戻る。また、FM多重データのロックを検出できた場合はステップS606に移行して、PIコードがデコードできたかを判定する。
【0031】
ここで、PIコードがデコードできない場合はステップS607に移行し、呼出したAFリストの受信局に対して、タイマー付き妨害検出カウンタ106でカウントしたマルチパスカウント値(妨害検出値)MCにPIデコード不可としてのレベル値qを加算し、MC←MC+qの重み付け処理を行い、そのレベル値qを図5に示すようにAFリストのマルチパスカウント値MCの欄に書き込む。そして、AFリストの次の局へ移動させる処理を行い(ステップS610)、ステップS601に戻る。また、PIコードがデコードできた場合はステップS608に移行して、現在の受信局(聞いている局)と呼出しAFリスト局のPIコードが一致しているか否か(同じ内容の局か否か)を判定する。ここで、一致した場合は図2のステップS7にリターンし、一致しない場合はAFリストから除外する処理を実行し(ステップS609)、AFリストの次の局へ移動させる処理を行い(ステップS610)、ステップS601に戻る。
【0032】
上記のPIチェック処理において、現在の受信局と呼出しAFリスト局のPIコードが一致した時、及び図2のステップS2において検出したSDがAFスタートしきい値SD1より大きいと判定された時はステップS7に戻り、タイマー付き妨害検出カウンタ106を動作させる。これにより、タイマー付き妨害検出カウンタ106の計数時間TがディクリメントタイムT1より小さいか否かを判定する(ステップS8)。ここで、タイマー付き妨害検出カウンタ106の計数時間TがディクリメントタイムT1以上の場合はステップS1に戻る。また、タイマー付き妨害検出カウンタ106の計数時間TがディクリメントタイムT1以下の場合はステップS9に移行して、受信局リストの局全てのタイマー付き妨害検出カウンタ106のマルチパスカウント値MCから一定値Rを減算する処理を行った後、ステップS1に戻る。
【0033】
ここで、コントローラ10での各種妨害検出を行い、その状態に応じて受信周波数切り換えを行うが、この時、妨害が発生した時点のみの切り換え動作にすると受信周波数切り換え動作が頻発してしまい、正常な受信動作ができない。
【0034】
そこで、本実施の形態におけるタイマー付き妨害検出カウンタ106では、妨害発生時にインパルス応答させて、妨害検出信号を積分、すなわち時分割平均化する。すなわちディクリメントタイムT1の周期で一定値RずつMC(妨害検出値)から減算する。これにより、妨害のひどい局に対し一定時間AF動作しないようにして、AF動作の試行頻度を軽減する。これにより、妨害に対し正確に応答でき、正常な受信動作を可能にする。
【0035】
このような本発明の実施の形態によれば、受信状態を把握する上で必要な電界強度、FM多重ロックの不可及びPIコードのデコードの不一致を妨害検出値としてタイマー付き妨害検出カウンタによりカウントし、このカウント値に応じてAF動作における切換先周波数の判定を行う構成にしたので、妨害の少ない周波数へAF動作させることができる。
【0036】
また、タイマー付き妨害検出カウンタを妨害発生時にインパルス応答させて妨害検出信号を積分、すなわち時分割平均化することにより、妨害のひどい局に対し一定時間AF動作しないようにしたので、AF動作の試行頻度を軽減でき、妨害に対し正確に応答させることができる。
【0037】
さらに、受信状態を把握する上で必要な電界強度、FM多重ロックの不可及びPIコードのデコードの不一致等のパラメータのカウント値を重み付けすることにより、総合的なAF動作の判定を行うことができる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、受信状態を把握する上で必要な電界強度、FM多重ロックの不可及びPIコードのデコードの不一致を妨害検出値としてタイマー付き妨害検出カウンタによりカウントし、このカウント値に応じてAF動作における切換先周波数の判定を行うことにより、妨害の少ない周波数へAF動作させることができる。
【0039】
また、本発明によれば、タイマー付き妨害検出カウンタを妨害発生時にインパルス応答させて妨害検出信号を積分、すなわち時分割平均化することにより、妨害のひどい局に対し一定時間AF動作しないようにしたので、AF動作の試行頻度を軽減でき、妨害に対し正確に応答させることができる。
【0040】
さらに、本発明によれば、受信状態を把握する上で必要な電界強度、FM多重ロックの不可及びPIコードのデコードの不一致等のパラメータのカウント値を重み付けすることにより、総合的なAF動作の判定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるラジオ受信機の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態におけるラジオ受信機の全体の動作手順を示すフローチャート
【図3】本発明の実施の形態におけるSDチェックの動作手順を示すフローチャート
【図4】本発明の実施の形態におけるPIチェックの動作手順を示すフローチャート
【図5】本発明の実施の形態におけるAFリストの一例を示す説明図
【図6】従来におけるラジオ受信機の構成を示すブロック図
【図7】従来におけるSDチェックの動作手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1 アンテナ
2 フロントエンド
3 IFアンプ
4 PLLシンセサイザ
5 FM検波回路
6 MPX復調回路
7 フィルタ
8 FM多重データ復調回路
9 デコーダ
10 コントローラ
101 SD検出手段
102 FM多重ロック検出手段
103 PLLロック検出手段
104 SDチェック処理手段
105 PIチェック処理手段
106 タイマー付き妨害検出カウンタ
11 選局部
111 プリセット釦
12 表示部
Claims (3)
- 受信中の周波数を代替周波数に自動的に切り換えるラジオ受信機であって、
周波数に係る電界強度が一のしきい値以下であってかつ他のしきい値以下であればこの周波数に係るマルチパスカウント値に対して所定値を加算する処理と、この処理を施されたマルチパスカウント値を用いて、一のしきい値よりも大きな電界強度を有しかつ相対的に小さなマルチカウント値を有する周波数を代替周波数として選択する処理とを実行する手段を備えるラジオ受信機。 - 受信中の周波数を代替周波数に自動的に切り換えるラジオ受信機であって、
周波数に係るFM多重データのロックが検出できなければこの周波数に係るマルチパスカウント値に対して所定値を加算する処理と、この処理を施されたマルチパスカウント値を用いて、しきい値よりも大きな電界強度を有しかつ相対的に小さなマルチパスカウント値を有する周波数を代替周波数として選択する処理とを実行する手段を備えるラジオ受信機。 - 受信中の周波数を代替周波数に自動的に切り換えるラジオ受信機であって、
周波数に係るPIコードがデコードできなければこの周波数に係るマルチパスカウント値に対して重み付けをする処理と、この処理を施されたマルチパスカウント値を用いて、しきい値よりも大きな電界強度を有しかつ相対的に小さなマルチパスカウント値を有する周波数を代替周波数として選択する処理とを実行する手段を備えるラジオ受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02155998A JP3739923B2 (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | ラジオ受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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