JP3739549B2 - ストロボ付き可変焦点カメラ - Google Patents

ストロボ付き可変焦点カメラ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ストロボ付き可変焦点カメラに関し、特に、撮影レンズの焦点距離の変化に連動して照射角が変化するストロボユニットを備えたストロボ付き可変焦点カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ストロボユニット付き可変焦点カメラにおいて、内蔵のストロボユニットの配光特性(照射角)を撮影レンズの焦点距離の変化に連動して変化させるものが知られている。
【0003】
そして、このようなカメラでは、ストロボユニットの照射角を変えるために、ストロボ発光部またはこのストロボ発光部の前方に配置された光学パネル(フレネルレンズ)の少なくとも一方を最大照射角位置と最小照射角位置との間で光軸方向に往復動させている(特開平1−164933号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、撮影レンズの焦点距離の高倍率化を目指すストロボ付き可変焦点カメラにおいては、ストロボ光の到達距離を長くするためにストロボ発光部と光学パネルの移動距離を増やさなければならないが、従来のストロボユニットのように、単にストロボ発光部または光学パネルの少なくとも一方を移動させるだけでは、ストロボ光の到達距離を長くすることが困難であり、カメラ内部にストロボ付き可変焦点カメラの小型化および高倍率化の支障となっていた。
【0005】
上述の事情に鑑み、本発明は、カメラの小型化を損なうことなく、焦点距離の高倍率化に対応したストロボ光の到達距離を確保することができるストロボ付き可変焦点カメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によるストロボ付き可変焦点カメラは、そのストロボユニットが、閃光管と反射鏡からなるストロボ発光部とこのストロボ発光部の前方に配置された光学パネルとの双方を撮影レンズの焦点距離の変化に連動して光軸方向へ相対的に移動させ、かつ撮影時に上記光学パネルをカメラ前面から突出させる駆動手段を備えていることを特徴とするものである。
【0007】
上記駆動手段は、撮影レンズが沈胴位置にある場合を除き、上記光学パネルをカメラ前面から突出させることができる。
【0008】
その場合に、上記駆動手段は、撮影レンズが沈胴位置からワイド位置へ移行する際に、ストロボ発光部を、光学パネルのカメラ前面からの突出に追従させて前方へ移動させることが好ましい。
【0009】
さらに、上記駆動手段は、撮影レンズのワイド位置からテレ位置への移行に伴って、光学パネルのカメラ前面からの突出量を増大させ、かつストロボ発光部を後方へ移動させることが好ましい。
【0010】
【発明の効果】
本発明によるストロボ付き可変焦点カメラによれば、そのストロボユニットが、ストロボ発光部とこのストロボ発光部の前方に配置された光学パネルとの双方を撮影レンズの焦点距離の変化に連動して光軸方向へ相対的に移動させ、かつ撮影時に、光学パネルがカメラの前面から突出させる駆動手段を備えているから、焦点距離の高倍率化に対しても、ストロボ発光部の進退ストロークを増大させる必要がなくなり、カメラ本体にデッドスペースが生じるのを防止することができる。
【0011】
したがって、カメラの小型化を損なうことなく、焦点距離の高倍率化に対応したストロボ光の到達距離を確保することができる。
【0012】
また、カメラの使用状態では、常に光学パネルがカメラの前面から突出していることにより、従来のこの種カメラで発生し勝ちな撮影時にストロボ発光窓に指が掛かってしまうというミスの発生を防止することができる。
【0013】
さらに、本発明によれば、撮影レンズが沈胴位置からワイド位置へ移行する際に、ストロボ発光部が光学パネルの前方への突出に追従して前方へ移動するから、広角レンズに対応した配光特性を確保することができる。
【0014】
さらに、本発明によれば、撮影レンズのワイド位置からテレ位置への移行に伴って、光学パネルは前方へ突出し、かつストロボ発光部は後方へ移動するから、光拡散板とストロボ発光部との間の距離をかせぐことができ、望遠レンズに対応した配光特性を確保することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明によるストロボ付き可変焦点カメラに設けられるストロボユニットの一実施の形態を示す概略的分解斜視図、図2はストロボユニットの概略的拡大正面図、図3はその一部を断面とした側面図、図4はそのストロボ発光部の駆動機構を示す一部を断面とした平面図、図5は図4の要部の平面図、図6は光学パネル保持枠駆動機構を示す一部を断面とした平面図である。
【0017】
なお、図2〜図6は、撮影レンズの沈胴時におけるストロボ発光部の位置と光学パネルの格納状態を示す。また、図2においては、光学パネル保持枠を仮想線で示してある。
【0018】
図1〜図5において、このストロボユニットは、電池室1aを背部に形成したストロボ本体1と、ストロボ発光部2と、光学パネルしてのフレネルレンズ3を前面に備えてストロボ発光部2の前方に配置されたケース状の光学パネル保持枠4とによって構成されている。
【0019】
ストロボ発光部2は、透明窓5を前面に備えたレフケース6と、このレフケース6内に収容された閃光管(Xe管)7および反射鏡8とを備えている。レフケース6の左右外壁面にはそれぞれ前後方向に延びる突条9,9が形成されており、これら突条9,9が、ストロボ本体1の前面に所定の間隔をおいて前方へ向かって突設された左右一対のガイド部10,10に摺動可能に係合していることによって、ストロボ発光部2が前後方向(光軸方向)に移動可能に支持されているとともに、ストロボ本体1の前面とレフケース6の背面との間に縮装された左右一対の圧縮バネ11,11(図5参照)によって、ストロボ発光部2が前方へ付勢されている。
【0020】
また、光学パネル保持枠4は、その底壁の左端部に後方へ突出する筒状部12を備えており、カメラ本体(図示は省略)から前方へ向かって突設されたガイド軸13に上記筒状部12が摺動自在に嵌装されていることによって、光学パネル保持枠4も、フレネルレンズ3の前面がカメラ本体の前面板25の表面に対して平行を保ちながら前後方向(光軸方向)に移動し得るように支持されている。
【0021】
ストロボ本体1の前部には水平板部1bが形成されており、この水平板部1b上に、ラック板14と、左斜め後方に面する(図5においては左斜め上方に面する)カム面15aを後方板部の後縁に備えたカム板15とが、カム板15の前方板部がラック板14上に載置された態様で配置されている。カム板15の前方板部と、カム面15aを備えた後方板部との間には、図1および図3から明らかなように、段部が形成されて、カム板15の後方板部は前方板部よりも一段高い位置にある。
【0022】
は、その前縁から下方へ折曲されて、その下縁に沿ってラック歯16aを形成したラック16を一体に備えている。このラック16は、カメラ本体のズーミング駆動機構の動力が伝達されるギア20(図1および図3参照)に噛合して、図2に示す位置(沈胴位置)から左方へ駆動され、これに伴ってラック板14が左方へ移動するようになっている。
【0023】
カム板15は、その前方板部がラック板14に対して左右方向へ摺動自在に重ねられているとともに、カム板15の後方板部に形成されたフック部15bとストロボ本体1との間に引張りバネ17が懸装されていることにより、カム板15は図2および図4,図5の左方向へ付勢されている。
【0024】
また、ラック板14の左端には、カム板15の係止手段として、例えば図1に示すように、このラック板14上に重ねられたカム板15の前方板部の左端縁に当接するストッパ14aが設けられている。
【0025】
したがって、引張りバネ17によって左方へ付勢されたカム板15は、その前方板部の左端縁が上記ストッパ14aに当接した状態でラック板14に係止され、ラック板14が左方へ移動するのに伴って、カム板15は引張りバネ17の付勢力でラック板14に追従して左方へ移動し、また、ラック板14が右方へ移動するのに伴って、ラック板14とともに右方へ移動するように構成されている。ラック板14およびカム板15の移動方向は、カメラ本体の前面板25の表面およびフレネルレンズ3の前面に対して平行である。
【0026】
ラック板14およびカム板15を上記のように左右方向に移動可能支持するために、ラック板14とカム板15の前方板部とには、左右方向へ延びる2本のガイド溝がそれぞれ形成されており、カム板15のガイド溝18,19(図5参照)と、ラック板14のガイド溝とは、カム板15が上記ストッパ14aに当接した状態で互いに同位置に開口するように形成されている。そして、ストロボ本体1の水平板部1bの上面には、ラック板14の各ガイド溝とカム板15の各ガイド溝18,19とをそれぞれ貫通してラック板14およびカム板15を左右方向へ所定の距離範囲内で摺動自在に水平板部1b上に支持する2本のカシメピン21,22が突設されている。
【0027】
図5ではカシメピン21,22が省略されているが、一方のカシメピン21は図5の左下方に存在するガイド溝18内にあり、他方のカシメピン22は図5の右上方に存在するガイド溝19内にあるが、図2〜図6に示す沈胴時の状態では、ラック板14およびカム板15はその摺動範囲の右端にあるから、カシメピン21,22はそれぞれ各ガイド溝18,19の左端にある。また、沈胴時には右端位置(図2)にあるラック板14が、撮影レンズがワイド位置からテレ位置に向かって繰り出されるのに伴って、左方へ移動することにより、上述のように、カム板15も引張りバネ17の付勢力でラック板14に追従して左方へ移動するから、テレ位置では、カシメピン21,22は各ガイド溝18,19の右端に来る。そして、カム板15に対してこれを右方へ押圧する力が加わると、カム板15のみが引張りバネ17を伸ばしながら右方へ移動可能となっている。
【0028】
ストロボ発光部2は、沈胴時においては、後述する光学パネル保持枠駆動機構30によってフレネルレンズ3の前面がカメラ本体の前面板25の表面と同一平面上にある位置に格納される光学パネル保持枠4に押されて、圧縮バネ11の付勢力に抗して後退し、図3に示すように、ストロボ発光部2の前面がフレネルレンズ3の背面に接した状態となる。
【0029】
ストロボ発光部2のレフケース6の背面には、図3から特に明らかなように、カム板15のカム面15aに係合するカムフォロワピン23を垂設した部材24が突設されており、沈胴時においては、図5に示すように、カムフォロワピン23はカム板15のカム面15aから離れた位置にある。
【0030】
光学パネル保持枠4を進退させる光学パネル保持枠駆動機構30は、図6に示すように、中心部をカシメピン28で「たすきがけ」(X字状)に軸支された一対のレバー31,32を備えている。一方のレバー31の一端は、ストロボ本体1の水平板部1b上に突設されたピン33に軸支されてEリング34で係止され、レバー31の他端は、光学パネル保持枠4に形成された左右方向へ延びる溝29内で移動自在にカシメピン35により軸支されている。他方のレバー32の一端は、ピン36によりカム板15上に軸支され、レバー32の他端は、カシメピン37により光学パネル保持枠4に軸支されている。
【0031】
カム板15上に突設されたピン36は、その中心が、ストロボ本体1の水平板部1b上に突設されたピン33の中心を通ってカメラ本体の前面板25の表面と平行に引いた線上を移動するように位置づけられている。
【0032】
この一対のレバー31,32を備えた光学パネル保持枠駆動機構30は、平行クランクの原理を応用した機構で、中心のピン28の中心から各ピン33,35,36,37の中心までの距離はすべて等しくなっており、また、ピン37の中心とピン35の中心とを結ぶ線は、ピン33の中心とピン36の中心とを結ぶ線(カメラ本体の前面板25の表面と平行)に対して常に平行となる。
【0033】
そして、図2〜図6に示す沈胴時の状態では、カム板15上のピン36がカム板15とともに右端位置にあり、ピン35は溝29内の右端位置にある。
【0034】
したがって、ラック板14の左方への移動に伴ってカム板15が左方へ移動すると、これに応じてピン35が光学パネル保持枠4の溝29内を左方へ移動して、ピン35,37が前方へ移動させることにより、光学パネル保持枠4が、図10,図14,図18に示すように、その前面のフレネルレンズ3をカメラ本体の前面板25の表面に対して平行状態を保ちながらカメラ本体の前面板25の表面から突出することになる。
【0035】
なお、図3および後述する図7,図11,図15に示されている距離L1は、フレネルレンズ3の前面のカメラ本体の前面板25の表面からの突出量(図3においてはL1=0)を示し、距離L2は、フレネルレンズ3の背面と、ストロボ発光部2の反射鏡5の前面との間の距離を示す。
【0036】
次に、図7〜図10は、撮影レンズの最大ワイド時におけるストロボ発光部の位置と光学パネルの突出状態を、図3〜図6にそれぞれ対応させて示す図で、図7は一部を断面とした側面図、図8はストロボ発光部の駆動機構を示す一部を断面とした平面図、図9は図8の要部の平面図、図10は光学パネル保持枠駆動機構を示す一部を断面とした平面図である。
【0037】
なお、本実施の形態におけるストロボ付き可変焦点カメラは、その撮影レンズ繰出し位置(ズーム位置)がZ1からZ6までの6箇所に設定されており、Z1を最大ワイド位置、Z2をワイド位置、Z6をテレ位置と呼ぶ。
【0038】
この場合は、撮影レンズが沈胴位置から最大ワイド位置(Z1)に繰り出されるのに伴って、ラック16がギア20により駆動されて、図2に示す沈胴時の位置から僅かな距離左方へ移動することにより、カム板15が引張りバネ17の付勢力でラック板14に追従して図2の左方へ移動するから、光学パネル保持枠駆動機構30の作用で光学パネル保持枠4が前方へ移動して、フレネルレンズ3の前面をカメラ本体の前面板25の表面から若干突出する。
【0039】
これに伴って、沈胴時には光学パネル保持枠4によって後方へ押されていたストロボ発光部2が圧縮バネ11,11の付勢力で光学パネル保持枠4に追従して光軸方向前方へ移動し、図7に示す状態となり、図7のおける距離L2は図3における距離L2をそのまま保ち、ストロボユニットの照射角は最大となる。そしてこの状態で、図8および図9に示すように、ストロボ発光部2のレフケース6の背面から延びている部材24の先端に設けられたカムフォロワピン23が、カム板15のカム面15aの麓部に係合することになる。
【0040】
次に、図11〜図14は、撮影レンズのワイド時におけるストロボ発光部の位置と光学パネルの突出状態を示す図で、図11は一部を断面とした側面図、図12はストロボ発光部の駆動機構を示す一部を断面とした平面図、図13は図12の要部の平面図、図14は光学パネル保持枠駆動機構を示す一部を断面とした平面図である。
【0041】
この場合は、撮影レンズが最大ワイド位置(Z1)からワイド位置(Z2)に繰り出されるのに伴って、ラック16がギア20により駆動されて、さらに左方へ移動することにより、カム板15が引張りバネ17の付勢力でラック板14に追従してさらに図2の左方へ移動するから、光学パネル保持枠駆動機構30の作用で光学パネル保持枠4がさらに前方へ移動して、フレネルレンズ3の前面がカメラ本体の前面板25の表面からさらに突出する。
【0042】
一方、カム板15のカム面15aの麓部に係合しているカムフォロワピン23が、図12および図13に示すように、カム板15の左方への移動に伴ってカム面15aを麓部から若干登った位置に来るから、ストロボ発光部2は、図7に示す位置から圧縮バネ11,11の付勢力に抗して後方へ若干後退し、距離L2が増大し、ストロボユニットの照射角が最大角度よりも若干狭くなる。
【0043】
次に、図15〜図18は、撮影レンズのテレ時におけるストロボ発光部の位置と光学パネルの突出状態を示す図で、図15は一部を断面とした側面図、図16はストロボ発光部の駆動機構を示す一部を断面とした平面図、図17は図16の要部の平面図、図18は光学パネル保持枠駆動機構を示す一部を断面とした平面図である。
【0044】
この場合は、撮影レンズがワイド位置(Z2)からテレ位置(Z6)に繰り出されるのに伴って、ラック16がギア20により駆動されて、その移動範囲の左端に達することにより、カム板15が引張りバネ17の付勢力でラック板14に追従してさらに図2の左方へ移動するから、光学パネル保持枠駆動機構30の作用で光学パネル保持枠4がさらに前方へ移動して、フレネルレンズ3のカメラ本体の前面板25の表面からの突出量L1は最大となる。
【0045】
一方、カム板15のカム面15aに係合しているカムフォロワピン23が、図11に示すように、カム板15のさらなる左方への移動に伴ってカム面15aを頂上まで登った位置に達するから、ストロボ発光部2は、図11に示す位置から圧縮バネ11,11の付勢力に抗してさらに光軸方向後方へ後退し、距離L2も最大となり、ストロボユニットの照射角は最小となる。したがって、ストロボ光の到達距離は最大となる。
【0046】
下記の表1は、撮影レンズの沈胴位置および各ズーム位置Z1,Z2,Z6における距離L1,L2を示したものである。
【0047】
【表1】
Figure 0003739549
【0048】
なお、本実施の形態のストロボ付き可変焦点カメラにおいては、撮影レンズの最大ワイド位置(Z1)が常用焦点距離よりも広角側にあるので、使用に際してカメラのスイッチをONにすると、最大ワイド位置(Z1)を通り越してワイド位置(Z2)にセットされるように構成されており、これによって使用上の便宜が図られている。
【0049】
以上が本発明によるストロボ付き可変焦点カメラに設けられるストロボユニットの一実施の形態の構成およびその動作の説明であるが、本実施の形態によれば、光学パネル保持枠4に保持されたフレネルレンズ3が、光学パネル保持枠駆動機構30の作用で光学パネル保持枠4とともにカメラ本体の前面板15の表面から突出するように構成されているから、ストロボ発光部2の進退ストロークを増大させることなしに、したがってカメラの小型化を損なうことなしに、撮影レンズの焦点距離の高倍率化に対応したストロボ光の到達距離を確保することが可能となる。
【0050】
また、カメラの撮影時には、常にフレネルレンズ3が光学パネル保持枠4とともにカメラ本体の前面板25の表面から突出して、撮影者にこれを感知させることにより、従来のこの種カメラで発生し勝ちな撮影時にストロボ発光窓に指が掛かって光量を低下させてしまうというミスの発生を防止することができる。
【0051】
また、本実施の形態のストロボユニットでは、撮影レンズの沈胴位置から最大ワイド位置(Z1)への移行に伴って、ストロボ発光部2が、圧縮バネ11,11の付勢力によって、フレネルレンズ3の前方への突出に追従して前方へ移動するから、最大ワイド時におけるストロボ光の配光を確保することができる。
【0052】
さらに、本実施の形態のストロボユニットでは、撮影レンズのワイド位置(Z2)からテレ位置(Z6)への移行に伴って、フレネルレンズ3は光学パネル保持枠駆動機構30の作用でカメラ本体の前面板25の表面から前方へ突出し、かつストロボ発光部2はカム板15の作用で後方へ移動するように構成されているから、フレネルレンズ3とストロボ発光部2との間の距離をかせぐことができ、これによってテレ時におけるストロボ光の到達距離を確保することができる。
【0053】
さらに、本実施の形態のストロボユニットでは、カム板15がラック板14に対して引張りバネ17によってテレ方向へ付勢された態様で、ラック板14上に重ね配置されているから、カメラ本体の前面板15の表面から突出するフレネルレンズ3および光学パネル保持枠4に対して、これをカメラ本体側へ押し込むような外力が加わった場合、この外力が光学パネル保持枠駆動機構30を介してカム板15を右方へ押圧する力としてカム板15に伝達され、これに伴って、カム板15のみが引張りバネ17を伸ばしながら右方へに移動して光学パネル保持枠4の押込みが許容されるから、すなわち上記外力が引張りバネ17の伸長によって吸収されることになるから、ラック板14に対しては決して負荷がかかることはなく、上記外力がラック板14およびギア20を介して駆動源に伝達されるのを防止することができるという利点がある。
【0054】
さらに、中心部をカシメピン28で「たすきがけ」(X字状)に軸支された一対のレバー31,32を有する、平行クランクの原理を応用した光学パネル保持枠駆動機構30を備えていることによって、光学パネル保持枠4の前面のフレネルレンズ3をカメラ本体の前面板25の表面に対して常に平行を保ちながら、光学パネル保持枠4を円滑に進退させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるストロボ付き可変焦点カメラに設けられるストロボユニットの一実施の形態を示す概略的分解斜視図
【図2】撮影レンズの沈胴時におけるストロボユニットの概略的拡大正面図
【図3】その断面側面図
【図4】そのストロボ発光部の駆動機構を示す一部を断面とした平面図
【図5】図4の要部の平面図
【図6】撮影レンズの沈胴時における光学パネル保持枠駆動機構を示す一部を断面とした平面図
【図7】撮影レンズの最大ワイド時におけるストロボユニットの一部を断面とした側面図
【図8】そのストロボ発光部の駆動機構を示す一部を断面とした平面図
【図9】図8の要部の平面図
【図10】撮影レンズの最大ワイド時における光学パネル保持枠駆動機構を示す一部を断面とした平面図
【図11】撮影レンズのワイド時におけるストロボユニットの一部を断面とした側面図
【図12】そのストロボ発光部の駆動機構を示す一部を断面とした平面図
【図13】図12の要部の平面図
【図14】撮影レンズのワイド時における光学パネル保持枠駆動機構を示す一部を断面とした平面図
【図15】撮影レンズのテレ時におけるストロボユニットの一部を断面とした側面図
【図16】そのストロボ発光部の駆動機構を示す一部を断面とした平面図
【図17】図16の要部の平面図
【図18】撮影レンズのテレ時における光学パネル保持枠駆動機構を示す一部を断面とした平面図
【符号の説明】
1 ストロボ本体
2 ストロボ発光部
3 フレネルレンズ(光学パネル)
4 光学パネル保持枠
6 レフケース
7 閃光管
8 反射鏡
10 ガイド部
11 圧縮バネ
13 ガイド軸
14 ラック板
15 カム板
15a カム面
16 ラック
17 引張りバネ
18,19 ガイド溝
20 ギア
23 カムフォロワピン
25 カメラ本体の前面板
30 光学パネル保持枠駆動機構
31,32 レバー

Claims (3)

  1. 撮影レンズの焦点距離の変化に連動して照射角が変化するストロボユニットを備えたストロボ付き可変焦点カメラにおいて、
    前記ストロボユニットが、
    閃光管と反射鏡からなるストロボ発光部と該ストロボ発光部の前方に配置された光学パネルとの双方を撮影レンズの焦点距離の変化に連動して光軸方向へ相対的に移動させ、前記撮影レンズが沈胴位置にある場合を除き、前記光学パネルをカメラ前面から突出させる駆動手段を備えたことを特徴とするストロボ付き可変焦点カメラ。
  2. 前記駆動手段は、前記撮影レンズが沈胴位置からワイド位置へ移行する際に、前記ストロボ発光部を、前記光学パネルのカメラ前面からの突出に追従させて前方へ移動させることを特徴とする請求項記載のストロボ付き可変焦点カメラ。
  3. 前記駆動手段は、前記撮影レンズのワイド位置からテレ位置への移行に伴って、前記光学パネルのカメラ前面からの突出量を増大させ、かつ前記ストロボ発光部を後方へ移動させることを特徴とする請求項または記載のストロボ付き可変焦点カメラ。
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