JPH11142926A - ストロボ付き可変焦点カメラ - Google Patents

ストロボ付き可変焦点カメラ

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JPH11142926A
JPH11142926A JP30748497A JP30748497A JPH11142926A JP H11142926 A JPH11142926 A JP H11142926A JP 30748497 A JP30748497 A JP 30748497A JP 30748497 A JP30748497 A JP 30748497A JP H11142926 A JPH11142926 A JP H11142926A
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strobe
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strobe light
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Kazuaki Nagata
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストロボ付き可変焦点カメラにおいて、閃光
管7と反射鏡5からなるストロボ発光部2と、このスト
ロボ発光部2の前方に配置された光学パネル3との双方
を、撮影レンズの焦点距離の変化に連動して光軸方向へ
相対的に移動させるとともに、光学パネル3をカメラ前
面から突出させることにより、カメラの小型化を損なう
ことなく、焦点距離の高倍率化に対応したストロボ光の
到達距離を確保する。 【解決手段】 撮影レンズが沈胴位置からワイド位置へ
移行する際に、ストロボ発光部2を、光学パネル3のカ
メラ前面からの突出に追従させて前方へ移動させて、広
角レンズに対応した配光特性を確保する。撮影レンズの
ワイド位置からテレ位置への移行に伴って、光学パネル
3のカメラ前面からの突出量を増大させ、かつストロボ
発光部2を後方へ移動させて、望遠レンズに対応した配
光特性を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストロボ付き可変
焦点カメラに関し、特に、撮影レンズの焦点距離の変化
に連動して照射角が変化するストロボユニットを備えた
ストロボ付き可変焦点カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ストロボユニット付き可変焦点カ
メラにおいて、内蔵のストロボユニットの配光特性(照
射角)を撮影レンズの焦点距離の変化に連動して変化さ
せるものが知られている。
【0003】そして、このようなカメラでは、ストロボ
ユニットの照射角を変えるために、ストロボ発光部また
はこのストロボ発光部の前方に配置された光学パネル
(フレネルレンズ)の少なくとも一方を最大照射角位置
と最小照射角位置との間で光軸方向に往復動させている
(特開平1−164933号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、撮影レンズ
の焦点距離の高倍率化を目指すストロボ付き可変焦点カ
メラにおいては、ストロボ光の到達距離を長くするため
にストロボ発光部と光学パネルの移動距離を増やさなけ
ればならないが、従来のストロボユニットのように、単
にストロボ発光部または光学パネルの少なくとも一方を
移動させるだけでは、ストロボ光の到達距離を長くする
ことが困難であり、カメラ内部にストロボ付き可変焦点
カメラの小型化および高倍率化の支障となっていた。
【0005】上述の事情に鑑み、本発明は、カメラの小
型化を損なうことなく、焦点距離の高倍率化に対応した
ストロボ光の到達距離を確保することができるストロボ
付き可変焦点カメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるストロボ付
き可変焦点カメラは、そのストロボユニットが、閃光管
と反射鏡からなるストロボ発光部とこのストロボ発光部
の前方に配置された光学パネルとの双方を撮影レンズの
焦点距離の変化に連動して光軸方向へ相対的に移動さ
せ、かつ撮影時に上記光学パネルをカメラ前面から突出
させる駆動手段を備えていることを特徴とするものであ
る。
【0007】上記駆動手段は、撮影レンズが沈胴位置に
ある場合を除き、上記光学パネルをカメラ前面から突出
させることができる。
【0008】その場合に、上記駆動手段は、撮影レンズ
が沈胴位置からワイド位置へ移行する際に、ストロボ発
光部を、光学パネルのカメラ前面からの突出に追従させ
て前方へ移動させることが好ましい。
【0009】さらに、上記駆動手段は、撮影レンズのワ
イド位置からテレ位置への移行に伴って、光学パネルの
カメラ前面からの突出量を増大させ、かつストロボ発光
部を後方へ移動させることが好ましい。
【0010】
【発明の効果】本発明によるストロボ付き可変焦点カメ
ラによれば、そのストロボユニットが、ストロボ発光部
とこのストロボ発光部の前方に配置された光学パネルと
の双方を撮影レンズの焦点距離の変化に連動して光軸方
向へ相対的に移動させ、かつ撮影時に、光学パネルがカ
メラの前面から突出させる駆動手段を備えているから、
焦点距離の高倍率化に対しても、ストロボ発光部の進退
ストロークを増大させる必要がなくなり、カメラ本体に
デッドスペースが生じるのを防止することができる。
【0011】したがって、カメラの小型化を損なうこと
なく、焦点距離の高倍率化に対応したストロボ光の到達
距離を確保することができる。
【0012】また、カメラの使用状態では、常に光学パ
ネルがカメラの前面から突出していることにより、従来
のこの種カメラで発生し勝ちな撮影時にストロボ発光窓
に指が掛かってしまうというミスの発生を防止すること
ができる。
【0013】さらに、本発明によれば、撮影レンズが沈
胴位置からワイド位置へ移行する際に、ストロボ発光部
が光学パネルの前方への突出に追従して前方へ移動する
から、広角レンズに対応した配光特性を確保することが
できる。
【0014】さらに、本発明によれば、撮影レンズのワ
イド位置からテレ位置への移行に伴って、光学パネルは
前方へ突出し、かつストロボ発光部は後方へ移動するか
ら、光拡散板とストロボ発光部との間の距離をかせぐこ
とができ、望遠レンズに対応した配光特性を確保するこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明によるストロボ付き可変焦
点カメラに設けられるストロボユニットの一実施の形態
を示す概略的分解斜視図、図2はストロボユニットの概
略的拡大正面図、図3はその一部を断面とした側面図、
図4はそのストロボ発光部の駆動機構を示す一部を断面
とした平面図、図5は図4の要部の平面図、図6は光学
パネル保持枠駆動機構を示す一部を断面とした平面図で
ある。
【0017】なお、図2〜図6は、撮影レンズの沈胴時
におけるストロボ発光部の位置と光学パネルの格納状態
を示す。また、図2においては、光学パネル保持枠を仮
想線で示してある。
【0018】図1〜図5において、このストロボユニッ
トは、電池室1aを背部に形成したストロボ本体1と、
ストロボ発光部2と、光学パネルしてのフレネルレンズ
3を前面に備えてストロボ発光部2の前方に配置された
ケース状の光学パネル保持枠4とによって構成されてい
る。
【0019】ストロボ発光部2は、透明窓5を前面に備
えたレフケース6と、このレフケース6内に収容された
閃光管(Xe管)7および反射鏡8とを備えている。レ
フケース6の左右外壁面にはそれぞれ前後方向に延びる
突条9,9が形成されており、これら突条9,9が、ス
トロボ本体1の前面に所定の間隔をおいて前方へ向かっ
て突設された左右一対のガイド部10,10に摺動可能
に係合していることによって、ストロボ発光部2が前後
方向(光軸方向)に移動可能に支持されているととも
に、ストロボ本体1の前面とレフケース6の背面との間
に縮装された左右一対の圧縮バネ11,11(図5参
照)によって、ストロボ発光部2が前方へ付勢されてい
る。
【0020】また、光学パネル保持枠4は、その底壁の
左端部に後方へ突出する筒状部12を備えており、カメ
ラ本体(図示は省略)から前方へ向かって突設されたガ
イド軸13に上記筒状部12が摺動自在に嵌装されてい
ることによって、光学パネル保持枠4も、フレネルレン
ズ3の前面がカメラ本体の前面板25の表面に対して平
行を保ちながら前後方向(光軸方向)に移動し得るよう
に支持されている。
【0021】ストロボ本体1の前部には水平板部1bが
形成されており、この水平板部1b上に、ラック板14
と、左斜め後方に面する(図5においては左斜め上方に
面する)カム面15aを後方板部の後縁に備えたカム板
15とが、カム板15の前方板部がラック板14上に載
置された態様で配置されている。カム板15の前方板部
と、カム面15aを備えた後方板部との間には、図1お
よび図3から明らかなように、段部が形成されて、カム
板15の後方板部は前方板部よりも一段高い位置にあ
る。
【0022】は、その前縁から下方へ折曲されて、その
下縁に沿ってラック歯16aを形成したラック16を一
体に備えている。このラック16は、カメラ本体のズー
ミング駆動機構の動力が伝達されるギア20(図1およ
び図3参照)に噛合して、図2に示す位置(沈胴位置)
から左方へ駆動され、これに伴ってラック板14が左方
へ移動するようになっている。
【0023】カム板15は、その前方板部がラック板1
4に対して左右方向へ摺動自在に重ねられているととも
に、カム板15の後方板部に形成されたフック部15b
とストロボ本体1との間に引張りバネ17が懸装されて
いることにより、カム板15は図2および図4,図5の
左方向へ付勢されている。
【0024】また、ラック板14の左端には、カム板1
5の係止手段として、例えば図1に示すように、このラ
ック板14上に重ねられたカム板15の前方板部の左端
縁に当接するストッパ14aが設けられている。
【0025】したがって、引張りバネ17によって左方
へ付勢されたカム板15は、その前方板部の左端縁が上
記ストッパ14aに当接した状態でラック板14に係止
され、ラック板14が左方へ移動するのに伴って、カム
板15は引張りバネ17の付勢力でラック板14に追従
して左方へ移動し、また、ラック板14が右方へ移動す
るのに伴って、ラック板14とともに右方へ移動するよ
うに構成されている。ラック板14およびカム板15の
移動方向は、カメラ本体の前面板25の表面およびフレ
ネルレンズ3の前面に対して平行である。
【0026】ラック板14およびカム板15を上記のよ
うに左右方向に移動可能支持するために、ラック板14
とカム板15の前方板部とには、左右方向へ延びる2本
のガイド溝がそれぞれ形成されており、カム板15のガ
イド溝18,19(図5参照)と、ラック板14のガイ
ド溝とは、カム板15が上記ストッパ14aに当接した
状態で互いに同位置に開口するように形成されている。
そして、ストロボ本体1の水平板部1bの上面には、ラ
ック板14の各ガイド溝とカム板15の各ガイド溝1
8,19とをそれぞれ貫通してラック板14およびカム
板15を左右方向へ所定の距離範囲内で摺動自在に水平
板部1b上に支持する2本のカシメピン21,22が突
設されている。
【0027】図5ではカシメピン21,22が省略され
ているが、一方のカシメピン21は図5の左下方に存在
するガイド溝18内にあり、他方のカシメピン22は図
5の右上方に存在するガイド溝19内にあるが、図2〜
図6に示す沈胴時の状態では、ラック板14およびカム
板15はその摺動範囲の右端にあるから、カシメピン2
1,22はそれぞれ各ガイド溝18,19の左端にあ
る。また、沈胴時には右端位置(図2)にあるラック板
14が、撮影レンズがワイド位置からテレ位置に向かっ
て繰り出されるのに伴って、左方へ移動することによ
り、上述のように、カム板15も引張りバネ17の付勢
力でラック板14に追従して左方へ移動するから、テレ
位置では、カシメピン21,22は各ガイド溝18,1
9の右端に来る。そして、カム板15に対してこれを右
方へ押圧する力が加わると、カム板15のみが引張りバ
ネ17を伸ばしながら右方へ移動可能となっている。
【0028】ストロボ発光部2は、沈胴時においては、
後述する光学パネル保持枠駆動機構30によってフレネ
ルレンズ3の前面がカメラ本体の前面板25の表面と同
一平面上にある位置に格納される光学パネル保持枠4に
押されて、圧縮バネ11の付勢力に抗して後退し、図3
に示すように、ストロボ発光部2の前面がフレネルレン
ズ3の背面に接した状態となる。
【0029】ストロボ発光部2のレフケース6の背面に
は、図3から特に明らかなように、カム板15のカム面
15aに係合するカムフォロワピン23を垂設した部材
24が突設されており、沈胴時においては、図5に示す
ように、カムフォロワピン23はカム板15のカム面1
5aから離れた位置にある。
【0030】光学パネル保持枠4を進退させる光学パネ
ル保持枠駆動機構30は、図6に示すように、中心部を
カシメピン28で「たすきがけ」(X字状)に軸支され
た一対のレバー31,32を備えている。一方のレバー
31の一端は、ストロボ本体1の水平板部1b上に突設
されたピン33に軸支されてEリング34で係止され、
レバー31の他端は、光学パネル保持枠4に形成された
左右方向へ延びる溝29内で移動自在にカシメピン35
により軸支されている。他方のレバー32の一端は、ピ
ン36によりカム板15上に軸支され、レバー32の他
端は、カシメピン37により光学パネル保持枠4に軸支
されている。
【0031】カム板15上に突設されたピン36は、そ
の中心が、ストロボ本体1の水平板部1b上に突設され
たピン33の中心を通ってカメラ本体の前面板25の表
面と平行に引いた線上を移動するように位置づけられて
いる。
【0032】この一対のレバー31,32を備えた光学
パネル保持枠駆動機構30は、平行クランクの原理を応
用した機構で、中心のピン28の中心から各ピン33,
35,36,37の中心までの距離はすべて等しくなっ
ており、また、ピン37の中心とピン35の中心とを結
ぶ線は、ピン33の中心とピン36の中心とを結ぶ線
(カメラ本体の前面板25の表面と平行)に対して常に
平行となる。
【0033】そして、図2〜図6に示す沈胴時の状態で
は、カム板15上のピン36がカム板15とともに右端
位置にあり、ピン35は溝29内の右端位置にある。
【0034】したがって、ラック板14の左方への移動
に伴ってカム板15が左方へ移動すると、これに応じて
ピン35が光学パネル保持枠4の溝29内を左方へ移動
して、ピン35,37が前方へ移動させることにより、
光学パネル保持枠4が、図10,図14,図18に示す
ように、その前面のフレネルレンズ3をカメラ本体の前
面板25の表面に対して平行状態を保ちながらカメラ本
体の前面板25の表面から突出することになる。
【0035】なお、図3および後述する図7,図11,
図15に示されている距離L1は、フレネルレンズ3の
前面のカメラ本体の前面板25の表面からの突出量(図
3においてはL1=0)を示し、距離L2は、フレネル
レンズ3の背面と、ストロボ発光部2の反射鏡5の前面
との間の距離を示す。
【0036】次に、図7〜図10は、撮影レンズの最大
ワイド時におけるストロボ発光部の位置と光学パネルの
突出状態を、図3〜図6にそれぞれ対応させて示す図
で、図7は一部を断面とした側面図、図8はストロボ発
光部の駆動機構を示す一部を断面とした平面図、図9は
図8の要部の平面図、図10は光学パネル保持枠駆動機
構を示す一部を断面とした平面図である。
【0037】なお、本実施の形態におけるストロボ付き
可変焦点カメラは、その撮影レンズ繰出し位置(ズーム
位置)がZ1からZ6までの6箇所に設定されており、
Z1を最大ワイド位置、Z2をワイド位置、Z6をテレ
位置と呼ぶ。
【0038】この場合は、撮影レンズが沈胴位置から最
大ワイド位置(Z1)に繰り出されるのに伴って、ラッ
ク16がギア20により駆動されて、図2に示す沈胴時
の位置から僅かな距離左方へ移動することにより、カム
板15が引張りバネ17の付勢力でラック板14に追従
して図2の左方へ移動するから、光学パネル保持枠駆動
機構30の作用で光学パネル保持枠4が前方へ移動し
て、フレネルレンズ3の前面をカメラ本体の前面板25
の表面から若干突出する。
【0039】これに伴って、沈胴時には光学パネル保持
枠4によって後方へ押されていたストロボ発光部2が圧
縮バネ11,11の付勢力で光学パネル保持枠4に追従
して光軸方向前方へ移動し、図7に示す状態となり、図
7のおける距離L2は図3における距離L2をそのまま
保ち、ストロボユニットの照射角は最大となる。そして
この状態で、図8および図9に示すように、ストロボ発
光部2のレフケース6の背面から延びている部材24の
先端に設けられたカムフォロワピン23が、カム板15
のカム面15aの麓部に係合することになる。
【0040】次に、図11〜図14は、撮影レンズのワ
イド時におけるストロボ発光部の位置と光学パネルの突
出状態を示す図で、図11は一部を断面とした側面図、
図12はストロボ発光部の駆動機構を示す一部を断面と
した平面図、図13は図12の要部の平面図、図14は
光学パネル保持枠駆動機構を示す一部を断面とした平面
図である。
【0041】この場合は、撮影レンズが最大ワイド位置
(Z1)からワイド位置(Z2)に繰り出されるのに伴
って、ラック16がギア20により駆動されて、さらに
左方へ移動することにより、カム板15が引張りバネ1
7の付勢力でラック板14に追従してさらに図2の左方
へ移動するから、光学パネル保持枠駆動機構30の作用
で光学パネル保持枠4がさらに前方へ移動して、フレネ
ルレンズ3の前面がカメラ本体の前面板25の表面から
さらに突出する。
【0042】一方、カム板15のカム面15aの麓部に
係合しているカムフォロワピン23が、図12および図
13に示すように、カム板15の左方への移動に伴って
カム面15aを麓部から若干登った位置に来るから、ス
トロボ発光部2は、図7に示す位置から圧縮バネ11,
11の付勢力に抗して後方へ若干後退し、距離L2が増
大し、ストロボユニットの照射角が最大角度よりも若干
狭くなる。
【0043】次に、図15〜図18は、撮影レンズのテ
レ時におけるストロボ発光部の位置と光学パネルの突出
状態を示す図で、図15は一部を断面とした側面図、図
16はストロボ発光部の駆動機構を示す一部を断面とし
た平面図、図17は図16の要部の平面図、図18は光
学パネル保持枠駆動機構を示す一部を断面とした平面図
である。
【0044】この場合は、撮影レンズがワイド位置(Z
2)からテレ位置(Z6)に繰り出されるのに伴って、
ラック16がギア20により駆動されて、その移動範囲
の左端に達することにより、カム板15が引張りバネ1
7の付勢力でラック板14に追従してさらに図2の左方
へ移動するから、光学パネル保持枠駆動機構30の作用
で光学パネル保持枠4がさらに前方へ移動して、フレネ
ルレンズ3のカメラ本体の前面板25の表面からの突出
量L1は最大となる。
【0045】一方、カム板15のカム面15aに係合し
ているカムフォロワピン23が、図11に示すように、
カム板15のさらなる左方への移動に伴ってカム面15
aを頂上まで登った位置に達するから、ストロボ発光部
2は、図11に示す位置から圧縮バネ11,11の付勢
力に抗してさらに光軸方向後方へ後退し、距離L2も最
大となり、ストロボユニットの照射角は最小となる。し
たがって、ストロボ光の到達距離は最大となる。
【0046】下記の表1は、撮影レンズの沈胴位置およ
び各ズーム位置Z1,Z2,Z6における距離L1,L
2を示したものである。
【0047】
【表1】
【0048】なお、本実施の形態のストロボ付き可変焦
点カメラにおいては、撮影レンズの最大ワイド位置(Z
1)が常用焦点距離よりも広角側にあるので、使用に際
してカメラのスイッチをONにすると、最大ワイド位置
(Z1)を通り越してワイド位置(Z2)にセットされ
るように構成されており、これによって使用上の便宜が
図られている。
【0049】以上が本発明によるストロボ付き可変焦点
カメラに設けられるストロボユニットの一実施の形態の
構成およびその動作の説明であるが、本実施の形態によ
れば、光学パネル保持枠4に保持されたフレネルレンズ
3が、光学パネル保持枠駆動機構30の作用で光学パネ
ル保持枠4とともにカメラ本体の前面板15の表面から
突出するように構成されているから、ストロボ発光部2
の進退ストロークを増大させることなしに、したがって
カメラの小型化を損なうことなしに、撮影レンズの焦点
距離の高倍率化に対応したストロボ光の到達距離を確保
することが可能となる。
【0050】また、カメラの撮影時には、常にフレネル
レンズ3が光学パネル保持枠4とともにカメラ本体の前
面板25の表面から突出して、撮影者にこれを感知させ
ることにより、従来のこの種カメラで発生し勝ちな撮影
時にストロボ発光窓に指が掛かって光量を低下させてし
まうというミスの発生を防止することができる。
【0051】また、本実施の形態のストロボユニットで
は、撮影レンズの沈胴位置から最大ワイド位置(Z1)
への移行に伴って、ストロボ発光部2が、圧縮バネ1
1,11の付勢力によって、フレネルレンズ3の前方へ
の突出に追従して前方へ移動するから、最大ワイド時に
おけるストロボ光の配光を確保することができる。
【0052】さらに、本実施の形態のストロボユニット
では、撮影レンズのワイド位置(Z2)からテレ位置
(Z6)への移行に伴って、フレネルレンズ3は光学パ
ネル保持枠駆動機構30の作用でカメラ本体の前面板2
5の表面から前方へ突出し、かつストロボ発光部2はカ
ム板15の作用で後方へ移動するように構成されている
から、フレネルレンズ3とストロボ発光部2との間の距
離をかせぐことができ、これによってテレ時におけるス
トロボ光の到達距離を確保することができる。
【0053】さらに、本実施の形態のストロボユニット
では、カム板15がラック板14に対して引張りバネ1
7によってテレ方向へ付勢された態様で、ラック板14
上に重ね配置されているから、カメラ本体の前面板15
の表面から突出するフレネルレンズ3および光学パネル
保持枠4に対して、これをカメラ本体側へ押し込むよう
な外力が加わった場合、この外力が光学パネル保持枠駆
動機構30を介してカム板15を右方へ押圧する力とし
てカム板15に伝達され、これに伴って、カム板15の
みが引張りバネ17を伸ばしながら右方へに移動して光
学パネル保持枠4の押込みが許容されるから、すなわち
上記外力が引張りバネ17の伸長によって吸収されるこ
とになるから、ラック板14に対しては決して負荷がか
かることはなく、上記外力がラック板14およびギア2
0を介して駆動源に伝達されるのを防止することができ
るという利点がある。
【0054】さらに、中心部をカシメピン28で「たす
きがけ」(X字状)に軸支された一対のレバー31,3
2を有する、平行クランクの原理を応用した光学パネル
保持枠駆動機構30を備えていることによって、光学パ
ネル保持枠4の前面のフレネルレンズ3をカメラ本体の
前面板25の表面に対して常に平行を保ちながら、光学
パネル保持枠4を円滑に進退させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるストロボ付き可変焦点カメラに設
けられるストロボユニットの一実施の形態を示す概略的
分解斜視図
【図2】撮影レンズの沈胴時におけるストロボユニット
の概略的拡大正面図
【図3】その断面側面図
【図4】そのストロボ発光部の駆動機構を示す一部を断
面とした平面図
【図5】図4の要部の平面図
【図6】撮影レンズの沈胴時における光学パネル保持枠
駆動機構を示す一部を断面とした平面図
【図7】撮影レンズの最大ワイド時におけるストロボユ
ニットの一部を断面とした側面図
【図8】そのストロボ発光部の駆動機構を示す一部を断
面とした平面図
【図9】図8の要部の平面図
【図10】撮影レンズの最大ワイド時における光学パネ
ル保持枠駆動機構を示す一部を断面とした平面図
【図11】撮影レンズのワイド時におけるストロボユニ
ットの一部を断面とした側面図
【図12】そのストロボ発光部の駆動機構を示す一部を
断面とした平面図
【図13】図12の要部の平面図
【図14】撮影レンズのワイド時における光学パネル保
持枠駆動機構を示す一部を断面とした平面図
【図15】撮影レンズのテレ時におけるストロボユニッ
トの一部を断面とした側面図
【図16】そのストロボ発光部の駆動機構を示す一部を
断面とした平面図
【図17】図16の要部の平面図
【図18】撮影レンズのテレ時における光学パネル保持
枠駆動機構を示す一部を断面とした平面図
【符号の説明】
1 ストロボ本体 2 ストロボ発光部 3 フレネルレンズ(光学パネル) 4 光学パネル保持枠 6 レフケース 7 閃光管 8 反射鏡 10 ガイド部 11 圧縮バネ 13 ガイド軸 14 ラック板 15 カム板 15a カム面 16 ラック 17 引張りバネ 18,19 ガイド溝 20 ギア 23 カムフォロワピン 25 カメラ本体の前面板 30 光学パネル保持枠駆動機構 31,32 レバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズの焦点距離の変化に連動して
    照射角が変化するストロボユニットを備えたストロボ付
    き可変焦点カメラにおいて、 前記ストロボユニットが、 閃光管と反射鏡からなるストロボ発光部と該ストロボ発
    光部の前方に配置された光学パネルとの双方を撮影レン
    ズの焦点距離の変化に連動して光軸方向へ相対的に移動
    させ、かつ撮影時に前記光学パネルをカメラ前面から突
    出させる駆動手段を備えていることを特徴とするストロ
    ボ付き可変焦点カメラ。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、前記撮影レンズが沈胴
    位置にある場合を除き、前記光学パネルをカメラ前面か
    ら突出させることを特徴とする請求項1記載のストロボ
    付き可変焦点カメラ。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は、前記撮影レンズが沈胴
    位置からワイド位置へ移行する際に、前記ストロボ発光
    部を、前記光学パネルのカメラ前面からの突出に追従さ
    せて前方へ移動させることを特徴とする請求項2記載の
    ストロボ付き可変焦点カメラ。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段は、前記撮影レンズのワイ
    ド位置からテレ位置への移行に伴って、前記光学パネル
    のカメラ前面からの突出量を増大させ、かつ前記ストロ
    ボ発光部を後方へ移動させることを特徴とする請求項2
    または3記載のストロボ付き可変焦点カメラ。
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