JP3738625B2 - 記録計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、記録計の小型軽量化及び騒音低減対策に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5から図8によって、従来技術による記録計の構成を説明する。
図5はインクジェット記録方式の記録計1の外観を示す斜視図である。図6はその筐体2の構成を示す分解斜視図であり、筐体2は、扉21とケース22とオプションユニットである警報端子ユニット(図6では警報端子)23及び入力端子ユニット(図6では入力端子)24とで構成されている。図7は記録計本体ユニット(以下では本体ユニットと略称する)3の外観を示す斜視図であり、図8は本体ユニット3の構成を示す分解斜視図である。
【0003】
図8によって、本体ユニット3の構成と記録計の動作とを説明する。
ヘッド駆動ベルト31に保持されたインクジェット記録ヘッド(図8では記録ヘッド)32が、プリント板34からの指令によって、ステッピングモータ33に駆動されて左右に移動し且つインクを吐出して、チャート紙36に入力端子からの入力等の情報を記録する。インクジェット記録ヘッド32の左右の移動は、ステッピングモータ33の回転がモータ用ギア37及びベルト駆動ギア38を介してヘッド駆動ベルト31に伝えられることによる。チャート紙36はチャートケース35から紙送りモータ39によって送り出される。これらの部品がそれぞれフレーム40の所定の位置等に取り付けられて、本体ユニット3が構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような構造の記録計も含めて、近年の計器には、その軽量化と省スペースのための奥行き寸法の短縮等の小型化とが益々強く求められている。
このため、筐体2のケース22や本体ユニット3のフレーム40等が、従来の板金構造体から、複雑な形状の内部構造にも対応できるフルプラスチックモールド化される趨勢にある。この樹脂モールド化に伴って、ステッピングモータ33等の駆動モータの振動が、樹脂モールド化されて小型軽量化された筐体と共振して騒音レベルを高める、と言う問題が浮上してきた。
【0005】
一例を上げると、従来の板金構造体では55dBであった騒音レベルが、樹脂モールド化されて小型軽量化された構造では61dBまで増加した。因みに、筐体に収納しないで本体ユニットのみで測定した騒音レベルは50dBであった。
この発明の課題は、樹脂モールド化されて小型軽量化された筐体が駆動用モータの振動と共振して騒音レベルを上昇させることを抑制して、騒音レベルの低い記録計を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の騒音レベルの上昇は、小型軽量化のためのケースやフレーム等の樹脂モールド化によって、筐体が駆動モータの振動に共振し易い状況に至った結果によると考えられる。したがって、騒音レベルを低減させる手段としては、(1) まず第1に、筐体の構成を共振条件から外れさせること、(2) 内部からの振動を減衰させて、外部に出る振動を小さくすること、(3) 駆動モータの振動をケース及び筐体に伝え難くすること、を上げることができる。
【0007】
手段の(1) 及び(2) としては、制振鋼板やゴム板等の制振部材を筐体に取り付けることが有効であり、手段の(3) としては、駆動用モータをその振動を吸収するクッションスプリング等の緩衝材を介してフレームに取り付けることが有効である。この発明においては、本体ユニットのステッピングモータやサーボモータ等の駆動によって、ペンやインクジェット記録ヘッド等を移動させて、記録媒体上に情報を記録する記録計であって、本体ユニットのフレームと筐体の内の本体ユニットを収容するケースとが少なくとも樹脂モールドによって作成されている記録計において、前記ケースに制振部材が組み込まれている。
【0008】
制振部材が組み込まれることによって、筐体の共振周波数が前記モータの駆動周波数から外れて筐体が共振し難くなり、且つ内部の振動を制振部材が減衰させるので、外部に出る騒音レベルが下がる。また、請求項1の発明においては、前記制振部材の一部または全部が、ケース作成時にインサートとしてケースと一体化されたものである。
【0009】
制振部材がケースにインサートとして一体化されるので、制振部材をケースに組み込むための作業が不要となり、制振部材のためのスペースを必要とせず、且つ完全な一体化によって、効果のばらつきを低減させることができる。なお、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記制振部材を制振鋼板としたものでる。制振鋼板は実用的な制振部材としてコスト的にも性能的にも優れている。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明による記録計の実施の形態について実施例を用いて説明する。
なお、従来技術と同じ機能の部分には同じ符号を用いた。
図1は、この発明による記録計の第2の実施例の筐体の構成を示す分解斜視図であり、第1の実施例は、図1のインサート制振鋼板26の部分がモールド樹脂に置き換えられたものであり、この場合の筐体を筐体2b、ケースをケース22b という。
【0011】
〔第1の実施例〕
第1の実施例は、図1においてインサート制振鋼板26がない構造の筐体2bを用いたものである。
筐体2bは、扉21と、例えばノリル樹脂を用いて樹脂モールドされた樹脂製のケース22b と、ケース22b の背面にねじ止めされた制振鋼板25とで構成されている。2つの制振鋼板25は、図6の場合のように、オプションユニットである警報端子ユニット及び入力端子ユニットとそれぞれ互換的に取り替えられる。この制振鋼板25によって、ステッピングモータ33による振動と筐体2bとの共振振動が抑制される。
【0012】
図2は制振鋼板25の構成を示す断面図であり、中央のゴム層252 を挟んで2枚の鋼板251 が一体化されており、ゴム層252 が緩衝材となって一方の鋼板が受けた振動を減衰させて他方の鋼板に伝える。
参考までに、制振鋼板25の重量は100 g、警報ユニット及び入力端子ユニットの重量は170 gである。
【0013】
表1は、この実施例に関係する騒音レベルや第2の実施例の騒音レベルの実測値等をまとめたものである。
【0014】
【表1】
Figure 0003738625
この表の測定結果をまとめると、以下の通りである。
(1) 本体ユニットをケース22b に収納することによって、騒音レベルが11dBも増加している。これは、本体ユニットの駆動に伴う振動がケース22b と共振することによって、騒音レベルを大幅に増大させているものと考えられる。
(2) ケース22b に収納することによって増大した騒音レベルは、ケース22b の背面の、警報端子ユニット組込み位置及び入力端子ユニット組込み位置のいずれかまたは両方に制振鋼板25を組み込むか、それぞれの位置に警報端子ユニット及び入力端子ユニットのいずれかまたは両方を組み込むことによって、約7dB低減しており、いずれもほぼ同じレベルとなっている。
【0015】
なお、この騒音レベルは、従来技術の板金構造体によるケースやフレームを用いた記録計の場合とほぼ同じである。
騒音レベルの低減効果がどの場合においてもほぼ同じであることは、ケース22b の背面への制振鋼板25や警報端子ユニット、入力端子ユニットの組込みが共振に伴う騒音レベルの増大分をほぼ零にしたものと考えられ、警報端子ユニットや入力端子ユニットも制振鋼板25と同様に筐体2bの共振を抑制するものと推定される。したがって、警報端子ユニットか入力端子ユニットが組み込まれる場合には制振鋼板25の組込みは不要であるが、どちらも組み込まれない場合には、少なくともいずれかに制振鋼板25を組み込むことが必要である。
【0016】
なお、この実施例による記録計の小型軽量化の程度を従来技術による記録計との比較で示すと、重量においては、4.5kg が1.7kg に軽量化し、奥行き寸法においては、285mm が197mm に小型化した。
〔第2の実施例〕
図1が第2の実施例の筐体2aの構成を示す分解斜視図である。
【0017】
この実施例は、ケース22a をモールド成形する際に、ケース22a の上下左右の壁面の幾つかに、制振鋼板をインサートとして挿入して一体に樹脂モールドしたものである。一体に樹脂モールドされる制振鋼板がインサート制振鋼板26として図示されている。図1の場合には、インサート制振鋼板26が左右の側壁面にインサートされている。
【0018】
インサート制振鋼板26をインサートする位置を変えて騒音レベルの低減効果を調べた結果の一部が、上述の表1に示されている。それによると、上面にインサートするのが最も効果的であり、騒音レベルが56dBまで低減している。両側面にインサートした場合も同等である。更にケース22a の背面に制振鋼板25、警報端子ユニット及び入力端子ユニットのいずれかを組み込むと、第1の実施例と同様に、騒音レベルが54dBまで低減し、そのレベルは第1の実施例での最低レベルと同じであった。
【0019】
ケース22a の上下左右の壁面の内で上面が最も効果的であるのは、本体ユニットのフレームの壁面が上面側には存在しないために、ケース22a の内面が直接内部空間の空気に接触しているためであろうと推定される。
以上2つの実施例においては、振動を抑制する部材、すなわち制振部材、として制振鋼板を用いているが、他の制振部材、例えばゴム板、質量の大きな板、比重の大きな材料の板等、も有効である。しかし、重量と体積とをできるかぎり抑えて必要な制振効果を得るためには、コスト的にもそれほど負担とならない制振鋼板が最適である。
【0020】
以上は、ケース22b または22a に騒音レベル低減対策を施したものであるが、駆動モータの取り付け方法によっても騒音レベルが低減できると考えられる。図3及び図4は、その一例を示すものであり、緩衝材としてのクッションスプリング41を介して駆動モータであるステッピングモータ33を樹脂モールド化されたフレーム40a に取り付けている。クッションスプリング41の効果は、制振鋼板のような大きな効果ではないが、樹脂モールド化によって小型軽量化された記録計の騒音レベルを従来の記録計の騒音レベルより幾らか低いレベルまで下げる。
【0021】
【発明の効果】
この発明によれば、本体ユニットのステッピングモータやサーボモータ等の駆動によって、ペンやインクジェット記録ヘッド等を移動させて、記録媒体上に情報を記録する記録計であって、本体ユニットのフレームと筐体の内の本体ユニットを収容するケースとが少なくとも樹脂モールドによって作成されている記録計において、前記ケースに制振部材が組み込まれているので、筐体の共振周波数が前記モータの駆動周波数から外れて、筐体が共振し難くなり、且つ内部の振動を制振部材が減衰させるので、外部に出る騒音レベルが下がる。したがって、モールド化されて小型軽量化された筐体の共振に伴う騒音レベルの上昇が抑制されて、騒音レベルの低い記録計を提供することができる。
【0022】
さらに、請求項1の発明においては、前記制振部材の一部または全部が、ケース作成時にインサートとしてケースと一体化されたものであるので、制振部材をケースに組み込むための作業が不要となり、制振部材のためのスペースを必要とせず、且つ完全な一体化によって、効果のばらつきを低減させることができる。したがって、コストアップが少なく、小型で、且つ騒音レベルのばらつきの少ない記録計を提供することができる。
【0023】
また、請求項2の発明においては、前記制振部材が制振鋼板である。制振鋼板は実用的な制振部材としてコスト的にも性能的にも優れている。したがって、コストアップが少なく、且つ騒音レベルの低い記録計を確実に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による記録計の第2の実施例の筐体の構成を示す分解斜視図
【図2】制振鋼板の構成を示す断面図
【図3】本体ユニットの構成を示す分解斜視図
【図4】駆動モータの取り付け状態を示す説明図
【図5】従来技術による記録計の一例の外観を示す斜視図
【図6】従来例の筐体の構成を示す分解斜視図
【図7】従来例の本体ユニットの外観を示す斜視図
【図8】従来例の本体ユニットの構成を示す分解斜視図
【符号の説明】
記録計
2, 2a 筐体
21 扉 22, 22a ケース
23 警報端子 24 入力端子
25 制振鋼板 251 鋼板 252 ゴム層
26 インサート制振鋼板
3, 3a 本体ユニット
31 ヘッド駆動ベルト 32 記録ヘッド
33 ステッピングモータ 34 プリント板
35 チャートケース 36 チャート紙
37 モータ用ギア 38 ベルト駆動ギア
39 紙送りモータ 40, 40a フレーム
41 クッションスプリング

Claims (2)

  1. 本体ユニットのステッピングモータやサーボモータ等の駆動によって、ペンやインクジェット記録ヘッド等を移動させて、記録媒体上に情報を記録する記録計であって、本体ユニットのフレームと筐体の内の本体ユニットを収容するケースとが少なくとも樹脂モールドによって作成され、かつ、前記ケースに制振部材が組み込まれている記計において、
    前記制振部材の一部または全部が、ケース作成時にインサートとしてケースと一体化されたものであることを特徴とする記録計。
  2. 前記制振部材が制振鋼板であることを特徴とする請求項1に記載の記録計。
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