JP3737627B2 - 音声サービス機能を備えた通信システム - Google Patents

音声サービス機能を備えた通信システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パーソナル・コンピュータ等のコンピュータ端末を使用して、電話通信の音声記録や、電話通信の音声応答、電話通信を利用した音声情報通知等の音声サービスを行う機能を備えた通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナル・コンピュータを使用して音声通信に係わる種々サービスを提供する通信システムが提唱されている。この種のシステムは例えば、パーソナル・コンピュータに、アナログ回線又はISDN回線からなる加入者線を収容するための拡張ボードを挿入するとともに、音声の録音及び生成を行う機能を持たせ、着信時に発信相手から送られた音声を録音し、この録音した音声をユーザに通知したり、電子メールの読み上げを行うように構成されている。
【0003】
しかし、この従来のシステムでは、加入者線を1台のパーソナル・コンピュータで独占してしまい、回線の有効利用が図り難いという問題がある。また、1台のパーソナル・コンピュータに収容できる回線の数に限りがあるため、多くのユーザに対応するにはパーソナル・コンピュータをユーザ数に見合う数だけ設けなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように従来のシステムは、サービス提供用のコンピュータが電話機や他のコンピュータと連携されない構成となっているため、サービス運用を効果的に行えないという問題点があった。
【0005】
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、通信回線とサービス提供用のコンピュータとの間の連携を随時可能とし、これにより通信に係わる種々サービスを効率良く実行し得る音声サービス機能を備えた通信システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためにこの発明は、複数の通信回線を収容してこれらの通信回線間を交換接続する手段を備えた交換通信装置と、この交換通信装置に対しデータ伝送路を介して接続されかつ信号の記録再生手段を備えた少なくとも1台のコンピュータとを具備した通信システムであって、
前記通信回線を介して伝送される通信信号の記録要求が与えられた場合に、記録対象となる前記通信信号を前記交換通信装置でパケットデータに変換したのち前記データ伝送路を介して前記コンピュータへ伝送してその記録再生手段に記録させる信号記録制御手段と、前記記録再生手段に記録されている信号の再生要求が与えられた場合に、前記記録再生手段から再生した該当する信号をコンピュータでパケットデータに変換したのち前記データ伝送路を介して前記交換通信装置へ伝送し、この交換通信装置で前記伝送されたパケットデータを前記通信回線用の信号フォーマットに変換したのち指定された通信回線へ送出する信号再生制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0007】
上記信号記録制御手段の具体的構成としては次の2通りが考えられる。
まず第1の構成は、通信回線への着信に対し着信先が応答できない場合に発信元へメッセージを送出し、このメッセージに応答して発信元から通信信号の記録要求が送られた場合に、この記録要求送信元から続いて送られる通信信号をパケットデータに変換して、コンピュータへデータ伝送路を介して送出するものである。
【0008】
また第2の構成は、交換接続された前記複数の通信回線間で通信が行われているときに、コンピュータにおいて当該通信に係わる信号の記録要求の入力を監視し、上記記録要求が入力された場合にコンピュータから交換通信装置へデータ伝送路を介して信号の送出要求を送出する。そして、この送出要求に応じて、交換通信装置で該当する通信に係わる信号をパケットデータに変換してデータ伝送路を介して要求元のコンピュータへ送出するものである。
【0009】
すなわちこの発明は、局線や内線等の複数の通信回線を、一旦交換機能を有する交換通信装置に収容したのちデータ伝送路を介してコンピュータに接続するようにしたものである。
【0010】
従ってこの発明によれば、コンピュータが1本の通信回線を専有することも、また1台のコンピュータに接続可能な通信回線数が制限されることもなくなり、これにより多数の通信回線に対する音声サービスを少数のコンピュータを用いて効率良く実行することができる。また、交換通信装置を介することで通信回線とコンピュータとの間を容易に連携させることができるようになり、これにより例えば任意の内線端末の通話中にその通話信号をコンピュータに記録させたり、また任意のコンピュータへの着信を他のコンピュータに転送させることが可能となる。
【0011】
また記録対象の通信信号をコンピュータに伝送する際に、交換通信装置で圧縮したのちパケットデータに変換して送出するとよい。このようにすると、伝送データ量が低減されてデータ伝送路上のトラフィックを低減することができる。
【0012】
さらに上記交換通信装置とコンピュータとを接続するデータ伝送路としては、コンピュータ・ネットワークを使用するものと、公衆回線、専用線及び内線のいずれかの回線を使用するものが考えられる。
【0013】
コンピュータ・ネットワークを使用する場合、交換通信装置及びコンピュータは、交換通信装置に割り当てたコンピュータ・ネットワークアドレスとコンピュータに割り当てた電話番号とを相互に変換することで、通信信号のパケットデータを伝送する。
【0014】
これに対し公衆回線、専用線及び内線のいずれかの回線を使用する場合には、交換通信装置及びコンピュータは、相互間を上記回線上でダイヤルアップ接続することで、通信信号のパケットデータを伝送する。
【0015】
データ伝送路としてコンピュータ・ネットワークを使用する場合で、データ転送プロトコルとしてTCP又はUDPを適用する場合には、記録対象の通信信号の宛先ごとにTCP又はUDPポートを個別に割り当て、通信信号のパケットデータをその宛先に対応するTCP又はUDPポートを使用して伝送するものと、通信信号の複数の宛先に対し共通のTCP又はUDPポートを割り当て、通信信号のパケットデータをその宛先情報と共に上記共通のTCP又はUDPポートを使用して伝送するものとが考えられる。
【0016】
さらにこの発明の通信システムは、コンピュータが複数台ありかつこれらのコンピュータがデータ転送路を介して接続されている場合に、信号転送制御手段をさらに備え、この信号転送制御手段により、記録対象となる通信信号のパケットデータを上記複数台のコンピュータ間で転送して転送先のコンピュータに記録させることも特徴とする。
このようにすることで、例えばある端末間の通信内容を複数のコンピュータで共有することが可能となる。
【0017】
またその際、複数のコンピュータ間を接続するデータ転送路をコンピュータと交換通信装置との間を接続するデータ伝送路と共有している場合には、交換通信装置から記録先のコンピュータへのパケットデータの伝送及び記録が終了したのちに、当該コンピュータから転送先のコンピュータへデータ転送路を介してパケットデータを転送するように構成するとよい。
このようにすると、データ伝送路上のトラフィックの増加を抑制してよりスムーズなデータ伝送を可能とすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
この発明に係わる第1の実施形態は、複数の通信回線、つまり公衆網の加入者線(局線)、専用線及び内線を、交換手段を具備する通信機器に一括して収容するとともに、この通信機器にサービス提供用のコンピュータをLANからなるコンピュータ・ネットワークを介して接続し、通信機器に上記コンピュータ・ネットワークのためのプロトコル・データフォーマットの変換機能を持たせることで、通信機器とコンピュータとの間で音声通信サービスに関わるデータ伝送を行うようにしたものである。
【0019】
図1は、この第1の実施形態に係わる通信システムの概略構成図である。
第1の実施形態は、交換機能を具備する通信機器(以後交換通信機器と称する)EXaを備えている。この交換通信機器EXaには、公衆網NWの複数の加入者線(局線)SL、専用線網(図示せず)の専用線PL、及び複数の内線ELがそれぞれ収容されている。これらの加入者線SL、専用線PL及び内線ELは、アナログ回線又はISDN等のディジタル回線により構成される。内線ELには、それぞれ電話端末TEL1,TEL2,TEL3が接続される。なお、これらの電話端末TEL1,TEL2,TEL3は、アナログ電話機又はディジタル電話機により構成される。
【0020】
また交換通信機器EXaには、データ伝送路を介してコンピュータPC1,PC2,PC3,PC4が接続される。データ伝送路としては、LANからなるコンピュータ・ネットワークLLが使用される。コンピュータPC1,PC2,PC3,PC4には、例えば内線端末ユーザが所有するパーソナル・コンピュータが使用される。
【0021】
ところで、上記交換通信機器EXa及びコンピュータPC1,PC2,PC3,PC4は次のように構成される。図2はその構成を示す回路ブロック図である。なお、コンピュータPC1,PC2,PC3,PC4の構成は同一なので、図2ではコンピュータPC1のみを代表して図示している。
【0022】
交換通信機器EXaは、各々内線EL1,…を収容する複数のライン回路111,…と、各々局線SL1,…を収容する複数のトランク回路121,…と、専用線PLを収容するトランク回路13とを備え、これらのライン回路111,…及びトランク回路121,…,13は通話路ハイウエイ14を介してタイムスイッチ17にそれぞれ接続され、さらに制御ハイウエイ15を介して交換制御装置16aにそれぞれ接続されている。
【0023】
ライン回路111,…では、電話端末TEL1,…からの発信及びダイヤル信号の検出や電話機TEL1,…に対する着信送出等、内線に対する種々インタフェース処理が行われる。トランク回路121,…,13では、公衆網NW又は専用線網から到来する着信信号の検出や公衆網NW又は専用線網への発信信号の送出等、網に対する種々インタフェース処理が行われる。タイムスイッチ17は、交換制御装置16aの指示に応じて、上記ライン回路111,…相互間、及びライン回路111,…と上記各トランク回路121,…,13との間で転送されるディジタル通話信号のチャネル交換を行う。
【0024】
また交換通信機器EXaは、コンピュータPC1,…と協同して音声サービスを実行するために必要な構成として、LANインタフェース回路(LANI/F)18と、回線/パケット変換装置19と、音声圧縮/伸張回路20とを備えている。
【0025】
LANI/F18は、コンピュータ・ネットワークLLに対するインタフェース処理を行う。回線/パケット変換装置19は、発信者からの通話信号、又は通話中の発着信者の通話信号をコンピュータPC1,…に伝送して記録させる際に、タイムスイッチ17上の該当するタイムスロット(チャネル)のディジタル通話信号をパケットデータに変換してLANI/F18へ出力する機能と、コンピュータPC1,…からコンピュータ・ネットワークLLを介して転送されたパケットデータを、交換通信機器EXa内で取り扱い可能なディジタル通話信号に変換する機能とを備えている。
【0026】
音声圧縮/伸張回路20は、コンピュータPC1,…へ伝送するディジタル通話信号を、上記回線/パケット変換装置19でパケットデータに変換する前に所定の符号化方式を用いて圧縮する機能と、コンピュータPC1,…から到来し上記回線/パケット変換装置19でパケットデータからディジタル通話信号に変換された信号を、所定の復号方式により伸張する機能とを備える。
【0027】
交換制御装置16aは、タイムスイッチ17によるディジタル通話信号の交換処理を制御する通常の交換制御機能に加え、通話信号記録制御手段及び通話信号再生制御手段を備えている。
【0028】
通話信号記録制御手段は、発信者又はコンピュータPC1,…からの記録要求に応じて、タイムスイッチ17上の該当するタイムスロット(チャネル)のディジタル通話信号を、コンピュータPC1,…に伝送して記録させるための一連の動作をコンピュータPC1,…と連動して制御する。
【0029】
通話信号再生制御手段は、電話端末TEL1,…又はコンピュータPC1,…からの再生要求に応じて、コンピュータPC1,…において再生されかつコンピュータ・ネットワークLLを介して伝送されたパケットデータを聴取先の電話端末へ配信するための一連の動作を、コンピュータPC1,…と連動して制御するものである。
【0030】
一方コンピュータPC1,…は次のように構成される。すなわち、コンピュータPC1,…は、マイクロプロセッサを使用したCPU16aと、このCPU16aの処理動作に必要なプログラム及び各種データを格納したメモリ22と、入出力インタフェース回路(入出力I/F)23と、外部記憶装置28とを備え、これらはバス29を介して相互に接続されている。入出力I/F23には、キーボードやマウスを持つ入力部24と、CRT又は液晶表示器等を使用した表示部25が接続される。
【0031】
またコンピュータPC1,…は、交換通信機器EXaと協同して音声サービスを実行するために必要な構成として、LANインタフェース回路(LANI/F)26及び音声圧縮/伸張回路27を備えている。
【0032】
このうちLANI/F26は、コンピュータ・ネットワークLLに対するインタフェース処理を行うもので、コンピュータ・ネットワークLLを介して交換通信機器EXaから送られたパケットデータを受信してメモリ22又は外部記憶装置28に記憶させる機能と、メモリ22又は外部記憶装置28から読み出されたパケットデータをコンピュータ・ネットワークLLを介して交換通信機器EXaへ送出する機能とを備える。
【0033】
音声圧縮/伸張回路27は、メモリ22又は外部記憶装置28に記憶されたパケットデータを、例えば自身のコンピュータPC1で再生して音声出力する場合に、CPU21aの指示に従い、上記パケットデータに含まれるディジタル通話信号をを所定の復号方式により伸張する機能と、自身のコンピュータPC1で入力された音声信号を所定の符号化方式を用いて圧縮する機能とを備える。
【0034】
CPU21aは、コンピュータPC1本来の動作に関わる制御機能に加えて、前記交換通信機器EXaの交換制御装置16aと協同して、音声サービスに係わるディジタル通話信号の伝送及び記録/再生制御機能を備えている。
【0035】
なお、上記交換通信機器EXaとコンピュータPC1,…との間の通信プロトコルとしては、TCP/IPが使用される。またその具体的なデータ転送方式としては、音声メッセージの聴取者ごとにTCP或いはUDPのポートを個別に割り当てる方式か、又は複数の聴取者に同一のTCP或いはUDPポートを割り当てる方式が使用される。前記前者の個別割り当て方式を使用する場合には、交換通信機器EXaからコンピュータPC1,…へ音声メッセージを伝送する際に、宛先となる聴取者に対応したTCP或いはUDPポートを使用して音声メッセージを送出する。また後者の複数の聴取者が同一ポートを共用する方式を使用する場合には、交換通信機器EXaが音声メッセージのパケットデータを送出する際に、このパケットデータに宛先情報を付加する。
【0036】
次に、以上のように構成されたシステムによる音声サービス動作を、二つの実施例に分けて説明する。
(実施例1−1)
この実施例1−1は、着信先が話中又は不在の時に発信者の音声メッセージをコンピュータに記録する場合である。
【0037】
いま例えば公衆網NWから内線電話端末TEL1に対する着信信号が到来したとする。そうすると交換通信機器EXaは、交換制御装置16aにおいて着信先の内線電話端末TEL1が待ち受け中か否かを判定し、待ち受け中であればこの着信先の電話端末TEL1に対し対応するライン回路111から着信信号を送出させる。
【0038】
これに対し着信先の内線電話端末TEL1が話中であるか又は一定時間以内に着信応答しなかったとすると、交換制御装置16aは発信者に対し、音声メッセージの記録を希望するか否かを問い合わせるためのガイダンスメッセージを送出する。このガイダンスメッセージには、聴取者の電話番号の入力を促すメッセージを含める。このガイダンスメッセージを確認した発信者が聴取者の電話番号をダイヤル入力すると、交換通信機器EXaはこのダイヤル信号をトランク回路で検出し、その検出情報を交換制御装置16aに通知する。
【0039】
交換制御装置16aは、上記ダイヤル信号の検出情報をもとに聴取者の電話番号を認識し、図3に示す聴取者電話番号とコンピュータ情報との管理テーブルをアクセスして、上記聴取者の電話番号に対応するコンピュータ情報を検索する。すなわち、上記管理テーブルにより聴取者が使用者として登録されたコンピュータを認識する。そうして対応するコンピュータ(例えばコンピュータPC1)が検索できると、交換制御装置16aは音声録音要求をLANI/F18からコンピュータ・ネットワークLLを介して聴取者のコンピュータPC1へ送出する。コンピュータPC1は、上記音声録音要求を受信すると、その応答として音声送出開始を返送する。
【0040】
コンピュータPC1から上記音声送出開始を受け取ると、交換通信機器EXaは、交換制御装置16aの制御により、タイムスイッチ17上の該当する発信者に対応するタイムスロットのディジタル通話信号を、まず音声圧縮/伸張回路20に入力してここで圧縮符号化する。そして、この圧縮されたディジタル通話信号を、通話路ハイウエイ14を介して回線/パケット変換装置19に導いてここでパケットデータに変換し、しかるのちLANI/F18からコンピュータ・ネットワークLLへ送出する。なお、上記音声圧縮/伸張回路20は回線/パケット変換装置19内に設けてもよい。
【0041】
コンピュータPC1は、上記コンピュータ・ネットワークLLを介して自己宛のパケットデータが到来すると、このパケットデータをLANI/F26からCPU21aに取り込んでメモリ22に一旦記憶する。そして、発信者音声のパケットデータをすべて記憶し終わると、このメモリ22から外部記憶装置28に転送して格納する。
かくして、発信者の音声メッセージの記録が行われる。
【0042】
なお、このように発信者の音声メッセージを記録した場合、コンピュータPC1は音声メッセージを受信し記録した旨の情報を例えば表示部25に表示させる。また、コンピュータPC1の指示により交換通信機器EXaから聴取者の電話端末を呼び出し、聴取者宛の音声メッセージが記録されている旨を通知するようにしてもよい。
【0043】
一方、聴取者が自己宛の音声メッセージを聞く場合には、聴取者は自身の電話端末から、音声メッセージを記録しているコンピュータPC1に対し発信する。すなわち、各コンピュータPC1,…にはそれぞれ電話番号が割り当てられており、この電話番号に対しダイヤルする。そうすると、交換通信機器EX1は、上記聴取者からの発信に応じて、コンピュータPC1に対しコンピュータ・ネットワークLLを介して音声メッセージの再生要求を送出する。
【0044】
これに対しコンピュータPC1は、上記再生要求に応じて外部記憶装置28から該当する音声メッセージのパケットデータを読み出し、このパケットデータをコンピュータ・ネットワークLLを介して交換通信機器EXaへ送出する。交換通信機器EXaは、このパケットデータをまず回線/パケット変換装置19でディジタル通話信号に変換し、しかるのち通話路ハイウエイ14及びタイムスイッチ17を介して音声圧縮/伸張回路20に導いてここで伸張する。そして、この元に戻されたディジタル通話信号からなる音声メッセージを、タイムスイッチ17及び通話路ハイウエイ14を介して聴取者の電話端末が接続されたライン回路又はトランク回路に転送し、このライン回路又はトランク回路から聴取者の電話端末に向け送出する。
かくして、聴取者は着信者が話中又は不在の時に到来した発信者の音声メッセージを、自己の電話端末で聴取することができる。
【0045】
なお、聴取者によるコンピュータPC1の指定手段としては、電話番号をダイヤルイン方式で送るものや、サブアドレスを利用して送るもの、さらには聴取者が交換通信機器EXaを一旦呼び出し、これに対し交換通信機器EXaからダイヤルを促すガイダンスメッセージを送り、このガイダンスメッセージに従って聴取者がコンピュータの電話番号をダイヤルするもの等がある。また他に、交換通信機器EXa内に音声認識手段を設けて、聴取者から送られる聴取者自身又はコンピュータの名前や電話番号を認識するものも考えられる。
【0046】
(実施例1−2)
この実施例1−2は、発信者と着信者との間で通話が行われている最中に、その両者の通話音声をコンピュータに記録するものである。
【0047】
いま例えば、内線EL1に接続された電話端末TEL1の話者が、公衆網NWに接続された電話端末の話者との間で通話を行っている状態で、上記内線電話端末TEL1の話者が自身のコンピュータPC1を用いて通話中音声の記録指示を入力したとする。なお、この記録指示の入力は、入力部24に備えられたキーボードやマウスを用いて行われる。
【0048】
上記記録指示が入力されるとコンピュータPC1は、通話中音声送出要求を作成してこの要求をLANI/F26からコンピュータ・ネットワークLLを介して交換通信機器EXaに向け送出する。交換通信機器EXaは、LANI/F18で上記送出要求を受信すると、この送出要求を制御ハイウエイ15を介して交換制御装置16aへ転送する。
【0049】
交換制御装置16aは、上記送出要求を受けると、図4に示すコンピュータ情報と通話中端末電話番号との管理テーブルをアクセスし、これにより送信元のコンピュータに対応する通話中電話端末TEL1の電話番号を検索する。そして、該当する電話端末TEL1があれば、この電話端末TEL1における送受話音声、つまりこの電話端末TEL1から送出されたディジタル通話信号と、この電話端末TEL1と通話中の相手電話端末から到来したディジタル通話信号とを、それぞれタイムスイッチ17上の該当するタイムスロットから音声圧縮/伸張回路20に導き、ここで符号化して圧縮する。そして、この圧縮された各ディジタル通話信号を、回線/パケット変換装置19でパケットデータに変換して、LANI/F18からコンピュータ・ネットワークLLへ送出する。
【0050】
自己宛のパケットデータを受信するとコンピュータPC1は、この受信したパケットデータをCPU21aによりメモり22に一旦記憶し、一通話分すべてのパケットデータの記憶を終了すると、このパケットデータを外部記憶装置28に転送して蓄積する。
かくして、通話中音声のコンピュータPC1への記録がなされる。
【0051】
なお、コンピュータPC1が交換通信機器EXaに対し通話中端末を指定するための手段としては、例えば図6に示すように対象端末の電話番号を付加した通話中音声送出要求をコンピュータPC1から送出し、交換通信機器EXaがこの通話中音声送出要求に付加されている電話番号より対象端末を特定する方式を採用することも可能である。この場合、コンピュータPC1のメモリ22に対象端末の電話番号を予め登録しておくか、又はコンピュータPC1の使用者が通話中音声の記録指示を入力する際に、対象端末の電話番号を入力することが必要である。なお、対象端末の電話番号の代わりに、コンピュータ使用者の名前等を使用してもよく、またこれら電話番号又はコンピュータ名の入力手段としては、音声認識手段を使用してもよい。
【0052】
また、上記した通話中音声送出要求を通知する場合のように、コンピュータPC1から交換通信機器EXaへ各種制御情報を通知する方式としては、音声パケットデータを伝送するコネクションとは別に設定した制御情報伝送用のコネクションを使用する方式と、交換通信機器EXaとコンピュータPC1との間で転送するパケットに音声パケットであるか制御情報パケットであるかを識別する情報を付加して伝送する方式とが考えられる。
なお、コンピュータPC1に記録した通話音声の再生動作は、先に実施例1−1で述べた手順及び動作内容と同様に行うことができる。
【0053】
以上述べたようにこの発明の第1の実施形態では、公衆網NWの加入者線(局線)SL、専用線PL及び内線ELをすべて交換通信機器EXaに収容し、この交換通信機器EXaに対し音声サービス提供用のコンピュータPC1,…をLANからなるコンピュータ・ネットワークLLを介して接続している。そして、話者の通話信号を記録する場合に、交換通信機器EXaでこの通話信号をパケットデータに変換してコンピュータ・ネットワークLLを介し記録先のコンピュータPC1,…へ伝送し、このコンピュータPC1,…のメモリ22又は外部記録装置28に記録するようにしている。
【0054】
従ってこの実施形態によれば、各コンピュータPC1,…は交換通信機器EXaを介して各通信回線SL,PL,ELに接続されるため、1台のコンピュータが1本の通信回線を専有することがなくなり、また1台のコンピュータに接続可能な通信回線数が制限されることもなくなる。このため、多数の通信回線SL,PL,ELに対する音声サービスを少数のコンピュータを使用して効率良く実行することができる。
【0055】
また、交換通信機器EXaを介することで通信回線SL,PL,ELとコンピュータPC1,…との間を容易に連携させることができるようになる。このため、発信者に再発信を行わせることなく、例えば任意の内線電話端末TEL1の通話中にその通話信号をコンピュータPC1に記録させたり、また任意のコンピュータへの着信を他のコンピュータに転送させることが可能となる。
【0056】
さらに、記録対象の通話信号を交換通信機器EXaからコンピュータPC1,…に伝送する際に、交換通信機器EXaの音声圧縮/伸張回路20で圧縮したのちパケットデータに変換して送出するようにしている。このため、伝送データ量が低減されて、コンピュータ・ネットワークLL上のトラフィックを低く抑えることができる。
【0057】
(第2の実施形態)
この発明に係わる第2の実施形態は、複数の通信回線、つまり公衆網の加入者線(局線)、専用線及び内線を、交換手段を具備する通信機器に一括して収容するとともに、この交換通信機器にサービス提供用のコンピュータを内線を介して接続し、交換通信機器からコンピュータへ上記内線を介して記録対象の通話信号を伝送し記録するようにしたものである。
【0058】
図9は、この第2の実施形態に係わる交換通信機器EXb及びコンピュータPC4の構成を示す回路ブロック図である。なお、同図において前記図2と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0059】
交換通信機器EXbとコンピュータPC4との間は内線ELmを介して接続される。この内線接続のために、交換通信機器EXbにはライン回路11mが、またコンピュータPC4にはトランク・インタフェース回路(トランクI/F)30が設けてある。ライン回路11mは、着信信号の送信や発信信号の検出等の内線ELmに対するインタフェース機能を有するとともに、データ通信用のモデムを有する。トランクI/F30は、上記交換通信機器EXbから内線30を介して到来した着信信号の検出や交換通信機器EXbに対する発信信号の送出等の、交換通信機器EXbに対するインタフェース機能を有するとともに、データ通信用のモデムを内蔵する。
【0060】
また交換通信機器EXbの交換制御装置16bは、各内線電話端末TEL1,…相互間及びこれらの内線電話端末TEL1,…と局線SL1,…又は専用線PLとの間の交換制御機能に加えて、上記各内線電話端末TEL1,…や局線SL1,…、専用線PLと、コンピュータPC4が接続される内線ELmとの間の交換制御機能を新たに備えている。
また、コンピュータPC4のCPU21bは、トランクI/F30を介して上記内線ELmとの間の通信を制御する機能を備えている。
【0061】
次に以上のように構成されたシステムの動作を、二つの実施例に分けて説明する。
(実施例2−1)
この実施例2−1は、着信先が話中又は不在の時に発信者の音声メッセージをコンピュータに記録する場合である。
【0062】
いま仮に公衆網NWから内線電話端末TEL1に対する着信信号が到来したとする。そうすると交換通信機器EXbは、交換制御装置16bにおいて着信先の内線電話端末TEL1が待ち受け中か否かを判定し、待ち受け中であればこの着信先の電話端末TEL1に対し対応するライン回路111から着信信号を送出させる。
【0063】
これに対し着信先の内線電話端末TEL1が話中であるか又は一定時間以内に着信応答しなかったとすると、交換制御装置16bは発信者に対し、音声メッセージの記録を要求するか否かを問い合わせるためのガイダンスメッセージを送出する。このガイダンスメッセージには、聴取者の電話番号の入力を促すメッセージを含める。このガイダンスメッセージを確認した発信者が聴取者の電話番号をダイヤル入力すると、交換通信機器EXbはこのダイヤル信号をトランク回路で検出し、その検出結果を交換制御装置16bに通知する。
【0064】
交換制御装置16bは、上記ダイヤル信号の検出結果をもとに該当する電話番号を持つ内線が存在するか否かを判定する。そして、着信先の電話番号が内線ELmに対応していたとすれば、対応するライン回路11mにより内線ELmを捕捉し、さらにコンピュータPC4に向け着信信号を送出する。コンピュータPC4は、トランクI/F30により上記着信信号が検出されると、CPU21bの指示によりトランクI/F30により着信応答を行う。
【0065】
そうして交換通信機器EXbとコンピュータPC4との間に内線ELmを使用した通信リンクが形成されると、発信者の端末とコンピュータPC4との間が通信リンクを介して接続される。そして、この状態で発信者が音声メッセージを送出すると、この音声メッセージは公衆網NWを介して交換通信機器EXbに送られた後、この交換通信機器EXbのライン回路11mからに内線ELmを介してコンピュータPC4へ送出される。
【0066】
コンピュータPC4では、上記交換通信機器EXbからパケットデータが到来すると、このパケットデータはトランクI/F30においてμ−low又はWAV等の変換則に従ったデータに変換され、この変換されたデータがCPU21bからメモリ22に記憶される。そして、発信者の音声メッセージがすべて記憶されると、この音声メッセージのデータはメモリ22から外部記憶装置28に転送されて格納される。
【0067】
なお、発信者と交換通信機器EXbとの間がISDN回線等のディジタル回線により接続されている場合には、発信者はディジタル回線の制御チャネルを使用して聴取者の識別情報を送る。このようにすることで、複数の聴取者を1台のコンピュータで管理することができる。
【0068】
(実施例2−2)
この実施例2−2は、発信者と着信者との間で通話が行われている最中に、その両者の通話音声をコンピュータに記録するものである。
【0069】
いま例えば、内線EL1に接続された電話端末TEL1の話者が、公衆網NWに接続された電話端末の話者との間で通話を行っている状態で、上記内線電話端末TEL1の話者が自身のコンピュータPC1を用いて通話中音声の記録指示を入力したとする。なお、この記録指示の入力は、入力部24に備えられたキーボードやマウスを用いて行われる。
【0070】
上記記録指示が入力されるとコンピュータPC1は、トランクI/F30から通常の電話発信と同様の手順を用いて交換通信機器EXbに対し発信処理を行う。交換通信機器EXbでは、上記コンピュータPC4から発信信号が到来すると、この発信信号がライン回路11mで検出され、その検出情報が制御ハイウエイ15を介して交換通信装置16bに通知される。
【0071】
交換制御装置16bは、発信信号を受信したライン回路11mがコンピュータPC4に割り当てられたものであるか否かを判定する。そして、コンピュータPC4に割り当てられたものであれば、このコンピュータPC4に対応する電話端末TEL1から送出された通話信号と、通信相手の電話端末から到来する通話信号とを、図示しない会議回路により合成した後、ライン回路11mからコンピュータPC4に向け送出する。
【0072】
コンピュータPC4は、上記交換通信機器EXbからディジタル通話信号が到来すると、このディジタル通話信号をトランクI/F30においてμ−low又はWAV等の変換則に従ったデータに変換され、この変換されたデータがCPU21bからメモリ22に記憶される。そして、発信者の音声メッセージがすべて記憶されると、この音声メッセージのデータはメモリ22から外部記憶装置28に転送されて格納される。
【0073】
なお、内線ELmがディジタル回線の場合には、コンピュータPC4はこのディジタル回線の制御チャネルを使用して聴取者の情報を送出することで、記録対象の端末情報を交換通信機器EXbに通知する。内線ELmがアナログ回線の場合には、コンピュータPC4は音声送出要求をトランクI/F30内に設けられているモデム又は外付けのモデムを使用して送出する。この場合、交換通信機器EXbからコンピュータPC4に伝送される通話信号は、音声圧縮/伸張回路20で圧縮したのち、回線/パケット変換装置19でパケットデータに変換して伝送する。この伝送動作は、内線ELmにディジタル回線を使用した場合にも同様に適用可能である。
【0074】
従ってこの発明の第2の実施形態によれば、交換通信機器EXbとコンピュータPC4との間を、交換通信機器EXbの内線を介して接続した場合でも、電話端末から送出された通話信号を交換通信機器EXbからコンピュータPC4に伝送して記録することができる。
【0075】
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、話者の通話信号を、交換通信機器から聴取者に対応する1台のコンピュータに伝送して記録させる場合について述べた。しかし、これに限らず、話者の通話信号を複数のコンピュータにそれぞれ伝送して記録させるようにしてもよい。
【0076】
図10は、この実施形態に係わる通信システムの交換通信機器EXc及びコンピュータPC1の構成を示す回路ブロック図である。なお、同図において前記図2と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0077】
交換通信機器EXcには、ループ状或いはツリー状のLANからなるコンピュータ・ネットワークLLaが接続されており、このコンピュータ・ネットワークLLaには複数台のコンピュータPC1,PC2,…がマルチドロップ接続されている。
【0078】
コンピュータPC1,PC2,…は、交換通信機器EXcから到来した音声のパケットデータを受信して記憶する機能の他に、コンピュータ・ネットワークLLaを介して他のコンピュータへ上記パケットデータを転送し記録させる機能を備えている。このコンピュータ間のパケットデータの転送・記録動作は、コンピュータの宛先とデータ記録場所との対応関係を表すテーブルをもとに行われる。図8はこのテーブルの一例を示すものである。
【0079】
このような構成であるから、交換通信機器EXcからコンピュータ・ネットワークLLaへ、コンピュータPC1を宛先とするパケットデータが送出されると、このパケットデータはコンピュータPC1で受信されてそのメモリ22に一旦記憶された後、全パケットデータの受信終了後にメモり22から外部記憶装置28に転送されて格納される。なお、図7にこのとき伝送されるパケットデータの構成を示す。
【0080】
またこのときCPU21cは、上記パケットデータの記録場所をメモリ22に予め記憶されている記録場所管理テーブル(図8)をもとに判断する。この判断の結果、記録場所として例えば他のコンピュータの外部記憶装置が指定されていたとすると、CPU21cはメモリ22から上記受信したパケットデータを読み出し、この受信パケットデータに転送先のコンピュータ(例えばPC2)の識別情報を付与してLANI/F26からコンピュータ・ネットワークLLaへ送出する。転送先のコンピュータPC2は、自己宛のパケットデータを受信すると、このパケットデータを一旦メモり22に記憶し、全パケットデータの受信を終了した後に読み出して外部記憶装置28に転送し格納する。
【0081】
このようにすることで、任意の発信者からの音声メッセージや、任意の通話相手との通話中音声を、所望の複数のコンピュータPC1,PC2,…にそれぞれ記録することができ、これにより複数の聴取者が一人の発信者からの音声メッセージや通話中音声を共有することが可能となる。
【0082】
またこの実施形態では、交換通信機器EXcから宛先のあるコンピュータPC1に、1通信に係わるパケットデータをすべて伝送し終わった後に、このコンピュータPC1から受信パケットデータを読み出して他の宛先のコンピュータへ転送するようにしている。このため、交換通信機器EXcが複数のコンピュータPC1,PC2,…へ同報的にパケットデータを送出する場合や、コンピュータPC1が交換通信機器EXcからのパケットデータの受信中に、この受信パケットデータを他のコンピュータへ転送する場合に比べて、コンピュータ・ネットワークLLa上のトラフィックの増加を抑制することができ、この結果スループットの高いデータ伝送を行うことができる。
【0083】
なお、この発明は上記各実施形態に限定されるものではない。例えば、上記各実施形態では交換通信機器EXa,…に公衆網NWの局線SL1,…、専用線網の専用線PL、及び複数の内線EL1,…をそれぞれ収容した場合を例にとって説明したが、公衆網NWの局線SL1,…のみ、又は内線EL1,…のみを収容したシステムにも、この発明は適用可能である。また、収容する内線には移動局が接続される無線回線も含まれる。
【0084】
その他、交換通信機器及びコンピュータの構成、これら交換通信機器とコンピュータとの間を接続するデータ伝送路の種類やそのデータ転送プロトコル、各コンピュータと内線の電話端末使用者或いは聴取者との対応関係、音声データの転送先の識別方式などについても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0085】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明では、局線や内線等の複数の通信回線を、一旦交換機能を有する交換通信装置に収容したのちデータ伝送路を介してコンピュータに接続するようにし、信号記録制御手段において、通信回線を介して伝送される通信信号の記録要求が与えられた場合に、記録対象となる前記通信信号を交換通信装置でパケットデータに変換したのち前記データ伝送路を介してコンピュータへ伝送してその記録再生手段に記録させるようにし、かつ信号再生制御手段により、記録再生手段に記録されている信号の再生要求が与えられた場合に、上記記録再生手段から再生した該当する信号をコンピュータでパケットデータに変換したのちデータ伝送路を介して交換通信装置へ伝送し、この交換通信装置で伝送されたパケットデータを通信回線用の信号フォーマットに変換したのち指定された通信回線へ送出するように構成している。
【0086】
従ってこの発明によれば、コンピュータが通信回線を専用することも、また1台のコンピュータに接続可能な通信回線数が制限されることもなくなり、これによりフレキシビリティの高い通信システムを提供できる。また、交換通信装置を介することで通信回線とコンピュータとの間を容易に連携させることができるようになり、これにより例えば任意の内線端末の通話中にその通話信号をコンピュータに記録させたり、また任意のコンピュータへの着信を他のコンピュータに転送させることが可能な音声サービス機能を備えた通信システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる通信システムの第1の実施形態を示す概略構成図。
【図2】 図1に示したシステムの交換通信機器とコンピュータの構成を示す回路ブロック図。
【図3】 聴取者の電話番号とコンピュータとの対応テーブルを示す図。
【図4】 コンピュータと通話中端末電話番号との対応テーブルを示す図。
【図5】 コンピュータの宛先と端末電話番号との対応テーブルを示す図。
【図6】 音声送出要求の構成の一例を示す図。
【図7】 音声データの構成の一例を示す図。
【図8】 コンピュータの宛先と音声データの記録場所との対応テーブル
【図9】 この発明の第2の実施形態における交換通信機器及びコンピュータの構成を示す回路ブロック図。
【図10】 この発明の他の実施形態における交換通信機器及びコンピュータの構成を示す回路ブロック図。
【符号の説明】
NW…公衆網
EXa,EXb,EXc…通信機器
SL,SL1,…加入者線(局線)
PL…専用線
EL,EL1,…内線
LL,LLa…ローカルエリア・ネットワーク(LAN)
TEL1,TEL2,TEL3…電話端末
PC1〜PC4…パーソナル・コンピュータ
111…ライン回路
112…局線用のトランク回路
13…専用線用のトランク回路
14…通話路ハイウエイ
15…制御ハイウエイ
16a,16b,16c…交換制御装置
17…タイムスイッチ
18…LANインタフェース回路(LANI/F)
19…回線/パケット変換装置
20…音声圧縮/伸張回路
21a,21b,21c…中央制御部(CPU)
22…メモリ
23…入出力インタフェース回路(入出力I/F)
24…入力部
25…表示部
26…LANインタフェース回路(LANI/F)
27…音声圧縮/伸張回路
28…外部記憶部
29…バス
30…トランク・インタフェース回路(トランクI/F)

Claims (10)

  1. 複数の通信回線を収容してこれらの通信回線間を交換接続する手段を備えた交換通信装置と、この交換通信装置に対しデータ伝送路を介して接続されかつ信号の記録再生手段を備えた少なくとも1台のコンピュータとを具備した通信システムであって、
    前記交換通信装置内に、前記通信回線を介して伝送される通信信号と前記データ伝送路を介して伝送されるパケットデータとを相互に変換する変換手段を設け、
    前記通信回線を介して伝送される通信信号の記録要求が与えられた場合に、記録対象となる前記通信信号を前記交換通信装置内に設けられた前記変換手段によりパケットデータに変換したのち前記データ伝送路を介して前記コンピュータへ伝送してその記録再生手段に記録させる信号記録制御手段と、
    前記記録再生手段に記録されている信号の再生要求が与えられた場合に、前記記録再生手段から再生した該当する信号をコンピュータでパケットデータに変換したのち前記データ伝送路を介して前記交換通信装置へ伝送し、この交換通信装置内に設けられた前記変換手段により前記伝送されたパケットデータを前記通信回線用の信号フォーマットに変換したのち指定された通信回線へ送出する信号再生制御手段とを具備したことを特徴とする音声サービス機能を備えた通信システム。
  2. 前記信号記録制御手段は、
    前記通信回線への着信に対し着信先が応答できない場合に発信元へメッセージを送出する手段と、
    このメッセージに応答して発信元から通信信号の記録要求が送られた場合に、この記録要求送信元から続いて送られる通信信号を、前記交換通信装置内に設けられた前記変換手段によりパケットデータに変換したのち、コンピュータへデータ伝送路を介して送出し記録させる手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の音声サービス機能を備えた通信システム。
  3. 前記信号記録制御手段は、
    交換接続された前記複数の通信回線間で通信が行われているときに、前記コンピュータにおいて当該通信に係わる信号の記録要求の入力を監視する手段と、
    前記記録要求が入力された場合にコンピュータから交換通信装置へデータ伝送路を介して信号の送出要求を送出する手段と、
    前記送出要求に応じて、該当する通信に係わる信号を前記交換通信装置内に設けられた前記変換手段によりパケットデータに変換したのち、データ伝送路を介して要求元のコンピュータへ送出し記録させる手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の音声サービス機能を備えた通信システム。
  4. 前記交換通信装置内に、音声圧縮/伸長手段をさらに設け、
    前記信号記録制御手段は、記録対象の通信信号を前記交換通信装置内に設けられた前記音声圧縮/伸長手段により圧縮したのち、前記交換通信装置内に設けられた前記変換手段によりパケットデータに変換して、コンピュータに送出し記録させることを特徴とする請求項1記載の音声サービス機能を備えた通信システム。
  5. 前記データ伝送路をコンピュータ・ネットワークで構成し、交換通信装置及びコンピュータは、交換通信装置に割り当てたコンピュータ・ネットワークアドレスとコンピュータに割り当てた電話番号とを相互に変換することで、通信信号のパケットデータを伝送することを特徴とする請求項1記載の音声サービス機能を備えた通信システム。
  6. 前記データ伝送路を公衆回線、専用線及び内線のいずれかの回線により構成し、交換通信装置及びコンピュータは、相互間を上記回線上でダイヤルアップ接続することで、通信信号のパケットデータを伝送することを特徴とする請求項1記載の音声サービス機能を備えた通信システム。
  7. データ転送プロトコルとしてTCP又はUDPを使用する場合に、記録対象の通信信号の宛先ごとにTCP又はUDPポートを個別に割り当て、交換通信装置及びコンピュータは、通信信号のパケットデータをその宛先に対応するTCP又はUDPポートを使用して伝送することを特徴とする請求項5記載の音声サービス機能を備えた通信システム。
  8. データ転送プロトコルとしてTCP又はUDPを使用する場合に、記録対象の通信信号の複数の宛先に対し共通のTCP又はUDPポートを割り当て、交換通信装置及びコンピュータは、通信信号のパケットデータをその宛先情報と共に前記共通のTCP又はUDPポートを使用して伝送することを特徴とする請求項5記載の音声サービス機能を備えた通信システム。
  9. 前記コンピュータが複数台ありかつこれらのコンピュータがデータ転送路を介して接続されている場合に、記録対象となる通信信号のパケットデータを前記複数台のコンピュータ間で転送して転送先のコンピュータに記録させる信号転送制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の音声サービス機能を備えた通信システム。
  10. 前記複数のコンピュータ間を接続するデータ転送路をコンピュータと交換通信装置との間を接続する前記データ伝送路と共有している場合に、前記信号転送制御手段は、交換通信装置から記録先のコンピュータへのパケットデータの伝送及び記録が終了したのちに、当該コンピュータから転送先のコンピュータへ前記データ転送路を介してパケットデータを転送することを特徴とする請求項9記載の音声サービス機能を備えた通信システム。
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