JP3737535B2 - モルタル充填式鉄筋継手 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はモルタル充填式鉄筋継手に関するものであり、該継手における充填モルタルの注入充填性の向上を目的としたものである。
【0002】
【従来の技術】
モルタル充填式鉄筋継手(以下モルタル継手と略記する)はプレキャスト鉄筋コンクリート部材間鉄筋を接合する鉄筋継手として特に優れたものとして広く実用されている。これを本発明のモルタル継手を例示する図1により説明する。
【0003】
モルタル継手は細長い中空筒本体1よりなり、その両端に鉄筋6−a、6−bを遊挿できる開口を有する蓋体2−a、2−bが一体的に設けられている。本体内壁面上には両蓋体から本体長手方向中央に向けて該内壁を周回する環状突起3が複数個設けられている。本体側壁の一方の蓋体2−a付近に貫通孔である注入口4が、反対側の蓋体2−b付近に貫通孔である排出口5が設けられている。また、本体外壁面上には本体長手方向に垂直に突き出ているせいの低い円筒である呼出し7が一体的に設けられていて、注入口および排出口はこれら呼出しの底に開口している。
【0004】
接合しようとする一対の鉄筋6−aおよび6−bをそれぞれ本体内に遊挿して本体長手方向中央において向い合わせ、流動性の大きなモルタルである充填モルタルを注入口(一般に下方に位置する)を通じて本体内に注入する。該モルタルは本体内を充填しつつ上昇し排出口(一般に上方に位置する)から溢れ出る。この溢れ出が認められたら注入を終える。充填モルタルの硬化により一対の鉄筋の接合が完成する。
【0005】
モルタル継手は多くの特許公報等に開示されている。その一部を例示すると、特公昭53−12732、特公平5−39220、特公平5−61422、実公平6−25542、特開平5−222805号公報である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
モルタル継手によって接合された一対の鉄筋の接合強度は継手内における鉄筋と硬化モルタルとの付着長さに比例する。よって継手内に挿入された鉄筋は挿入全長にわたり硬化モルタルと付着していなければならない。継手内に挿入された一対の鉄筋のうち注入口側すなわち下方側にある鉄筋6−aについてはこの全長付着について通常問題はない。しかしながら、排出口側すなわち上方側鉄筋6−bについては問題が生ずる。
【0007】
一般にモルタル継手は鉛直方向鉄筋の接合に使用されるので充填モルタルは継手下方に位置する注入口から注入される。そして継手本体内部は環状突起が設けられていて複雑な構造となっているのでこの複雑な構造の隅々にまで充填モルタルが行き渡り本体内を完全に充填するためには充填モルタルに注入圧がかかっていなければならない。継手本体下方の注入口においては充填モルタルの自重により圧力がかかるので問題はないが、継手本体上方に位置する排出口付近においては注入圧力が低くなるので充填不足という問題がおこる。特に注入口から上の蓋体に至る部位においてはここまで充填モルタルが上がってこず空洞部を形成するトラブルがおこり易いという問題点がある。
【0008】
上記の排出口付近における充填不足の問題点に対処するため排出口の口径を注入口の口径より小さくして充填モルタルの排出抵抗を増して注入圧を増大させる手段が講じられてそれなりの効果をあげてはいるが、なお上記空胴部形成を完全に解決するに至っていない。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の排出口と蓋体との間の部位における充填モルタルの充填不足の問題点を解決するために提案されたものであって、排出口付近にある環状突起に切り欠き溝を設けることにより充填時の充填モルタルの流れを円滑化し、もって該問題点を解決したものである。以下に本発明を詳述する。
【0010】
本発明のモルタル継手は、鉄筋を遊挿できる開口を有する蓋体が両端に一体的に設けられている細長い中空筒本体よりなるモルタル充填式鉄筋継手において、(イ)本体内壁面には、両蓋体から本体長手方向中央に向けて環状突起を複数個設け、(ロ)本体側壁の一方の蓋体付近に注入口を、他方の蓋体付近に注入口より開口面積が小さい排出口を設け、(ハ)該排出口に最も近く、且つ本体長手方向中央側にある環状突起から排出口側の蓋体に至る環状突起に切り欠き溝を設け、(ニ)該切り欠き溝は、排出口の背後に位置することを特徴とするモルタル充填式鉄筋継手、である。以下これを図面を用いてさらに詳しく説明する。
【0011】
図1は本発明のモルタル継手を例示する縦断図であって、継手本体1はその長手方向ほぼ中央を境とする二つの半部に分けられるが、その下方半部すなわち注入口4が設けられている方の半部は直円筒形をなし、上方半部すなわち排出口5が設けられている方の半部は円錐台形をなしている。両半部にはともにその蓋体2−aおよび2−bから本体中央に向かってそれぞれ複数個(通常3〜5個)の環状突起3が設けられている。該環状突起の高さは上方半部においてはほぼ同一高さであるが、下方半部においては本体中央に向かって高さが漸減し環状突起の頂点を結ぶ線が円錐台形となるようになっている。また、上方半部外壁面上には本体長手方向に延びるひれ状突起9が設けられている。このような本体形状および構造は特公平5−39220号公報に開示されている。
【0012】
本発明において切り欠き溝を設ける環状突起の位置について図2により説明する。排出口5の開口縁のうち最下端すなわち本体長手方向に沿って最も本体長手方向中央に近い縁の位置Aとし、排出口より下すなわち本体長手方向に沿ってより本体中央に近い位置にある環状突起3−aの下縁の位置をBとしたとき、この環状突起3−aを「排出口に最も近く、且つ本体長手方向中央側にある環状突起」(最近接奥側環状突起と記す)と定義する。本発明において切り欠き溝を設ける環状突起の位置は、この最近接奥側環状突起から本体長手方向に沿って上の方排出口側半部の蓋体2−bまでの部位に存在する環状突起(一般には図に示すように3−a1個のみ)である。なお、位置Bと位置Aが本体長手方向に沿って同じ位置である場合の環状突起も最近接奥側環状突起とする。
【0013】
環状突起の切り欠き溝が設けられる位置について図3を用いて説明する。図は図2における環状突起3−aの場合を示し、切り欠き溝8の中心Qは排出口(通常円形である)の中心Pと本体断面中心とを結ぶ線すなわち中心Pを通る本体直径の丁度反対側にある。上記中心Qは上記直径の丁度反対側にあるのが好ましいが、本体断面中心を中心として上記直径に対し各30度ずつの計60度の扇状範囲内にあってもよい。本発明における「排出口の背後」なる位置は上記の扇状範囲内の位置であると定義する。
【0014】
切り欠き溝8の深さは環状突起の底に届くまで、すなわち本体内壁に達するまでの深さが好ましいが、環状突起の高さの3/4以上の深さでもよい。切り欠き溝の形状は角溝形、U字溝形、V字溝形等各種の溝形を取りうるが角溝形またはU字溝形が好ましい。溝幅は充填モルタルの通過を考慮して3〜5mmの範囲が適当である。3mmより狭いときはモルタルの細骨材の目詰りがおこり易く、5mmより広いときは環状突起の硬化モルタルとの係合による鉄筋接合強度向上効果を低下させるおそれがでてくる。
【0015】
【発明の効果】
本発明において切り欠き溝を設けたことにより、排出口から蓋体に至る部位に生じ易かった充填不足による空洞発生が完全に防止できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明モルタル継手を例示する縦断図
【図2】本発明モルタル継手の排出口付近の状況を示す縦断部分図
【図3】切り欠き溝を設けた環状突起を示す図
【符号の説明】
1 モルタル継手
2−a 注入口側蓋体
2−b 排出口側蓋体
3 環状突起
3−a最近接奥側環状突起
4 注入口
5 排出口
6−a鉄筋
6−b鉄筋
7 呼出し
8 切り欠き溝
9 ひれ状突起
A 排出口下縁位置
B 最近接奥側環状突起下縁
P 排出口中心
Q 切り欠き溝中心

Claims (1)

  1. 鉄筋を遊挿できる開口を有する蓋体が両端に一体的に設けられている細長い中空筒本体よりなるモルタル充填式鉄筋継手において、(イ)本体内壁面には、両蓋体から本体長手方向中央に向けて環状突起を複数個設け、(ロ)本体側壁の一方の蓋体付近に注入口を、他方の蓋体付近に注入口より開口面積が小さい排出口を設け、(ハ)該排出口に最も近く、且つ本体長手方向中央側にある環状突起から排出口側の蓋体に至る環状突起に切り欠き溝を設け、(ニ)該切り欠き溝は、排出口の背後に位置することを特徴とするモルタル充填式鉄筋継手。
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