JP3737274B2 - 半導体装置の製造方法およびエッチング方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法およびエッチング方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般に半導体装置に係り、特に化合物半導体装置およびその製造方法に関する。
化合物半導体装置は活性部に電子の有効質量が小さい化合物半導体を使うため通常のSi半導体装置よりも高速に動作し、このため携帯電話や衛星通信等、マイクロ波帯域で動作するいわゆるMMIC(Monolithic Microwave Integrated Circuit )に広く使われている。
【0002】
このようなMMICでは、Ga,Al,In等のIII族元素およびAs,P等のV族元素よりなるIII−V族化合物半導体エピタキシャル層を含む集積回路上にキャパシタをモノリシックに形成する必要があり、また動作速度を可能な限り最大化するため電子線描画技術が使われる。さらに動作速度を極限まで向上させるため、従来よりMMICでは化合物半導体基板の厚さを可能な限り薄くし、ソース電極を半導体基板中に形成したバイアホールを介して基板裏面に形成した接地電極に直接に接地する構成が採用されている。かかるバイアホール技術を使ったMMICでは、前記半導体基板上に多数の集積回路装置を一体的に形成した後、これをエッチングにより、個々の集積回路装置に分割する。
【0003】
【従来の技術】
図12(A)〜図14(G)は、キャパシタを含む従来のMMICの製造工程を示す。
図12(A)を参照するに、GaAs等の化合物半導体よりなる半絶縁性基板11上にはSiO2 膜12が保護膜として形成され、さらに図12(B)の工程で前記保護膜12上にAu/Ti構造の下部電極層13がスパッタリングにより堆積される。ただし、前記半絶縁性基板11はさらに非ドープGaAsよりなるバッファ層や電子走行層を含んでいてもよい。MMIC中の半導体装置がHEMTの場合には、さらにn型AlGaAs層を含んでいてもよい。
【0004】
次に、図12(C)の工程で、前記下部電極層13上にはSiN等よりなる誘電体膜14がスパッタリングあるいはCVD法により堆積され、さらに図13(D)の工程で前記誘電体膜14上に、Au/Ti構造を有する上部電極パターン15が、スパッタリングおよびリフトオフ法により形成される。
さらに、図13(E)の工程で前記誘電体膜14がパターニングされ、さらに下部電極層13がパターニングされて下部電極パターンが形成され、その結果基板11上にキャパシタCが形成される。
【0005】
次に、図14(F)の工程で前記基板11上に前記キャパシタCに隣接してゲート電極16およびソース・ドレイン電極17A,17Bを含むHEMT等の活性素子が、例えば電子線描画技術を使って形成され、さらに図14(G)の工程で前記図14(F)の構造を覆うように、SiO2 等の層間絶縁膜18を形成する。さらに、前記層間絶縁膜18中に前記キャパシタCの上部電極15を露出するコンタクトホール18Aおよび下部電極13を露出するコンタクトホール18Bが形成され、さらに前記層間絶縁膜18上に配線パターン19Aおよび19Bを、前記配線パターン19Aが前記上部電極15に前記コンタクトホール18Aを介してコンタクトするように、また前記配線パターン19Bが前記下部電極13に前記コンタクトホール18Bを介してコンタクトするように形成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図15はこのようにして形成されたMMICのうち、キャパシタC近傍の部分を拡大して示す。
図15を参照するに、層間絶縁膜18中に形成され下部電極13を露出するコンタクトホール18Bの深さは上部電極15を露出するコンタクトホール18Bの深さよりも必然的に深くなり、その結果、コンタクトホール18Bを埋める配線パターン19Bの長さL2 、すなわちインダクタンスはコンタクトホール18Aを埋める配線パターン19Aの長さL1 に対応するインダクタンスよりも必然的に大きくなる(L1 <L2 )。一般にこのようなコンタクトホールの深さに起因する配線パターンのインダクタンスの変化はCADを使った集積回路設計においては十分に考慮することが困難で、このため試作したMMICの動作をチェックしてはじめて問題の存在が認識される場合が多い。このような場合には、改めて集積回路設計をやりなおす必要があるが、かかる集積回路設計のやりなおしはMMICの製造費用を増大させるのみならず、MMICの市場への投入のタイミングを狂わせることになる。
【0007】
そこで、本発明は上記の課題を解決した新規で有用な半導体装置およびその製造方法を提供することを概括的課題とする。
本発明のより具体的な課題は、キャパシタに接続される配線パターンのインダクタンスが、下部電極に接続される配線パターンと上部電極に接続される配線パターンとで実質的に等しくなる構成の半導体装置を提供することにある。
【0008】
また、本発明の他の課題は、前記下部電極に接続される配線パターンと上部電極に接続される配線パターンとでコンタクトホールの深さが実質的に等しくなる構成の半導体装置を構成するにあたり、複数の組成の異なった化合物半導体層を含む半導体基板中に凹部をウェットエッチングにより形成する技術を提供することにある。
【0009】
さらに、本発明の他の課題は、複数の組成の異なった化合物半導体層を含む半導体基板上に電子線描画技術により半導体装置を形成し、さらに前記基板中にソース領域に対応して基板裏面に達するソース開口部を形成し、同時に素子分離開口部を同様に基板裏面にまで達するように形成する半導体装置の製造方法において、前記ソース開口部および素子分離開口部を同時にウェットエッチング法により形成する技術を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題を、
請求1に記載したように、
基板と、前記基板上に形成されたキャパシタとを備えた半導体装置の製造方法において、
基板表面にエッチングにより凹部を形成する工程と、
前記凹部上に、前記凹部外にまで延在するように前記キャパシタの下部電極形成する工程と、
前記下部電極上に前記キャパシタの誘電体膜を形成する工程と、
前記誘電体膜上に、前記凹部に対応して前記キャパシタの上部電極を形成する工程とを含む半導体装置の製造方法であって、
前記基板はPを含まない第1のIII−V族化合物半導体層と、前記第1の化合物半導体層上に形成され、Pを含む第2のIII−V族化合物半導体層と、前記第2のIII−V族化合物半導体層上に形成され、Pを含まない第3のIII−V族化合物半導体層との積層を含み、
前記凹部を形成する工程は、
前記第3のIII−V族化合物半導体層を第1のエッチャントにより、前記第2のIII−V族化合物半導体層が露出するまでエッチングして前記第3のIII−V族化合物半導体層中に第1の開口部を形成する工程と、
露出した前記第2のIII−V族化合物半導体層を、第2の組成の異なったエッチャントにより、前記第1のIII−V族化合物半導体層が露出するまでエッチングし、前記第2のIII−V族化合物半導体層中に前記第 1 の開口部に対応した第2の開口部を形成する工程と、
前記第1のIII−V族化合物半導体層を、前記第2のエッチャントに対して組成の異なった第3のエッチャントによりエッチングし、前記第 1 のIII−V族化合物半導体層中に前記第 1 の開口部に対応した第 3 の開口部を形成する工程と、
さらに、前記第 1 のIII−V族化合物半導体層をエッチングする工程の後、前記第 1 の開口部と前記第3の開口部との間において突出している前記第2のIII−V族化合物半導体層をエッチングする工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法により、または
請求項2に記載したように、
前記第2のIII−V族化合物半導体層をエッチングする工程は、前記第2のエッチャントにより実行されることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法により、または
請求項3に記載したように、
前記第2のIII−V族化合物半導体層をエッチングする工程は、前記第2のエッチャントとは組成の異なった第4のエッチャントにより実行されることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法により、または
請求項4に記載したように、
前記第1および第3のIII−V族化合物半導体層はGaAsよりなり、前記第2のIII−V族化合物半導体層はInGaPよりなり、前記第1および第3のエッチャントはHFとH とH Oの混合物よりなり、前記第2のエッチャントは塩素系化合物を含むことを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法により、または
請求項5に記載したように、
前記第1および第3のIII−V族化合物半導体層はGaAsよりなり、前記第2のIII−V族化合物半導体層はInGaPよりなり、前記第1および第3のエッチャントはHFとH とH Oの混合物よりなり、前記第4のエッチャントは塩素系化合物を含むことを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法により、または
請求項6に記載したように、
さらに前記基板上に前記キャパシタを埋めるように層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜中に、前記上部電極を露出する第1の開口部と前記凹部外において前記下部電極を露出する第2の開口部とを形成する工程とを含むことを特徴とする請求項1〜4のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法により、または
請求項7に記載したように、
P を含まない第1のIII−V族化合物半導体層と、前記第1の化合物半導体層上に形成された第2の、P を含む異なった組成を有するIII−V族化合物半導体層と、前記第2のIII−V族化合物半導体層上に形成された第3の、前記第2のIII−V族化合物半導体層とは異なった P を含まない組成のIII−V族化合物半導体層との積層を含む半導体積層構造体のエッチング方法において、
前記第3のIII−V族化合物半導体層を第1のエッチャントにより、前記第2のIII−V族化合物半導体層が露出するまでエッチングして前記第3のIII−V族化合物半導体層中に第1の開口部を形成する工程と、
露出した前記第2のIII−V族化合物半導体層を、前記第1のエッチャントに対して組成の異なった第2のエッチャントにより、前記第1のIII−V族化合物半導体層が露出するまでエッチングし、前記第2のIII−V族化合物半導体層中に前記第1の開口部に対応した第2の開口部を形成する工程と、
前記第1のIII−V族化合物半導体層を、前記第2のエッチャントに対して組成の異なった第3のエッチャントによりエッチングし、前記第1のIII−V族化合物半導体層中に前記第1の開口部に対応した第3の開口部を形成する工程と、
さらに前記第1のIII−V族化合物半導体層をエッチングする工程の後、前記第1の開口部と前記第3の開口部との間において突出している前記第2のIII−V族化合物半導体層をエッチングする工程とを含むことを特徴とするエッチング方法により、または
請求項8に記載したように、
前記第1の開口部と前記第3の開口部との間において突出している前記第2のIII−V族化合物半導体層をエッチングする工程は、前記第2のエッチャントを使って実行されることを特徴とする請求項7記載のエッチング方法により、または
請求項9に記載したように、
前記第1の開口部と前記第3の開口部との間において突出している前記第2のIII−V族化合物半導体層をエッチングする工程は、前記第2のエッチャントとは組成の異なった第4のエッチャントを使って実行されることを特徴とする請求項7記載のエッチング方法により、または
請求項10に記載したように、
前記第1および第3のIII−V族化合物半導体層はPを含まず、前記第2のIII−V族化合物半導体層はPを含むことを特徴とする請求項7記載のエッチング方法により、または
請求項11に記載したように、
前記第1および第3のIII−V族化合物半導体層はGaAsよりなり、前記第2のIII−V族化合物半導体層はInGaPよりなり、前記第1および第3のエッチャントはHFとH とH Oの混合物よりなり、前記第2のエッチャントは塩素系化合物を含むことを特徴とする請求項8記載のエッチング方法により、または
請求項12に記載したように、
前記第1および第3のIII−V族化合物半導体層はGaAsよりなり、前記第2のIII−V族化合物半導体層はInGaPよりなり、前記第1および第3のエッチャントはHFとH とH Oの混合物よりなり、前記第4のエッチャントは塩素系化合物を含むことを特徴とする請求項9記載のエッチング方法により、または
請求項13に記載したように、
前記塩素系化合物は、HCl、あるいはHClと燐酸、あるいはHClと燐酸および過酸化水素水を含んだ水溶液、あるいはCl ,SiCl あるいはBCl と、N と、CHF ,CF およびSF のいずれか一との混合物よりなることを特徴とする請求項7〜11のうちいずれか一項記載のエッチング方法により、解決する。
【0011】
また、請求項8〜19に記載の本発明の第2の特徴によれば、少なくとも第1〜第3の化合物半導体層を含む積層半導体構造中に凹部あるいは貫通孔をエッチングにより形成する場合に、Pを含まない第1および第3の化合物半導体層を通常のHF系のエッチャントによりエッチングし、Pを含む第2の化合物半導体層のみを塩素系のエッチャントによりエッチングする際に、前記第2の化合物半導体層が前記凹部ないし貫通孔中にオーバーハングを形成する問題が、前記凹部ないし貫通孔が形成された後でもう一度前記塩素系エッチャントを使ってエッチングすることにより解決し、例えばかかるオーバーハングにより前記凹部ないし貫通孔に形成された導体パターンが断線する等の問題が回避される。
【0012】
さらに、請求項20〜26記載の本発明の特徴によれば、化合物半導体基板上に活性素子を電子線描画技術により形成し、さらに化合物半導体基板をエッチングにより個々のチップに分割する際に、前記化合物半導体基板上に素子分離領域に沿って導体パターンを形成することにより、電子ビーム照射による基板のチャージアップの問題、およびこれに伴うパターンの変形の問題が解消する。さらに、かかる基板に対して裏面側から前記素子分離領域に対応してエッチングを行い、さらにエッチングの結果露出した前記導体パターンを除去することにより、非常に微細化した高速の半導体装置が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
[第1実施例]
図1(A)〜(C),図2(D)〜(E)および図3(F)〜(H)は本発明の第1実施例による半導体装置の製造工程を示す。
図1(A)を参照するに、AlGaAs層(図示せず)を含む半絶縁性GaAs基板21上に凹部21AがHF,H2 2 およびH2 Oの混合物よりなるエッチャントを使ったウェットエッチング法により形成され、さらに図1(B)の工程で図1(A)の構造上にSiO2 膜22をCVD法により、前記凹部21Aを覆うように形成し、さらに図1(C)の工程で図1(B)の構造上にAu/Ti構造を有する下部電極層23をスパッタリングにより、前記凹部21Aを覆うように形成する。さらに、図2(D)の工程で、図1(C)の構造上にSiN膜24をスパッタリングあるいはCVD法により、同じく前記凹部21Aを覆うように形成し、さらに図2(E)の工程で図2(D)の構造中、前記SiN膜24のうち前記凹部21Aを覆う部分に上部電極25を形成する。図1(A)の工程では、エッチャントを組成を、一般にGaAs層あるいはAlGaAs層に適用した場合のエッチング速度が約100nm/minになるように設定する。
【0014】
次に図3(F)の工程で、前記SiO2 膜22、下部電極層23およびSiN膜24がパターニングされ、SiO2 パターン22A、下部電極23AおよびSiNキャパシタ誘電体膜24AよりなるキャパシタCが基板21上に形成される。さらに、次の図3(G)の工程で、前記基板21上に前記キャパシタCに隣接してゲート電極26およびソース・ドレイン電極27A,27Bを有するHEMTあるいはMESFET等の活性素子が形成される。図3(F)の工程において、前記キャパシタCの下側電極パターン23Aは、前記凹部21Aの外側、すなわち基板21の主面上にまで延在するように形成される。また、前記下部電極層23、SiN膜24および上部電極25は、前記上部電極25の上主面が、前記下側電極パターン23Aのうち前記凹部21Aの外側まで延在している部分の上主面と実質的に同一の高さになるように、厚さを設定される。
【0015】
図3(G)の構造は次に図3(H)の工程でSiO2 膜等よりなる層間絶縁膜28により覆われ、さらに前記層間絶縁膜28中に前記上部電極25および下部電極パターン23Aを露出するコンタクトホール28A,28Bがそれぞれ形成される。ただし、コンタクトホール28Bは前記下部電極パターン23Aのうち、前記凹部21Aの外側に位置する部分を露出する。さらに、図3(G)の工程では、前記層間絶縁膜28上に配線パターン29Aおよび29Bが、それぞれコンタクトホール28Aおよび28Bを介して上部電極25および下部電極パターン23Aにコンタクトするように形成される。
【0016】
図4は図3(G)のキャパシタCの一部を概略的に示す。ただし、図4中、SiO2 パターン22Aは図示を省略する。
図4を参照するに、本実施例によるキャパシタCでは、前記上部電極25の上面が前記凹部21A外における下部電極パターン23Aの上面と実質的に同一のレベルになり、その結果コンタクトホール28Aの深さL3 とコンタクトホール28Bの深さL4 とが実質的に等しくなる。このため、前記コンタクトホール28Aを埋める配線パターン29Aのインダクタンスと前記コンタクトホール28Bを埋める配線パターン29Bのインダクタンスとが実質的に等しくなり、このためCADで設計した最適な半導体装置と実際の装置との間の、特にコンタクトホールの深さの差に起因する動作特性上の差異が最小化される。
【0017】
図4の構成において、前記下部電極パターン23Aは前記凹部21Aの外まで延在しているため、その分のインダクタンスの増加はあるが、下部電極パターン23Aは面積がコンタクトホール28Aあるいは28Bの断面積よりもはるかに大きく、このため電流密度が低い。従って、前記下部電極パターン23Aの凹部21A外への延在部によるインダクタンスの増加はごくわずかである。
[第2実施例]
ところで、図1(A)の工程において化合物半導体基板21上に凹部21Aをエッチングにより形成する場合、化合物半導体基板21は一般に複数の、組成の異なった化合物半導体層の積層構造を有しているため、かかるエッチングは化合物半導体層の組成に合わせてエッチャントを切り替えながら行う必要がある。特に最近の高速半導体装置では、基板21中にInGaP、InPあるいはGaP等のPをV族元素として含む化合物半導体層を使う傾向があるが、かかるPを含む化合物半導体層はGaAsやAlGaAs等のPを含まない化合物半導体層に効果的なエッチャントを使った場合エッチング速度が非常に低下してしまう。
【0018】
図5(A)〜(D)は、かかるInGaPを含む積層化合物半導体構造にエッチングにより、図1(A)の凹部21Aに対応する凹部を形成する従来の工程を示す。
図5(A)を参照するに、GaAs基板31上にはInGaP層32が形成され、さらに前記InGaP層32上には別のGaAs層33が形成されている。図5(B)の工程において、前記GaAs層33上には開口部34Aを有するレジスト膜34が形成され、前記レジスト膜34をマスクに、HFとH2 2 とH2 Oの混合物よりなるエッチャントを使ったウェットエッチング法により、前記GaAs層33中に開口部33Aを、その下のInGaP層32が露出されるように形成する。
【0019】
次に図5(C)の工程において、前記レジスト膜34および前記開口部33Aを形成されたGaAs層33をマスクに、Cl2 ,SiCl4 およびBCl3 のいずれかから選択されるCl化合物と、N2 と、CHF3 ,CF4 およびSF6 のいずれかから選択されるF化合物との混合物よりなるエッチャントガスを使ったドライエッチング法により、あるいはHCl、HClと燐酸、あるいはHClと燐酸と過酸化水素水とを含んだ水溶液等のClを含むウェットエッチング法により、前記InGaP層32をエッチングし、その下のGaAs基板31を露出する開口部32Aを形成する。その際、前記ウェットエッチング法を適用した場合にはGaAsに対するエッチング速度が著しく遅いため、GaAs層33はエッチングされることなく残る。
【0020】
次に、図5(D)の工程において、先にGaAs層33をエッチングした際に使ったエッチャントを再び使ってウェットエッチング工程を行い、前記GaAs基板31中に凹部31Aを形成する。
図5(D)のエッチング工程においては、InGaP層32は実質的にエッチングされないがGaAs層33はエッチングを受け、その結果前記開口部33Aが拡大することにより、InGaP層32は前記凹部中に側方から突出するオーバーハングを形成してしまう。このようなオーバーハングが図1(A)の段階で形成されると、図3(F)に示す前記凹部21Aの側壁面に沿って凹部外まで延在する下部電極パターン23Aが断線するおそれがある。またこのようなオーバーハングは半導体装置の製造工程中で脱落し、不純物粒子を形成するおそれがある。さらに、かかるオーバーハングが存在する場合、その下側に堆積した導体膜はパターニングを行った場合除去が困難で、短絡を生じる危険があった。
【0021】
図6(A)〜(C)および図7(D),(E)は、上記の課題を解決した、本発明の第2実施例による化合物半導体基板中への凹部の形成方法を示す。ただし、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図面を参照するに、図6(A)〜図7(D)までの工程は図5(A)〜(D)までの工程と実質的に同じであり、図7(D)の工程において図5(D)に対応するInGaP層32がオーバーハングを形成する構造が得られるが、本実施例ではさらに図7(E)の工程において、InGaP層32によるオーバーハングを、図6(C)の工程で使われるウェットエッチング工程を行うことにより除去する。
【0022】
図6(A)〜図7(E)の工程を使うことにより、図1(A)の凹部21Aを、仮に化合物半導体基板21がInGaP層を含んでいても、InGaP層のオーバーハングを形成することなしに前記基板21上に形成することができる。また、図6(A)〜図7(E)の工程は、化合物半導体基板上に凹部を形成する場合のみならず、以下に第3実施例として説明する貫通孔を形成する場合にも有効である。
[第3実施例]
図8(A)〜(E),図9(F)〜(H)および図10(I)〜(K)は、本発明の第3実施例による化合物半導体装置の製造工程を示す。
【0023】
図8(A)を参照するに、半絶縁性GaAs基板41の表面上にはレジストパターン等のエッチングマスク42が形成され、前記GaAs基板41の表面を、HFとH2 2 とH2 Oの混合物よりなるエッチャントを使ったウェットエッチング法によりエッチングしてソースあるいはドレイン電極が形成される部分に凹部41Aを形成する。また、前記ウェットエッチングの結果、さらに前記基板41上のスクライブラインに対応する部分に凹部41Bが形成される。
【0024】
特に前記基板41がInGaP等のPをV族元素として含む半導体層を含む場合には、前記凹部41Aを、先に図6(A)〜7(D)で説明した工程により、前記凹部41Aが前記Pを含む半導体層を切るように形成する。
次に、図8(B)の工程で、前記凹部41Aに対応して前記基板41の表面上にソースあるいはドレイン電極43をリフトオフにより形成し、さらに前記凹部41Bに対応して、すなわち半導体基板上のスクライブラインに沿って導体パターン43Aを形成する。さらに、図8(C)の工程において、図8(B)の構造の表面側に電子線描画技術を使って厚さが1000〜500nmのゲート電極44を、リフトオフにより形成する。前記電極43および導体パターン43Aは厚さが100〜500nmのAu膜上に厚さが50〜5nmのNi膜を堆積し、さらに前記Ni膜上に厚さが100〜10nmのAuGe膜を堆積した、いわゆるAu/Ni/AuGe構造を有する。図8(C)の工程により、基板41の表面側に半導体装置が形成される。
【0025】
本実施例においては、前記半絶縁性GaAs基板41の表面上に前記導体パターン43Aがスクライブラインに沿って形成されているため、前記基板41上に電子線を照射しても電荷は導体パターン43Aを伝って散逸し、GaAs基板41がチャージアップしたり、かかるチャージアップにより描画されるパターンが変形する等の問題は生じない。
【0026】
次に、図8(D)の工程で、前記ソースあるいはドレイン電極43上に配線パターン45を形成し、さらに図8(E)の工程で前記基板を上下反転させ、前記GaAs基板41の前記半導体装置が形成された表面側をレジスト膜あるいはワックス等の保護膜46により保護し、前記基板41の裏面をラッピングおよびポリッシングして基板41の厚さを20〜100μmの範囲まで減少させる。 本実施例では、さらに図9(F)の工程において、前記基板41の裏面側に形成されたレジストパターン(図示せず)をマスクに、前記HF系のエッチャント、あるいは硝酸、アンモニアおよび過酸化水素水の混合物よりなる周知のエッチャント等を使ったウェットエッチング法により、前記電極43を露出する開口部41Cおよび前記導体パターン43Aを露出する開口部41Dを、前記GaAs基板41の裏面側から前記表面側に延在するように形成する。前記GaAs基板41が先の実施例で説明したようにInGaP等のPを含む化合物半導体層を含む場合であっても、先に図8(A)の工程で凹部41Aあるいは41Bが前記Pを含む化合物半導体層の下まで形成されている場合、前記開口部41Cおよび41Dを形成する工程は通常のGaAsのウェットエッチング工程により行うことができる。
【0027】
次に、図9(G)の工程において、図9(F)の構造の裏面側に薄い導体膜47、例えば厚さが50〜500nmのAu膜をスパッタあるいは真空蒸着法により一様に堆積し、さらに前記導体膜17上に、前記開口部41Dに対応してレジストパターン48を形成し、さらに図9(H)の工程で前記レジストパターン48Dをマスクに前記導体膜47上にAu層49を電解めっきにより、半導体装置のヒートシンクおよび接地電極を兼ねて、10〜15μmの厚さに形成する。
【0028】
次に、図10(I)の工程において、前記レジストパターン48を除去し、さらに前記開口部41Dを覆う薄いAu膜47をシアン系のエッチャントにより除去し、さらに図10(J)の工程で前記シアン系エッチャントによるエッチングを継続し、前記導体パターン43Aまで溶解・除去する。この工程ではAu層49も多少のエッチングを受けるが、元々の厚さが厚いため、エッチングにより除去されることはない。
【0029】
さらに、図10(K)の工程において前記有機保護膜46を除去することにより、個々のチップに分割された形の半導体装置が得られる。
図10(K)の工程で得られた半導体装置はソース電極が基板41中の貫通孔を介して裏面の接地電極に最短距離で接続されており、マイクロ波帯で使われるMMICに適した構造を有する。
[第4実施例]
図11は先に説明した本発明の第1実施例の変形例に対応する本発明の第4実施例による半導体装置の構成を示す。ただし、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0030】
図11を参照するに、本実施例では本実施例ではGaAs基板21上に凹部21Aを形成する代わりに、GaAsの選択成長により凸部21Bを形成し、前記下部電極がかかる凸部21B上まで延在するように構成する。かかる構成によっても、前記コンタクトホール28Aの深さL3 とコンタクトホール28Bの深さL4 を実質的に等しく形成することができる。
【0031】
本実施例のその他の特徴は先の説明より明らかであり、説明を省略する。
以上、本発明をHEMTあるいはMESFET等の電界効果トランジスタについて行ったが、本発明はHBT等のバイポーラトランジスタにも有用である。
以上、本発明を好ましい実施例について説明したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
【0032】
【発明の効果】
発明の第1の特徴によれば、基板上に相対的な凹部を形成し、MMICの一部を構成するキャパシタの下側電極をかかる相対的な凹部に、前記下側電極が前記凹部の外側まで延在するように形成し、凹部中の下側電極上に誘電体膜および上側電極を順次形成することにより、前記上側電極の高さと前記凹部外側における下側電極の高さを略等しくなるように構成できる。このため、前記下側電極に前記凹部外側において導体パターンをコンタクトホールを介してコンタクトさせた場合のコンタクトホールの深さは前記上側電極に導体パターンをコンタクトホールを介してコンタクトさせた場合の深さと略等しくなり、導体パターンのインダクタンスがコンタクトホールの深さ如何により設計値からずれてしまう問題が解決される。
【0033】
また、発明の第2の特徴によれば、少なくとも第1〜第3の化合物半導体層を含む積層半導体構造中に凹部あるいは貫通孔をエッチングにより形成する場合に、Pを含まない第1および第3の化合物半導体層を通常のHF系のエッチャントによりエッチングし、Pを含む第2の化合物半導体層のみを塩素系のエッチャントによりエッチングする際に、前記第2の化合物半導体層が前記凹部ないし貫通孔中にオーバーハングを形成する問題が、前記凹部ないし貫通孔が形成された後でもう一度前記塩素系エッチャントを使ってエッチングすることにより解決し、例えばかかるオーバーハングにより前記凹部ないし貫通孔に形成された導体パターンが断線する等の問題が回避される。
【0034】
さらに、本発明の第3の特徴によれば、化合物半導体基板上に活性素子を電子線描画技術により形成し、さらに化合物半導体基板をエッチングにより個々のチップに分割する際に、前記化合物半導体基板上に素子分離領域に沿って導体パターンを形成することにより、電子ビーム照射による基板のチャージアップの問題、およびこれに伴うパターンの変形の問題が解消する。さらに、かかる基板に対して裏面側から前記素子分離領域に対応してエッチングを行い、さらにエッチングの結果露出した前記導体パターンを除去することにより、非常に微細化した高速の半導体装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)は本発明の第1実施例によるMMICの製造工程を説明する図(その1)である。
【図2】(D)〜(E)は本発明の第1実施例によるMMICの製造工程を説明する図(その2)である。
【図3】(F)〜(H)は本発明の第1実施例によるMMICの製造工程を説明する図(その3)である。
【図4】本発明の第1実施例によるMMICにおける発明の効果を説明する図である。
【図5】(A)〜(D)は従来のウェットエッチングによる化合物半導体基板上への凹部の形成工程を説明する図である。
【図6】(A)〜(C)は、本発明の第2実施例による化合物半導体基板上への凹部の形成工程を説明する図(その1)である。
【図7】(D)〜(E)は、本発明の第2実施例による化合物半導体基板上への凹部の形成工程を説明する図(その2)である。
【図8】(A)〜(E)は、本発明の第3実施例による化合物半導体装置の製造工程を示す図(その1)である。
【図9】(F)〜(H)は、本発明の第3実施例による化合物半導体装置の製造工程を示す図(その2)である。
【図10】(I)〜(K)は、本発明の第3実施例による化合物半導体装置の製造工程を示す図(その3)である。
【図11】本発明の第4実施例によるMMICの構成を示す図である。
【図12】(A)〜(C)は従来のMMICの製造工程を説明する図(その1)である。
【図13】(D)〜(E)は従来のMMICの製造工程を説明する図(その2)である。
【図14】(F)〜(G)は従来のMMICの製造工程を説明する図(その3)である。
【図15】従来のMMICの問題点を説明する図である。
【符号の説明】
11,21,31,41 基板
11A,21A,31A,41A,41B 凹部
12,22 絶縁膜
21B 選択成長領域
22A 絶縁膜パターン
13,23 下部電極
23A 下部電極パターン
14,24 誘電体膜
24A 誘電体膜パターン
15,25 上部電極
16,26 ゲート電極
17A,17B,27A,27B ソース・ドレイン電極
18,28 層間絶縁膜
18A,18B,28A,28B コンタクトホール
19A,19B,29A,29B 配線パターン
32 InGaP層
33 GaAs層
32A,33A 開口部
34 レジスト
34A レジスト開口部
41C,41D 基板開口部
42 マスク
43 ソース・ドレイン電極
43A 導体パターン
44 ゲート電極
45 配線パターン
46 保護膜
47 導体膜
48 レジストパターン
49 Au電極層

Claims (13)

  1. 基板と、前記基板上に形成されたキャパシタとを備えた半導体装置の製造方法において、
    基板表面にエッチングにより凹部を形成する工程と、
    前記凹部上に、前記凹部外にまで延在するように前記キャパシタの下部電極形成する工程と、
    前記下部電極上に前記キャパシタの誘電体膜を形成する工程と、
    前記誘電体膜上に、前記凹部に対応して前記キャパシタの上部電極を形成する工程とを含む半導体装置の製造方法であって、
    前記基板はPを含まない第1のIII−V族化合物半導体層と、前記第1の化合物半導体層上に形成され、Pを含む第2のIII−V族化合物半導体層と、前記第2のIII−V族化合物半導体層上に形成され、Pを含まない第3のIII−V族化合物半導体層との積層を含み、
    前記凹部を形成する工程は、
    前記第3のIII−V族化合物半導体層を第1のエッチャントにより、前記第2のIII−V族化合物半導体層が露出するまでエッチングして前記第3のIII−V族化合物半導体層中に第1の開口部を形成する工程と、
    露出した前記第2のIII−V族化合物半導体層を、第2の組成の異なったエッチャントにより、前記第1のIII−V族化合物半導体層が露出するまでエッチングし、前記第2のIII−V族化合物半導体層中に前記第 1 の開口部に対応した第2の開口部を形成する工程と、
    前記第1のIII−V族化合物半導体層を、前記第2のエッチャントに対して組成の異なった第3のエッチャントによりエッチングし、前記第 1 のIII−V族化合物半導体層中に前記第 1 の開口部に対応した第 3 の開口部を形成する工程と、
    さらに、前記第 1 のIII−V族化合物半導体層をエッチングする工程の後、前記第 1 の開口部と前記第3の開口部との間において突出している前記第2のIII−V族化合物半導体層をエッチングする工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第2のIII−V族化合物半導体層をエッチングする工程は、前記第2のエッチャントにより実行されることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第2のIII−V族化合物半導体層をエッチングする工程は、前記第2のエッチャントとは組成の異なった第4のエッチャントにより実行されることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第1および第3のIII−V族化合物半導体層はGaAsよりなり、前記第2のIII−V族化合物半導体層はInGaPよりなり、前記第1および第3のエッチャントはHFとH とH Oの混合物よりなり、前記第2のエッチャントは塩素系化合物を含むことを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1および第3のIII−V族化合物半導体層はGaAsよりなり、前記第2のIII−V族化合物半導体層はInGaPよりなり、前記第1および第3のエッチャントはHFとH とH Oの混合物よりなり、前記第4のエッチャントは塩素系化合物を含むことを特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  6. さらに前記基板上に前記キャパシタを埋めるように層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁膜中に、前記上部電極を露出する第1の開口部と前記凹部外において前記下部電極を露出する第2の開口部とを形成する工程とを含むことを特徴とする請求項1〜4のうち、いずれか一項記載の半導体装置の製造方法。
  7. P を含まない第1のIII−V族化合物半導体層と、前記第1の化合物半導体層上に形成された第2の、P を含む異なった組成を有するIII−V族化合物半導体層と、前記第2のIII−V族化合物半導体層上に形成された第3の、前記第2のIII−V族化合物半導体層とは異なった P を含まない組成のIII−V族化合物半導体層との積層を含む半導体積層構造体のエッチング方法において、
    前記第3のIII−V族化合物半導体層を第1のエッチャントにより、前記第2のIII−V族化合物半導体層が露出するまでエッチングして前記第3のIII−V族化合物半導体層中に第1の開口部を形成する工程と、
    露出した前記第2のIII−V族化合物半導体層を、前記第1のエッチャントに対して組成の異なった第2のエッチャントにより、前記第1のIII−V族化合物半導体層が露出するまでエッチングし、前記第2のIII−V族化合物半導体層中に前記第1の開口部に対応した第2の開口部を形成する工程と、
    前記第1のIII−V族化合物半導体層を、前記第2のエッチャントに対して組成の異なった第3のエッチャントによりエッチングし、前記第1のIII−V族化合物半導体層中に前記第1の開口部に対応した第3の開口部を形成する工程と、
    さらに前記第1のIII−V族化合物半導体層をエッチングする工程の後、前記第1の開口部と前記第3の開口部との間において突出している前記第2のIII−V族化合物半導体層をエッチングする工程とを含むことを特徴とするエッチング方法。
  8. 前記第1の開口部と前記第3の開口部との間において突出している前記第2のIII−V族化合物半導体層をエッチングする工程は、前記第2のエッチャントを使って実行されることを特徴とする請求項7記載のエッチング方法。
  9. 前記第1の開口部と前記第3の開口部との間において突出している前記第2のIII−V族化合物半導体層をエッチングする工程は、前記第2のエッチャントとは組成の異なった第4のエッチャントを使って実行されることを特徴とする請求項7記載のエッチング方法。
  10. 前記第1および第3のIII−V族化合物半導体層はPを含まず、前記第2のIII−V族化合物半導体層はPを含むことを特徴とする請求項7記載のエッチング方法。
  11. 前記第1および第3のIII−V族化合物半導体層はGaAsよりなり、前記第2のIII−V族化合物半導体層はInGaPよりなり、前記第1および第3のエッチャントはHFとH とH Oの混合物よりなり、前記第2のエッチャントは塩素系化合物を含むことを特徴とする請求項8記載のエッチング方法。
  12. 前記第1および第3のIII−V族化合物半導体層はGaAsよりなり、前記第2のIII−V族化合物半導体層はInGaPよりなり、前記第1および第3のエッチャントはHFとH とH Oの混合物よりなり、前記第4のエッチャントは塩素系化合物を含むことを特徴とする請求項9記載のエッチング方法。
  13. 前記塩素系化合物は、HCl、あるいはHClと燐酸、あるいはHClと燐酸および過酸化水素水を含んだ水溶液、あるいはCl ,SiCl あるいはBCl と、N と、CHF ,CF およびSF のいずれか一との混合物よりなることを特徴とする請求項7〜11のうちいずれか一項記載のエッチング方法
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