JP3736948B2 - 温度調整装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、床、壁、天井等の対象物に配置して、屋内若しくは室内等の温度の調整をするための温度調整装置及び温度調整装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば屋内を暖房するために、この種の温度調整装置が図18のように床Fに配置される。この種の温度調整装置1000は、面状に広がるマット部材1001と、このマット部材1001のほぼ全面に配置される温水パイプ1002を備えている。そして、マット部材1001の上面には伝熱部材1003が配置されており、温水パイプ1002に通る温水の熱は、この伝熱部材1003を通して、伝熱部材1003の上にある床面を暖房するようになっている。
【0003】
従来のマット部材1001は、補強のために数本の補強部材1004を備えており、これらの補強部材1004は、マット部材1001の切り欠き部1004の中に単に嵌め込まれる構造である。
ところで、この種の温度調整装置は、例えば暖房の用途に用いられる場合には温水マット等と呼ばれているが、その温度調整装置1000を梱包して、施工しようとする対象物まで搬送する場合には、図20のように巻く。つまり、温度調整装置1000の伝熱部材1003側を外側になるようにして、この温度調整装置1000のマット部材1001がロール状に巻かれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような温度調整装置1000を図20のように巻いた状態で施工現場に搬送し、温度調整装置1000の巻き状態を解除して、この温度調整装置1000を広げると、図21に示すように、伝熱部材1003が下側になり、マット部材1001が上側にきてしまう。図20のように、伝熱部材1003を外側にして巻くのは、補強部材1004が外側に飛び出て脱落してしまうのを防ぐようにするためである。図20のような従来の温度調整装置の巻き方では、図上述のように図21に示すように伝熱部材1003側が下側になり、マット部材1001が上側になってしまうので、実際に図19のように例えばスラブ面SFに対してその温度調整装置1000を施工しようとする場合には、図21の状態から図19に示すように伝熱部材1003が上側になるように作業者が施工現場で裏返す必要がある。
しかし、このような温度調整装置1000の面積が大きい場合には、このような裏返す作業が大変である。
【0005】
そこで、図22のように図20とは逆の方向に温度調整装置1000を巻く場合、即ち、伝熱部材1003が内側になるように巻いていくと、各補強部材1004が、マット部材1001の切り欠き部1005から脱落してしまう。施工現場でこのように各補強部材1004が、マット部材1001から脱落してしまうと、補強部材1004の嵌め込み作業が大変面倒であり、温度調整装置の施工性を著しく低下させる。
【0006】
また、図20のように温度調整装置1000の伝熱部材1003を表側になるように巻いていくと、木材のような補強部材1004が柔らかいマット部材1001の端面1006を押し潰してしまう現象が生じ、結果的には補強部材1004とマット部材1001の間に隙間が生じて、補強部材1004のマット部材1001における位置がずれてしまう。
そこで、本発明は上記課題を解消し、施工現場で簡単に広げて施工することができる温度調整装置及びその製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、本発明にあっては、対象物に設定することで周囲温度を調整するための温度調整装置であり、対象物に設定するための第1面と、この第1面とは反対側の第2面を有する板状の断熱部材と、断熱部材の切り欠き部に所定の間隔をおいて配置される複数の補強部材と、断熱部材に配置されて熱媒体を循環するための熱媒体案内部材と、断熱部材の第2面に固定されて、熱媒体案内部材を通る熱媒体の熱を伝熱する伝熱部材と、伝熱部材と、伝熱部材が内側になるように断熱部材を巻く際に、各補強部材が断熱部材の切り欠き部から脱落するのを阻止するための補強部材の脱落阻止部材と、を備える温度調整装置により、達成される。
【0008】
本発明では、断熱部材の第1面が対象物に設定され、断熱部材の第2面は第1面と反対側に位置している。補強部材は、断熱部材の切り欠き部に所定の間隔をおいて配置されるものである。熱媒体案内部材は、断熱部材に配置されている熱媒体を循環させるようになっている。
伝熱部材は、断熱部材の第2面に固定されて、熱媒体案内部材を通る熱媒体の熱を伝熱するようになっている。補強部材の脱落阻止部材は、伝熱部材が内側になるように巻く際に、各補強部材が断熱部材の切り欠き部から脱落するのを阻止することができる。
これにより、温度調整装置を巻く際に、伝熱部材が内側になるように断熱部材を巻くようにしても、補強部材の脱落阻止部材が補強部材の断熱部材からの脱落を阻止することができる。従って、伝熱部材が内側になるように断熱部材を巻いた状態で搬送して、施工現場でこの温度調整装置を展開して施工する場合においても、補強部材の脱落がなく簡単に対象物に対して設定することができる。
【0009】
また、上記目的は、本発明にあたっては、対象物に設定することで周囲温度を調整するための温度調整装置を製造する方法であり、熱媒体を循環するための熱媒体案内部材を備える断熱部材であって、対象物に設定するための第1面とこの第1面とは反対側の第2面を有する板状の断熱部材と、断熱部材の切り欠き部に所定の間隔をおいて配置される複数の補強部材とを用意し、断熱部材の切り欠き部に補強部材を配置する際に、伝熱部材が内側になるように断熱部材を巻くことで各補強部材が断熱部材の切り欠き部から脱落するのを阻止するための補強部材の脱落阻止部材を、断熱部材の第2面に配置して、断熱部材の第2面に熱媒体案内部材を通る熱媒体の熱を伝熱する伝熱部材を固定する温度調整装置の製造方法により、達成できる。
本発明では、熱媒体を循環するための熱媒体案内部材を備える断熱部材であって、対象物に設定するための第1面とこの第1面と反対側の第2面を有する板状の断熱部材と、断熱部材の切り欠き部に所定の間隔をおいて配置される複数の補強部材とを用意する。
断熱部材の切り欠き部に補強部材を配置する際に、伝熱部材の内側になるように断熱部材を巻くことで各補強部材が断熱部材の切り欠き部から脱落するのを阻止するための補強部材の脱落阻止部材を、断熱部材の第2面に配置する。
そして、断熱部材の第2面に熱媒体案内部材を通る熱媒体の熱を伝熱する伝熱部材を固定する。
これにより、温度調整装置を巻く際に、伝熱部材が内側になるように断熱部材を巻くようにしても、補強部材の脱落阻止部材が補強部材の断熱部材からの脱落を阻止することができる。従って、伝熱部材が内側になるように断熱部材を巻いた状態で搬送して、施工現場でこの温度調整装置を展開して施工する場合においても、補強部材の脱落がなく簡単に対象物に対して設定することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
図1は本発明の温度調整装置の好ましい実施の形態を示す斜視図であり、図1の実施の形態では、特に床暖房装置としてこの温度調整装置が使われている例を示している。
図2は、図1の温度調整装置10を示す平面図であり、図3は図2の温度調整装置10の一部分を示す断面図である。
【0011】
図1に示す温度調整装置10は、床暖房用の温水暖房装置であり、例えば建物の床スラブSFの上に配置される。床スラブSFは、例えば鉄筋コンクリートの集合住宅の住戸の床スラブである。この床スラブSFには、温度調整装置10以外の領域にはダミーの構造用合板28が配置されている。
温度調整装置10は、断熱部材であるマット12、熱媒体を案内する案内部材としての複数本のパイプ14、補強部材としての複数本の小根太16a,16b(以下、補強部材という)、補強部材の脱落阻止部材としてのテープ33(図3参照)、伝熱部材であるアルミ箔18(図1参照)等を有している。
【0012】
マット12は、図1及び図2に示すようにほぼ長方形状になっており、マット12の図3に示す厚みd1は、例えばほぼ12mmになっている。しかも、補強部材16a,16bの厚みもほぼマット12の厚みd1と同様に設定されている。マット12は、例えば断熱機能を有する発泡ポリエチレンホーム(例えば発泡率が20倍)やポリスチレンホーム等により作られている。各パイプ14は、図3に示すようにマット12内に平行に埋め込まれており、例えば架橋ポリエチレン管、ポリプロピレン管や金属管を使用することができる。マット12は、第1面12aと第2面12bを有しており、パイプ14はマット12の第2面12b側の溝に埋め込まれている。
アルミ箔18は、マット12の第2面12bとパイプ14を被覆するようにして接着剤等により第2面12bに固定されている。このアルミ箔18は、パイプ14に通る例えば温水の熱を、図1のフローリング32側に熱伝導する役目を果している。尚、図1のアルミ箔18には、補強部材16a,16bの位置を表すマーク18aが入っている。
【0013】
このパイプ14の形状は、円形形状或いは楕円形状或いは矩形状等多様な形状を採用することができる。
パイプ14は、図2のようにマット12のX方向及びY方向に沿って配置されており、複数本のパイプ14が平行でほぼジグザグ状にしかも補強部材16a,16bにほぼ平行になっている。これらのパイプ14は、熱媒体の供給回収手段であるヘッダー部30に接続されている。このヘッダー部30は、パイプ14に対して、温水を供給して戻ってきた低温の温水を回収して外部の例えば給湯器等に導くようになっている。具体的には、パイプ14は、各補強部材16a,16bに平行に通り、且つ補強部材16a,16bの端部の付近の領域AR付近を迂回するようにしてジグザグ状に引き回されている。
【0014】
補強部材16a,16bは、図2のようにマット12の切り欠き部12eの中に嵌め込まれている。補強部材16aは、マット12のほぼ全面にわたって互いに平行に交互に配列されている。マット12の上辺から下辺にに対して、複数本の補強部材16aが配列されている。これらの補強部材16aの先端側は下辺に達しないように、領域ARを残してマット12の領域ARを残している。補強部材16bは、補強部材16aに対してLの間隔をおいて平行に配列されており、やはり補強部材16bの先端部は、上辺に達しないように一定の領域ARを残している。これらの領域ARにも、既に平行にパイプ14が通っている。補強部材16a,16bはマット12の補強の役割を果たす。この温度調整装置10が、木造の床構造の上に配置される場合には、床構造の根太に、補強部材16a,16bが一致する場所にある。
【0015】
ヘッダー部30から導入された温水は、先ずマット12の全面を通過して、アルミ箔18を通してフローリング32に対して熱を伝える。これにより、マット12の前面にわたって均等にフローリング32に対して温水暖房することができる。
【0016】
次に、補強部材の脱落阻止部材であるテープ33について説明する。このテープ33は、図2及び図3に示すように、マット12に対して補強部材16a,16bの脱落を阻止するための部材であり、例えば図3及び図4に示すようにマット12の第2面12bに対して設定される。
このテープ33は、例えば合成樹脂或いは繊維の材質作ることができ、ビニールテープ、紙テープ或いはテフロン製のテープ等を採用することが好ましい。
テープ33は、図2及び図4に示すように、補強部材16a,16bの長手方向と直交するX方向に沿って、マット12の第2面12bに対して12b及び切り欠き部12eの内部に添うように設定される。この後に補強部材16a,16bが切り欠き部12eにそれぞれ嵌め込まれることで、テープ33はマット12の第2面12bと補強部材16a,16の下面16cを支えることができる。
この後にアルミ箔18が、図4と図5のようにテープ33を挟むようにして、マット12の第2面12bと補強部材16a,16bの上面16dに対して接着剤等を介して固定する。
尚、補強部材16a,16bは、木材或いは金属、その他の材質のものを採用することができる。
【0017】
次に、図6乃至図10を参照して、温度調整装置10の製造方法及び、温度調整装置の施工時の展開方法について説明する。
尚、図6乃至図8は、図1の温度調整装置10の一部分を示し、且つ図面の簡単化のために図示を簡略化している。
図6において、先ず図6(A)に示すマット12と、図6(B)に示す複数本の補強部材16a,16bを用意する。マット12の溝には、予めパイプ14がジグザグ状に埋め込まれていると共に、補強部材16a,16bを埋め込むための切り欠き部12eが平行に形成されている。
【0018】
図6(B)のように、マット12に対してテープ33が配置される。このテープ33は、図6(B)においては図面の省略化のために一本のみが記載されているが、実際には例えば図2に示すように3本を用いる。また図6(B)のマット12には、図面の簡単なためにパイプ14の図示を省略している。
テープ33をマット12の第2面12bと切り欠き部12eに関連して設定した後に、複数本の補強部材16a,16bが対応する切り欠き部12eに嵌め込まれる。
これにより、図3乃至図5に示すように、補強部材16a,16bの下面16c、2つの側面16eは、テープ33に囲まれるようにして、マット12に対して保持されることになり、この状態を図7に示している。
【0019】
次に、図7のマット12の第2面12b及び補強部材16a,16bの上面に対して、アルミ箔18が接着剤により図7及び図8に示すように固定される。
このようにして、図8に示す温度調整装置10が完成する。尚、図7において、テープ33はマット12の第2面12bに対して接着剤で貼り付けるのが好ましい。
【0020】
図8のように作られた温水調整装置10は、図9或いは図10に示すような要領で巻き取られて保管されるか、或いは施工現場に搬送される。
図9の巻き取り状態では、マット12が比較的柔らかい材質であるので、ほぼ螺旋状に上手く巻いていくことができる。また、図10に示す巻き取り状態では、マット12が比較的固い材質であるので、図9の巻き取り状態に比べてやや角張った形状に巻き取っている。図9の場合としては、マットには例えば合板等をしようしている。
図9及び図10においるいずれの巻き取り方式においても、アルミ箔18が内面になるようにマット12が巻かれている。マットの切り欠き部には、補強部材が配置されているので、従来のような構造であると、補強部材が切り欠き部から外部に飛び出してしまう。
【0021】
しかし、本発明の図9及び図10に示すような実施の形態では、既に述べたようにテープ33が、補強部材16a或いは16bをマット12に対して、脱落しないように阻止しているので、従来生じていた補強部材の脱落現象を完全に防止することができる。
そして、図9或いは図10のような巻き取り状態で温度調整装置10が搬送されて、施工現場でこの巻き取り状態を解除すると、図3に示すように、それを床スラブSFの上には、アルミ箔18を上側にして、マット12の第1面12aを下側にした状態で展開していくことができる。従来のように現場で作業者が展開後に温度調整装置10の表裏を返す必要はなく、簡単に図3に示すように床スラブSFの上に温度調整装置10を展開することができる。
【0022】
以上のように、図9及び図10のような温度調整装置10を巻き取り状態で梱包する際には、伝熱面であるアルミ箔18が内側になっており、補強部材16a,16bが外側に位置しても、補強部材16a,16bはマット12からは離脱せず、梱包のみならず搬送時に温度調整装置10の補強部材が離脱することを防ぐことができる。
上述したように施工時には、単に巻き取り状態を開放するだけで、アルミ箔18aが上側になるように展開でき、その展開時において、補強部材16a,16bの下面に対して接着剤を塗りながらマット12を広げることで、図3に示すように床スラブSFに対して、接着剤により簡単に固定することができる。
図9及び図10のような巻き方をすることで、補強部材16a,16bが、マット12の切り欠き部12eを形成している周辺部分12fを潰してしまうようなことがないので、展開時には、補強部材16a,16bは切り欠き部12eの中にしっかりと、ずれることがなく位置決めすることができる。このことから隣接する図2の補強部材16a,16b間の間隔Lが一定になる。
【0023】
次に、図11は本発明の温度調整装置10の別の実施の形態を示している。この温度調整装置10では、テープ33が、マット12の第2面12bの溝12gに位置決めされているところが特徴である。このようにすることで、テープ33はマット12の第2面12bと面一となり、補強部材16a,16bの上面とも面一となるので、アルミ箔18はマット12の第2面12b、テープ33及び補強部材16a,16bの上面に対して均一に接着剤等で貼り付けることができる。このようなテープ33は、既に述べた図2の実施の形態と同様に、所定の間隔Wで設定されている。
【0024】
図12は、本発明の温度調整装置10の更に別の実施の形態を示している。図12の温度調整装置10では、補強部材16a,16bが、補強部材の脱落阻止部材である複数本のひも133によりしっかりと脱落しないように固定できるようになっている。これらのひも133は、例えばタコ糸、てぐす、ビニールひも等をいることができ、これらのひも133は、好ましくは図12及び図13に示すように補強部材16a,16bに形成された穴134に通している。しかも通した状態で、穴134の両端出口側において、ひも133と補強部材16a,16bの位置ずれが生じないように移動防止用の結び目135を備えている。図12及び図13においては、マット12に配置されたパイプの図示を省略している。
【0025】
図12のマット12の第2面12bには、3本のひも133を嵌め込んで位置決めするための溝136が形成されている。このように溝136にひも133を嵌め込むことで、補強部材16a,16b及びひも133のマット12に対する位置ずれを防止している。
溝135に対してひも133を嵌め込むことにより、アルミ箔を貼り付けた後でもアルミ箔に凹凸が生じない。
そして、図12及び図13のような実施の形態において、図9及び図10のように温度調整装置10を巻き取った場合においても、ひも133が補強部材16a,16bの脱落を防止する。
【0026】
図14及び図15は、本発明の更に別の実施の形態を示している。
図14及び図15における領域ARは、図2で示した領域ARに相当し、補強部材16a,16bに対応するマット12の領域ARは、補強部材16aの配置方向(Y方向)に沿って、切り込み部分210が形成されている。この切り込み部分210を形成することにより、図16及び図17に示すように温度調整装置10は、アルミ箔18を内側とする巻き取り状態及び図17に示すようにアルミ箔18を外側にする巻き取り状態のいずれの巻き方も行うことができる。尚、図14及び図17の実施の形態において、マット12に埋め込まれたパイプの図示を省略している。
【0027】
図14の切り込み部分(スリット)210は、マット12の厚みTに沿って全て形成されているが、図15の切り込み部分210は、マット12の厚みTに対して一部分、好ましくは1/3程度の厚みt1の部分だけ形成されている。
いずれにしても、図14及び図16のように切り込み部分210を形成することにより、領域ARにおけるパイプ14がマット12から浮いて、パイプ14がマット12から剥がれる力が働くのを防止することができる。
【0028】
ところで本発明の実施の形態に限定されない。
例えば補強部材としての補強部材は、木、硬質プラスチック、ゴム、その他材料により作ることができる。特に、ゴムを用いると振動を防ぐことで有利である。パイプには、加熱された熱媒体として温水を供給して、床や天井或いは壁等の屋内の周囲温度を暖房することができるが、これに限らず、温度調整熱媒体を案内する手段として、パイプに冷水等の冷媒を導くことで、温度ムラのない冷房装置としても用いることができる。
熱媒体は、水に限らず他の種類の液体又は気体を採用することもできる。温度調整装置が床スラブのような対象物に配置される場合には、床スラブに限らず木工造の床に配置することもできる。温度調整装置は、床に限らず、金属製、木製、或いはコンクリート製の建物の壁或いは天井その他の部分に配置することもできる。例えば温度調整装置を天井に配置する場合には、熱を伝える空間は室内のみならず、その裏側である屋根裏側に設けるようにしても良い。これにより、屋根裏の結露を防止することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、施工現場で簡単に広げて施工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温度調整装置の好ましい実施の形態の構造を示す一部切り欠き斜視図。
【図2】図1の温度調整装置を示す平面図。
【図3】図1及び図2の温度調整装置の一部を示す断面図。
【図4】図3に対応する温度調整装置の分解斜視図。
【図5】図4に対応する温度調整装置の分解斜視図。
【図6】温度調整装置の組立て方法を示す斜視図。
【図7】図6の組立て方法により完成する直前の状態を示す図。
【図8】完成した温度調整装置を示す斜視図。
【図9】図8の温度調整装置をアルミ箔を内側にして巻き取った状態を示す図。
【図10】図9と同様に温度調整装置を巻き取った状態の別の例を示す図。
【図11】本発明の温度調整装置を更に別の実施の形態を示す斜視図。
【図12】温度調整装置の更に別の実施の形態を示す斜視図。
【図13】図12の温度調整装置を示す断面図。
【図14】本発明の温度調整装置の更に別の実施の形態を示す斜視図。
【図15】本発明の温度調整装置の更に別の実施の形態を示す斜視図。
【図16】図14及び図15の実施の形態の温度調整装置の巻取り例を示す斜視図。
【図17】図14及び図15の実施の形態の温度調整装置の巻取り例を示す斜視図。
【図18】従来の温度調整装置を示す斜視図。
【図19】従来の温度調整装置の構造を示す断面図。
【図20】従来の温度調整装置の巻き取った状態を示す斜視図。
【図21】図20の巻き取った従来の温度調整装置より巻き取った状態から展開した状態を示す図。
【図22】従来の温度調整装置の別の巻き取りを行った場合の風合いを示す斜視図。
【符号の説明】
10・・・温度調整装置、SF・・・床スラブ(対象物)、12・・・マット(断熱部材)、12a・・・第1面、12b・・・第2面、16a,16b・・・小根太(補強部材)、14・・・パイプ(熱媒体案内部材)、18・・・アルミ箔(伝熱部材)、33・・・テープ(補強部材の脱落防止部材)
Claims (17)
- 対象物に設定することで周囲温度を調整するための温度調整装置であり、
対象物に設定するための第1面と、この第1面とは反対側の第2面を有する板状の断熱部材と、
断熱部材の切り欠き部に所定の間隔をおいて配置される複数の補強部材と、
断熱部材に配置されて熱媒体を循環するための熱媒体案内部材と、
断熱部材の第2面に固定されて、熱媒体案内部材を通る熱媒体の熱を伝熱する伝熱部材と、
伝熱部材が内側になるように断熱部材を巻く際に、各補強部材が断熱部材の切り欠き部から脱落するのを阻止するための補強部材の脱落阻止部材と、
を備えることを特徴とする温度調整装置。 - 補強部材の脱落阻止部材は、テープ状である請求項1に記載の温度調節装置。
- 補強部材の脱落阻止部材は、ひも状である請求項1に記載の温度調節装置。
- 補強部材の脱落阻止部材は、断熱部材と伝熱部材の間に配置されている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の温度調節装置。
- 複数の補強部材の脱落阻止部材は、断熱部材と伝熱部材の間において所定間隔をおいて配置されている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の温度調整装置。
- 補強部材の脱落阻止部材は、断熱部材の第2面側に形成された溝内に配置されている請求項5に記載の温度調整装置。
- 補強部材の脱落阻止部材は、補強部材の穴に通っている請求項3に記載の温度調整装置。
- 補強部材と断熱部材の切り各部の付近の断熱部材の部位には、補強部材の配置方向に沿って切り込み部分が形成されている請求項1に記載の温度調整装置。
- 熱媒体は、温水又は冷却水である請求項1に記載の温度調整装置。
- 対象物に設定することで周囲温度を調整するための温度調整装置を製造する方法であり、
熱媒体を循環するための熱媒体案内部材を備える断熱部材であって、対象物に設定するための第1面とこの第1面とは反対側の第2面を有する板状の断熱部材と、断熱部材の切り欠き部に所定の間隔をおいて配置される複数の補強部材とを用意し、
断熱部材の切り欠き部に補強部材を配置する際に、伝熱部材が内側になるように断熱部材を巻くことで、各補強部材が断熱部材の切り欠き部から脱落するのを阻止するための補強部材の脱落阻止部材を、断熱部材の第2面に配置して、
断熱部材の第2面に熱媒体案内部材を通る熱媒体の熱を伝熱する伝熱部材を固定する、
ことを特徴とする温度調整装置の製造方法。 - 補強部材の脱落阻止部材は、テープ状である請求項10に記載の温度調整装置の製造方法。
- 補強部材に脱落部材は、ひも状である請求項10に記載の温度調整装置の製造方法。
- 補強部材の脱落阻止部材は、断熱部材と伝熱部材の間の配置される請求項10乃至請求項12のいずれかに記載の温度調整装置の製造方法。
- 複数の補強部材の脱落阻止部材は、断熱部材と伝熱部材の間において所定間隔をおいて配置されている請求項10乃至請求項12のいずれかに記載の温度調整装置の製造方法。
- 補強部材の脱落阻止部材は、断熱部材の第2面に形成された溝内の配置される請求項14に記載の温度調整装置の製造方法。
- 補強部材の脱落阻止部材は、補強部材の穴の通る請求項12に記載の温度調整装置の製造方法。
- 補強部材と断熱部材の切り欠き部の付近の断熱部材の部位には、補強部材の配置の方向の沿って切り込み部分が形成される請求項10に記載の温度調整装置の製造方法。
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JPH1151403A JPH1151403A (ja) | 1999-02-26 |
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