JP3434617B2 - 温度調整装置 - Google Patents

温度調整装置

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JP3434617B2
JP3434617B2 JP10309095A JP10309095A JP3434617B2 JP 3434617 B2 JP3434617 B2 JP 3434617B2 JP 10309095 A JP10309095 A JP 10309095A JP 10309095 A JP10309095 A JP 10309095A JP 3434617 B2 JP3434617 B2 JP 3434617B2
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剛仁 井上
秀記 渡辺
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義裕 須藤
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば床等の対象部位
に配置して、屋内もしくは室内の温度の調整をするため
の温度調整装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、屋内を暖房するために床等に
配置する暖房装置は、図8に示すように、構成されてい
る。図において、暖房装置1は、面状に広がるマット部
材2と、このマット部材2の略全面に配置される温水パ
イプ3を備えている。
【0003】マット部材2には、所定の間隔で複数の小
根太4が配置されている。前記温水パイプ3は、ヘッダ
ー5を介して、外部の給湯器等の加熱手段に接続されて
おり、高温の温水が前記温水パイプ3に供給されるよう
になっている。したがって、この暖房装置を、例えば屋
内の部屋に所定の施工方法により設置することにより、
温水パイプ3を流れる温水にて熱を伝えることで、室内
の暖房を行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
暖房装置にあっては、ヘッダー5から、温水パイプ3に
導かれたばかりの高温の温水が流れる箇所と、この温水
が温水パイプ3内を所定の距離案内されて熱が伝えら
れ、ヘッダー5に回収される領域の近傍では、暖房装置
1の表面温度が相違し、温度むらが発生するという欠点
があった。
【0005】例えば図8では、ヘッダー5から2本の並
列した温水パイプ3に供給された温水は、矢印に示すよ
うにマット部材2の図において先ず右半面にジグザグ状
に先ず導かれる。ついで、マット部材2の右端部付近
で、温水パイプ3の温水は進路を折り返してマット部材
2の中心から左半面にジグザグ状に進んだ後、ふたたび
中心に向かってヘッダー5に回収され、外部の給湯器等
の熱媒体供給回収装置(図示せず)に向かうようになっ
ている。
【0006】このため、高温の温水が先ず導かれる暖房
装置1の右半分と、これより後に温水が供給される左半
分とで、従来品において摂氏7度程度の温度差が生じ、
室内を暖房する上で実用上不便であった。したがって、
暖房装置1において、特に構成部品の形状変更等の余分
な作業を必要としないで、なるべく構成部品を変えるこ
となく、上記温度むらが発生しない暖房装置もしくは冷
房装置を得られれば有利であると考えられる。
【0007】本発明は上記課題を解消するためになされ
たものであり、面状に熱を伝える温度調整装置の略全面
にわたって、ほとんど温度むらが生じることがなく、好
ましくは、このようにするために、保持部材の一面に配
置される被覆部材や小根太等の部品形状を変更する必要
がない、温度調整装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明にあっては、保持部材に熱媒体を導いて、周囲温度
を調整するための温度調整装置であって、前記保持部材
に配置されて熱媒体が循環するように案内する管状部材
と、前記保持部材の少なくとも一部の面に配置され、前
記管状部材を覆う被覆手段とを備えており、前記保持部
材には、前記管状部材が埋設されて、この管状部材に高
温または低温の熱媒体を供給するとともに、熱交換後の
熱媒体を回収する熱媒体の供給回収手段が取付けられ、
前記保持部材を支持するために、前記保持部材の一辺か
ら、これと対向する他の辺に対して、及び、この他の辺
から前記一辺に対して延びるように、前記保持部材に埋
設された互いに平行に配置された複数の補助部材を有し
ており、前記管状部材は、前記各補助部材の間を通るよ
うに、前記供給回収手段から送り出される往き工程と、
前記供給回収手段へ戻る戻り工程とを有してジグザグ状
に配置されているとともに、少なくともひとつの前記補
助部材を挟んで、両側に前記戻り工程の管状部材が複数
本並列に配されている領域において、前記複数本の管状
部材の配置間隔が、他の領域よりも狭くなるようにされ
ている、温度調整装置により、達成される。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、前記管状部材の配置間隔が、他の領域よりも狭くな
るようにされている領域が、前記管状部材に高温の熱媒
体を通した際に、他の領域よりも温度が低くなる領域で
あることを特徴とする
【0010】請求項3の発明は、請求項1の構成におい
て、前記管状部材の配置間隔が、他の領域よりも狭くな
るようにされている領域が、前記管状部材に低温の熱媒
体を通した際に、他の領域よりも温度が高くなる領域で
あることを特徴とする請求項4の発明は、請求項2ま
たは3のいずれかの構成において、前記管状部材の配置
間隔が、他の領域よりも狭くなるようにされている領域
においては、前記被覆部材が、他の領域と比較して、厚
くなるようにされていることを特徴とする
【0011】
【作用】上記構成によれば、保持部材としての例えばマ
ット部材の略全面にわたって配置される管状部材の配置
間隔,即ち,配置密度は、熱媒体がマット部材に入る領
域の近傍と、マット部材から出る領域の近傍とで、異な
っている。マット部材に導入される領域では、熱媒体の
温度が例えば高いので、管状部材の配置の間隔は大きく
ても、この領域のマット面の温度は低くならない。一
方、熱媒体がマット部材から回収される領域の近傍で
は、熱交換が進んでいることから、熱媒体の温度が例え
ば低いので、管状部材同士の配置間隔を狭めることで、
温度調整装置の温度が極端に低くなることが防止でき
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、本
発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々
の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明
において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、こ
れらの態様に限られるものではない。
【0013】図1は本発明に係る温度調整装置の構成を
説明する図であり、特に床暖房装置として構成した例で
ある。また、図2は図1の暖房装置を示す平面図であ
り、後述するヘッダー部が対称の位置に配置されている
が基本構成は共通である。図1の実施例の暖房装置10
は、温水暖房装置であり、例えば床スラブF上に配置さ
れている。この暖房装置10は、たとえば8畳間の面積
の50パーセントないし70パーセントの範囲で配置す
るのが好ましい。
【0014】まず、この床構造である床スラブFについ
て説明する。床スラブFは、たとえば鉄筋コンクリート
の集合住宅の住戸の床スラブである。この床スラブFの
上には、暖房装置10以外の領域にダミーの構造用合板
28が配置されている。この構造用合板28は、いわゆ
るダミーコンパネである。構造用合板28の代わりに、
床スラブFの上には、同類あるいは異なったマット材等
を用いても良い。
【0015】暖房装置10は、好ましくは図1と図2及
び部分断面図である図3に示すような構造となってい
る。暖房装置10は、マット12と、媒体を案内する手
段である管状部材としての温水パイプ14、及び補助部
材としての複数本の小根太16a,16b、及び被覆手
段としてのアルミ箔18を有している。マット12は、
保持部材の一例であって、図2に示すようにほぼ長方形
となっており、その厚みは、たとえば図3に示すように
厚みD1がほぼ12mmになっている。しかも、小根太
16a,16bも厚みD1が12mmに設定されてい
る。尚、保持部材としては、このような断熱マットに限
らず、種々のものを用いることができる。即ち、保持部
材12は、温水パイプを所定の配置に保持すれば足りる
ので、マット材でなくても、例えば広く用いられている
断熱パネルや、これに替わる熱伝導部材を用いることが
できる。また、保持部材は、温水パイプを支持するため
の後述する小根太と、これにパイプを固定するための固
定金具で構成し、パイプどうしの間には空気を介在させ
て熱を伝導もしくは保持するようにしてもよい。
【0016】このマット12は、たとえば発泡ポリエチ
レンフォーム(たとえば発泡率が20倍)やポリスチレ
ンフォーム等により作られている。また、熱媒体として
の温水を通す管状部材である温水パイプ14としては、
たとえば架橋ポリエチレン管、ポリプロピレン管や金属
管が使用されている。アルミ箔18は、被覆部材であ
り、温水パイプ14及び温水パイプの保持部材の上面を
覆う。さらに、アルミ箔18は、温水パイプ14からの
熱を伝えたり、もしくは保持する役割を果たす。したが
って、実施例のようにマット12の略全面に温水パイプ
14を配置して、全面での熱交換を行わない場合には、
マット12の一部で表裏のいずれかの面に設けてもよ
い。また、本実施例では、好ましくは、後述するよう
に、マット12の特定の領域に応じてこのアルミ箔18
の厚みを異ならせてもよい。
【0017】図4は、図2におけるB−B線断面図であ
る。図4において、温水パイプ14は断面円形であり、
そのパイプ径はたとえば7.2mmである。そして、こ
の温水パイプ14が設けられる埋め込み溝38は、この
温水パイプ14の断面形状に対応した形状になってい
る。尚、温水パイプ14は断面形状を楕円形状とすれ
ば、被覆部材との接触面積を増やすことができ、その分
伝熱効率を向上させることができる。
【0018】図5は、図2のC−C線における断面図で
ある。この図5は、スリット36を示しており、図2に
示すようにマット12の2つの長手側(図2の横方向、
X方向)に沿って、それぞれこのスリット36が形成さ
れている。これらのスリット36を長手側に形成するこ
とにより、マット12の短辺方向(図2の縦方向、Y方
向)における熱によるマット12の膨張変形分を吸収す
ることができる。すなわちY方向におけるマット12の
熱による膨張を吸収することができる。この溝はマット
の上面あるいは下面に設けてもよく、形状もこれには限
らない。マット12には、溝が形成されておりこの溝に
は小根太16a,16bが配置されている。
【0019】図2に示すように、小根太16a,16b
は、マット12の略全面にわたって互いに平行に交互に
配列されている。具体的には、前記マット12の一辺,
即ち図において上辺からこれと対向する他の一辺即ち,
図において下辺に対して、複数の小根太16aが配列さ
れている。これら小根太16aの先端側は下辺に達しな
いように一定の間隔もしくは領域12aを残すようにし
ている。これら小根太16a同志の間には、マット12
の他の一辺(図において下辺)からこれと対向する前記
マット部材の一辺(図において上辺)に対して延びるよ
うに、小根太16bが互いに平行に配置されている。こ
の小根太16bの先端側は、上辺に達しないように一定
の領域12bが設けられている。この小根太16a,1
6bの寸法は、たとえば厚みが12mmで、幅が35m
m,あるいは断面にて1cm×数mmの直方体である。
【0020】図1と図2に示すように、マット12に
は、複数本,図示の場合では並列した2本の温水パイプ
14が図1と図2に示すようにジグザグ状に配置されて
いる。具体的には、各温水パイプ14は、図3に示すよ
うにマット12の埋め込み溝38に埋め込むようにして
保持され、小根太16a,16bの間に、配置されてい
る。この温水パイプ14は、図6に示すような、熱媒体
の供給回収手段としてのヘッダー部30に接続されてい
る。このヘッダー部30は、各温水パイプ14に対し
て、温水を供給し、戻ってきた低温の温水を回収して外
部の給湯器等に導くための接続手段である。
【0021】そして、このヘッダー部30は、この実施
例の場合図2に示すように、マット12の左端部に配置
されている。このヘッダー部30から、2本の並列した
高温の温水パイプ14a,14aがマット12に導入さ
れる。この温水パイプ14a,14aは、図2に示され
ているように、上述の各小根太16a,16bの間を通
り、各領域12a,12bを通ることで、マット12の
左端から右端へ向かって略ジグザグ状に、このマット1
2の全面にわたってひきまわされて配置される。マット
12の右端の領域,即ち図2のM1にて、温水パイプ1
4は復路に入り、戻りの行程に入る。この戻りの温水パ
イプ14b,14bは、マット12の右端から左端にむ
かって、ヘッダー部30まで略ジグザグ状にマット12
の全面にわたってひきまわされるように配置されてい
る。
【0022】このように、マット12に対してヘッダー
部30及び温水パイプ14を配置することで、従来と異
なり、ヘッダー部30からマット12に導入された高温
の温水は、先ずマット12の全面を通過して、周囲と熱
交換することになるので、図8の従来例のように、マッ
ト12の左右の半面にて先に高温のまま導かれ、次に低
温となった温水にて残りの半面に導かれるといったこと
がなく、極端な温度差を生じることがない。このため従
来に比べ温度むらの無い暖房装置10を得ることができ
る。
【0023】さらに、上記温水パイプ14のうち戻り行
程に配置される温水パイプ14bは、ヘッダー部30に
近づくにしたがって、次第に温度が下がり、往きの行程
にある高温の温水パイプ14aとの温度差が大きくな
る。したがって、この戻りの行程にある温水パイプ14
bは、互いに配置間隔を狭く、もしくは配置密度を高め
るように構成される。
【0024】即ち、図2を参照すると、本実施例では、
マット12の領域M4及びM5においては、戻りの温水
パイプ14b同士の間隔が狭く配置されている。図2の
A−A線断面図である図3を参照して、この構造につき
詳しく説明する。図において、マット12の領域M4に
おいては、このマット12に互いに平行に配置される温
水パイプ14のうち高温の温水を案内する往きの温水パ
イプ14aは、図示されているように互いに比較的広い
間隔L1を有している。これに対して戻りの温水パイプ
14b同士はこれより狭い間隔L2を有している。
【0025】この場合、戻りの温水パイプ14bには比
較的温度が低くなった温水が流れているから、この温水
の熱がアルミ箔18に伝えられ面状に拡散してフローリ
ング32に伝えられても、戻りの温水パイプ14b同士
は比較的近い距離L2をたもって配置されているので、
フローリング32の上面の温度は往きの温水パイプ14
aの上の部分と比べて極端に低くなることがない。
【0026】この点、本実施例においては、温水パイプ
14の管径を7.2mmとし、マット面積7.8平方メ
ートル、管路の長さ54700mm、流量1リットル/
分、ヘッダー部30におけるマット12の導入温度摂氏
60、出側の温度摂氏45度とした場合に、図3におい
てL2/L1を約18/22に設定した場合、後述のよ
うにアルミ箔の厚みを異ならせると、暖房装置10の表
面温度差が摂氏3度程度となり、好ましい結果を得るこ
とができた。ここで、温水パイプ14の配置状態は図示
の場合に限られるものではない。例えばマット12に対
して外側から内側に向かう螺旋状等種々の配置を採用す
ることができる。
【0027】尚、このL1とL2の間隔差は、上記の比
率に限るわけではなく、製品の仕様に合わせて、適宜戻
りの温水パイプ14b(低温の温水パイプ)同士の間隔
を往きの温水パイプ14a(高温側の温水パイプ)より
も狭い間隔に設定することで本発明の目的を達成するこ
とができる。しかも、アルミ箔18の厚みを変えること
なく、温水パイプの配置だけを異ならせる手法を採用す
れば、多少の温度むらが生じても、小根太16bの厚み
等を変更しないですむ利点があり、製品の仕様によって
は実用上満足できる暖房装置を得ることができる。
【0028】さらに、図3の実施例では、マット12の
比較的低温となる領域,例えばM4の戻りの温水パイプ
14bが配置される箇所に対応して、アルミ箔18を厚
くしている。具体的には、厚く設定されたアルミ箔18
aは、好ましくは、本実施例では、図2に斜線でしめし
た領域に設けられる。即ち、この各領域は、図3にも示
されているように、戻りの温水パイプ14b同士の間に
これと隣接して小根太16bが配置されている。このた
め、温水パイプ14bの温度も比較的低いだけではな
く、その放熱した熱を保持すべきマット12も小根太1
6bにより途切れているので、熱が逃げやすくなってい
る。
【0029】そこで、この部分のアルミ箔18aを厚く
形成して、一層熱を逃げにくくし、暖房装置10のマッ
ト面における低温領域の極端な温度低下を防止するよう
にしている。したがって、アルミ箔を形成する部分は、
図示の箇所に限られず、マット面の低温となる領域を適
宜選択して設定することができる。
【0030】本発明者等の試みによれば、アルミ箔の通
常の厚さを50ミクロンとし、その厚くした部分18a
の厚みを100ミクロンとした場合に前述のように好ま
しい結果を得ることができた。
【0031】尚、暖房装置10の温度むらを減少させる
ためには、上記実施例において、低温となる温水パイプ
同士の配置間隔をこれより高温となる温水パイプの配置
間隔より小さくすることと、マット12の低温領域のア
ルミ箔の厚さを大きくすることを選択的に採用すること
ができる。例えば図2においては、マット12の3の領
域においては、アルミ箔を厚くした箇所18bを設けて
いるが、温水パイプ14の間隔をことさら狭くしていな
い。即ち、この領域M3では、戻り側の温水パイプ14
bは、往き側の温水パイプ14aと比較して極端に温度
低下していないので、アルミ箔を厚くするだけでも温度
むらを実用上不便のない程度に解消することができる。
【0032】また、これとは逆にアルミ箔18の厚さは
変えずに温水パイプの間隔だけを調整するようにしても
よい。さらに、本実施例では、ヘッダー部30の位置を
マット12の左端に設け、図2に示すように温水パイプ
をひきまわしている。これにより、温水パイプ14は一
旦マット12の全面に高温の温水を導くことができるの
で、マット12の左右の各半面にて極端な温度差を生じ
ない構成とすることができる。このような構成と前記温
水パイプ14の管配置の調整、あるいはこれに代え、こ
れに加えて被覆部材としてのアルミ箔の厚みの調整をお
こなうことで、より一層、全体として温度が均一な暖房
装置を得ることができる。
【0033】図7は、マット42の熱媒体の流出方向の
変形例を示している。この場合、マット42の温水パイ
プ14a,14bは、図2の場合と異なる配置となって
いる。即ち、図7のマット42の左端の領域である領域
M6は他の領域M1乃至M5と比較して温水パイプに流
れる温水の温度が低いため、マット表面の温度も低くな
る。このように温水パイプをひきまわした場合には、領
域M6について上述の被覆部材であるアルミ箔18の厚
みを大きくした領域18aを設けるようにしてもよい。
【0034】ところで本発明は上述の実施例に限定され
ない。例えば、補強部材としての小根太は、木、硬質プ
ラスチック、ゴムその他の材料により得ることができ
る。特にゴムを用いると振動を防ぐ上で有利である。ま
た、上述の実施例では、温水パイプに対して、加熱され
た熱媒体としての温水を供給して床や天井あるいは壁等
の屋内の周囲温度を暖房する形式のものについて説明し
ている。しかしながら、これに限らず、温度調整用の熱
媒体を案内する手段としてのパイプに冷水等の冷媒を導
くことで、温度むらのない冷房装置を得ることができ
る。
【0035】さらにまた、この熱媒体は、水に限らず他
の種類の液体や気体であってもよい。また、温度調整装
置が床に配置される場合には、床スラブに限らず木構造
の床に配置するようにしてもよい。さらに、温度調整装
置は、床に限らず、金属製,木製の梁の上に配置するよ
うにしてもよい。即ち、本温度調整装置は、床のみなら
ず天井や壁に設置することができる。この場合、例えば
天井に設置する際、熱を伝える空間は室内のみならず、
その裏側である屋根裏側に設けるようにしてもよい。こ
れによって、暖房装置でなく、屋根裏の結露を防止する
装置等としても構成することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
面状に熱交換を行う温度調整装置の略全面にわたって、
ほとんど温度むらが生じることがなく、好ましくは、こ
のようにするためにマット部材の一面に配置される被覆
部材や小根太等の部品形状を変更する必要がない温度調
整装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温度調整装置の好ましい実施例の構造
を示す一部切断図である。
【図2】図1の暖房装置を示す平面図である。
【図3】図2におけるA−A線における断面図である。
【図4】図2におけるB−B線における断面図である。
【図5】図2におけるC−C線における断面図である。
【図6】図2におけるヘッダー部分を示す拡大図であ
る。
【図7】マット(部材)に対する温水パイプの配置の変
形例を示す平面図である。
【図8】従来の暖房装置の構造を示す平面図である。
【符号の説明】
12 マット 14 温水パイプ(管状部材) 14a 往き側の温水パイプ 14b 戻り側の温水パイプ 16a,16b 小根太 18 アルミ箔 18a アルミ箔の厚い部分 F 床構造(床スラブ)
フロントページの続き (72)発明者 服部 潔 東京都板橋区中丸町47−11 (72)発明者 須藤 義裕 東京都渋谷区神山町12−3 (72)発明者 本田 威 東京都品川区二葉3−10−2 (56)参考文献 特開 平5−264050(JP,A) 実開 平6−84212(JP,U) 実開 平3−129820(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24D 3/14 F24D 3/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持部材に熱媒体を導いて、周囲温度を
    調整するための温度調整装置であって、 前記保持部材に配置されて熱媒体が循環するように案内
    する管状部材と、 前記保持部材の少なくとも一部の面に配置され、前記管
    状部材を覆う被覆手段とを備えており、前記保持部材には、前記管状部材が埋設されて、この管
    状部材に高温または低温の熱媒体を供給するとともに、
    熱交換後の熱媒体を回収する熱媒体の供給回収手段が取
    付けられ、 前記保持部材を支持するために、前記保持部材の一辺か
    ら、これと対向する他の辺に対して、及び、この他の辺
    から前記一辺に対して延びるように、前記保持部材に埋
    設された互いに平行に配置された複数の補助部材を有し
    ており、 前記管状部材は、前記各補助部材の間を通るように、前
    記供給回収手段から送り出される往き工程と、前記供給
    回収手段へ戻る戻り工程とを有してジグザグ状に配置さ
    れているとともに、 少なくともひとつの前記補助部材を挟んで、両側に前記
    戻り工程の管状部材が複数本並列に配されている領域に
    おいて、前記複数本の管状部材の配置間隔が、他の領域
    よりも狭くなるようにされていることを特徴とする、温
    度調整装置。
  2. 【請求項2】 前記管状部材の配置間隔が、他の領域よ
    りも狭くなるようにされている領域が、前記管状部材に
    高温の熱媒体を通した際に、他の領域よりも温度が低く
    なる領域であることを特徴とする請求項1に記載の温度
    調整装置。
  3. 【請求項3】 前記管状部材の配置間隔が、他の領域よ
    りも狭くなるようにされている領域が、前記管状部材に
    低温の熱媒体を通した際に、他の領域よりも温度が高く
    なる領域であることを特徴とする請求項1に記載の温度
    調整装置。
  4. 【請求項4】 前記管状部材の配置間隔が、他の領域よ
    りも狭くなるようにされている領域においては、前記被
    覆部材が、他の領域と比較して、厚くなるようにされて
    いることを特徴とする請求項2または3のいずれかに記
    載の温度調整装置。
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