JP3736902B2 - モータ冷却装置およびこれを有する強制給排気型燃焼装置 - Google Patents

モータ冷却装置およびこれを有する強制給排気型燃焼装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の仕事を行なうモータに取り付けたファンによって該モータ自体の冷却を行なうモータ冷却装置およびこれを有する強制給排気型燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のモータ冷却装置としては、何らかの仕事を行なうモータの回転軸にファンを取り付けて空気流を発生させ、これにより該モータ自体を冷却するものがある。このようなモータ冷却装置をハウジング内に収める機器では、モータを冷却するための空気の取入口と、冷却後の空気の排出するための排出口とが該機器のハウジングに開設されている。
【0003】
また、ハウジングに設けた取入口および排出口に、雨よけのためにルーバー等を取り付けたものがある。通常、ルーバーの有する空気の出入口は機器の後方側に向けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来から使用されているモータ冷却装置では、ハウジングに設けた空気の取入口および排出口を通じてモータやファンにより生じる騒音が直接的に外部に漏れるので、騒音レベルが高いという問題があった。
【0005】
また、ルーバーを空気の出入口に取り付けたものでは、その開口部が機器の後方に向けられているので、機器の背面側に壁が存在するような場合には、モータからの騒音が壁に反射して機器の正面側に回り込んでしまうという問題があった。
【0006】
さらにモータ冷却装置から排出される排気によって、機器の背面側に存在する壁を汚したり、排気の熱によって劣化させるという問題があった。特に室内に設置される給湯器など強制給排気型(FF型)燃焼装置においては壁の汚れや劣化が大きな問題になっていた。
【0007】
また、ルーバーは、1つの羽根の前方に他の羽根の背面が存在するので、ルーバーを後方に向けても、空気の出入りをその方向に十分規制することができず、他の方向にもモータの騒音や排気が漏れるという問題があった。
【0008】
さらに、ルーバーが空気の流れの障害になるので、モータを停止した後の自然対流が起きにくく、停止後のモータの冷却を自然対流を利用して効率良く行なうことができないという問題があった。
【0009】
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、低騒音化が図られ、かつ機器の背面に近接する壁の汚染や劣化を防止でき、モータ停止後も自然対流によってモータを冷却できるモータ冷却装置およびこれを有する強制給排気型燃焼装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]壁に近接して設置される強制給排気型燃焼装置(10)に用いられ、所定の仕事を行なうモータ(61)に取り付けたファン(62)によって該モータ(61)自体の冷却を行なうモータ冷却装置(60)において、
前記モータ(61)およびファン(62)を収容する収容ボックス(63)と、
前記収容ボックス(63)に開設された第1、第2の開口部(64a、64b)と、
前記第1の開口部(64a)の正面を覆うとともに該第1の開口部(64a)に通じる空気の出入口(71a)を側方に有する第1の防音カバー(71)と、
さらに、前記第1の防音カバー(71)の出入口(71a)は、前記強制給排気型燃焼装置(10)の排気筒(36a)とは逆方向に向いており、
前記第2の開口部(64b)の正面を覆うとともに該第2の開口部(64b)に通じる空気の出入口(72a)を側方に有する第2の防音カバー(72)と、
を備え、
前記第1の防音カバー(71)および前記第2の防音カバー(72)の出入口(71a、72a)の方向を前記壁の存在する方向以外に向け、さらに、一方の防音カバー(71、72)の出入口(71a、72a)から排出される空気が他方の防音カバー(71、72)の出入口(71a、72a)から流入しない方向に互いの向きが設定されていることを特徴とするモータ冷却装置(60)。
【0011】
[2]壁に近接して設置される強制給排気型燃焼装置(10)に用いられ、所定の仕事を行なうモータ(61)に取り付けたファン(62)によって該モータ(61)自体の冷却を行なうモータ冷却装置(60)において、
前記モータ(61)およびファン(62)を収容する収容ボックス(63)と、
前記収容ボックス(63)に開設された第1、第2の開口部(64a、64b)と、
前記第1の開口部(64a)の正面を覆うとともに該第1の開口部(64a)に通じる空気の出入口(71a)を前記モータ冷却装置(60)自体の取り付けられている前記強制給排気型燃焼装置(10)の正面以外の向きの側方に有する第1の防音カバー(71)と、
さらに、前記第1の防音カバー(71)の出入口(71a)は、前記強制給排気型燃焼装置(10)の排気筒(36a)とは逆方向に向いており、
前記第2の開口部(64b)の正面を覆うとともに該第2の開口部(64b)に通じる空気の出入口(72a)を前記モータ冷却装置(60)自体の取り付けられている前記強制給排気型燃焼装置(10)の正面以外の向きの側方に有する第2の防音カバー(72)と、
を備え、
前記第1の防音カバー(71)および前記第2の防音カバー(72)の出入口(71a、72a)の方向を前記壁の存在する方向以外に向け、さらに、一方の防音カバー(71、72)の出入口(71a、72a)から排出される空気が他方の防音カバー(71、72)の出入口(71a、72a)から流入しない方向に互いの向きが設定されていることを特徴とするモータ冷却装置(60)。
【0012】
[3]壁に近接して設置される強制給排気型燃焼装置(10)に用いられ、所定の仕事を行なうモータ(61)に取り付けたファン(62)によって該モータ(61)自体の冷却を行なうモータ冷却装置(60)において、
前記モータ(61)およびファン(62)を収容する収容ボックス(63)と、
前記収容ボックス(63)に開設された第1、第2の開口部(64a、64b)と、
前記第1の開口部(64a)の正面を覆うとともに該第1の開口部(64a)に通じる空気の出入口(71a)を前記モータ冷却装置(60)自体の取り付けられている前記強制給排気型燃焼装置(10)の正面および背面以外の向きの側方に有する第1の防音カバー(71)と、
さらに、前記第1の防音カバー(71)の出入口(71a)は、前記強制給排気型燃焼装置(10)の排気筒(36a)とは逆方向に向いており、
前記第2の開口部(64b)の正面を覆うとともに該第2の開口部(64b)に通じる空気の出入口(72a)を前記モータ冷却装置(60)自体の取り付けられている前記強制給排気型燃焼装置(10)の正面および背面以外の向きの側方に有する第2の防音カバー(72)と、
を備え、
前記第1の防音カバー(71)および前記第2の防音カバー(72)の出入口(71a、72a)の方向を前記壁の存在する方向以外に向け、さらに、一方の防音カバー(71、72)の出入口(71a、72a)から排出される空気が他方の防音カバー(71、72)の出入口(71a、72a)から流入しない方向に互いの向きが設定されていることを特徴とするモータ冷却装置(60)。
【0013】
[4]前記第1、第2の開口部(64a、64b)は、前記モータ(61)の停止時に自然対流が生じるように一方の開口部(64a、64b)が前記収容ボックス(63)の上部側に開設され、他方の開口部(64a、64b)が収容ボックス(63)の下部側に開設されていることを特徴とする[1],[2]または[3]記載のモータ冷却装置(60)。
【0014】
[5]前記第1、第2の防音カバー(71,72)の有する空気の出入口(71a,72a)は、空気の出入りに対する圧損が無視できる程度の開口面積を有することを特徴とする[1],[2]または[3]記載のモータ冷却装置(60)。
【0015】
[6]前記[1],[2],[3],[4]または[5]記載のモータ冷却装置(60)を有する強制給排気型燃焼装置(10)。
【0018】
前記本発明は次のように作用する。
空気の出入り口として第1および第2の開口部(64a、64b)の開設された収容ボックス(63)に、モータ(61)およびこれを冷却するためのファン(62)を収容する。
【0019】
そして、第1の開口部(64a)に、該開口部の正面を覆うとともに第1の開口部(64a)に通じる空気の出入口(71a)を側方に有する第1の防音カバー(71)を取り付ける。
【0020】
また、第2の開口部(64b)に、該開口部の正面を覆うとともに第2の開口部(64b)に通じる空気の出入口(72a)を側方に有する第2の防音カバー(72)を取り付ける。
【0021】
収容ボックス(63)に開設された開口部(64a、64b)の正面を、第1、第2の防音カバー(71、72)によって覆っているので、モータ(61)やファン(62)によって生じる騒音がこれら開口部(64a、64b)の臨む方向に向かってストレートに漏れなくなる。そして、騒音は開口部(64a、64b)の臨む向きと垂直な方向に一旦曲げられた後、防音カバー(71、72)の側方に設けられた空気の出入口(71a,72a)から漏れるようになる。
【0022】
これにより、収容ボックス(63)の開口部(64a、64b)からそれらの臨む向きにストレートに騒音が漏れる場合に比べて、低騒音化を図ることができる。
【0023】
また、第1、第2の防音カバー(71、72)の有する空気の出入口(71a、72a)を、モータ冷却装置(60)自体の取り付けられている装置の正面以外の向きに向けて設ける。これにより、収容ボックス(63)の内部で発生した騒音がモータ冷却装置(60)自体の取り付けられている装置の正面側に漏れなくなる。装置の正面側には人の居る機会が多いので、空気の出入口(71a,72a)を装置の正面側以外に向けることで実質的な低騒音化を図ることができる。
【0024】
さらに、第1、第2の防音カバー(71、72)の有する空気の出入口(71a、72a)を、モータ冷却装置(60)自体の取り付けられている装置の正面および背面以外の向きに向けて設ける。これにより、モータ冷却装置(60)の取り付けられている装置の背面に近接して壁が存在する場合であっても、収容ボックス(63)の内部で発生した騒音が背面側の壁に反射して装置の正面側に回り込むことを防ぐことができる。
【0025】
このため、人の居る機会の多い、装置に正面側における低騒音化を図ることができる。また、収容ボックス(63)からの排気が装置の背面側の壁に直接当たることがなくなり、背面側の壁の汚染や劣化を防止することができる。
【0026】
さらに、一方の防音カバーの出入口から排出される空気が他方の防音カバーの出入口から流入しない方向に防音カバーの空気の出入口の互いの向きを設定する。これにより、一方の防音カバーの空気の出入口から排出されるモータ(61)の冷却後の温度の高い空気が、他方の防音カバーの出入口から流入して再循環してしまうことが無くなり、モータ(61)の冷却効率の低下を防止することができる。
【0027】
また、一方の開口部を収容ボックス(63)の上部側に、他方の開口部を収容ボックス(63)の下部側に開設することにより、モータ(61)の停止後において収容ボックス(63)の下部側から上部側に向かって流れる自然対流が形成され易くなるので、モータ(61)の停止後においても自然対流によってモータ(61)の冷却を行なうことができる。
【0028】
さらに、第1および第2の防音カバー(71、72)の有する空気の出入口(71a、72a)の開口面積を、空気の出入りに対する圧損が無視できる程度に設定する。これにより、防音カバーで収容ボックス(63)の開口部(64a64b)の正面を覆っても、防音カバー(71、72)によって空気の出入りが妨げられず、冷却効率が低下しない。
【0029】
モータ冷却装置(60)が燃焼装置に取り付けられている場合には、収容ボックス(63)に空気を取り入れる側の開口部の正面を覆っている防音カバーの有する空気の出入口を、燃焼装置の排気筒(36a)を臨む向き以外の方向に設定する。これにより、排気筒(36a)の周囲の温度の高い空気を収容ボックス(63)の内部に取り入れることがなくなり、冷却効率の低下を防ぐことができる。
【0030】
また、このようなモータ冷却装置(60)を強制給排気型燃焼装置(10)に設ける。強制給排気型燃焼装置(10)は、燃焼室への給排気がハウジングの内部の他の部分と隔離されて行われるので、給排気用のファンモータなどのモータ(61)の冷却をファンモータ自体に取り付けたファン(62)で行なうことに適している。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施の形態を説明する。
各図は本発明の一の実施の形態を示している。
図2、図3は、本発明に係るモータ冷却装置60を備えた強制給排気型燃焼装置10の概要を表したものである。強制給排気型燃焼装置10は、給湯および風呂の追い焚きを行なうことのできる屋内設置タイプのガス燃焼装置である。この装置は強制給排気型であり、燃焼用の空気を給気筒を通じて屋外からファンによって強制的に取り入れるとともに、燃焼後の排気を排気筒を通じてファンによって強制的に屋外に排出するようになっている。
【0032】
強制給排気型燃焼装置10の本体であるハウジング11は上面と下面および一対の側面並びに背面を有する箱型のハウジング本体12と、ハウジング本体12の正面を覆うフロントカバー13とを有している。ハウジング11内の略中央部分には、風呂の追い焚きを行なうためのふろ燃焼室21と、給湯用の給湯燃焼室22が並設されている。ふろ燃焼室21の上部および給湯燃焼室22の上部にはそれぞれ、ガスを燃焼させて得た熱によって水を暖めるための熱交換器23、24が配置されている。
【0033】
熱交換器23、24の上方には、ふろ燃焼室21、給湯燃焼室22からの排気を排出するための排気口25、26が設けられている。排気口25、26は、排気カバー31によって上方から覆われている。排気カバー31は、その底面に排気口25、26と連通する2つの開口部を備えるとともに、ふろ燃焼室21寄りの上面に燃焼ファン32の吸込口と連通する開口部33を備えている。排気カバー31は、排気口25、26からの排気を合流させて燃焼ファン32の吸込み口に導くようになっている。
【0034】
燃焼ファン32からの排気は、排気ダクト34を通じて排出される。排気ダクト34の他端は、排気カバー31を挟んで給湯燃焼室22の上方に配置された排気ボックス35に連通している。排気ボックス35は、排気の流れる方向と垂直な断面の面積が排気ダクト34のそれよりも大きい中空の箱であり、燃焼ファン32からの排気流の流速を低下させる機能を備えている。
【0035】
排気ボックス35の内部には、一酸化炭素濃度を検出するための排気センサ41が取り付けられている。また排気ボックス35の上面には開口部が設けられており、ここに、内筒と外筒を備えた2重構造の給排気筒36の内筒である排気筒36aが嵌入されている。
【0036】
給排気筒36の内筒(排気筒36a)と外筒(給気筒36b)の間の空間により給気経路が形成されており、この給気筒36bは、ふろ燃焼室21、給湯燃焼室22の下部に配置されたバーナー27、28の近傍に通じる給気ダクト37に接続されている。
【0037】
ふろ燃焼室21、給湯燃焼室22の内部のバーナー27、28には、各種の弁の取り付けられたガス供給パイプ51が接続されており、これを通じてバーナー27、28に燃焼用のガスが供給される。給湯用の熱交換器24には、給水パイプ52と給湯パイプ53が接続され、給湯パイプ53の他端は、各種の弁を介して給湯先に延設されている。給湯パイプ53は、その途中で分岐され分岐パイプ54等を介して追い焚き往パイプ55に接続されている。
【0038】
ふろ用の熱交換器23には、追い焚き往パイプ55および追い焚き戻りパイプ56が接続されている。浴槽内の水またはお湯は、循環ポンプ57によって追い焚き往パイプ55を通じて熱交換器23に送られ、追い焚き戻りパイプ56を通って浴槽に戻され循環されるようになっている。浴槽にお湯を張る場合には、給湯側から分岐パイプ54、追い焚き往パイプ55、追い焚き戻りパイプ56を通じて浴槽にお湯が供給される。
【0039】
燃焼ファン32を駆動するモータ61の回転軸には、軸流ファン62が取り付けられている。モータ61および軸流ファン62は、これらをハウジング11の内部の他の部分から隔離する収容ボックス63に収められている。収容ボックス63は、上面および左右の側面を形成する本体部63aと、収容ボックス63の前面を成す前蓋63bとを備えている。また、収容ボックス63の背面はハウジング11の背面パネルで兼用され、収容ボックス63の底面を成す部分は、燃焼ファン32側に取り付けられている。これらを組み合わせることにより箱型形状の収容ボックス63が形成される。
【0040】
収容ボックス63の上面および左側面には、空気の取入れ口および排出口としての開口部64a、64bが開設されている。収容ボックス63の上面に開設された開口部64aは、排気筒36aの左横のハウジング11上面に開設された開口部14aに連通している。また、収容ボックス63の左側面に開設された開口部64bは、ハウジング11の左側面の対応する位置に開設された開口部14bに連通している。
【0041】
ハウジング11の上面には、開口部14aの正面を覆う防音カバー71が取り付けられている。第1の防音カバー71は、開口部14aの正面を覆うための四角い平板状部分と、その周縁のうちの3方に平板状部分に対して垂直方向であって互いに同一の向きに折り曲げられた側壁部分と、これら側壁の端部を平板状部分と平行になるように外側に向けて折り曲げた座面部分を備えている。
【0042】
第1の防音カバー71は、その平板状部分がハウジング11の上面に開設された開口部14aの正面を覆う位置であって、側壁の無い側が排気筒36aと反対側に向けられた状態でその座面部分がハウジング11の上面にネジ止めされている。これにより、第1の防音カバー71の側壁の無い部分が、収容ボックス63への空気の出入口71aを成すことになり、第1の防音カバーの側方に空気の出入口71aが形成される。
【0043】
第2の防音カバー72も第1の防音カバー71と同様の形状を成しており、空気の出入口72aを下方に向けた状態でハウジング11の側面にその座面部分がネジ止めされている。第1の防音カバー71、第2の防音カバー72の有する空気の出入口71a、72aは、収容ボックス63への空気の出入りに対する圧損が無視できる程度の開口面積を備えている。
【0044】
図1は、強制給排気型燃焼装置10に設けられたモータ冷却装置60に相当する部分の構成を表したものである。この図は、収容ボックス63の前蓋63bを取り外した状態を示している。モータ61および軸流ファン62は、収容ボックス63によってハウジング本体12内部の他の部分から隔離されている。モータ61の回転軸は下方に向けられており、軸流ファン62がこの回転軸に取り付けられている。またモータ61の回転軸と反対側の上面には、モータ61の回転を制御する制御基板65が取り付けられている。
【0045】
収容ボックス63の上面の開口部64aは、モータ61のほぼ真上に、また収容ボックス63の左側面の開口部64bは、収容ボックス63の下部側であって軸流ファン62のほぼ左横に開設されている。第1の防音カバー71は、上面の開口部64aの正面を覆うとともに、その空気の出入口71aが開口部64aの臨む方向と垂直な向きであって、排気筒36aと反対側、すなわち強制給排気型燃焼装置10の左端部側に向けて開口されている。
【0046】
第2の防音カバー72は、側面の開口部64bの正面を覆うとともに、その空気の出入口72aが下方に向けて開口されている。
【0047】
次に作用を説明する。
モータ61が回転している間は、図1の点線81で示すように、第1の防音カバー71の有する空気の出入口71aから外気が取り入れられる。取り入れた外気は、モータ61の周囲を下方に向かって流れた後、軸流ファン62の下方に存在する収容ボックス63の底面に当たって収容ボックス63の左側面側に向かって流れ、収容ボックス63の左側面に開設された開口部64bを通じてハウジング12の外部に出る。開口部64aから出た後、第2の防音カバー72の平板状部分に当たって流れの方向を下方に変え、その後第2の防音カバー72の有する空気の出入口72aから下方に向けて排出される。
【0048】
このように、モータ61が動作しているときは、軸流ファン62によって引き起こされる空気流によってモータ61および制御基板65が冷却される。制御基板65を空気の取入れ口側に配置しているので、暖められる前の低温の空気により効率良く制御基板65を冷却することができる。
【0049】
強制給排気型の燃焼装置の場合には、燃焼ファン32によって生じる空気流が給排気筒36や燃焼室21、22の内部だけを流れるので、強制排気型のように燃焼ファン32によりハウジング11の内部の他の部分に空気の流れが生じない。そこで、燃焼ファン32を駆動するモータ61に軸流ファン62を設けて、モータ61自体およびモータの制御基板65を冷却することで、別途冷却用のファンモータを設ける必要が無くなり、省スペース化とコストダウンを図ることができる。
【0050】
また、第1の防音カバー71および第2の防音カバー72によって、収容ボックス63の上面および下部の左側面に開設された開口部64a、64bの正面が覆われているので、モータ61や軸流ファン62によって生じる騒音が外部にストレートに漏れることが無く、強制給排気型燃焼装置10の外部での騒音レベルを下げることができる。
【0051】
また、第1の防音カバー71、第2の防音カバー72の有する空気の出入口71a、72aが、強制給排気型燃焼装置10の左端部側および下方に向けられているので、出入口71a、72aを通じて漏れる騒音が、通常、人の居る機会の多い強制給排気型燃焼装置10の正面方向に漏れず、実質的な低騒音化を図ることができる。
【0052】
すなわち、空気の出入口71a、72aが強制給排気型燃焼装置10の正面側を向いていないので、収容ボックス63の内部で生じた騒音が強制給排気型燃焼装置10の正面側に直接漏れることがない。また出入口71a、72aが強制給排気型燃焼装置10の後方を向いていないので、強制給排気型燃焼装置10の背面に近接して壁が存在する場合であっても、その壁に反射して騒音が正面に回り込むことがない。
【0053】
さらに、第1の防音カバー71、第2の防音カバー72の空気の出入口71a,72aが強制給排気型燃焼装置10の後方を向いていないので、強制給排気型燃焼装置10の背面に近接して壁が存在しても、その壁に排気が直接当たらず、排出される空気によって壁を汚したり、排気の熱により壁が劣化することがない。
【0054】
また第2の防音カバー72の有する空気の出入口72aが下方を向いているので、ここから排出される温度の高い空気は、第1の防音カバー71の有する空気の出入口71aの方向に向かって流れ難くい状態になる。これにより、排出された空気が第1の防音カバー71の有する空気の出入口71aから再び取り込まれる可能性が少なくなり、モータ61や制御基板65の冷却効率を上げることができる。
【0055】
排気筒36aの近傍は、燃焼室からの排気によってその周囲の空気の温度が高くなっているが、空気の取入れ口となる第1の防音カバー71の出入口71aを、排気筒36aと逆方向に向けているので、排気筒36a近傍の温度の高い空気を収容ボックス63の内部に取り入れる可能性が少なくなる。これにより、モータ61等の冷却効率が燃焼室からの排気によって低下することがない。
【0056】
モータ61の回転を停止させた後は、軸流ファン62による強制的な冷却は行われなくなる。しかしながら、開口部64aが収容ボックス63の上部側(上面)に開設されており、開口部64bが収容ボックス63の下部側(下部側の左側面)に開設されているので、モータ61の有する余熱によって下部側の開口部64bから上部側の開口部64aに向かって流れる自然対流を効率良く形成することができる。これにより、モータ61が停止した後においても自然対流を利用して、モータ61等の冷却を行なうことができる。
【0057】
以上説明した実施の形態では、モータ冷却装置60を強制給排気型燃焼装置10に設けているが、モータ冷却装置60を他の装置に装備させても良い。また、取り付けた装置の背面側以外に壁が存在する場合には、防音カバーの有する空気の出入口の方向を該壁の存在する方向以外に向けることで、壁による騒音の反射や排気の熱による壁の劣化を防ぐことができる。
【0058】
【発明の効果】
本発明にかかるモータ冷却装置およびこれを有する強制給排気型燃焼装置によれば、収容ボックスの有する開口部の正面を防音カバーで覆うとともに、防音カバーの側方に設けた空気の出入口を通じて空気の出入りを行なうようにしたので、開口部から騒音がストレートに漏れることがなく、低騒音化を図ることができる。
【0059】
また、防音カバーの有する空気の出入口の向きを、モータ冷却装置の取り付けられている装置の正面および背面以外の向きに設定したので、背面側の近傍に壁が存在する場合であっても壁による反射がなく、通常、人の居る機会の多い装置の正面側における騒音レベルを低くすることができる。さらに、収容ボックスからの排気による壁の汚染や劣化を防ぐことができる。
【0060】
また、一方の防音カバーの出入口から排出される空気が他方の防音カバーの出入口から流入しない方向に防音カバーの空気の出入口の互いの向きを設定しているので、一方の防音カバーの空気の出入口から排出されるモータ冷却後の温度の高い空気が、他方の防音カバーの出入口から流入して再循環してしまうことが無くなり、冷却効率の低下を防止することができる。
【0061】
さらに、一方の開口部を収容ボックスの上部側に、他方の開口部を収容ボックスの下部側に開設しているので、モータ停止後に収容ボックスの下方から上方に向かって流れる自然対流が形成され、モータの停止後においても自然対流によってモータの冷却を行なうことができる。
【0062】
また、防音カバーの有する空気の出入口の開口面積を、空気の出入りに対する圧損が無視できる程度に設定することで、防音カバーで収容ボックスの開口部の正面を覆っても、防音カバーによって空気の出入りが妨げられず、冷却効率の低下を防ぐことができる。
【0063】
さらに、モータ冷却装置が燃焼装置に取り付けられているものでは、収容ボックスに空気を取り入れる側の開口部の正面を覆っている防音カバーの有する空気の出入口を、燃焼装置の排気筒を臨む向き以外の方向に設定している。これにより、排気筒の周囲の温度の高い空気を収容ボックスの内部に取り入れてしまうことがなくなり、冷却効率の低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るモータ冷却装置を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るモータ冷却装置を有する強制給排気型燃焼装置の概念図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るモータ冷却装置を有する強制給排気型燃焼装置の分解斜視図である。
【符号の説明】
10…強制給排気型燃焼装置
11…ハウジング
12…ハウジング本体
13…フロントカバー
14a、14b…開口部
21…ふろ燃焼室
22…給湯燃焼室
23、24…熱交換器
25、26…排気口
27、28…バーナー
31…排気カバー
32…燃焼ファン
33…開口部
34…排気ダクト
35…排気ボックス
36a…排気筒
36b…給気筒
37…給気ダクト
41…排気センサ
51…ガス供給パイプ
52…給水パイプ
53…給湯パイプ
54…分岐パイプ
55…追い焚き往パイプ
56…追い焚き戻りパイプ
57…循環ポンプ
60…モータ冷却装置
61…モータ
62…軸流ファン
63…収容ボックス
64a、64b…開口部
65…制御基板
71…第1の防音カバー
71a、72a…空気の出入口
72…第2の防音カバー
81…空気流

Claims (6)

  1. 壁に近接して設置される強制給排気型燃焼装置に用いられ、所定の仕事を行なうモータに取り付けたファンによって該モータ自体の冷却を行なうモータ冷却装置において、
    前記モータおよびファンを収容する収容ボックスと、
    前記収容ボックスに開設された第1、第2の開口部と、
    前記第1の開口部の正面を覆うとともに該第1の開口部に通じる空気の出入口を側方に有する第1の防音カバーと、
    さらに、前記第1の防音カバーの出入口は、前記強制給排気型燃焼装置の排気筒とは逆方向に向いており、
    前記第2の開口部の正面を覆うとともに該第2の開口部に通じる空気の出入口を側方に有する第2の防音カバーと、
    を備え、
    前記第1の防音カバーおよび前記第2の防音カバーの出入口の方向を前記壁の存在する方向以外に向け、さらに、一方の防音カバーの出入口から排出される空気が他方の防音カバーの出入口から流入しない方向に互いの向きが設定されていることを特徴とするモータ冷却装置。
  2. 壁に近接して設置される強制給排気型燃焼装置に用いられ、所定の仕事を行なうモータに取り付けたファンによって該モータ自体の冷却を行なうモータ冷却装置において、
    前記モータおよびファンを収容する収容ボックスと、
    前記収容ボックスに開設された第1、第2の開口部と、
    前記第1の開口部の正面を覆うとともに該第1の開口部に通じる空気の出入口を前記モータ冷却装置自体の取り付けられている前記強制給排気型燃焼装置の正面以外の向きの側方に有する第1の防音カバーと、
    さらに、前記第1の防音カバーの出入口は、前記強制給排気型燃焼装置の排気筒とは逆方向に向いており、
    前記第2の開口部の正面を覆うとともに該第2の開口部に通じる空気の出入口を前記モータ冷却装置自体の取り付けられている前記強制給排気型燃焼装置の正面以外の向きの側方に有する第2の防音カバーと、
    を備え、
    前記第1の防音カバーおよび前記第2の防音カバーの出入口の方向を前記壁の存在する方向以外に向け、さらに、一方の防音カバーの出入口から排出される空気が他方の防音カバーの出入口から流入しない方向に互いの向きが設定されていることを特徴とするモータ冷却装置。
  3. 壁に近接して設置される強制給排気型燃焼装置に用いられ、所定の仕事を行なうモータに取り付けたファンによって該モータ自体の冷却を行なうモータ冷却装置において、
    前記モータおよびファンを収容する収容ボックスと、
    前記収容ボックスに開設された第1、第2の開口部と、
    前記第1の開口部の正面を覆うとともに該第1の開口部に通じる空気の出入口を前記モータ冷却装置自体の取り付けられている前記強制給排気型燃焼装置の正面および背面以外の向きの側方に有する第1の防音カバーと、
    さらに、前記第1の防音カバーの出入口は、前記強制給排気型燃焼装置の排気筒とは逆方向に向いており、
    前記第2の開口部の正面を覆うとともに該第2の開口部に通じる空気の出入口を前記モータ冷却装置自体の取り付けられている前記強制給排気型燃焼装置の正面および背面以外の向きの側方に有する第2の防音カバーと、
    を備え、
    前記第1の防音カバーおよび前記第2の防音カバーの出入口の方向を前記壁の存在する 方向以外に向け、さらに、一方の防音カバーの出入口から排出される空気が他方の防音カバーの出入口から流入しない方向に互いの向きが設定されていることを特徴とするモータ冷却装置。
  4. 前記第1、第2の開口部は、前記モータの停止時に自然対流が生じるように一方の開口部が前記収容ボックスの上部側に開設され、他方の開口部が収容ボックスの下部側に開設されていることを特徴とする請求項1,2または3記載のモータ冷却装置。
  5. 前記第1、第2の防音カバーの有する空気の出入口は、空気の出入りに対する圧損が無視できる程度の開口面積を有することを特徴とする請求項1,2または3記載のモータ冷却装置。
  6. 請求項1,2,3,4または5記載のモータ冷却装置を有する強制給排気型燃焼装置。
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