JP3736388B2 - ナビゲーション装置及びナビゲーションプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ナビゲーション装置及びナビゲーションプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車等の車両に搭載されたナビゲーション装置においては、運転者等の操作者が所定の入力部を操作して目的地を設定すると、該目的地、及び、現在地検出処理部によって検出された車両の現在地に基づいて、前記現在地から目的地までの経路が探索され、案内される。この場合、前記現在地から目的地までの距離が最短となるように経路を探索したり、所要時間が最短となるように経路を探索するようになっている。
【0003】
また、道路交通を円滑にする目的で、車両用ナビゲーション装置に道路の渋滞情報を送信するシステムが提供されている。例えば、VICSと称される道路交通情報通信システムにおいては、警察、日本道路公団等の交通管制システムの情報を収集して、道路の渋滞に関する道路交通情報を作成し、これを電波ビーコン、FM多重放送等の通信手段によって、車両用ナビゲーション装置に送信するようになっている。そして、前記道路交通情報を受信した車両用ナビゲーション装置は、道路の渋滞状況を表示手段に表示したり、渋滞区間を避けたルートを作成して表示手段に表示したりするようになっている。
【0004】
これにより、車両の運転者は、道路の渋滞状況を的確に察知して、渋滞区間を避けることができるので、走行に要する時間を節約することができる。また、渋滞区間への車両の流入が抑制されるので、道路交通が円滑になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のナビゲーション装置においては、ナビゲーション装置を操作して、経路を探索したり、所定のエリアや経路を設定した場合に、該当する経路やエリアの道路交通情報が表示されるようになっているが、操作者がナビゲーション装置を操作しない場合には、現在地周辺以外のエリアや経路の道路交通情報が表示されないようになっている。
【0006】
一般に、通勤や買い物等の日常的な用途のために車両を走行させる場合、操作者は、通過するエリアを熟知しているので、経路を探索したりする必要がない。そのため、操作者は、ナビゲーション装置を何ら操作することなく、車両を走行させることが多い。このような場合、現在地周辺以外の道路交通情報を利用することができないという問題がある。
【0007】
もっとも、経路を探索しなくても、所定のエリアや経路に関する道路交通情報を表示させることは可能であるが、この場合、操作者は表示したい位置やエリアを指定する必要があり、煩わしく感じてしまう。
【0008】
また、前記車両用ナビゲーション装置は、地図データに基づいて、レストラン、遊園地等の施設を検索し、該施設の位置、名称、利用料金等の情報を案内する機能も有している。この場合、検索された施設の中から所望の施設を選択すると、該施設までの経路を探索するようになっている。これにより、操作者は、所望の施設を容易に検索することができ、また、該施設までの経路が探索されて案内されるので、所望の施設に容易に到達することができる。
【0009】
しかし、熟知しているエリアにおける施設が検索されても、操作者にとって、無益なだけでなく煩わしく感じてしまう場合が多い。例えば、気分転換に新規なレストランで食事をしようと考えて、レストランを検索した場合、検索結果に含まれる熟知しているエリア内のレストランの情報は、操作者にとってノイズになってしまう。
【0010】
一方、日常的に車両を走行させることのないエリアにおける施設が検索されても、操作者にとって、無益なだけでなく煩わしく感じてしまう場合もある。例えば、通勤の途中で医院に通院しようと考えて、医院を検索した場合、検索結果に含まれる通勤エリア外の医院の情報は、操作者にとってノイズになってしまう。
【0011】
そのため、本発明は、頻繁に車両を走行させるエリア、すなわち、利用頻度の高いエリアを特定して、該エリアに関する情報を提供するナビゲーション装置を提供しようとするものである。
【0012】
なお、利用頻度の高いエリアを特定するナビゲーション装置は既に提供されている(特開2000−121371号公報参照)。また、移動履歴を管理する装置も既に提供されている(特開平11−83531号公報参照)。
【0013】
また、蓄積された過去の走行経路に基づいて走行経路を予測して交通情報を表示するナビゲーション装置も既に提供されている(特開2000−266562号公報参照)。
【0014】
本発明は、前記従来のナビゲーション装置の問題点を解決して、エリアの利用頻度に基づいて、エリアを特定し、該エリアの各種情報を利用することができるナビゲーション装置及びナビゲーションプログラムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明のナビゲーション装置においては、操作者の地図利用に関する履歴情報を記憶する記憶手段と、記憶された履歴情報に基づいてエリアの利用頻度を算出する利用頻度算出手段と、該利用頻度算出手段の算出結果に基づいて利用頻度の高いエリアを特定するエリア特定手段とを有し、前記利用頻度算出手段は、車両がエリアを通過するために走行する距離に基づいてエリアの利用頻度を算出する。
【0016】
本発明の他のナビゲーション装置においては、操作者の地図利用に関する履歴情報を記憶する記憶手段と、記憶された履歴情報に基づいてエリアの利用頻度を算出する利用頻度算出手段と、該利用頻度算出手段の算出結果に基づいて利用頻度の高いエリアを特定するエリア特定手段とを有し、前記利用頻度算出手段は、車両がエリアを通過するために要するガソリン代に基づいてエリアの利用頻度を算出する。
【0017】
本発明の更に他のナビゲーション装置においては、操作者の地図利用に関する履歴情報を記憶する記憶手段と、記憶された履歴情報に基づいてエリアの利用頻度を算出する利用頻度算出手段と、該利用頻度算出手段の算出結果に基づいて利用頻度の高いエリアを特定するエリア特定手段とを有し、前記利用頻度算出手段は、車両がエリアを通過するために要する時間に基づいてエリアの利用頻度を算出する。
【0018】
本発明の更に他のナビゲーション装置においては、操作者の地図利用に関する履歴情報を記憶する記憶手段と、記憶された履歴情報に基づいてエリアの利用頻度を算出する利用頻度算出手段と、該利用頻度算出手段の算出結果に基づいて利用頻度の高いエリアを特定するエリア特定手段とを有し、前記利用頻度算出手段は、車両がエリアを通過するための通過パターンに基づき、エリアの利用頻度を当該エリアの前後に通過するエリアの利用頻度とともに算出する。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0030】
図2は本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置の概念図、図3は本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置の機能を示す図である。
【0031】
図において、14はコンピュータとしてのナビゲーション装置であり、該ナビゲーション装置14は、現在地を検出する現在地検出処理部15、道路データ等が記録された記録媒体としてのデータ記録部16、入力された情報に基づいて、ナビゲーション処理等の各種の演算処理を行うナビゲーション処理部17、入力部34、表示部35、音声入力部36、音声出力部37及び通信部38を有し、前記ナビゲーション処理部17に車速センサ41が接続される。
【0032】
そして、前記現在地検出処理部15は、GPS(Global Positioning System)センサ21、地磁気センサ22、距離センサ23、ステアリングセンサ24、ビーコンセンサ25、ジャイロセンサ26、図示されない高度計等から成る。なお、前記GPSセンサ21、地磁気センサ22、距離センサ23、ステアリングセンサ24、ビーコンセンサ25、ジャイロセンサ26、高度計等の中のいくつかは、製造コスト等の観点から、適宜省略することもできる。
【0033】
前記GPSセンサ21は、人工衛星によって発生させられた電波を受信することによって地球上における現在地を検出し、前記地磁気センサ22は、地磁気を測定することによって車両が向いている方位を検出し、前記距離センサ23は、道路上の所定の位置間の距離等を検出する。前記距離センサ23としては、例えば、図示されない車輪の回転数を測定し、該回転数に基づいて距離を検出するもの、加速度を測定し、該加速度を2回積分して距離を検出するもの等が使用される。
【0034】
また、前記ステアリングセンサ24は、舵(だ)角を検出し、前記ステアリングセンサ24としては、例えば、図示されないステアリングホイールの回転部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗センサ、車輪に取り付けられた角度センサ等が使用される。
【0035】
そして、前記ビーコンセンサ25は、道路に沿って配設されたビーコンからの位置情報を受信して現在地を検出する。前記ジャイロセンサ26は、車両の回転角速度、すなわち、旋回角を検出し、前記ジャイロセンサ26としては、例えば、ガスレートジャイロ、振動ジャイロ等が使用される。そして、前記ジャイロセンサ26によって検出された旋回角を積分することによって、車両が向いている方位を検出することができる。
【0036】
なお、前記GPSセンサ21及びビーコンセンサ25は、それぞれ単独で現在地を検出することができる。そして、距離センサ23によって検出された距離と、地磁気センサ22及びジャイロセンサ26によって検出された方位とを組み合わせることによって現在地を検出することもできる。また、距離センサ23によって検出された距離と、ステアリングセンサ24によって検出された舵角とを組み合わせることによって現在地を検出することもできる。
【0037】
前記データ記録部16は、地図データファイル、交差点データファイル、ノードデータファイル、道路データファイル、写真データファイル、及び、各地域のホテル、ガソリンスタンド、観光地案内所等の施設の情報が記録された施設情報データファイルから成るデータベースを備える。そして、前記データ記録部16には、経路を探索するためのデータの他、前記表示部35の表示画面に、探索された経路に沿って案内図を表示したり、交差点又は経路における特徴的な写真、コマ図等を表示したり、次の交差点までの距離、次の交差点における進行方向等を表示したり、他の案内情報を表示したりするための各種のデータが記録される。なお、前記データ記録部16には、所定の情報を音声出力部37によって出力するための各種のデータも記録される。
【0038】
そして、前記交差点データファイルには各交差点に関する交差点データが、ノードデータファイルにはノード点に関するノードデータが、道路データファイルには道路に関する道路データがそれぞれ記録され、前記交差点データ、ノードデータ及び道路データによって道路状況が表示部35の表示画面に表示される。なお、前記ノードデータは、前記地図データファイルに記録された地図データにおける少なくとも道路の位置及び形状を構成するものであり、実際の道路の分岐点(交差点、T字路等を含む)、ノード点、及び、各ノード点間を連結するリンクを示すデータから成る。また、前記ノード点は、少なくとも道路の屈曲点の位置を示す。
【0039】
また、前記道路データによって、道路自体については、幅員、勾(こう)配、カント、バンク、路面の状態、道路の車線数、該車線数の減少する地点、幅員の狭くなる地点等が、コーナについては、曲率半径、交差点、T字路、コーナの入口等が、道路属性については、踏切、高速道路出入口ランプウェイ、高速道路の料金所、降坂路、登坂路、道路種別(国道、一般道、高速道等)等がそれぞれ構成される。なお、前記地図データファイルに記録された地図データは、検索等の処理を実行しやすくするために、多数の2次元メッシュに分割されている。
【0040】
そして、前記ナビゲーション処理部17は、ナビゲーション装置14の全体の制御を行うCPU31、該CPU31が各種の演算処理を行うに当たりワーキングメモリとして使用されるRAM32、及び制御プログラムのほか、目的地までの経路の探索、経路中の走行案内、特定区間の決定等を行うための各種のプログラムが記録された記録媒体としてのROM33から成るとともに、前記ナビゲーション処理部17に、前記入力部34、表示部35、音声入力部36、音声出力部37及び通信手段としての通信部38が接続される。なお、前記音声入力部36、音声出力部37等の中のいくつかは、製造コスト等の観点から、適宜省略することもできる。
【0041】
ここで、前記プログラムには、ナビゲーションのためにコンピュータを、操作者の地図利用に関する履歴情報を記憶する記憶手段、所定期間内の履歴情報に対するエリア毎の履歴情報の割合を算出する利用頻度算出手段、及び、該利用頻度算出手段の算出結果に基づいてエリアを特定するエリア特定手段として機能させるナビゲーションプログラム、ナビゲーションのためにコンピュータを、エリアへの進入及び/又は退出を判定する判定手段、前記判定結果に基づいて走行したエリアの識別情報を記憶する記憶手段、記憶された前記識別情報に基づいてエリアの利用頻度を算出する利用頻度算出手段、及び、該利用頻度算出手段の算出結果に基づいてエリアを特定するエリア特定手段として機能させるナビゲーションプログラム、並びに、ナビゲーションのためにコンピュータを、外部から情報を受信する通信手段、操作者の地図利用に関する履歴情報を記憶する記憶手段、記憶された履歴情報に基づいてエリアの利用頻度を算出する利用頻度算出手段、該利用頻度算出手段の算出結果に基づいてエリアを特定するエリア特定手段、及び、前記情報の中から前記特定されたエリアの情報を抽出するエリア情報抽出手段として機能させるナビゲーションプログラムも含まれる。また、該ナビゲーションプログラムを記録したコンピュータによる読み取り可能な記録媒体は、半導体メモリだけでなく、磁気テープ、磁気ディスク、磁気ドラム、CD−ROM、MD、DVD−ROM、光ディスク、MO、ICカード、光カード、メモリカード等あらゆる形態の記録媒体を含むものである。
【0042】
なお、前記データ記録部16及びROM33は、図示されない磁気コア、半導体メモリ等によって構成される。また、前記データ記録部16及びROM33として、磁気テープ、磁気ディスク、磁気ドラム、CD−ROM、MD、DVD−ROM、光ディスク、MO、ICカード、光カード、メモリカード等の各種の記憶媒体を使用することもできる。該記憶媒体は、ナビゲーション装置14にあらかじめ据付られたものであってもよく、運転者等によって適宜交換可能なものであってもよい。
【0043】
本実施の形態においては、前記ROM33に各種のプログラムが記録され、前記データ記録部16に各種のデータが記録されるようになっているが、プログラム及びデータを同じ外部記憶媒体に記録することもできる。この場合、例えば、前記ナビゲーション処理部17に図示されないフラッシュメモリを配設し、前記外部記憶媒体から前記プログラム及びデータを読み出してフラッシュメモリに書き込むこともできる。したがって、前記外部記憶媒体を交換することによって前記プログラム及びデータを更新することができる。また、図示されない自動変速機制御装置の制御プログラム等も前記外部記憶媒体に記録することができる。このように、各種の記録媒体に記録されたプログラムを起動し、データに基づいて各種の処理を行うことができる。なお、前記外部記憶媒体は、磁気テープ、磁気ディスク、磁気ドラム、CD−ROM、MD、DVD−ROM、光ディスク、MO、ICカード、光カード、メモリカード等いかなる種類のものであってもよい。
【0044】
そして、前記データ記録部16に記録されるデータとしては、車両が走行した軌跡に関する情報、すなわち、軌跡データがある。該軌跡データは、車両が所定の距離、例えば50〔m〕走行する度に収集した車両の通過した点、すなわち、軌跡点に関する位置データの集合である。そのため、前記軌跡データに基づいて、車両が過去にどのような軌跡をどのように走行したかを知ることができる。また、前記軌跡データから得られる後述される走行軌跡情報も前記データ記録部16に記録され蓄積される。
【0045】
さらに、前記通信部38は、FM送信装置、電話回線、インターネット、携帯電話網等との間で各種のデータの送受信を行うためのものであり、例えば、図示されない情報センサ等によって受信した渋滞等の道路情報、交通事故情報、GPSセンサ21の検出誤差を検出するD−GPS情報等の各種のデータを受信する。また、前記通信部38は、地域における祭り、催し物、集会、行事、歩行者天国、キャンペーン等のイベントに関する情報や、スーパー、デパート等の商業施設における特売情報等の施設に関する情報も受信することができる。このような前記イベントや施設に関する情報としては、例えば、各地域のホテル、ガソリンスタンド、観光地案内所等の施設、デパート、スーパーマーケット、ショッピングセンタ、ホームセンタ、コンビニエンスストア、ショッピングモール等の商業施設、パチンコ、ゲームセンタ、映画館、テーマパーク、遊園地、水族館、動物園等の娯楽施設、レストラン、食堂等の飲食施設、駐車場、パーキングスペース、パーキングタワー等の駐車施設、鉄道の駅、バスターミナル、タクシー乗り場等の交通施設、神社、寺院、墓地等の宗教施設、税務署、市役所、学校、病院等の公共施設等の各種施設に関する位置情報、営業日時情報、祭事開催情報、提供されるサービスの内容、利用料金等の各種情報がある。
【0046】
なお、本発明の機能を実現するためのプログラム及びデータの少なくとも一部を前記通信部38によって受信し、フラッシュメモリ等に記録することもできる。
【0047】
そして、前記入力部34は、走行開始時の位置を修正したり、目的地を入力したりするためのものであり、ナビゲーション装置14の本体に配設された操作キー、押しボタン、ジョグダイヤル、十字キー等から成るものであるが、前記本体と別に配設されたキーボード、マウス、バーコードリーダ、ライトペン、遠隔操作用のリモートコントローラであってもよい。なお、表示部35がタッチパネルである場合には、表示部35の表示画面に画像で表示された操作キー、操作メニュー等の操作スイッチから成るものであることが望ましい。この場合、通常のタッチパネルのように前記操作スイッチを押す(タッチする)ことによって、入力を行うことができる。
【0048】
そして、前記表示部35には、操作案内、操作メニュー、操作キーの案内、現在地から目的地までの経路、該経路に沿った案内情報等が表示される。前記表示部35としては、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、フロントガラスにホログラムを投影するホログラム装置等が使用される。
【0049】
また、音声入力部36は、図示されないマイクロホン等によって構成され、音声によって必要な情報を入力することができる。さらに、音声出力部37は、図示されない音声合成装置及びスピーカを備え、音声情報、例えば、前記音声合成装置によって合成された音声から成る案内情報、変速情報等をスピーカから出力し、操作者に知らせる。なお、音声合成装置によって合成された音声の他に、各種の音、あらかじめテープ、メモリ等に録音された各種の案内情報をスピーカから出力することもできる。
【0050】
本実施の形態において、ナビゲーション装置14は、機能の観点から、所定期間内の履歴情報に対する、エリア毎の履歴情報の割合を算出する利用頻度算出手段27、該利用頻度算出手段の算出結果に基づいてエリアを特定するエリア特定手段28、表示制御手段29及びエリアの情報を抽出するエリア情報抽出手段42、並びに、図示されない検索手段及び探索手段を有するものである。
【0051】
そして、前記表示制御手段29は、表示処理を行うことによって、表示部35の表示画面上に抽出された利用頻度の高いエリアの情報を、地図と共に表示させる。したがって、操作者がよく利用するエリアの交通情報、イベントや施設に関する情報等が表示される。
【0052】
また、前記利用頻度算出手段27は、データ記録部16に記録され蓄積された車両の軌跡データから得られた走行軌跡情報に基づいて、エリア毎の利用頻度を算出するようになっている。ここで、それぞれの前記エリアは、前記地図データファイルに記録された地図データの2次元メッシュの単数又は複数から成る集合である。なお、前記エリアにはそれぞれ識別情報として、IDや名称が付与されている。また、前記走行軌跡情報は、前記エリア内を車両が走行した軌跡点の数、前記エリア内を車両が通過した距離、前記エリア内に車両が滞在した時間等である。そして、前記利用頻度算出手段27は、所定期間内に車両が通過したすべてのエリアに関する走行軌跡情報を合計し、合計値に対する各エリアに関する走行軌跡情報の値の割合を利用頻度として算出する。
【0053】
なお、前記所定時間は軌跡データを蓄積する期間と同一でもよいし、異なっていてもよい。
【0054】
ここで、前記利用頻度算出手段27は、操作者の地図利用に関する履歴情報として走行軌跡情報に代えて、目的地設定や施設情報の表示等のため検索された地点を蓄積することもできる。この場合、各エリアの検索された地点の数の利用頻度(数、割合)を求め、その利用頻度が高いエリアを高利用頻度エリアに特定する。すなわち、各地点の座標とエリアを形成する座標に基づいて、各エリアの検索された地点の数の利用回数を求め、さらにはその利用回数に基づいて相対的な割合を計算する。
【0055】
また、目的地を設定し目的地までの経路が探索された場合には、その経路を形成する道路情報を蓄積することもできる。そして、蓄積された道路情報に基づいて過去に設定された経路が入るエリアの利用頻度(回数、割合)を求め、その利用頻度、その利用頻度が高いエリアを高利用頻度エリアに特定する。
【0056】
さらに、蓄積するものを前記検索された地点から目的地に設定された地点に代えることもできる。
【0057】
なお、前記エリア特定手段28は、エリア毎の前記利用頻度に基づいて、所定の条件、例えば、上位3位以内で、かつ、30〔%〕以上という条件を満たすエリアを利用頻度の高いエリアである高利用頻度エリアとして特定する。
【0058】
さらに、前記エリア情報抽出手段42は、通信部38が受信した交通情報、イベントや施設に関する情報等の中から、前記高利用頻度エリアに関する情報だけを抽出する。
【0059】
そして、前記検索手段は、ガソリンスタンド、観光地案内所、商業施設、娯楽施設、飲食施設、駐車施設、交通施設、宗教施設、公共施設等の各種施設を検索するものであり、また、前記探索手段は、設定された目的地等までの経路を探索するものである。なお、前記検索手段及び探索手段の構成や動作は、通常のナビゲーション装置における検索手段及び探索手段と同様であるので、その説明を省略する。
【0060】
次に、前記構成のナビゲーション装置14の動作について説明する。
【0061】
図1は本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作の概略を示すフローチャートである。
【0062】
まず、操作者は、高利用頻度エリアを特定するための学習機能を設定する。一般に車両の用途は、通勤や買い物のような日常的な用途と、ドライブや旅行のような非日常的な用途に大別することができる。そして、本実施の形態におけるナビゲーション装置14は、利用頻度の高いエリアを特定し、該エリアの各種情報を利用することができるようにするものである。そのため、非日常的な用途に車両を使用する場合の軌跡データを、高利用頻度エリアとして特定するためのデータとすると、高利用頻度エリアを適切に特定することができなくなってしまう。
【0063】
また、日常的に通過するエリアであっても、操作者が高利用頻度エリアとして特定して情報を利用する必要性を感じない場合もあるし、逆に、それほど頻繁に通過しないエリアであっても、操作者が高利用頻度エリアとして特定して情報を利用する必要性を感じる場合もある。
【0064】
そのため、本実施の形態においては、操作者が高利用頻度エリアを特定するための学習機能を設定するようになっている。ここで、学習とは軌跡データから得られた走行軌跡情報を蓄積して、利用頻度の算出に利用することができるようにすることである。そして、学習機能が設定されると、設定後の車両の軌跡データから得られた走行軌跡情報は蓄積されて、利用頻度の算出に利用される。
【0065】
次に、車両の走行軌跡情報が蓄積されると、該走行軌跡情報に基づいて、利用頻度算出手段27がエリア毎の利用頻度を算出し、該利用頻度に基づいて、エリア特定手段28が高利用頻度エリアを特定する。
【0066】
続いて、高利用頻度エリアが特定されると、通信部38が受信した交通情報、イベントや施設に関する情報等の中から、エリア情報抽出手段42が、前記高利用頻度エリアに関する情報だけを抽出する。
【0067】
次に、表示制御手段29が、抽出された前記高利用頻度エリアに関する情報を表示部35の表示画面に表示させる。なお、前記表示制御手段29は、抽出された前記高利用頻度エリアに関する情報以外の情報、すなわち、前記高利用頻度エリア以外のエリアに関する情報を表示部35の表示画面に表示させることもできる。
【0068】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 高利用頻度エリア特定のための学習機能を設定する。
ステップS2 高利用頻度エリアを特定する。
ステップS3 高利用頻度エリアの各種情報を抽出する。
ステップS4 各種情報を表示する。
【0069】
次に、高利用頻度エリアを特定するための学習機能を設定する動作について説明する。
【0070】
まず、学習機能を設定する例として、通常の走行において、常時学習させたい場合、すなわち、学習機能を常時有効にさせておきたい場合について説明する。
【0071】
図4は本発明の実施の形態における学習機能を常時有効にさせる方法を示す図である。
【0072】
この場合、表示部35の表示画面上に、図に示されるような、設定画面が表示されるので、操作者が入力部34の操作キー等を操作して「する」を選択する。これにより、前記学習機能は常時有効となる。
【0073】
また、他の例として、車両を停止させて車両の電源をオフにする時まで学習機能を有効にさせる場合について説明する。
【0074】
図5は本発明の実施の形態における車両を停止させて車両の電源をオフにする時まで学習機能を有効にさせる方法を示す図である。
【0075】
この場合、表示部35の表示画面上に、図に示されるような、設定画面が表示されるので、操作者が入力部34の操作キー等を操作して「する」を選択する。これにより、前記学習機能は、操作者が「する」を選択した時から、車両の電源をオフにする時まで、常時有効となる。すなわち、学習機能が設定されてから、車両が停止するまでの全走行経路における車両の軌跡データから得られた走行軌跡情報は蓄積されて、利用頻度の算出に利用される。
【0076】
なお、本実施の形態においては、車両の電源とナビゲーション装置14の電源とは連動しているものとする。すなわち、車両の電源をオフにするとナビゲーション装置14の電源もオフになり、車両の電源をオンにするとナビゲーション装置14の電源もオンになるものとする。
【0077】
更に他の例として、一時的に学習機能を解除させる場合について説明する。
【0078】
図6は本発明の実施の形態における一時的に学習機能を解除させる方法を示す図である。
【0079】
この場合、表示部35の表示画面上に、図に示されるような、設定画面が表示されるので、操作者が入力部34の操作キー等を操作して「する」を選択する。なお、前記設定画面は、地図のような通常の表示画面中に、表示される。これにより、前記学習機能は解除される。例えば、ドライブなどで遠隔地に出かける時に、途中で通過するエリアを高利用頻度エリアとして特定したくない場合、操作者は学習機能を解除することができる。
【0080】
更に他の例として、学習機能を詳細に設定する場合について説明する。
【0081】
図7は本発明の実施の形態における学習機能を詳細に設定する方法を示す図である。
【0082】
この場合、表示部35の表示画面上に、図に示されるような、設定画面が表示される。該設定画面においては、まず、学習機能を有効にするか否かを選択する。ここでは、操作者が入力部34の操作キー等を操作して「する」を選択する。
【0083】
そして、学習機能を有効にする時を操作者が設定することができるようになっている。まず、学習機能を有効にする期間を設定することができる。図に示される例では、月曜日から金曜日までを設定している。これは、車両が通勤、通学等に使用され、操作者は、通勤、通学等に通過するエリアを高利用頻度エリアとして特定しようとしている場合を想定したものである。すなわち、週末に走行する場合は、通勤、通学等でないので、学習機能を無効にしようとしている場合を想定している。なお、「月曜日」及び「金曜日」と表示されている期間の始期及び終期の表示は、変更することができ、例えば、「1月1日」及び「1月31日」のように日付によって表示させることもできる。
【0084】
また、学習機能を有効にする条件として出発地点を設定することができる。図に示される例では、出発地点、すなわち、車両の電源をオンにして走行を開始する地点として自宅を設定している。これは、週日(月曜から金曜まで)であっても、車両が自宅以外の場所から出発した時、例えば、会社から出発した時は、通勤でなく、会社の業務のための走行となり、通勤に通過するエリアでないエリアを走行するので、学習機能を無効にしようとしている場合を想定している。
【0085】
さらに、学習機能を有効にする条件として到着地点を設定することができる。図に示される例では、到着地点、すなわち、車両の電源をオフにして車両を停止させる地点として会社を設定している。これは、週日であっても、車両が会社以外の場所に到着した時、例えば、夕刻に家族とともに自宅から出発してレストランや商店に到着した時は、通勤でなく、食事や買い物のための走行となり、通勤に通過するエリアでないエリアを走行するので、学習機能を無効にしようとしている場合を想定している。
【0086】
なお、設定された前記出発地点及び到着地点は、出発地点及び到着地点の周辺、例えば、半径50〔m〕の地域をも含むものである。また、前記出発地点及び到着地点だけでなく、経路途中の通過地点を設定することができるようにしてもよい。そして、前記出発地点及び到着地点の設定は、通常のナビゲーション装置での経路探索において目的地を設定する方法と同様の方法で行うことができるので、説明を省略する。
【0087】
このように、学習機能を有効にする条件をあらかじめ設定すると、車両の走行が前記条件に合致しない場合、車両の軌跡データから得られた走行軌跡情報を蓄積する必要がない。そのため、走行軌跡情報を蓄積するデータ記録部16のメモリ資源を節約することができる。
【0088】
更に他の例として、学習機能を詳細に設定する他の場合について説明する。
【0089】
図8は本発明の実施の形態における学習機能を詳細に設定する他の方法を示す図である。
【0090】
この場合、表示部35の表示画面上に、図に示されるような、設定画面が表示される。該設定画面においては、まず、学習機能を有効にするか否かを選択する。ここでは、操作者が入力部34の操作キー等を操作して「する」を選択する。
【0091】
そして、学習機能を有効にする条件として通過地点を設定することができる。図に示される例では、通過地点としてデパートABC付近を設定している。なお、前記デパートABCに代えて、他の建物、施設、公園、橋等を設定することもできる。前記通過地点の設定は、通常のナビゲーション装置での検索において施設を設定したり登録地点を設定する方法と同様の方法で行うことができるので、説明を省略する。
【0092】
このように、経路途中の通過地点を学習機能を有効にする条件として設定した場合、前記データ記録部16内における走行軌跡情報を蓄積するための領域として、通常の領域外の補助的領域を割り当てることが望ましい。すると、車両の電源をオンにして走行を開始した後の車両の軌跡データから得られた走行軌跡情報は、前記補助的領域に蓄積される。そして、車両が前記通過地点を通過した時に、蓄積された走行軌跡情報を補助的領域から通常の領域に移し、その後に得られた走行軌跡情報は、該通常の領域に蓄積されるようにする。これにより、有用か否かが不明の情報によって、データ記録部16内の通常の領域が占有されることがないので、メモリ資源が有効に活用される。
【0093】
なお、車両が停止して車両の電源をオフにした後、再度、車両の電源をオンにした時点で、蓄積された走行軌跡情報を補助的領域から通常の領域に移すようにしてもよい。
【0094】
次に、高利用頻度エリアを特定する動作について説明する。
【0095】
まず、高利用頻度エリアを特定する例として、軌跡点の数に基づいて特定する場合を説明する。
【0096】
図9は本発明の実施の形態における高利用頻度エリアを軌跡点の数に基づいて特定する方法を示す図である。
【0097】
ここで、図9(a)に示されるように、A〜Iの9つのエリアが存在する場合を想定する。そして、車両は出発地点(×1)から現在地(×12)まで走行したものとする。なお、×1〜12は、車両が所定の距離、例えば、50〔m〕走行する度に収集した車両の通過した軌跡点であり、該軌跡点の集合は軌跡データとして、データ記録部16に記録される。
【0098】
この場合、それぞれの前記エリアに関して、該エリア内に存在する軌跡点の数をカウントすると、図9(b)に示されるようなテーブルとして、整理することができる。ここで、該テーブルは、エリアと該エリア中の軌跡点の数とを対応させたテーブルであり、上から下に向かって新しいデータが入力されるようになっている。
【0099】
そして、最初の軌跡点×1は、車両の出発地点であり、最も古い軌跡点であり、エリアG内に存在するので、エリアGがテーブルの最上位に位置する。続いて、車両の通過した順にエリア及び該エリアに対応する軌跡点の数が入力される。
【0100】
なお、エリアCは2度出現するが、これは、車両がエリアCを1度通過(×9、10)した後、エリアFを通過(×11)して、再度エリアCに進入した(×12)ためである。
【0101】
なお、前記テーブルは、過去の一定期間(例えば、1週間、1ヶ月等の期間)における蓄積された軌跡点に関するデータについて作成されるので、実際には長大なものであるが、ここでは説明の都合上、直前に通過した7つのエリアに関するデータだけを含むものである。
【0102】
続いて、所定の期間内のデータを抽出する。ここでは、直前に通過した6つのエリアについてのデータを抽出するものとする。すなわち、図9(b)に示されるテーブルの中から、下から6つのエリアについて、エリア及び該エリアに対応する軌跡点の数を抽出する。そして、抽出したすべてのエリアに対応する軌跡点の数を合計し、合計値に対する各エリアに対応する軌跡点の数の割合を利用頻度として算出する。この結果、図9(c)に示されるようなテーブルとして、整理することができる。
【0103】
そして、図9(c)に示されるようなエリア毎の前記利用頻度に基づいて、所定の条件、例えば、上位3位以内で、かつ、30〔%〕以上という条件を満たすエリアを利用頻度の高いエリアである高利用頻度エリアとして特定する。この場合、エリアC及びEが高利用頻度エリアとして特定される。
【0104】
次に、高利用頻度エリアを特定する他の例として、通過距離に基づいて特定する場合を説明する。
【0105】
図10は本発明の実施の形態における高利用頻度エリアを通過距離に基づいて特定する方法を示す図である。
【0106】
ここで、図10(a)に示されるように、A〜Iの9つのエリアが存在する場合を想定する。そして、車両は出発地点から現在地まで、図示される軌跡に沿って走行したものとする。
【0107】
この場合、それぞれの前記エリアに関して、該エリア内を通過する軌跡の長さ、すなわち、車両の通過距離をカウントすると、図10(b)に示されるようなテーブルとして、整理することができる。ここで、該テーブルは、エリアと該エリア中の通過した距離とを対応させたテーブルであり、上から下に向かって新しいデータが入力されるようになっている。
【0108】
そして、最も古いデータである車両の出発地点がエリアG内に存在するので、エリアGがテーブルの最上位に位置する。続いて、車両の通過した順にエリア及び該エリアに対応する通過距離が入力される。なお、エリアCは2度出現するが、これは、車両がエリアCを1度通過した後、エリアFを通過して、再度エリアCに進入したためである。
【0109】
なお、前記テーブルは、過去の一定期間(例えば、1週間、1ヶ月等の期間)における蓄積された通過距離に関するデータについて作成されるので、実際には長大なものであるが、ここでは説明の都合上、直前に通過した7つのエリアに関するデータだけを含むものである。
【0110】
続いて、所定の期間内のデータを抽出する。ここでは、直前に通過した6つのエリアについてのデータを抽出するものとする。すなわち、図10(b)に示されるテーブルの中から、下から6つのエリアについて、エリア及び該エリアに対応する通過距離を抽出する。そして、抽出したすべてのエリアに対応する通過距離を合計し、合計値に対する各エリアに対応する通過距離の割合を利用頻度として算出する。この結果、図10(c)に示されるようなテーブルとして、整理することができる。
【0111】
そして、図10(c)に示されるようなエリア毎の前記利用頻度に基づいて、所定の条件、例えば、上位3位以内で、かつ、30〔%〕以上という条件を満たすエリアを利用頻度の高いエリアである高利用頻度エリアとして特定する。この場合、エリアC及びEが高利用頻度エリアとして特定される。
【0112】
次に、高利用頻度エリアを特定する更に他の例として、ガソリン代に基づいて特定する場合を説明する。
【0113】
図11は本発明の実施の形態における高利用頻度エリアをガソリン代に基づいて特定する方法を示す図である。
【0114】
ここで、図11(a)に示されるように、A〜Iの9つのエリアが存在する場合を想定する。そして、車両は出発地点から現在地まで、図示される軌跡に沿って走行したものとする。
【0115】
この場合、それぞれの前記エリアに関して、該エリア内を通過する車両が必要とするガソリン代をカウントすると、図11(b)に示されるようなテーブルとして、整理することができる。なお、前記ガソリン代は、走行距離を燃料消費率(単位量当りのガソリンで走行可能な距離)で除して、ガソリン価格を乗じることにより求めることができる。ここで、該テーブルは、エリアと該エリア中の通過した距離とを対応させたテーブルであり、上から下に向かって新しいデータが入力されるようになっている。
【0116】
そして、最も古いデータである車両の出発地点がエリアG内に存在するので、エリアGがテーブルの最上位に位置する。続いて、車両の通過した順にエリア及び該エリアに対応するガソリン代が入力される。なお、エリアCは2度出現するが、これは、車両がエリアCを1度通過した後、エリアFを通過して、再度エリアCに進入したためである。
【0117】
なお、前記テーブルは、過去の一定期間(例えば、1週間、1ヶ月等の期間)における蓄積されたガソリン代に関するデータについて作成されるので、実際には長大なものであるが、ここでは説明の都合上、直前に通過した7つのエリアに関するデータだけを含むものである。
【0118】
続いて、所定の期間内のデータを抽出する。ここでは、直前に通過した6つのエリアについてのデータを抽出するものとする。すなわち、図11(b)に示されるテーブルの中から、下から6つのエリアについて、エリア及び該エリアに対応するガソリン代を抽出する。そして、抽出したすべてのエリアに対応するガソリン代を合計し、合計値に対する各エリアに対応するガソリン代の割合を利用頻度として算出する。この結果、図11(c)に示されるようなテーブルとして、整理することができる。
【0119】
そして、図11(c)に示されるようなエリア毎の前記利用頻度に基づいて、所定の条件、例えば、上位3位以内で、かつ、30〔%〕以上という条件を満たすエリアを利用頻度の高いエリアである高利用頻度エリアとして特定する。この場合、エリアC及びEが高利用頻度エリアとして特定される。
【0120】
次に、高利用頻度エリアを特定する更に他の例として、滞在時間に基づいて特定する場合を説明する。
【0121】
図12は本発明の実施の形態における高利用頻度エリアを滞在時間に基づいて特定する方法を示す図である。
【0122】
ここで、図12(a)に示されるように、A〜Iの9つのエリアが存在する場合を想定する。そして、車両は出発地点から現在地まで、図示される軌跡に沿って走行したものとする。
【0123】
この場合、それぞれの前記エリアに関して、該エリア内を通過するのに要した時間、すなわち、滞在時間をカウントすると、図12(b)に示されるようなテーブルとして、整理することができる。この場合、エリアへ進入した時刻を記憶しておき、エリアを退出した時間から、進入した時刻を引くようにする。ここで、前記テーブルは、エリアと該エリア中の通過した距離とを対応させたテーブルであり、上から下に向かって新しいデータが入力されるようになっている。
【0124】
そして、最も古いデータである車両の出発地点がエリアG内に存在するので、エリアGがテーブルの最上位に位置する。続いて、車両の通過した順にエリア及び該エリアに対応する滞在時間が入力される。なお、エリアCは2度出現するが、これは、車両がエリアCを1度通過した後、エリアFを通過して、再度エリアCに進入したためである。
【0125】
なお、前記テーブルは、過去の一定期間(例えば、1週間、1ヶ月等の期間)における蓄積された滞在時間に関するデータについて作成されるので、実際には長大なものであるが、ここでは説明の都合上、直前に通過した7つのエリアに関するデータだけを含むものである。
【0126】
続いて、所定の期間内のデータを抽出する。ここでは、直前に通過した6つのエリアについてのデータを抽出するものとする。すなわち、図12(b)に示されるテーブルの中から、下から6つのエリアについて、エリア及び該エリアに対応する滞在時間を抽出する。そして、抽出したすべてのエリアに対応する滞在時間を合計し、合計値に対する各エリアに対応する滞在時間の割合を利用頻度として算出する。この結果、図12(c)に示されるようなテーブルとして、整理することができる。
【0127】
そして、図12(c)に示されるようなエリア毎の前記利用頻度に基づいて、所定の条件、例えば、上位3位以内で、かつ、30〔%〕以上という条件を満たすエリアを利用頻度の高いエリアである高利用頻度エリアとして特定する。この場合、エリアC及びEが高利用頻度エリアとして特定される。
【0128】
次に、高利用頻度エリアを特定する更に他の例として、軌跡点に対応するエリアの出現回数に基づいて特定する場合を説明する。
【0129】
図13は本発明の実施の形態における高利用頻度エリアを軌跡点に対応するエリアの出現回数に基づいて特定する方法を示す図である。
【0130】
ここで、図13(a)に示されるように、A〜Iの9つのエリアが存在する場合を想定する。そして、車両は出発地点(×1)から現在地(×12)まで走行したものとする。なお、×1〜12は、車両の通過した軌跡点である。
【0131】
この場合、それぞれの前記軌跡点に関して、該軌跡点が存在するエリアを見出すと、図13(b)に示されるようなテーブルとして、整理することができる。ここで、該テーブルは、軌跡点と該軌跡点の存在するエリアの名称(又はID)とを対応させたテーブルであり、上から下に向かって新しいデータが入力されるようになっている。
【0132】
そして、最初の軌跡点×1は、車両の出発地点であり、最も古い軌跡点なので、軌跡点×1がテーブルの最上位に位置する。続いて、車両の通過した順に軌跡点及び該軌跡点に対応するエリアの名称が入力される。
【0133】
なお、前記テーブルは、過去の一定期間(例えば、1週間、1ヶ月等の期間)における蓄積された軌跡点に関するデータについて作成されるので、実際には長大なものであるが、ここでは説明の都合上、直前に通過した12の軌跡点に関するデータだけを含むものである。
【0134】
続いて、所定の期間内のデータを抽出する。ここでは、直前に通過した10の軌跡点について、エリアの出現回数をカウントする。すなわち、図13(b)に示されるテーブルの中から、下から10の軌跡点のそれぞれについて、該軌跡点が存在するエリアを特定し、前記10の軌跡点について同一のエリアが特定された回数、すなわち、出現した回数をカウントする。そして、出現したすべてのエリアの出現回数を合計し、合計値に対する各エリアの出現回数の割合を利用頻度として算出する。この結果、図13(c)に示されるようなテーブルとして、整理することができる。
【0135】
そして、図13(c)に示されるようなエリア毎の前記利用頻度に基づいて、所定の条件、例えば、上位3位以内で、かつ、30〔%〕以上という条件を満たすエリアを利用頻度の高いエリアである高利用頻度エリアとして特定する。この場合、エリアC及びEが高利用頻度エリアとして特定される。
【0136】
次に、高利用頻度エリアを特定する更に他の例として、エリアの出現回数に基づいて特定する場合を説明する。
【0137】
図14は本発明の実施の形態における高利用頻度エリアをエリアの出現回数に基づいて特定する方法を示す図である。
【0138】
ここで、図14(a)に示されるように、A〜Iの9つのエリアが存在する場合を想定する。そして、車両は出発地点(×1)から現在地(×12)まで走行したものとする。なお、×1〜12は、車両の通過した軌跡点である。
【0139】
この場合、直前に通過したエリアを見出すと、図14(b)に示されるようなテーブルとして、整理することができる。ここで、前記エリアを通過したことは、車両の通過した軌跡点の位置するエリアと、1つ前の軌跡点の位置するエリアとを比較して、相違する場合は異なるエリアに進入した、又は、1つ前のエリアから退出したと判定するようになっている。なお、軌跡点の地図上の座標と、エリア間の境界線の地図上の座標とを比較して、エリアへの進入及び/又は退出を判定するようにしてもよい。
【0140】
ここで、前記テーブルは、車両が通過したエリアを順次並べたテーブルであり、上から下に向かって新しいデータが入力されるようになっている。
【0141】
そして、最も古いデータである車両の出発地点がエリアG内に存在するので、エリアGがテーブルの最上位に位置する。続いて、車両の通過した順にエリアの名称(又はID)が入力される。なお、エリアCは2度出現するが、これは、車両がエリアCを1度通過した後、エリアFを通過して、再度エリアCに進入したためである。
【0142】
なお、前記テーブルは、過去の一定期間(例えば、1週間、1ヶ月等の期間)における蓄積された軌跡点に関するデータについて作成されるので、実際には長大なものであるが、ここでは説明の都合上、直前に通過した7つのエリアに関するデータだけを含むものである。
【0143】
続いて、所定の期間内のデータを抽出する。ここでは、直前に通過した5つのエリアについて、エリアの出現回数をカウントする。すなわち、図14(b)に示されるテーブルの中から、下から5つのエリアについて、エリアを特定し、前記11の軌跡点について同一のエリアが特定された回数、すなわち、出現した回数をカウントする。そして、出現したすべてのエリアの出現回数を合計し、合計値に対する各エリアの出現回数の割合を利用頻度として算出する。この結果、図14(c)に示されるようなテーブルとして、整理することができる。
【0144】
そして、図14(c)に示されるようなエリア毎の前記利用頻度に基づいて、所定の条件、例えば、30〔%〕以上という条件を満たすエリアを利用頻度の高いエリアである高利用頻度エリアとして特定する。この場合、エリアCが高利用頻度エリアとして特定される。
【0145】
前述された内容は、進入したエリアの識別情報を走行したエリアの識別情報として蓄積する例を用いて説明したが、退出したエリアの識別情報を蓄積するようにしてもよい。
【0146】
次に、高利用頻度エリアを特定する更に他の例として、エリアの通過パターンに基づいて特定する場合を説明する。
【0147】
図15は本発明の実施の形態における高利用頻度エリアをエリアの通過パターンに基づいて特定する方法を示す図である。
【0148】
ここで、図15(a)に示されるように、A〜Iの9つのエリアが存在する場合を想定する。
【0149】
この場合、直前に通過したエリアを見出すと、図15(b)に示されるようなテーブルとして、整理することができる。ここで、該テーブルは、車両が通過したエリアを順次並べたテーブルであり、上から下に向かって新しいデータが入力されるようになっている。
【0150】
そして、最も古いデータである車両の出発地点がエリアG内に存在するので、エリアGがテーブルの最上位に位置する。続いて、車両の通過した順にエリアの名称(又はID)が入力される。
【0151】
なお、前記テーブルは、過去の一定期間(例えば、1週間、1ヶ月等の期間)における蓄積された軌跡点に関するデータについて作成されるので、実際には長大なものであるが、ここでは説明の都合上、直前に通過した22のエリアに関するデータだけを含むものである。
【0152】
続いて、所定の期間内のデータを抽出する。ここでは、直前に通過した20のエリアについて、エリアの出現回数をカウントする。すなわち、図15(b)に示されるテーブルの中から、下から20のエリアについて、エリアを特定し、前記11の軌跡点について同一のエリアが特定された回数、すなわち、出現した回数をカウントする。そして、出現したすべてのエリアの出現回数を合計する。 そして、最も出現回数の多いエリアを特定する。この場合、例えば、エリアBが最も出現回数の多いエリアの1つとして特定される。
【0153】
次に、エリアBを通過する通過パターンを、図15(b)に示されるテーブルに基づいて調べる。この場合、エリアBに入る直前に通過したエリア、及び、エリアBを出た直後に通過したエリア、すなわち、エリアBの前後のエリアを調べる。すると、エリアBの前後のエリアとして、エリアC及びエリアEが出現する回数が多いことが分かる。
【0154】
これにより、エリアC−エリアB−エリアE又はエリアE−エリアB−エリアCという通過パターンの出現回数が多いことが分かる。したがって、エリアB、エリアC及びエリアEが高利用頻度エリアとして特定される。
【0155】
次に、高利用頻度エリアを特定する更に他の例として、出発地点及び到着地点が存在するエリアを特定する場合を説明する。
【0156】
図16は本発明の実施の形態における出発地点及び到着地点が存在するエリアを特定する方法を示す図である。
【0157】
ここで、A〜Iの9つのエリアが存在する場合を想定する。
【0158】
この場合、車両の電源をオンにする出発地点が存在するエリア、及び、車両の電源をオフにする到着地点が存在するエリアを見出すと、図16に示されるようなテーブルとして、整理することができる。ここで、該テーブルは、車両が通過したエリアを順次並べたテーブルであり、上から下に向かって新しいデータが入力されるようになっている。
【0159】
そして、前記テーブルの中から出現回数の多いエリアを調べると、エリアB及びエリアEが出発地点又は到着地点としての高利用頻度エリアとして特定される。
【0160】
これにより、出発地点又は到着地点としての高利用頻度エリアを特定することができるので、例えば、出発地点として特定されたエリアから車両の走行を開始した場合だけ、エリア情報抽出手段42の抽出した情報を利用することができるようにすることができる。
【0161】
また、高利用頻度エリアを特定するための学習機能を有効にする条件として利用することもできる。この場合、データ記録部16内において走行軌跡情報を蓄積するための領域として、通常の領域外の補助的領域を割り当てる。そして、車両の電源をオンにして走行を開始した後の車両の軌跡データから得られた走行軌跡情報は、前記補助的領域に蓄積される。そして、車両が停止して車両の電源をオフにした後、再度、車両の電源をオンにした時点で、最初に車両の電源をオンにして走行を開始した地点が出発地点として特定されたエリア内に存在し、かつ、車両の電源をオフにした地点が前記到着地点として特定されたエリア内に存在したことが分かった場合に、蓄積された走行軌跡情報を補助的領域から通常の領域に移すようにする。
【0162】
これにより、有用か否かが不明の情報によって、データ記録部16内の通常の領域が占有されることがないので、メモリ資源が有効に活用される。
【0163】
次に、高利用頻度エリアを特定する更に他の例として、出発地点及び到着地点が存在するエリアを利用する場合を説明する。
【0164】
図17は本発明の実施の形態における出発地点及び到着地点が存在するエリアを利用する方法を示す第1の図、図18は本発明の実施の形態における出発地点及び到着地点が存在するエリアを利用する方法を示す第2の図である。
【0165】
ここでは、前述された図14(b)に示されるようなテーブルを作成する場合を想定する。
【0166】
まず、車両が走行したデータである、走行データA、走行データB及び走行データCから、それぞれ、図17(a)、17(b)及び17(c)に示されるようなテーブルが得られたものとする。
【0167】
ここで、図17(a)及び17(b)に示されるテーブルから、走行データAにおける到着地点の存在するエリアと走行データBにおける出発地点の存在するエリアとが同一であり、かつ、走行データAにおける出発地点の存在するエリアと走行データBにおける到着地点の存在するエリアとが同一であることが分かる。この場合、前記図17(a)及び17(b)に示されるテーブルを結合して、図18(a)に示されるようなテーブルにすることができる。これにより、データ記録部16内においてテーブルを記憶するための領域を狭くすることができるので、メモリ資源を節約することができる。
【0168】
なお、走行データCは、図17(c)に示されるように、走行データA及び走行データBのように結合することができないので、図18(b)に示されるようなテーブルとする。
【0169】
次に、高利用頻度エリアに関する情報を利用する動作について説明する。
【0170】
まず、高利用頻度エリアの渋滞情報を利用する動作について説明する。
【0171】
図19は本発明の実施の形態における高利用頻度エリアに関する渋滞情報を利用する方法を示す第1の図、図20は本発明の実施の形態における高利用頻度エリアに関する渋滞情報を利用する方法を示す第2の図、図21は本発明の実施の形態における高利用頻度エリアに関する渋滞情報を利用する動作を示すフローチャートである。
【0172】
まず、操作者が車両の電源をオンにすると、利用頻度算出手段27は、データ記録部16にアクセスして、走行軌跡情報が蓄積されているか否かを判断する。そして、走行軌跡情報が蓄積されている場合、該走行軌跡情報に基づいて、エリア毎の利用頻度を算出する。すると、高頻度エリア特定手段28が前記利用頻度に基づき、所定の基準にしたがって、高利用頻度エリアを特定する。なお、高利用頻度エリアを特定する動作の詳細は、前述されたとおりである。
【0173】
続いて、表示部35の表示画面上に、図19に示されるような、設定画面が表示されるので、操作者が入力部34の操作キー等を操作して「する」を選択する。
【0174】
すると、エリア情報抽出手段42は、通信部38が受信した情報の中から、特定された前記高利用頻度エリアの渋滞情報を抽出する。そして、表示制御手段29は、表示部35の表示画面上に、図20に示されるように、高利用頻度エリアの渋滞情報を表示させる。この場合、高利用頻度エリアの地図を表示し、前記地図上に渋滞情報を重ねて表示するようにしてもよい。
【0175】
これにより、通勤、買い物等のために普段車両を走行させるエリアの渋滞情報が操作者に提供される。
【0176】
また、渋滞情報以外の情報を利用することができるようにしてもよい。例えば、交通規制、交通事故等に関する交通情報や、施設やランドマーク等に関する情報であってもよい。そして、前記情報は、高利用頻度エリアの地図の外に表示されるようにしても、前記地図の上に重ねて表示されるようにしてもよい。
【0177】
なお、図16〜18に示される例において説明したような、出発地点として特定されたエリアから車両の走行を開始した場合だけ、高利用頻度エリアの渋滞情報が表示されるようにすることもできる。
【0178】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS11 走行軌跡情報が蓄積されているか否かを判断する。蓄積されている場合はステップS12に進み、蓄積されていない場合は処理を終了する。
ステップS12 走行軌跡情報に基づいて高利用頻度エリアを特定する。
ステップS13 高利用頻度エリアを特定することができたか否かを判断する。
特定することができた場合はステップS14に進み、特定することができない場合は処理を終了する。
ステップS14 情報を取得する。
ステップS15 高利用頻度エリアの情報であるか否かを判断する。高利用頻度エリアの情報である場合はステップS16に進み、高利用頻度エリアの情報でない場合は処理を終了する。
ステップS16 表示部35の表示画面に情報を表示する。
【0179】
次に、高利用頻度エリアの施設やイベントに関する情報を利用する動作について説明する。
【0180】
図22は本発明の実施の形態における高利用頻度エリア内に存在する施設の検索結果の表示例を示す図である。
【0181】
この場合、操作者は、普段買い物に出かけるエリア内のデパート、スーパー等の中で特売を行っている店で買い物をしようと考えていたり、近所でお祭りや催し物があれば行ってみたいと考えているものと想定する。
【0182】
なお、検索する情報が施設やイベントに関する情報である点を除いては、前述された渋滞情報を利用する動作と同様であるので、説明は省略する。
【0183】
そして、表示部35の表示画面上に、図に示されるように、高利用頻度エリア内の施設の情報が表示される。
【0184】
これにより、通勤、買い物等のために普段車両を走行させるエリアの施設やイベントに関する情報が操作者に提供される。
【0185】
次に、高利用頻度エリア以外のエリアに存在する施設を検索する動作について説明する。
【0186】
図23は本発明の実施の形態における高利用頻度エリア以外のエリアに存在する施設を検索する方法を示す図、図24は本発明の実施の形態における高利用頻度エリア以外のエリアに存在する施設を検索する動作を示すフローチャートである。
【0187】
まず、操作者が周辺施設を検索する操作を行うと、表示部35の表示画面上に、図23に示されるような、設定画面が表示される。
【0188】
この場合、操作者は、例えば、気分転換に新規なレストランで食事をしようと考えていたり、今まで行ったことのないデパートで買い物をしようと考えていて、普段車両を走行させることのないエリア、すなわち、利用頻度の低いエリア内の施設を検索したいと考えているものと想定する。
【0189】
そして、操作者は入力部34の操作キー等を操作して「する」を選択する。
【0190】
続いて、利用頻度算出手段27は、データ記録部16にアクセスして、走行軌跡情報が蓄積されているか否かを判断する。そして、走行軌跡情報が蓄積されている場合、該走行軌跡情報に基づいて、エリア毎の利用頻度を算出する。すると、高頻度エリア特定手段28が前記利用頻度に基づき、所定の基準にしたがって、高利用頻度エリアを特定する。なお、高利用頻度エリアを特定する動作の詳細は、前述されたとおりである。
【0191】
次に、高頻度エリア特定手段28は、前記利用頻度に基づき、各エリアを利用頻度の降順に、すなわち、下に行くほど利用頻度が低くなるように、並べ替えたリストを作成する。そして、高頻度エリア特定手段28は、前記リストに基づいて、施設を検索する対象となるエリアが高利用頻度エリアであるか否かを判断する。
【0192】
次に、検索手段は、前記高頻度エリア特定手段28が高利用頻度エリアでないと判断したエリアを対象にして、該エリア内の施設を検索する。そして、検索結果が、表示部35の表示画面上に表示される。
【0193】
ここで、前記図示されない検索の対象を設定する場合、操作者が施設の名称、デパート、レストラン、娯楽施設等の施設の種類、施設の存在する地域名等を操作キーにより入力することによって操作者により入力された情報と利用頻度により選択されたエリアの地理情報に基づいて施設を検索することができるようにすることが望ましい。この場合、例えば、名称の最初の文字、例えば、「あ」を選択すると、最初の文字が「あ」である名称の施設がすべてリストアップされ、次に、2番目の文字、例えば、「い」を選択すると前記リストアップされた施設の中から2番目の文字が「い」である名称の施設が絞り込まれるような、絞り込み検索が可能であることが望ましい。なお、検索の対象の設定の方法、検索結果の表示の方法等は、通常のナビゲーション装置における周辺施設検索の場合と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0194】
これにより、操作者が通勤、買い物等のために普段車両を走行させるエリア以外のエリア、すなわち、利用頻度の低いエリア内の施設の検索結果が操作者に提供される。
【0195】
なお、操作者が施設名称等を入力した後に、高利用頻度エリア外の施設を検索する意思を入力すると、施設名称により検索された施設の中から、エリアの地理情報により、操作者の希望に合う施設の絞り込みを行うようにしてもよい。
【0196】
これにより、高利用頻度エリアの地理情報により絞り込まれた施設の名称がリスト表示される。そして、リストの中から操作者が施設を選択すると選択された施設の位置座標を基準に地図を表示する。そして、その地図上で操作者により指定された地点を目的地に設定する、あるいは、リストから操作者が選択した施設を自動的に目的地に設定し、該目的地までの経路を探索する。経路が探索されると、経路に沿った案内を行うことができる。
【0197】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS21 検索機能を開始する。
ステップS22 走行軌跡情報が蓄積されているか否かを判断する。蓄積されている場合はステップS23に進み、蓄積されていない場合は処理を終了する。
ステップS23 走行軌跡情報に基づいて高利用頻度エリアを特定する。
ステップS24 高利用頻度エリアを特定することができたか否かを判断する。特定することができた場合はステップS25に進み、特定することができない場合は処理を終了する。
ステップS25 各エリアを利用頻度の降順に並べ替える。
ステップS26 ステップS29までの動作を周辺施設検索を行うエリアの数だけ繰り返す。
ステップS27 エリアは高利用頻度エリアであるか否かを判断する。高利用頻度エリアである場合はステップS29に進み、高利用頻度エリアでない場合はステップS28に進む。
ステップS28 エリア内の施設を検索する。
ステップS29 ステップS26からの動作が周辺施設検索を行うエリアの数だけ繰り返されたならば、次に進む。
【0198】
次に、高利用頻度エリア内を通るような経路を探索する動作について説明する。
【0199】
図25は本発明の実施の形態における高利用頻度エリア内を通る経路を探索する方法を示す図、図26は本発明の実施の形態における高利用頻度エリア内を通る経路を探索する動作を示すフローチャートである。
【0200】
まず、操作者が経路を探索する操作を行うと、表示部35の表示画面上に、図25に示されるような、設定画面が表示される。
【0201】
この場合、操作者は、例えば、ドライブ等で遠出した場合の帰路において、多少遠回りであっても、できるだけ見慣れたエリア内を走行して帰宅したいと考えていたり、会社の業務等でどこかに出かける場合に、できるだけ見慣れたエリア内を走行して目的地に到達したいと考えているものと想定する。
【0202】
そして、操作者は入力部34の操作キー等を操作して「する」を選択する。
【0203】
続いて、利用頻度算出手段27は、データ記録部16にアクセスして、走行軌跡情報が蓄積されているか否かを判断する。そして、該走行軌跡情報が蓄積されている場合、該走行軌跡情報に基づいて、エリア毎の利用頻度を算出する。すると、高頻度エリア特定手段28が前記利用頻度に基づき、所定の基準にしたがって、高利用頻度エリアを特定する。なお、高利用頻度エリアを特定する動作の詳細は、前述されたとおりである。
【0204】
次に、探索手段は、まず、前記高頻度エリア内の道路の探索コストを低く設定する。これにより、経路探索を行った時、前記高頻度エリア内の道路が探索される蓋(がい)然性が高くなる。続いて、前記探索手段は、目的地として設定された地点までの経路を探索する。そして、探索結果が、表示部35の表示画面上に表示される。なお、経路探索の目的地や条件を設定する方法、探索結果の表示の方法等は、通常のナビゲーション装置における経路探索の場合と同様であるので、説明を省略する。
【0205】
また、高利用頻度エリア内の道路の代わりに、高利用頻度エリアの境界線と交わる道路の探索コストを低く設定してもよい。
【0206】
これにより、操作者が通勤、買い物等のために普段車両を走行させるエリア、すなわち、利用頻度の高いエリア内をできる限り通過する経路が探索されて操作者に提供される。
【0207】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS31 探索機能を開始する。
ステップS32 走行軌跡情報が蓄積されているか否かを判断する。蓄積されている場合はステップS33に進み、蓄積されていない場合はステップS36に進む。
ステップS33 走行軌跡情報に基づいて高利用頻度エリアを特定する。
ステップS34 高利用頻度エリアを特定することができたか否かを判断する。特定することができた場合はステップS35に進み、特定することができない場合はステップS36に進む。
ステップS35 高利用頻度エリア内の道路の探索コストを低くする。
ステップS36 経路を探索する。
【0208】
次に、高利用頻度エリア内に存在する施設を検索する動作について説明する。
【0209】
図27は本発明の実施の形態における高利用頻度エリア内に存在する施設を検索する動作を示すフローチャートである。
【0210】
まず、操作者が周辺施設を検索するための操作を行う。
【0211】
この場合、操作者は、例えば、通勤経路に近いエリア内の医院に通勤の途中で通院しようと考えていたり、通学経路に近いエリア内のレストランで食事をしようと考えているものと想定する。
【0212】
そして、操作者は入力部34の操作キー等を操作して、高利用頻度エリア内の施設を優先する検索を行わせる。
【0213】
続いて、利用頻度算出手段27は、データ記録部16にアクセスして、走行軌跡情報が蓄積されているか否かを判断する。そして、該走行軌跡情報が蓄積されている場合、該走行軌跡情報に基づいて、エリア毎の利用頻度を算出する。すると、高頻度エリア特定手段28が前記利用頻度に基づき、所定の基準にしたがって、高利用頻度エリアを特定する。なお、高利用頻度エリアを特定する動作の詳細は、前述されたとおりである。
【0214】
次に、高頻度エリア特定手段28は、前記利用頻度に基づき、各エリアを利用頻度の降順に、すなわち、下に行くほど利用頻度が低くなるように、並べ替えたリストを作成する。そして、高頻度エリア特定手段28は、前記リストに基づいて、施設を検索する対象となるエリアが高利用頻度エリアであるか否かを判断する。
【0215】
次に、検索手段は、前記高頻度エリア特定手段28が高利用頻度エリアであると判断したエリアを対象にして、該エリア内の施設を検索する。そして、検索結果が、表示部35の表示画面上に表示される。
【0216】
ここで、前記図示されない検索の対象を設定する場合、操作者が施設の名称、デパート、レストラン、娯楽施設等の施設の種類、施設の存在する地域名等を操作キーにより入力することによって操作者により入力された情報と利用頻度により選択されたエリアの地理情報に基づいて施設を検索することができるようにすることが望ましい。この場合、例えば、名称の最初の文字、例えば、「あ」を選択すると、最初の文字が「あ」である名称の施設がすべてリストアップされ、次に、2番目の文字、例えば、「い」を選択すると前記リストアップされた施設の中から2番目の文字が「い」である名称の施設が絞り込まれるような、絞り込み検索が可能であることが望ましい。なお、検索の対象の設定の方法、検索結果の表示の方法等は、通常のナビゲーション装置における周辺施設検索の場合と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0217】
これにより、操作者が通勤、買い物等のために普段車両を走行させるエリア、すなわち、利用頻度の高いエリア内の施設の検索結果が操作者に提供される。
【0218】
なお、操作者が施設名称等を入力した後に、高利用頻度エリア内の施設を検索する意思を入力すると、施設名称により検索された施設の中から、エリアの地理情報により、操作者の希望に合う施設の絞り込みを行うようにしてもよい。
【0219】
これにより、高利用頻度エリアの地理情報により絞り込まれた施設の名称がリスト表示される。そして、リストの中から操作者が施設を選択すると選択された施設の位置座標を基準に地図を表示する。そして、その地図上で操作者により指定された地点を目的地に設定する、あるいは、リストから操作者が選択した施設を自動的に目的地に設定し、該目的地までの経路を探索する。経路が探索されると、経路に沿った案内を行うことができる。
【0220】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS41 検索機能を開始する。
ステップS42 走行軌跡情報が蓄積されているか否かを判断する。蓄積されている場合はステップS43に進み、蓄積されていない場合は処理を終了する。
ステップS43 走行軌跡情報に基づいて高利用頻度エリアを特定する。
ステップS44 高利用頻度エリアを特定することができたか否かを判断する。特定することができた場合はステップS45に進み、特定することができない場合は処理を終了する。
ステップS45 各エリアを利用頻度の降順に並べ替える。
ステップS46 ステップS48までの動作を高利用頻度エリアの数だけ繰り返す。
ステップS47 エリア内の施設を検索する。
ステップS48 施設の数は所定数以上であるか否かを判断する。所定数以上である場合はステップS49に進み、所定数以上でない場合は処理を終了する。
ステップS49 ステップS46からの動作が高利用頻度エリアの数だけ繰り返されたならば、次に進む。
【0221】
次に、車両の予測進行方向に位置する高利用頻度エリアの情報を利用する動作について説明する。
【0222】
図28は本発明の実施の形態における進行方向に位置する高利用頻度エリアを予測する方法を示す図である。
【0223】
この場合、走行している車両が次に進入する高利用頻度エリアを予測して、すなわち、予測進行高利用頻度エリアを判断して、該予測進行高利用頻度エリアに関する交通情報、施設やイベントの情報等を提供することができるようにする。これにより、必要性の高い情報だけが操作者に提供される。
【0224】
まず、図において、出発地点からの走行経路の向きは、▲1▼であり、エリアHを向いているので、予測進行高利用頻度エリアはエリアHであると判断される。すると、エリア情報抽出手段42は、通信部38が受信した情報の中からエリアHの情報を抽出する。そして、表示制御手段29は、表示部35の表示画面上に、エリアHの情報を表示させる。
【0225】
次に、走行経路の向きが▲2▼となると、エリアIを向いているので、予測進行高利用頻度エリアはエリアIであると判断される。そして、表示部35の表示画面上に、エリアIの情報が表示される。
【0226】
次に、走行経路の向きが▲3▼となると、エリアEを向いているので、予測進行高利用頻度エリアはエリアEであると判断される。そして、表示部35の表示画面上に、エリアEの情報が表示される。
【0227】
次に、走行経路の向きが▲4▼となると、エリアFを向いているので、予測進行高利用頻度エリアはエリアFであると判断される。そして、表示部35の表示画面上に、エリアFの情報が表示される。
【0228】
次に、走行経路の向きが▲5▼となると、エリアBを向いているので、予測進行高利用頻度エリアはエリアBであると判断される。そして、表示部35の表示画面上に、エリアBの情報が表示される。
【0229】
このようにして、予測進行高利用頻度エリアの情報が提供されるので、操作者は必要性の高い情報だけを得ることができる。
【0230】
また、予測進行高利用頻度エリアを複数定めることもできる。
【0231】
まず、出発地点からの走行経路の向きは、▲1▼であり、エリアHを向いているので、予測進行高利用頻度エリアは、エリアH、並びに、両側に位置するエリアE及びエリアJであると判断される。すると、エリア情報抽出手段42は、通信部38が受信した情報の中からエリアE、エリアH及びエリアJの情報を抽出する。そして、表示制御手段29は、表示部35の表示画面上に、エリアE、エリアH及びエリアJの情報を表示させる。
【0232】
次に、走行経路の向きが▲2▼となると、エリアIを向いているので、予測進行高利用頻度エリアはエリアF、エリアI及びエリアKであると判断される。そして、表示部35の表示画面上に、エリアF、エリアI及びエリアKの情報が表示される。
【0233】
次に、走行経路の向きが▲3▼となると、エリアEを向いているので、予測進行高利用頻度エリアはエリアD、エリアE及びエリアFであると判断される。そして、表示部35の表示画面上に、エリアD、エリアE及びエリアFの情報が表示される。
【0234】
次に、走行経路の向きが▲4▼となると、エリアFを向いているので、予測進行高利用頻度エリアはエリアC、エリアF及びエリアIであると判断される。そして、表示部35の表示画面上に、エリアC、エリアF及びエリアIの情報が表示される。
【0235】
次に、走行経路の向きが▲5▼となると、エリアBを向いているので、予測進行高利用頻度エリアはエリアA、エリアB及びエリアCであると判断される。そして、表示部35の表示画面上に、エリアA、エリアB及びエリアCの情報が表示される。
【0236】
このようにして、予測進行高利用頻度エリアとして複数のエリアが定められるので、予測が外れる可能性を低くすることができる。
【0237】
このように、本実施の形態においては、蓄積された走行軌跡情報に基づいて、高利用頻度エリアを特定するようになっている。
【0238】
したがって、操作者が普段走行するエリアを的確に高利用頻度エリアとして特定することができる。そのため、前記高利用頻度エリアの各種情報を提供したり、高利用頻度エリア内の施設を検索したり、高利用頻度エリア内を優先的に通過する経路を探索することもできる。
【0239】
さらに、前記高利用頻度エリアを除外したエリアの各種情報を提供したり、高利用頻度エリアを除外したエリア内の施設を検索したり、高利用頻度エリア外を優先的に通過する経路を探索することもできる。
【0240】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0241】
例えば、本発明は、ナビゲーションのためにコンピュータを、操作者の地図利用に関する履歴情報を記憶する記憶手段、所定期間内の履歴情報に対するエリア毎の履歴情報の割合を算出する利用頻度算出手段、及び、該利用頻度算出手段の算出結果に基づいてエリアを特定するエリア特定手段として機能させるナビゲーションプログラム、ナビゲーションのためにコンピュータを、エリアへの進入及び/又は退出を判定する判定手段、前記判定結果に基づいて走行したエリアの識別情報を記憶する記憶手段、記憶された前記識別情報に基づいてエリアの利用頻度を算出する利用頻度算出手段、及び、該利用頻度算出手段の算出結果に基づいてエリアを特定するエリア特定手段として機能させるナビゲーションプログラム、並びに、ナビゲーションのためにコンピュータを、外部から情報を受信する通信手段、操作者の地図利用に関する履歴情報を記憶する記憶手段、記憶された履歴情報に基づいてエリアの利用頻度を算出する利用頻度算出手段、該利用頻度算出手段の算出結果に基づいてエリアを特定するエリア特定手段、及び、前記情報の中から前記特定されたエリアの情報を抽出するエリア情報抽出手段として機能させるナビゲーションプログラムを含むものである。
【0242】
さらに、本発明は、ナビゲーションのためにコンピュータを、操作者の地図利用に関する履歴情報を記憶する記憶手段、所定期間内の履歴情報に対するエリア毎の履歴情報の割合を算出する利用頻度算出手段、及び、該利用頻度算出手段の算出結果に基づいてエリアを特定するエリア特定手段として機能させるナビゲーションプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、ナビゲーションのためにコンピュータを、エリアへの進入及び/又は退出を判定する判定手段、前記判定結果に基づいて走行したエリアの識別情報を記憶する記憶手段、記憶された前記識別情報に基づいてエリアの利用頻度を算出する利用頻度算出手段、及び、該利用頻度算出手段の算出結果に基づいてエリアを特定するエリア特定手段として機能させるナビゲーションプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、並びに、ナビゲーションのためにコンピュータを、外部から情報を受信する通信手段、操作者の地図利用に関する履歴情報を記憶する記憶手段、記憶された履歴情報に基づいてエリアの利用頻度を算出する利用頻度算出手段、該利用頻度算出手段の算出結果に基づいてエリアを特定するエリア特定手段及び、前記情報の中から前記特定されたエリアの情報を抽出するエリア情報抽出手段として機能させるナビゲーションプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含むものである。
【0243】
【発明の効果】
本発明によれば、エリアの利用頻度に基づいて、エリアを特定し、該エリアの各種情報を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作の概略を示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置の概念図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置の機能を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における学習機能を常時有効にさせる方法を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態における車両を停止させて車両の電源をオフにする時まで学習機能を有効にさせる方法を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態における一時的に学習機能を解除させる方法を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態における学習機能を詳細に設定する方法を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態における学習機能を詳細に設定する他の方法を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態における高利用頻度エリアを軌跡点の数に基づいて特定する方法を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態における高利用頻度エリアを通過距離に基づいて特定する方法を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態における高利用頻度エリアをガソリン代に基づいて特定する方法を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態における高利用頻度エリアを滞在時間に基づいて特定する方法を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態における高利用頻度エリアを軌跡点に対応するエリアの出現回数に基づいて特定する方法を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態における高利用頻度エリアをエリアの出現回数に基づいて特定する方法を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態における高利用頻度エリアをエリアの通過パターンに基づいて特定する方法を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態における出発地点及び到着地点が存在するエリアを特定する方法を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態における出発地点及び到着地点が存在するエリアを利用する方法を示す第1の図である。
【図18】本発明の実施の形態における出発地点及び到着地点が存在するエリアを利用する方法を示す第2の図である。
【図19】本発明の実施の形態における高利用頻度エリアに関する渋滞情報を利用する方法を示す第1の図である。
【図20】本発明の実施の形態における高利用頻度エリアに関する渋滞情報を利用する方法を示す第2の図である。
【図21】 本発明の実施の形態における高利用頻度エリアに関する渋滞情報を利用する動作を示すフローチャートである。
【図22】本発明の実施の形態における高利用頻度エリア内に存在する施設の検索結果の表示例を示す図である。
【図23】本発明の実施の形態における高利用頻度エリア以外のエリアに存在する施設を検索する方法を示す図である。
【図24】本発明の実施の形態における高利用頻度エリア以外のエリアに存在する施設を検索する動作を示すフローチャートである。
【図25】本発明の実施の形態における高利用頻度エリア内を通る経路を探索する方法を示す図である。
【図26】本発明の実施の形態における高利用頻度エリア内を通る経路を探索する動作を示すフローチャートである。
【図27】本発明の実施の形態における高利用頻度エリア内に存在する施設を検索する動作を示すフローチャートである。
【図28】本発明の実施の形態における進行方向に位置する高利用頻度エリアを予測する方法を示す図である。
【符号の説明】
14 ナビゲーション装置
27 利用頻度算出手段
28 エリア特定手段
29 表示制御手段
38 通信部
42 エリア情報抽出手段
Claims (4)
- 操作者の地図利用に関する履歴情報を記憶する記憶手段と、
記憶された履歴情報に基づいてエリアの利用頻度を算出する利用頻度算出手段と、
該利用頻度算出手段の算出結果に基づいて利用頻度の高いエリアを特定するエリア特定手段とを有し、
前記利用頻度算出手段は、車両がエリアを通過するために走行する距離に基づいてエリアの利用頻度を算出することを特徴とするナビゲーション装置。 - 操作者の地図利用に関する履歴情報を記憶する記憶手段と、
記憶された履歴情報に基づいてエリアの利用頻度を算出する利用頻度算出手段と、
該利用頻度算出手段の算出結果に基づいて利用頻度の高いエリアを特定するエリア特定手段とを有し、
前記利用頻度算出手段は、車両がエリアを通過するために要するガソリン代に基づいてエリアの利用頻度を算出することを特徴とするナビゲーション装置。 - 操作者の地図利用に関する履歴情報を記憶する記憶手段と、
記憶された履歴情報に基づいてエリアの利用頻度を算出する利用頻度算出手段と、
該利用頻度算出手段の算出結果に基づいて利用頻度の高いエリアを特定するエリア特定手段とを有し、
前記利用頻度算出手段は、車両がエリアを通過するために要する時間に基づいてエリアの利用頻度を算出することを特徴とするナビゲーション装置。 - 操作者の地図利用に関する履歴情報を記憶する記憶手段と、
記憶された履歴情報に基づいてエリアの利用頻度を算出する利用頻度算出手段と、
該利用頻度算出手段の算出結果に基づいて利用頻度の高いエリアを特定するエリア特定手段とを有し、
前記利用頻度算出手段は、車両がエリアを通過するための通過パターンに基づき、エリアの利用頻度を当該エリアの前後に通過するエリアの利用頻度とともに算出することを特徴とするナビゲーション装置。
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