JP3736165B2 - 界面活性剤を含む放射性廃液の処理方法及びその処理装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、界面活性剤を含む放射性廃液の処理方法及びその処理装置に係り、特に原子力発電所から発生する放射性洗濯廃液を処理するのに好適な界面活性剤を含む放射性廃液の処理方法及びその処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
原子力発電所において、作業着等の洗濯廃液、及び手洗い廃液等の、界面活性剤を含む放射性廃液(以下、ランドリー廃液という)が発生する。このランドリー廃液は、含有する界面活性剤等の有機物の除去処理または酸化分解処理を行い、及び放射性クラッド等(以下、SS成分という)を除去した後、施設外に排出される。知られているランドリー廃液の処理方法としては、活性炭による有機物の吸着後にろ過処理を行う方法(以下、活性炭ろ過処理という)、オゾン,酸素等の酸化性ガスのランドリー廃液中への曝気、または過酸化水素水等の酸化性水溶液のランドリー廃液への添加によって、有機物を分解する方法(以下、酸化剤処理という)、またはその酸化剤の曝気または添加の後にランドリー廃液に紫外線を照射する分解処理方法(以下、UV処理という)等がある。
【0003】
活性炭ろ過処理は、ランドリー廃液のろ過時にSS成分を除去できる点で優れている。しかし、使用済み活性炭が二次廃棄物となり、この活性炭の処理設備が必要となる。酸化剤処理は、ランドリー廃液に含まれている人体からの汗または垢の成分と界面活性剤とが結合して生成される沈澱成分(以下、有機沈殿成分という)を溶解成分と同様に酸化分解できると共に、二次廃棄物の発生量が極めて少なくなる利点がある。しかし、酸化剤処理は、酸化反応が遅いために大きな廃液処理速度を必要とする場合には適さない。有機物の酸化反応は、主として溶存する酸化剤とランドリー廃液中の水とが反応して生成されるヒドロキシラジカル(以下、OH* という)が起こす、有機物からの水素原子引き抜き反応によるものである。このため、上記の酸化剤処理の問題点は、通常、酸化剤単独ではOH* の生成速度が極めて小さいことに起因して発生する。また、SS成分の除去処理が、酸化剤処理の前または後において必要となる。UV処理は、紫外線と酸化剤との反応によりOH* の生成速度を飛躍的に向上することができるため、上記酸化反応による廃液処理速度が大きくなり、二次廃棄物発生量も低減できる。しかし、UV処理は、有機沈殿成分またはSS成分を多く含む廃液の処理に対しては、紫外線の透過が悪くなるので分解性能が低下する。このため、前処理としてSS成分をろ過等により除去する必要がある。その際、ろ布が、界面活性剤の反応物、及び人垢等の有機物沈殿成分によって目詰まりを起す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
UV処理によらない有機物の分解処理が、「新版オゾン利用の新技術」(三▲しゅう▼書房、平成5年)に示されている。「新版オゾン利用の新技術」の79頁には、溶存オゾンからのOH* の生成速度を向上させる方法として、上記紫外線の照射の他、過酸化水素の添加,アルカリ水の添加、及び触媒の使用が記載されている。オゾンガス曝気量を一定にした場合には、有機物の処理速度は、過酸化水素の添加量を適切にすることによってオゾン単独の場合に比べて3倍程度まで向上できるとされる。更に、オゾンガス曝気量と過酸化水素添加量との比率を一定に保ちながら、オゾンガス曝気量,曝気ガス中のオゾン濃度を増大させることによって、前述の処理速度が向上することも記載している。
【0005】
「新版オゾン利用の新技術」の217頁には、オゾンガスの水への溶解量を支配する分配係数(気相中濃度/溶存濃度)が、溶液の温度上昇に伴って著しく低下し、60℃以上では0となることが示されている。溶液の温度上昇に伴うオゾンの自己分解増大により、OH* の生成速度定数は大きくなる。しかし、上記の分配係数の低下に起因したオゾンの溶解量低下による反応速度低下の影響が大きく、そのため従来は酸化剤処理の際には加熱よりむしろ冷却を行っていた(例えば、上記書籍の283頁)。低温による有機物の分解処理は、低濃度の有機物含有廃液の処理には有効であるが、ランドリー廃液のように高濃度の有機物を含む廃液を短時間で処理するためには不適切であった。
【0006】
本発明の目的は、オゾンを用いて有機物の処理速度を増大できる界面活性剤を含む放射性廃液の処理方法及びその処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する第1発明の特徴は、界面活性剤を始めとする有機物を含む放射性廃液に、過酸化水素の存在下で、オゾンを注入し、このオゾンの注入は、前記放射性廃液を50℃以上に加熱して行うことにある。放射性廃液を50℃以上に加熱するのでオゾンと過酸化水素との結合反応が増大し、過酸化水素の極めて大きな溶解度に引っ張られてオゾンの放射性廃液中への溶解度が増加する。放射性廃液中のオゾンの溶解量の増加、及び過酸化水素の作用により、放射性廃液中で生成されるOH* の量が増加し、放射性廃液中に含まれる界面活性剤を始めとする有機物の分解処理速度が大きくなる。このため、放射性廃液に含まれる有機物の濃度が短時間に減少する。二次廃棄物の発生が著しく抑制される。
【0008】
上記目的を達成する第2発明の特徴は、オゾンの注入は前記放射性廃液が供給される複数の曝気槽内で行われ、1つの前記曝気槽に注入されてそこから排出されたオゾンを他の前記曝気槽内に注入することにある。複数の曝気槽を設置することにより1つの曝気槽の高さを低くでき、放射性物質取扱施設内の管理区域への設置が容易になる。また、複数の曝気槽の設置により単位時間当りの界面活性剤を含む放射性廃液の処理量を増加でき、オゾンの利用効率が増加する。
【0009】
上記目的を達成する第3発明の特徴は、曝気槽内で注入されたオゾンの気泡を破砕することにある。オゾンの気泡を破砕するのでこの気泡が細かくなり、オゾンと放射性廃液の接触面積を増大させることができる。これは、放射性廃液中へのオゾンの溶解量の増加につながり、放射性廃液に含まれる有機物の分解速度を更に増大できる。
【0010】
上記目的を達成する第4発明の特徴は、放射性廃液にアルカリ溶液を添加することにある。アルカリ溶液の作用により、オゾンの放射性廃液中への溶解量が増加する。このため、有機物の分解速度を更に増大できる。好ましくは、曝気槽に供給される放射性廃液のpHを7以上にすることにより、オゾンの放射性廃液中での自己分解速度を著しく増大できる。この結果、放射性廃液のバルク層とオゾン気泡との界面層に吸収されるオゾン量が大きくなり気液反応が起こる頻度が大きくなる。放射性廃液の単位容積当たりに吸収されるオゾン量は大きくなり、曝気槽の数を低減できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
発明者等は、前述したUV処理の問題点を解消でき、オゾンを用いた有機物の処理速度(分解速度)を向上できる方法を種々検討した。この検討の過程において、以下に述べる実験を行った。得られた実験結果を詳細に説明する。
【0012】
代表的な界面活性剤含有水溶液500ミリリットル(水溶液容器断面積41 cm2)に0.4リットル/分でオゾンガスを曝気し、その水溶液中の有機物濃度 (Total Organic Carbon,TOC)の経時変化を調べた。以下において、リットルはLで表す。その水溶液は200ppm の過酸化水素を含有している。図2は、20℃,30℃及び50℃の温度を有する上記の水溶液のそれぞれにおけるTOCの経時変化を示している。20℃のケースは、30℃のケースに比べてオゾンガスが溶解しやすく、水溶液中の有機物の分解が早く行われる。また、50℃のケースは、30℃のケースに比べて反応速度が大きくなり、このため界面活性剤含有水溶液に含まれる有機物の分解が早く行われる。ただし、50℃のケースでは、温度上昇に伴うオゾンの分配係数の低下を補うため、高濃度のオゾンガスを廃液量と比較して極めて大量に曝気する必要がある。
【0013】
代表的な界面活性剤含有水溶液500ミリリットル(水溶液容器断面積41 cm2)に対して行った、オゾンガス曝気量0.2及び0.4L/分,溶液温度20及び50℃の条件におけるTOCの経時変化を図3に示す。図3の結果を界面活性剤含有水溶液は、過酸化水素の総添加量が200ppm である。図3より、オゾンガス曝気量0.2L/分で溶液温度50℃のケースはオゾンガス曝気量0.4L/分で溶液温度20℃のケースでの有機物の分解速度とほぼ同程度であり、TOCは20ppm 程度で低減が止まってしまう。これを10ppm 以下まで続けて低減するには相当の時間がかかることが予想される。TOCをさらに低減するには少なくともこれ以上のオゾンガス曝気量が必要である(≧5×10-2m3/分・m2)。曝気量0.4L/分 で溶液温度50℃のケースではTOCが迅速に10ppm 以下に低減する。
【0014】
図2の結果から過酸化水素の存在下においては、温度が上昇するほど、界面活性剤含有水溶液にオゾンガスを曝気することによって、TOCが低下することがわかった。これは、温度が高いほど界面活性剤含有水溶液中の有機物の処理速度が増加していることを示す。図3のデータは、オゾン曝気量が同じであれば温度が高いほどTOCが短時間により低下することを示している。図2及び図3に示す特性は、界面活性剤含有水溶液は温度が50℃までのものであるが、60℃以上の界面活性剤含有水溶液(過酸化水素を含む)にオゾンガスを曝気しても20℃及び30℃よりもTOCが低下する。過酸化水素を含む界面活性剤含有水溶液を80℃に加熱してオゾンガスを曝気した場合には、図2及び図3に示す50℃において低下するTOCの値まで更に速く低下することが確認された。界面活性剤含有水溶液は大気圧中で100℃になると沸騰する。従って、界面活性剤含有水溶液、すなわちランドリー廃液の加熱は、50℃以上100℃未満の範囲で行うことが望ましい。
【0015】
以上のように発明者等は、過酸化水素の存在下においては温度が高いほどオゾンを用いた場合に有機物の処理速度が増加するという新たな知見を見い出した。これは、前述した文献「新版オゾン利用の新技術」に示された「オゾンガスの水に対する分配係数が水の温度上昇に伴って低下し、水温が60℃以上では0になる」との記述に反している。なお、これは、過酸化水素を含んでいない水についてのものである。過酸化水素の存在下において溶液の温度が高いほどオゾンを用いた場合に有機物の処理速度が増加する理由としては、以下のことが考えられる。オゾンと過酸化水素との結合反応が温度上昇に伴って大きくなるので、過酸化水素の極めて大きい溶解度に引っ張られてオゾンの界面活性剤含有水溶液への溶解度が増加する。この結果としてOH* の生成反応が活発になり、OH* による界面活性剤含有水溶液中の有機物の分解反応が活性化されるのである。
【0016】
発明者等は、このような新しい知見に基づいてUV処理を用いないオゾンによって界面活性剤含有水溶液中の有機物を分解処理する新しい処理方法を考え付いた。この処理方法の具体例を以下に説明する。
【0017】
本発明の好適な一実施例である界面活性剤を含む放射性廃液の処理装置を、図1を用いて以下に説明する。本実施例の処理装置は、オゾン発生器1,曝気槽2A,2B、及び廃液加熱槽16を備える。廃液加熱槽16は外側を取り囲む加熱装置4を有する。加熱装置4としては、電気ヒーター,高温蒸気または高温ガスを用いた加熱器、及び高温蒸気または高温ガスを廃液加熱槽16内に曝気する曝気装置等の適用が考えられる。気泡破砕装置12が曝気槽2A,2Bに設けられる。気泡破砕装置12は、曝気槽内に設けられる撹拌翼20、及び曝気槽外に設けられて撹拌翼20に連結されるモーター21を有する。廃液循環ポンプ6が設けられる配管17が、曝気槽2Aの底部に接続される。配管17の他端は曝気槽2Bの頂部に接続される。曝気槽2Bの底部に接続される配管10は、廃液加熱槽16に連絡される。廃液循環ポンプ11及び三方弁14が配管10に設けられる。廃液加熱槽16内に一端が挿入された配管19は、曝気槽2Aの頂部に接続される。廃液循環ポンプ9及びバルブ34が配管19に設けられる。過酸化水素添加装置18及びアルカリ溶液添加装置13が、廃液加熱槽16に接続される。過酸化水素添加装置18は、過酸化水素タンク22,バルブ24を有して、過酸化水素タンク22と廃液加熱槽16とを連絡する配管23を備える。アルカリ溶液添加装置13は、バルブ27を有して、アルカリ溶液タンク25と廃液加熱槽16とを連絡する配管26を備える。
【0018】
オゾン発生器1に接続される配管28は、曝気槽2A内の底部に設けられたオゾンガス吐出口3Aに接続される。配管28は開閉弁35の下流側で逆U字部38を有する。逆U字部38の頂部は、曝気槽2A内における放射性洗濯廃液の液面よりも上方に位置される。本実施例では、逆U字部38の頂部は曝気槽2Aの上端と同じ位置にある。曝気槽2Aの頂部に接続される配管29は、曝気槽2B内の底部に設けられたオゾンガス吐出口3Bに接続される。ポンプ7が配管29に設けられる。配管30は曝気槽2Bの頂部に接続される。オゾンガス分解装置8が配管30に設けられる。廃液ろ過装置15が配管31によって三方弁14に接続される。配管32及び33が廃液ろ過装置15に接続される。
【0019】
廃液加熱槽16内へは、廃液供給配管36から、ランドリー廃液が供給される。このランドリー廃液は、界面活性剤以外に、界面活性剤の反応物、及び垢等の有機物沈澱成分を含んでいる。バルブ24を開き、過酸化水素が過酸化水素タンク22から廃液加熱槽16に供給される。アルカリ溶液がバルブ27を開くことによってアルカリ溶液タンク25から廃液加熱槽16に供給される。本実施例ではアルカリ溶液としてNaOH水溶液を用いる。しかし、NaOH水溶液以外に、KOH,LiOH,RbOH,CeOH等のアルカリ金属水酸化物の水溶液を用いてもよい。亜アルカリ溶液の添加によって、ランドリー廃液のpHが7以上に調整される。過酸化水素及びアルカリ溶液を含むランドリー廃液は、加熱装置4によって50℃の設定温度に加熱される。廃液加熱槽16内のランドリー廃液の温度は、温度計5によって測定される。温度制御器37は、温度計5の測定温度に基づいて加熱装置4に流れる電流を調節し、廃液加熱槽16内のランドリー廃液の温度を設定温度に制御する。バルブ34を開いて廃液循環ポンプ9を駆動することにより、加熱されたランドリー廃液は過酸化水素及びアルカリ溶液と共に配管19を通って曝気槽2Aの頂部に供給される。バルブ35を開き、オゾンがオゾン発生器1から配管28を通りオゾンガス吐出口3Aより曝気槽2Aの底部に供給される。ランドリー廃液は曝気槽2Aの頂部から底部に向かって流れ、オゾンは曝気槽2Aの底部から頂部に向かって流れる。気泡破砕装置12のモーター21を駆動して撹拌翼20を回転させ、オゾンガス吐出口3Aから放出されたオゾンの気泡を破砕する。ランドリー廃液とオゾンは、曝気槽2A内で実質的に向流接触させられる。
【0020】
曝気槽2A内のランドリー廃液は、廃液循環ポンプ6の駆動により、曝気槽2Aの底部から配管17を通って曝気槽2Bの頂部に供給される。また、曝気槽2A内でランドリー廃液内に溶解しなかったオゾンは、配管29により、曝気槽2Aの頂部から曝気槽2Bのオゾンガス吐出口3Bに供給される。曝気槽2B内においても、ランドリー廃液は上方から下方に向かって流れ、オゾンは下方から上方に向かって流れ、互いに向流接触する。曝気槽2Bにおいても、気泡破砕装置12のモーター21を駆動して撹拌翼20を回転させ、オゾンの気泡を破砕する。曝気槽2B内でもランドリー廃液内に溶解しなくて曝気槽2Bの頂部から排出されるオゾンは、配管30によってオゾン分解処理装置8に導かれ、ここで酸素に分解されて施設外に排出される。曝気槽2B内のランドリー廃液は、廃液循環ポンプ11の駆動により、配管10を通って廃液加熱槽16に戻される。このとき、三方弁14は、廃液循環ポンプ11と廃液加熱槽16とを連絡している。曝気槽2A,2B内では、オゾンガス吐出口3A,3Bから吐出されたオゾンがランドリー廃液中に溶解する。ランドリー廃液の温度は50℃以上になっており、ランドリー廃液中に過酸化水素が存在下しているので、前述した理由によりオゾンのランドリー廃液中への溶解量が大きくなる。また、アルカリ溶液添加装置13から添加されるアルカリ溶液の作用によって、オゾンのランドリー廃液への溶解量を大きくできる。更に、気泡破砕装置12の作用によりオゾンの気泡が細かくなるので、オゾンとランドリー廃液との接触面積が大きくなり、オゾンのランドリー廃液への溶解量が多くなる。
【0021】
オゾンはランドリー廃液内で分解によりOH* を生成する。前述したようにオゾンのランドリー廃液への溶解量が多くなるので、OH* の生成量も増加する。過酸化水素は、これ自体がOH* の原料であって、分解してOH* を生成する。また、過酸化水素は、オゾンの分解を促進させOH* を生成する触媒としての機能を有する。OH* は、ランドリー廃液内の有機物である界面活性剤,油分,有機物沈澱成分等と反応し(酸化反応)、これらの有機物を分解する。界面活性剤以外の有機物もOH* との反応により分解される。これらの有機物は分解されてほとんどCO2 になる。OH* 生成量の増加は、界面活性剤等の有機物の分解を促進させ、廃液中の有機物の量を著しく低減する。なお、曝気槽の設置段数は必要となる廃液処理速度に応じて決定する。
【0022】
曝気槽2Bから排出されたランドリー廃液は、廃液循環ポンプ11の駆動により三方弁14を介して廃液加熱槽16に戻され、曝気槽2A,2Bに再び供給される。ランドリー廃液はTOCが設定値以下になるまで、廃液加熱槽16,曝気槽2A,2B及び廃液循環ポンプ11を循環させる。曝気槽2Bから排出された廃液のTOCは、図示されていない有機物濃度計測装置(例えば、TOC濃度測定器)によって計測される。TOCの測定値が設定値以下になったとき、三方弁14を回転させて、廃液循環ポンプ11と配管31とを連絡する。廃液循環ポンプ11から吐出された廃液は、配管31を通って廃液ろ過装置15に送られる。廃液ろ過装置15は、廃液に含まれている固形物(水に含まれているCa,MG等のミネラル分,洗濯する衣服に付着していた鉄サビ等)を除去する。この固形物は配管32によって取り出され放射性固体廃棄物として処理される。固形物を除去された廃液は、放射能レベルが許容値以下になっており、配管33を通って外部環境に排出される。
【0023】
本実施例は、ランドリー廃液を50℃以上に加熱するので、前述したように過酸化水素の存在下でオゾンの溶解量が増加する。このため、ランドリー廃液中のオゾンの溶解量の増加、及び過酸化水素の作用により、ランドリー廃液中で生成されるOH* の量が増加し、ランドリー廃液に含まれている有機物の分解速度が向上する。廃液供給配管36から廃液加熱槽16に供給されるランドリー廃液が有機物沈澱成分を含んでいる場合でも、その沈澱物濃度に依存しないで有機物の処理速度を向上できる。当然のことながら、本実施例は、二次廃棄物の発生量が大幅に抑制できる。
【0024】
原子力発電所の管理区域施設内での処理装置の運転を考慮すれば、装置をあまり高くできない。本実施例は、複数基の曝気槽を設けているので1つの曝気槽の高さを低くでき、管理区域施設内への設置が可能である。単位時間当たりのランドリー廃液処理量はこの段数分だけ増大する。これにより、オゾンの利用効率が極めて高くなってオゾン発生器の必要数を低減できるので、設備を著しく簡略化できる。特に、本実施例は、1つの曝気槽に注入したオゾンを他の曝気槽に供給するので、オゾン発生器を1つ設けるだけでよいので、設備をコンパクト化できる。
【0025】
本実施例は、気泡破砕装置12を設けているので、前述のようにオゾンとランドリー廃液との接触面積が大きくなり、オゾンのランドリー廃液への溶解量が多くなる。これは、有機物の処理速度の増加につながり、曝気槽の基数を低減することができる。また、本実施例は、アルカリ溶液をランドリー廃液に添加して廃液のpHを7以上にするのでオゾンのランドリー廃液中での自己分解速度定数を大できる。その結果、廃液のバルク層とオゾンの気泡との界面層に吸収されるオゾン量が大きくなる。この界面層で気液反応が起こる頻度が大きくなるので、ランドリー廃液に単位量当たりに吸収・利用されるオゾンの量が大きくなる。これによっても、曝気槽の基数を低減でき、有機物の処理速度を向上できる。
【0026】
本実施例によれば、配管28に逆U字部38が設けられ、逆U字部38の頂部が曝気槽2A内に形成されるランドリー廃液の液面よりも上方になるように位置しているので、開閉弁35をあけたままオゾン発生器1からのオゾンの供給を停止した場合でも、曝気槽2A内のランドリー廃液がオゾン発生器1内に流入することを防止できる。
【0027】
本実施例によれば、ランドリー廃液に含まれている有機沈殿成分を予めオゾンにより酸化分解した後に廃液ろ過装置15でろ過を行うので、廃液ろ過装置15内のフィルターの目詰まりを防ぐことができる。このため、従来ろ過処理速度が著しく低下していた全量ろ過方式を適用したろ過装置による迅速なろ過処理が可能となる。
【0028】
本実施例では有機物の分解除去処理に酸化剤としてオゾンと過酸化水素しか用いておらず、したがって二次廃棄物が原理的に発生しない処理が可能となる。また、紫外線による反応も用いていないため、ランドリー廃液中の沈殿による光遮蔽の影響もない。このため、沈殿濃度に依存しない処理が実現できる。
【0029】
本実施例は、曝気槽に供給されるランドリー廃液を廃液加熱槽16で加熱したが、曝気槽2A,2Bに加熱装置4を設置し、オゾンを曝気する位置でオゾンを曝気しながらランドリー廃液を加熱してもよい。
【0030】
本発明の他の実施例である界面活性剤を含む放射性廃液の処理装置を、図4により説明する。本実施例は、図1の構成に、廃液タンク40,活性炭供給装置41,廃液撹拌機42,有機物濃度測定器43及びポンプ44を新たに設けたものである。廃液タンク40は配管31に接続される。廃液攪拌機42は廃液タンク40に設けられる。活性炭供給装置41は廃液タンク40に接続される。ポンプ44を有する配管39が、廃液タンク40と廃液ろ過装置15とを連絡する。三方弁14から排出された廃液は、廃液タンク40に導かれる。活性炭供給装置41から粉末活性炭が廃液タンク40に供給され、廃液撹拌機42により廃液と粉末活性炭が混合される。オゾンの作用によっても分解せずに残った有機物は活性炭に吸着される。廃液中の有機物濃度は有機物濃度測定器43により測定され、この測定に基づいて廃液中の有機物濃度が低減していることを確認する。有機物濃度測定器43はTOC濃度測定器等を用いる。粉末活性炭を含んだ廃液は廃液ろ過装置15に供給される。廃液ろ過装置15は、粉末活性炭等の固形物を除去する。この固形物を除去された廃液(放射能レベルは許容値以下)は、配管33により外部環境に排出される。除去された粉末活性炭等の固形分は、固体廃棄物として処理される。
【0031】
本実施例は、図1の実施例と同様な効果を生じる。特に、オゾンの作用によって分解できなかった有機物を完全に除去できる。しかしながら、本実施例は、廃液タンク40,活性炭供給装置41及び廃液撹拌機42を備えるので、図1の実施例よりも装置構成が大型化する。
【0032】
【発明の効果】
第1発明によれば、放射性廃液中に含まれる界面活性剤を始めとする有機物の分解処理速度が大きくなる。このため、放射性廃液に含まれる有機物の濃度が短時間に減少する。
【0033】
第2発明によれば、1つの曝気槽の高さを低くでき、放射性物質取扱施設内の管理区域への設置が容易になる。複数の曝気槽の設置により単位時間当りの界面活性剤を含む放射性廃液の処理量を増加でき、オゾンの利用効率が増加する。
【0034】
第3発明によれば、オゾンと放射性廃液の接触面積を増大させることができ、放射性廃液に含まれる有機物の分解速度を更に増大できる。
【0035】
第4発明によれば、アルカリ溶液の作用により、オゾンの放射性廃液中への溶解量が増加する。このため、有機物の分解速度を更に増大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である界面活性剤を含む放射性廃液の処理装置の構成図である。
【図2】有機物濃度の経時変化における加熱温度依存性を示す図である。
【図3】有機物濃度の経時変化におけるオゾンガス曝気量依存性を示す図である。
【図4】本発明の他の実施例である界面活性剤を含む放射性廃液の処理装置の構成図である。
【符号の説明】
1…オゾン発生器、2A,2B…曝気槽、3A,3B…オゾンガス吐出口、4…加熱装置、5…温度計、6,11…廃液循環ポンプ、12…気泡破砕装置、13…アルカリ溶液添加装置、14…三方弁、15…廃液ろ過装置、16…廃液加熱槽、18…過酸化水素添加装置、20…撹拌翼、37…温度制御器、40…廃液タンク、41…活性炭供給装置、42…廃液撹拌機、43…有機物濃度測定器。
Claims (11)
- 界面活性剤を含む放射性廃液に、過酸化水素の存在下で、オゾンを注入し、このオゾンの注入は、前記放射性廃液を50℃以上に加熱して行うことを特徴とする界面活性剤を含む放射性廃液の処理方法。
- 前記オゾンの注入は前記放射性廃液が供給される複数の曝気槽内で行われ、1つの前記曝気槽に注入されてそこから排出されたオゾンを他の前記曝気槽内に注入する請求項1の界面活性剤を含む放射性廃液の処理方法。
- 前記曝気槽内で注入されたオゾンの気泡を破砕する請求項2の界面活性剤を含む放射性廃液の処理方法。
- 前記放射性廃液にアルカリ溶液が添加される請求項1の界面活性剤を含む放射性廃液の処理方法。
- 前記放射性廃液にアルカリ溶液を添加し、前記曝気槽に供給される前記放射性廃液のpHを7以上にする請求項2の界面活性剤を含む放射性廃液の処理方法。
- 前記界面活性剤が分解された前記放射性廃液に含まれている固形分を除去する請求項1乃至請求項5のいずれかの界面活性剤を含む放射性廃液の処理方法。
- 界面活性剤を含む放射性廃液に過酸化水素水を添加する手段と、前記放射性廃液を加熱する加熱装置と、前記放射性廃液の温度を計測する温度計と、前記温度計の計測値を用いて前記放射性廃液を50℃以上とする設定温度になるように前記加熱装置を制御する制御装置と、前記放射性廃液にオゾンを注入する手段とを備えたことを特徴とする界面活性剤を含む放射性廃液の処理装置。
- 前記放射性廃液に注入されたオゾンの気泡を破砕する手段を備えた請求項7の界面活性剤を含む放射性廃液の処理装置。
- 前記放射性廃液にアルカリ溶液を添加する請求項7または請求項8の界面活性剤を含む放射性廃液の処理装置。
- 前記界面活性剤が分解された前記放射性廃液に含まれている固形分を除去する手段を備えた請求項7乃至請求項9のいずれかの界面活性剤を含む放射性廃液の処理装置。
- 前記放射性廃液にオゾンを注入する手段から注入されたオゾンを、前記放射性廃液に曝気する曝気槽と、
前記放射性廃液にオゾンを注入する手段と前記曝気槽とを接続する配管とを備え、
前記配管は逆U字部を有するとともに、前記逆U字部の頂部は前記曝気槽内の放射性廃液の液面よりも上方に位置することを特徴とする請求項7に記載の界面活性剤を含む放射性廃液の処理装置。
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