JP3735691B2 - 金属材料の酸洗方法 - Google Patents

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Description

本発明は金属材料、特に合金鋼、ステンレス鋼またはチタン合金の材料の酸洗方法に関するものである。
公知の酸洗方法、特にフランス国特許第2,587,369号では鋼材料の酸洗は第2鉄イオンとフッ化水素酸とを含む水溶液の浴中で行われる。この浴は硝酸を含まないので酸洗中に硝酸に起因する有毒化合物が発生しないという利点がある。
フランス国特許第2,657,888号には取扱が危険なフッ化水素酸の代わりに鉄を酸化させない有機酸、特に蟻酸または酢酸を使用する方法が提案されている。
他の無機酸、例えば硫酸またはリン酸を酸洗浴の組成に加えることもできる。
上記のような形式の浴に金属部品を浸漬して部品表面を酸洗する方法は公知である。酸洗中に酸化剤を導入することによって浴を再生させて浴の寿命を延ばすことができる。そのためには浴は空気または酸素含有気体を吹き込むか、気体の酸素よりも強力な酸化剤、例えばオゾン、過酸化水素、過酸化物、過酸またはペルオキシ酸塩を導入する。
しかし、連続ストリップ、ワイヤまたは部品を酸洗する場合には酸洗速度が遅過ぎ、停止時間が長くなり、装置コストが高くなる。
酸洗速度を大幅に速くするための公知方法は金属部品の表面に酸洗溶液を噴霧して塗布する方法すなわち酸洗すべき表面と接触する溶液が連続的に補給すると同時に酸洗による残留物を迅速に除去することである。
別の従来方法では、酸洗溶液を酸洗すべき部品に噴霧し、部品と接触した溶液を回収して酸洗溶液の閉回路中を再循環させる。通常、酸洗溶液の再循環回路の一か所で空気または酸素含有ガスを吹込むことによって溶液が再生される。
工業的な酸洗方法では上記操作は酸洗する部品を閉じた噴霧チャンバ内に入れて行われる。このような閉鎖雰囲気内での酸洗条件では、噴霧された溶液による酸洗速度は初めのうちは浸漬による酸洗速度よりもはるかに速いが、その速さは数時間で消滅し、溶液の寿命を通じて持続することはできないということが分かっている。これは空気または酸素を吹込んで溶液を再生しても同じである。
従って、作業効率は急速に浸漬法と同程度、さらにはそれ以下にまで低下する。
本発明の目的は同一溶液の使用期間中の酸洗速度を大幅に改良した金属部品の噴霧酸洗方法を提供することにある。
噴霧した溶液の酸洗速度を高レベルに維持するために、酸洗溶液中に強力な酸化剤、特に過酸化水素を追加することができる。しかし、そうした酸化剤、特に過酸化水素はコストが高いという欠点がある。
従って、本発明のさらに他の目的は経済的な方法で上記方法の酸洗速度を改良することにある。
本発明の対象は、ハロゲン酸、特にフッ化水素酸、無機酸、特に硫酸または燐酸および鉄を酸化しない有機酸、特にギ酸または酢酸からなる群の中から選択される少なくとも一種の酸を含む酸性媒体中に3価の鉄イオンを含む酸洗溶液を用いて金属材料、特に合金鋼、ステンレス鋼またはチタン合金を酸洗する方法において、酸洗溶液を金属材料に噴霧し、回収し、酸洗溶液の閉回路中で再循環し、噴霧は噴霧チャンバ内の閉じた雰囲気内で行い、噴霧チャンバ内に酸素含有ガスを導入して酸素を供給することを特徴とする方法にある。
本発明の酸洗方法はジルコニウム、コバルトまたはニッケルベースの合金あるいは非合金鋼にも適用できる。
酸洗する材料はストリップ、ワイヤ、管、板または任意の金属部品にすることができる。
閉じた雰囲気中に酸素含有ガスを導入することによって酸洗操作中ずっと高い酸洗速度を維持することができる。酸素の一部をオゾンの形で導入することもできる。
酸素の導入は、噴霧チャンバ内に酸素含有ガスGを循環させて行うのが有利であり、チャンバ内の気体の連続的な循環を均一に分布させることによってチャンバ内に均質な雰囲気組成を作ることが極めて有利である。
酸素含有ガスGの酸素含有率は10%以上にするのが好ましく、気体は例えば空気にすることができる。
酸素を含む気体Gの流量は少なくとも液体Sの噴霧流量と等しくするのが好ましい。
気体Gの流量は噴霧チャンバ内の空気を平均で少なくとも15分、好ましくは5分ごとに入れ換えることができるような値にするのが好ましい。
さらに、酸素を導入することによって噴霧チャンバ内の空気に含まれる酸素の量を少なくとも10%以上に維持するのが有利である。
また、溶液Sの金属表面への噴霧量(l/分)と単位時間に酸洗される表面積(m2/分)との比は少なくとも5以上であるのが好ましい。
一般に、酸洗溶液は、噴霧された液体と噴霧チャンバ内の空気との間に広い交換表面積ができるように、細かい水滴状で噴霧するのが好ましい。水滴の大きさは液体の流量、特にチャンバ内の気体の流量に依存し、噴霧化(atomisation)法に対応する範囲内に含まれるのが有利である。
本発明の方法では酸洗溶液の少なくとも一部を噴霧化法でチャンバ内に導入するのが好ましい。
酸洗する部品への噴霧を酸素導入手段を備えた閉じた密閉チャンバ内に行って酸洗操作をバッチで行うこともできるが、一般には非処理部品の周囲に閉じた雰囲気を作るためのチャンバを用い、その中に酸洗する部品を通過させて連続的に操作するのが好ましい。このチャンバは例えば噴霧トンネルにすることができる。チャンバには酸素導入手段をさらに設ける。
本発明の有利な実施態様では、フッ化水素酸と3価の鉄イオンFe+3とを含み(フッ素錯体の形で存在する)、鉄イオンFe+3の濃度が1〜150g/lで、pH値が0〜3である酸洗溶液Sを使用する。この溶液はさらに2価の鉄イオンFe+2を含み、飽和カロメル(塩化第一水銀)より成る基準電極に対して測定される酸化還元電位が-200mV〜+800mVである。このような酸洗溶液は本出願人の欧州特許出願第188,975号に記載されている。
驚くべきことに、酸洗溶液を例えばトンネル等の閉じた雰囲気内で酸洗する部品に噴霧し、閉じた雰囲気を酸素含有ガスを導入して入れ替えることによって、同じ酸洗溶液を長時間閉回路中で循環使用しても、酸洗溶液の使用中に強力な酸化剤、特に過酸化水素を添加しないで、酸洗速度を、部品を溶液中に浸漬させ且つ溶液中に酸素を吹込んで酸化剤を再生させる方法で得られる酸洗速度よりはるかに高い値に長時間維持することができるということを見出した。
酸洗中に循環回路内の溶液の酸化還元電位とpHとを測定して溶液の消費量や老化をモニターすることができる。すなわち、溶液の酸化還元電位をモニターしながら酸洗操作を行うことができ、導入する気体Gの流量を調節するか、循環回路内の溶液Sに酸化剤を添加するか、溶液Sの噴霧流量を調節することによって所定の電位値に保つことができる。
本発明では、酸洗溶液の酸化還元電位をモニタリングすることが特に有利であるということが分かっており、それによって循環された酸洗溶液を極めて長期間に渡って高い効率で使用することが可能になり、しかもメンテナンスのために装置を停止させる間隔を長くすることができる。
本発明者は、高い酸洗効率を得るのに十分な程度に高いが、第二鉄化合物の析出・結晶化は抑制し、従って装置内部、特に噴霧要素の閉塞の危険を無くすのに十分な程度に低い酸化還元電位を有する溶液を噴霧することによって、酸洗を行うことができるということを見出した。
特に、酸洗溶液の酸化還元電位を測定し、それを酸洗開始時の溶液の初期酸化還元電位と比較することによって、溶液の老化を評価し、その異常を検出することができる。従って、本発明の目的の1つは強力ではあるがコストが高い酸化剤の使用を避けることではあるが、優れた酸洗を可能にする有利な酸化還元電位を迅速に回復させるために、噴霧チャンバに導入される酸素運搬ガスの作用を酸化還元電位値に応じて一時的および/または局部的に補完する強力な酸化手段を、必要に応じて用いることができる。
本発明方法は、フッ化水素酸以外の酸、特に有機酸を含む酸性媒体中に3価の鉄イオンを含む溶液を閉回路内で使用する場合、従って、例えば酸素含有ガスまたは過酸化水素等の酸化剤で再生する必要があり、この再生を溶液の酸化還元電位を測定して制御する酸洗方法でも使用することができる。
酸洗溶液に強力な補助酸化剤、特に過酸化水素を添加することによって酸化還元電位を維持する場合でも、本発明方法は浸漬法で同様に酸化還元電位を制御する場合に比べて経済的であることがわかっている。それは同じ効率であれば、本発明の噴霧法で用いられる補助酸化剤の量の方が少ないからである。
酸洗溶液は所定の温度範囲内、好ましくは閉じた溶液の循環回路における操作上のばらつきの範囲内で一定の温度に維持されるのが有利である。
従って、循環回路の任意の位置で任意の適当な方法で加熱および/または再加熱操作を行うのが有利であり、溶液中に酸素を含む高温の気体、好ましくは高温の空気流を循環させ、酸洗溶液の再加熱と再生とを同時に行うのが好ましい。再循環回路内では溶液を噴霧する直前に再加熱するのが好ましい。
本発明方法は特に金属シートの連続酸洗と、ワイヤコイルや金属部品等をバッチで酸洗するのに適している。
本発明の他の対象は下記a)〜f)を備えた金属部品表面への噴霧によって酸洗する上記方法を実行する装置にある:
a) 回収タンクを備えた噴霧チャンバ、
b) このチャンバ内で酸洗溶液を噴霧する手段、
c) 回収タンクと噴霧手段との間で酸洗溶液を循環させる手段、
d) 酸素含有ガスによって噴霧チャンバ内を換気する手段。
本発明の装置は下記特性の1つまたは複数をさらに有している:
a) 換気手段は少なくとも15分ごと、好ましくは5分ごとにチャンバの容積を一杯にするような最小流量で酸素含有ガスを送り込む。
b) 酸洗溶液を噴霧する手段は空気式噴霧化(atomisation)タイプのものである。
c) 酸洗溶液を噴霧する手段が従来型の散布手段および空気式噴霧化段である。
本発明装置は酸洗溶液の加熱または冷却を行うことができる酸洗溶液の温度維持手段をさらに含むことができる。
通常、酸洗操作では室温よりも高い温度の溶液を使用するので、溶液が冷える傾向にある。従って、温度維持手段は酸洗溶液を加熱する再加熱手段であるのが好ましい。
この再加熱手段は伝導による従来型の再加熱装置か、溶液中に高温の酸素含有ガス、特に高温の空気を吹込む手段で構成することができ、これらの二種類の手段を組み合わせることもできる。これらの手段は噴霧器のすぐ上流に設置するのが好ましい。
本発明装置は酸洗溶液と一緒になって回収タンクに混入した酸洗に由来する固体粒子を閉回路内を循環する酸洗液体から除去するための液体/固体分離手段、特に沈降手段をさらに備えるのが好ましい。その場合には分離手段の液体を収容する領域に高温の酸素含有ガスを吹込む手段を設けるのが好ましい。
本発明装置は、酸洗溶液の循環回路の任意の位置に組み込まれた少なくとも1つの測定器、特に溶液の温度、pHまたは酸化還元電位を測定するプローブを含むモニタリング手段を備えるのが有利である。
このモニタリング手段は酸洗溶液の酸化還元電位を測定するプローブにすることができる。この場合には、電位測定プローブの制御下にある酸化剤導入手段、特に過酸化水素を酸洗溶液の循環回路中に導入する手段をさらに有することができる。
また、電位測定プローブの制御下にある流体流量調節弁を換気手段に設けることもできる。
同様に、電位測定プローブの制御下にある溶液流量調節弁を噴霧手段に設けることができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は金属ストリップに噴霧して連続的に酸洗する本発明装置の概念図。
図2は本発明の酸洗装置の2つの噴霧列を示す図1の装置の断面図。
図3は本発明の酸洗装置の一部を成る金属ワイヤコイルへの噴霧装置の側面図。
図1の装置は噴霧チャンバと、この噴霧チャンバ内で酸洗溶液を噴霧する手段と、噴霧チャンバ内の換気を行う手段と、モニタリング手段と、酸洗液の再循環手段と、処理手段と、酸洗溶液の温度を維持する手段とを備えている。
噴霧チャンバは回収タンク2と、カバー3と、酸洗するストリップの入口4Aおよび出口4Bと、ストリップの経路すなわち酸洗面Pを規定するローラー5を含むストリップの移送手段とを備えたトンネルを有している。
従来と同様に、噴霧手段は酸洗面Pの上下に等間隔に設置されたローラー5および平行噴霧バー6(詳細は図2)を備えている。噴霧バー6は剛体の管状通路で、噴霧バー6に沿って等間隔に配置された複数の噴霧ノズルと連通している。噴霧ノズル7自体は平らなジェットを生じる公知タイプのものである。
噴射ノズル7の開口から酸洗面Pまでの距離は噴射方向に沿って5〜70cm、好ましくは約30cmである。
同じ噴霧バー6に取付けられたノズル7は、ストリップの経路の幅全体に渡って平らなジェットが作られるように方向付けられており、ノズル7間の距離は、図2に示すように、1つの噴霧バーの各ノズルからの均一なジェットが部分的に重なりあってストリップ経路の幅全体をカバーするように酸洗面Pでの噴射の幅よりも狭くなっている。
一般に、換気手段はチャンバに気体を供給する回路と、チャンバから気体を排出させる回路とを備えている。これらの回路は公知の方法でチャンバ内の雰囲気組成を均質に保つように構成されているのが好ましい。
図1の装置ではトンネルの換気手段がガス供給用パイプを介してトンネルの端部に連結された換気装置8と、トンネルの反対側端部に設けられた気体排出用煙突9とで構成されている。換気装置8の入口は図示していない空気取込み口に連結され、換気装置には図示していない流速調節弁が設けられている。煙突9はガス流中に排出された粒子または水滴の一部を回収するための気体処理装置(図示せず)に連結されている。
酸洗液の再循環手段は回収タンク2に連結された緩衝タンク10と、緩衝タンク10の溶液を噴霧バー6へ加圧下に再供給するためのポンプ11とを備えている。ポンプ11は0.5×105〜7×105Pa、好ましくは3×105Paの圧力で噴霧バーへ供給できる性能を有している。ポンプ11には図示していない流量調節弁が設けられている。緩衝タンク10は酸洗溶液Sを補充するための供給口を備えている。
モニタリング手段は緩衝タンク10の所に設けられた酸化還元電位測定プローブ(図示せず)を有している。この酸化還元電位測定プローブが酸洗溶液の循環回路内の別の場所に設けられていても本発明の範囲を逸脱するものではない。
酸洗溶液の処理手段は沈降タンク12を含み、この沈降タンク12は緩衝タンク10に連結された第2の循環回路に設けられており、その流量はポンプ12’によって制御される。沈降タンク12自体は公知であり、その詳細な説明は省略するが、固体残留物抽出手段を備えている。
温度維持手段はポンプ11と噴霧バー6とを連結するパイプに設けたヒーター(加熱装置)13を含む。このヒーター13自体は公知のもので、ここでは詳細な説明は省略する。
以下、上記装置を用いた本発明の酸洗方法の実施法を説明する。ここでは本発明方法を用いて幅Lbのステンレス鋼ストリップBを酸洗する場合を説明する。
緩衝タンク10に、フッ化水素酸媒体中に3価の鉄イオンを含む酸洗溶液を導入する。次いで、酸洗溶液の噴霧手段、循環手段、処理手段、加熱手段および噴霧トンネル1の換気手段を稼働させる。
ストリップBを噴霧トンネル1に連続的に通過させる。ストリップBはローラ5上を移動速度Vbで移動し、入口4A、次いで出口4Bを通って噴霧トンネルを通過する。
ポンプ11の調節弁を用いて酸洗溶液の噴霧量(l/分で表される)が酸洗すべき表面(Vb×Lb)の少なくとも5倍になるように噴霧量(m2/分で表される)を調節することができる。
噴霧トンネルの全容量をV(m3)とした時に、換気装置8の流量調節弁を用いて換気装置8から噴霧トンネルへ強制的に送られる空気すなわち酸素含有ガス(G)の流量をV/15m3/分に設定して、噴霧トンネル内の大気が平均15分、好ましくは5分で入れ換るようにする
噴霧トンネル1の内部、特に噴霧バー6の間を通過する時にストリップBの両面には噴霧バー6のノズル7によって噴霧された酸洗溶液Sが均質に吹き付けられる。
使用済みの溶液(酸洗によって生じる固体残留物が懸濁した状態で含む)は重力で回収タンク2に流入し、次いで緩衝タンク10へ流入する。
緩衝タンク10内の溶液Sの酸化還元電位は酸化還元電位測定用プローブで測定することができる。
溶液S中の固体残留物は酸洗溶液が緩衝タンク10に連結された第2の循環回路を通過する時に沈降タンク12によって分離される。懸濁していた固体残留物が除された溶液Sはヒーター13で加熱され、ポンプ11によって噴霧バー6および噴霧ノズル7へ送られる。
溶液の温度はヒーター13によって15℃〜80℃、好ましくは40℃〜70℃に維持するのが好ましい。
ストリップBが噴霧トンネル1内を徐々に移動する間に溶液Sが、常に新しく酸素を補給された雰囲気内で、連続的にストリップ上に噴霧され、酸洗装置の閉回路に再循環される。
酸または新鮮な溶液を緩衝タンクの供給用入口から直接添加するか、装置内の他適当な場所で添加して酸洗溶液Sの消費量を補給し且つ所定範囲内の値に保つことができる。
換気装置8からの空気の流量を調節するか、緩衝タンク10に空気よりも強力な補助酸化剤、例えば過酸化物を添加するか、噴霧流量を調節して、プローブによって測定される酸化還元電位の値を所定値に保っても、本発明の範囲を逸脱するものではない。
本発明装置の変形例では、噴霧ノズル7の代わりに空気式噴霧化(アトマイザー)ノズルを使用して、ポンプ11によって液体を供給し且つ空気または酸素含有ガスをコンプレッサによって加圧した気体を供給する。この空気式噴霧式ノズル自体は公知であり、ここでは説明を省略する。ポンプ11の仕様は空気式噴霧化ノズルの液体供給仕様に合せる。
本発明のこの方法では、溶液Sは霧化によって酸洗すべきストリップの両面に噴霧され、酸洗トンネル内の空気は噴霧手段の位置で空気式噴霧霧化自体によって入れ換えられる。
本発明の別の変形例では噴霧トンネルは鉛直で、この構成はワイヤまたは金属管の酸洗を行うのに有利である。
本発明の別の変形例では、本発明装置は金属ワイヤコイルまたはリールの酸洗に好適である。この装置はコイル支持体を備えた噴霧チャンバと、噴霧チャンバ内でコイル上に酸洗溶液を噴霧する手段と、モニタリング手段と、循環手段と、処理手段と、溶液の温度維持手段とを含んでいる。
図3はそのような装置の詳細図で、具体的にはワイヤコイルへの噴霧を示している。
この装置は下部にワイヤコイルCを支持するフック型の支持体14を備えている。噴霧手段はワイヤコイルCの上下に配置され、図2に示したノズル7に類似した噴霧ノズル7を有する2本の噴霧バー6を有し、この噴霧バー6には循環回路に接続されたパイプを介して酸洗溶液Sが供給される。
噴霧バー6はチャンバ内でそれぞれ上下に並んだ状態で水平に配置され、上側噴霧バーのノズル7は下側噴霧バーのノズル7と対向している。2本の噴霧バーはそれらの間の空間に支持体14に支持されたコイルCが挿入されるように十分な間隔で配置されている。
ノズル7によって発生するジェットの力および方向はコイル全体が酸洗溶液と接触するように設定する。
この噴霧装置はワイヤコイルのバッチ式酸洗装置に組み込むことができる。その場合、支持体14は換気設備を有する閉じた酸洗チャンバに対して固定される。この噴霧装置をワイヤコイル用の連続式酸洗装置に組み込むこともできる。その場合には水平方向の空間を規定する複数の噴霧バー6をさらに備え、コイルCを支持した移動支持体14がこの空間内を通過して一連のコイルCに酸洗溶液Sを噴霧する。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
比較例1
鋼板の酸洗を3価の鉄イオンとフッ化水素酸とを含む酸洗浴に鋼板を浸漬によって行った。
20mm×50mm方形の鋼板(AISI 430)を使用した。
30g/lのフッ化水素酸(HFで表す)を含み、溶解している鉄の量が合計30g/lで、飽和カロメル(塩化第一水銀)より成る基準電極に対して60℃で測定した酸化還元電位が250mVである酸洗水溶液約1lを調製した。
酸化還元電位測定用プローブとタンク内の溶液を攪拌するためにタンク底部にエアを吹き込む手段とを備えた酸洗用タンクにこの溶液を導入した。
鋼板をタンク内に浸漬し、タンクに10〜20l/分の流量で空気を吹き込みながら酸洗した。酸洗中、浴の温度を50℃〜60℃に保持し、フッ化水素酸を添加してpHを初期値に保つた。
30秒おきに2分間、鋼板の初期重量変化を測定し、4時間後に平均重量変化を求めて溶液の老化の指標となる酸化還元電位の経時的変化を4時間に渡って測定した。得られた結果は下記のとおり:
初期重量変化:30g/m2/分
4時間後の平均重量変化:3.5g/m2/分
酸化還元電位の変化:4時間で100mV以上の低下
溶液の寿命をさらに延ばすことを望む場合には、エアバブルに少量の酸化剤、例えば過酸化水素等を加えて補給する必要がある。
実施例1
同じグレードの鋼(AISI430)の20mm×50mm方形プレートを噴霧装置を用いて酸洗した。
比較例1と同じ酸洗溶液約2リットルを調製した。
噴霧装置は噴霧トンネル形で、カバー付きのチャンバと、酸洗溶液Sを収容しかつ酸化還元電位測定用プローブを有するタンクとを備えたものにした。チャンバ内には散布ノズルが設置され、各ノズルにはポンプによって噴霧溶液を供給した。ポンプの入口パイプはタンクに入れた。
酸洗する鋼板はタンク上方で散布ノズルの30cm下に水平に配置した。噴霧チャンバ内は換気装置によって連続的に換気した。酸洗溶液Sを鋼板表面全体に均一に吹き付け、使用済み溶液は鋼板の下側にあるタンクに回収した。回収された溶液はポンプによって抜出し、散布ノズルへと再循環した。溶液の温度は50℃〜60℃に保持し、フッ化水素酸を添加してpHの初期値を保った。
比較例1の場合と同様に、鋼板の初期重量変化を30秒おきに2分間測定し、その後、4時間後に平均重量変化を測定し、さらに溶液の酸化還元電位の経時変化を4時間測定した。得られた結果は下記のとおり:
初期重量変化:50g/m2/分
4時間後の平均重量変化:8.7g/m2/分
酸化還元電位の変化:4時間で80mV以上の低下
過酸化水素等の空気よりも酸化作用の強い酸化剤を添加しなくても溶液Sの寿命は実施例1よりはるかに長くなる。
さらに、この噴霧法によって酸洗溶液の使用の初期段階(この場合は初めの2分)での酸洗速度が向上し、この酸洗速度の向上は4時間後もそのまま持続された。
比較例1の浸漬による酸洗に比較して、全体の酸洗速度は約2.5倍になる。
比較例2
試験条件は比較例1と同じであるが、酸洗溶液の酸化還元電位の値をその初期値に一定に保ちながら鋼板を3時間酸洗した。酸洗溶液の酸化還元電位を初期値のまま一定に保つために、30重量%のH22を含む過酸化水素水を定期的に酸洗溶液に添加した。
3時間後、酸洗溶液の酸化還元電位を一定に保つために酸洗溶液に添加された過酸化水素の合計量V0を測定し、鋼板の重量変化も同様に測定した。
3時間の平均重量変化は10g/m2/分であった。
実施例2
試験条件は比較例2と同じであるが、酸洗溶液の酸化還元電位の値をその初期値に一定に保ちながら鋼板を3時間酸洗した。酸洗溶液の酸化還元電位を初期値のまま一定に保つために、30重量%のH22を含む過酸化水素水を定期的に酸洗溶液に添加した。
3時間後、酸洗溶液の酸化還元電位を一定に保つために酸洗溶液に添加された過酸化水素の合計量Vを測定し、鋼板の重量変化も同様に測定した。
3時間の平均重量変化は14g/m2/分である。
比較例2と実施例2の方法の効率の差を評価するために、添加した過酸化水素の量V0およびVを酸洗した鋼の量に対する値を用いて節約された過酸化水素量を計算した。ここではその値は54%であった。
すなわち過酸化水素のような酸化剤を使用した場合でも、本発明による酸素噴射方式では同じ効率を達成するのに必要なこの高価な試薬の量を半分に減らすことができ、経済的である。
比較例3
この比較例では比較例1と同じ条件で20mm×50mmの方形鋼板(AISI304)を浸漬して酸洗した。
得られた結果は下記の通り:
初期重量変化:27g/m2/分
4時間後の平均重量変化:0.5g/m2/分
実施例3
この実施例では、同じ鋼板を実施例1と同じ条件で噴霧法で酸洗した。得られた結果は以下の通り:
初期重量変化:33g/m2/分
4時間後の平均重量変化:1g/m2/分
比較例3の浸漬式の酸洗に比べて、実施例3では数時間の間の平均酸洗速度が2倍になる。
実施例4
上記実施例で用いた酸洗溶液は鋼(AISI304)のストリップを噴霧トンネル内で連続的に酸洗する際にも使用することができる。
噴霧トンネルの合計容積は50m3である。このトンネルの片側端部にはエア取込み口に接続された3.5m3/分の流量でトンネル内に空気を吹き込む換気装置が備えられている。幅1.3mの鋼板はトンネル内を25m/分の速度で移動する。噴霧バーに30cm間隔で通常の噴霧ノズルを付けた。酸洗溶液はトンネルの回収タンク内でポンプに汲み上げ、圧力3×105Pa、流量2m3/分で噴霧バーへ供給した。酸洗溶液の温度をヒーターによって50℃〜60℃に保つた。
この酸洗装置は、十分な酸化還元電位と高い酸洗品質を保った状態で数週間の稼働が可能であった。
実施例5
60g/lのフッ化水素酸(HFと表す)を含み、溶解している鉄の量が合計70g/lで、飽和カロメル(塩化第一水銀)より成る基準電極に対して75℃で測定した酸化還元電位が220mVである酸洗水溶液を調製した。
この溶液を用いて容容積31m3の噴霧トンネル内でステンレス鋼(AISI304)の冷間圧延鋼板を連続的に酸洗した。
このトンネルはエア取込み装置に接続された3つの取込み口を有し、導入される空気の流量は160m3/分である。3つのポートはチャンバの一方の側壁に沿ってストリップの移動経路と平行に一定の間隔で設置されている。
トンネルは32本の噴霧バーを備え、各噴霧バーはトンネルに沿って一定の間隔で分散配置され、移動するストリップから上下約25cmの位置に配置されている。各噴霧バーには35cmの等間隔で噴霧ノズルが取付けられている。
噴霧バーには3×105Pa(3バール)の圧力、流量2m3/分で酸洗溶液が供給される。ヒーターによって酸洗溶液は約75℃に保つことができ、定期的に過酸化水素を添加することによって溶液の酸化還元電位を220mVに保った。幅1.24mの鋼板は48m/分の速度でトンネル内を移動する。
このプラントを用いて得られる結果を、同じ長さの浸漬式の酸洗プラントで過酸化水素を用いて同じ酸化還元電位および同じ温度に保持された同じ溶液を用い、同じ鋼板をより遅い移動速度42m/分で移動させた場合に得られる結果と比較した。
本発明により、移動速度を15%増加させても、過酸化水素の消費量は15%抑制された。従って、酸洗効率は15%向上し、所定の長さの鋼板を酸洗するのに使用する過酸化水素の量は30%節約される。

Claims (25)

  1. ハロゲン酸、無機酸および鉄を酸化しない有機酸からなる群の中から選択される少なくとも一種の酸を含む酸性媒体中に3価の鉄イオンを含む酸洗溶液を用いて金属材料を酸洗する方法において、
    上記の酸洗溶液(S)を金属材料(B)上に噴霧し、使用済みの酸洗溶液(S)を回収し、回収した酸洗溶液(S)は閉回路(2,10,11,6)中を再循環して使用し、
    上記の噴霧は閉じた噴霧チャンバ(1)内で行い、
    噴霧チャンバ(1)内に酸素含有ガス(G)を導入して酸素を供給することを特徴とする方法。
  2. 酸素含有ガス(G)が噴霧チャンバ内で循環する請求項1に記載の方法。
  3. 酸素含有ガス(G)の酸素含有率が10%以上である請求項1または2に記載の方法。
  4. 酸素含有ガス(G)の流量が少なくとも酸洗溶液の噴霧流量に等しい請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 酸素含有ガス(G)の循環によって噴霧チャンバ(1)内の空気が平均少なくとも15分ごとに入れ替わる請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 空気中の酸素含有率を10%以上に維持する請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 酸洗溶液(S)の噴霧流量(l/分)と単位時間あたりに酸洗される金属材料(B)の表面積(m2/分)との比が少なくとも5である請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 酸洗溶液(S)の少なくとも一部を噴霧化して噴霧チャンバ(1)中に導入する請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 酸洗溶液(S)の酸化還元電位を所定値に維持する請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 酸素含有ガス(G)の導入流量を変えることによって酸化還元電位を所定値に維持する請求項9に記載の方法。
  11. 酸洗溶液(S)に酸化剤を添加することによって酸化還元電位を所定値に維持する請求項9または10に記載の方法。
  12. 酸洗溶液(S)の噴霧流量を変えて酸化還元電位を所定値に維持する請求項9〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 酸素を含む高温の空気流を酸洗溶液(S)中に吹き込む請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 回収タンク(2)を有する噴霧チャンバ(1)と、この噴霧チャンバ内で酸洗溶液(S)を噴霧する噴霧手段(6)と、回収タンク(2)と噴霧手段(6)との間で酸洗溶液(S)を循環させる手段(11)と、酸素含有ガス(G)を用いて噴霧チャンバ(1)の内部を換気する換気手段(8,9)とを備えた噴霧式金属表面酸洗装置。
  15. 換気手段(8,9)が噴霧チャンバ(1)内の空気を少なくとも15分ごとに一掃するのに必要な最小流量で酸素含有ガスを送り込む請求項14に記載の装置。
  16. 酸洗溶液(S)の噴霧手段(6)が空気式噴霧化タイプのものである請求項14または15に記載の装置。
  17. 酸洗溶液(S)の噴霧手段(6)がスプリンクラーと空気式噴霧化タイプとから成る請求項14または15に記載の装置。
  18. 酸洗溶液(S)の温度を維持する手段(13)をさらに有する請求項14〜17のいずれか一項に記載の装置。
  19. 温度を維持する手段(13)が酸洗溶液(S)に高温の酸素含有ガスを吹き込む手段を備える請求項18に記載の装置。
  20. 液体/固体分離手段(12)をさらに有する請求項14〜19のいずれか一項に記載の装置。
  21. 酸洗溶液(S)の循環回路の任意の場所に設置された少なくとも1つの測定プローブを含むモニタリング手段をさらに有する請求項14〜20のいずれか一項に記載の装置。
  22. モニタリング手段が酸洗溶液の酸化還元電位を測定するプローブを含む請求項21に記載の装置。
  23. 酸洗溶液(S)の循環回路中に電位測定用プローブの制御下に酸化剤を注入する手段をさらに有する請求項22に記載の装置。
  24. 換気手段が電位測定用プローブの制御下に酸素含有ガス(G)の流量を調節する弁をさらに有する請求項22または23に記載の装置。
  25. 噴霧手段が電位測定用プローブの制御下に酸洗溶液(S)の流量を調節する弁をさらに有する請求項22〜24のいずれか一項に記載の装置。
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