JP3734677B2 - 空調換気扇 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内空気と室外空気とで互いの熱エネルギーを交換しながら吸・排気する熱交換気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13は例えば特願平11−181482号に記載された従来の熱交換気装置を示す平面図、図14は図13を室内側から見た正面図、図15はシャッタ開時状態を示す図である。これらの図において、その外筐は本体1と前パネル2とから構成され、前パネル2は本体1の前面側に取り付けられている。本体1の後面1aには室内空気を室外へ排出する室外吐出口3が形成され、前パネル2には室内空気を吸込む室内吸込口4が形成されている。これら室内吸込口4と室外吐出口3との間に、熱交換器5とモーター6により駆動される排気ファン7aを有する排気送風機7とを備えた排気風路8が形成されている。
【0003】
また、本体1の後面1aには室外空気を吸込む室外吸込口9が形成され、前パネル2には室外空気を室内に吹出す室内吐出口10が形成されている。これら室外吸込口9と室内吐出口10との間に、熱交換器5とモーター6により駆動される給気ファン11aを有する給気送風機11とを備えた給気風路12が形成されている。
【0004】
本体1には室外吐出口3を開閉する排気側シャッター13及び室外吸込口9を開閉する給気側シャッター14を備えている。排気側シャッター13は直線状にスライドして開閉するシャッター機構であり、給気側シャッター14は上部の軸を中心に回動して開閉するシャッター機構である。
本体1の前側には室内吸込口4と室内吐出口10を有し、本体1に着脱可能な前パネル2が取り付けられている。この前パネル2には、室内に向かって平行に移動する可動パネル15が設けられていて、室内吸込口4及び室内吐出口10を開閉する。
【0005】
可動パネル15は排気側シャッター13及び給気側シャッター14に連動していて、排気側シャッター13及び給気側シャッター14が開くと可動パネル15も開き、排気側シャッター13及び給気側シャッター14が閉じると可動パネル15も閉じる。
排気側シャッター13及び給気側シャッター14は本体1に取り付けられたリバーシブルモーター16によって動作する。
リバーシブルモーター16と、排気送風機7および給気送風機11を駆動するモーター6との動作は、回路BOX17内の電気回路によって制御される。
【0006】
図16は他の実施の形態を示す正面図である。図において、18は排気側シャッター13を手動で開閉するためのつまみである。
この実施の形態においては、つまみ18を手動により横方向にスライドさせることで、排気側シャッター13を開閉することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の空調換気扇は上記のように構成されていたため、回動式のシャッターのストロークによるスペースが上下左右方向に必要になり、シャッタースペースが大きくなるという課題があった。このためシャッターの回動範囲はできるだけ小さい方がよく、その結果、室外吸込口9及び室内吐出口10をできるだけ小さくする必要がある。室外吸込口9及び室内吐出口10が小さくなるということは、壁穴との位置合わせ精度がより厳しく要求されることになり、設置性が悪いという問題が発生する。
【0008】
また、シャッターを動作させる機構と送風機の動作回路とが別である為、製品組立の際にシャッターの動作機構と回路BOX17との取付作業のほかにリバーシブルモーター16の取付作業と、リバーシブルモーター16から回路BOX17までの配線等が必要になり、組立性が悪いという課題があった。
【0009】
また、図16に示す機種においては、リバーシブルモーター16に代わり、つまみ18を人が操作することにより、シャッターを開閉する。
しかしながら、本体1が高所に取り付けられているような場合には、つまみ18を左右にスライドさせることは操作しにくく、不便であるという問題があった。特に空調換気扇の場合、室内へ風が吹出すため、低位置に設置すると床面の埃を舞い上げて空調環境を損ねる可能性があることから、一般に室内の高所に設置されることが多い。
【0010】
また、運転・停止の際にはシャッター開閉のつまみ操作と、送風機運転・停止のスイッチ操作の2つの操作が必要であるという煩わしさがあった。
【0011】
この発明は係る問題点を解決するためになされたもので、シャッターやまたはその駆動機構を工夫して、小型化が図れる或いは設置性、操作性または組立性の良い空調換気扇を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る空調換気扇は、室外吸込口と室内吐出口とを連通する給気風路と、室内吸込口と室外吐出口とを連通する排気風路と、給気風路または排気風路に給気流または排気流を発生させる送風機とを備えた空調換気扇において、隣接して開口する給気風路の室外吸込口及び排気風路の室外吐出口にそれぞれ対応して同一平面上に設けられ、互いに逆方向に直線スライドして、前記室外吸込口及び前記室外吐出口を開閉する第1及び第2のシャッターと、前記第1及び第2のシャッターを開閉動作させる駆動機構とを備えたものである。
【0013】
また、前記室外吸込口及び室外吐出口を前記直線スライド方向と異なる方向が長手方向となるよう形成したものである。
【0015】
また、前記駆動機構は回転運動を直線スライド運動に変換する変換手段を介在させたものである。
【0016】
また、前記第1及び第2のシャッターとレバーを介して連結され、給気風路の室内吐出口及び排気風路の室内吸込口を前記シャッターと連動開閉する室内側シャッターと、手動による回転運動によって前記シャッターを開閉動作させる駆動機構とを備えたものである。
【0017】
また、前記駆動機構は、手動によって操作される引き紐と、この引き紐によって回転運動する回転機構とを備えたものである。
【0018】
また、前記第1及び第2のシャッター開閉時の前記駆動機構の動作に機械的に連動して入り切りする送風機用スイッチを備えたものである。
【0019】
また、前記送風機用スイッチを密閉スイッチにしたものである。
【0020】
また、前記駆動機構と送風機用スイッチとを一つの箱体内に構成したものである。
【0021】
また、前記第1及び第2のシャッターと前記駆動機構とを連動させる歯車および該歯車に歯合する歯形と、該歯形列の一側の側面を全長にわたり覆うように設けられ前記歯車と前記歯形とを所定の位置で組み合わせ可能にするようにその一部が前記歯形形状に合わせて削除されているカバーとを備えたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。図1は本発明の空調換気扇の取付け状態を示す配置図で、天井、壁及び床で囲まれた居室内の高所部に空調換気扇が設置されている。本実施の形態では室内と室外とを仕切る壁面であって、壁と壁とによって形成されるコーナー部付近の窓よりも高所に空調換気扇が設置されている。この空調換気扇が設置されている居室内には、図示しない冷・暖・除湿運転可能な空気調和機が設置され、居室内を室外とは異なる空調環境に空気調和可能にしている。
【0023】
図2は図1の空調換気扇におけるシャッタ開時の状態を示す上面断面図、図3は図2の後面付近のシャッタ構造を示す縦断面図、図4は図1の空調換気扇におけるシャッタ閉時の状態を示す上面断面図、図5は図4の後面付近のシャッタ構造を示す縦断面図である。図において、外気と室内の空気との間で熱交換をしながら換気を行う空調換気扇の外筐は、後面1aが壁面に当接する本体1と、この本体1の前面側に取り付けられる前パネル2とから構成されている。
【0024】
本体1の後面1aには室内空気を室外へ排出するための室外吐出口3が形成され、前パネル2には室内空気を吸込む室内吸込口4が形成されている。これら室内吸込口4と室外吐出口3との間には、熱交換器5と、モーター6により駆動される排気ファン7aを有する排気送風機7とを備えた排気風路8が形成されている。
【0025】
また、本体1の後面1aには室外空気を吸込む室外吸込口9が形成され、前パネル2には室外空気を室内に吹出す室内吐出口10が形成されている。これら室外吸込口9と室内吐出口10との間には、熱交換器5とモーター6により駆動される給気ファン11aを有する給気送風機11とを備えた給気風路12が形成されている。室外吐出口3及び室外吸込口9は合わせて円形状を成す半円形状をそれぞれ上下方向に伸ばしたような長穴形状に形成されている。これに対し壁穴は略真円形状である。そして、室外吐出口3及び室外吸込口9は壁穴以下を直径とするパイプを介して室外側のフード(給排気トップ)と接続される。
【0026】
排気風路8と給気風路12とは熱交換器5にて交差し、両風路間で熱交換を行う。熱交換器5は排気風路8と給気風路12との間で熱のみを交換するものであっても良いし、熱と湿度を交換するものであっても良い。
【0027】
本体1には室外吐出口3を開閉する排気側シャッター13と、室外吸込口9を開閉する給気側シャッター14とを備えている。排気側シャッター13及び給気側シャッター14は後述する歯車19によって駆動され、水平方向に直線にスライドする。このように排気側シャッター13及び給気側シャッター14は直線にスライドするので、室外吐出口3と室外吸込口9の開口の幅だけ動いて開口を開閉する。そして、室外吐出口3と室外吸込口9の両側にはそれぞれの開口の幅だけ、開時のシャッターを収納する幅が必要になる。
【0028】
排気側シャッター13は室外吐出口3を開閉する平面部13aと、平面部13a下部より水平方向に延設された先端側に形成され、シャッターを駆動する歯車19とかみ合う歯形13bとを有している。
【0029】
給気側シャッター14は、室外吸込口9を開閉する平面部14aと、平面部14a下部より水平方向に延設された先端側に形成され、シャッターを駆動する歯車19とかみ合う歯形14bと、平面部14a下部に形成され、後述するレバー20を動作させる凸部14cとを有している。
そして、歯形13b及び歯形14bは歯車19のそれぞれ下側、上側にて歯車に歯合することで、歯車19の回転によりそれぞれ逆方向にシャッターを移動させる。
【0030】
図6は歯形13b及び歯形14bを示す斜視図である。図において、歯形13b及び歯形14bには、本体1に取り付けた際に一側に歯形を覆うような歯形カバー13c及び歯形カバー14dがあり、これら歯形カバー13c及び14dには排気側シャッター13及び給気側シャッター14が本体1の室外吐出口3及び室外吸込口9を完全に閉じた状態のときのみ歯車19を歯形13b及び歯形14bにはめ込むことができるよう、切れ目13e、14eがある。
【0031】
切れ目13e、14eの大きさは、歯形13bと歯形14bがその歯形の1ピッチ分ずれては歯車19が歯形カバー13c及び歯形カバー14dに邪魔されてはまらない大きさである。
歯形カバー13c及び歯形カバー14dにより、製品組立の際に歯車19を歯形にはめこむときの排気側シャッター13及び給気側シャッター14の位置を一つに定めている。
【0032】
また、歯形カバー13c及び歯形カバー14dの切れ目の位置は、排気側シャッター13及び給気側シャッター14が完全に閉じた状態のときでなくても、任意の位置に設定して良い。このようにすることで、歯車19と歯形13b、14bは所定の位置でしか取り付けられないので、組立時には歯合させるだけでシャッター13、14が所定の位置に決まり、組立性が向上する。
【0033】
図2に示すように本体1の前側には室内空気を吸い込む室内吸込口4と室外空気を吹出す室内吐出口10なる開口部を有する前パネル2が取り付けられ、この前パネル2の開口部には、室内に向かって平行に移動する可動パネル15が設けられて、室内吐出口10と室内吸込口4を開閉する。
【0034】
レバー20は一側に給気側シャッター14の凸部14cに連結する連結穴20aを、他側に可動パネル15の連動部21に動力を伝える作用部20bを有しており、途中部の支点20cで本体1に対して回転可能に固定されている。可動パネルの連動部21は、後面側に突出した2つの突出部によって間に窪み21aを形成し、レバー20の作用部20bを収納している。そして、作用部20bが給気側シャッター14の開閉に連動することにより、窪み21aの左右何れかの突出部を押して連動部21を左右方向に移動させ、この左右方向の移動を前後方向の移動に変換することで、可動パネル15を前後に開閉動作させる構造となっている。
【0035】
尚、給気側シャッター14の凸部14cとレバー20の連結穴20aとは、それぞれ逆で、給気側シャッター14に連結穴、レバー20に凸部であっても良い。また、連結穴20aは、穴でなくても、U字型であっても良い。
【0036】
可動パネル15の開動作は、給気側シャッター14の開方向への移動により、レバー20が支点20cを中心に回転し、可動パネル15の連動部21の窪み21aに作用し、連動部21を移動させることにより、図2のように可動パネル15が前方へ移動し、室内吸込口4及び室内吐出口10を開放する。可動パネル15の閉動作も同様の作用により、図4のように排気側シャッター13及び給気側シャッター14が閉じると可動パネル15も閉じる。このようにして、排気側シャッター13、給気側シャッター14及び可動パネル15は同時開閉する機構となっている。
【0037】
尚、凸部14cは給気側シャッター14ではなく、排気側シャッター13にあってレバー20を動作させてもよい。
【0038】
本体1内の後面1aには、BOX22が取り付けられておりそのBOX22には排気側シャッター13及び給気側シャッター14を動作させる歯車19と、この歯車19と同軸で連動するプーリー23と、このプーリー23に装着され、プーリー23を回転させる引き紐24からなる駆動手段がついている。歯車19および歯形13b、14bは引き紐24による引っ張り動作と排気側シャッター13及び給気側シャッター14の直線スライド動作との間に介在して、引き紐24操作によるプーリー23及び歯車19の回転運動を排気側シャッター13及び給気側シャッター14の直線運動に変換する変換手段である。
【0039】
図7、図8はBOX22の一部を省いて内部の駆動手段の様子がわかるよう示した斜視図、図9は同正面図である。これらの図に示すようにBOX22の内部には外部の歯車19と同軸でプーリー23がついており、プーリー23には、2本の溝が設けられており、この溝に互いに逆方向に巻かれた2本の引き紐24a、24bが本体の外まで引き出されている。
【0040】
図7のようにこの引き紐24の一方(例えば24b)を引くことにより、プーリー23が回転し、同時に他方の紐(同24a)をプーリー23に巻き取る。そして、プーリー23及び歯車19が矢印のように反時計周りに回転することで、図4、図5のように排気側シャッター13及び給気側シャッター14を閉方向に移動させる。
【0041】
また、図8のように、もう一方の紐24aを引くことによりにプーリー23を逆方向に回転させることができる。そして、プーリー23及び歯車19が矢印のように時計周りに回転することで、図2、図3のように排気側シャッター13及び給気側シャッター14を開方向に移動させる。
このように,2本の引き紐24の操作で、プーリー23の回転により歯車19が回転し、給気側シャッター14及び排気側シャッター13が直線にスライドして室外吐出口3と室外吸込口9の開口の開閉を行うことができる。
【0042】
図9に示すように、プーリー23の脇にはリミットスイッチ25がBOX22に固定されている。
プーリー23には、リミットスイッチ25を動作させる為の突起部23aが突設されており、プーリー23が回転することによりこの突起部23aが移動し、一端がリミットスイッチ25に当接してON・OFFする。
更に,この突起部23aの他端がBOX22の出っ張り22aに引っ掛かることにより、プーリー23の回転する範囲を限定している。
尚、出っ張り22aに引っ掛かる突起部は、リミットスイッチ25を動作させる突起部23aを兼ねていなくても、プーリー23の別の箇所についていても良い。
【0043】
リミットスイッチ25はモーター6の電源スイッチを兼ねているため、送風機の動作を入・切することができる。
また、前記リミットスイッチの動作により、給気・排気送風機の動力源のON・OFFではなく、Hi・Loなど風量の切替を行う構造でも良い。
また、操作部は引き紐ではなく、1本または2本の操作棒を用いることによりプーリーが回転する構造でも良い。
【0044】
このような構成のため、一方の引き紐を引くことにより、同時に排気側シャッター13と給気側シャッター14と可動パネル15が開き、送風機が動作し、もう一方の紐を引くことにより、同時に排気側シャッター13と給気側シャッター14と可動パネル15が閉じ、送風機が停止する。
図10はシャッター開時の風の流れを示す平面断面図である。
【0045】
上記のように構成された空調換気扇では、排気側シャッター13及び給気側シャッター14が共に同一な水平方向を開閉時のシャッター移動方向としている。このため、シャッター移動のために必要なスペースは水平方向となるため、上下方向に余分なスペースを確保する必要がない。従来のようにシャッターが回転移動すると、上下、左右方向にシャッター移動のためのスペースが必要であり、しかも上下方向、左右方向は回転運動をそれぞれの方向についての移動距離としてみた場合の最大移動距離分だけ外筐寸法が必要になることから、装置全体の大型化を招くことになるが、本実施の形態のようにすることで、装置全体を大型化しないで済む。
【0046】
また、直線スライドにより、シャッターのスライド距離を短くするためには、室外吐出口3及び室外吸込口9のスライド方向の幅だけが小さければ良い。このため、シャッタースライド方向と垂直方向となる室外吐出口3及び室外吸込口9の上下方向の穴径については、多少大きくてもシャッター開閉距離に影響はない。従って、図3のように室外吐出口3及び室外吸込口9を上下方向に長い穴形状とすれば、円形の壁穴に対し、上下方向の合わせ位置が多少ずれていてもそのずれをカバーすることができ、据付性の良い空調換気扇にすることができる。
【0047】
その際、シャッタースライド方向と室外吐出口3及び室外吸込口9の長穴方向とが異なる方向なので、シャッターの移動スペースを確保するための左右寸法の方向と長穴により拡大された上下寸法の方向とが一致しないから、極端に特定の方向の寸法が大きくなるようなことがない。
【0048】
排気側シャッター13及び給気側シャッター14は共に歯車19、プーリー23を介した引き紐24による回転運動を直線運動に変換しているため、シャッター開閉操作に際しては、動作が滑らかで、トルクの力で軽く動かすことができる操作性の良いものにできる。シャッターの開閉動作及び引き紐操作は共に直線運動であるが、このように回転運動を介在させることで、操作性が向上し、また、シャッター13、14の水平方向の移動と引き紐24の垂直方向の移動とを容易に伝達することが可能になる。
【0049】
引き紐24は2本の紐24a及び24bによって、操作者は常に紐を下方へ引っ張る作業だけとなる。従って、高所部に設置される空調換気扇の操作としては非常に操作性が良いものとなる。また、紐の長さを調節することで、身長の異なる操作者が引き紐を無理のない位置に容易に設定できる。
また、定位置で回転する歯車19やプーリー23のような回転運動を駆動機構に取り込むことで、駆動機構を小型化できる。
さらに排気側シャッター13と給気側シャッター14とを別々のシャッターにすることで、各シャッターが軽くなり、より円滑に開閉する。
【0050】
リミットスイッチ25はプーリー23に突設された突起部23aが当接することで送風機がON・OFFされる。従って、従来のようにシャッター機構と送風機機構とを電気的に接続する必要がないから、組立時における、これら結線作業が不要となり、組立性の良い空調換気扇にできる。さらに、スイッチを密閉スイッチにすれば、結線作業がないことから、組立時から湿気による影響を受けにくい構造にでき、品質の向上が図れる。また電気系統を容易に耐湿構造にできるから、熱湿交換型の熱交換器を搭載した空調換気扇や、多湿環境で使用する空調換気扇に好適である。
【0051】
図11、図12は他の実施の形態を示しており、引き紐とプーリーの代わりに、排気側シャッター13または給気側シャッター14に付けられたつまみをスライドさせて、歯車19を介して他のシャッターを開閉させても良い。
また、リミットスイッチ25はプーリー23の突起部23aによって動作する構造でなくても、図11、図12のように排気側シャッター13または給気側シャッター14によって動作する構造でも良い。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、室外吸込口及び室外吐出口を開閉するシャッターが直線にスライドするので、ストロークを開口の幅より若干大きくするだけでよくなり、ストローク幅が小さく、そのための移動スペースが小さくできる。また、室外吐出口と室外吸込口をシャッターのスライド方向と異なる方向に向かって縦長に大きくできるので、壁のパイプ穴との位置合わせがしやすい。また、シャッターの駆動機構に回転運動を介在させることで、動作が円滑になる。
【0053】
また、手動による回転運動によってシャッターを開閉するので、トルクの力で円滑で操作性の良いシャッター開閉ができる。また、引き紐の操作により、高所部に取り付けられた空調換気扇のシャッター開閉操作が容易に行なえる。また、この引き紐操作によってシャッター及び送風機の動作を切換えることができるため、運転の際操作が簡単になる。また、送風機スイッチを密閉スイッチにすることで耐湿構造にできる。また、シャッター駆動機構と送風機用スイッチとを一つの箱体内に構成することで、組立性が向上する。また、シャッター機構と駆動機構とを連動させる歯車および歯形を所定の位置で組み合わせ可能にすることで、組立性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態における空調換気扇の設置状態を示す斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態における空調換気扇のシャッター開時の上面断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態における空調換気扇のシャッター開時の後面側縦断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態における空調換気扇のシャッター閉時の上面断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態における空調換気扇のシャッター閉時の後面側縦断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態におけるシャッターの歯形及び歯形カバー部分の斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態における空調換気扇の運転停止時のBOXの一部断面斜視図である。
【図8】 この発明の実施の形態における空調換気扇の運転開始時のBOXの一部断面斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態における空調換気扇のBOXの縦断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態における空調換気扇の空調換気運転時における風の流れを示す平面断面図である。
【図11】 この発明の他の実施の形態におけるつまみ操作の熱交換気装置のシャッター開時の後面側縦断面図である。
【図12】 この発明の他の実施の形態におけるつまみ操作の熱交換気装置のシャッター閉時の後面側縦断面図である。
【図13】 従来の空調換気扇の上面図である。
【図14】 従来の空調換気扇の正面図である。
【図15】 従来の空調換気扇のシャッター開時の後面側縦断面図である。
【図16】 従来のシャッター手動タイプの空調換気扇の正面図である。
【符号の説明】
1本体、 1a 本体後面、 2 前パネル、 3 室外吐出口、 4 室内吸込口、 5 熱交換器、 6 モーター、 7 排気送風機、 7a 排気ファン、 8 排気風路、 9 室外吸込口、 10 室内吐出口、 11 給気送風機、 11a 給気ファン、 12 給気風路、 13 排気側シャッター、 13a 平面部、 13b 歯形、 13c 歯形カバー、 13e 切れ目、 14 給気側シャッター、 14a 平面部、 14b 歯形、 14c 凸部、 14d 歯形カバー、 14e切れ目 15 可動パネル、 16 リバーシブルモーター、 17 回路BOX、 18 つまみ、 19 歯車、 20レバー、 20a 連結穴、 20b 作用部、 20c 支点、 21 連動部、 21a 窪み、 22 BOX、 22a 出っ張り、 23 プーリー、23a 突起部、 24 引き紐、 25 リミットスイッチ、 26 操作つまみ。

Claims (9)

  1. 室外吸込口と室内吐出口とを連通する給気風路と、室内吸込口と室外吐出口とを連通する排気風路と、給気風路または排気風路に給気流または排気流を発生させる送風機とを備えた空調換気扇において、
    隣接して開口する給気風路の室外吸込口及び排気風路の室外吐出口にそれぞれ対応して同一平面上に設けられ、互いに逆方向に直線スライドして、前記室外吸込口及び前記室外吐出口を開閉する第1及び第2のシャッターと、
    前記第1及び第2のシャッターを開閉動作させる駆動機構とを備えた
    ことを特徴とする空調換気扇。
  2. 前記室外吸込口及び室外吐出口を前記直線スライド方向と異なる方向が長手方向となるよう形成したことを特徴とする請求項1記載の空調換気扇。
  3. 前記駆動機構は回転運動を直線スライド運動に変換する変換手段を介在させたことを特徴とする請求項1または2に記載の空調換気扇。
  4. 前記第1及び第2のシャッターとレバーを介して連結され、給気風路の室内吐出口及び排気風路の室内吸込口を前記シャッターと連動開閉する室内側シャッターと、
    手動による回転運動によって前記シャッターを開閉動作させる駆動機構とを備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の空調換気扇。
  5. 前記駆動機構は、手動によって操作される引き紐と、この引き紐によって回転運動する回転機構とを備えたことを特徴とする請求項4に記載の空調換気扇。
  6. 前記第1及び第2のシャッター開閉時の前記駆動機構の動作に機械的に連動して入り切りする送風機用スイッチを備えたことを特徴とする請求項4または5に記載の空調換気扇。
  7. 前記送風機用スイッチを密閉スイッチにしたことを特徴とする請求項6に記載の空調換気扇。
  8. 前記駆動機構と送風機用スイッチとを一つの箱体内に構成したことを特徴とする請求項6または7に記載の空調換気扇。
  9. 前記第1及び第2のシャッターと前記駆動機構とを連動させる歯車および該歯車に歯合する歯形と、該歯形列の一側の側面を全長にわたり覆うように設けられ前記歯車と前記歯形とを所定の位置で組み合わせ可能にするようにその一部が前記歯形形状に合わせて削除されているカバーとを備えたことを特徴とする請求項4から8のいずれか1項に記載の空調換気扇。
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