JP3734152B2 - フィルタ付きオイルタンクの構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のパワーステアリング用オイルを収容するパワーステアリングオイルタンク等に適用され、ケースの側壁に設けられたオイル導入口から導入されたオイルをフィルタの外側から該フィルタ内を通しフィルタ内側の中央通路を経てケース下部のオイル溜め部に流動するように構成されたフィルタ付きオイルタンクの構造、特にそのエア抜き構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5には、一般的に用いられている車両のパワーステアリング用オイルタンクの1例を示す。図において100はパワーステアリングオイルタンクであり、次のように構成されている。
11はケース、15は該ケース11の側壁11aに開口されたオイル入口、17は該ケース11の下部に形成されたオイル溜り部、16は該ケース11の底部に開口されたオイル出口である。
【0003】
10はオイルを濾過するためのフィルタで、環状に形成されて上部外周及び下部外周をフィルタサポート21及び22によって支持されている。23は前記フィルタ10の上部に形成されたフィルタ上部空間である。
24は前記オイル溜め部17のオイルの油面17aが前記フィルタ10の下部よりも下側になったとき前記オイルの油面17aとフィルタ10下部との間に形成されるフィルタ下部空間である。19は該フィルタ10の外側に形成された外周通路、18は該フィルタの内側に形成された中央通路である。
20a及び20bは前記フィルタサポート21及び22の外周部に夫々嵌挿されたOリングで、前記フィルタ10の外側に形成された外周通路19と前記フィルタ上部空間23及びフィルタ下部空間24との間をシールしている。
012はタンク内へのオイルの給油口、12は該給油口012のキャップ、13は該キャップ12に穿孔されたエア抜き穴、14は給油時におけるオイル中の異物を濾過するためのストレーナである。
【0004】
かかるパワーステアリング用オイルタンクにおいて、パワーステアリング装置からのリターンオイルは、図の実線に示すように、パワーステアリングオイルタンク100のオイル入口15からケース11内に入り、前記環状のフィルタ10の外周から該フィルタ10に入ってその内部を流過し、異物が濾過されて前記中央通路18に流出する。
該中央通路18に流出した浄化オイルは、フィルタ下部空間24内を落下して前記オイル溜り部17に溜まる。この浄化オイルはオイル出口16から前記パワーステアリング装置に送られ、該パワーステアリング装置の作動及び潤滑に供される。
【0005】
一方、前記オイル溜り部17における油面17aの上部のフィルタ下部空間24に溜まった空気は、図の破線で示すように流れ、中央通路18内を上昇してフィルタ上部空間23に溜められた後、ストレーナ14および給油口を経てエア抜き穴13から外部に抜き出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示される従来のパワーステアリング用オイルタンクは、次のような問題点を有している。
即ち、前記パワーステアリングオイルタンク100への給油時においては、パワーステアリングオイルタンク100とパワーステアリング装置との間の配管内にはオイルが充満されていない状態にて、前記給油口012からタンク100内への給油を行っている。
【0007】
このため、車両の始動時にはパワーステアリング装置側のオイルポンプの吸引により前記オイルタンク100内のオイルが配管内に吸入されて,該オイルタンク100内のオイルが急激に減少し、オイルの油面が図5に示すように、前記フィルタ10よりも下方に下がり、該フィルタ10内側の中央通路18及びフィルタ10下部のフィルタ下部空間24にエア層(空気層)が形成される。
かかるエア層のうち、フィルタ下部空間24に形成されるエア層は、フィルタ10を経て前記中央通路18内に流出するオイルに遮断されて前記フィルタ上部空間23側に抜き出すことができなくなる。殊に前記フィルタ下部空間24の外周寄りの部位における空気は、図5に示されるように、フィルタ10内周下部から下方に垂れ下がるように円筒状に形成されたオイルの壁24aに隔てられて上方へ抜け難くなり、該部に閉鎖された形態の空気溜まりが形成されることとなる。
【0008】
このため、かかる従来技術にあっては、外周側をOリング20bによってシールされた前記フィルタ下部空間24内に前記のようにして溜まった空気がオイル溜め部17内のオイルの温度上昇により膨張して、タンク100のオイルが上部のエア抜き穴13から外気中に噴出するという不具合の発生をみる。
【0009】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、フィルタ下部空間内の空気を確実に上方に抜出し可能として、該フィルタ下部空間内における空気の滞留を回避し、滞留空気によって引き起こされる空気の膨張によるオイルの噴出等の不具合の発生を防止し得るフィルタ付きオイルタンクの構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するため、請求項1記載の発明として、ケースの側壁にオイル導入口を底壁部近傍にオイル送出口を夫々設けるとともに上部に空気抜き口を設け、前記側壁の内側に前記オイル導入口から導入されたオイルを濾過するフィルタを環状に配設し、前記オイル導入口から導入されたオイルを該フィルタの外側から該フィルタ内を通しフィルタ内側の中央通路を経てケース下部のオイル溜め部に流動するように構成されたフィルタ付きオイルタンクにおいて、前記中央通路に、該中央通路を上下に貫通するとともに外側に前記フィルタからのオイル通路が形成され、前記オイル溜め部の上部とフィルタ下部との間に形成される下部空間と前記フィルタの上部に形成される上部空間とを連通して前記下部空間内の空気を前記上部空間に抜き出すエア抜き管路を設けてなることを特徴とするフィルタ付きオイルタンクの構造を提案する。
【0011】
かかる発明によれば、フィルタ内側の中央通路に、該フィルタの下部空間とフィルタの上部空間とを連通するエア抜き管路を設けたので、フィルタから中央通路内に流出するリターンオイルはエア抜き管路の外側を流れてオイル溜め部に落下することとなり、該エア抜き管路の管壁によってエア抜き管路を流れる空気との接触が遮断される。
これにより、前記フィルタの下部空間内の空気を、従来のもののようにフィルタから中央通路内に流出するリターンオイルに遮断されることなく、中央部のエア抜き管路に流入し、該エア抜き管路内を通して上部のフィルタ上部空間にスムーズに送出することができる。
従ってかかる発明によれば、フィルタの下部空間内における空気の滞留が無くなり、該滞留空気の温度上昇に伴う膨張によるタンク内オイルの吹き出しの発生を未然に防止できる。
【0012】
請求項2記載の発明は請求項1に加えて、前記フィルタの下方に前記中央通路から外周側へと横方向に延びて前記中央通路と前記下部空間の外周側部位とを連通する横方向オイル通路を形成してなる。
【0013】
かかる発明によれば、フィルタ下部に、中央通路から外周側へと横方向に延びて該中央通路と前記フィルタの下部空間の外周側部位とを連通する横方向オイル通路を設けたので、前記フィルタから中央通路を経たオイルは横方向オイル通路に沿って横方向に広がって、フィルタ下部空間の外周側部位へと流動し、該外周側部位にある空気を中央部側に押し出し、中央部に設けられている前記エア抜き管路内に流入せしめることができる。これにより、前記フィルタ下部空間の外周側部位に溜まっている空気を該部に滞留させることなく、横方向オイル通路を流れるオイルによって、エア抜き管路内を経てフィルタ上部空間に確実に送出することができる。
【0014】
請求項3記載の発明は請求項2に加えて、前記フィルタの下方に、前記エア抜き管路から外周側へと横方向に延びて前記下部空間の外周側部位と該エア抜き管路とを連通する横方向エア抜き通路を設けてなる。
【0015】
かかる発明によれば、フィルタ下部に、中央部のエア抜き管路から外周側へと横方向に延びてフィルタの下部空間の外周側部位に連通する横方向エア抜き通路を設けているので、請求項2の発明における横方向オイル通路を流動するオイルによるフィルタ下部空間外周側部位内空気の中央部側への押し出し作用に加えて、前記外周側部位に溜められた空気を前記横方向エア抜き通路を通して前記エア抜き管路内に流入せしめるフィルタ下部空間外周側部位内空気のエア抜き管路内への抜出し作用をなさしめることができる。
これにより、前記フィルタ下部空間の外周側部位に溜まっている空気を該部に滞留させることなく、前記横方向エア抜き通路を通してエア抜き管路内に導入し、該エア抜き管路を経て上部側のフィルタ上部空間に確実に送出することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0019】
図1は本発明の第1実施例に係る車両用パワーステアリングオイルタンクを示し、(A)はその縦断面図、(B)は(A)のZ部拡大図である。図2は前記タンクの第2実施例を示す縦断面図、図3は前記タンクの第3実施例を示す縦断面図である。図4は本発明に係るパワーステアリングオイルタンクが装備されたパワーステアリングオイルシステムの系統図である。
【0020】
本発明が適用されるパワーステアリングオイルシステムを示す図4において、31はハイドロブレーキ34、パワーステアリングギヤ35等からなるパワーステアリング装置、100はケース11内に環状のフィルタ10が収納されたオイル収容用のパワーステアリングオイルタンクである。
33は前記パワーステアリングオイルタンク100底部のオイル出口16とパワーステアリング装置31とを接続するサクションパイプ、30は該サクションパイプ33に設けられて該パワーステアリングオイルタンク33内のオイルを前記パワーステアリング装置31に送給するオイルポンプである。32は前記パワーステアリング装置31とパワーステアリングオイルタンク底部のオイル入口15とを接続するリターンパイプである。
【0021】
かかるパワーステアリング用オイルの循環システムにおいて、前記パワーステアリングオイルタンク100内のオイルは前記オイルポンプ30によってサクションパイプ33内を前記パワーステアリング装置31に送られる。そして該オイルは前記ハイドロブレーキ34、パワーステアリングギヤ35等の作動あるいは潤滑に供された後、リターンパイプ32を通ってパワーステアリングオイルタンク100に戻され、該パワーステアリングオイルタンク100内のフィルタ10を通される際に異物が濾過されてケース11下部に溜まる。
【0022】
本発明に係るパワーステアリングオイルタンク100の第1実施例を示す図1において、11はパワーステアリングオイルタンク100のケース、15は該ケース11の側壁11aに開口されたオイル入口、17は該ケース11の下部に形成されたオイル溜め部、16は該オイル溜め部17の底部(ケース11の底部)に開口されたオイル出口である。
【0023】
10はオイルを濾過するためのフィルタで、環状に形成されて上部外周及び下部外周をフィルタサポート21及び22によって支持されている。23は前記フィルタ10の上部に形成されたフィルタ上部空間である。
24は前記オイル溜め部17のオイルの油面17aが前記フィルタ10の下部よりも下側になったとき前記オイルの油面17aとフィルタ10下部との間に形成されるフィルタ下部空間である。19は前記フィルタ10の外側に形成された環状の外周通路、18は該フィルタの内側に形成された中央通路である。
20a及び20bは前記フィルタサポート21及び22の外周部に夫々嵌挿されたOリングで、外周を前記側壁11a内周面に当接されて、前記フィルタ10の外側に形成された外周通路19を含むフィルタ装着空間と前記フィルタ上部空間23及びフィルタ下部空間24との間をシールしている。
012はタンク内へのオイルの給油口、12は該給油口012のキャップ、13は該キャップ12に穿孔されたエア抜き穴、14は給油時におけるオイル中の異物を濾過するためのストレーナである。
【0024】
以上に示された基本構成は図5に示された従来技術と同様である。本発明においては前記パワーステアリングオイルタンク100内のエア抜き手段を改良している。
即ち図1において、1はエア抜きパイプで、前記中央通路18の中心部(必ずしも中心部でなくてもよい)に垂直方向に設けられている。該エア抜きパイプ1の内部にはエア通路2が形成され、該エア通路2を介して前記オイル溜め部17のオイル油面17aとフィルタ下部との間に形成される前記フィルタ下部空間24と前記フィルタ上部空間23とが連通されている。該エア抜きパイプ1はその外周部の適所を前記フィルタサポート21または22に支持される。
【0025】
かかるパワーステアリング用オイルタンクにおいて、図4に示される前記パワーステアリング装置31からのリターンオイルは、図の実線に示すように、パワーステアリングオイルタンク100のオイル入口15からケース11内の外周通路19に入る。そして該リターンオイルは前記外周通路19を環状のフィルタ10の外周に沿って移動しつつ該フィルタ10に入ってその内部を流過する過程で異物が濾過され、前記フィルタ10の内周と前記エア抜きパイプ1の外周との間の中央通路18内に流出する。
該中央通路18に流出した浄化オイルは、中央通路18内を経て前記フィルタ下部空間24内を落下し前記オイル溜め部17に溜まる。この浄化オイルは前記オイルポンプ30によってオイル出口16から吸引され、サクションパイプ33内を前記パワーステアリング装置31に送られ、該パワーステアリング装置31の作動及び潤滑に供される。
【0026】
一方、前記オイル溜め部17における油面17a上部のフィルタ下部空間24に溜まった空気は、図の破線で示すように流れ、前記エア抜きパイプ1内部のエア通路2内を上昇して前記フィルタ上部空間23に溜められた後、ストレーナ14および給油口012を経てエア抜き穴13から外部に抜き出される。
【0027】
かかる実施例によれば、フィルタ10の内側の中央通路18に、フィルタ下部空間24と前記フィルタ上部空間23とを連通するエア通路(エア抜き管路)2を設けたので、フィルタ10から中央通路18内に流出するリターンオイルはエア抜きパイプ1の外側を流れてオイル溜め部17に落下することとなり、該エア抜きパイプ1によってエア通路2を流れる空気との接触が遮断される。
これにより、前記フィルタ下部空間24内の空気は、従来のもののようにフィルタ10から中央通路18内に流出するリターンオイルに遮断されることなく、中央部のエア通路2に流入し、該エア通路2内を通して上部のフィルタ上部空間23にスムーズに送出することができる。
従ってかかる実施例によれば、フィルタ下部空間24内における空気の滞留が無くなり、該滞留空気の温度上昇に伴う膨張によるタンク内オイルの吹き出しの発生を未然に防止できる。
【0028】
また、前記Oリング20aによってシールされた上部側のフィルタサポート21の外周側下面近傍に空気の溜まりが発生し易いが、図1(B)に示す実施例においては、前記上部側フィルタサポート21のフィルタ10装着空間側つまり前記外周通路19側の下面を上方側に向けて傾斜させた傾斜面21aに形成している。
かかる実施例によれば、前記フィルタサポート21の外周側下面近傍に溜まった空気を、傾斜面21aに沿って上方に向けて流すことにより、確実にフィルタ10の内側に抜き出すことができる。
【0029】
図2に示される本発明の第2実施例においては、図1に示される第1実施例に加えて、前記エア抜きパイプ1の下端部に水平方向(横方向)に延びる穴あき円板状のオイルガイド3を固着し、該オイルガイド3の上面と前記フィルタ10下部との間に、前記中央通路18から外周側へと横方向に延びて該中央通路18と前記フィルタ下部空間24の外周側部位とを連通する横方向オイル通路03を形成している。
【0030】
かかる実施例によれば、フィルタ10下部に、前記中央通路18から外周側へと横方向に延びて該中央通路18と前記フィルタ下部空間24の外周側部位とを連通する横方向オイル通路03を設けたので、前記フィルタ10から中央通路18を経たオイルは横方向オイル通路03に沿って横方向に広がって、フィルタ下部空間24の外周側部位へと流動し、該外周側部位にある空気を中央部側に押し出し、中央部に設けられている前記エア抜きパイプ1内のエア通路2内に流入せしめることができる。これにより、前記フィルタ下部空間24の外周側部位に溜まっている空気を該部に滞留させることなく、横方向オイル通路03を流れるオイルによって、エア通路2内を経て上部側のフィルタ上部空間23に確実に送出することができる。
【0031】
図3に示される本発明の第3実施例においては、図1に示される第1実施例に加えて、前記第2実施例と同様に、前記エア抜きパイプ1の下端部に水平方向(横方向)に延びる穴あき円板状のオイルガイド3を固着し、該オイルガイド3の上面と前記フィルタ10下部との間に、前記中央通路18から外周側へと横方向に延びて該中央通路18と前記フィルタ下部空間24の外周側部位とを連通する横方向オイル通路03を形成し、さらにこれに加えて前記エア抜きパイプ1の下端部に、円周方向において複数箇所(1箇所でもよい)にエア抜き穴05を穿孔し、前記オイルガイド3の一部をエアガイド6として、該エアガイド6とフィルタ10下部との間に、前記エア通路2から外周側へと横方向に延びて前記フィルタ下部空間24の外周側部位と該エア通路2とを連通する横方向エア抜き通路5を設けている。
【0032】
かかる実施例によれば、フィルタ10下部に、中央部のエア通路2から外周側へと横方向に延びて前記フィルタ下部空間24の外周側部位に連通する横方向エア抜き通路5を設けているので、前記第2実施例における横方向オイル通路03を流動するオイルによるフィルタ下部空間24外周側部位内空気の中央部側への押し出し作用に加えて、前記外周側部位に溜められた空気を前記横方向エア抜き通路5を通って前記エア通路2内に流入せしめるフィルタ下部空間24外周側部位内空気のエア通路2内への抜出し作用をなさしめることができる。
これにより、前記フィルタ下部空間24の外周側部位に溜まっている空気を該部に滞留させることなく、前記横方向エア抜き通路5を通してエア通路2内に導入し、該エア通路2内を経て上部側のフィルタ上部空間23に確実に送出することができる。
尚、本発明は、前記実施例に係るパワーステアリングオイルタンクに限られることなく、内部にオイルを濾過するフィルタを備えたオイルタンクに広く適用できる。
【0033】
【発明の効果】
以上記載の如く本発明によれば、フィルタ内側の中央通路に、該フィルタの下部空間とフィルタの上部空間とを連通するエア抜き管路を設けたので、フィルタの下部空間内の空気を、従来のもののようにフィルタから中央通路内に流出するリターンオイルに遮断されることなく、中央部のエア抜き管路に流入し、該エア抜き管路内を通して上部のフィルタ上部空間にスムーズに送出することができる。
従って、フィルタの下部空間内における空気の滞留が無くなり、該滞留空気の温度上昇に伴う膨張によるタンク内オイルの吹き出しの発生を未然に防止できる。
【0034】
また請求項2のように構成すれば、フィルタ下部に、中央通路から外周側へと横方向に延びて該中央通路と前記フィルタの下部空間の外周側部位とを連通する横方向オイル通路を設けたので、前記フィルタ下部空間の外周側部位に溜まっている空気を該部に滞留させることなく、横方向オイル通路を流れるオイルによって、エア抜き管路内を経てフィルタ上部空間に確実に送出することができる。
【0035】
また請求項3のように構成すれば、フィルタ下部に、中央部のエア抜き管路から外周側へと横方向に延びてフィルタの下部空間の外周側部位に連通する横方向エア抜き通路を設けているので、前記フィルタ下部空間の外周側部位に溜まっている空気を該部に滞留させることなく、前記横方向エア抜き通路を通してエア抜き管路内に導入し、該エア抜き管路を経て上部側のフィルタ上部空間に確実に送出することができる。
【0036】
また請求項4のように構成すれば、フィルタサポートの外周側下面近傍に溜まった空気を、傾斜面に沿って上方に向けて流すことにより、確実にフィルタの内側に抜き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る車両用パワーステアリングオイルタンクを示し、(A)はその縦断面図、(B)は(A)のZ部拡大図である。
【図2】 前記タンクの第2実施例を示す縦断面図である。
【図3】 前記タンクの第3実施例を示す縦断面図である。
【図4】 本発明に係るパワーステアリングオイルタンクが装備されたパワーステアリングオイルシステムの系統図である。
【図5】 従来技術を示す図1対応図である。
【符号の説明】
1 エア抜きパイプ
2 エア通路
3 オイルガイド
03 横方向オイル通路
5 横方向エア抜き通路
6 エアガイド
10 フィルタ
11 ケース
11a 側壁
13 エア抜き穴
15 オイル入口
16 オイル出口
17 オイル溜め部
17a 油面
18 中央通路
19 外周通路
20a、20b Oリング
21、22 フィルタサポート
21a 傾斜面
23 フィルタ上部空間
24 フィルタ下部空間
31 パワーステアリング
100 パワーステアリングオイルタンク

Claims (3)

  1. ケースの側壁にオイル導入口を底壁部近傍にオイル送出口を夫々設けるとともに上部に空気抜き口を設け、前記側壁の内側に前記オイル導入口から導入されたオイルを濾過するフィルタを環状に配設し、前記オイル導入口から導入されたオイルを該フィルタの外側から該フィルタ内を通しフィルタ内側の中央通路を経てケース下部のオイル溜め部に流動するように構成されたフィルタ付きオイルタンクにおいて、前記中央通路に、該中央通路を上下に貫通するとともに外側に前記フィルタからのオイル通路が形成され、前記オイル溜め部の上部とフィルタ下部との間に形成される下部空間と前記フィルタの上部に形成される上部空間とを連通して前記下部空間内の空気を前記上部空間に抜き出すエア抜き管路を設けてなることを特徴とするフィルタ付きオイルタンクの構造。
  2. 前記フィルタの下方に前記中央通路から外周側へと横方向に延びて前記中央通路と前記下部空間の外周側部位とを連通する横方向オイル通路を形成してなることを特徴とする請求項1記載のフィルタ付きオイルタンクの構造。
  3. 前記フィルタの下方に、前記エア抜き管路から外周側へと横方向に延びて前記下部空間の外周側部位と該エア抜き管路とを連通する横方向エア抜き通路を設けてなることを特徴とする請求項2記載のフィルタ付きオイルタンクの構造。
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