JP3732942B2 - 太陽光発電装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽光発電装置に係り、特に、太陽電池の動作点を最大電力点に追尾させる太陽光発電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
太陽光発電装置に用いられる太陽電池の出力電圧−出力電流特性は、図4(A)に示すような曲線で表わされる。従って、太陽電池の出力電圧−出力電力特性は、図4(B)に示すような曲線で表わされる。即ち、太陽電池の出力電圧が0[V]から所定電圧までの間は出力電力は徐々に増加し、該所定電圧を超えると出力電力は徐々に減少する。上記所定電圧時における出力電力は当該太陽電池の最大電力となり、この部分を最大電力点Pm という。
【0003】
このような特性を有する太陽電池から最大電力を取り出す制御として、太陽電池の動作点が常に最大電力点Pm を追尾するように変化させる最大電力追尾制御(以下、MPPT(Maximum Power Point Tracking)制御という)が知られている。
【0004】
このMPPT制御は、太陽電池の動作電圧の制御目標値となる電圧指令値を一定時間間隔で微少変化させて、この際の太陽電池の出力電力を計測して前回の計測値との比較を行い、常に出力電力が大きくなる方向に上記電圧指令値を変化させるという手順によって、太陽電池の動作点を最大電力点(最適動作点)に近づけるものである。
【0005】
従来、このようなMPPT制御を行う場合、起動時に太陽電池の動作点が短時間に最大電力点に到達するように、使用する太陽電池の種類に応じて仮想最適動作電圧、MPPT最小電圧VL 、及びMPPT最大電圧VH を各々固定的に設定し、MPPT最小電圧VL からMPPT最大電圧VH までの範囲内のみにおいて太陽電池の出力電力が最大となるように行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、太陽電池の出力電圧−出力電力特性は、太陽電池の種類のみによって決定されるものではなく、季節の変化等に伴う太陽電池周辺の温度の変化や日射量によっても変動する。即ち、図5に示すように、出力電圧−出力電力特性は、太陽電池周辺の温度が高くなるに従って最適動作電圧が小さくなる方向に変化する。また、出力電圧−出力電力特性は、日射量が多くなると最適動作電圧が大きくなる方向に変化する。
【0007】
ところが、上述した従来のMPPT制御では、使用する太陽電池の種類に応じて仮想最適動作電圧、MPPT最小電圧VL 、及びMPPT最大電圧VH を固定的に設定していたので、太陽電池周辺の温度等によっては固定的に設定されたMPPT最小電圧VL からMPPT最大電圧VH までの範囲内に実際の最適動作電圧が含まれなくなる場合があり、この場合、太陽電池の発電電力を有効に利用できない、という問題点があった。
【0008】
また、出力電圧−出力電力特性は、太陽電池の総面積によっても異なる。一般に太陽光発電装置を設置する場合、複数枚の太陽電池パネルを直列に接続して、所定の出力電力が得られるようにしている。しかしながら、設置場所の広さやその周辺の環境等の条件により、実際に設置できる太陽電池パネルが異なるため、その出力電圧−出力電力特性も大きく異なる場合がある。そのため、従来のように仮想最適動作電圧等の各種データを予め固定値で設定していたのでは、実際に設置された太陽電池の発電電力を有効に利用できない、という問題点があった。
【0009】
本発明は上記問題点を解消するために成されたものであり、太陽電池の発電電力を有効に利用することができる太陽光発電装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の太陽光発電装置は、太陽電池と、前記太陽電池から出力された直流電力を交流電力に変換する電力変換手段と、前記電力変換手段の起動直前に前記太陽電池の出力電圧と太陽電池の種類に対応して予め定められた定数とから仮想最適動作電圧及び制御電圧範囲を求め、求めた仮想最適動作電圧及び制御電圧範囲を前記太陽電池の仮想最適動作電圧及び制御電圧範囲として設定する設定手段と、前記仮想最適動作電圧を前記太陽電池の出力電圧の目標値として前記電力変換手段を起動した後、前記制御電圧範囲において前記太陽電池から出力された直流電力が大きくなる方向に前記太陽電池の出力電圧を所定の電圧変化幅で段階的に変化させる制御手段と、を備えている。
【0011】
請求項1に記載の太陽光発電装置によれば、電力変換手段によって、太陽電池から出力された直流電力が交流電力に変換される。
【0012】
また、設定手段によって、電力変換手段の起動直前に太陽電池の出力電圧に基づいて太陽電池の仮想最適動作電圧及び制御電圧範囲が設定される。なお、この際の制御電圧範囲は仮想最適動作電圧を含む範囲とされる。
【0013】
さらに、制御手段によって、上記仮想最適動作電圧を太陽電池の出力電圧の目標値として電力変換手段が起動された後、上記制御電圧範囲において太陽電池から出力された直流電力が大きくなる方向に太陽電池の出力電圧が所定の電圧変化幅で段階的に変化される。従って、この制御手段の作用によって、上記仮想最適動作電圧及び制御電圧範囲に基づいて太陽電池の動作点が太陽電池の最大電力点を追尾するようにMPPT制御が行われる。
【0014】
このように、請求項1に記載の太陽光発電装置によれば、太陽電池の動作点が太陽電池の最大電力点を追尾するように制御する際に用いる仮想最適動作電圧及び制御電圧範囲を、電力変換手段の起動直前の太陽電池の出力電圧に基づいて設定しているので、季節の変化等に伴う日射量、太陽電池周辺の温度変化や実際に設置される太陽電池パネルの直列接続数に応じた最適な仮想最適動作電圧及び制御電圧範囲を得ることができ、この結果として、太陽電池からの出力電力を効率よく利用することができる。
【0015】
また、請求項2記載の太陽光発電装置は、請求項1記載の太陽光発電装置において、前記設定手段は前記電力変換手段の起動直前に前記太陽電池の出力電圧と太陽電池の種類に対応して予め定められた定数とから切替範囲を求め、求めた切替範囲を前記制御電圧範囲より狭い範囲でかつ前記仮想最適動作電圧を含む範囲である切替範囲として設定し、前記制御手段は前記太陽電池の出力電圧を段階的に変化させる際に、前記出力電圧が前記切替範囲内の値であるときには前記電圧変化幅をそれ以外のときに比較して小さくするものである。
【0016】
請求項2に記載の太陽光発電装置によれば、請求項1記載の太陽光発電装置における設定手段によって、電力変換手段の起動直前に太陽電池の出力電圧に基づいて上記制御電圧範囲より狭い範囲でかつ上記仮想最適動作電圧を含む範囲である切替範囲が設定される。
【0017】
また、制御手段によって、太陽電池の出力電圧を段階的に変化させる際に、該出力電圧が上記切替範囲内の値であるときには電圧変化幅が、それ以外のときに比較して小さくされる。
【0018】
このように、請求項2に記載の太陽光発電装置によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を奏することができると共に、太陽電池の出力電圧が仮想最適動作電圧付近である切替範囲内の値であるときには電圧変化幅をそれ以外のときに比較して小さくしているので、太陽電池の動作点を短時間に最大電力点に移行することができ、かつ上記切替範囲を電力変換手段の起動直前における太陽電池の出力電圧に基づいて設定しているので、季節の変化等に伴う日射量、太陽電池周辺の温度変化や実際に設置される太陽電池パネルの直列接続数に応じた最適な切替範囲を設定することができる。
【0019】
さらに、請求項3記載の太陽光発電装置は、請求項1又は請求項2記載の太陽光発電装置において、前記設定手段は前記電力変換手段の起動直前に前記太陽電池の出力電圧と太陽電池の種類に対応して予め定められた定数とから固定電圧を求め、求めた固定電圧を前記制御電圧範囲内の値である固定電圧として設定し、前記制御手段は前記太陽電池から出力された直流電力が所定電力より小さな場合に前記太陽電池の出力電圧を前記固定電圧とするものである。
【0020】
請求項3に記載の太陽光発電装置によれば、請求項1又は請求項2記載の太陽光発電装置における設定手段によって、電力変換手段の起動直前に太陽電池の出力電圧に基づいて上記制御電圧範囲内の値である固定電圧が設定される。
【0021】
また、制御手段によって、太陽電池から出力された直流電力が所定電力より小さな場合に太陽電池の出力電圧が上記固定電圧とされる。
【0022】
このように、請求項3に記載の太陽光発電装置によれば、請求項1及び請求項2記載の発明と同様の効果を奏することができると共に、動作が不安定な低電力出力時には太陽電池の出力電圧を固定電圧としているので、低電力出力時から高電力出力時に至るまで安定した動作で発電することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係る太陽光発電装置の実施の形態について詳細に説明する。
【0024】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明に係る太陽光発電装置を商用電力系統に連系して負荷に電力を供給する系統連系システムとして適用した場合の全体構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態に係る太陽光発電装置10には、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)14が設けられている。このマイコン14には、IGBT駆動回路16を介してインバータ回路18が接続されている。
【0025】
インバータ回路18には、太陽電池により構成されたソーラパネル12によって発電された電力(直流電力)がコンデンサ19、昇圧回路20、及びコンデンサ21を介して供給されるようになっている。太陽光を吸収するソーラパネル12は、例えば複数のモジュールを枠にセットし、建物の屋根等の太陽光に照らされる場所に設置される。なお、マイコン14が本発明の設定手段及び制御手段に相当し、インバータ回路18及び昇圧回路20が本発明の電力変換手段に相当する。
【0026】
インバータ回路18は、マイコン14によって制御されてIGBT駆動回路16から供給されるスイッチング信号に応じて、ソーラパネル12からコンデンサ19、昇圧回路20、及びコンデンサ21を介して供給される直流電力を、商用電力と同じ周波数(例えば50Hz又は60Hz)の交流電力(このインバータ回路18の出力は、例えばノコギリ状波)に変換する役目を有している。
【0027】
このインバータ回路18で交流に変換された電力は、チョークトランス22及びコンデンサ24を介して分電盤26へ供給され、分電盤26から商用電力として商用電力系統48に出力される。このとき、インバータ回路18から出力された交流電力は、チョークトランス22及びコンデンサ24を通過することにより、正弦波の交流電力として出力される。なお、分電盤26には負荷46が接続されており、負荷46は、太陽光発電装置10から供給された電力、又は商用電力系統48から供給された電力の何れか一方を使用して作動する。
【0028】
また、マイコン14には、発電電流検出回路28、発電電圧検出回路30、電流検出回路32、及び系統電圧のゼロクロス入力回路34、U相電圧検出回路(U相系統電圧検出回路)36及びV相電圧検出回路(V相系統電圧検出回路)38が接続されている。
【0029】
マイコン14は、ゼロクロス入力回路34、U、V相電圧検出回路36、38によって商用電力の電圧、位相を検出し、この検出結果に基づいてIGBT駆動回路16を制御して、インバータ回路18の出力電力の位相及び周波数が商用電源と一致するようにスイッチング信号を発生させる。
【0030】
これと同時に、マイコン14は、発電電流検出回路28及び発電電圧検出回路30により各々検出されたソーラパネル12の出力電流及び出力電圧に基づいてソーラパネル12の出力電力及び電力変化量を算出し、該算出結果に基づいてMPPT制御を行う。
【0031】
また、マイコン14は商用電力が停電しているか否かを判定しており、停電時にはコンデンサ24の分電盤26側に設けられている系統コンダクタ40の接点を開放し、インバータ回路18を商用電力から切り離す(解列)ようになっている。このときは、インバータ回路18のスイッチング動作も停止される。すなわち、マイコン14は、商用電力の停電を検出すると、駆動回路42を介して系統コンダクタ40のリレーコイル40Aを駆動するようになっている。
【0032】
また、マイコン14は、電流検出回路32の検出結果から出力電力を計測するようになっている。
【0033】
このマイコン14には、さらにEEPROM44が接続されている。
このEEPROM44には、図示しない系統連系保護装置の整定値、太陽光発電装置10の運転状態を示す運転データ等が記憶されている。マイコン14は、EEPROM44に記憶されているデータに基づいて各機器の作動を制御するようになっている。EEPROM44は、電気的にデータの読み出し及び書き換えが可能であり、マイコン14の制御によって、太陽光発電装置10の起動時には必要なデータが読み出され、太陽光発電装置10の動作時には必要に応じてデータの書き換えが行われる。
【0034】
次に、図2を参照して、以上のように構成された太陽光発電装置10のMPPT制御時の作用について説明する。なお、図2は、MPPT制御時にマイコン14において実行される制御プログラムの流れを示すフローチャートである。
【0035】
まず、ステップ100では、発電電圧検出回路30から入力されたソーラパネル12の出力電圧VP に基づいて、次の(1)式乃至(5)式により仮想最適動作電圧VA 、MPPT最小電圧VL 、MPPT最大電圧VH 、仮想最適動作電圧VA より電圧が低い側の電圧変化幅切替え電圧VCL、及び仮想最適動作電圧VA より電圧が高い側の電圧変化幅切替え電圧VCHを算出する。
【0036】
A =VP ×0.80 (1)
L =VP ×0.70 (2)
H =VP ×0.90 (3)
CL=VP ×0.75 (4)
CH=VP ×0.85 (5)
なお、上記各式における定数(0.80、0.70、0.90、0.75、0.85)は、使用する太陽電池の種類等に応じて設定した値であり、本発明はこれらの値に限定されるものではない。上記MPPT最小電圧VL からMPPT最大電圧VH までの範囲が本発明の制御電圧範囲に相当し、電圧変化幅切替え電圧VCLから電圧変化幅切替え電圧VCHまでの範囲が本発明の切替範囲に相当する。
【0037】
次のステップ102では、ソーラパネル12の前回の出力電力PS の値を零に設定し、次のステップ120では、ソーラパネル12の目標出力電圧VO として、上記ステップ100において算出した仮想最適動作電圧VA を設定し、次のステップ122では、ソーラパネル12の出力電圧VP が目標出力電圧VO となるようにインバータ回路18(IGBT駆動回路16)を制御する。
【0038】
次のステップ124では、所定時間(本実施形態では、2秒〜4秒程度)の経過待ちを行い、次のステップ126では、ソーラパネル12の出力電圧VP が電圧変化幅切替え電圧VCLより大きく、かつ電圧変化幅切替え電圧VCHより小さいか否かを判定し、肯定判定である場合はステップ128へ移行して電圧変化幅VX に2を代入した後にステップ132へ移行する。一方、ステップ126の判定が否定判定である場合はステップ130へ移行して電圧変化幅VX に4を代入した後にステップ132へ移行する。
【0039】
ステップ132では、ソーラパネル12の出力電圧VP 及び出力電流IP からソーラパネル12の出力電力PE (=VP ×IP )を算出し、次のステップ136では、出力電力PE から前回の出力電力PS を減じることによって電力変化量ΔPを算出し、次のステップ138では、ステップ132で算出した出力電力PE を前回の出力電力PS として設定する。
【0040】
次のステップ140では、電力変化量ΔPが0より大きいか否かを判定し、大きい場合はステップ142へ移行して目標出力電圧VO に電圧変化幅VX を加算したものがMPPT最大電圧VH より大きいか否かを判定し、大きくない場合はステップ144において目標出力電圧VO を電圧変化幅VX だけ増加させた後にステップ122へ戻る。一方、ステップ142の判定の結果、目標出力電圧VO に電圧変化幅VX を加算したものがMPPT最大電圧VH より大きいと判定された場合は、ステップ144を実行せずにステップ122へ戻る。即ち、ステップ140乃至ステップ144では、電力変化量ΔPが増加傾向にある場合に、出力電力をさらに増加させるためにMPPT最大電圧VH を上限として目標出力電圧VO を電圧増加幅VX だけ増加させている。
【0041】
一方、ステップ140の判定の結果、電力変化量ΔPが0より大きくないと判定された場合は、ステップ146へ移行して電力変化量ΔPが0より小さいか否かを判定し、小さくないと判定された場合、即ち電力変化量ΔPが0である場合は目標出力電圧VO を変化せずにステップ122へ戻り、電力変化量ΔPが0より小さいと判定された場合はステップ148へ移行して、目標出力電圧VO から電圧変化幅VX を減算したものがMPPT最小電圧VL より小さいか否かを判定し、小さくない場合はステップ150において目標出力電圧VO を電圧変化幅VX だけ減少させた後にステップ122へ戻る。
【0042】
一方、ステップ148の判定の結果、目標出力電圧VO から電圧変化幅VX を減算したものがMPPT最小電圧VL より小さいと判定された場合は、ステップ150を実行せずにステップ122へ戻る。即ち、ステップ146乃至ステップ150では、電力変化量ΔPが減少傾向にある場合に、出力電力を逆に増加させるためにMPPT最小電圧VL を下限として目標出力電圧VO を電圧増加幅VX だけ減少させている。
【0043】
これ以降、上記同様にステップ122乃至ステップ150の処理を繰り返して行うことによって、MPPT最小電圧VL からMPPT最大電圧VH までの範囲内においてMPPT制御が行われる。
【0044】
このように、本第1実施形態に係る太陽光発電装置10では、MPPT制御を行う際の仮想最適動作電圧VA 、MPPT最小電圧VL 、及びMPPT最大電圧VH を、インバータ回路18の起動直前のソーラパネル12の出力電圧VP に基づいて算出しているので、季節の変化等に伴うソーラパネル12周辺の温度変化等に応じた最適な範囲内においてMPPT制御を行うことができ、この結果として、ソーラパネル12からの出力電力を効率よく利用することができる。
【0045】
また、本第1実施形態に係る太陽光発電装置10では、電圧変化幅切替え電圧VCL及びVCHを適用し、ソーラパネル12の出力電圧VP が電圧VCLより低い値、若しくはVCHより高い値の場合は電圧変化幅を大きくし、ソーラパネル12の出力電圧VP が仮想最適動作電圧VA 付近である電圧VCLからVCHの範囲内にある場合には、それ以外の場合に比較して電圧変化幅を小さくしているので、ソーラパネル12の動作点を短時間に最大電力点に移行することができる。
【0046】
さらに、本第1実施形態に係る太陽光発電装置10では、電圧変化幅切替え電圧VCL及びVCHをインバータ回路18の起動直前のソーラパネル12の出力電圧VP に基づいて算出しているので、季節の変化等に伴うソーラパネル12周辺の温度変化等に応じた最適な電圧変化幅切替え電圧VCL及びVCHを設定することができる。
【0047】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態は、太陽光発電装置10がMPPT制御のみの制御を行う場合の実施形態であったが、本第2実施形態は上記第1実施形態の太陽光発電装置10に対してソーラパネル12の出力電力が低電力である場合に定電圧制御を行うようにしたものである。従って、本第2実施形態におけるマイコン14(図1参照)は、MPPT制御モード(追尾制御モード)及び定電圧制御モードの2つの制御モードを備えている。なお、本第2実施形態に係る太陽光発電装置の構成は、上記第1実施形態に係る太陽光発電装置10(図1参照)と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0048】
次に、図3を参照して、本第2実施形態に係る太陽光発電装置の作用を説明する。なお、図3は、マイコン14において実行される制御プログラムの流れを示すフローチャートであり、図2に示したフローチャートと同様の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0049】
まず、ステップ100’では、発電電圧検出回路30から入力されたソーラパネル12の出力電圧VP に基づいて、上記(1)式乃至(5)式、及び次の(6)式により仮想最適動作電圧VA 、MPPT最小電圧VL 、MPPT最大電圧VH 、仮想最適動作電圧VA より電圧が低い側の電圧変化幅切替え電圧VCL、仮想最適動作電圧VA より電圧が高い側の電圧変化幅切替え電圧VCH、及び一定制御電圧VF を算出する。
【0050】
F =VP ×0.80 (6)
なお、上記(6)式における定数(0.80)は、他の式と同様に、使用する太陽電池の種類等に応じて設定した値であり、本発明はこの値に限定されるものではない。
【0051】
その後、ステップ102を実行した後、次のステップ104では、ソーラパネル12の出力電圧VP 及び出力電流IP からソーラパネル12の出力電力PE (=VP ×IP )を算出し、次のステップ106では、出力電力PE が所定電力(例えば1kW)より小さいか否かの判定を行い、小さい場合はステップ108へ移行して定電圧制御モードに設定する。
【0052】
次のステップ110では、ソーラパネル12の目標出力電圧VO として、上記ステップ100’において算出した一定制御電圧VF を設定し、次のステップ112では、ソーラパネル12の出力電圧VP が目標出力電圧VO となるようにインバータ回路18(IGBT駆動回路16)を制御する。
【0053】
次のステップ114では、上記ステップ104と同様にソーラパネル12の出力電圧VP 及び出力電流IP からソーラパネル12の出力電力PE を算出し、次のステップ116では、出力電力PE が上記所定電力より小さいか否かを判定し、小さい場合はステップ114へ戻り、小さくない場合は後述するステップ118へ移行する。即ち、ステップ116の判定処理によってソーラパネル12の出力電力PE が所定電力以上となるまで定電圧制御が行われる。
【0054】
一方、上記ステップ106の判定の結果、出力電力PE が所定電力より小さくないと判定された場合はステップ118へ移行して追尾制御モードに設定する。
【0055】
これ以降、上記第1実施形態と同様に、ステップ120乃至ステップ132の処理を行った後、次のステップ134では、ソーラパネル12の出力電力PE が上記所定電力より小さいか否かの判定を行い、小さい場合はステップ108へ移行して、上述した定電圧制御モードを実行し、小さくない場合はステップ136へ移行して、これ以降、上記第1実施形態と同様に、ステップ136乃至ステップ150の処理を行う。
【0056】
このように、本第2実施形態に係る太陽光発電装置10では、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができると共に、動作が不安定な低電力出力時には定電圧制御を行うようにしているので、低電力出力時から高電力出力時に至るまで安定した動作で発電することができる。
【0057】
なお、上記各実施形態では、MPPT制御時における電圧変化幅VX を、ソーラパネル12の出力電圧VP が電圧変化幅切替え電圧VCLからVCHまでの範囲内である場合に2[V]とし、範囲外である場合に4[V]とする場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの電圧変化幅の値はソーラパネル12の設置環境等に応じて適宜変更することができる。
【0058】
また、上記各実施形態では、インバータ回路18の起動直前に算出する仮想最適動作電圧VA 等の電圧をソーラパネル12の出力電圧VP に対して定数を乗じることによって算出する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばソーラパネル12の出力電圧VP から所定値を減じることにより算出する形態としてもよい。
【0059】
【発明の効果】
請求項1記載の太陽光発電装置によれば、太陽電池の動作点が太陽電池の最大電力点を追尾するように制御する際に用いる仮想最適動作電圧及び制御電圧範囲を、電力変換手段の起動直前の太陽電池の出力電圧に基づいて設定しているので、季節の変化等に伴う日射量、太陽電池周辺の温度変化や実際に設置される太陽電池パネルの直列接続数に応じた最適な仮想最適動作電圧及び制御電圧範囲を得ることができ、この結果として、太陽電池からの出力電力を効率よく利用することができる、という効果が得られる。
【0060】
また、請求項2記載の太陽光発電装置によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を奏することができると共に、太陽電池の出力電圧が仮想最適動作電圧付近である切替範囲内の値であるときには電圧変化幅をそれ以外のときに比較して小さくしているので、太陽電池の動作点を短時間に最大電力点に移行することができ、かつ上記切替範囲を電力変換手段の起動直前における太陽電池の出力電圧に基づいて設定しているので、季節の変化等に伴う日射量、太陽電池周辺の温度変化や実際に設置される太陽電池パネルの直列接続数に応じた最適な切替範囲を設定することができる、という効果が得られる。
【0061】
さらに、請求項3記載の太陽光発電装置によれば、請求項1及び請求項2記載の発明と同様の効果を奏することができると共に、動作が不安定な低電力出力時には太陽電池の出力電圧を固定電圧としているので、低電力出力時から高電力出力時に至るまで安定した動作で発電することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各実施形態に係る太陽光発電装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態に係る太陽光発電装置の作用を示すフローチャートである。
【図3】第2実施形態に係る太陽光発電装置の作用を示すフローチャートである。
【図4】(A)は太陽電池の出力電圧−出力電流特性図であり、(B)は最大電力追尾制御の説明に用いる太陽電池の出力電圧−出力電力特性図である。
【図5】太陽電池周辺の温度をパラメータとした場合の太陽電池の出力電圧−出力電力特性図である。
【符号の説明】
10 太陽光発電装置
12 ソーラパネル(太陽電池)
14 マイクロコンピュータ(設定手段、制御手段)
16 IGBT駆動回路
18 インバータ回路(電力変換手段)
20 昇圧回路(電力変換手段)
28 発電電流検出回路
30 発電電圧検出回路
32 電流検出回路

Claims (3)

  1. 太陽電池と、
    前記太陽電池から出力された直流電力を交流電力に変換する電力変換手段と、 前記電力変換手段の起動直前に前記太陽電池の出力電圧と太陽電池の種類に対応して予め定められた定数とから仮想最適動作電圧及び制御電圧範囲を求め、求めた仮想最適動作電圧及び制御電圧範囲を前記太陽電池の仮想最適動作電圧及び制御電圧範囲として設定する設定手段と、
    前記仮想最適動作電圧を前記太陽電池の出力電圧の目標値として前記電力変換手段を起動した後、前記制御電圧範囲において前記太陽電池から出力された直流電力が大きくなる方向に前記太陽電池の出力電圧を所定の電圧変化幅で段階的に変化させる制御手段と、
    を備えた太陽光発電装置。
  2. 前記設定手段は前記電力変換手段の起動直前に前記太陽電池の出力電圧と太陽電池の種類に対応して予め定められた定数とから切替範囲を求め、求めた切替範囲を前記制御電圧範囲より狭い範囲でかつ前記仮想最適動作電圧を含む範囲である切替範囲として設定し、
    前記制御手段は前記太陽電池の出力電圧を段階的に変化させる際に、前記出力電圧が前記切替範囲内の値であるときには前記電圧変化幅をそれ以外のときに比較して小さくする請求項1記載の太陽光発電装置。
  3. 前記設定手段は前記電力変換手段の起動直前に前記太陽電池の出力電圧と太陽電池の種類に対応して予め定められた定数とから固定電圧を求め、求めた固定電圧を前記制御電圧範囲内の値である固定電圧として設定し、
    前記制御手段は前記太陽電池から出力された直流電力が所定電力より小さな場合に前記太陽電池の出力電圧を前記固定電圧とする請求項1又は請求項2記載の太陽光発電装置。
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