JP2013187496A - 発電制御装置、発電制御システム、および発電制御方法 - Google Patents

発電制御装置、発電制御システム、および発電制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】太陽光パネルの故障診断を容易に実行できる発電制御装置を提供する。
【解決手段】本発電制御置は、PVパネル10の発電量を制御するパネルコントローラ20であって、PVパネル10の出力を第1の範囲において制御するMPPT部210と、所定の信号を処理する通信部220と、を備える。MPPT部210は、所定の信号に基づいて、PVパネル10の出力の範囲を、第1の範囲よりも広い第2の範囲に変更する。
【選択図】図2

Description

本発明は、発電制御装置、発電制御システム、および発電制御方法に関する。
従来、太陽光パネル(PV(Photo Voltaic)パネル)を利用し、太陽光のエネルギーを電気エネルギーに変換する太陽光発電が普及している。太陽光発電では、発電時に廃棄物、排水、騒音、振動などが発生せず、非常用電源としても活用が期待されることから、近年特に注目されている。
一方、PVパネルは、発電量を大きくするために、屋上などの屋外に設置されることが多い。そのため、風、雨、雪などの自然現象の影響、またその他の影響を直接的に受けやすい。自然現象の影響やその他の要因が長年蓄積することで、太陽光パネルが故障することがある。
PVパネルの故障診断を行う方法として、特許文献1の技術が知られている。特許文献1では、PVパネルの電流−電圧特性を計測し、その電流−電圧特性を基準状態に換算し、複数の基準特性のうちのいずれの基準特性に最も近似するか判定することが開示されている。これにより、PVパネルの故障診断を詳細に行うことができる。
特開2007−311487号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、作業員がPVパネルの設置場所へ直接出向き、特性評価装置をPVパネルへ直接接続して故障診断を行わなければならず、手間がかかっていた。特に、PVパネルが屋根に設置されている場合には、高電圧下においての高所作業となり、危険を伴っていた。さらに、PVパネルの設置場所へ出向く必要があるために故障の発見が遅れやすく、故障発生から故障発見までの間に発電量のロスが生じていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、太陽光パネルの故障診断を容易に実行できる発電制御装置、発電制御システム、および発電制御方法を提供することを目的とする。
本発明の発電制御装置は、太陽光パネルの発電量を制御する発電制御装置であって、前記太陽光パネルの出力を第1の範囲において制御する制御部と、所定の信号を処理する信号処理部と、前記所定の信号に基づいて、前記制御部が制御する前記太陽光パネルの出力の範囲を、前記第1の範囲よりも広い第2の範囲に変更する出力範囲変更部と、を備える。
この構成によれば、通常動作時(例えば最大動作点追従制御(MPPT制御)の動作時)よりも広い太陽光パネルの出力範囲において、太陽光パネルの出力特性を探索できる。従って、太陽光パネルの故障診断を容易に実行できる。また、故障診断に際して、高所作業の必要もなく、危険もない。また、例えばMPPT制御を実行する制御部を用いて故障診断できるので、故障診断専用の装置は不要である。
また、本発明の発電制御装置は、前記太陽光パネルの出力は、前記太陽光パネルの出力電圧又は出力電流を含んでもよい。
この構成によれば、太陽光パネルの出力電圧又は出力電流に基づいて、故障診断を容易に実行できる。
また、本発明の発電制御装置は、前記太陽光パネルの出力電圧を測定する電圧測定部と、前記太陽光パネルの出力電流を測定する電流測定部と、前記電圧測定部及び前記電流測定部による測定結果に基づいて、前記太陽光パネルの発電情報を送信する送信部と、を備えてもよい。
この構成によれば、例えば、他の装置において、太陽電池パネルの発電情報を蓄積し、分析できる。従って、他の装置により太陽電池パネルの故障の有無を判別できる。
また、本発明の発電制御装置は、前記制御部が、前記太陽光パネルの出力を直流入力し、直流変換し、直流出力する直流変換部を備え、前記制御部が、前記直流変換部の直流出力を一定に制御した状態において、前記太陽光パネルの出力を制御してもよい。
この構成によれば、他のPVパネルへ電気的な影響を与えずに、故障診断を容易に実行できる。
また、本発明の発電制御装置は、前記直流変換部の出力が、前記直流変換部の出力電圧又は出力電流を含んでもよい。
この構成によれば、直流変換部の出力電圧、出力電流の少なくとも一方を一定にして、太陽光パネルの故障診断を実行できる。
また、本発明の発電制御装置は、前記制御部が、前記直流変換部の直流出力を、前記太陽光パネルとは異なる他の太陽光パネルの発電量を制御する他の発電制御装置が備える直流変換部の直流出力と同一、かつ一定に制御してもよい。
この構成によれば、他の発電制御装置と相互に電気的な影響を与えないよう協調して、故障診断を実行できる。従って、故障診断の精度が向上する。
また、本発明の発電制御装置は、前記所定の信号が、前記太陽光パネルの故障の有無を判別する診断動作を要求する診断動作要求信号を含んでもよい。
この構成によれば、例えば、発電制御装置へのユーザによるボタン操作、診断動作のスケジューリング、他の装置からの診断動作要求に基づいて、故障診断を実行できる。
また、本発明の発電制御システムは、直列又は並列に接続された複数の太陽光パネルの発電量を制御する発電制御装置を複数備える発電制御システムであって、各発電制御装置は、前記太陽光パネルの出力を第1の範囲において制御する制御部と、所定の信号を処理する信号処理部と、前記所定の信号に基づいて、前記制御部が制御する前記太陽光パネルの出力の範囲を、前記第1の範囲よりも広い第2の範囲に変更する出力範囲変更部と、を備える。
この構成によれば、通常動作時(例えばMPPT制御の動作時)よりも広い太陽光パネルの出力範囲において、太陽光パネルの出力特性を探索できる。従って、太陽光パネルの故障診断を容易に実行できる。また、故障診断に際して、高所作業の必要もなく、危険もない。また、例えばMPPT制御を実行する制御部を用いて故障診断できるので、故障診断専用の装置は不要である。
また、本発明の発電制御システムは、各発電制御装置は、前記太陽光パネルの出力を第1の範囲において制御する制御部と、所定の信号を処理する信号処理部と、前記所定の信号に基づいて、前記制御部が制御する前記太陽光パネルの出力の範囲を、前記第1の範囲よりも広い第2の範囲に変更する出力範囲変更部と、を備えてもよい。
この構成によれば、発電制御システム内の各発電制御装置が相互に電気的な影響を与えないよう協調して、故障診断を実行できる。従って、故障診断の精度が向上する。
また、本発明の発電制御方法は、太陽光パネルの発電量を制御する発電制御方法であって、前記太陽光パネルの出力を第1の範囲において制御するステップと、所定の信号を処理するステップと、前記所定の信号に基づいて、前記太陽光パネルの出力の範囲を、前記第1の範囲よりも広い第2の範囲に変更するステップと、を有する。
この方法によれば、通常動作時(例えばMPPT制御の動作時)よりも広い太陽光パネルの出力範囲において、太陽光パネルの出力特性を探索できる。従って、太陽光パネルの故障診断を容易に実行できる。また、故障診断に際して、高所作業の必要もなく、危険もない。また、例えばMPPT制御を実行する制御部を用いて故障診断できるので、故障診断専用の装置は不要である。
本発明によれば、太陽光パネルの故障診断を容易に実行できる。
本発明の実施形態における太陽光発電システムの概略を示すブロック図 本発明の実施形態におけるパネルコントローラ(子機)の構成例を示すブロック図 本発明の実施形態におけるパネルコントローラ(親機)が内蔵されたパワーコンディショナな構成例を示す図 本発明の実施形態におけるMPPT制御時のPVパネルのI−V特性の一例を示す図 本発明の実施形態における故障診断処理時のPVパネルのI−V特性の一例を示す図 本発明の第1の実施形態におけるパネルコントローラ(子機)による故障診断処理時の第1動作例を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態におけるパネルコントローラ(子機)による故障診断処理時の第2動作例を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態におけるパネルコントローラ(親機)による故障診断処理時の動作例を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態における太陽光発電システムによる協調診断処理時の動作例を示すシーケンス図 図1に示した太陽光発電システムにおけるPVストリング周辺を拡大した図
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態における太陽光発電システム1の構成例を示す図である。太陽光発電システム1は、太陽光発電(PV:Photo Voltaic)パネル10、パネルコントローラ20、接続箱30、パワーコンディショナ40、パネルコントローラ50、およびサーバ60を備える。太陽光発電システムは、発電制御システムの一例である。
PVパネル10は、光電効果により、光エネルギーを電力に変換する太陽電池を含むパネルである。ここでのPVパネル10とは、太陽電池単体である太陽電池セルであってもよいし、複数の太陽電池が組み合わされた太陽電池モジュールであってもよい。PVパネル10は、電力線PLに対して直列に接続される。各PVパネル10は、各パネルコントローラ20と1対1で対応している。
図1の例では、各PVパネル10が電力線PLを介して直列に接続された太陽電池ストリング(PVストリング)11として構成され、さらに各太陽電池ストリング11が電力線PLを介して接続箱30において並列に接続され、太陽電池アレイ(PVアレイ)として構成されている。なお、PVパネル10が4個直列に接続されてPVストリングが構成されているが、この数はこれに限られない。また、PVストリングが4個並列に接続されてPVアレイが構成されているが、この数はこれに限られない。
パネルコントローラ20は、PVパネル10の発電量を制御する。パネルコントローラ20は、対応するPVパネル10の発電電力を入力し、この発電電力が所望の電力となるように制御する。所望の電力は、パワーコンディショナ40からの発電に関する制御信号(電圧、電流等の情報を含む信号)により決定され、日照条件等に伴ってパネルコントローラ20毎に異なることがある。つまり、パネルコントローラ20は、PVパネル10の発電量を制御する。また、パネルコントローラ20は、パネルコントローラ50との間で、電力線PLを介して相互に通信する。
また、パネルコントローラ20は、パネルコントローラ50の子機として動作する。パネルコントローラ20は、他のパネルコントローラ20またはパネルコントローラ50との間で、有線または無線を用いて通信する。また、有線および無線の両方を用いて通信してもよい。有線通信では、例えば電力線PLを用いて通信を行い、例えば2〜30MHzの通信周波数帯を利用する。無線通信では、例えば1.9GHzの通信周波数帯を利用する。
また、パネルコントローラ20は、最大電力点追従制御(MPPT:Maximum Power Point Tracking)(以下、MPPT制御ともいう)に関する処理を実行する。MPPT制御とは、太陽光発電による発電電力を太陽光発電システム1全体で最大にするための制御である。また、パネルコントローラ20は、PVパネル10の故障の有無を判別する故障診断処理に関する処理を実行する。
接続箱30は、複数のPVパネル10が直列に接続されて構成されるPVストリング11単位で配線としての電力線PLをまとめて、パワーコンディショナ40に接続する。接続箱30には、電力線PLを接続するための端子、点検や保守の際に使用されるスイッチ、避雷素子、電気の逆流を防止するための逆流防止ダイオード、などが含まれている。
また、接続箱30は、パワーコンディショナ40と一体化されてもよい。また、接続箱30は、省略されてもよい。
パワーコンディショナ40は、パネルコントローラ20から出力された各PVパネル10による発電電力に相当する直流電力を、交流電力に変換する。パワーコンディショナ40は、例えば分電盤(不図示)に接続される。
また、パワーコンディショナ40は、MPPT制御に関する処理を実行する。MPPT制御とは、太陽光発電による発電電力を太陽光発電システム1全体で最大にするための制御である。また、PVパネル10の故障の有無を判別する故障診断処理に関する処理を実行する。
パネルコントローラ50は、複数のパネルコントローラ20の親機として動作する。また、パネルコントローラ50は、故障診断処理に関する処理を実行する。例えば、パネルコントローラ20による測定値(例えば、電流、電圧、電力の測定値)をパネルコントローラ20から受信し、PVパネル10の発電量を常時監視する。
パネルコントローラ50の設置場所は、特に限定しない。例えば、パワーコンディショナ40内に設置されてもよいし、接続箱30内に設置されてもよいし、電力線PL上のどこかに設置されてもよい。さらに、パネルコントローラ20と無線通信を行う場合には、通信回線に接続された場所であればよい。図1では一例として、パネルコントローラ50がパワーコンディショナ40に内蔵されている。
サーバ60は、パネルコントローラ50などの他の通信装置との間で通信してデータを取得し、蓄積し、解析する。また、パネルコントローラ50は、故障診断処理に関する処理を実行する。
サーバ60は、PVパネル10の所有者が所有するローカルに設置されたサーバであってもよいし、PVパネル10のメーカや保守業者が所有する遠隔地に設置されたサーバであってもよい。
次に、パネルコントローラ20の詳細な構成例について説明する。
図2はパネルコントローラ20の構成例を示す図である。パネルコントローラ20は、MPPT部210、通信部220、コイル部240、およびカプラ250を備える。
MPPT部210は、MPPT制御を実行する。また、MPPT部210は、PVパネル10に対して直列に接続されており、PVパネル10の発電電力が最大となるように、PVパネル10の端子間電圧を制御する。MPPT部210の詳細な構成については後述する
また、MPPT部210は、パネルコントローラ20に接続されたPVパネル10の故障診断処理を行う。故障診断処理の詳細については後述する。
通信部220は、PVパネル10に対して並列に接続されており、電力線PLを介して各種情報を通信する。例えば、通信部220は、パワーコンディショナ40との間で、PVパネル10による発電に関する制御信号を通信する。通信部220の詳細な構成については後述する。
コイル部240は、PVパネル10に対して直列に接続されており、1組の電力線PLの各々にコイル241,242が配設されている。コイル部240は、制御信号が伝送される周波数帯域を遮断し直流電力が伝送される周波数帯域を通過させる第1のフィルタ部として作用する。コイル部240を備えることで、信号帯域である高周波帯域の信号を遮断し、PVパネル10へ制御信号が伝送されることを防止できる。
カプラ250は、通信部220に対して直列に接続されており、コイルトランス251、及びカップリング用コンデンサ252a,252bを含んで構成される。カプラ250は、制御信号が伝送される周波数帯域を通過させ直流電力が伝送される周波数帯域を遮断する第2のフィルタ部として作用する。
カプラ250を備えることで、直流電圧が通信部220に印加されないように(つまりDC成分をカット)するとともに、制御信号が伝送される信号帯域の信号を通過させることができる。
また、カップリング用コンデンサ252a,252bはノイズフィルタとしても作用する。従って、PVパネル10からパネルコントローラ20へ伝送されるノイズや、MPPT部210のDC/DCコンバータ213において発生するスイッチングノイズが、通信部220へ伝送されることを抑制できる。
なお、カプラ250がコンデンサおよびトランスにより構成されることを例示したが、これ以外の構成であってもよい。
また、パネルコントローラ20が無線通信を行う場合には、カプラ250は不要である。図2では、一例として、パネルコントローラ20が電力線PLを介して通信することを想定している。
MPPT部210は、第1電圧センサ211、電流センサ212、DC/DCコンバータ213、第2電圧センサ214、およびマイクロプロセッサ(MPU:Micro Processing Unit)215を備える。
第1電圧センサ211は、パネルコントローラ20に接続されたPVパネル10の出力電圧(端子間電圧)を検出する。以下、第1電圧センサ211により検出された電圧を、第1検出電圧とも称する。
電流センサ212は、パネルコントローラ20に接続されたPVパネル10の出力電流を検出する。以下、電流センサ212により検出された電流を、第1検出電流とも称する。
DC/DCコンバータ213は、電力変換用のスイッチング素子を有するスイッチ部213Sを備える。スイッチ部213Sは、オンとオフを適時切り替えることにより、電力線PLを介して電源としてのPVパネル10から供給される供給電力を制御する。
DC/DCコンバータ213は、パネルコントローラ20に接続されたPVパネル10の出力電圧を入力し、スイッチ部213Sを用いて、入力された電圧を変圧する。また、スイッチ部213Sは、MPU215からのPWM(Pulse Width Modulation)信号に応じて、オンオフ制御される。
第2電圧センサ214は、DC/DCコンバータ213の出力電圧(変圧後の電圧)を検出する。以下、第2電圧センサ214により検出された電圧を、第2検出電圧とも称する。
MPU215は、第1検出電圧又は第2検出電圧が所定の電圧値となるよう、DC/DCコンバータ213を制御する。例えば、所定の電圧とは、通信部220により受信された制御信号により指示される電圧値である。また、DC/DCコンバータ213の制御とは、DC/DCコンバータ213のスイッチ部213Sのデューティ比を制御することである。
通信部220は、メインIC(Integrated Circuit)221、メモリ228、ローパスフィルタ(LPF)229、バンドパスフィルタ(BPF)230、およびドライバIC231を備える。
メインIC221は、CPU(Central Processing Unit)222およびPLC・MAC(Power Line Communication Media Access Control layer)ブロック223を備える。また、メインIC221は、PLC・PHY(Power Line Communication・Physical layer)ブロック224およびDA変換器(DAC;D/A Converter)225を備える。また、メインIC221は、AD変換器(ADC;A/D Converter)226および可変増幅器(VGA;Variable Gain Amplifier)227を備える。
メインIC221は、電力線通信を行う制御回路として機能する集積回路である。メインIC221は、MPPT部210のMPU215と接続され、シリアル通信によりデータの送受を行う。
CPU222は、例えば8ビットのRISC(Reduced Instruction Set Computer)プロセッサを実装している。PLC・MACブロック223は、送受信信号のMAC層(Media Access Control layer)を管理する。PLC・PHYブロック224は、送受信信号のPHY層(Physical layer)を管理する。
DA変換器225は、デジタル信号をアナログ信号に変換する。AD変換器226は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。可変増幅器227は、BPF240から入力される信号を増幅する。
メモリ228は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の半導体記憶装置である。LPF229は、DA変換器225から入力される信号のうち低周波成分を通過させ、それ以外の成分を遮断する。BPF230は、カプラ250から入力される信号のうち所定周波数帯成分を通過させ、それ以外の成分を遮断する。ドライバIC231は、所定機器を動作させるためのICである。
CPU222は、メモリ228に記憶されたデータを利用して、PLC・MACブロック223及びPLC・PHYブロック224の動作を制御するとともに、通信部220全体の制御も行う。
通信部220による通信は、概略次のように行われる。メモリ228等に記憶された送信すべきデータは、メインIC221に送られる。メインIC221は、データに対してデジタル信号処理を施すことによってデジタル送信信号を生成する。生成されたデジタル送信信号は、DA変換器225によってアナログ信号に変換され、ローパスフィルタ229、ドライバIC231、カプラ250、を介して電力線PLに出力される。
電力線PLから受信された信号は、カプラ250を経由してバンドパスフィルタ230に送られ、可変増幅器227によりゲイン調整された後、AD変換器226によりデジタル信号に変換される。変換されたデジタル信号は、デジタル信号処理を施すことによって、デジタルデータに変換される。変換されたデジタルデータは、例えばメモリ228に記憶される。
次に、メインIC221によって実現されるデジタル信号処理の一例について説明する。通信部220は、シングルキャリア信号を伝送用の信号として使用するものである。通信部220は、送信対象のデータをシングルキャリア送信信号に変換して出力すると共に、シングルキャリア受信信号を処理して受信データに変換する。これらの変換のためのデジタル信号処理は、主としてPLC・PHYブロック224により行われる。
次に、パワーコンディショナ40の詳細な構成例について説明する。
図3は、パワーコンディショナ40の構成例を示す図である。パワーコンディショナ40は、MPPT部410、通信部420、コイル部440、カプラ450、およびDC/ACコンバータ460を備える。図3の例では、MPPT部410および通信部420は、パネルコントローラ50に含まれる。
MPPT部410は、パネルコントローラ20のMPPT部210と符号が200だけ異なるが、同様の構成及び機能を有するので、説明を省略する。MPPT部410内の詳細構成(例えばMPU415)についても、パネルコントローラ20のMPPT部210内の詳細構成(例えばMPU215)と符号が200だけ異なるが、同様の構成及び機能を有するので、説明を省略する。
なお、以下、第1電圧センサ411により検出された電圧を、第3検出電圧とも称する。また、第2電圧センサ414により検出された電圧を、第4検出電圧とも称する。また、電流センサ412により検出された電流を、第2検出電流とも称する。
通信部420は、パネルコントローラ20の通信部220と符号が200だけ異なるが、同様の構成及び機能を有するので、説明を省略する。通信部420内の詳細構成(例えばCPU422)についても、パネルコントローラ20の通信部220内の詳細構成(例えばCPU222)と符号が200だけ異なるが、同様の構成及び機能を有するので、説明を省略する。
コイル部440は、パネルコントローラ20のコイル部240と符号が200だけ異なるが、同様の構成及び機能を有するので、説明を省略する。
カプラ450は、パネルコントローラ20のカプラ250と符号が200だけ異なるが、同様の構成及び機能を有するので、説明を省略する。
DC/ACコンバータ460は、パネルコントローラ20から出力された各PVパネル10による発電電力に相当する直流電力を、交流電力に変換する。
なお、パワーコンディショナ40がパネルコントローラ50に内蔵されていない場合であっても、パワーコンディショナ40はMPPT部410および通信部420を備える。
なお、サーバ60は、一般的なサーバと同様の構成部を備えている。例えば、サーバ60は、有線通信又は無線通信の機能を有する通信部を備え、パネルコントローラ50などの他の通信装置との間で通信する。
また、サーバ60は、メモリ、CPUなどを備え、CPUがメモリに格納されたプログラムを実行することで、所定の機能を実現できる。例えば、サーバ60は、パネルコントローラ20からの情報に基づいて、PVパネル10の故障の有無を判別する。
次に、太陽光発電システム1におけるMPPT制御の一例について説明する。
パネルコントローラ20およびパワーコンディショナ40が、相互にMPPT制御のためのデータを通信する。
まず、パワーコンディショナ40の通信部420は、電力線PLを介して、電圧情報および電流情報を含む制御信号を、パネルコントローラ20から受信する。電圧情報とは、第1検出電圧又は第2検出電圧の情報である。電流の情報とは、第1検出電流の情報である。
続いて、パワーコンディショナ40の通信部420は、パネルコントローラ20の電圧情報及び電流情報に基づいて、PVパネル10において最適なPVパネル10の電圧値、PVパネル10の電流値を算出する。MPPT制御における最適な電圧値、電流値とは、複数のPVパネル10全体での電力が最大となる各PVパネル10の電圧値、電流値である。この最適な電圧値及び電流値は、PVパネル10の向き、PVパネル10の設置場所、天候等に依存するため、PVパネル10毎に異なることがある。
続いて、パワーコンディショナ40の通信部420は、算出されたPVパネル10の電圧値及び電流値を最適電圧情報及び最適電流情報に含めて制御信号を生成する。通信部420は、電力線PLを介して、PVパネル10に対応するパネルコントローラ20へ、この制御信号を送信する。また、通信部420は、最適電圧情報及び最適電流情報から最適な電力を算出して最適電流情報に含め、最適電力情報を制御信号に含めてパネルコントローラ20へ送信してもよい。
続いて、パネルコントローラ20の通信部220は、パワーコンディショナ40から最適電圧情報及び最適電流情報を受信する。そして、パネルコントローラ20のMPPT部210は、受信された最適電圧情報に含まれる電圧値及び最適電流情報に含まれる電流値となるように、DC/DCコンバータ213のスイッチ部213Sのオンオフ制御を行う。
具体的には、MPU215は、第1検出電圧又は第2検出電圧が最適電圧情報に含まれる電圧値となるよう、スイッチ部213Sのオンオフ制御を行う。また、MPU215は、第1検出電流が最適電流情報に含まれる電流値となるよう、スイッチ部213Sのオンオフ制御を行ってもよい。
なお、DC/DCコンバータ213の入力側よりも出力側の方が、ノイズの影響がより多く含まれることが予想されることから、第1検出電圧を最適電圧とすることが好ましい。
また、ここでは、パワーコンディショナ40が最適な電圧及び電流の情報をパネルコントローラ20へ指示することを想定した。この代わりに、パネルコントローラ20のMPU215が自ら、第1検出電圧及び第2検出電圧に基づいて、最適電圧情報及び最適電流情報を求めてもよい。また、パワーコンディショナ40が、パワーコンディショナ40において検出された第3検出電圧、第4検出電圧、又は第2検出電流に基づいて、MPPT制御を実行してもよい。
図4は、MPPT制御時のPVパネル10の出力電圧及び出力電流の特性(I−V特性)の一例を示す図である。PVパネル10のI−V特性は、図4のラインL1〜L3に示すように、日照量によって変化する。日照量が多い順に、ラインL1→L2→L3である。パネルコントローラ20又はパワーコンディショナ40は、MPPT制御を行う場合、各日照量において、電力が最大となるようにPVパネル10の出力電圧及び出力電流を制御する。図4では、制御結果の動作点を各符号D1により示している。
次に、太陽光発電システム1における故障診断処理について説明する。
故障診断処理は、パネルコントローラ20のMPPT部210又はパワーコンディショナ40のMPPT部410を用いて実行される。故障診断処理では、PVパネル10の各動作点におけるI−V特性に基づいて、PVパネル10の故障の有無が個別に判別される。
故障診断処理で用いるPVパネル10のI−V特性の取得方法は、例えば以下の2通り考えられる。故障診断処理では、パネルコントローラ20のMPPT部210が、最大動作点以外にも様々な動作点を広く取得できる。
第1の取得方法では、パネルコントローラ20のMPPT部210が、故障診断対象のPVパネル10の動作点を順次変化させ、各動作点におけるPVパネル10のI−V特性を取得する。
第2の取得方法では、パワーコンディショナ40のMPPT部410が、パワーコンディショナ40への入力電圧及び入力電流を順次変化させる。この変化に連動して、各PVパネル10の動作点が変化する。パネルコントローラ20のMPPT部210は、PVパネル10の各動作点におけるPVパネル10のI−V特性を取得する。
パネルコントローラ20により取得されるPVパネル10の出力電圧又は出力電流は、第1検出電圧、第2検出電圧、又は第1検出電流に相当する。また、パネルコントローラ20が調整する動作点の数は特に限定しない。多くの動作点のI−V特性を取得することで、より正確な故障診断ができる。
また、パネルコントローラ20は、PVパネル10のI−V特性の取得日時を変更して、複数回取得し、統計をとってもよい。例えば、パネルコントローラ20は、取得された複数個のI−V特性の平均値を故障診断処理に用いてもよい。これにより、1回目の特性取得時が日陰であったなど、様々な日照条件や環境条件に対応でき、誤判定を防止できる。
サーバ60は、パネルコントローラ50を介して、各パネルコントローラ20により取得されたPVパネル10のI−V特性の情報を収集し、蓄積する。つまり、サーバ60に蓄積される電圧及び電流の情報は、第1検出電圧、第2検出電圧、第1検出電流の情報の少なくとも1つを含む。
サーバ60は、パネルコントローラ20から取得したPVパネル10のI−V特性に基づいて、故障の有無を判別する。
例えば、サーバ60は、PVパネル10のI−V特性をパネル毎に蓄積し、所定の1つのPVパネル10のI−V特性と他のPVパネル10のI−V特性との差分(例えば偏差)を算出する。サーバ60は、算出された差分が所定以上である場合に、故障ありと判別してもよい。
また、例えば、サーバ60は、あらかじめPVパネル10のメーカ等が所有するI−V特性の情報(正常時のI−V特性の情報)を保持しておき、正常時のI−V特性とパネルコントローラ20から取得したI−V特性とを比較する。サーバ60は、比較の結果、所定以上の乖離があれば、故障ありと判別してもよい。
また、例えば、サーバ60は、過去に故障ありと判別されたI−V特性の情報を蓄積しておき、このI−V特性とパネルコントローラ20から取得したI−V特性とを比較する。サーバ60は、比較の結果、所定以上の類似度があれば、故障ありと判別してもよい。
また、サーバ60は、蓄積されたデータを、Web画面などを表示する表示装置に、PVパネル10のI−V特性や、P(電力)−V(電圧)特性の情報を表示させてもよい。電力については、サーバ60は、第1検出電圧又は第2検出電圧及び第1検出電流に基づいて算出できる。表示装置については、サーバ60が備えてもよいし、別体であってもよい。PVパネル10の特性を可視化することで、故障診断が更に容易になる。
また、サーバ60は、故障診断処理の結果、PVパネル10に故障ありと判別した場合、Web画面、メール、音声などを用いてユーザに通知してもよい。ユーザとは、例えば、故障ありと診断されたPVパネル10の所有者、メーカ、保守業者である。
次に、故障診断処理の具体例について説明する。
図5は、故障診断処理時のPVパネル10のI−V特性の一例を示す図である。図5では、故障診断処理において順次変更された各動作点を示している。図4に示したMPPT制御時のI−V特性と比較すると、故障診断処理時の動作点D3,D4の分布範囲が広いことが理解できる。故障診断処理では、意図的に動作点の分布範囲を広げてもよい。
サーバ60は、例えば、内部のメモリに正常時のPVパネル10の動作点分布の情報をあらかじめ保持しておく。サーバ60は、例えば正常時の動作点分布D2と故障診断処理において取得された動作点分布D3,D4に所定基準以上の乖離があると判別した場合に、PVパネル10に故障ありと判別する。故障診断処理は、PVパネル10毎に実行される。
図5におけるラインL4は、所定の日照量におけるPVパネル10の正常時(非故障時)のI−V特性を示している。サーバ60がパネルコントローラ20から図5において△印で示された各動作点D3の情報を取得した場合、各動作点D3は、ラインL4上に並んでいる。従って、サーバ60は、各動作点D3の情報を取得した場合,PVパネル10に故障なしと判別する。
一方、サーバ60がパネルコントローラ20から図5において○印で示された各動作点D4を取得した場合、動作点D4の一部がラインL4から離れている。従って、サーバ60は、各動作点D4の情報を取得した場合、各動作点D4を通る軌跡であるラインL5がラインL4から所定基準以上乖離している場合、PVパネル10に故障ありと判別する。
次に、故障診断処理を開始するタイミングについて説明する。
故障診断処理の開始タイミングとしては、例えば、手動により故障診断処理を開始することが考えられる。これにより開始される故障診断処理を手動診断とも称する。また、例えば、あらかじめ設定された情報に基づいて故障診断処理を開始することが考えられる。これにより開始される故障診断処理を自動診断とも称する。
手動診断では、太陽光発電システム1は、例えば、いずれかの装置に設けられた物理的な診断ボタンやWeb画面上に表示された診断ボタンの押下を検出して、故障診断処理を開始する。例えば、パネルコントローラ50が、診断ボタンの押下を検出して、故障診断処理の開始を指示する。物理的な診断ボタンが設けられる装置は、例えば、パネルコントローラ50、パワーコンディショナ40、又はその他の専用端末を含む。
自動診断では、太陽光発電システム1は、例えば、いずれかの装置があらかじめ故障診断処理を実行するための時間情報を保持しておき、時間情報に対応する日時に、故障診断処理を開始する。
例えば、パネルコントローラ20がスケジューリングされた情報を保持しておき、図示しないタイマがスケジューリングされた日時に一致したときに、故障診断処理の開始を指示する。時間情報は、例えば、故障診断処理を実行する間隔、故障診断処理を実行する日時の情報を含む。
また、自動診断では、太陽光発電システム1は、例えば、PVパネル10の発電に関する情報に基づいて、故障診断処理を開始する。
例えば、太陽光発電システム1は、所定のPVパネル10の発電量が継続的に他のPVパネル10の発電量よりも低い場合、所定のPVパネル10についての故障診断処理を開始する。
また、例えば、太陽光発電システム1は、PVパネル10の発電量が安定している場合又は発電量が所定量以上である場合に、故障診断処理を開始する。発電量が安定しているかどうかは、サーバ60に蓄積される第1検出電圧、第2検出電圧、又は第1検出電流をモニタリングし、変動量が所定範囲内であるかどうかに基づいて判断できる。変動量が所定範囲内にある場合には、発電量が安定していると判断される。これにより、故障診断の精度が向上する。
また、手動診断及び自動診断とは別に、パワーコンディショナ40、パネルコントローラ50、又はパネルコントローラ20の起動時に、太陽光発電システム1が故障診断処理を開始してもよい。
パワーコンディショナ40又はパネルコントローラ20は、電源OFFからONとされると、最大電力動作点での発電を行うべく、MPPT制御の開始を指示する。MPPT制御では、最大電力点と予想される点を中心にPVパネル10の動作点を変更する。通常、MPPT制御における動作点は、PVパネル10の出力電圧の最大値側から順に変更される。従って、図4を参照すると理解できるように、PVパネル10の動作点の変移量はあまり大きくならない。
パワーコンディショナ40又はパネルコントローラ20の起動時に故障診断処理を実行する場合には、MPPT制御とともに故障診断処理を開始する。つまり、パネルコントローラ20は、故障診断対象のPVパネル10の出力電圧の最大値側から最大電力動作点近傍まででなく、さらに最小値側へ電圧を遷移させ、PVパネル10の広範囲に渡る各動作点のI−V特性を取得する。
このようなパワーコンディショナ40、パネルコントローラ50、又はパネルコントローラ20の起動時の動作は、リセット時(再起動時)にも同様に適用可能である。パワーコンディショナ40又はパネルコントローラ20のリセット動作は、例えばパネルコントローラ50により指示される。
なお、手動診断、自動診断、上記の起動又はリセットによる故障診断処理の開始を指示した装置は、故障診断処理の開始を要求するための診断動作要求を生成する。この装置がパネルコントローラ20以外である場合には、故障診断対象のPVパネル10に対応するパネルコントローラ20へ診断動作要求を送信する。
次に、太陽光発電システム1による故障診断処理時の動作例について説明する。
図6は、パネルコントローラ20による故障診断処理時の第1動作例を示すフローチャートである。図6では、MPPT制御において遷移する各動作点を利用して故障診断処理を実行することを想定している。
まず、MPPT部210のMPU215は、各変数に初期値を設定する(ステップS101)。具体的には、MPU215は、DC/DCコンバータ213のスイッチ部213Sの制御に用いるDuty値の変数D1に、初期値(例えば50%)を設定する。また、MPU215は、送信間隔の変数t1に、初期値(例えば1分)を設定する。また、MPU215は、Duty変化間隔の変数△d1に、初期値(例えば100%/1024)を設定する。送信間隔とは、パネルコントローラ20がパネルコントローラ50にPVパネル10のI−V特性の情報を定期的に送信する間隔を示す。Duty値は、例えば1024段階変更可能である。
続いて、第1電圧センサ211又は第2電圧センサ214が、電圧V1を計測(検出)する。また、電流センサ212が、電流I1を計測(検出)する(ステップS102)。
なお、DC/DCコンバータ213の入力側よりも出力側の方が、ノイズの影響がより多く含まれることが予想されることから、第1検出電圧を計測値とすることが好ましい。
続いて、MPU215が、計測された電圧V1及び電流I1に基づいて電力P1を算出する(ステップS103)。なお、電力センサを別途設けて直接電力P1を計測(検出)してもよい。
続いて、MPU215が、パネルコントローラ50から診断動作要求を受信したかどうかを判別する(ステップS104)。診断動作要求は、通信部220により受信される。例えば、パワーコンディショナ40の起動時又はリセット時に、パワーコンディショナ40がパネルコントローラ50へ診断動作要求を送信する。パネルコントローラ50は、診断動作要求をパネルコントローラ20へ転送する。
パネルコントローラ20は、通信部220により診断動作要求を受信した場合、故障診断処理を実行する(ステップS105)。故障診断開始要求に応じた故障診断処理時の動作については、図7を用いて後に説明する。なお、診断動作要求については、所定のタイミングにおいてパネルコントローラ20のMPU215が自ら生成することもある。
パネルコントローラ20は、ステップS105の故障診断処理を開始するに際し、MPU215は、PVパネル10の出力の範囲を、第1の範囲よりも広い第2の範囲に変更する。第1の範囲は、図6の第1動作例において用いる動作点の範囲であり、第2の範囲は、図7の第2動作例において用いる動作点の範囲である。
一方、通信部220により診断動作要求を受信していない場合、MPU215は、Duty値D1にΔd1を加算する。つまり、D1←D1+△d1とする(ステップS106)。なお、「←」(図6,7では「=」)は代入を意味する。
続いて、第1電圧センサ211又は第2電圧センサ214が、ステップS106においてDuty値D1が変更された後の電圧V2を計測する。また、電流センサ212が、ステップS106においてDuty値D1が変更された後の電流I2を計測する(ステップS107)。
続いて、MPU215が、計測された電圧V2及び電流I2に基づいて、ステップS106においてDuty値D1が変更された後の電力P2を算出する(ステップS108)。なお、電力センサを別途設けて直接電力P2を計測してもよい。
続いて、MPU215が、電力P2が電力P1よりも大きい(P2>P1)かどうかを判別する(ステップS109)。
P2>P1である場合には、MPU215は、今回計測された各情報を前回分の情報として扱う(ステップS110)。例えば、MPU215は、今回計測された電力P2を前回分の電力として扱う。つまり、P1←P2とする。また、MPU215は、今回計測された電圧V2を前回分の電圧として扱う。つまり、V1←V2とする。また、MPU215は、今回計測された電流I2を前回分の電流として扱う。つまり、I1←I2とする。
つまり、P2>P1である場合には、前回計測の電力P1が今回計測の電力P2未満であるので、MPU215は、順調に最大動作点に接近していると判断し、動作点の遷移方向を同一方向のまま、次回計測の準備を行う。
一方、P1≦P2である場合には、Duty変化間隔Δd1の正負の符号を反転させる(ステップS111)。つまり、△d1←−△d1とする。つまり、前回計測の電力P1が今回計測の電力P2以上であるので、MPU215は最大動作点を通過したと判断し、動作点の遷移方向を最大動作点の方向とする。
続いて、MPU215は、Duty値D1に正負の符号が反転されたΔd1を加算する。つまり、D1←D1+△d1とする(ステップS112)。
続いて、通信部220は、送信間隔t1毎に、電圧V1及び電流I1の値をパネルコントローラ50へ送信する(ステップS113)。これにより、パネルコントローラ50は、PVパネル10の最大動作点付近のI−V特性の情報を管理できる。このI−V特性は、サーバ60によるPVパネル10の故障の有無の判別に用いられる。
パネルコントローラ20は、ステップS113の処理後、ステップS104に進む。
なお、図6のように、MPPT制御とともに故障診断処理を実行した場合、動作点の遷移範囲は、例えば、電圧が45(V)〜47(V)の範囲(第1の範囲)である。ただし、これに限定されるものではない。
図6の故障診断処理によれば、MPPT制御を実行するだけで、PVパネル10の故障診断もできる。
図7は、パネルコントローラ20による故障診断処理時の第2動作例を示すフローチャートである。図7では、MPPT制御において遷移する各動作点よりも広い電圧範囲において、故障診断処理を実行することを想定している。図7では、動作点を遷移させる電圧範囲を規定する。
まず、MPPT部210のMPU215は、各変数に初期値を設定する(ステップS201)。具体的には、MPU215は、Duty値の変数D2に、初期値(例えば50%)を設定する。また、MPU215は、Duty変化間隔の変数△d2に、初期値(例えば100%/1024)を設定する。また、MPU215は、Duty最小値の変数D_minに、初期値(例えば10%)を設定する。また、MPU215は、Duty最大値の変数D_maxに、初期値(例えば90%)を設定する。また、MPU215は、変数Y1に初期値「0」を設定する。
続いて、第1電圧センサ211又は第2電圧センサ214が、電圧V3を計測(検出)する。また、電流センサ212が、電流I1を計測(検出)する(ステップS202)。
続いて、通信部220は、計測された電圧V3及び電流I3の値をパネルコントローラ50へ送信する(ステップS203)。つまり、通信部220は、電圧V3の動作点におけるPVパネル10のI−V特性の情報を送信する。なお、通信部220は、電圧V3及び電流I3の計測の都度送信するのではなく、頻度を小さくして送信してもよい。また、MPPT部210が複数回計測された電圧V3及び電流I3の値の平均値を算出して、通信部220が平均値の情報を送信してもよい。
続いて、MPU215は、Duty値D2にΔd2を加算する。つまり、D2←D2+△d2とする(ステップS204)。
続いて、MPU215は、Duty値D2がDuty最小値D_minより大きい(D2>D_min)かどうか、又は、Duty値D2がDuty最大値D_maxより小さい(D2<D_max)かどうか、を判別する(ステップS205)。つまり、MPU215は、D_min<D2<D_maxを満たすかどうか判別する。
D_min<D2<D_maxの条件を満たす場合、MPU215は、Duty値が遷移させる電圧範囲に属していると判断し、変数Y1が「1」である(Y1=1)かどうかを判別する(ステップS206)。
Y1=1でない場合、MPU215は、Duty変化間隔△d2の正負の符号を反転させる。また、MPU215は、Duty値D2を初期値に戻す。また、MPU215は、変数Y1に1を加算する。つまり、Y1←Y1+1とする(ステップS207)。
つまり、MPU215は、Duty値が遷移させる電圧範囲の一方の端(Duty最小値,Duty最大値のいずれか一方)に初めて到達したと判断し、他方の端に向けてDuty値を変更すべく準備する。
パネルコントローラ20は、ステップS207の処理後、ステップS202の処理に進む。
Y1=1である場合、パネルコントローラ20は、図7の処理を終了する。つまり、MPU215は、Duty値が遷移させる電圧範囲の一方及び他方の端(Duty最小値及びDuty最大値の双方)に到達したと判断し、処理を終了する。
なお、図7の故障診断処理を実行した場合、動作点の遷移範囲は、例えば電圧が20(V)〜55(V)の範囲(第2の範囲)である。ただし、これに限定されるものではない。
図7の故障診断処理によれば、MPPT制御を実行するときの電圧範囲よりも広い所定の電圧範囲において、PVパネル10の各動作点におけるI−V特性を取得できる。また、I−V特性の情報をパネルコントローラ50へ送信するので、パネルコントローラ50は、PVパネル10の所定の電圧範囲におけるI−V特性の情報を管理できる。
なお、図6,図7では、パネルコントローラ20のMPPT部210が、動作点の変更及びセンサによる計測の双方を行うことを例示した。この代わりに、パワーコンディショナ40が動作点を変更し、パネルコントローラ20のMPPT部210が、センサによる計測を行ってもよい。
図8は、パネルコントローラ50による故障診断処理時の動作例を示すフローチャートである。図8では、パネルコントローラ50の通信部420のCPU422が、通信状況を監視している。
通信部420のCPU422は、サーバ60から診断動作要求を受信したかどうかを判別する(ステップS301)。診断動作要求を受信した場合、通信部420は、パネルコントローラ20へ診断動作要求を転送する(ステップS302)。
また、CPU422は、パネルコントローラ20からデータを受信したかどうかを判別する(ステップS303)。データには、例えば、パネルコントローラ20がMPPT制御又は故障診断処理において取得したPVパネル10のI−V特性の情報が含まれる。パネルコントローラ20からデータを受信した場合、通信部220は、そのデータをサーバ60へ転送する(ステップS304)。
このように、本実施形態のパネルコントローラ20は、MPPT部210が、PVパネル10の出力を第1の範囲において制御する制御部としての機能を有する。また、MPPT部210が、PVパネル10の出力の範囲を、第1の範囲よりも広い第2の範囲に変更する出力範囲変更部としての機能を有する。
これにより、MPPT制御時よりも広いPVパネル10の出力範囲において、PVパネル10の出力特性を探索できる。従って、PVパネル10の故障診断を容易に実行できる。また、故障診断に際して、高所作業の必要もなく、危険もない。また、一般的なMPPT制御を実行するモジュールを用いて故障診断できるので、故障診断専用の装置は不要である。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、PVストリング11に含まれるPVパネル10が協調して故障診断処理(協調診断処理)を実行することについて説明する。第2の実施形態における太陽光発電システム1の構成は、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
協調診断処理では、PVストリング11内の1つのパネルコントローラ20が対応するPVパネル10の故障診断処理を行う場合、PVストリング11内の全てのパネルコントローラ20の出力電圧が一定となるよう制御する。ここでは、出力電圧を一定とすることを例示するが、出力電流を一定としてもよい。
図9は、太陽光発電システム1による協調診断処理時の動作例を示すシーケンス図である。図9では、故障診断処理として協調診断処理を実行することが予め設定されていることを想定する。また、図10は、図1に示したPVストリング11周辺を拡大した図である。
まず、パネルコントローラ50の通信部420のCPU422が、所定の協調診断動作要求を検出し、PVパネル10Aに対する診断動作要求を検出したとする。パネルコントローラ50の通信部420は、PVパネル10Aが含まれるPVストリング11内のPVパネル10(10A〜10D)に対応する全パネルコントローラ20(20A〜20D)に対して、出力電圧値固定指令を送信する(ステップS401)。出力電圧値固定指令は、全パネルコントローラ20の出力電圧を一定とするための制御信号である。
各パネルコントローラ20(20A〜20D)は、通信部220が、パネルコントローラ50から出力電圧値固定指令を受信すると、MPPT部210が、出力電圧値固定動作を実行する(ステップS402)。具体的には、パネルコントローラ20の出力電圧を一定にするため、MPU215は、第2電圧センサの出力値を監視し、第2検出電圧が一定になるよう制御する。第2検出電圧が一定に維持されても、第1検出電圧及び第2検出電圧の値は変動可能である。出力電圧値固定動作については、パネルコントローラ20Aだけでなく、他のパネルコントローラ20B〜20Dも実行する。
続いて、パネルコントローラ20Aは、PVパネル10Aの第1の動作点において、第1電圧センサ211が第1検出電圧を計測し、電流センサ212が第1検出電流を計測する(ステップS403)。第1の動作点は、例えば図6,図7においてMPU215が用いるDuty値の初期値により定まる。
続いて、パネルコントローラ20Aの通信部220は、計測された電圧値及び電流値(計測値)の情報をパネルコントローラ50へ送信する(ステップS404)。計測値は、PVパネル10の第1の動作点におけるI−V特性の情報に相当する。
続いて、パネルコントローラ50の通信部420は、パネルコントローラ20Aからの計測値の情報をサーバ60へ転送する(ステップS405)。サーバ60は、パネルコントローラ50からの計測値の情報を受信し、蓄積する。
パネルコントローラ20Aは、前回の動作点における計測(例えばステップS403における計測)が終了すると、次の動作点に変更する。具体的には、MPU215が、Duty値を変更することで、パネルコントローラ20Aへの入力電圧及び入力電流を変更する(ステップS406)。
続いて、パネルコントローラ20Aは、PVパネル10Aの変更後の動作点において、第1電圧センサ211が第1検出電圧を計測し、電流センサ212が第1検出電流を計測する(ステップS407)。
続いて、パネルコントローラ20Aの通信部220は、計測された電圧値及び電流値(計測値)の情報をパネルコントローラ50へ送信する(ステップS408)。計測値は、PVパネル10の変更後の動作点におけるI−V特性の情報に相当する。
続いて、パネルコントローラ50の通信部420は、パネルコントローラ20Aからの計測値の情報をサーバ60へ転送する(ステップS409)。サーバ60は、パネルコントローラ50からの計測値の情報を受信し、蓄積する。
以降、ステップS406〜S409の処理を繰り返す。これにより、サーバ60は、PVパネル10Aの各動作点におけるI−V特性の情報を蓄積できる。従って、サーバ60は、PVパネル10Aの故障の有無を判別できる。
このように、パネルコントローラ20のMPPT部210は、DC/DCコンバータ213の直流出力を一定に制御した状態において、PVパネル10の出力を制御する。また、パネルコントローラ20は、他のパネルコントローラ20と協調して、全パネルコントローラ20のDC/DCコンバータ213の直流出力が同一となるよう制御する。
図9の協調診断処理によれば、PVパネル10Aの故障診断処理において動作点の変更を行っても、PVストリング11に含まれる他のPVパネル10B〜10Dに対する電気負荷は一定となる。従って、他のPVパネル10B〜10Dに電気的な影響を及ぼすことなく、故障診断処理を実行できる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
上記実施形態では、パワーコンディショナ40とパネルコントローラ50とを別装置として設けてもよい。この場合、MPPT制御及び故障診断処理にパワーコンディショナ40のMPPT部410を用いない場合、MPPT部410は省略可能である。これにより、パワーコンディショナ40を簡単な構成にできる。
また、上記実施形態では、複数のPVパネル10は、並列に接続されてPVストリングを構成してもよい。これにより、所定のPVパネル10が影などの影響により発電電流が減少した場合でも、その他のPVパネル10への影響を抑制できる。
また、上記実施形態では、パワーコンディショナ40の代わりに蓄電池を設置してもよい。これにより発電電力を即時に屋内等に提供するのではなく、発電電力を一時的に蓄積できる。
また、上記実施形態では、パネルコントローラ20が、MPPT部210の後段にDC/ACコンバータを備え、発電電力を交流電力に変換してもよい。これにより、DC/AC変換を実行するパワーコンディショナ40を省略でき、太陽光発電システム1の構成を簡素化できる。また、電力線PLにおいて交流電力が伝送されるので、電力損失を低減できる。
上記実施形態では、サーバ60に代わり、パネルコントローラ50が、故障診断処理に関する情報を蓄積し、PVパネル10の故障の有無を判別してもよい。
本発明は、太陽光パネルの故障診断を容易に実行できる発電制御装置、発電制御システム、および発電制御方法等に有用である。
1 太陽光発電システム
10、10A〜10D PVパネル
20、20A〜20D パネルコントローラ(子機)
30 接続箱
40 パワーコンディショナ
50 パネルコントローラ(親機)
210,410 MPPT部
211,411 第1電圧センサ
212,412 電流センサ
213,413 DC/DCコンバータ
213S,413S スイッチ部
214,414 第2電圧センサ
215,415 MPU
220,420 通信部
221,421 メインIC
222,422 CPU
223,423 PLC・MACブロック
224,424 PLC・PHYブロック
225,425 DAC
226,426 ADC
227,427 VGA
228,428 メモリ
229,429 LDF
230,430 BPF
231,431 ドライバIC
240,440 コイル部
241,242,441,442 コイル
250,450 カプラ
251,451 コイルトランス
252a,252b,452a,452b カップリング用コンデンサ
460 DC/ACコンバータ
PL 電力線

Claims (10)

  1. 太陽光パネルの発電量を制御する発電制御装置であって、
    前記太陽光パネルの出力を第1の範囲において制御する制御部と、
    所定の信号を処理する信号処理部と、
    前記所定の信号に基づいて、前記制御部が制御する前記太陽光パネルの出力の範囲を、前記第1の範囲よりも広い第2の範囲に変更する出力範囲変更部と、
    を備える発電制御装置。
  2. 請求項1に記載の発電制御装置であって、
    前記太陽光パネルの出力は、前記太陽光パネルの出力電圧又は出力電流を含む発電制御装置。
  3. 請求項2に記載の発電制御装置であって、更に、
    前記太陽光パネルの出力電圧を測定する電圧測定部と、
    前記太陽光パネルの出力電流を測定する電流測定部と、
    前記電圧測定部及び前記電流測定部による測定結果に基づいて、前記太陽光パネルの発電情報を送信する送信部と、
    を備える発電制御装置。
  4. 請求項1に記載の発電制御装置であって、
    前記制御部は、前記太陽光パネルの出力を直流入力し、直流変換し、直流出力する直流変換部を備え、
    前記制御部は、前記直流変換部の直流出力を一定に制御した状態において、前記太陽光パネルの出力を制御する発電制御装置。
  5. 請求項4に記載の発電制御装置であって、
    前記直流変換部の出力は、前記直流変換部の出力電圧又は出力電流を含む発電制御装置。
  6. 請求項5に記載の発電制御装置であって、
    前記制御部は、前記直流変換部の直流出力を、前記太陽光パネルとは異なる他の太陽光パネルの発電量を制御する他の発電制御装置が備える直流変換部の直流出力と同一、かつ一定に制御する発電制御装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の発電制御装置であって、
    前記所定の信号は、前記太陽光パネルの故障の有無を判別する診断動作を要求する診断動作要求信号を含む発電制御装置。
  8. 直列又は並列に接続された複数の太陽光パネルの発電量を制御する発電制御装置を複数備える発電制御システムであって、
    各発電制御装置は、
    前記太陽光パネルの出力を第1の範囲において制御する制御部と、
    所定の信号を処理する信号処理部と、
    前記所定の信号に基づいて、前記制御部が制御する前記太陽光パネルの出力の範囲を、前記第1の範囲よりも広い第2の範囲に変更する出力範囲変更部と、
    を備える発電制御システム。
  9. 請求項8に記載の発電制御システムであって、
    各発電制御装置の前記制御部は、前記太陽光パネルの出力を直流入力し、直流変換し、直流出力する直流変換部を備え、
    各発電制御装置の前記制御部は、前記直流変換部の直流出力を、前記他の発電制御装置の前記直流変換部の直流出力と同一、かつ一定に制御した状態において、前記太陽光パネルの出力を制御する発電制御システム。
  10. 太陽光パネルの発電量を制御する発電制御方法であって、
    前記太陽光パネルの出力を第1の範囲において制御するステップと、
    所定の信号を処理するステップと、
    前記所定の信号に基づいて、前記太陽光パネルの出力の範囲を、前記第1の範囲よりも広い第2の範囲に変更するステップと、
    を有する発電制御方法。
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