JP3732487B2 - 車両の異常判定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両泥棒による車両の乗り逃げや、車上狙いによる物品の持ち去りを未然に防ぐことができる車両の異常判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1に記載の車両の盗難防止装置は、振動センサや傾斜センサの検出信号(センサ出力)を検出回路に入力し、検出回路が異常を検知すると警報装置が警報を発する構成である。
【0003】
【特許文献1】
特開2002- 67882号公報 (第3頁〜第4頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
他の車両が近傍を通ると、走行音が入ったり、車両が振動したり、風圧を受けるので、センサ出力が上昇する。また、犬・猫や住民が車両に近づいたり、生活騒音によってもセンサ出力が上昇する。
【0005】
特許文献1を含む盗難防止装置では、これら外来ノイズでセンサ出力が上昇しても警報装置が作動しない様に、通常、異常を判別する閾値を高く設定する(感度を下げる)方法で誤作動を防止している。
【0006】
警報装置が誤作動すると、大音響で異常を報知したり、使用者や警備会社に通報を行うので関係者に迷惑がかかる。
【0007】
しかし、感度を下げると、手慣れた自動車泥棒や車上狙いが、振動や音を抑えて不法行為を行った場合にはセンサが感知せず、警報装置が作動しない状態が起きてしまう。
【0008】
本発明の目的は、感度が良いとともに、誤作動を防止した車両の異常判定装置の提供にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、下記の構成を採用した。
(1)担当する種類に関する車両内外の物理量の検出が可能な複種類のセンサを車両に配設し、何れかのセンサのセンサ出力が判定値を越える場合や、二つ以上のセンサのセンサ出力が全て判定値を越える場合に監視手段が異常であると判定する車両の異常判定装置であって、前記車両の現在位置の取得が可能な車両位置取得手段と、複数の異なる駐車場所を登録するための駐車場所登録手段と、現在位置が所定時間以上、登録済の何れかの駐車場所に一致していると、その駐車場所における各センサ出力の経時変化を、時刻、曜日、および季節を考慮して記録する出力変化記録手段と、時刻、曜日、および季節を考慮した駐車場所毎の各センサ出力の変化の記録に基づいて、時刻、曜日、および季節を考慮して駐車場所毎に各判定値を設定する判定値カーブ設定手段とを備える。
【0012】
(2)担当する種類に関する車両内外の物理量の検出が可能な複種類のセンサを車両に配設し、何れかのセンサのセンサ出力が判定値を越える場合や、二つ以上のセンサのセンサ出力が全て判定値を越える場合に監視手段が異常であると判定する車両の異常判定装置であって、前記車両の現在位置を取得する車両位置取得手段と、同じ現在位置を所定時間以上、継続すると、その位置を駐車場所として確定するとともに、現在位置が各駐車場所と一致する毎に、各センサ出力の経時変化を、時刻、曜日、および季節を考慮して記録する出力変化記録手段と、時刻、曜日、および季節を考慮した駐車場所毎の各センサ出力の変化の記録に基づいて、時刻、曜日、および季節を考慮して駐車場所毎に各判定値を設定する判定値カーブ設定手段とを備える。
【0013】
(3)車両の異常判定装置は、上記(1)あるいは(2)の構成を有し、前記車両位置取得手段を、軌道情報、衛星位置情報、および刻時情報を乗せて複数のナブスター衛星から送信される変調波を受信して解析するGPS受信機で構成するか、または、車載したPHSと、該PHSの送信電波に基づいて存在場所範囲を推定する位置情報センターと、推定結果を受け取る車載受信手段とを備えたPHS位置情報取得システムで構成した。
GPS <Global Positioning System ;全地球的測位システム>
PHS (登録商標) <Personal Handyphone System>
【0014】
(4)車両の異常判定装置は、上記(1)〜(3)のいずれかの構成を有し、前記センサは、車両の振動を感知する振動センサ、車両内外の音を感知する音感センサ、車両の傾きを感知する傾斜センサ、物体で反射した赤外線を感知する赤外線センサ、物体で反射した超音波を感知する超音波センサ、または車両への接近を感知するマイクロ波センサである。
【0015】
【作用および発明の効果】
(請求項1)
車両に配設した複種類のセンサは、担当する種類に関する車両内外の物理量を検出し、検出した物理量に対応する各センサ出力を送出する。なお、車両泥棒や車上狙いの様々な窃盗手口に対応するため、複種類のセンサを車両に配設している。
【0026】
車両位置取得手段は、車両の現在位置の取得が可能である。
駐車場所登録手段は、複数の異なる駐車場所の登録が可能である。なお、複数の異なる駐車場所とは、例えば、自宅、勤務先、立ち寄り先等である。
【0027】
出力変化記録手段は、現在位置が所定時間以上、登録済の何れかの駐車場所に一致していると、その駐車場所における各センサ出力の経時変化を、時刻、曜日、および季節を考慮して記録する。
【0028】
判定値カーブ設定手段は、時刻、曜日、および季節を考慮した駐車場所毎の各センサ出力の変化の記録に基づいて、時刻、曜日、および季節を考慮して駐車場所毎に各判定値を設定する。
【0029】
なお、イグニッションオフから、現在位置と駐車場所との一致の判別を開始するのが好ましい。
また、各センサ出力を連続して記録しても良く、所定時間毎(数秒〜数分間隔)に記録する様にしても良い。
【0030】
判定値カーブ設定手段は、時刻、曜日、および季節を考慮して出力変化記録手段に記録された駐車場所毎の各センサ出力の変化の記録に基づいて、時刻、曜日、および季節を考慮して駐車場所毎に、各センサの各判定値を設定する。なお、各センサの各判定値は、センサ出力値に近く(感度を良くするため)、センサ出力値を越える(外来ノイズによる誤作動を防止するため)値に設定する。
【0031】
なお、各センサのセンサ出力値は、その駐車場所において、外来ノイズが大きい時刻(曜日、季節)程、高い値で記録され、外来ノイズが小さい時刻(曜日、季節)程、低い値で記録される。
【0032】
このため、停車した駐車場所で或るセンサのセンサ出力値が高い値で記録された時刻(曜日、季節)の或るセンサの判定値は、高い値に設定され、或るセンサのセンサ出力値が低い値で記録された時刻(曜日、季節)の或るセンサの判定値は、低い値に設定される。
【0033】
これにより、停車した駐車場所において、外来ノイズが大きい時刻(曜日、季節)の誤作動が防止できるとともに、外来ノイズが小さい時刻(曜日、季節)の各センサのセンサ感度を上げることができる。
【0034】
監視手段は、現在、車両が駐車している駐車場所に対応する各判定値カーブを異常判定に適用する。
【0035】
何れかのセンサ(一つ)が送出するセンサ出力が、現在の時刻(曜日、季節)における判定値カーブの判定値を越えていると、異常であると監視手段が判定する。
【0036】
また、異常判定の精度を高めるため、二つ以上のセンサの各センサ出力に基づいて異常判定を行う構成にしても良い。この場合には、二つ以上のセンサが送出する各センサ出力が、現在の時刻(曜日、季節)における判定値カーブの判定値を共に越えていると、異常であると監視手段が判定する。
なお、二つ以上の任意のセンサのセンサ出力で異常判定を行う構成でも、予め決めておいた二つ以上のセンサのセンサ出力で異常判定を行う構成でも良い。
【0037】
(請求項2)
車両に配設した複種類のセンサは、担当する種類に関する車両内外の物理量を検出し、検出した物理量に対応する各センサ出力を送出する。なお、車両泥棒や車上狙いの様々な窃盗手口に対応するため、複種類のセンサを車両に配設している。
【0038】
車両位置取得手段は、車両の現在の位置を取得する。
出力変化記録手段は、同じ現在位置を所定時間以上、維持すると、その位置を駐車場所として確定するとともに、現在位置が各駐車場所と一致する毎に、各センサ出力の経時変化を、時刻、曜日、および季節を考慮して記録する。
【0039】
なお、イグニッションオフから、同じ現在位置の維持の計時を開始するのが好ましい。
また、各センサ出力を連続して記録しても良く、所定時間毎(数秒〜数分間隔)に記録する様にしても良い。
【0040】
判定値カーブ設定手段は、時刻、曜日、および季節を考慮して出力変化記録手段に記録された駐車場所毎の各センサ出力の変化の記録に基づいて、時刻、曜日、および季節を考慮して駐車場所毎に、各センサの判定値を設定する。なお、各センサの判定値は、センサ出力値に近く(感度を良くするため)、センサ出力値を越える(外来ノイズによる誤作動を防止するため)値に設定する。
【0041】
なお、各センサのセンサ出力値は、その駐車場所において、外来ノイズが大きい時刻(曜日、季節)程、高い値で記録され、外来ノイズが小さい時刻(曜日、季節)程、低い値で記録される。
【0042】
このため、停車した駐車場所で或るセンサのセンサ出力値が高い値で記録された時刻(曜日、季節)の或るセンサの判定値は、高い値に設定され、或るセンサのセンサ出力値が低い値で記録された時刻(曜日、季節)の或るセンサの判定値は、低い値に設定される。
【0043】
これにより、停車した駐車場所において、外来ノイズが大きい時刻(曜日、季節)の誤作動が防止できるとともに、外来ノイズが小さい時刻(曜日、季節)の各センサのセンサ感度を上げることができる。
【0044】
監視手段は、現在、車両が駐車している駐車場所に対応する各判定値カーブを異常判定に適用する。
【0045】
何れかのセンサ(一つ)が送出するセンサ出力が、現在の時刻(曜日、季節)における判定値カーブの判定値を越えていると、異常であると監視手段が判定する。
【0046】
また、異常判定の精度を高めるため、二つ以上のセンサの各センサ出力に基づいて異常判定を行う構成にしても良い。この場合には、二つ以上のセンサが送出する各センサ出力が、現在の時刻(曜日、季節)における判定値カーブの判定値を共に越えていると、異常であると監視手段が判定する。
なお、二つ以上の任意のセンサのセンサ出力で異常判定を行う構成でも、予め決めておいた二つ以上のセンサのセンサ出力で異常判定を行う構成でも良い。
【0047】
(請求項3)
車両位置取得手段を以下のもので構成するのが好適である。
1.軌道情報、衛星位置情報、および刻時情報を乗せて複数のナブスター衛星から送信される変調波を受信して解析するGPS受信機。
【0048】
なお、取得位置を補正するD- GPS、ジャイロおよび車速パルスを用いる自立航法、取得位置を地図に整合させるマップマッチングを併用しても良い。
これらを併用すると、取得位置の精度が向上する。また、地下や屋内、雲量の増大等により変調波の受信が不能になっても現在位置を確定できる。
【0049】
2.または、車載したPHSと、該PHSの送信電波に基づいて存在場所範囲を推定する位置情報センターと、推定結果を受け取る車載受信手段とを備えたPHS位置情報取得システム。
【0050】
(請求項4)
センサは、以下に示すものが好適である。
・車体の振動を感知する振動センサ
・車両内外の音を感知する音感センサ
・車両の傾きを感知する傾斜センサ
・物体で反射した赤外線を感知する赤外線センサ
・物体で反射した超音波を感知する超音波センサ
・車両への接近を感知するマイクロ波センサ
【0051】
なお、複種類のセンサを配設すれば、車両泥棒や車上狙いの様々な手口や道具(硝子割り、クレーン、針金、特殊工具等)に対抗することができ、車両泥棒による車両の乗り逃げや、車上狙いによる物品の持ち去りを未然に防ぐことができる。
【0052】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施例(請求項2、3、4に対応)を図1〜図4に基づいて説明する。
図1に示す様に、自動車の盗難防止装置Aは、振動センサ11、傾斜センサ12、および音感センサ13と、ナビゲーション装置2(車両位置取得手段)と、メモリ31(出力変化記録手段)を有する制御装置3(監視手段、判定値カーブ設定手段)とを備える。
【0053】
振動センサ11、傾斜センサ12、音感センサ13は、自動車の適所に配され、感知した振動、傾斜、および音に対応したセンサ出力を送出する。
【0054】
ナビゲーション装置2は、GPSアンテナ21、VICSアンテナ22、ナビ本体23、およびモニタ24とからなる。
GPSアンテナ21は、軌道情報、衛星位置情報、および刻時情報を乗せて複数のナブスター衛星から送信される変調波を受信するためものである。
【0055】
VICSアンテナ22は、混雑情報等を重畳した変調波を受信するためのものである。
ナビ本体23(GPS受信機)は、受信した変調波を解析して自動車の現在位置(緯度&経度)を算出する。そして、モニタ24に写る電子地図上の現在位置に相当する場所に、矢印図形で車両位置を表示する。
【0056】
マイクロコンピュータを有する制御装置3は、振動センサ11、傾斜センサ12、および音感センサ13の各センサ出力と、各閾値とを比較し、センサ出力>閾値の場合に、車両が異常であると判定する。なお、30は操作器である。
【0057】
そして、異常が威嚇レベルの場合には制御装置3が、発光器32とスピーカ33を動作させ、閃光と警告音で、不審者(自動車泥棒や車上狙い)に対して威嚇を行う。
また、異常が危険レベルの場合にはサイレン34を動作させ、不審者が不法行為を行っている旨を周りにサイレン音で知らせる。
【0058】
つぎに、自動車の盗難防止装置Aの制御装置3のマイクロコンピュータの作動を、図2、図3のフローチャート、および図4のグラフに基づいて説明する。
【0059】
ステップs1において、エンジンキーがオフであるか否か判別し、オフである場合(YES)にはステップs2に進む。
【0060】
ステップs2において、ナビ本体23から送出される取得位置情報(緯度&経度)と、メモリ31に格納された登録済の駐車場所情報とを比較する。そして、現在位置が登録済の何れかの駐車場所と一致する場合(YES)にはステップs3に進み、現在位置が登録済の駐車場所と一致しない場合(NO)にはステップs16に進む。
例えば、現在位置が登録済の繁華街の駐車場(n=1)である。
【0061】
ステップs3において、内蔵時計(図示せず)の計時情報に基づいて、現在の時刻(0:00〜23:59)、曜日(月〜日)、および季節(春夏秋冬)を取得し、ステップs4に進む。
(例1)例えば、夏季の金曜日、朝6:00である。
(例2)例えば、夏季の金曜日、朝7:00である。
【0062】
ステップs4において、現在の時刻、曜日、および季節に対応する、現在の駐車場所における過去のセンサ出力データがメモリ31に格納されている(閾値レベルカーブも確定されている)か否か判別し、格納されている場合(YES)にはステップs5に進み、格納されていない場合(NO)にはステップs10に進む。
【0063】
ステップs5において、現在の時刻、曜日、および季節に対応する、閾値レベルカーブを適用し、ステップs6に進む。
なお、各センサの閾値レベルカーブは、メモリ31に格納された過去の各センサの出力値に基づき、下記に示す取り決めに従って決定される。
【0064】
振動センサ11の閾値レベル→メモリ31に格納された過去の振動センサ11の出力値−4
傾斜センサ12の閾値レベル→メモリ31に格納された過去の傾斜センサ12の出力値−6
音感センサ13の閾値レベル→メモリ31に格納された過去の音感センサ13の出力値−7
【0065】
(例)
現在の駐車場所における、過去(夏季の金曜日、朝6:00)のセンサ出力データがメモリ31に格納されているので、現在の時刻、曜日、および季節に対応する閾値レベルは以下の様に設定される{図4参照}。
【0066】
振動センサ11→閾値レベル6
傾斜センサ12→閾値レベル11
音感センサ13→閾値レベル4
【0067】
ステップs6において、何れかのセンサのセンサ出力が、該当する閾値レベルを越えているか否か判別し、越えている場合にはステップs7に進み、越えていない場合にはステップs3に戻る。
【0068】
ステップs7において、発光器32とスピーカ33を動作させ、閃光と警告音で、不審者(自動車泥棒や車上狙い)に対して所定時間(または所定回数)威嚇を行い、ステップs8に進む。
【0069】
ステップs8において、二つ以上のセンサのセンサ出力が閾値レベルを越えているか否か判別し、越えている場合にはステップs9に進み、越えていない場合にはステップs6に戻る。
【0070】
ステップs9において、サイレン34を動作させ、不審者が不法行為を行っている旨を周りに大音響のサイレン音で報知する。
【0071】
ステップs10において、各センサの閾値レベルを全て標準(レベル8)に設定し、ステップs11に進む。
(例)
現在の駐車場所における、過去(夏季の金曜日、朝7:00)のセンサ出力データがメモリ31に格納されていないので、閾値レベルが標準に設定される{図4参照}。
振動センサ11→閾値レベル8
傾斜センサ12→閾値レベル8
音感センサ13→閾値レベル8
【0072】
ステップs11において、何れかのセンサのセンサ出力が、標準の閾値レベルを越えているか否か判別し、越えている場合にはステップs12に進み、越えていない場合にはステップs15に進む。
【0073】
ステップs12において、各センサのセンサ出力データをメモリ31に記録中であれば記録を中止してステップs13に進む。
【0074】
ステップs13において、発光器32とスピーカ33を動作させ、閃光と警告音で、不審者(自動車泥棒や車上狙い)に対して所定時間(または所定回数)威嚇を行い、ステップs14に進む。
【0075】
ステップs14において、二つ以上のセンサのセンサ出力が標準の閾値レベルを越えているか否か判別し、越えている場合にはステップs9に進み、越えていない場合にはステップs11に戻る。
【0076】
ステップs15において、メモリ31の、現在の時刻、曜日、および季節を格納するエリアに、各センサが出力するセンサ出力データを記録し、ステップs3に戻る。
【0077】
ステップs16において、各センサの閾値レベルを全て標準(レベル8)に設定し、ステップs17に進む。
【0078】
ステップs17において、何れかのセンサのセンサ出力が、標準の閾値レベルを越えているか否か判別し、越えている場合にはステップs18に進み、越えていない場合にはステップs21に進む。
【0079】
ステップs18において、発光器32とスピーカ33を動作させ、閃光と警告音で、不審者(自動車泥棒や車上狙い)に対して所定時間(または所定回数)威嚇を行い、ステップs19に進む。
【0080】
ステップs19において、二つ以上のセンサのセンサ出力が標準の閾値レベルを越えているか否か判別し、越えている場合にはステップs20に進み、越えていない場合にはステップs17に戻る。
【0081】
ステップs20において、サイレン34を動作させ、不審者が不法行為を行っている旨を周りに大音響のサイレン音で報知する。
【0082】
ステップs21において、現在位置で5時間以上、駐車しているか否か判別し、5時間以上、駐車している場合(YES)にはステップs22に進み、5時間未満の場合にはステップs16に戻る。
【0083】
ステップs22において、P<20であるか否か判別し、P<20である場合(YES)にはステップs23に進み、P≧20である場合(NO)にはステップs30に進む。
【0084】
ステップs23において、P=P+1を実施し、ステップs24に進む。
【0085】
ステップs24において、現在位置を新規の駐車場所(1〜20)に確定し、メモリ31に登録する。
【0086】
ステップs25において、メモリ31の、新規の駐車場所(1〜20)のデータ格納エリアへの、各センサが出力するセンサ出力データの記録を開始(現在の時刻、曜日、季節を考慮)し、ステップs26に進む。
【0087】
ステップs26において、何れかのセンサのセンサ出力が、標準の閾値レベルを越えているか否か判別し、越えている場合にはステップs27に進み、越えていない場合には待機する。
【0088】
ステップs27において、各センサのセンサ出力データのメモリ31への記録を中止してステップs28に進む。
【0089】
ステップs28において、発光器32とスピーカ33を動作させ、閃光と警告音で、不審者(自動車泥棒や車上狙い)に対して所定時間(または所定回数)威嚇を行い、ステップs29に進む。
【0090】
ステップs29において、二つ以上のセンサのセンサ出力が標準の閾値レベルを越えているか否か判別し、越えている場合にはステップs20に進み、越えていない場合にはステップs26に戻る。
【0091】
ステップs30において、使用頻度が少ない(1カ月以上)駐車場所が有るか否か判別し、有る場合(YES)にはステップs31に進み、無い場合(NO)にはステップs16に戻る。
【0092】
ステップs31において、使用頻度が最も少ない駐車場所のナンバー(1〜20)とそのデータをメモリ31から削除し、ステップs32に進む。
【0093】
ステップs32において、現在位置を新規の駐車場所(1〜20)としてメモリ31に登録し、ステップs33に進む。
【0094】
ステップs33において、メモリ31の、新規の駐車場所(1〜20)のデータ格納エリアへの、各センサが出力するセンサ出力データの記録を開始(現在の時刻、曜日、季節を考慮)し、ステップs26に進む。
【0095】
本実施例の自動車の盗難防止装置Aは、以下の示す利点を有する。
〔ア〕振動センサ11、傾斜センサ12、音感センサ13の各閾値レベルを、メモリ31に格納された過去のセンサの各出力値に対して、−4、−6、−7に設定している。
【0096】
このため、登録済の駐車場所に駐車してエンジンキーをオフして自動車から離れる場合において、外来ノイズが大きい時間帯(図4では0時〜4時、18時〜)の誤作動が防止できるとともに、外来ノイズが小さい時間帯(図4では4時〜7時、15時〜18時)の各センサのセンサ感度を上げることができる。
【0097】
よって、自動車の盗難防止装置Aは、自動車泥棒による自動車の乗り逃げや、車上狙いによる物品の持ち去りを、各駐車場所の全ての時間帯において確実に防ぐことができる。
【0098】
〔イ〕自動車の盗難防止装置Aは、登録済の駐車場所であっても、過去のセンサ出力データがメモリ31に格納されていない場合や、新規の駐車場所の場合には、各センサの閾値レベルを標準に設定する構成である。
この場合には、各センサが標準の感度に設定されるが、監視機能は中断されない。
【0099】
〔ウ〕自動車の盗難防止装置Aは、現在位置の取得にナビゲーション装置2を用いるとともに、現在位置が新規の駐車場所として認定されると、その駐車場所が自動でメモリ31に登録される構成である。このため、駐車場所を手動で登録する必要がなく、使い勝手が良い。
【0100】
〔エ〕複数のセンサ(振動センサ11、傾斜センサ12、音感センサ13)を自動車に配設し、何れかのセンサが送出するセンサ出力が判定値を越えると威嚇報知を行う構成である。
【0101】
このため、車両泥棒や車上狙いが様々な手口や道具(硝子切り、クレーン、針金、特殊工具等)で不法行為を開始すると、威嚇報知が行われるので途中で不法行為を断念させることができる。
【0102】
また、二つ以上のセンサの各センサ出力が判定値を越えるとサイレン34で報知を行う構成であるので、車両泥棒や車上狙いによる、自動車の乗り逃げや物品の持ち去りを防止することができる。
【0103】
つぎに、本発明の第2実施例(請求項1、3、4に対応)を、図1、図5、および図6に基づいて説明する。
図1に示す如く、自動車の盗難防止装置Bは、振動センサ11、傾斜センサ12、および音感センサ13と、ナビゲーション装置2(車両位置取得手段)と、操作器30(車両場所登録手段)およびメモリ31(出力変化記録手段)を有する制御装置3(監視装置、判定値カーブ設定手段)とを備える。
【0104】
本実施例の自動車の盗難防止装置Bは、下記に示す様に作動が盗難防止装置Aと異なる。
自動車の盗難防止装置Bの制御装置3のマイクロコンピュータの作動を、図5、図6のフローチャートに基づいて説明する。
【0105】
〔盗難防止監視動作に係る作動;図5〕
ステップS1において、エンジンキーがオフであるか否か判別し、エンジンキーがオフである場合(YES)にはステップS2に進み、エンジンキーがオンである場合(NO)には待機する。
【0106】
ステップS2において、ナビ本体23から送出される取得位置情報(緯度&経度)と、メモリ31に格納された登録済の駐車場所情報とを比較する。そして、現在位置が登録済の何れかの駐車場所(1〜4)と一致する場合(YES)にはステップS3に進み、現在位置が登録済の駐車場所と一致しない場合(NO)にはステップS16に進む。
【0107】
ステップS3において、内蔵時計(図示せず)の計時情報に基づいて、現在の時刻(0:00〜23:59)、曜日(月〜日)、および季節(春夏秋冬)を取得し、ステップS4に進む。
【0108】
ステップS4において、現在の時刻、曜日、および季節に対応する、現在の駐車場所における過去のセンサ出力データがメモリ31に格納されている(閾値レベルカーブも確定されている)か否か判別し、格納されている場合(YES)にはステップS5に進み、格納されていない場合(NO)にはステップS10に進む。
【0109】
ステップS5において、現在の時刻、曜日、および季節に対応する、閾値レベルカーブを適用し、ステップS6に進む。
なお、各センサの閾値レベルカーブは、メモリ31に格納された過去の各センサの出力値より、所定値だけ小さいレベルに設定されている。
【0110】
ステップS6において、何れかのセンサのセンサ出力が、該当する閾値レベルを越えているか否か判別し、越えている場合にはステップS7に進み、越えていない場合にはステップS3に戻る。
【0111】
ステップS7において、発光器32とスピーカ33を動作させ、閃光と警告音で、不審者(自動車泥棒や車上狙い)に対して所定時間(または所定回数)威嚇を行い、ステップS8に進む。
【0112】
ステップS8において、二つ以上のセンサのセンサ出力が閾値レベルを越えているか否か判別し、越えている場合にはステップS9に進み、越えていない場合にはステップS6に戻る。
【0113】
ステップS9において、サイレン34を動作させ、不審者が不法行為を行っている旨を周りに大音響のサイレン音で報知する。
【0114】
ステップS10において、各センサの閾値レベルを全て標準に設定し、ステップS11に進む。
【0115】
ステップS11において、何れかのセンサのセンサ出力が、標準の閾値レベルを越えているか否か判別し、越えている場合にはステップS12に進み、越えていない場合にはステップS15に進む。
【0116】
ステップS12において、各センサのセンサ出力データをメモリ31に記録中であれば記録を中止してステップS13に進む。
【0117】
ステップS13において、発光器32とスピーカ33を動作させ、閃光と警告音で、不審者(自動車泥棒や車上狙い)に対して所定時間(または所定回数)威嚇を行い、ステップS14に進む。
【0118】
ステップS14において、二つ以上のセンサのセンサ出力が標準の閾値レベルを越えているか否か判別し、越えている場合にはステップS9に進み、越えていない場合にはステップS11に戻る。
【0119】
ステップS15において、メモリ31の、現在の時刻、曜日、および季節を格納するエリアに、各センサが出力するセンサ出力データを記録し、ステップS3に戻る。
【0120】
ステップS16において、各センサの閾値レベルを全て標準に設定し、ステップS17に進む。
【0121】
ステップS17において、何れかのセンサのセンサ出力が、標準の閾値レベルを越えているか否か判別し、越えている場合にはステップS18に進み、越えていない場合には待機する。
【0122】
ステップS18において、発光器32とスピーカ33を動作させ、閃光と警告音で、不審者(自動車泥棒や車上狙い)に対して所定時間(または所定回数)威嚇を行い、ステップS19に進む。
【0123】
ステップS19において、二つ以上のセンサのセンサ出力が標準の閾値レベルを越えているか否か判別し、越えている場合にはステップS9に進み、越えていない場合にはステップS17に戻る。
【0124】
〔駐車位置登録動作に係る作動;図6〕
エンジンキーがオフでエンジンが停止中である場合には、駐車位置登録動作(ステップSt1〜St10)が可能になる。
【0125】
ステップSt1において、図示しない登録スイッチがオンになったか否か判別し、オンになった場合(YES)にはステップSt2に進み、オフである場合には待機する。
【0126】
ステップSt2において、n<4であるか否か判別し、n<4である場合(YES)にはステップSt3に進み、n≧4である場合(NO)にはステップSt6に進む。
【0127】
ステップSt3において、n=n+1を実施し、ステップSt4に進む。
ステップSt4において、現在位置をn番目の駐車場所としてメモリ31に登録し、ステップSt5に進む。
【0128】
ステップSt5において、メモリ31の、新規の駐車場所(1〜4)のデータ格納エリアへの、各センサが出力するセンサ出力データの記録を開始(現在の時刻、曜日、季節を考慮)する。
【0129】
ステップSt6において、操作器30の表示部に、“4箇所登録済みです”と表示し、ステップSt7に進む。
【0130】
ステップSt7において、操作器30の表示部に、“書き替えしますか”と表示し、ステップSt8に進む。
【0131】
ステップSt8において、操作器30の表示部に、“書き替える駐車場所(1〜4)を入力”と表示し、ステップSt9に進む。
【0132】
ステップSt9において、入力した駐車場所(1〜4)を現在位置に書き替えて新規の駐車場所とし、ステップSt10に進む。
【0133】
ステップSt10において、入力した駐車場所(1〜4)のデータを削除し、ステップSt5に進む。
【0134】
本実施例の自動車の盗難防止装置Bは、以下の示す利点を有する。
〔オ〕振動センサ11、傾斜センサ12、音感センサ13の各閾値レベルを、メモリ31に格納された過去のセンサの各出力値より、所定値だけ小さいレベルに設定している。
【0135】
このため、登録済の駐車場所に駐車してエンジンキーをオフして自動車から離れる場合において、外来ノイズが大きい時間帯の誤作動が防止できるとともに、外来ノイズが小さい時間帯の各センサのセンサ感度を上げることができる。
【0136】
よって、自動車の盗難防止装置Bは、自動車泥棒による自動車の乗り逃げや、車上狙いによる物品の持ち去りを、各駐車場所の全ての時間帯において確実に防ぐことができる。
【0137】
〔カ〕自動車の盗難防止装置Bは、登録済の駐車場所であっても、過去のセンサ出力データがメモリ31に格納されていない場合や、新規の駐車場所の場合には、各センサの閾値レベルを標準に設定する構成である。
この場合には、各センサが標準の感度に設定されるが、監視機能は中断されない。
【0138】
〔キ〕自動車の盗難防止装置Bは、現在位置の取得にナビゲーション装置2を用いるとともに、現在位置を新規の駐車場所として手動でメモリ31に登録する構成である。このため、構造が簡単で安価に製造できるとともに、不要な場所が駐車場所に登録されることがない。
【0139】
〔ク〕複数のセンサ(振動センサ11、傾斜センサ12、音感センサ13)を自動車に配設し、何れかのセンサが送出するセンサ出力が判定値を越えると威嚇報知を行う構成である。
【0140】
このため、車両泥棒や車上狙いが様々な手口や道具(硝子切り、クレーン、針金、特殊工具等)で不法行為を開始すると、威嚇報知が行われるので途中で不法行為を断念させることができる。
【0141】
また、二つ以上のセンサの各センサ出力が判定値を越えるとサイレン34で報知を行う構成であるので、車両泥棒や車上狙いによる、自動車の乗り逃げや物品の持ち去りを防止することができる。
【0142】
つぎに、本発明の参考実施例を、図7および図8に基づいて説明する。
図7に示す如く、自動車の盗難防止装置Cは、振動センサ11、傾斜センサ12、および音感センサ13と、駐車位置入力スイッチ4(車両位置取得手段)と、メモリ31(記録手段)を有する制御装置3(監視手段)とを備える。
【0143】
マイクロコンピュータを有する制御装置3は、振動センサ11、傾斜センサ12、および音感センサ13の各センサ出力と、各判定値とを比較し、センサ出力>判定値の場合に、車両が異常であると判定する。
【0144】
そして、異常が威嚇レベルの場合には制御装置3が、発光器32とスピーカ33を動作させ、閃光と警告音で、不審者(自動車泥棒や車上狙い)に対して威嚇を行う。
また、異常が危険レベルの場合にはサイレン34を動作させ、不審者が不法行為を行っている旨を周りにサイレン音で知らせる。
【0145】
駐車位置入力スイッチ4は、駐車場所を、“住宅街”、“オフィス街”、または“繁華街”に手動で切り替えるためのスイッチである。
【0146】
図8のグラフは、例えば、夏期の土曜日において、駐車位置入力スイッチ4を、“繁華街”に切り替えた際に、設定される各センサの閾値のレベルカーブである。
【0147】
各センサの閾値のレベルカーブは、駐車場所毎に、時刻、曜日、および季節を考慮してメモリ31に格納されている。
各センサの判定値カーブは、その駐車場所において、外来ノイズが大きいと思われる時間帯(曜日、季節)の判定値が高く設定されている。これにより、外来ノイズが大きいと予想される場合の誤作動を防止している。
【0148】
また、各センサの判定値カーブは、その駐車場所において、外来ノイズが小さいと思われる時刻(曜日、季節)の判定値が低く設定されている。これにより、外来ノイズが小さいと予想される場合の各センサのセンサ感度を上げることができる。
【0149】
本実施例の自動車の盗難防止装置Cは、以下の示す利点を有する。
〔ケ〕振動センサ11、傾斜センサ12、音感センサ13の各閾値のレベルカーブは、駐車場所毎に、時刻、曜日、および季節を考慮してメモリ31に格納されている。
【0150】
このため、駐車位置入力スイッチ4で切り替えた駐車場所に駐車してエンジンキーをオフして自動車から離れる場合において、外来ノイズが大きい時間帯の誤作動が防止できるとともに、外来ノイズが小さい時間帯の各センサのセンサ感度を上げることができる。
【0151】
よって、自動車の盗難防止装置Cは、自動車泥棒による自動車の乗り逃げや、車上狙いによる物品の持ち去りを、各駐車場所の全ての時間帯において確実に防ぐことができる。
【0152】
〔コ〕自動車の盗難防止装置Cは、現在位置の取得に手動式の駐車位置入力スイッチ4を用いているとともに、各センサの各閾値のレベルカーブを、駐車場所毎に、時刻、曜日、および季節を考慮してメモリ31に格納している。このため、自動車の盗難防止装置A、Bに比べて、感度差を大きく出せないものの、構造が簡単であるので安価に製造できる。
【0153】
〔サ〕複数のセンサ(振動センサ11、傾斜センサ12、音感センサ13)を自動車に配設し、何れかのセンサが送出するセンサ出力が判定値を越えると威嚇報知を行う構成である。
【0154】
このため、車両泥棒や車上狙いが様々な手口や道具(硝子切り、クレーン、針金、特殊工具等)で不法行為を開始すると、威嚇報知が行われるので途中で不法行為を断念させることができる。
【0155】
また、二つ以上のセンサの各センサ出力が判定値を越えるとサイレン34で報知を行う構成であるので、車両泥棒や車上狙いによる、自動車の乗り逃げや物品の持ち去りを防止することができる。
【0156】
本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施態様を含む。
a.上記第1、第2実施例の自動車の盗難防止装置A、Bにおいて、車両位置取得手段を、車載したPHSと、このPHSの送信電波に基づいて存在場所範囲を推定する位置情報センターと、推定結果を受け取る車載受信手段とを備えたPHS位置情報取得システムで構成しても良い(請求項1、2、3、4に対応)。
【0157】
b.車両に配設するセンサは、以下に示すものの中から、一つ、または複数個、組み合わせて使用しても良い(請求項1〜4に対応)。
・車体の振動を感知する振動センサ
・自動車内外の音を感知する音感センサ
・車体の傾きを感知する傾斜センサ
・物体で反射した赤外線を感知する赤外線センサ
・物体で反射した超音波を感知する超音波センサ
・自動車への接近を感知するマイクロ波センサ
【0158】
c.駐車場所における、各センサ出力をメモリ31に記憶させる際に、連続して記録させても良いが、消費電流を抑えるため、所定時間毎(数秒〜数分間隔)に記録させる様にしても良い(請求項1、2、3、4に対応)。
【0159】
d.自動車の盗難防止装置は、自動車以外に、バイク、土木用重機、農業用トラクター等の車両に装着しても良い(請求項1〜4に対応)。
【0160】
e.取得した駐車場所に対して、駐車場所を補正するD−GPS、ジャイロおよび車速パルスを用いる自立航法、駐車場所を地図に整合させるマップマッチングを併用しても良い(請求項1、2、3、4に対応)。
これらを併用すると、駐車場所の精度が向上する。また、地下や屋内、雲量の増大等により衛星からの変調波の受信が不能になっても駐車場所を確定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1、第2実施例に係る自動車の盗難防止装置のブロック図である。
【図2】 本発明の第1実施例に係る自動車の盗難防止装置の制御装置のマイクロコンピュータの作動を示すフローチャートである。
【図3】 本発明の第1実施例に係る自動車の盗難防止装置の制御装置のマイクロコンピュータの作動を示すフローチャートである。
【図4】 駐車場所におけるメモリに格納された過去のセンサ出力データの記録データおよび閾値のレベルカーブのグラフである。
【図5】 本発明の第2実施例に係る自動車の盗難防止装置の制御装置のマイクロコンピュータの作動を示すフローチャートである。
【図6】 本発明の第2実施例に係る自動車の盗難防止装置の制御装置のマイクロコンピュータの作動を示すフローチャートである。
【図7】 本発明の参考実施例に係る自動車の盗難防止装置のブロック図である。
【図8】 メモリに格納された閾値のレベルカーブ(繁華街の駐車場所)のグラフである。
【符号の説明】
A、B 自動車の盗難防止装置(車両の異常判定装置)
2 ナビゲーション装置(車両位置取得手段)
3 制御装置(監視手段、判定値カーブ設定手段)
11 振動センサ(センサ)
12 傾斜センサ(センサ)
13 音感センサ(センサ)
21 GPS受信機
23 ナビ本体(GPS受信機)
30 操作器(駐車場所登録手段)
31 メモリ(記憶手段、出力変化記録手段)
Claims (4)
- 担当する種類に関する車両内外の物理量の検出が可能な複種類のセンサを車両に配設し、
何れかのセンサのセンサ出力が判定値を越える場合や、二つ以上のセンサのセンサ出力が全て判定値を越える場合に監視手段が異常であると判定する車両の異常判定装置であって、
前記車両の現在位置の取得が可能な車両位置取得手段と、
複数の異なる駐車場所を登録するための駐車場所登録手段と、
現在位置が所定時間以上、登録済の何れかの駐車場所に一致していると、その駐車場所における各センサ出力の経時変化を、時刻、曜日、および季節を考慮して記録する出力変化記録手段と、
時刻、曜日、および季節を考慮した駐車場所毎の各センサ出力の変化の記録に基づいて、時刻、曜日、および季節を考慮して駐車場所毎に各判定値を設定する判定値カーブ設定手段とを備えることを特徴とする車両の異常判定装置。 - 担当する種類に関する車両内外の物理量の検出が可能な複種類のセンサを車両に配設し、
何れかのセンサのセンサ出力が判定値を越える場合や、二つ以上のセンサのセンサ出力が全て判定値を越える場合に監視手段が異常であると判定する車両の異常判定装置であって、
前記車両の現在位置を取得する車両位置取得手段と、
同じ現在位置を所定時間以上、継続すると、その位置を駐車場所として確定するとともに、現在位置が各駐車場所と一致する毎に、各センサ出力の経時変化を、時刻、曜日、および季節を考慮して記録する出力変化記録手段と、
時刻、曜日、および季節を考慮した駐車場所毎の各センサ出力の変化の記録に基づいて、時刻、曜日、および季節を考慮して駐車場毎に各判定値を設定する判定値カーブ設定手段とを備えることを特徴とする車両の異常判定装置。 - 前記車両位置取得手段を、
軌道情報、衛星位置情報、および刻時情報を乗せて複数のナブスター衛星から送信される変調波を受信して解析するGPS受信機で構成するか、
または、車載したPHSと、該PHSの送信電波に基づいて存在場所範囲を推定する位置情報センターと、推定結果を受け取る車載受信手段とを備えたPHS位置情報取得システムで構成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の異常判定装置。 - 前記センサは、車両の振動を感知する振動センサ、車両内外の音を感知する音感センサ、車両の傾きを感知する傾斜センサ、物体で反射した赤外線を感知する赤外線センサ、物体で反射した超音波を感知する超音波センサ、または車両への接近を感知するマイクロ波センサであることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の車両の異常判定装置。
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