JP3731170B2 - 建築物の排水管構造および排水管の洗浄方法 - Google Patents

建築物の排水管構造および排水管の洗浄方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の排水管構造と排水管の洗浄方法に関し、生活排水等を排出するために個建住宅や高層住宅、オフィスマンション等に設置された排水管の内部を容易かつ迅速に、しかも接続部分や管壁面を痛めることなく洗浄することができる技術を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、高層住宅の各階の住居に設置されている浴室、洗濯パン、洗面所、台所等の排水口から排出される生活排水はそれぞれ横引排水管によって集合し、立本管から外部に排出するようになっている。これら横引排水管や立本管の内壁面には使用に伴って排水中に混入している脂肪、野菜屑、蛋白質、毛髪等の種々の有機物質が付着し、また排水管の材質によっては腐食による錆びが発生する。そして、これら有機物質や錆びが結合した被着物は次第に成長するために管内の排水の流れが次第に阻害され、遂には配管詰まりを招く結果になる。そこで、定期的に排水管を洗浄して被着物を除去することが必要であり、従来下記の洗浄方法が行われている。
【0003】
従来の排水管の洗浄方法としては、洗浄水を約40.kg/cmの高圧で排水管内に圧送することにより内壁面から被着物を剥離して排出する高圧水洗浄方法や、先端に鎖状掻き取り具を設けたワイヤを排水管内に挿入して鎖状掻き取り具を回転させることにより、内壁面から被着物を剥離するワイヤ洗浄方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した高圧水洗浄方法は、排水管が老朽管になって強度が不足している場合や腐食が進行している場合、あるいは排水管の接続部分のシーリングが劣化している場合には、洗浄水が漏洩したり、排水管を損傷してしまうという欠点がある。また、ワイヤ洗浄方法は、排水管の内壁面を鎖状掻き取り具が叩くために、内壁面を損傷するという欠点があるし、老朽管には適用できないという欠点がある。そして、排水管は経年劣化していくものであることから、排水管の使用年数を考慮して洗浄水の圧力を下げたり、鎖状掻き取り具の回転数を下げる配慮が必要になるが、かくしては十分な洗浄ができないという結果になる。
【0005】
排水管の洗浄においてこのような現状に至らしめている理由は、排水管は縦横に引き回されているため、洗浄液と排水管内面との接触時間が長く取れないことから、物理的作用によって短時間で被着物を剥離する、という技術思想に基づいているためである。もっとも、これまでの排水管の構造では、洗浄液と被着物の接触時間を長く取ることは到底不可能なのである。
【0006】
本発明は上述した従来技術の諸欠点を解決するためになされたもので、従来の物理的作用を軽減し、新たに化学的作用を合わせて付与するという技術的思想に基づき、排水管の内壁面を容易に、短時間で、しかも管の内壁面や配管接続部分を損傷することなく洗浄することができるものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題は、少なくとも、主流排水管とこの主流排水管からユースポイントまで延びる支流排水管とを備えた排水管構造であって、一本の主流排水管に対して複数本の支流排水管を接続し、該主流排水管と複数本の支流排水管との接続点各々の下流側に、該主流排水管を閉塞しうる開閉バルブを設けた建築物の排水管構造とすることで解決できる。そして、主流排水管は建築物の略垂直方向に延びる立本管であり、また支流排水管は建築物の略水平方向に延びる横引き排水管である構造を取ってもよい。また、開閉バルブボール弁である構造が望ましい。
【0008】
一方、排水管の洗浄方法として、少なくとも、主流排水管とこの主流排水管からユースポイントまで延びる支流排水管とを備えた排水管構造に対して、主流排水管における支流排水管との接続点の下流側を閉塞してこの閉塞点からユースポイントまでの間に洗浄液を充填して所要時間放置するとともに、洗浄液を充填した状態で充填されている洗浄液中に気体を噴出することによって、洗浄液による化学的作用と噴出気体による物理的作用とを排水管内の被着物に付与させた後、前記閉塞点を開放して洗浄液を排出すれば、上記課題を解決することができる。ここで、主流排水管が建築物の略垂直方向に延びる立本管であり、また支流排水管が、建築物の略水平方向に延びる横引き排水管であってもよい。また、以下の工程、具体的には(1)複数の排水口の各がそれぞれ連通する複数の横引排水管と該横引排水管の下流側に接続された立本管により形成される排水流路の途中に開閉バルブを配置する工程、(2)前記開閉バルブを閉弁し、前記複数の排水口のうちの一の排水口から該開閉バルブに至る排水流路に洗浄液を充填する工程、(3)洗浄液の充填から所要時間経過後、前記複数の排水口のうちのいずれかの排水口から前記排水流路にエアホースを挿入し、該エアホースの空気噴出孔を前記開閉弁の近傍に位置させて加圧空気を所要時間噴射する工程、(4)前記複数の排水口のうちの他の排水口の各々から前記排水流路にエアホースを順次挿入して加圧空気を所要時間噴出する工程、(5)前記排水流路に加圧空気を噴出する工程が終了した後、該排水流路から前記エアホースを抜き出して前記開閉バルブを開弁し、該排水流路から洗浄廃液を外部に排出する工程、(6)前記開閉バルブを閉弁し、前記複数の排水口のうちのいずれかの排水口から該開閉バルブに至る前記排水流路に洗浄水を充填した後、該開閉バルブを開弁して該洗浄水を外部に排出する工程、でもよい。そして、前記開閉バルブにはボール弁を使用することにより、排水中に多量に含まれる異物を食い込むことなく確実に開閉動作することができる。
【0009】
次に、本発明の作用について説明する。少なくとも、主流排水管とこの主流排水管からユースポイントまで延びる支流排水管とを備えた排水管構造にあって、主流排水管における支流排水管との接続点よりも下流側に、主流排水管を閉塞しうる開閉バルブが設けられた構造とすることで、従来は液体を流す機能しか有していなかった排水管に、逆に液体を溜めるという機能が付加されることになる。従って、排水管内に洗浄液を溜めることで、洗浄液と排水管内壁面との接触時間を、排水の通過時間と関係なく確保できることになる。これにより、洗浄液による排水管内壁面への化学的作用が生まれる。そして洗浄液を溜めた状態で、エアバブリング等によってエアパッシングを行うと、排水管内壁面への物理的作用が前記化学的作用に重畳され、極めて高い洗浄効果が得られるのである。
ここで、一本の主流排水管に対して複数本の支流排水管が接続され、主流排水管と支流排水管との接続点各々の下流側に開閉バルブが設けられた構造や、主流排水管が建築物の略垂直方向に延びる立本管であり、また支流排水管が、建築物の略水平方向に延びる横引き排水管である構造を取ることもできるが、この構造は、実際の集合住宅等の標準的配管構造であり、しかも最低一本の支流排水管毎に洗浄を行うことができるので、各家庭のユースポイントを洗浄液の投入口にすることができる。
このような本発明の配管構造では、従来と異なり次のような方法によって洗浄が行われることになる。
主流排水管における支流排水管との接続点の下流側を、例えばバルブを操作する等によって閉塞し、各家庭の排水口に代表されるユースポイントから洗浄液を投入し、ユースポイントから閉塞点までの間に洗浄液を充填すると同時に、空気の吐出孔を多数開設あるいはエアストン等を設けた空気供給ホースも洗浄液中に浸漬しておく。この状態で、数分から数時間放置するとともに、同時に空気供給ホースに圧縮空気等を送り込み、洗浄液中でバブリングを行う。これにより、洗浄液による化学的作用と噴出空気による物理的作用とが、排水管内の被着物および排水管内壁面に付与される。これらの処理が終了した後、閉塞点を開放して洗浄液を排出すれば、排水管の対象部分の洗浄が完了する。ここで、主流排水管が建築物の略垂直方向に延びる立本管であり、また支流排水管が、建築物の略水平方向に延びる横引き排水管であっても、上記作用が得られることは勿論である。上記方法例を時系列の工程で列記すると、(1)複数の排水口の各がそれぞれ連通する複数の横引排水管と該横引排水管の下流側に接続された立本管により形成される排水流路の途中に開閉弁を配置する工程、(2)前記開閉弁を閉弁し、前記複数の排水日のうちの一の排水口から該開閉弁に至る排水流路に洗浄液を充填する工程、(3)洗浄液の充填から所要時間経過後、前記複数の排水口のうちのいずれかの排水口から前記排水流路にエアホースを挿入し、該エアホースの空気噴出孔を前記開閉弁の近傍に位置させて加圧空気を所要時間噴射する工程、(4)前記複数の排水口のうちの他の排水口の各々から前記排水流路にエアホースを順次挿入して加圧空気を所要時間噴出する工程、(5)前記排水流路に加圧空気を噴出する工程が終了した後、該排水流路から前記エアホースを抜き出して前記開閉弁を開弁し、該排水流路から洗浄廃液を外部に排出する工程、(6)前記開閉弁を閉弁し、前記複数の排水口のうちのいずれかの排水口から該開閉弁に至る前記排水流路に洗浄水を充填した後、該開閉弁を開弁して該洗浄水を外部に排出する工程、となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の構造面を、図面を参照しつつ詳述する。図1は本発明にかかる高層住宅における排水系統の一部を示す。図例は、少なくとも、主流排水管(立本管10)とこの主流排水管10からユースポイント5〜8まで延びる支流排水管(横引排水管9)とを備えた排水管構造であって、主流排水管10における支流排水管9との接続点よりも下流側に、主流排水管10を閉塞しうる開閉バルブ(ボール弁11)が設けられた、建築物の排水管構造である。本図例では、一本の主流排水管10に対して複数本の支流排水管9・・が接続され、主流排水管10と支流排水管9との接続点各々の下流側に開閉バルブ11が設けられたものである。なお、ここでは上記のように、主流排水管が建築物の略垂直方向に延びる立本管であり、支流排水管が、建築物の略水平方向に延びる横引き排水管であり、開閉バルブはボール弁である構造例として描いている。
【0011】
以下、洗浄方法を含め、より具体的に説明する。高層住宅のA階、B階、C階の各階に設置した浴室1、洗濯パン2、洗面所3および台所の流し台4のそれぞれに排水口5、6、7、8が設けてある(ただし、C階については図示を省略してある。)。9、9は前記排水口5、6、7、8に連通してA階、B階の各に設置した横引排水管を示し、該各横引排水管9の先端側(下流側)9Aは建物躯体に縦方向に設置された立本管10に接続している。該立本管10の下端側は下水迫に連通している。さして、これら各横引排水管9および立本管10によって排水流路D、Dが形成されている。
【0012】
上述した排水流路D、Dを形成する横引排水管9、9および立本管10の各内壁面には、図1に示す如く被着物E、E、・・・が付着形成されている。この被着物Eを除去して横引排水管9、9および立本管10の内壁面を洗浄する場合には、先ず洗浄作業上問題がないことを確認するために横引排水管9および立本管10の劣化状況および破損箇所の有無を点検し、値必要な箇所の補修を行う。次に、排水口5、6、7、8より下流側の位置、本実施の形態では各横引排水管9の接続位置より下方に位置して立本管10に開閉弁としてのボール弁11A、11B(なお、説明の便宜上場合によりボール弁11と総称する。)を組み付け、洗浄すべき排水流路Dにボール弁11を配置する。ここで、ボール弁11を用いるのは、生活排水中には種々雑多なごみや異物が混入していることから、弁体と弁座との間にゴミ等を噛み込むことなく確実に作動する弁を用いる必要があることによる。ボール弁11は一度取り付けた後は将来の洗浄作業に繰り返し使用できるものであるから、ボール弁11には耐食性のある高樹脂系のものを用いるとよいし、ボール弁11は建物躯体の建設地における配管工事の際に立本間10に予め組み付けておくとよい。
【0013】
立本管10にボール弁11A、11Bを組み付けたら、排水口5、6、7を蓋体、栓等の適宜の閉塞部材F、F、・により閉塞する。そして、開口している排水口5からボール弁11A、11Bに至る横引排水管9および立本管10の排水流路D内に洗浄液Gを注入充填する(図1中のB階参照)。本実施の形態で用いる洗浄液Gは植物油、酵素を主体とし、pHが7.5の弱アルカリ性のもので、蛋白質、脂肪を分解することができ、また下水迫に排出しても環境を汚染することがないものである。使用に際しては、水で約10倍に希釈したものを用いる。洗浄液Gを充填したら約10〜15分放置する。
【0014】
然る後、排水口5、6、7、8の内立本管10に最も近い横引排水管9に連通する排水口5から横引排水管9内にエアホース12を挿入する。エアホース12は空気噴出孔12Aのある先端側をボール弁11Bの近傍にまで挿入し(図2中のA階参照)、空気噴出孔12Aから3〜4kg/cmの加圧空気を噴射して管内の洗浄液Gを約15分間攪拌するエアパッシングを行う。このエアパッシングによって管内を洗浄液Gが激しく流動することにより、横引排水管9および立本管10の内壁面に付着している被着物Eは剥離される。更に、他の排水口6、7、8から横引排水管9内にエアホース12を順次挿入してエアパッシングを行う(図2中のB階参照)。このように排水口5、6、7、8の近傍を含めて横引排水管9および立本管10内のエアパッシングを行うことにより、排水流路D内の洗浄液Fは剥離した被着物Eが混入した洗浄廃液Hになる。
【0015】
上述したエアパッシングが完了したら、横引排水管9の下流側に位置するボール弁11A、11Bを開弁して排水流路D内の洗浄廃液Hを外部に流出させる(図3中のA階、B階参照)。そして、洗浄廃液Hが流出したら、横引排水管9および立本管10内の水洗浄を行う。即ち、ボール弁11A、11Bを再び閉弁し、最高位に位置している排水口8からボール弁11A、11Bに至る排水流路D内に洗浄水としての市水を注入して充満した後、ボール弁11A、11Bを開弁して市水を放出する。この水洗浄工程は必要に応じて1〜2回程度行うとよい。以上の工程により、横引排水管9および立本管10の内壁面の洗浄作業は完了する。
【0016】
なお、ボール弁11の設置場所は立本管10に限られるものではなく、横引排水管9の先端側9Aに設置してもよい。
【0017】
かくして、本実施の形態による排水管の洗浄方法は、横引排水管9および立本管10により形成される排水流路Dにボール弁11を配置する工程、ボール弁11を閉弁して排水口5(6、7、8)からボール弁11に至る排水流路Dに洗浄液Gを充填する工程、洗浄液Gの充填から所要時間経過後、排水口5(6、7、8)から排水流路Dにエアホース12を挿入し、加圧空気を所要時間噴出させて被着物Eを剥離させる工程、エアホース12を抜き出した後ボール弁11を開弁して洗浄廃液Hを外部に流出させる工程、最後にボール弁11を閉弁して排水口5(6、7、8)からボール弁11に至る排水流路Dに洗浄水を注入排出して水洗浄する工程からなっている。これらの洗浄工程においては横引排水管9および立本管10内には洗浄液G、加圧空気、洗浄水を注入するだけであり、しかも加圧空気の圧力は3〜4kg/cm程度で従来の高圧水洗浄方法と比較して約10分の1の圧力であるから、高圧水洗浄方法のように洗浄作業中に接続部分から洗浄液等が漏洩することは一切ない。更に、横引排水管9の内壁面を損傷することが一切ないから、老朽した排水管の洗浄も安心して行うことができるし、洗浄作業を定期的に繰り返し行うことができる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、従来は排水を流す機能しか有していなかった排水管に、排水を溜めるという機能が付加されることになる。従って、排水管内に洗浄液を溜めることで、洗浄液と排水管内壁面との接触時間を、排水の通過時間と関係なく確保できるので、従来では不可能であった、洗浄液による排水管内壁面および被着物への化学的作用が生まれ、従来にない高い洗浄効果を得ることができる。さらに、洗浄液を溜めた状態でのバブリング等により、排水管内壁面への物理的作用が前記化学的作用に重畳されるので、物理的および化学的作用の両方が相まって、極めて高い洗浄効果が得られるのである。しかも排水管内壁面や被着物への物理的作用が、バブリングによるエアパッシングで十分であるので、排水管を傷つけたり、老朽管を破損させることもない。
【0019】
さらに、開閉弁は排水管や排水管に連通する排出管に一度設置することによって、以後は何時でも何回でも使用することが可能であるから、設備費、洗浄費を低減することができる。また具体的には、従来の高圧水洗浄方法と比較して約10分の1の圧力の加圧空気を噴出するのみであるし、器具類で排水管の内壁面を削る工程は一切ないから、空気の噴出のための大がかりな機器も必要ないし、排水管の内壁面を損傷することもなく、老朽した排水管でも安心して洗浄することができる。加えて、高層住宅においては排出管または立本管に各階毎に開閉弁を設けるだけで、排水系統の全体の洗浄はもとより、一部の階の排水管および立本管のみを他の階に影響を与えることなく洗浄することができるから、作業性に優れているし、効率のよい洗浄作業を行うことができる。また、開閉弁にボール弁を用いることにより、有機物等の異物を食い込んだりすることなく確実に開閉動作するので、作業性が損なわれることがない。
【0020】
このように、本発明は、従来の排水管の洗浄方法を一新する画期的なものであり、洗浄効果と作業性を高い水準で両立できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る排水管および立本管により形成される排水流路における洗浄工程の一部を示す概念図である。
【図2】本発明における洗浄方法のうちの、エアパッシングの実施形態例を示す概念図である。
【図3】本発明における洗浄方法のうちの、洗浄廃液の排出工程を示す概念図である。
【符号の説明】
5〜8 排水口
9 横引排水管
9A 先端側
10 立本管
11 ボール弁
12 エアホース
12A 空気噴出孔
D 排水流路
G 洗浄液
H 洗浄廃液

Claims (7)

  1. 少なくとも、主流排水管とこの主流排水管からユースポイントまで延びる支流排水管とを備えた排水管構造であって、一本の主流排水管に対して複数本の支流排水管を接続し、該主流排水管と複数本の支流排水管との接続点各々の下流側に、該主流排水管を閉塞しうる開閉バルブを設けたことを特徴とする建築物の排水管構造。
  2. 前記主流排水管建築物の略垂直方向に延びる立本管であり、また前記支流排水管建築物の略水平方向に延びる横引き排水管である請求項1記載の建築物の排水管構造。
  3. 前記開閉バルブボール弁である請求項1記載の建築物の排水管構造。
  4. 少なくとも、主流排水管とこの主流排水管からユースポイントまで延びる支流排水管とを備えた排水管構造に対して、主流排水管における支流排水管との接続点の下流側を閉塞してこの閉塞点からユースポイントまでの間に洗浄液を充填して所要時間放置するとともに、洗浄液を充填した状態で充填されている洗浄液中に気体を噴出することによって、洗浄液による化学的作用と噴出気体による物理的作用とを前記支流排水管内の被着物に付与させた後、前記閉塞点を開放して洗浄液を排出するようにした排水管の洗浄方法。
  5. 前記主流排水管建築物の略垂直方向に延びる立本管であり、また前記支流排水管建築物の略水平方向に延びる横引き排水管である請求項4記載の排水管の洗浄方法。
  6. 下記の工程からなる請求項記載の排水管の洗浄方法;(1)複数の排水口の各がそれぞれ連通する複数の横引排水管と該横引排水管の下流側に接続された立本管により形成される排水流路の途中に開閉バルブを配置する工程、(2)前記開閉バルブを閉弁し、前記複数の排水口のうちの一の排水口から該開閉弁に至る排水流路に洗浄液を充填する工程、(3)洗浄液の充填から所要時間経過後、前記複数の排水口のうちのいずれかの排水口から前記排水流路にエアホースを挿入し、該エアホースの空気噴出孔を前記開閉弁の近傍に位置させて加圧空気を所要時間噴射する工程、(4)前記複数の排水口のうちの他の排水口の各々から前記排水流路にエアホースを順次挿入して加圧空気を所要時間噴出する工程、(5)前記排水流路に加圧空気を噴出する工程が終了した後、該排水流路から前記エアホースを抜き出して前記開閉バルブを開弁し、該排水流路から洗浄廃液を外部に排出する工程、(6)前記開閉バルブを閉弁し、前記複数の排水口のうちのいずれかの排水口から該開閉バルブに至る前記排水流路に洗浄水を充填した後、該開閉バルブを開弁して該洗浄水を外部に排出する工程。
  7. 前記開閉バルブにはボール弁を使用してなる請求項記載の排水管の洗浄方法。
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