JP3731080B2 - 記録媒体ローディング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体ローディング装置に係り、より詳細にはカートリッジ内にディスクを収納した、例えば、MDなどの記録媒体を記録又は再生する筐体内でカートリッジに係合して所定の位置に挿入または排出を行う記録媒体ローディング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスク(光ディスクまたは磁気ディスク)をカートリッジ内に収納した記録媒体(例えば、MD、MO等)を記録又は再生する場合、記録又は再生を行う装置の筐体内に衝撃を防止するフローティング(浮遊)状態に支持した浮動シャーシを設け、この浮動シャーシ上に光ピックアップ、磁気ヘッドなどの記録再生部を設けて記録又は再生を行っていた。そして、筐体内には、カートリッジを保持して記録再生部の所定位置に搬送するための記録媒体ローディング装置を設けている。この従来の記録媒体ローディング装置は、例えば、携帯を目的とする記録又は再生装置では筐体自体を種々の場所に持ち運ぶことで外側から電磁波の悪影響を受けないようにシールドケース内に配置しており、このシールドケース内の狭いスペースに効率良く配置して、且つ、カートリッジを確実に記録再生部に搬送できるように形成することが要求される。図4は、このようなMDを記録又は再生する携帯可能な装置に採用した従来の記録媒体ローディング装置を示す図である。また、図5は、図4に示した保持部材40を上部から見た状態を示す平面図である。
【0003】
図5に示すように、MDを記録又は再生する携帯可能な装置に採用した従来の記録媒体ローディング装置は、カートリッジに光ディスクを収納したMD1を挿入及び排出する挿入口Bを形成した筐体(図示せず)を備え、この筐体内にシールドケース50によってシールド(密閉)され、MD1の情報を記録又は再生する光ピックアップ62、磁気ヘッド64などの記録再生部を備えた浮動シャーシ60と、この浮動シャーシ60上に配置されて筐体内に挿入したMD1を保持して記録再生部に搬送する保持部材40と、この保持部材40の片側面(図4に示した左側)に摺動可能に装着されてMD1に係合して保持部材40内に挿入及び排出する係合部材42と、この係合部材42と係合して保持部材40の片側面に沿って係合部材42を摺動させる伝達部材44と、この伝達部材44に駆動力を伝達して係合部材42と同時に摺動させるモータ4とを備えている。
【0004】
ここで、浮動シャーシ60は、MD1を記録又は再生するために、MD1の底面で摺動する光ピックアップ62と、この光ピックアップ62の上部に対向するように延在する磁気ヘッド64とを備えている。MD1は、光ピックアップ62から光ディスクにレーザパワーを照射するとともに、光ディスクの上部から磁気ヘッド64が磁界(N、S極)を加えることで所定の情報が記録又は再生される。また、浮動シャーシ60の上部には、保持部材40を配置して、この上面に蓋体74を封止するように装着している。そして、浮動シャーシ60には、保持部材40により保持されて搬送したMD1の基準穴(図示せず)に挿入して位置決めする突起部60aを形成している。また、浮動シャーシ60は、MD1の記録又は再生時に振動などの衝撃を吸収するため、基台72の上部に弾性部材2を介してフローティング(浮遊)状態に支持されている。これにより基台72には、浮動シャーシ60、ローディング手段50、及び蓋体74が弾性部材2によりフローティング状態に支持される。
【0005】
また、保持部材40は、片側内面から中心に向かって突出する突部40aを一体に形成しており、MD1を挿入することでMD1のシャッタ1aをスライドさせて開き、内部に収納したディスク(光ディスク)を露出させて光ピックアップ62及び磁気ヘッド64により記録又は再生できるように配置している。また、保持部材40には、挿入されたMD1の片側(図4では左側)に係合して摺動する係合部材42と、この係合部材42を摺動させる伝達部材44とを備えている。この伝達部材44は、ギヤ列6a、6b、6cを介してモータ4に連結されており、モータ4の駆動力を受けて係合部材42を保持部材40の片側面に沿って摺動するように配置されている。従って、モータ4の駆動力は、ギヤ列6を介すことにより減速して伝達部材44に伝達され、この伝達部材44から係合部材42に伝えられる。ここで、保持部材40には、モータ4、ギヤ列6、伝達部材44、及び係合部材42を図4に示した左側に配置して右側の光ピックアップ62、磁気ヘッド64による動作スペースを確保している。
また、シールドケース50は、下ケース52と上ケース54とからなり、下ケース52に基台72を固定し、この下ケース52の上方から上ケース54を被うよう嵌合することで、MD1の記録又は再生時に外部から電磁波の悪影響を受けないように形成している。
【0006】
このような構成からなる従来の記録媒体ローディング装置は、図4に示したように、MD1を筐体(図示せず)内に挿入すると、MD1が保持部材40内に挿入されてMD1のローディングホール(図示せず)が係合部材42に係合する。この際、浮動シャーシ60は、基台72またはシールドケース50などに係合して弾性部材2によるフローティング状態をロック(固定)している。そして、MD1を更に保持部材40内に挿入すると、係合部材42と伝達部材44とがMD1とともに保持部材40の側面(左側面)に沿って摺動する。この際、筐体内では、係合部材42及び伝達部材44の摺動状態を感知する感知部(図示せず)を備えており、この感知部の感知結果に応じてモータ4を回転するように形成されている。これにより係合部材42は、モータ4の回転力がギヤ列6及び伝達部材44を介して伝達され、図4に示した後方に摺動してMD1を保持部材40内に収納する。そして、保持部材40は、光ピックアップ62と磁気ヘッド64との間で前後及び上下方向に移動してMD1を所定のローディング位置に搬送し、MD1の基準穴(図示せず)を浮動シャーシ60の突起部60aに挿入させて位置決めする。また、浮動シャーシ60は、MD1が所定のローディング位置に位置決めされると、ロック状態を解除してフローティング状態に支持され、振動などの衝撃を吸収する。これによりMD1は、フローティング状態の浮動シャーシ60上で光ピックアップ62、磁気ヘッド64により所定の情報を安全に記録又は再生することが可能になる。
【0007】
このように、従来の記録媒体ローディング装置は、狭いシールドケース50内で光ピックアップ62、磁気ヘッド64などの記録再生部の動作スペースを確保して、この記録再生部の図4に示した左側にモータ4、ギヤ列6、伝達部材44、及び係合部材42などの部品を配置して駆動させることで、MD1を係合部材42に係合させて筐体内に引き込み所定のローディング位置に搬送して位置決めしていた。
【0008】
しかしながら、従来の記録媒体ローディング装置では、MD1のシャッタ1aが図4に示した右側に配置されている構造上、浮動シャーシ60及び保持部材40における右側半分が、光ピックアップ62、磁気ヘッド64の動作スペースとして占有されるため、モータ4、ギヤ列6、伝達部材44、及び係合部材42などの部品を左側半分の領域に配置することが必然的であった。従って、MD1は、常に、シャッタ1aの無い側(図4に示した左側)に係合部材42と係合するローディングホール(図示せず)を形成していた。
【0009】
このため、係合部材42は、図5に示すように、MD1に係合して引き込む際、MD1の片側にはシャッタ1aと突部40aとが当接してシャッタ1aを開くための負荷が加わるため、MD1に係合した位置(左側)からではMD1を引き込む駆動力を十分に伝達することが困難になってしまう。
また、保持部材40は、MD1を案内するため所定のクリアランスを備えており、このクリアランスにより、図5に示したように係合部材42によって引き込んだ際にMD1が傾いてシャッタ1a側が保持部材40内に遅れて挿入する。このように、MD1が傾いてシャッタ1a側が保持部材40内に遅れて挿入した場合、図4に示した浮動シャーシ60の突起部60aとMD1の基準穴(図示せず)とがお互いに嵌入しないため、位置決めを良好に実行できなくなる。
さらに、図4に示した浮動シャーシ60の磁気ヘッド64は、先端部64aが脆弱であり装置の組立や取扱時に不意な破損を防ぐため、保護部材が必要とされる場合が多く、この磁気ヘッド64に使用する保護部材は専用に形成したものが必要であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の記録媒体ローディング装置では、図5に示したように、係合部材42がMD1と係合して引き込む際に、片側でシャッタ1aと突部40aとが当接して負荷が加わり、係合部材42がMD1と係合する位置(左側)では引き込む駆動力を伝達し難くなるため、モータ4からの駆動力に対してロスが大きくなりシャッタ1aの開閉動作が良好に行えないという不具合があった。
また、従来の記録媒体ローディング装置では、図5に示したように、保持部材40とMD1とのクリアランスによりMD1が傾いた状態で保持部材40内に挿入され、図4に示した浮動シャーシ60の突起部60aとMD1の基準穴(図示せず)とが嵌入しないため、MD1を光ピックアップ62及び磁気ヘッド64が位置する記録再生部に位置決めできなくなりローディング動作の信頼性が低下するという不具合があった。
さらに、従来の記録媒体ローディング装置では、図4に示した浮動シャーシ60の磁気ヘッド64が脆弱であり保護する専用の保護部材が必要であるため、部品コストがかかり、装置全体のコストも高くなるという不具合があった。
本発明はこのような課題を解決し、記録媒体のカートリッジを確実に保持して記録又は再生位置に正確に位置決めできる低コストの記録媒体ローディング装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するために、記録媒体であるディスクを収納したカートリッジを記録又は再生する筐体内でシャッタを右側に配置させて所定の記録又は再生位置に搬送する記録媒体ローディング装置であって、筐体内でフローティング状態に支持されてカートリッジ右側のシャッタを開きディスクの片側半径に沿って摺動して情報を記録又は再生する光ピックアップ、磁気ヘッドなどの記録再生部を備えた浮動シャーシと、この浮動シャーシ上に配置されて筐体内に挿入したカートリッジを保持して記録再生部の光ピックアップと磁気ヘッドとの間に搬送して位置決めする保持部材と、保持部材の右側面に摺動可能に装着されて、カートリッジのシャッタ側に係合して摺動することで保持部材内にカートリッジを挿入及び排出する係合部材と、保持部材の係合部材側と対向する他方の片側に、一端が回動可能に軸支されて他端が磁気ヘッドなどの記録再生部上を介して係合部材に向かって延在して係合するアーム部材と、このアーム部材が回動可能に軸支された端部に係合してアーム部材を回動させて係合部材を同時に摺動させる駆動源とを備え、アーム部材は、保持部材がカートリッジを挿入又は排出する状態では、記録再生部の少なくとも先端部の上部を覆って保護するように形成する。
【0012】
ここで、駆動源は、保持部材の係合部材側と対向する他方の片側に配置して記録再生部の動作スペースを確保することが好ましい。また、係合部材は、記録再生部が記録または再生する際に開閉するカートリッジのシャッタ側に係合して駆動源からアーム部材を介して駆動力を伝達して摺動することで、シャッタを確実に開閉できるように設けることが好ましい。また、駆動源は、モータの駆動力をギヤ列を介して所定の速度に調節してアーム部材に伝達することが好ましい。また、浮動シャーシと保持部材とは、携帯を目的とする筐体内に配置し、この筐体内で外部からの電磁波による悪影響を受けないようにシールドケース内にフローティング状態に支持してシールドすることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して本発明による記録又は再生装置の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明による記録媒体ローディング装置の実施の形態を示す図である。また、図2は、図1に示した矢印B方向から見た平面図である。また、図3は、図2に示したC−C線の断面を示す断面図である。
【0014】
図1に示すように、本発明による記録媒体ローディング装置の実施の形態は、図4に示した従来技術と同様にMDを記録又は再生する携帯可能な装置に採用したものであり、カートリッジに光ディスクを収納したMD1を挿入及び排出する挿入口Aを形成した筐体(図示せず)を備え、この筐体内にシールドケース20によりシールド(密閉)され、MD1の情報を記録又は再生する光ピックアップ32、磁気ヘッド34などの光学部品を備える浮動シャーシ30と、この浮動シャーシ30上に配置されて筐体内に挿入したMD1を保持して記録再生部に搬送する保持部材10と、この保持部材10の片側に摺動可能に装着されてMD1に係合して保持部材10内に挿入及び排出する係合部材12と、この係合部材12と係合して保持部材10の片側面に沿って係合部材12を摺動させるアーム部材14と、このアーム部材14に駆動力を与えて回転させて係合部材12を同時に摺動させるモータ4とを備えている。
【0015】
ここで、浮動シャーシ30は、図4に示した従来技術とは異なり、下ケース22及び上ケース24からなるシールドケース20内に直接、弾性部材2を介してフローティング(浮遊)状態に支持してシールド(密閉)することで電磁波の悪影響を低減している。従って、本実施の形態では、図4に示した従来技術の基台72及び蓋体74が不要になり、部品点数を削減してコストを低減し、簡単な構造により容易に製造できるように形成している。また、浮動シャーシ30は、図4に示した従来技術と同様に、MD1を記録又は再生するために、MD1の底面で摺動する光ピックアップ32と、この光ピックアップ32の上部に対向するように延在する磁気ヘッド34とを備えている。MD1は、光ピックアップ32から光ディスクにレーザパワーを照射するとともに、磁気ヘッド34が光ディスクの上部から磁界(N、S極)を加えることで所定の情報が記録又は再生される。また、浮動シャーシ30には、上部の光ピックアップ32と磁気ヘッド34との間で前後及び上下方向に移動してMD1を所定の再生または排出位置に搬送する保持部材10を配置している。そして、浮動シャーシ30には、光ピックアップ32及び磁気ヘッド34が位置する記録再生部に、保持部材10が搬送したMD1の基準穴(図示せず)に挿入してMD1を記録再生部に位置決めする突起部30aを形成している。
【0016】
また、保持部材10は、図4に示した従来技術と同様に、片側内面から中心に向かって突出する突部10aを一体に形成しており、MD1を挿入することでMD1のシャッタ1aをスライドさせて開き、内部に収納したディスク(光ディスク)を露出させて光ピックアップ32及び磁気ヘッド34により記録又は再生できるように配置している。また、保持部材10には、挿入されたMD1に係合して摺動する係合部材12と、この係合部材12を摺動させるアーム部材14とを備えている。この係合部材12とアーム部材14とは、図4に示した従来技術とは異なり、係合部材12を保持部材10の片側(図1に示した右側)に摺動可能に装着し、この係合部材12と対向する他方の片側(図1に示した左側)からアーム部材14を延在させて係合部材12に係合させている。アーム部材14は、保持部材10の左側に軸14aを設けて回動可能に軸支し、他端が磁気ヘッド34などの記録再生部上を介して係合部材12に向かって延在して係合ピン14bにより係合部材12と係合している。このアーム部材14は、軸14aを設けた一端にギヤ部14cを設けてギヤ列6a、6b、6cを介してモータ4に連結している。このモータ4は、ギヤ列6を介すことにより減速してアーム部材14に伝達する。
【0017】
ここで、保持部材10には、モータ4、ギヤ列6、アーム部材14が噛み合う位置を図1に示した左側に設定し、右側の光ピックアップ32、磁気ヘッド34の動作スペースを確保している。また、係合部材12は、保持部材10の突部10a側に摺動可能に装着してMD1のシャッタ1a側に係合し、図5に示した従来技術に比べてモータ4からの駆動力に対する引き込む力のロスを低減している。従って、本実施の形態では、光ピックアップ32及び磁気ヘッド34の動作スペースを確保するためにモータ4、ギヤ列6、アーム部材14などの駆動部を保持部材10の左側に配置し、MD1と係合する係合部材12を保持部材10の右側に配置してシャッタ1a側に係合して摺動することで確実にMD1のシャッタ1aを開閉できるように形成している。
【0018】
また、シールドケース20は、下ケース22と上ケース24とからなり、下ケース22に浮動シャーシ30を固定し、この下ケース22の上方から上ケース14を被うよう嵌合することで、MD1の記録又は再生時に外部から電磁波の悪影響を受けないように形成している。下ケース22は、底面及び外周面を備えて凹状に形成され、この凹状の四隅に弾性部材2を支持する支持部22aを設け、浮動シャーシ30をフローティング状態に支持している。
【0019】
このような構成からなる本発明による記録媒体ローディング装置の実施の形態は、図1に示したように、MD1を筐体(図示せず)内に挿入すると、MD1が保持部材10内に挿入されてMD1のローディングホール(図示せず)が係合部材12に係合する。この際、浮動シャーシ30は、シールドケース10に係合して弾性部材2によるフローティング状態をロック(固定)している。そして、MD1を更に保持部材10内に挿入すると、図2に示すように、係合部材12が保持部材10の側面(右側)に沿って摺動するとともにアーム部材14を同時に回動させる。この際、筐体内には、アーム部材14の回動を感知する感知部(図示せず)が備えてあり、この感知部の感知結果に応じてモータ4が駆動して回転するように形成されている。これにより係合部材12は、モータ4の回転力がギヤ列6及びアーム部材14を介して伝達され、図2に示した後方に摺動してMD1を保持部材10内に収納する。そして、保持部材10は、図1に示した光ピックアップ32と磁気ヘッド34との間で前後及び上下方向に移動してMD1を所定のローディング位置に搬送してMD1の基準穴(図示せず)を浮動シャーシ30の突起部30aに挿入させて位置決めさせる。
【0020】
この際、アーム部材14は、図3に示すように、常に、磁気ヘッド34の上部に配置されて保護するように延在している。このアーム部材14は、好ましくは、保持部材10がMD1を所定のローディング位置に搬送する間、磁気ヘッド34の少なくとも先端部34a(図1参照)の上部を覆って保護するように形成することが望ましい。即ち、MD1を挿入又は排出する状態では、図2及び図3に示したように、アーム部材14が磁気ヘッド34の少なくとも先端部34aをカバー(保護)して直接的に外力が加わらないようにしている。このため、磁気ヘッド34には、従来技術のように保護部材を別途用意する必要がなくなる。
【0021】
一方、図1に示した浮動シャーシ30は、保持部材10がMD1を所定のローディング位置に搬送した後、ロック状態が解除されてフローティング状態に支持され、振動などの衝撃を吸収する。これによりMD1は、フローティング状態の浮動シャーシ30上で光ピックアップ32、磁気ヘッド34により所定の情報を安全に記録又は再生することが可能になる。
このように、本発明による記録媒体ローディング装置の実施の形態は、アーム部材14により磁気ヘッド34の上部を保護することで組立や取扱上の不意な破損を防止でき、係合部材12をMD1のシャッタ1a側に設けて係合させることでMD1の挿入及び排出動作を確実に行えるようになる。
【0022】
以上、本発明による記録媒体ローディング装置を詳細に説明したが、本発明は前述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、MDを記録又は再生する携帯可能な装置に採用した本発明による記録媒体ローディング装置の実施の形態を説明したが、光ディスクを収納したMDに限定するものではなく、磁気ディスクなどの記録媒体を収納したカートリッジを用いて記録又は再生する装置にも適用可能である。
【0023】
【発明の効果】
このように本発明による記録媒体ローディング装置によれば、係合部材を記録媒体のシャッタ側に係合させて引き込む構造のため、シャッタを開く際に効果的に引き込む駆動力を伝達でき、駆動部に対してロスが少なく、シャッタの開閉動作を良好に行うことが可能になる。
また、本発明による記録媒体ローディング装置によれば、前述したように係合部材を記録媒体のシャッタ側に係合させるため、保持部材内でカートリッジが傾くことを防止でき、カートリッジを光ピックアップ及び磁気ヘッドが位置する記録再生部に確実に位置決めでき、ローディング動作の信頼性を向上することができる。
さらに、本発明による記録媒体ローディング装置によれば、磁気ヘッドの上部にアーム部材が延在して保護しているため、磁気ヘッドの保護部材を別途用意する必要がなく、装置全体のコストダウンが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による記録媒体ローディング装置の実施の形態を示す図。
【図2】図1に示した矢印B方向から見た平面図。
【図3】図2に示したC−C線の断面を示す断面図。
【図4】従来の記録媒体ローディング装置を示す図。
【図5】図4に示した保持部材を上部から見た状態を示す平面図。
【符号の説明】
1 MD
1a シャッタ
2 弾性部材
4 モータ
6 ギヤ列
10 保持部材
10a 突部
12 係合部材
14 アーム部材
14a 軸
14b 係合ピン
14c ギヤ
20 シールドケース
22 下ケース
22a 支持部
24 上ケース
30 浮動シャーシ
30a 突起部
32 光ピックアップ
34 磁気ヘッド
34a 先端部
Claims (5)
- 記録媒体であるディスクを収納したカートリッジを記録又は再生する筐体内でシャッタを右側に配置させて所定の記録又は再生位置に搬送する記録媒体ローディング装置において、
前記筐体内でフローティング(浮遊)状態に支持されて前記カートリッジ右側のシャッタを開き前記ディスクの片側半径に沿って摺動して情報を記録又は再生する光ピックアップ、磁気ヘッドなどの記録再生部を備えた浮動シャーシと、
前記浮動シャーシ上に配置されて前記筐体内に挿入した前記カートリッジを保持して前記記録再生部の光ピックアップと磁気ヘッドとの間に搬送して位置決めする保持部材と、
前記保持部材の右側面に摺動可能に装着されて前記カートリッジの前記シャッタ側に係合して摺動することで前記保持部材内に前記カートリッジを挿入及び排出する係合部材と、
前記保持部材の前記係合部材側と対向する他方の片側に、一端が回動可能に軸支されて他端が前記磁気ヘッドなどの記録再生部上を介して前記係合部材に向かって延在して係合するアーム部材と、
前記アーム部材が回動可能に軸支された端部に係合して前記アーム部材を回動させて前記係合部材を同時に摺動させる駆動源とを備え、
前記アーム部材は、前記保持部材が前記カートリッジを挿入又は排出する状態では、前記記録再生部の少なくとも先端部の上部を覆って保護するように形成したことを特徴とする記録媒体ローディング装置。 - 請求項1に記載の記録媒体ローディング装置において、
前記駆動源は、前記保持部材の前記係合部材側と対向する他方の片側に配置して前記記録再生部の動作スペースを確保することを特徴とする記録媒体ローディング装置。 - 請求項1に記載の記録媒体ローディング装置において、
前記係合部材は、前記記録再生部が記録または再生する際に開閉する前記カートリッジのシャッタ側に係合して前記駆動源から前記アーム部材を介して駆動力を伝達して摺動することで、前記シャッタを確実に開閉できるように設けたことを特徴とする記録媒体ローディング装置。 - 請求項1に記載の記録媒体ローディング装置において、
前記駆動源は、モータの駆動力をギヤ列を介して所定の速度に調節して前記アーム部材に伝達することを特徴とする記録媒体ローディング装置。 - 請求項1に記載の記録媒体ローディング装置において、
前記浮動シャーシと保持部材とは、携帯を目的とする前記筐体内に配置されており、この筐体内で外部からの電磁波による悪影響を受けないようにシールドケース内にフローティング状態に支持してシールド(密閉)していることを特徴とする記録媒体ローディング装置。
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